JPH074797Y2 - 直流除電器 - Google Patents

直流除電器

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JPH074797Y2
JPH074797Y2 JP8594491U JP8594491U JPH074797Y2 JP H074797 Y2 JPH074797 Y2 JP H074797Y2 JP 8594491 U JP8594491 U JP 8594491U JP 8594491 U JP8594491 U JP 8594491U JP H074797 Y2 JPH074797 Y2 JP H074797Y2
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voltage
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JP8594491U
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JPH0531200U (ja
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信雄 野村
国義 小川
栄一 藤田
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Kasuga Denki Inc
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Kasuga Denki Inc
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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、直流の低電圧を電源と
し、それをプラス及びマイナスの高電圧に昇圧してプラ
ス及びマイナスの放電針に印加し、プラス・マイナス両
極性のイオンを同時に発生させて帯電物を除電する直流
除電器に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特公平3−1798号公報
に記載されているように、小型であっても十分に高電圧
を取り出せる高周波トランスを使用した高周波除電装置
を既に提供している。この除電装置は、基本的に、交流
電源電流を整流する整流回路と、この整流回路の直流出
力によって駆動されて自励発振する高周波発振回路と、
その高周波出力を昇圧する高周波トランスと、該高周波
トランスの二次側のプラス又はマイナスの高周波出力を
高圧ケーブルを介して印加される放電ユニット(除電
器)とで構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、この
従来のものよりも一層の小型化を図るとともに直流電源
駆動型として携帯できるようにすること、及びプラスイ
オンとマイナスイオンとを同等に発生して、イオン極性
バランスによりプラス・マイナスいずれの帯電に対して
も効率良く除電できるようにすること、小型ながらイオ
ンの到達距離を長くすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による直流除電器
は、互いに離して配置されたプラス側及びマイナス側の
一対の放電針と、高周波トランスと、該高周波トランス
の一次側に接続されて直流電源により自励発振する発振
回路と、高周波トランスの二次側とプラス側放電針との
間に接続されたプラス側倍電圧整流回路と、高周波トラ
ンスの二次側とマイナス側放電針との間に接続されたマ
イナス側倍電圧整流回路とで構成される。プラス側倍電
圧整流回路は、高周波トランスの二次側交流電圧をn段
階にプラス整流して増幅すべくダイオードとコンデンサ
を直列にn段接続して構成され、またマイナス側倍電圧
整流回路は、高周波トランスの二次側交流電圧をnより
少ないm段階にマイナス整流して増幅すべくダイオード
とコンデンサを直列にm段接続して構成されている。
【0005】
【作用】直流電源により高周波発振回路に直流電圧を印
加すると、該高周波発振回路が自励発振して高周波トラ
ンスの二次側に交流電圧が得られる。この交流電圧は、
プラス側倍電圧整流回路とマイナス側倍電圧整流回路で
プラス・マイナスにそれぞれ整流されるとともに増幅さ
れ、プラス側放電針にプラスの直流高電圧、マイナス側
放電針にマイナスの直流高電圧が印加される。
【0006】電離で生ずるイオンは、プラスイオンより
もマイナスイオンの方が若干多くなる傾向にあるが、プ
ラス側倍電圧整流回路の増幅段数をマイナス側倍電圧整
流回路のそれよりも多くしてあるので、プラス・マイナ
スの放電針に印加される直流電圧はプラス側の方が高く
なり、プラスイオンとマイナスイオンとを同等に発生さ
せることができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図2はこの直流除電器を前方より見た斜視
図、図3は後方から見た斜視図である。この直流除電器
は、片手で把持できる大きさのケース1内に図1に示す
ような電気回路を図4に示すように内蔵した単品構造と
