JPH074717A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH074717A
JPH074717A JP5147254A JP14725493A JPH074717A JP H074717 A JPH074717 A JP H074717A JP 5147254 A JP5147254 A JP 5147254A JP 14725493 A JP14725493 A JP 14725493A JP H074717 A JPH074717 A JP H074717A
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JP
Japan
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temperature
values
target
environmental
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Application number
JP5147254A
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English (en)
Inventor
Akira Morikawa
朗 森川
Masahiko Nomura
昌彦 野村
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 空調装置において、空調対象域1の熱的快適
性に関与する複数種の環境値ta・pa・tmrt・v
・(ψ)を検出する検出手段Aと、それら複数種の環境
値と特定の相関関係を有する変数として設定した快適指
標αを検出手段Aの検出情報に基づいて演算する演算手
段Bと、複数種の環境値のうちの一部の特定環境値ta
を調整する調整手段C1と、演算手段Bの演算結果に基
づいて、演算快適指標αが目標値mαになるように調整
手段C1を制御する制御手段D1とを備えてある。また
好ましくは、複数種の環境値のうち特定環境値taとは
別の環境値の中で一部の第2の特定環境値ψを調整する
第2の調整手段C2と、その第2特定環境値ψが目標値
mψとなるように、検出手段Aの検出情報に基づいて第
2調整手段C2を制御する第2の制御手段D2とを設け
る。 【効果】 簡単な構成でありながら高い快適性を安定的
に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調装置に関し、詳しく
は、空調対象域の熱的快適性に関与する環境値を調整手
段により調整することにおいて、その調整手段を空調対
象域の環境値検出に基づき制御する形態の空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記形態の空調装置では、一般
に、空調対象域の熱的快適性に関与する環境値として温
度と湿度を調整する調整手段を装備するとともに、その
調整手段の調整対象である温度・湿度を検出する検出手
段を設け、そして、この検出手段の情報に基づいて、検
出温度及び検出湿度の夫々が目標値になるように制御手
段により調整手段を自動制御する構成としていた。
【0003】また簡易には、湿度検出及び湿度調整を省
略し、温度検出に基づく温度調整のみを実施する形態も
多く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、空調対象域の
熱的快適性に関与する環境値、すなわち、熱的な面で域
内者の快適感に影響を与える環境値は、温度・湿度に限
られるものではなく、主なものでも温度・湿度・平均輻
射温度・気流速といったものがある。
【0005】したがって、高い快適性を得るには、温度
と湿度の夫々を検出情報に基づいて目標値に調整する先
述の従来形態を踏襲し発展させて、熱的快適性に関与す
る環境値をできるだけ多種にわたって検出するととも
に、それら検出対象の環境値の全てを調整手段により個
々に調整できるようにし、そして、検出される環境値の
全てが夫々の目標値になるように、検出情報に基づき調
整手段を制御するといった形態が考えられる。
【0006】しかしながら、熱的快適性に関与する環境
値をできるだけ多種にわたって複数種検出することに対
し、それら検出対象の環境値の全てを個々に調整できる
機能を備えさせるには、調整手段の構成、及び、多種調
整機能に対する制御構成が複雑となって装置コストが高
く付き、また、コストの問題のみならず、例えば平均輻
射温度等のように環境値の種別によっては、空調対象域
の形態や装置の設置条件等から実使用上、調整手段によ
る調整が技術的に難しく、調整そのものが行えないもの
もある。
【0007】その上、高い快適性を得るという所期の目
的においても、対象とする環境値のうちの一つでも何ら
かの原因で目標値に調整されない状態が生じると、他の
対象の環境値が目標値に調整されているにもかかわら
ず、所期の快適性を得ることができず、場合によっては
逆に不快感を与えてしまうこともあり、所期目的の達成
において信頼性に欠ける問題もある。
【0008】本発明の目的は、空調対象域の環境調整を
合理的な制御形態で行うことにより、装置構成を簡略に
しながらも高い快適性を安定的に得られるようにする点
