JPH0747209A - 濾過機における洗浄方法 - Google Patents

濾過機における洗浄方法

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JPH0747209A
JPH0747209A JP19654393A JP19654393A JPH0747209A JP H0747209 A JPH0747209 A JP H0747209A JP 19654393 A JP19654393 A JP 19654393A JP 19654393 A JP19654393 A JP 19654393A JP H0747209 A JPH0747209 A JP H0747209A
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和男 佐藤
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正宏 児玉
Kazuyuki Yoshitomi
一之 吉富
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾材や濾材支持材に付着している結晶を円滑
に除去回収することができて、目詰まりや濾液流れ空間
の閉塞を確実に防止することができる濾過機における洗
浄方法を提供することを目的とする。 【構成】 濾布1の背面部に、結晶成分の再結晶化が行
われる温度以上に保持された洗浄液を供給して所定時間
濾布1の背面部(濾布及び濾布支持材)を洗浄液中に浸
漬することにより、この濾布1の背面部に滞積付着して
いる結晶を洗浄液中に溶解させた後、洗浄液を回収す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾布等の濾材を通すこ
とにより結晶成分を含む液を結晶成分と母液とに分離す
る濾過機の洗浄方法に関する。さらに詳しくは、有機物
の結晶の精製に当り、溶剤中より目的とする結晶成分を
回収すること、共晶系の結晶から目的とする1つの結晶
を分離すること、あるいは固溶体系結晶からそこに付着
する母液を分離する際などに本発明は適用される。
【0002】
【従来の技術】濾過操作により、結晶成分を含む液から
母液を分離し結晶成分を取り出したり結晶成分を純化さ
せる精製操作が行われている。例えば、溶剤に溶けた有
機物の結晶成分を母液から分離して結晶として取り出す
場合、従来、遠心分離機、連続式濾過機または水平式ト
レイフィルタ等により行われている。その際、結晶成分
を含む液は飽和溶液であり、また操作開始時において、
濾材及びこれと接触する部材は、一般的に操作温度より
低い常温状態にあり、かつ操作対象物質の熱的条件を左
右する大きな熱容量を有するものからなるなどの理由に
よって、上記液がケーキ層や濾材に接触及びそれを通過
する過程で冷却され、結晶の析出が起こり、特に濾材の
開孔目や濾材支持材(グリッド)の開孔目や脚部に結晶
が付着し、目詰まりや濾液流れ空間の閉塞が生じる。こ
のような現象は回分式でも連続式でも生じることであ
り、濾材の閉塞が生じると、濾過能力が著しく低下し、
結果的に、純度の低い結晶しか得られず、しかも収率が
低下する。そこで、濾材や濾材支持材(グリッド)の洗
浄を定期的に行う必要が生じ、その結果、稼動率の低下
を招く。そして、このような問題は、共晶系のスラリー
や固溶体の結晶の精製に際して、上述した機械的濾過操
作を行う場合にも現出する。
【0003】また、溶剤に溶けた有機物の結晶の溶解温
度と結晶析出温度との温度差が10℃以内と小さい場
合、または溶解温度が30℃以下の結晶成分を母液から
分離して結晶として取り出す場合においては、特開平2
−126902号に記載の特殊濾材構造により上記問題
を解決することができるが、上記以外の温度条件での結
晶成分については、装置がより複雑化し、設備費が嵩む
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、濾材や濾材支持材(グリッド)に結晶が付
着して目詰まりや濾液流れ空間の閉塞を生じる問題であ
る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、濾材や濾材支持材に付着
している結晶を円滑に除去回収することができて、目詰
まりや濾液流れ空間の閉塞を確実に防止することができ
る濾過機における洗浄方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、結晶成分を含む液を濾材を介
して結晶成分と母液とに分離する濾過機において、濾材
の背面部に洗浄液を供給して充満させ、この濾材の背面
部に滞積付着している結晶を溶解させて回収するもので
ある。また、本発明の請求項2は、洗浄液の温度を、結
晶成分の再結晶化が行われる温度以上に保持するもので
ある。
【0007】
【作用】本発明の請求項1の濾過機の洗浄方法にあって
は、濾材の背面部に洗浄液を供給して所定時間濾材の背
面部(濾材及び濾材支持材)を洗浄液中に浸漬すること