なっており、片手で持って携行及び操作できるととも
に、ケース1の外側に取り付けられたスタンド2で適宜
の場所に設置して使用することもできるようになってい
る。
【0008】ケース1は合成樹脂による上下のカバー1
a ・1b を合わせて構成され、またスタンド2は、ケー
ス1の傾きを調整できるようにこれを支持するととも
に、これに対し着脱自在となっている。ケース1の前面
の中央にはランプ孔3、その左右両側には円形の放電口
4が左右に十分離して設けられ、また後面の中央には外
部直流電源接続口5が設けられている。
【0009】図1に示す電気回路は、図4に示すように
下カバー1b 内の回路基板6上に実装され、また該回路
基板6の前側に設置された横長の電極基板7にプラス・
マイナス両極の放電針9が植設され、更に下カバー1b
内の外部直流電源接続口5と対向する個所には電源ジャ
ック10a が設置され、また下カバー1b 内には直流電
源となる電池11が着脱自在に収納され、これら全体は
上カバー1a で覆われる。電極基板7には、プラス・マ
イナスそれぞれについて金属製の電極クランプ12が埋
設されている。そして、各放電針9は、その清掃及び交
換が容易に行えるように、基端部を電極クランプ12に
圧入させてこれに着脱可能に挟持され、電極基板7の前
面から突出して先端が各放電口4の中央に臨んでいる。
【0010】この直流除電器には、100Vの交流電圧
を直流電圧に変換するAC/DCアダプタ(図示省略)
が別に用意されており、そのプラグ10b を外部直流電
源接続口5を通じて電源ジャック10a に差し込むこと
により、外部から直流電源を供給することもできるよう
になっている。このとき、電池オン・オフ用スイッチ1
0c がオフになって電池11からの電源供給を遮断す
る。
【0011】図1において、電池11又はAC/DCア
ダプタからの直流電圧は、電源スイッチ13、可変抵抗
14及びヒューズ15を介して高周波発振回路16へ印
加される。該高周波発振回路16は高周波トランス17
の一次側に接続され、直流電圧印加により起動用トラン
ジスタ18がオンになると、自励発振により高周波発振
する。これが発振すると、高周波トランス17の二次側
に交流の高電圧が得られるとともに、作動表示ランプで
ある発光ダイオード19が点灯する。この発光ダイオー
ド19はランプ孔3に臨ませてあり、その点灯により作
動中であることが外部から判るようになっている。
【0012】高周波トランス17の二次側の出力端子に
は、プラス側倍電圧整流回路20とマイナス側倍電圧整
流回路21とが並列接続されている。倍電圧整流回路の
構成及び原理は公知であり、ダイオードとコンデンサと
を直列に積み重ねるように接続することにより、積み重
ねた段数だけトランスの二次電圧の倍数の高圧直流電圧
が得られるもので、コッククロフト・ウォルトン回路と
も言われている。
【0013】プラス側倍電圧整流回路20は、高周波ト
ランス17の二次電圧をn段階にプラス整流して増幅す
べくダイオードDとコンデンサCを直列にn段(図では
5段)接続して構成され、またマイナス側倍電圧整流回
路21は、高周波トランス17の二次電圧をnより少な
いm段階にマイナス整流して増幅すべくダイオードDと
コンデンサCを直列にm段(図では4段)接続して構成
されている。
【0014】プラス側倍電圧整流回路20の出力端はプ
ラス側放電針9と抵抗結合するため、抵抗22を介して
プラス側の電極クランプ12に接続され、またマイナス
側倍電圧整流回路21の出力端はマイナス側放電針9と
抵抗結合するため、同様に抵抗22を介してマイナス側
の電極クランプ12に接続されている。
【0015】以上のような構成において電源スイッチ1
3をオンにして高周波発振回路16を発振させると、発
光ダイオード19が点灯するとともに、高周波トランス
17の二次側に交流電圧が生じ、その交流電圧がプラス
側倍電圧整流回路20では5段に整流及び増幅され、ま
たマイナス側倍電圧整流回路21では4段に整流及び増
幅される。このため、プラス側放電針9に印加される電
圧の方がマイナス側放電針9へ印加される電圧より高く
なる。例えば、プラス側が5.6〜5.9KV、マイナ
ス側が4.7〜5.0KV。
【0016】両放電針4を帯電物に向けると、プラス側
放電口4からはプラスイオン、マイナス側放電口4から
はマイナスイオンが図5に示すようにそれぞれ別々に放
射状に放出され、同極性のイオンがクーロン反発力によ
り前方へと押し進められるので、両極性のイオンが合流
する除電領域を遠方まで広範囲に形成できる。この場
合、プラス側放電針9に印加される電圧の方がマイナス
側放電針9へ印加される電圧より若干高いので、プラス
イオンとマイナスイオンとは同等に生じる。従って、イ
オン極性バランスがとれているため、帯電物を逆に帯電
させることはなく、帯電極性や電位に関係なく効率の良
い除電ができる。プラスイオンとマイナスイオンとは離
れた個所から別々に生ずるため、その発生と同時に中和
してしまうようなことがなく、イオンの生成効率が良い
ので、オゾンの発生も少ない。
【0017】プラス側及びマイナス側の倍電圧整流回路
20・21の出力端と、プラス・マイナスそれぞれの放