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による空調装置の
第1特徴構成は、空調対象域の熱的快適性に関与する複
数種の環境値を検出する検出手段と、それら複数種の環
境値と特定の相関関係を有する変数として設定した快適
指標を前記検出手段の検出情報に基づいて演算する演算
手段と、前記の複数種の環境値のうちの一部の特定環境
値を調整する調整手段と、前記演算手段の演算結果に基
づいて、演算快適指標が目標値になるように前記調整手
段を制御する制御手段とを備えることにある。
【0010】本発明による空調装置の第2特徴構成は、
前記快適指標を、前記の複数種の環境値と域内者の状態
を表す人体状態値とに対し特定の相関関係を有する変数
として設定し、前記の人体状態値を指定する指定手段を
設け、前記演算手段を、前記検出手段により検出される
複数種の環境値と前記指定手段により指定される人体状
態値とに基づいて快適指標を演算する構成としてあるこ
とにある。
【0011】本発明による空調装置の第3特徴構成は、
前記の複数種の環境値のうち前記調整手段により調整さ
れる前記の特定環境値とは別の環境値が複数であること
に対し、それら別の環境値のうちの一部の第2の特定環
境値を調整する第2の調整手段を設け、前記の第2特定
環境値が目標値となるように、前記検出手段の検出情報
に基づいて前記第2調整手段を制御する第2の制御手段
を設けたことにある。
【0012】本発明による空調装置の第4特徴構成は、
前記快適指標の目標値を人為補正指令に基づいて変更す
る補正手段を設けたことにある。
【0013】
【作用】つまり、空調対象域の熱的快適性とそれに関与
する環境値とについて考えた場合、例えば環境値として
温度と湿度の二種を考えてみても、快適性は温度及び湿
度の夫々が一つの値に調整された状態でのみ得られるに
限らず、経験的にも理解されるように、温度が比較的高
温であっても湿度が低ければ快適と感じられ、また逆
に、湿度が高くても温度が低ければやはり快適と捉えら
れる。
【0014】すなわち、熱的快適性の度合い(換言すれ
ば不快の度合い)は、それに関与する種々の環境値の相
対的関係によって決まるものであり、このことから、熱
的快適性に関与する複数種の環境値と特定の相関関係を
有する変数として、熱的快適性の度合いを示す快適指標
といったものを考えることができる。
【0015】この点に着目して本発明の上記第1特徴構
成では、熱的快適性の度合いとそれに関与する複数種の
環境値との相関関係を種々の実験等により特定し、これ
ら環境値に対しその特定の相関関係を有する変数とし
て、熱的快適性の度合いを示す快適指標を設定してお
く。
【0016】そして、上記の複数種の環境値を検出手段
により検出し、その検出情報に基づき演算手段において
特定相関関係から快適指標を演算させ、これに対し、こ
の演算快適指標が目標値となるように、制御手段により
調整手段を制御して上記の複数種の環境値のうちの一部
の特定環境値を調整する。
【0017】換言すれば、対象する複数種の環境値のう
ちの一部を調整手段により調整することで、対象とする
複数種の環境値の全体としての相対的関係を変化させ
て、その相対的関係を快適指標が目標値となる関係(す
なわち、目標の快適性度合いが得られる関係)に調整す
る。
【0018】第2特徴構成では、温度・湿度・平均輻射
温度・気流速等の環境値以外に、域内者自身の状態(例
えば、活動状態や着衣状態)も熱的な面で、その域内者
の快適感に影響を与える要素となることを考慮し、熱的
快適性の度合いと、それに関与する複数種の環境値と、
域内者の状態を表す人体状態値(例えば、活動状態を表
す代謝量や着衣状態を表す着衣の熱抵抗値)との相関関
係を種々の実験等により特定し、熱的快適性の度合いを
示す前記の快適指標を、これら複数種の環境値と人体状
態値とに対しその特定の相関関係を有する変数として設
定しておく。
【0019】そして、前記の検出手段により検出される
複数種の環境値と指定手段により指定される人体状態値
とに基づき、演算手段において上記の特定相関関係から
快適指標を演算させ、この演算快適指標が目標値となる
ように、制御手段により調整手段を制御して複数種の環
境値のうちの一部の特定環境値を調整する。すなわち、
対象とする複数種の環境値のうちの一部を調整手段によ
り調整することで、対象とする複数種の環境値と人体状
態値との全体としての相対的関係を変化させて、その相
対的関係を快適指標が目標値となる関係(すなわち、目
標の快適性度合いが得られる関係)に調整する。
【0020】第3特徴構成では、前記の第1特徴構成や
第2特徴構成において、複数種の環境値のうちの一部の
特定環境値を調整手段により調整して、演算快適指標が
目標値となるように(すなわち、目標の快適性度合いが
得られるように)することに加え、これと並行して、複
数種の環境値のうち調整手段により調整する特定環境値
とは別の複数の環境値の中で、一部の第2特定環境値を
第2調整手段により目標値に調整する。
【0021】すなわち、演算快適指標が目標値となり、
かつ、第2の特定環境値も所定の目標値となる域内環境
に調整するのであり、例えば、温度・湿度・気流速の三
種の環境値に対し特定の相関関係を有する変数として快
適指標を設定し、そして、これら三者のうち温度を特定