により、この濾材の背面部に滞積付着している結晶を洗
浄液中に溶解させた後、洗浄液を回収する。また、本発
明の請求項2にあっては、結晶成分の再結晶化が行われ
る温度以上に保持された洗浄液によって、濾材の背面部
に滞積付着している結晶の洗浄液中への溶解を促進す
る。
【0008】
【実施例】以下、図1ないし図3に基づいて本発明の実
施例を説明する。
【0009】図1は本発明の洗浄方法を実施する水平型
ベルトフィルターの一例を示すもので、この図において
符号1は無端状の濾布(濾材)で有り、この濾布1は、
駆動ロール2と、複数の案内ロール3との間に巻き掛け
られたものである。そして、上記濾布1は、その張力を
緩めたり強めたりすることにより、上記駆動ロール2の
回転力を間欠的に受け取って、移動するようになってい
る。また、上記濾布1の水平部分の下部には、4つの真
空トレイF1,F2,F3,F4が設置されており、こ
れらの真空トレイF1〜F4及び上記濾布1及び各ロー
ル2,3は、密閉室R内に収納されている。上記各真空
トレイF1〜F4の下部には、それぞれ真空ホースを介
して開閉作動用の自動弁SV1〜SV6,気液分離槽
4,5,6と、自動弁SV7,SV8,SV9とが連結
されている。そして、上記各気液分離槽4〜6には、濾
液ポンプ7,8,9と、液位計測器10,11,12の
出力により開閉制御される自動弁SV10,SV11,
SV12とがそれぞれ連結されている。さらに、上記各
気液分離槽4〜6には冷却器13が連結されており、こ
の冷却器13においては、温度計測器14の出力に応じ
て制御弁CV1の開度を操作することにより、温度制御
が行われるように構成されている。そして、上記冷却器
13において熱凝集化した溶液は、気液分離槽5内に戻
されるようになっている。さらにまた、上記冷却器13
には、真空ポンプ15が連結されており、この真空ポン
プ15には加熱器16が連結されている。この加熱器1
6においては、上記密閉室R内の温度を計測する温度計
測器17の出力に応じて制御弁CV2の開度を操作する
ことにより、加熱器16内を通過する(排ガス戻り系
の)ガスの温度が、母液の結晶化が行われる温度より5
〜20℃高くなるように制御されている。そして、上記
加熱器16には、流量計測器18の出力に応じて開度制
御される制御弁CV3と、自動弁SV13を介して上記
密閉室Rとが連結されている。
【0010】上記各自動弁(SV1,SV2),(SV
3,SV4),(SV5,SV6)間には、自動弁SV
14,SV15,SV16を介して、加熱器19が連結
されており、この加熱器19においては、温度計測器2
0の出力に応じて制御弁CV4の開度を操作することに
より、加熱器19内を通過するトレイ洗浄液の温度が、
母液の結晶化が行われる温度より5〜10℃程度高くな
るように制御されている。また、上記真空トレイF1の
上方には、スラリーSを供給する供給手段21が設置さ
れており、上記各真空トレイF2,F3の上方には、ケ
ーキ洗浄液を供給する供給手段22,23がそれぞれ設
置されている。そして、上記各供給手段22,23に
は、自動弁SV17,SV18を介して、加熱器24が
連結されており、この加熱器24においては、温度計測
器25の出力に応じて制御弁CV5の開度を操作するこ
とにより、加熱器24内を通過するケーキ洗浄液の温度
が、母液の結晶化が行われる温度より5〜10℃程度高
くなるように制御されている。さらに、上記濾布1の間
欠移動にともない、移動用シリンダによって上記各真空
トレイF1〜F4が濾布1の移動方向に沿って移動する
一方、濾布1の緊張を緩めて濾布1を停止させた際に
は、上記移動用シリンダによって上記各真空トレイF1
〜F4が元の位置に戻されるように構成されている。な
お、上記各真空トレイF1〜F4の往復移動の代わり
に、上記スラリーSを供給する供給手段21及びケーキ
洗浄液を供給する供給手段22,23を濾布1の移動方
向に沿って往復移動自在に設け、かつ濾布1の停止時に
上記各供給手段21,22,23を往復移動させるよう
に構成してもよい。
【0011】上記のように構成された水平型ベルトフィ
ルターを用いて、結晶を精製する場合について説明する
と、まず、通常運転時には、従来同様、供給手段21に
よって濾布1上にスラリーSを供給すると共に、各供給
手段22,23によって濾布1上に形成されたケーキ層
にケーキ洗浄液を供給する。そして、各真空トレイF1
〜F4を真空ポンプ15によって真空吸引することによ
り、真空トレイF1上の濾布1にケーキ層を形成し、か
つ各真空トレイF2,F3上の濾布1に形成されている
ケーキ層を洗浄すると共に、真空トレイF4上の濾布1
に形成されているケーキ層の脱液を行う。この場合、各
真空トレイF1〜F4において回収された濾液は、それ
ぞれ、自動弁SV1〜SV6を通って各気液分離槽4〜
6に導かれ気液分離された後、各液位計測器10〜12
による各気液分離槽4〜6内の連続的な液位計測に応じ
て各自動弁SV10〜SV12の開閉を制御することに
より、濾液ポンプ7〜9によって各気液分離槽10〜1
2から任意の工程に連続的に送出される。一方、上記各
