JPH0747752B2 - トラクションドライブ用流体 - Google Patents

トラクションドライブ用流体

Info

Publication number
JPH0747752B2
JPH0747752B2 JP1240390A JP24039089A JPH0747752B2 JP H0747752 B2 JPH0747752 B2 JP H0747752B2 JP 1240390 A JP1240390 A JP 1240390A JP 24039089 A JP24039089 A JP 24039089A JP H0747752 B2 JPH0747752 B2 JP H0747752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclopentadiene
component
olefin
fluid
traction drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1240390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03103495A (ja
Inventor
俊夫 功刀
克司 西
泰則 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Oil Co Ltd filed Critical Cosmo Oil Co Ltd
Priority to JP1240390A priority Critical patent/JPH0747752B2/ja
Publication of JPH03103495A publication Critical patent/JPH03103495A/ja
Publication of JPH0747752B2 publication Critical patent/JPH0747752B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はトラクションドライブ用流体に関するもので、
さらに詳しくはシクロペンタジエン系の3〜6量体を主
成分とし、ノルボルネン環二重結合上の水素量とシクロ
ペンテン環二重結合上の水素量の比(ND/CD)が0.9〜1.
3であるシクロペンタジエン系縮合炭化水素の水素化物
と、分岐を有するポリα−オレフィンとを基油として配
合してなるトラクションドライブ用流体に関するもので
ある。
(従来の技術) トラクションドライブ装置は円柱または円錐回転体には
さみこまれた流体油膜が高圧下で流動性を失いガラス状
に硬化することにより生じる剪断に対する抵抗力に起因
するころがり−すべり摩擦を利用した動力伝達装置であ
り、自動車あるいは産業用機械などに広く用いられてき
ている。これは従来のように歯車を使用しないので振
動、騒音が少なく、高速伝達および無段変速が可能であ
る。近年では理論解析の進歩、高い疲労強度をもつ材料
の開発などから装置の高性能化あるいは小型軽量化の研
究が進み、トラクションドライブ用流体にも高性能でか
つ経済性の優れたものが要求されている。トラクション
ドライブ用流体は優れた動力伝達効率(高トラクション
係数)を有する潤滑油でなければならず、従来からシク
ロヘキサンあるいはシクロペンタンの多環あるいは縮合
環系炭化水素をペースストックとする流体が特公昭39-2
4635号、特公昭47-40525号、特公昭48-31828号、特開昭
56-145993号、特開昭59-78296号、特開昭62-4785号、特
開昭62-148596号あるいは特開昭62-153395号などに種々
提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記の化合物はトラクション係数が低かった
り、トラクション係数が高くても製造過程が複雑であっ
たり、低収率でしか得られないなど経済的にも不利な点
を有している。たとえばシクロペンタジエン系炭化水素
を出発原料とする場合特開昭62-148596号ではジシクロ
ペンタジエン類を選択的に部分水素化し、さらに触媒の
存在下芳香炭化水素と反応させた後再び水素化するとい
う複雑な方法で、また特開昭62-4785号ではシクロペン
タジエンとオレフィンとを比較的低温でかつ長時間かけ
てディールス・アルダー付加物を生成し、さらにこれと
シクロペンタジエン類あるいは共役ジエン類とで再びデ
ィールス・アルダー付加物を生成し、その後水素化する
という複雑な方法でそれぞれ目的とするトラクションド