環境値として調整手段により調整することで、快適指標
を目標値に調整することにおいて、これと並行して、湿
度を第2の特定環境値として第2の調整手段により所定
の目標値に調整する。
【0022】第4特徴構成では、種々の実験等に基づき
決定した前記の特定相関関係と、装置の実使用時におけ
る現実の特定相関関係との間に、装置使用条件や域内者
の好みの違い等に起因する誤差が生じることに対し、人
為補正指令をもって補正手段に快適指標の目標値を変更
させることで対処する。
【0023】すなわち、上記の誤差が生じた場合、演算
快適指標が目標値になるように特定環境値が調整手段に
より調整される結果として得られる目標の熱的快適環境
と、所望する真の熱的快適環境とに差が生じるが、これ
に対し、人為補正指令をもって補正手段に快適指標の目
標値を変更させることで、演算快適指標が目標値になる
ように特定環境値が調整手段により調整される結果とし
て得られる目標の熱的快適環境を、所望する真の熱的快
適環境に合致させる。
【0024】
【発明の効果】つまり、本発明の第1特徴構成によれ
ば、熱的快適性に関与する複数種の環境値を考慮して極
力高い快適性を得ることにおいて、環境値を調整する調
整手段には、検出対象とする複数種の環境値のうちの一
部の特定環境値を調整する機能のみを備えさせるだけで
よいから、検出対象の環境値の全てを個々に調整できる
機能を備えさせる先述の従来踏襲形態に比べ、調整手段
の装置構成、及び制御構成を簡略にすることができ、装
置の製作を容易し得るとともに装置コストを安価にし得
る。
【0025】また、特定の環境値以外は調整の要がなく
検出対象及び快適指標のパラメータとして扱うだけでよ
いから、実使用上での調整手段による調整が技術的に難
しくて従来の踏襲形態では組み入れることができなかっ
た環境値についても快適性の向上要素として組み入れる
ことができ、さらには、快適性に影響する極力多種の環
境値を組み入れることも容易となり、これらのことか
ら、快適性の向上をより高度に達成できる。
【0026】しかも、従来の踏襲形態の場合、対象とす
る環境値のうちの一つでも何らかの原因で目標値に調整
されない状態が生じると、他の対象の環境値が目標値に
調整されているにもかかわらず、所期の快適性を得るこ
とができず、場合によっては逆に不快感を与えてしまう
という問題があるが、本発明の第1特徴構成によれば、
特定の環境値以外の環境値がどの様な値になったとして
も、調整可能範囲であれば、その状況下での特定環境値
の調整により快適指標が目標値に調整されるから、高い
快適性を得るという所期目的の達成において極めて高い
信頼性を確保できる。
【0027】本発明の第2特徴構成によれば、複数種の
環境値とともに快適性に影響を与える人体状態値も快適
指標のパラメータとして組み入れることで、高い快適性
をより的確に得ることができる。
【0028】本発明の第3特徴構成によれば、第2の特
定環境値とする環境値を快適指標のパラメータとしては
組み入れるものの、その環境値が成り行きの値となるこ
とを許す場合に比べ、その第2の特定環境値も所定の目
標値に調整することで、さらに高い快適性を得ることが
可能になる。
【0029】なお、第2の特定環境値を調整する機能が
必要になるが、対象とする複数種の環境値のうち調整手
段により調整する特定環境値とは別の環境値が複数ある
中での、あくまで一部のものを第2の特定環境値とする
から、対象の環境値の全てを個々に調整できるようにす
る必要がないという、前記の第1特徴構成の効果は確保
できる。
【0030】本発明の第4特徴構成によれば、装置構成
で採用した特定相関関係と装置の実使用時における現実
の特定相関関係との間に、装置使用条件や域内者の好み
等による誤差が生じたとしても、人為補正指令をもって
対処できることで、装置の汎用性・適応性を向上でき、
使い勝手のよい装置とすることができる。
【0031】
【実施例】
〔第1実施例〕図1において、1は空調対象域としての
対象室、2はヒートポンプ式の空調機であり、この空調
機2は、機体を室外器2aと室内器2bとに分割構成
し、それら室外器2aと室内器2bとを渡り冷媒配管3
で接続したセパレート型としてある。
【0032】室外器2aには、外気OAを吸放熱対象と
する第1熱交換器4、冷媒圧縮機5、アキュムレータ
6、受液器7、並びに、第1熱交換器4に対する通風フ
ァン8を装備してある。
【0033】また、室内器2bには、対象室1から戻る
還気RAの器内経路に、第2熱交換器9、第3熱交換器
10、及び、加湿器11をその順に空気流れ方向の上流
側から並べて装備するとともに、それら第2,第3熱交
換器9,10及び加湿器11で温湿度調整した空気を室
内環境調整用の給気SAとして対象室1に給送する給気
ファン12を装備してある。
【0034】なお、対象室1から戻る還気RAの一部は
排気EAとして廃棄し、また、第2,第3熱交換器9,
10及び加湿器11で温湿度調整する残りの還気RAに
は排気量とほぼ同量の外気OAを混合し、これにより、
対象室1に対し温湿度調整とともに換気を施す。
【0035】第1熱交換器4、冷媒圧縮機5、アキュム
レータ6、受液器7、第2熱交換器9、第3熱交換器1
0はヒートポンプの主要構成装置である。
【0036】13は対象室1に配備した集積センサであ