気液分離槽4〜6から排出されたガスにおいては、多少
の溶液が混入しているため、冷却器13を通すことによ
り、熱凝集化して除去し気液分離槽5内に戻す。この結
果、真空ポンプ15が吸引するガスは乾燥状態となり、
排ガス戻り系を通って密閉室R内に戻される。この場
合、上記戻しガスの温度を母液の結晶析出温度以上に保
持する必要があるため、密閉室R内の温度を温度計測器
17によって常に検出し、かつこの温度計測器17の出
力に応じて制御弁CV2の開度を操作することにより、
加熱器16によって上記戻しガスの温度を母液の結晶化
が行われる温度より5〜20℃高くなるように制御す
る。これにより、密封室R内が所定の温度に保持された
恒温状態になる。さらに、上記ケーキ洗浄液について
も、その温度を温度計測器25によって常に検出し、か
つこの温度計測器25の出力に応じて制御弁CV5の開
度を操作することにより、加熱器24によって上記ケー
キ洗浄液の温度を母液の結晶化が行われる温度より5〜
10℃高くなるように制御する。このようにすることに
より、図2に示すように、母液及び濾液の温度を結晶化
温度以上に保持することができ、結晶の析出を阻止して
長時間安定した運転を行うことができる。
【0012】ところで、上述したように結晶の析出を阻
止する手段を講じながら運転を続けていった場合であっ
ても、濾布1の背面部の真空トレイF1〜F4及びそれ
に接続されている濾液回収系にどうしても結晶が滞積付
着してくる。この場合には、水平型ベルトフィルターの
運転を停止することなく洗浄を行う。すなわち、まず、
真空トレイF1及びそれに接続されている濾液回収系の
洗浄を行う場合には、スラリー供給バルブSV19を閉
めSV20を開けて真空トレイF2,F3,F4を、そ
れぞれ、ケーキ形成用、ケーキ洗浄用、脱液用として操
作する。すなわち、自動弁SV17を閉じて真空トレイ
F2上への洗浄液の供給を停止すると共に、自動弁SV
2を閉じ、かつ自動弁SV14を開いて、トレイ洗浄液
を真空トレイF1に導く。この際、上記トレイ洗浄液
は、短時間で結晶を除去するために、上記加熱器19及
び温度計測器20、制御弁CV4によって母液の温度よ
り5〜10℃程度高く保持しておく。このようにして真
空トレイF1に導かれたトレイ洗浄液は、濾布1に接触
する液位まで張り込んだ後(真空トレイ及び配管容量は
定量なため、タイマー制御等により行う)、自動弁SV
14を閉じる。そして、この状態において、所定時間濾
過運転を継続することにより、真空トレイF1及びそれ
に接続されている濾液回収系に封じ込まれたトレイ洗浄
液は、各真空トレイF1〜F4の往復移動にともない、
機械的に揺すられるため、効果的に洗浄が行われる。次
いで、所定時間経過後、自動弁SV2を開いて上記トレ
イ洗浄液を濾液として回収する。また、上記真空トレイ
F2,F3,F4とそれらに接続されている濾液回収系
についても、同様の操作を行うことにより洗浄を行う。
ここで、真空トレイF2の洗浄を行う場合には、自動弁
SV17を閉じて、真空トレイF1,F3,F4を、そ
れぞれ、ケーキ形成用、ケーキ洗浄用、脱液用として操
作すると共に、真空トレイF3の洗浄を行う場合には、
自動弁SV18を閉じて、真空トレイF1,F2,F4
を、それぞれ、ケーキ形成用、ケーキ洗浄用、脱液用と
して操作し、また、真空トレイF4の洗浄を行う場合に
は、自動弁SV18を閉じて、真空トレイF1,F2,
F3を、それぞれ、ケーキ形成用、ケーキ洗浄用、脱液
用として操作する。
【0013】また、図3は本発明の方法を適用したトレ
イフィルターの一例を示すもので、この図において符号
30は容器であり、この容器30内を貫通して回転軸3
1が水平に設けられており、この回転軸31には、回転
軸31を回転させるモータ32が伝達機構33を介して
連結されている。そして、上記回転軸31には真空トレ
イ34が固定されており、この真空トレイ34内には濾
材35が張設されている。また、上記真空トレイ34の
下部には、上記回転軸31内を介して開閉作動用の自動
弁SV30,SV31,SV32及び気液分離槽36,
37,38が連結されている。そして、上記各気液分離
槽36,37には、濾液ポンプ39,40と、液位計測
器41,42の出力により開閉制御される自動弁SV3
3,SV34とがそれぞれ連結されていると共に、上記
気液分離槽38には、濾液ポンプ43及び自動弁SV3
5を介して上記気液分離槽37が連結されている。さら
に、上記各気液分離槽36〜38には冷却器44が連結
されており、この冷却器44においては、温度計測器4
5の出力に応じて制御弁CV30の開度を操作すること
により、温度制御が行われるように構成されている。そ
して、上記冷却器44には、真空ポンプ46が連結され
ており、この真空ポンプ46には加熱器47が連結され
ている。この加熱器47においては、上記容器30内の
温度を計測する温度計測器48の出力に応じて制御弁C
V31の開度を操作することにより、加熱器47内を通
過する(排ガス戻り系の)ガスの温度が、母液の結晶化
が行われる温度より5〜20℃高くなるように制御され