ライブ用流体を得ている。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは高トラクション係数を有し、かつ経済性に
優れたトラクションドライブ用流体を得るべく鋭意研究
を重ねた結果、特開平1-197594号に記載されたシクロペ
ンタジエン系石油樹脂製造時に副生するシクロペンタジ
エン系の3〜6量体を主成分とする縮合炭化水素を水素
化したものに、分岐を有するポリα−オレフィンを特定
量配合することにより高トラクション係数を有する基油
流体を経済的に提供しうることを確認し本発明を完成さ
せた。
すなわち本発明は、(A)シクロペンタジエン、ジシク
ロペンタジエンあるいはそれらのアルキル置換体もしく
はそれらの混合物、またはシクロペンタジエン、ジシク
ロペンタジエンあるいはそれらのアルキル置換体もしく
はそれらの混合物と炭素数4〜14のα−オレフィンもし
くは炭素数8または9のモノビニル芳香族炭化水素と
を、熱重合または熱共重合して得られる少なくとも1種
以上の多量体からなるシクロペンタジエン系縮合炭化水
素であって、シクロペンタジエン系3〜6量体を主成分
とし、ノルボルネン環二重結合上の水素量とシクロペン
テン環二重結合上の水素量の比(ND/CD)が0.9〜1.3の
重合体の水素化物であり、40℃における動粘度が1〜20
0cStの範囲内のものに、(B)分岐を有するポリα−オ
レフィンを0.1〜80重量%配合してなることを特徴とす
るトラクションドライブ用流体を提供するものである。
本発明に係るトラクションドライブ用流体は容易にかつ
経済的に生産でき、しかも高トラクション係数を示すも
のである。
本発明について詳細に説明すると、本発明のトラクショ
ンドライブ用流体はA成分として水素化シクロペンタジ
エン系縮合炭化水素を、B成分として分岐を有するポリ
α−オレフィンを用いた2成分の基油からなり、これら
を特定量配合したものである。
本発明のA成分である水素化シクロペンタジエン系縮合
炭化水素はシクロペンタジエン類またはシクロペンタジ
エン類とα−オレフィン類若しくはモノビニル芳香族炭
化水素類とを熱重合または熱共重合し、該重合液からシ
クロペンタジエン系の3〜6量体を主成分とする縮合環
炭化水素類を蒸留等で分離回収しさらに通常の方法で水
素化することによって得ることができる。
本発明で用いるシクロペンタジエン類にはシクロペンタ
ジエン、ジシクロペンタジエンあるいはそれらのアルキ
ル置換体あるいはそれらの混合物が含まれ、工業的には
ナフサ等のスチームクラッキングにより得られるシクロ
ペンタジエン類を30重量%以上好ましくは50重量%以上
含むシクロペンタジエン系留分(CPD留分)を用いるこ
とが有利である。
また、CPD留分中にはこれら脂環式ジエンと共重合可能
なオレフィン性共単量体を含み得る。オレフィン性共単
量体としてイソプレン、ピペリレンあるいはブタジエン
等の脂肪族ジオレフィンやシクロペンテン等の脂環式オ
レフィン等が挙げられる。これらのオレフィン類濃度は
低い方が好ましいがシクペンタジエン類あたり10重量%
以下であれば許容される。
またシクロペンタジエン類との共重合原料であるα−オ
レフィン類としてはC4〜C14好ましくはC4〜C10のα−オ
レフィンおよびそれらの混合物が挙げられ、エチレン、
プロピレンあるいはブチレン等からの誘導体あるいはパ
ラフィンワックスの分解物等が好ましく用いられる。こ
のα−オレフィン類はシクロペンタジエン類1モルあた
り4モル未満配合するのが工業的に好ましい。もう1つ
の共重合原料であるモノビニル芳香族炭化水素類として
はスチレン、o,m,p−ビニルトルエン、α,β−メチル
スチレン等が挙げられ、シクロペンタジエン類1モルあ
たり3モル未満配合するのが工業的に好ましい。これら
のモノビニル芳香族炭化水素類はインデン、メチルイン
デンあるいはエチルインデン等のインデン類を含むこと
が可能であり、工業的にはナフサ等のスチームクラッキ
ングより得られるいわゆるC9留分を用いることが有利で
ある。
なおシクロペンタジエン類としてシクロペンタジエン等
の単量体を用いる場合は1モルとして、二量体を用いる
場合は2モルとして、それぞれ計算される。シクロペン
タジエン系縮合炭化水素を得る熱重合または熱共重合方
法の一つとして下記の方法が挙げられる。たとえばこれ
らのシクロペンタジエン類またはシクロペンタジエン類
とα−オレフィン類またはモノビニル芳香族炭化水素類
を溶剤の存在下もしくは不存在下に好ましくは窒素ガス
等の不活性ガス雰囲気下で160〜300℃好ましくは180〜2
80℃の温度範囲で0.1〜10時間好ましくは0.5〜6時間原