り、この集積センサ13は、対象室1の温度ta・水蒸
気分圧pa・平均輻射温度tmrt・気流速vを検出す
る検出部13aと、快適指標であるPMV値αを演算す
る演算部13bとを備えている。
【0037】14は在室者の活動状態及び着衣状態を適
当な指示形態で人為設定するようにした設定器であり、
この設定器14は、在室者の状態を表す人体状態値とし
て、活動状態を表す代謝量Mと着衣状態を表す着衣の熱
抵抗Iclとを上記の適当指示形態での人為設定に応じ
て集積センサ13の演算部13bに対し指定する指定手
段として機能し、集積センサ13の演算部13bは、検
出部13aにより検出される温度ta・水蒸気分圧pa
・平均輻射温度tmrt・気流速vと、指定手段として
の設定器14から指定される代謝量M・着衣の熱抵抗I
clとに基づきPMV値αを演算する。
【0038】PMV値αは、上記の複数種の環境値ta
・pa・tmrt・v、及び、人体状態値M・Icl
と、特定の相関関係を有する変数として設定されてお
り、具体的には下記の〔数1〕で定義される(国際規格
ISO7730,空気調和衛生工学便覧第11版参
照)。
【0039】
【数1】
【0040】 但し、L:人体熱負荷〔kcal/h・m2 〕 M:代謝量〔kcal/h〕 W:外部仕事〔kcal/h〕 η:外部仕事の効率(固定的設定値) ts:皮膚温〔℃〕 pa:水蒸気分圧〔mmHg〕 Esw:発汗による蒸発放熱量〔kcal/h〕 Adu:人体の体表面積〔m2 〕(固定的設定値) ta:温度(気温)〔℃〕 tcl:着衣の表面温度〔℃〕 Icl:着衣の熱抵抗(クロ値)〔clo〕 fcl:人体の着衣表面積率 tmrt:平均輻射温度〔℃〕 hc:人体の対流熱伝達率〔kcal/m2 ・h・℃〕 v:気流速〔m/s〕
【0041】また、集積センサ13の演算部13bは上
記のPMV値αを演算することに加え、検出部13aに
より検出される温度taと水蒸気分圧paとに基づき対
象室1の相対湿度ψを演算する機能も備え、これら演算
結果のPMV値α及び相対湿度ψは、空調機2の運転制
御を司る制御装置15に送られる。
【0042】すなわち、上記の演算部13bと検出部1
3aとを備える集積センサ13は、対象室1の熱的快適
性に関与する複数種の環境値として温度ta・水蒸気分
圧pa・平均輻射温度tmrt・気流速vを検出すると
ともに、検出温度taと検出水蒸気分圧paとに基づく
演算による間接的検出として相対湿度ψを合わせ検出す
る検出手段Aとして機能し、かつ、それら検出される複
数種の環境値ta・pa・tmrt・v、及び、前記の
指定手段としての設定器14により指定される人体状態
値としての代謝量M・着衣熱抵抗Iclに基づき、快適
指標としてのPMV値αを演算する演算手段Bとして機
能する。
【0043】制御装置15は、その制御動作として、冷
房モードでの空調運転開始指令が与えられると、先ず演
算部13bにより演算されるPMV値αに基づき、その
演算PMV値αが目標値mα(例えばmα=0や、−
0.5≦mα≦+0.5といった範囲)になるように対
象室1の温度taを調整する調温運転を行い、そして、
演算PMV値αが目標値mαに調整されると、続いて、
演算部13bにより演算されるPMV値α及び相対湿度
ψに基づき、その演算相対湿度ψが設定の目標値mψ
(例えばmψ=50%)になり、かつ、演算PMV値α
が上記の目標値mαに維持されるように、対象室1の温
度taと相対湿度ψを調整する調温・調湿運転を行う。
【0044】なお、PMV値αはその指標特性として、
一般の多数被験者のうち快適と感じる人の割合が最大と
なる環境においてPMV値αが0となり、これに対し、
低温側で不快と感じる人の割合が増大するほどPMV値
αは負側に減少し、また、高温側で不快と感じる人の割
合が増大するほどPMV値αは正側で増大する。
【0045】冷房モードでの上記調温運転について更に
詳述すると、この調温運転において制御装置15は、同
図1に示すように、室外器2aの第1熱交換器4を凝縮
器として機能させ、かつ、室内器2bの第2熱交換器9
を蒸発器として機能させる状態に、ヒートポンプの冷媒
流れ経路をバルブ操作により切り換え、これにより、第
1熱交換器4を通風外気OAに対し放熱作用させなが
ら、第2熱交換器9により対象室1への給気SAを冷却
温調する。なお、図中黒塗りのバルブは閉弁状態を示
す。
【0046】すなわち、圧縮機5から吐出される高圧蒸
気冷媒(図中黒塗りの太線で示す)を室外器2aの第1
熱交換器4に供給して、この第1熱交換器4で凝縮さ
せ、続いて、第1熱交換器4から送出される凝縮冷媒
(図中ハッチングを施した太線で示す)を第1膨張弁e
x1を介し第2熱交換器9に供給して、この第2熱交換
器9で蒸発させ、その後、第2熱交換器9から送出され
る低圧蒸気冷媒(図中白抜きの太線で示す)をアキュム
レータ6を介し圧縮機5に吸入させる。
【0047】また、この調温運転用の冷媒流れ経路にお
いて、制御装置15は図3に示すように、演算部13b
による演算PMV値αとその目標値mαとの偏差Δαに
応じ圧縮機5の出力を調整して、この偏差Δαを縮小す
る側に第2熱交換器9の冷却出力を調整(すなわち、対
象室1の温度taを調整)するとともに、別のセンサに
より検出される蒸発器出口の冷媒過熱度SHが目標過熱