電針9との間には抵抗22が接続されているため、倍電
圧整流回路20・21のコンデンサCの蓄積電荷による
電流が放電針9に一気に流れることはない。すなわち、
抵抗22で電流制限できるため、電撃がなく安全であ
る。
【0018】
【考案の効果】本考案によると次のような効果がある。
高周波トランスの二次側の交流電圧を、ダイオード
とコンデンサとによる倍電圧整流回路で整流及び増幅し
てプラス・マイナスの放電針に印加するので、変圧容量
の小さい小型の高周波トランスを使用しても放電針に十
分な高電圧を印加でき、従来よりも一層の小型化が図れ
る。
【0019】 プラス側の倍電圧整流回路の増幅段数
をマイナス側のそれよりも多くして、プラス側の放電針
に印加される直流電圧がプラス側よりも高くなるように
したので、プラスイオンとマイナスイオンとを同等に発
生させることができる。従って、帯電物を逆帯電させる
ことがないとともに、イオン極性がバランスしているこ
とにより、帯電物の極性や電位に関係なく効率の良い除
電を行える。
【0020】 プラス・マイナス両極の放電針を互い
に離して配置して、プラスイオンとマイナスイオンとを
離れた個所から別々に生成するので、両極性のイオンが
発生と同時に中和してしまうようなことがなく、イオン
の生成効率が良いのに加え、放電針に印加する電圧も低
くできるので、オゾンの発生も少ない。
【0021】請求項2によれば、内蔵電池で作動する携
帯型の除電器として簡便に使用できる。
【0022】請求項3によれば、放電針を電極クランプ
に着脱可能に挟持したので、放電針の清掃及び交換を容
易に行える。
【0023】請求項4によれば、倍電圧整流回路のコン
デンサの蓄積電荷による電流を抵抗制限できるため、電
撃がなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による直流除電器の電気回路図である。
【図2】同直流除電器を前方より見た斜視図である。
【図3】同じく後方から見た斜視図である。
【図4】ケースの上カバーを外して内部を見た平面図で
ある。
【図5】両極性のイオンの生成分布図である。
【符号の説明】
1 ケース 4 放電口 9 放電針 11 電池 12 電極クランプ 16 高周波発振回路 17 高周波トランス 20 プラス側倍電圧整流回路 21 マイナス側倍電圧整流回路 22 抵抗

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに離して配置されたプラス側及びマイ
    ナス側の一対の放電針と、高周波トランスと、該高周波
    トランスの一次側に接続されて直流電源により自励発振
    する高周波発振回路と、上記高周波トランスの二次側と
    プラス側放電針との間に接続されたプラス側倍電圧整流
    回路と、高周波トランスの二次側とマイナス側放電針と
    の間に接続されたマイナス側倍電圧整流回路とを備え、
    上記プラス側倍電圧整流回路は、高周波トランスの二次
    側交流電圧をn段階にプラス整流して増幅すべくダイオ
    ードとコンデンサを直列にn段接続して構成され、また
    マイナス側倍電圧整流回路は、高周波トランスの二次側
    交流電圧を上記nより少ないm段階にマイナス整流して
    増幅すべくダイオードとコンデンサを直列にm段接続し
    て構成されていることを特徴とする直流除電器。
  2. 【請求項2】前記直流電源である電池を、前記発振回
    路、高周波トランス、プラス側及びマイナス側倍電圧整
    流回路、プラス側及びマイナス側放電針と共に、一つの
    携帯できるケースに内蔵し、該ケースに、プラス側及び
    マイナス側放電針にそれぞれ対向する放電口を設けたこ
    とを特徴する請求項1に記載の直流除電器。
  3. 【請求項3】前記プラス側及びマイナス側放電針を、前
    記プラス側及びマイナス側倍電圧整流回路の出力端にそ
    れぞれ接続されたプラス側及びマイナス側電極クランプ
    に着脱可能に挟持したことを特徴とする請求項2に記載
    の直流除電器。
  4. 【請求項4】前記プラス側及びマイナス側放電針を、前
    記プラス側及びマイナス側倍電圧整流回路の出力端にそ
    れぞれ抵抗を介して接続したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の直流除電器。
JP8594491U 1991-09-26 1991-09-26 直流除電器 Expired - Lifetime JPH074797Y2 (ja)

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JPH0531200U JPH0531200U (ja) 1993-04-23
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JP2004259527A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用除電装置
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