料系を液相に保持し得る圧力下で熱重合もしくは熱共重
合する。該重合液から減圧〜加圧下で原料中の不活性成
分、未反応原料さらに必要ならば溶剤を蒸留等の操作に
より除去した後引続き第2段の重合を減圧下160〜280℃
で0.5〜4時間行いながら所望のシクロペンタジエン系
の3〜6量体を主成分とするトラクションドライブ用流
体のペースストックとなし得る多量体を得ることができ
る。シクロペンタジエン系3〜6量体のノルボルネン環
二重結合上の水素量(ND)とシクロペンテン環二重結合
上の水素量(CD)の比(ND/CD)は水素核磁気共鳴法(1
H−NMR)で測定した5.9ppm付近のノルボルネン環二重結
合上の水素数と5.6ppm付近のシクロペンテン環二重結合
上の水素数の比が決定した。前述の熱重合または熱共重
合の条件はシクロペンタジエン系多量体のND/CDが0.9〜
1.3好ましくは0.9〜1.0を示すよう設定される。すなわ
ち本発明のシクロペンタジエン系縮合炭化水素は上記の
ようなND/CD比を有するシクロペンタジエン系の3〜6
量体を主成分とするものである。
本発明で用いるシクロペンタジエン系縮合炭化水素は、
必らずしも3量体から6量体までの各重合度の多量体の
すべてを主成分とする必要はないが、3〜6量体の内
で、低重合体のみをトラクションドライブ用流体のベー
スストックとして場合、凝固点が0℃以上となり低温時
の使用が問題となるばかりでなくそのトラクション係数
もやや低い。逆に高重合体のみを使用した場合は、高い
トラクション係数を示すものの、40℃および100℃での
動粘度がやや高くハンドリングあるいは使用時のエネル
ギー損失等の問題を含む。したがって、低重合体と高重
合体のそれぞれを適当に含み、適当な動粘度を有するも
のが好ましい。
また、本発明に係るシクロペンタジエン系3〜6量体を
主成分とする縮合炭化水素は、水素化処理しなくても広
範囲の温度領域で高いトラクション係数を示すが、取扱
時の臭気や酸化安定性等その他の性能を考慮してさらに
水素化処理される。水素化処理は通常の方法で行うこと
ができる。たとえばニッケル、パラジウムあるいは白金
等の水素化触媒を用い溶剤の存在下もしくは不存在下70
〜300℃好ましくは100〜250℃の温度範囲、水素圧10〜2
00kg/cm2(G)好ましくは20〜120kg/cm2(G)の圧力
下で0.5〜20時間好ましくは1〜10時間水素化処理する
ことができる。水素化処理後触媒さらに必要ならば溶剤
を除去し目的とするトラクションドライブ用流体が得ら
れる。該水素化物の40℃での動粘度は1〜200cSt、好ま
しくは3〜100cSt、さらに好ましくは5〜70cStであり
該水素化物は広範囲の温度領域にわたり高いトラクショ
ンドライブ性能を示す。このように本発明の高性能トク
ションドライブ用流体のA成分は簡単なプロセスでしか
もシクロペンタジエン系樹脂の副生物として得ることが
でき、従来の公知技術よりもかるかに優れた経済性を有
するものである。
なお本発明で用いるシクロペンタジエン系縮合炭化水素
の水素化物は、例えばシクロペンタジエン、シクロペン
タジエンとα−オレフィン類またはシクロペンタジエン
とモノビニル芳香族炭化水素を原料とした場合は、ゲル
・バーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)、ガ
ス・クロマトグラフィー−質量分析法(GC-MS)等の分
析から下記の一般式〔I〕〜〔III〕で示される構造を
有する混合物であることが推定される。該式においてR
がH以外の基である場合には、それは共重合せしめたα
−オレフィン類またはモノビニル芳香族炭化水素類に起
因する飽和炭化水素基である。
(式中RはH、C4〜C14のアルキル基または置換または
未置換のシクロヘキシルエチル基等、または置換、未置
換のビシクロ〔4,3,0〕ノナ−7−イル基等、mは1〜
4である。) B成分としてのポリα−オレフィンは四級または三級炭
素原子を主鎖に有するもので、炭素数が3〜5のα−オ
レフィンの重合体およびその水添物である。例えばポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリペン
テン及びそれらの水添物であるが、特に好ましくはポリ
ブテン、ポリイソブチレンおよびそれらの水添物であ
る。これらの分子量については特に制限する必要はなく
350〜60,000といった広い範囲から経済性、市場での入
手容易性等を勘案して自由に選択でき、たとえばポリブ
テンについては分子量350〜2,000、好ましくは350〜60