度mSHとなるように第1膨張弁ex1を調整する。
【0048】具体的調整例としては、演算PMV値αが
その目標値mαよりも大きい状況(冷房立ち上げ状況)
において、圧縮機5の出力が増大側に調整されることに
より、第2熱交換器9の冷却出力が増大側に調整され、
これにより、対象室1の温度taが低下側に調整され、
その結果、演算PMV値αが減少して目標値mαに近づ
く。
【0049】そして、上記の調温運転において演算PM
V値αが目標値mαに至ると、制御装置15はその後、
演算PMV値αを目標値mαに安定させるため設定延長
時間Taだけ調温運転を継続し、演算PMV値αが目標
値mαに収束した状態が、この設定延長時間Taにわた
って保たれることを条件として、調温運転から前記の調
温・調湿運転に移行する。
【0050】上記の調温運転に続く冷房モードでの調温
・調湿運転において制御装置15は、図2に示すよう
に、室外器2aの第1熱交換器4、及び、室内器2bの
第3熱交換器10を夫々、凝縮器として機能させ、か
つ、室内器2bの第2熱交換器9を蒸発器として機能さ
せる状態に、ヒートポンプの冷媒流れ経路をバルブ操作
により切り換え、これにより、第1熱交換器4を通風外
気OAに対し放熱作用させながら、第2熱交換器9によ
り対象室1への給気SAを冷却除湿するとともに、その
冷却除湿した給気SAを第3熱交換器10により再熱温
調する。
【0051】すなわち、圧縮機5から吐出される高圧蒸
気冷媒(黒塗りの太線)を室外器2aの第1熱交換器4
と室内器2bの第3熱交換器10とに分流供給して、こ
れら第1及び第3熱交換器4,10で凝縮させ、続い
て、第1及び第3熱交換器4,10から送出される凝縮
冷媒(ハッチングを施した太線)を合流させた上で第1
膨張弁ex1を介し第2熱交換器9に供給して、この第
2熱交換器9で蒸発させ、その後、第2熱交換器9から
送出される低圧蒸気冷媒(白抜きの太線)をアキュムレ
ータ6を介し圧縮機5に吸入させる。
【0052】また、この調温・調湿運転用の冷媒流れ経
路において、制御装置15は図4に示すように、演算部
13bによる演算相対湿度ψとその目標値mψとの偏差
Δψに応じ圧縮機5の出力を調整して、この相対湿度ψ
の偏差Δψを縮小する側に第2熱交換器9の冷却除湿出
力を調整(すなわち、対象室1の相対湿度ψを調整)す
るとともに、前記の別センサにより検出される蒸発器出
口の冷媒過熱度SHが目標過熱度mSHとなるように第
1膨張弁ex1を調整し、さらに、演算部13bによる
演算PMV値αとその目標値mαとの偏差Δαに応じ第
1流量調整弁V1と第2流量調整弁V2との開度比を調
整して、演算PMV値αを目標値mαに維持するように
第3熱交換器10の再熱出力を調整(すなわち、対象室
1の温度taを調整)する。
【0053】具体的調整例としては、演算PMV値αが
その目標値mαより低下する傾向となると、第2流量調
整弁V2の開度を増大させる側に第1流量調整弁V1と
第2流量調整弁V2との開度比が調整されることによ
り、第3熱交換器10の再熱出力が増大側に調整され、
これにより、対象室1の温度taが上昇側に調整され、
その結果、演算PMV値αが目標値mαに維持される。
【0054】そして、制御装置15は以降、運転停止指
令が付与されるまで上記の調温・調湿運転を継続する。
【0055】16は、PMV値αの目標値mαや相対湿
度ψの目標値mψを人為操作により変更する補正手段と
しての目標値補正器であり、演算PMV値αがその目標
値mαになるように、また、演算相対湿度ψがその目標
値mψになるように上記の調温運転及び調温・調湿運転
が実施される結果として得られる対象室1の環境が、在
室者の真に望む環境から外れる場合等、この目標値補正
器16に対する人為操作をもってPMV値αの目標値m
αや相対湿度ψの目標値mψを補正変更することで、在
室者の真に望む環境を得られるようにしてある。
【0056】以上の実施例においては、検出手段Aとし
ての集積センサ13により検出する複数種の環境値ta
・pa・tmrt・v(なお、相対湿度ψも間接的な検
出値)のうち調整手段C1により調整する一部の特定環
境値として温度taを採用しており、これに対し、上記
の冷房モードでの調温運転では、空調機2がこの特定環
境値としての温度taを調整する調整手段C1として機
能し、かつ、制御装置15がこの調整手段C1としての
空調機2を制御する制御手段D1として機能する。
【0057】また、第2の調整手段C2により調整する
第2の特定環境値としては、上記の冷房モードでの調温
・調湿運転で調整対象とする相対湿度ψを採用してお
り、これに対し、冷房モードでの調温・調湿運転では、
空調機2が特定環境値としての温度taを調整する上記
調整手段C1として機能するとともに、第2特定環境値
としての相対湿度ψを調整する第2調整手段C2として
も機能し、かつ、制御装置15がこれら調整手段C1及
び第2調整手段C2としての空調機2を制御する制御手
段D1及び第2の制御手段D2として機能する。
【0058】上記空調機2、及び、制御装置15は対象
室1に対する暖房も実施でき、暖房モードでの空調運転
開始指令が与えられると、制御装置15は、図5に示す
ように、室外器2aの第1熱交換器4を蒸発器として機
能させ、かつ、室内器2bの第2熱交換器9を凝縮器と