ている。そして、上記加熱器47には、流量計測器49
の出力に応じて開度制御される制御弁CV32と、上記
容器30とが連結されている。さらにまた、上記真空ト
レイ34の上方には、スラリーSを供給する供給手段5
0及びケーキ洗浄液を供給する供給手段51がそれぞれ
設置されている。そして、上記供給手段51及び回転軸
31には、自動弁SV36,SV37を介して、洗浄液
が供給されるようになっており、この洗浄液の温度は、
母液の結晶化が行われる温度より5〜10℃程度高くな
るように制御されている。また、上記濾液ポンプ43と
自動弁SV35との間には自動弁SV38が連結されて
おり、この自動弁SV38には、加熱器52,温度計測
器53及び制御弁CV33からなる液温制御手段を介し
て、上記ケーキ洗浄液を供給する供給手段51が連結さ
れている。
【0014】上記のように構成されたトレイフィルター
にあっては、通常運転時、真空トレイ34の濾材35上
に供給手段50からスラリーSを供給して真空吸引する
ことにより、上記濾材35上にケーキ層を形成し、かつ
濾液を自動弁SV30を介して気液分離槽36に導き、
次いで、供給手段51から洗浄液を供給して真空吸引す
ることにより、上記ケーキ層を洗浄し、かつ濾液を自動
弁SV31を介して気液分離槽37に導き、さらに、上
記真空トレイ34を真空吸引して上記ケーキ層の脱液を
行い、かつ濾液を自動弁SV32を介して気液分離槽3
8に導くようにする。この場合、上記実施例と同様に、
加熱器47によって上記各気液分離槽36〜38からの
戻しガスの温度を母液の結晶化が行われる温度より5〜
20℃高くなるように制御することにより、容器30内
が所定の温度に保持された恒温状態になる。また、上記
ケーキ洗浄液についても、その温度を母液の結晶化が行
われる温度より5〜10℃高くなるように制御すること
により、母液及び濾液の温度を結晶化温度以上に保持す
ることができ、結晶の析出を阻止して長時間安定した運
転を行うことができる。一方、濾材35の背面部の真空
トレイ34及びそれに接続されている濾液回収系に滞積
付着した結晶を溶かして回収する場合には、各自動弁S
V30〜32を閉じた状態で、自動弁SV37を開き所
定温度に加温された洗浄液を回転軸31内を介して真空
トレイ34に導く。このようにして真空トレイ34に導
かれた洗浄液は、濾材35に接触する液位まで張り込ん
だ後、自動弁SV37を閉じる。そして、この状態にお
いて、所定時間経過後、自動弁SV30,SV31ある
いはSV32を開いて上記洗浄液を濾液として回収す
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
は、濾材の背面部に洗浄液を供給して所定時間濾材の背
面部(濾材及び濾材支持材)を洗浄液中に浸漬して、こ
の濾材の背面部に滞積付着している結晶を洗浄液中に溶
解させた後、洗浄液を回収することにより、濾材や濾材
支持材に付着している結晶を円滑に除去回収することが
できて、目詰まりや濾液流れ空間の閉塞を確実に防止す
ることができる。また、本発明の請求項2は、洗浄液の
温度を、結晶成分の再結晶化が行われる温度以上に保持
するものであるから、この温度調整された洗浄液によっ
て、濾材の背面部に滞積付着している結晶の洗浄液中へ
の溶解を促進することができて、結晶の除去回収を迅速
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の方法を従来例と対比して説明した説明
図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
F1・F2・F3・F4 真空トレイ 1 濾布(濾材) 34 真空トレイ 35 濾材
フロントページの続き (72)発明者 児玉 正宏 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石油 化学株式会社内 (72)発明者 吉富 一之 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石油 化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶成分を含む液を濾材を介して結晶成
    分と母液とに分離する濾過機において、濾材の背面部に
    洗浄液を供給して充満させ、この濾材の背面部に滞積付
    着している結晶を溶解させて回収することを特徴とする
    濾過機における洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液の温度を、結晶成分の再結晶化が
    行われる温度以上に保持することを特徴とする請求項1
    記載の濾過機における洗浄方法。
JP19654393A 1993-08-06 1993-08-06 濾過機における洗浄方法 Expired - Lifetime JP3497206B2 (ja)

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