0、ポリイソブチレンについては分子量10,000〜60,00
0、好ましくは30,000〜60,000のものが本発明の目的を
達成するのに十分効果的に使用できる。これらポリα−
オレフィンは市販品を使用すればよいが、もちろん公知
の方法で重合することにより製造することもできる。
なお、B成分としてポリエチレンのごとき分岐を有しな
いポリα−オレフィンを使用したのでは得られるトラク
ションドライブ用流体のトラクション係数が低く、本発
明の所期の効果は得られない。
本発明のA成分は0.070〜0.095と単独でもトラクション
係数が高いが、このA成分にトラクション係数が0.075
〜0.080の値を示すB成分を0.1〜80重量%、好ましくは
1〜50重量%配合するとトラクション係数が相乗効果的
に向上する。更にこのB成分は価格が安いので配合によ
りトラクション係数が高く、経済性に優れたトラクショ
ンドライブ用流体を得ることができる。
本発明の目的とするトラクションドライブ用流体は用途
に応じて酸化防止剤、摩耗防止剤等種々の添加剤を0.05
〜5重量%程度加えて調整することができる。
(発明の効果) 本発明のトラクションドライブ用流体は二成分の基油か
らなる。そのうちA成分である水素化シクロペンタジエ
ン系縮合体は原料としてCPD系石油樹脂製造の際の安価
な副生成物中の特定の留分を利用しこれを単に水素化し
たものであるので製造が容易であり、経済性に優れてい
る。またB成分であるポリα−オレフィンはA成分より
更に価格が安い。よってこれら二成分を特定の割合で配
合したトラクションドライブ用流体は格段に優れた経済
性を有し、またこれら二成分を配合することによる相乗
効果によりトラクション係数も向上した優れたものであ
る。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、これら
の実施例による本発明が制約されるものではない。なお
比較例および実施例で得たトラクションドライブ用流体
の評価は下記の方法で行った。
トラクション係数:四円筒式摩擦試験機を用いて駆動軸
回転数1,000rpm(2.09m/s)、すべり率5%、法線荷重1
14kgf、供給油温40℃において測定した法線荷重に対す
る伝達された接線力の比で表示した。
実施例1〜3 ナフサのスチームクラッキングより得られたジシクロペ
ンタジエン75.0重量%、5.4重量%のオレフィンと残余
の大部分が飽和炭化水素からなるシクロペンタジエン留
分600g(6.8モル)と2,4,4−トリメチルペンテン−1
75重量%を含みその他がα−オレフィン以外の留分から
なるC8留分400g(α−オレフィンとして2.7モル)と溶
剤のキシレン400gとを窒素雰囲気下260℃で3時間熱重
合した。熱共重合液から原料中の不活性留分および未反
応原料を最初加圧下、引続き減圧下において239℃で留
去し、さらに第2段重合を行いながら50TORRの減圧下で
同温度に1時間保持し、目的とするシクロペンタジエン
−α−オレフィン共重合物を含むシクロペンタジエン系
縮合炭化水素96gを得た。同時に釜残として軟化点が142
℃のシクロペンタジエン系樹脂357gを得た。シクロペン
タジエン系縮合炭化水素のND/CDは1.0であった。次に該
シクロペンタジエン系縮合炭化水素96gにニッケル系触
媒を2重量%添加し、水素圧60kg/cm2(G)、反応温度
180℃で4時間水素化し、本発明のA成分である水素化
シクロペンタジエン系縮合炭化水素を得た。該化合物は
シクロペンタジエン系3,4,5,6量体をGPC面積比でそれぞ
れ34重量%、24重量%、18重量%そして11重量%含有し
ており、40℃での同粘度は22.5cStであった。
次にこのようにして製造した水素化シクロペンタジエン
系縮合炭化水素に平均分子量が400である未端二重結合
に水素を添加したポリブテンをB成分として配合した。
実施例4、5 実施例1〜3のA成分にB成分として平均分子量が35
0、470の水素添加ポリブテンを配合した。
実施例6 実施例1〜3のA成分にB成分として平均分子量が350
の未端に2重結合を有するポリブテンを配合した。
実施例7 実施例1〜3のA成分にB成分として平均分子量が30,0
00の水素添加のポリイソブチレンを配合した。
実施例8 実施例1〜3で用いたシクロペンタジエン留分600gを溶
剤としてのキシレン400gの存在下実施例1〜3と同じ方
法で熱重合した。
重合液から原料中の不活性留分、未反応原料および溶剤
を最初加圧下、引続き減圧下において250℃で除去した