して機能させる状態に、ヒートポンプの冷媒流れ経路を
バルブ操作により切り換え、これにより、第1熱交換器
4を通風外気OAに対し吸熱作用させながら、第2熱交
換器9により対象室1への給気SAを加熱温調する。
【0059】すなわち、圧縮機5から吐出される高圧蒸
気冷媒(黒塗りの太線)を室内器2bの第2熱交換器9
に供給して、この第2熱交換器9で凝縮させ、続いて、
第2熱交換器9から送出される凝縮冷媒(ハッチングを
施した太線)を第2膨張弁ex2を介し第1熱交換器4
に供給して、この第1熱交換器4で蒸発させ、その後、
第1熱交換器4から送出される低圧蒸気冷媒(白抜きの
太線)をアキュムレータ6を介し圧縮機5に吸入させ
る。
【0060】また、この暖房用の冷媒流れ経路でのヒー
トポンプ運転に伴い加湿器11も運転し、これら運転に
対し、制御装置15は、演算部13bによる演算PMV
値αとその目標値mαとの偏差Δαに応じ圧縮機5の出
力を調整して、このPMV値αの偏差Δαを縮小する側
に第2熱交換器9の加熱出力を調整(すなわち、特定環
境値としての対象室温度taを調整)するとともに、別
センサにより検出される蒸発器出口の冷媒過熱度SHが
目標過熱度mSHとなるように第2膨張弁ex2を調整
し、さらに、演算部13bによる演算相対湿度ψとその
暖房用目標値mψとの偏差Δψに応じ、この相対湿度の
偏差Δψを縮小する側に加湿器11の加湿出力を調整
(すなわち、第2特定環境値としての対象室相対湿度ψ
を調整)する。
【0061】〔第2実施例〕図6及び図7において、2
0は夫々、主コイル20cと副コイル20hとをその順
に空気流れ方向の上流側から並べて装備したファンコイ
ルユニットであり、これらファンコイルユニット20の
対応空調対象域1(1a〜1d)には、夫々、前述の第
1実施例と同様の集積センサ13及び設定器14を配備
してある。
【0062】また21は、冷房モードにおいて、各ファ
ンコイルユニット20の主コイル20cに対し第1熱媒
配管22cを介して冷熱媒を循環供給するとともに、各
ファンコイルユニット20の副コイル20bに対し第2
熱媒配管22hを介して温熱媒を循環供給するヒートポ
ンプ式の冷温兼用熱源装置である。
【0063】15は、各集積センサ13の演算部13b
から与えられる各空調対象域1(1a〜1d)の夫々に
ついての演算PMV値α(α1〜α4)及び演算相対湿
度ψ(ψ1〜ψ4)に基づき、各ファンコイルユニット
20を制御する制御装置であり、この制御装置15は、
冷房モードでの空調運転開始指令が与えられると先ず調
温運転を実施し、この調温運転では、各ファンコイルユ
ニット20の副コイル20cに対する流量調整弁Vhを
閉状態としたままで、図8に示すように、各演算部13
bの演算PMV値α(α1〜α4)に基づき各ファンコ
イルユニット20の主コイル20cに対する流量調整弁
Vcを調整して、それら演算PMV値α(α1〜α4)
の全てが夫々の目標値mα(mα1〜mα4)になるよ
うに、各主コイル20cの冷却出力を調整(すなわち、
空調対象域1(1a〜1d)夫々の特定環境値としての
温度ta(ta1〜ta4)を調整)する。
【0064】なお、PMV値の各目標値mα(mα1〜
mα4)は前述の第1実施例と同様、例えばmα=0
や、−0.5≦mα≦+0.5といった範囲である。
【0065】そして、上記の調温運転において各演算P
MV値α(α1〜α4)が夫々の目標値mα(mα1〜
mα4)になると、制御装置15はその後、各演算PM
V値α(α1〜α4)を夫々の目標値mα(mα1〜m
α4)に安定させるため設定延長時間Taだけ調温運転
を継続し、各演算PMV値α(α1〜α4)が夫々の目
標値mα(mα1〜mα4)に収束した状態が、この設
定延長時間Taにわたって保たれることを条件として、
調温運転から冷房モードでの調温・調湿運転に移行す
る。
【0066】冷房モードでの調温・調湿運転に移行する
と、制御装置15は、図9に示すように、各演算部13
bの演算相対湿度ψ(ψ1〜ψ4)に基づき各ファンコ
イルユニット20の主コイル20cに対する流量調整弁
Vcを調整して、それら演算相対湿度ψ(ψ1〜ψ4)
の全てが夫々の目標値mψ(mψ1〜mψ4)になるよ
うに、各主コイル20cの冷却除湿出力を調整(すなわ
ち、空調対象域1(1a〜1d)夫々の第2特定環境値
としての相対温度ψ(ψ1〜ψ4)を調整)するととも
に、各演算部13bの演算PMV値α(α1〜α4)に
基づき各ファンコイルユニット20の副コイル20hに
対する流量調整弁Vhを調整して、それら演算PMV値
α(α1〜α4)の全てが夫々の前記目標値mα(mα
1〜mα4)に維持されるように、各副コイル20hの
再熱出力を調整(すなわち、空調対象域1(1a〜1
d)夫々の特定環境値としての温度ta(ta1〜ta
4)を調整)する。
【0067】なお、相対湿度の各目標値mψ(mψ1〜
mψ4)も前述の第1実施例と同様、例えばmψ=50
%といった値である。
【0068】そして、制御装置15は以降、運転停止指
令が付与されるまで上記の調温・調湿運転を継続する。
【0069】つまり、上記の構成により、複数の空調対
象域1(1a〜1d)の夫々について、PMV値α(α
1〜α4)が目標値mα(mα1〜mα4)になり、か
つ、相対湿度ψ(ψ1〜ψ4)が目標値mψ(mψ1〜
