JPH0747113Y2 - 物干し具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、組立式洗濯物等の物干し具に関する。

（従来の技術） 従来の組立式物干し具は管材を使用したものであるが、
管材製四辺枠体を分割できないこと、また竿も分割でき
ないので、物干し具を梱包する際、かなり大きな梱包に
なっていた。

（考案が解決しようとする課題） 従来の組立式物干し具は枠体部分は分解できなかったの
で、搬送時、収納時、物干し具全体として、あまりコン
パクトにならなかった。

そこで、本考案は物干し具の枠体を簡単に分割し、組立
ができ、しかも組み立てた状態が安全であるように工夫
したものである。

（課題を解決するための手段） 本考案の物干し具は、管材製四辺枠体の下部前後に、２
個の管材製略コの字型の脚部を少し前後に回転可能に下
連結金具で取り付け、管材製四辺枠体のほぼ中央の高さ
の位置で、左右に２個の掛止金具を取り付け、掛止金具
にタオル掛部を掛止め、管材製四辺枠体の上部の左右の
前後に、２個づつの腕杆を上連結金具で左右に回転可能
に取り付け、腕杆の上面に竿をかける竿掛部を設けた物
干し具において、前記管材製四辺枠体を３分割し、上部
枠体および下部枠体の両端付近のそれぞれの内面に突起
部を設け、柱部の両端に上部枠体および下部枠体が嵌合
できるように先端部を設け、その先端部のほぼ中程に円
周溝部を設け、円周溝部から柱部先端に向けて縦溝部を
設けた構成としたものである。

そして、前記腕杆の竿掛部に掛ける竿について、竿を２
分割し、一方の竿部の一端の内面に突起部を設け、他方
の竿部の一端に一方の竿部が嵌合できるように先端部を
設け、その先端部のほぼ中程に円周溝部を設け、円周溝
部から竿の先端に向けて縦溝部を設けて、一方の竿部を
他方の竿部に嵌合させて成る竿を、前記腕杆の竿掛部に
掛けた構成としたものである。

（作用） まず、柱部の両端の縦溝部に上部枠体および下部枠体の
両端付近のそれぞれの内面に設けられた突起部を挿入
し、柱部を少し回転させることによって、前記突起部が
柱部の円周溝部をスライドし、上部枠体および下部枠体
が柱部に嵌合して、管材製四辺枠体を構成する。

次に、管材製四辺枠体の下部枠体前後に、２個の管材製
略コの字型の脚部を、少し前後に回転可能に下連結金具
３で取り付け、掛止め金具にタオル掛部を掛止め、管材
製四辺枠体の上部枠体の前後に２個づつの竿掛部を設け
た腕杆を上連結金具で左右に回転可能に取り付けて組立
完了する。さらに、一方の竿部の一端の内面に設けた突
起部を、他方の竿部の縦溝部に挿入し、一方の竿部を少
し回転させることによって、一方の竿部の突起部が他方
の竿部の円周溝部をスライドし、一方の竿部が他方の竿
部と嵌合して、竿を構成する。その竿を前記竿掛部に掛
けて使用する。

（実施例） 本考案の一実施例を図面にもとずいて説明する。１は管
材製四辺枠体で、上部枠体10、柱部20、下部枠体30から
成る、上部枠体10および下部枠体30の両端付近のそれぞ
れの内面に突起部11、31を設けている。柱部20の両端に
上部枠体10および下部枠体30が嵌合できるように、先端
部21を設け、その先端部21のほぼ中程に、円周溝部22を
設け、円周溝部22から柱部20の先端に向けて縦溝部23を
設けている。

管材製略コの字型の脚部２の両端には、少し折曲げられ
て形成した当接部2aを設ける。下部枠体30の前後に２個
の脚部２を、少し前後に回転可能に下連結金具３で取り
付け、当接部2aを下部枠体30に当接して、２個の脚部２
を広げる。

下部枠体30の上部左右に２個の掛止金具４を取付ける。
掛止金具４にはタオル掛部５を係け止める。タオル掛け
が不要な場合は、タオル掛部５を垂らすことができる。

上部枠体10の下部左右の前後に、２個づつの腕杆６を左
右回転可能に上連結金具７で取付ける。腕杆６の上面
に、竿40を掛ける竿掛部８を設けている。

竿40は一方の竿部41と他方の竿部43とから成り、一方の
竿部41の一端の内面に突起部42を設ける。他方の竿部43
の一端に一方の竿部41が嵌合できるように、先端部44を
設け、その先端部44のほぼ中程に円周溝部45を設け、円
周溝部45から竿部43の先端に向けて縦溝部46を設けてい
る。

（効果） 本考案の特有の効果は、四辺枠体を３分割し、上部枠
体、柱部と下部枠体とが着脱自在なので、搬送時は、も
ちろん収納時にも、本考案の物干し具は大変コンパクト
になった。しかも、竿も２分割して、着脱自在にしたの
で、この点でも大変コンパクトになった。

また、上部枠体および下部枠体と柱部との嵌合、そして
２分割された竿の嵌合の構成は扱いやすく、確実な嵌合
ができて、大変便利である。しかも、ビス等は不要なの
で、ドライバーを使用する必要がなく、女性にとって大
変楽である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２図は側面
図であって、第３図は掛止金具の拡大図、第４図はタオ
ル掛部の斜視図、第５図は上部枠体と柱部とを分割した
状態の部分図、第６図は上部枠体と柱部とが嵌合した状
態の部分図、第７図は一方の竿部と他方の竿部とが嵌合
した状態の部分図である。 １……管材製四辺枠体、２……脚部 ３……下連結金具、４……掛止金具 ５……タオル掛部、６……腕杆 ７……上連結金具 10……上部枠体、20……柱部 30……下部枠体、40……竿 11、31、42……突起部 21、44……先端部 22、45……円周溝部、23、46……縦溝部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】管材製四辺枠体の下部前後に、２個の管材
   製略コの字型の脚部を少し前後に回転可能に下連結金具
   で取り付け、管材製四辺枠体のほぼ中央の高さの位置で
   左右に２個の掛止金具を取り付け、掛止金具にタオル掛
   部を掛止め、管材製四辺枠体の上部左右の前後に２個づ
   つの腕杆を上連結金具で左右に回転可能に取り付け、腕
   杆の上面に竿を掛ける竿掛部を設けた物干し具におい
   て、前記管材製四辺枠体を３分割し、上部枠体および下
   部枠体の両端付近のそれぞれの内面に突起部を設け、柱
   部の両端に上部枠体および下部枠体が嵌合できるように
   先端部を設け、その先端部のほぼ中程に円周溝部を設
   け、円周溝部から柱部先端に向けて縦溝部を設けたこと
   を特徴とする物干し具。
2. 【請求項２】請求項１記載の腕杆の竿掛部に掛ける竿に
   ついて、竿を２分割し、一方の竿部の一端の内面に突起
   部を設け、他方の竿部の一端に一方の竿部が嵌合できる
   ように先端部を設け、その先端部のほぼ中程に円周溝部
   を設け、円周溝部から竿部の先端に向けて縦溝部を設け
   て、一方の竿部を他方の竿部に嵌合させて成る竿を前記
   腕杆の竿掛部に掛けた物干し具。