後、さらに50TORRの減圧下で同温度に1時間保持し、目
的とするシクロペンタジエン系縮合炭化水素82gを回収
しながら第2段目の重合を行った。釜残として軟化点が
160℃のシクロペンタジエン樹脂362gを得た。回収した
シクロペンタジエン系縮合炭化水素のND/CDは1.0であっ
た。次いで実施例1〜3と同様の条件でシクロペンタジ
エン縮合炭化水素を水素化しシクロペンタジエン系3,4,
5,6量体をGPC面積比でそれぞれ38重量%、24重量%、21
重量%そして9重量%含有しており、40℃での動粘度は
18.3cStである水素化シクロペンタジエン系縮合炭化水
素をA成分として得た。そのA成分に平均分子量が400
である水素添加ポリブテンをB成分として配合した。
比較例1、2 実施例1〜3で用いたA成分および実施例8で用いたA
成分単独のもの。
比較例3 平均分子量400の水素添加ポリブテンを用いた。
比較例4、5 実施例1〜3のA成分にもう一つの成分としてジエステ
ルであるジオクチルフタレート(平均分子量400)を配
合した。
比較例6 実施例1〜3のA成分に直鎖型のアルキルベンゼン(平
均分子量320)をもう一つの成分として配合した。
比較例7 現在市販されているトラクションドライブ用流体でα−
メチルスチレン線状二量体水素化物を主体としたもの。
比較例8 この比較例はポリα−オレフィンとして分岐を有しない
ポリエチレンを用いたものである。
A成分としては実施例1〜3で用いたものを使用し、そ
してB成分としては40℃での動粘度16.72cSt、100℃で
の動粘度3.838cSt、粘度指数123そしてトラクション係
数0.020の分子量370であるポリエチレンを使用した。両
成分の配合比率は50:50である。
実施例および比較例のトラクション係数を測定しその結
果を第1表に示した。
第1表の結果から明らかなように本発明のトラクション
ドライブ用流体は極めて高いトラクション係数を有し、
かつ経済的にも優れたものである。
比較例8で得られたトラクション係数は低く、分岐を有
しないポリα−オレフィンを用いたのでは本発明の効果
が認められないことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C10M 109/02 105:04 105:06) C10N 20:00 Z 20:02 40:04 60:02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) シクロペンタジエン、ジシクロペ
    ンタジエンあるいはそれらのアルキル置換体もしくはそ
    れらの混合物、または シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンあるいはそ
    れらのアルキル置換体もしくはそれらの混合物と炭素数
    4〜14のα−オレフィンもしくは炭素数8または9のモ
    ノビニル芳香族炭化水素とを、 熱重合または熱共重合して得られる少なくとも1種以上
    の多量体からなるシクロペンタジエン系縮合炭化水素で
    あって、シクロペンタジエン系3〜6量体を主成分と
    し、ノルボルネン環二重結合上の水素量とシクロペンテ
    ン環二重結合上の水素量の比(ND/CD)が0.9〜1.3の重
    合体の水素化物であり、40℃における動粘度が1〜200c
    Stの範囲内のものに、 (B) 分岐を有するポリα−オレフィンを 0.1〜80重量%配合してなることを特徴とするトラクシ
    ョンドライブ用流体。
JP1240390A 1989-09-16 1989-09-16 トラクションドライブ用流体 Expired - Lifetime JPH0747752B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1240390A JPH0747752B2 (ja) 1989-09-16 1989-09-16 トラクションドライブ用流体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1240390A JPH0747752B2 (ja) 1989-09-16 1989-09-16 トラクションドライブ用流体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03103495A JPH03103495A (ja) 1991-04-30