mψ4)となる快適環境を個別に得られるようにしてあ
る。
【0070】16は前述第1実施例と同様の目標値補正
器であり、この目標値補正器16は、各空調対象域1
(1a〜1d)の夫々で個別にPMV値αの目標値mα
(mα1〜mα4)や相対湿度ψの目標値mψ(mψ1
〜mψ4)を人為操作により変更補正できるように空調
対象域1(1a〜1d)の夫々に配備してある。
【0071】前記の各ファンコイルユニット20及び冷
温兼用熱源装置21は、冷温兼用熱源装置21における
ヒートポンプの冷媒流れ経路を切り換えることにより、
第1熱媒配管22cに対し冷熱媒に代え温熱媒を循環さ
せ、これにより、各ファンコイルユニット20の主コイ
ル20cに温熱媒を循環供給する形態で暖房も実施でき
る。
【0072】また、各ファンコイルユニット20に加湿
器11を付加装備し、これにより、暖房運転において
も、各主コイル20cの加熱温調出力の調整(すなわ
ち、空調対象域1(1a〜1d)夫々の特定環境値とし
ての温度ta(ta1〜ta4)の調整)と、各加湿器
11の加湿出力の調整(すなわち、空調対象域1(1a
〜1d)夫々の第2特定環境値としての相対温度ψ(ψ
1〜ψ4)の調整)とをもって、空調対象域1(1a〜
1d)の夫々をPMV値α(α1〜α4)が目標値mα
(mα1〜mα4)になり、かつ、相対湿度ψ(ψ1〜
ψ4)が目標値mψ(mψ1〜mψ4)となる快適環境
に調整する構成としてもよい。
【0073】この第2実施例において、演算部13bと
検出部13aとを備える集積センサ13は、前述の第1
実施例と同様、各空調対象域1(1a〜1d)の熱的快
適性に関与する複数種の環境値として温度ta・水蒸気
分圧pa・平均輻射温度tmrt・気流速vを検出する
とともに、検出温度taと検出水蒸気分圧paとに基づ
く演算による間接的検出として相対湿度ψを合わせ検出
する検出手段Aとして機能し、かつ、それら検出される
複数種の環境値ta・pa・tmrt・v、及び、指定
手段としての設定器14により指定される人体状態値と
しての代謝量M・着衣熱抵抗Iclに基づき、快適指標
としてのPMV値αを演算する演算手段Bとして機能す
る。
【0074】また、検出手段Aとしての集積センサ13
により検出する複数種の環境値ta・pa・tmrt・
v・ψのうち調整手段C1により調整する一部の特定環
境値としては各空調対象域1(1a〜1d)の温度ta
(ta1〜ta4)を採用してあり、これに対し、上記
の冷房モードでの調温運転では、各ファンコイルユニッ
ト20がこの特定環境値としての温度ta(ta1〜t
a4)を調整する調整手段C1として機能し、かつ、制
御装置15がこの調整手段C1としての各ファンコイル
ユニット20を制御する制御手段D1として機能する。
【0075】そして、第2の調整手段C2により調整す
る第2の特定環境値としては、上記の冷房モードでの調
温・調湿運転で調整対象とする各空調対象域1(1a〜
1d)の相対湿度ψ(ψ1〜ψ4)を採用してあり、こ
れに対し、冷房モードでの調温・調湿運転では、各ファ
ンコイルユニット20が特定環境値としての温度ta
(ta1〜ta4)を調整する調整手段C1として機能
するとともに、第2特定環境値としての相対湿度ψ(ψ
1〜ψ4)を調整する第2調整手段C2としても機能
し、かつ、制御装置15がこれら調整手段C1及び第2
調整手段C2としての各ファンコイルユニット20を制
御する制御手段D1及び第2の制御手段D2として機能
する。 〔別実施例〕次に別実施例を説明する。
【0076】(1)空調対象域1の熱的快適性に関与す
る複数種の環境値ta・pa・tmrt・vを検出する
検出手段Aは、前述の各実施例の如き集積センサ13で
構成するに代えて、各環境値ta・pa・tmrt・v
を個別に検出する複数のセンサで構成してもよい。
【0077】(2)複数種の環境値ta・pa・tmr
t・vと特定の相関関係を有する変数として設定する快
適指標αはPMV値に限定されるものではなく、種々の
環境値に対する一定の相関関係を実験等により特定でき
て、快適性の度合いを表現できるものであれば、それら
環境値に対しどのような形態の相関関係を有する変数で
も快適指標αとして採用できる。
【0078】(3)また、検出対象とする複数種の環境
値も温度ta・水蒸気分圧pa・平均輻射温度tmrt
・気流速vの組み合わせに限定されるものではなく、検
出対象の環境値は、採用する快適指標αの形態に応じて
選定すればよい。
【0079】(4)複数種の環境値を検出する検出手段
Aと、快適指標αを演算する演算手段Bとを、前述の各
実施例の如き集積センサ13で一体的に構成するに代え
て、これら検出手段Aと演算手段Bとを別装置として構
成してもよい。
【0080】(5)複数種の環境値のうちの調整手段C
1により調整する一部の特定環境値として温度ta以外
の環境値を採用してもよく、また、快適指標αと特定の
相関関係を有する複数種の環境値のうちの一部であれ
ば、2種以上の環境値を特定環境値として採用してもよ
い。
【0081】(6)快適指標αとしてPMV値を採用す
るにしても、また、それ以外の形態の快適指標αを採用
するにしても、域内者の状態を表す人体状態値はパラメ
ータとして扱わない形態、あるいは、人体状態値を単な
る固定値として扱う状態で、検出手段Aにより検出され
る複数種の環境値のみに基づき快適指標αを演算する構
成としてもよい。
【0082】(7)快適指標αの演算において人体状態
値をパラメータとして採用する場合、その人体状態値は
代謝量M・着衣熱抵抗Iclに限定されるものではな
く、域内者の状態を表す各種の状態値を採用できる。
【0083】(8)人体状態値を指定する指定手段14
を構成するに、人為指令に基づき人体状態値を演算手段
Bに指定する形態を採用するに代えて、各時期に応じた
人体状態値をカレンダタイマによる時期判定に基づき自
動的に演算手段Bに指定する形態を採用してもよく、ま
た、在域者の活動状態や着衣状態等の各種状態を検出す
るセンサを設けて、このセンサにより検出される在域者
状態に応じた人体状態値を自動的に演算手段Bに指定す
る形態採用してもよい。
【0084】(9)第2調整手段C2により目標値に調
整する第2の特定環境値として相対湿度ψ以外の環境値
を採用してもよく、また、第2調整手段C2による第2
特定環境値の調整を省略してもよい。
【0085】(10)第2調整手段C2により第2の特
定環境値を目標値に調整する形態を採用する場合、第1
調整手段C1と第2調整手段C2とを別装置で構成して
もよく、また、それら第1調整手段C1を制御する制御
手段D1、及び、第2調整手段C2を制御する第2制御
手段D2も別装置で構成してもよい。
【0086】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の冷房モード調温運転の冷媒流れ経
路を示す装置構成図
【図2】第1実施例の冷房モード調温・調湿運転の冷媒
流れ経路を示す装置構成図
【図3】第1実施例の冷房モード調温運転の制御フロー
チャート
【図4】第1実施例の冷房モード調温・調湿運転の制御
フローチャート
【図5】第1実施例の暖房モードの冷媒流れ経路を示す
装置構成図
【図6】第2実施例のファンコイルユニット側の装置構
成図
【図7】第2実施例の空調対象域側の装置構成図
【図8】第2実施例の冷房モード調温運転の制御フロー
チャート
【図9】第2実施例の冷房モード調温・調湿運転の制御
フローチャート
【符号の説明】
1 空調対象域 14 指定手段 16 補正手段 A 検出手段 B 演算手段 C1 調整手段 C2 第2調整手段 D1 制御手段 D2 第2制御手段 M・Icl 人体状態値 ta・pa・tmrt・v・ψ 環境値 ta 特定環境値 α 快適指標 mα 快適指標の目標値 ψ 第2特定環境値 mψ 第2特定環境値の目標
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【数1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調対象域(1)の熱的快適性に関与す
    る複数種の環境値(ta・pa・tmrt・v)を検出
    する検出手段(A)と、 それら複数種の環境値(ta・pa・tmrt・v)と
    特定の相関関係を有する変数として設定した快適指標
    (α)を前記検出手段(A)の検出情報に基づいて演算
    する演算手段(B)と、 前記の複数種の環境値(ta・pa・tmrt・v)の
    うちの一部の特定環境値(ta)を調整する調整手段
    (C1)と、 前記演算手段(B)の演算結果に基づいて、演算快適指
    標(α)が目標値(mα)になるように前記調整手段
    (C1)を制御する制御手段(D1)とを備える空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記快適指標(α)を、前記の複数種の
    環境値(ta・pa・tmrt・v)と域内者の状態を
    表す人体状態値(M・Icl)とに対し特定の相関関係
    を有する変数として設定し、 前記の人体状態値(M・Icl)を指定する指定手段
    (14)を設け、 前記演算手段(D1)を、前記検出手段(A)により検
    出される複数種の環境値(ta・pa・tmrt・v)
    と前記指定手段(14)により指定される人体状態値
    (M・Icl)とに基づいて快適指標(α)を演算する
    構成としてある請求項1記載の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記の複数種の環境値(ta・pa・t
    mrt・v・ψ)のうち前記調整手段(C1)により調
    整される前記の特定環境値(ta)とは別の環境値が複
    数であることに対し、それら別の環境値のうちの一部の
    第2の特定環境値(ψ)を調整する第2の調整手段(C
    2)を設け、 前記の第2特定環境値(ψ)が目標値(mψ)となるよ
    うに、前記検出手段(A)の検出情報に基づいて前記第
    2調整手段(C2)を制御する第2の制御手段(D2)
    を設けた請求項1又は2記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記快適指標(α)の目標値(mα)を
    人為補正指令に基づいて変更する補正手段(16)を設
    けた請求項1、2又は3のいずれかに記載の空調装置。
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