JPH0747752B2 true JPH0747752B2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=17058770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1240390A Expired - Lifetime JPH0747752B2 (ja) 1989-09-16 1989-09-16 トラクションドライブ用流体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747752B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4713751B2 (ja) * 2000-03-21 2011-06-29 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 トラクションドライブ用流体

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62177099A (ja) * 1987-07-30 1987-08-03 Toa Nenryo Kogyo Kk トラクシヨン用フル−ド
JPH0645793B2 (ja) * 1988-02-02 1994-06-15 コスモ石油株式会社 トラクションドライブ用流体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03103495A (ja) 1991-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU643163B2 (en) Hydrogenated resins, adhesive formulations and process for production of resins
JP3000567B2 (ja) ギヤ油組成物
US20060116498A1 (en) Novel synthetic lubricant composition and process
JPS5920713B2 (ja) パラフインオイルとシクロペンタジエンの水素化オリゴマ−からなる組成物
CN106414680A (zh) 低粘度润滑聚烯烃
GB2531842A (en) Use of a metallocene catalyst to produce a polyalpha-olefin
EP0314251A2 (en) Oil composition comprising a polymeric viscosity index improver
EP0526218A1 (en) Traction fluid derived from cyclopentadiene oligomers
JPH0645793B2 (ja) トラクションドライブ用流体
JP3109760B2 (ja) トラクションドライブ用流体
JPH0747752B2 (ja) トラクションドライブ用流体
JP2929331B2 (ja) トラクションドライブ用流体
CN111377790A (zh) 具有均匀结构的α烯烃低聚物及其制备方法
JP2929337B2 (ja) トラクションドライブ用流体
CA1100304A (en) Electrical insulating oil compositions
US7956226B2 (en) Traction drive fluid compositions
JP2808347B2 (ja) トラクションドライブ用流体
US3851011A (en) Ethylene-propylene copolymer oil preparation using vanadium-aluminum catalyst
JP3812855B2 (ja) 潤滑油基油組成物
EP0048141B1 (en) Multi-ring hydrocarbons and their use in elastomer-containing compositions
JP3811996B2 (ja) トラクションドライブ用流体
JPS62177099A (ja) トラクシヨン用フル−ド
JP3953196B2 (ja) トラクショングリース組成物
JPH07242891A (ja) トラクションドライブ用流体
JPH01149898A (ja) トラクションドライブ用流体組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090524

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees