JPH0747097A

JPH0747097A - 造形使い捨ておむつを製造する方法

Info

Publication number: JPH0747097A
Application number: JP6088935A
Authority: JP
Inventors: Glen R Lash; グレン、レイ、ラッシュ
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1983-03-18
Filing date: 1994-04-26
Publication date: 1995-02-21
Anticipated expiration: 2012-09-17
Also published as: KR910005920B1; ES8501215A1; IE55086B1; DE3472617D1; JP2590054B2; EG16321A; GB2136677B; ES530683A0; SG31989G; ATE35607T1; EP0119825A3; JP2654350B2; EP0119825B1; GR81775B; DK137784D0; EP0119825A2; CA1211602A; ES278248U; IE840673L; GB8406658D0

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は少くとも一つの弾性収納性腰バンド
を有する造形使い捨ておむつの製造方法を提供すること
を目的とする。【構成】熱不安定状態と熱安定にして弾性状態を有し
その熱不安定状態にある細長い弾性物質を含む少くとも
１つの腰バンドを有し、かつ吸収性エレメントを含む使
い捨ておむつを準備し、前記弾性物質を横切る少くとも
１つの折目を前記おむつに賦与することによって予め選
定された構造に前記の使い捨ておむつを成形し、前記お
むつを前記の予め選定された構造に拘束し、前記弾性物
質をその熱不安定状態からその熱安定状態にして弾性状
態に変えさせる程度に加熱し、および前記弾性物質を冷
却することを含む造形使い捨ておむつを製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、弾性収縮性腰バンドを
有する造形（shaped）使い捨ておむつ、失禁ブリーフ等
に関する。

【０００２】

【従来の技術と解決しようとする課題】幼児（および他
の失禁者）は、尿、糞および他の体液を受容しかつ収容
する使い捨ておむつを着用する。使い捨ておむつは、排
泄物を収容するとともにこれらの物質を着用者の体およ
び着用者の周囲から隔てるように機能する。使い捨てお
むつの現代の具体例は、しばしばこれらの仕事を伝統的
布おむつの方式よりも優れた方式ではたす。

【０００３】使い捨ておむつは、通常、３種のエレメン
ト、すなわち着用者の皮膚の次に置かれようとする液体
透過性トップシート、使用時におむつの外面を形成する
液体不透過性バックシートおよびトップシートとバック
シートとの間に介在される吸収性エレメントからなる。

【０００４】トップシートは、しばしば液体に対して容
易に透過性である疎水性不織布である。その疎水性は、
着用者の皮膚と接触している表面を乾燥させ、そして皮
膚を吸収性エレメント内に吸収された液体から保護させ
る傾向がある。

【０００５】吸収性エレメントは、トップシートを通過
する液体を受容しかつ保持する。それは、通常、空気抄
造木材パルプ繊維のバット（batt）からなる。

【０００６】バックシートは、液体を吸収性エレメント
内に収容するように機能し、それによって着用者の外方
衣服および他の表面がこれらの液体によって汚れないよ
うにする。バックシートは、通常、ポリエチレンフィル
ムのような液体不透過性蒸気不透性物質から形成され
る。

【０００７】多くの異なる基本デザインを有する使い捨
ておむつが、技術上既知である。例えば、米国特許Re第
２６，１５２号明細書は、広い許容性および商業的成功
を達成している使い捨ておむつを記載しかつ請求してい
る。米国特許第３，８６０，００３号明細書は、また広
い許容性および商業的成功を達成している別の使い捨て
おむつを記載しかつ請求している。前記米国特許第３，
８６０，００３号明細書に教示のおむつは、前記米国特
許Re第２６，１５２号明細書に教示のものとは多くの点
で異なる。米国特許Re第２６，１５２号明細書には、米
国特許第３，８６０，００３号明細書の弾性化（収縮
性）脚カフス（cuffs ）のあるおむつの規定が少しもな
い。使い捨ておむつの別の具体例は、１９８２年６月２
９日出願の欧州特許出願第８２２００８０１．７号明細
書に記載され、かつ請求されている。この欧州特許出願
のおむつも、弾性化（または収縮性）脚カフスを与える
が、前記米国特許第３，８６０，００３号明細書に記載
のデザインとは若干異なるデザインを有する。

【０００８】米国特許第４，３２４，２４５号明細書、
米国特許第４，３３７，７７１号明細書、および米国特
許第４，３５２，３５５号明細書は、弾性化カフスおよ
び弾性化（または収縮性）腰バンド（waistbands）を有
する使い捨ておむつを記載している。

【０００９】米国特許第４，２５３，４６１号明細書
は、成人によって着用されようとする時々失禁ブリーフ
と称される別の形態の使い捨ておむつを記載しかつ請求
している。

【００１０】前記使い捨ておむつ、特に前記米国特許Re
第２６，１５２号明細書、米国特許第３，８６０，００
３号明細書、および欧州特許出願第８２２００８０１．
７号明細書に記載のものは、例示の方式で機能するが、
液体、蒸気不透過性バックシートを具備する使い捨てお
むつは、時々若干熱くかつ心地良くないと知覚される。
さらに、このような不透過性バックシートが設けられた
おむつは、吸収性エレメントからの液体の蒸発が妨げら
れるので、それらがない場合のようには自己乾燥できな
い。この知覚を打ち消し、かつ自己乾燥を可能とするた
めに、液体に対して比較的不透過性であるが、蒸気に対
しては比較的透過性であり、かつ通気性バックシートと
して既知であるバックシートは、記載されている。通気
性バックシートは、着用されている際に冷たい衣服を与
えかつおむつの或る程度の自己乾燥を可能にさせる傾向
がある。例えば、米国特許第３，１５６，２４２号明細
書は、微孔フィルムを通気性バックシートとして使用す
ることを教示している。米国特許第３，８８１，４８９
号明細書は、２層、すなわち低空隙容量有孔熱可塑性フ
ィルムおよび多孔高空隙容量疎水性ティシュの組み合わ
せからなる通気性バックシートを教示している。米国特
許第３，９８９，８６７号明細書は、蒸気を容易に通過
させながら液体の通過を阻止するテーパー付き中空ボス
が設けられた通気性バックシートを教示している。米国
特許第４，３４１，２１６号明細書は、通気性バックシ
ートのなお異なる具体例を記載しかつ請求している。

【００１１】別の改良おむつは、おむつを通気可能にさ
せ、かつ腰バンドのロールオーバー（waistband rollov
er）に抵抗する傾向がある弾性収縮性腰バンドを具備す
る。これらの利益は、トップシートとバックシートとの
間に介在されかつトップシートと弾性エレメントとの間
およびバックシートと弾性エレメントとの間に横断チャ
ンネル（transverse channel）を形成させるような方式
でトップシートおよびバックシートの両方に貼着された
弾性エレメントからなる腰バンドを、使い捨ておむつに
設けることによって達成される。本明細書で横断は、腰
バンドにわたって延出すること（腰バンド「に横断す
る」こと）を意味し、そしてチャンネルがおむつの外縁
からおむつの内部領域に延出することを意味する。

【００１２】前記おむつは有用であるが、さらに心地良
くかつ実用向きのおむつを与える開発が、依然として求
められている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、造形弾性収縮
性腰バンドを具備するこのような造形使い捨ておむつの
製造法に関する。さらに詳細には、本発明の造形使い捨
ておむつは、その造形配置が造形弾性収縮腰バンドによ
って少なくとも部分的に保持される。弾性収縮性腰バン
ドは、それ自体特別に形成され、そして熱不安定な状態
および熱安定な弾性状態の両方を有するエラストマー材
料（elastomeric material；以下、便宜上、単に「エラ
ストマー材料」と称される）からなる。「弾性」は、張
力の適用時に実際的程度伸びることができ、かつ張力が
解除された後に、その元の配置に実質上戻るであろう材
料を記載するために本明細書で使用される。本明細書に
おいては、熱安定な状態は、熱不安定な状態よりも寸法
的に短い。エラストマー材料は、その熱不安定な状態に
ある使い捨ておむつに適用される。使い捨ておむつは、
所定配向に折りたたまれ、その配向で拘束され、そして
エラストマー材料にその熱安定な弾性状態を取らせるよ
うな程度に加熱される。得られた弾性収縮性腰バンド
は、折りたたまれた配置に関連した本質上永久ひずみを
取り、この本質上永久ひずみは使い捨ておむつを造形さ
せ、かつ着用者の胴の回りにさらに近くフィットさせる
傾向がある。得られた腰バンドは、腰バンドのロールオ
ーバーに抵抗する傾向もある。

【００１４】本明細書は、本発明にみなされる要旨を詳
細に指摘しかつ明確に請求する特許請求の範囲で結論づ
けられるが、本発明のより良好な理解は、添付図面およ
び以下の例の研究と一緒に本発明の以下の具体的説明の
注意深い読解によって達成され得ると信じられる。

【００１５】使い捨ておむつは、３種の主要エレメン
ト、トップシート、バックシートおよび吸収性エレメン
トからなる。トップシートは、使い捨ておむつの内側
（すなわち、着用者の皮膚の次に置かれようとする部
分）を構成する。バックシートは、一般に使い捨ておむ
つの外面を構成する。吸収性エレメントは、トップシー
トとバックシートとの間に介在される。

【００１６】使い捨ておむつは、幼児の脚間に置きかつ
一般に中心づけられ、そしておむつの前方部分を幼児の
前方腰領域に隣接させ、かつおむつの後方部分を幼児の
後方腰領域に隣接させ、かつおむつをその位置で固着さ
せることによって幼児の回りに固着されるように一般に
設計されている。

【００１７】場合によって、使い捨ておむつは、おむつ
を幼児の回りに固着させる締結テープを具備する。それ
らは、場合によって弾性部材も縦方向延出縁に具備して
弾性収縮性脚カフスまたは側方フラップ（flap）を形成
する。それらは、場合によって弾性エレメントを横方向
延出縁にも具備して弾性収縮性腰バンドを形成する。

【００１８】使い捨ておむつの腰バンドは、着用者の腰
に隣接して置かれようとするおむつの部分である。腰バ
ンドは、使い捨ておむつの本体に貼着された別個のエレ
メントからなることができるが、さらにしばしば使い捨
ておむつの他のエレメント、例えばバックシートまたは
トップシートまたはバックシートとトップシートの両方
の延長部である。さらに、腰バンドは、一般におむつの
横方向延出縁から大体吸収性エレメントの横方向延出縁
まで延出るするおむつの部分であると考えられる。使い
捨ておむつは、通常、２つの腰バンド、すなわち前方腰
バンドおよび後方腰バンドを有するように製作される。
使い捨ておむつは、着用者の腰を囲む単一の一体（unit
ary ）腰バンドを有するように製造され得るが、このよ
うなデザインは好ましくない。着用者の腰の回りに貼着
されようとする３以上の腰バンドセクションを有する使
い捨ておむつを製造することもできるが、これらの具体
例も好ましくない。

【００１９】本発明は、少なくとも１つの弾性収縮性腰
バンドを有する造形使い捨ておむつを提供する。さら
に、弾性収縮性腰バンドは、熱不安定な状態および熱安
定な弾性状態の両方を有するエラストマー材料からな
る。エラストマー材料がその熱不安定な状態にある時
に、エラストマー材料は使い捨ておむつに結合される。
次いで、エラストマー材料は、熱安定であるが弾性であ
る状態を取るような方法で或る所定条件下で加熱され
る。

【００２０】米国特許第３，８１９，４０１号明細書お
よび米国特許第３，９１２，５６５号明細書は、シャー
リングされるかギャザーがつけられた弾性衣服を製造す
る技術を教示している。この技術においては、熱収縮性
材料がその伸びた熱不安定な状態にある時に、熱収縮性
材料は衣服に貼着される。次いで、全系は、加熱され、
熱収縮性材料を収縮させて、その熱安定であるが弾性の
状態にし、それによって衣服をシャーリングするかギャ
ザーをつける。

【００２１】如何なる従来技術の使い捨ておむつ、例え
ばトップシートとバックシートとの間に介在された吸収
性芯を具備する前記米国特許Re第２６，１５２号明細書
および前記米国特許第３，８６０，００３号明細書およ
び前記欧州特許出願第８２２００８０１．７号明細書に
教示のものは、その腰領域の一方または両方において使
い捨ておむつの幅にわたって横方向に適用されたエラス
トマー材料のストリップ（後述）を有することによって
前記米国特許第３，８１９，４０１号明細書および第
３，９１２，５６５号明細書の教示を編入することがで
きる。典型的には、吸収性芯は、典型的には同延である
トップシートおよびバックシートの横方向（腰）エッジ
には十分には延出しない。エラストマー材料は、好都合
には吸収性芯の末端と、本質上同延のトップシートおよ
びバックシートの末端との間の領域においてトップシー
トとバックシートとの間に介在される。単純な使い捨て
おむつは、図１０で部分切取平面図で示される。

【００２２】図１０においては、単純な使い捨ておむつ
１００は、トップシート１０２とバックシート１０４と
の間に介在された吸収性芯１０１からなる。おむつ１０
０は、縦方向側縁１１３および１１４を有する。それ
は、横方向腰領域１１１（後方）および１１２（前方）
も有する。エラストマー材料のストリップ１０３は、ト
ップシート１０２とバックシート１０４との間に介在さ
れ、そして吸収性芯１０１の末端とおむつ１００の横方
向エッジとの間の領域においておむつを横方向にわたっ
て延出する。エラストマー材料ストリップ１０３は、図
示されていない手段によって、トップシート１０２およ
びバックシート１０４の両方に貼着される。

【００２３】参照番号はすべての図面全体にわたって首
尾一貫して使用されること、および図中の或る材料の厚
さは明確化のために誇張されていることに留意しなけれ
ばならない。

【００２４】図６は、後腰領域１１１に向けて見るよう
なおむつ１００の端面部である。この図においては、３
種のエレメントの厚さは、明確化のために、誇張されて
いる。

【００２５】図７は、図６に示されるようなおむつ１０
０の同一の図であるが、エラストマー材料ストリップ１
０３が、主として一軸的に収縮させるのに十分な熱エネ
ルギーに付された後のおむつ１００を示す。エラストマ
ー材料ストリップ１０３の収縮は、トップシート１０２
およびバックシート１０４をそれらの共通の全長にわた
って多少均一にギャザーをつけるか、シャーリングする
ことが容易にわかる。これは、前記米国特許第３，８１
９，４０１号明細書および第３，９１２，５６５号明細
書の教示を単に使い捨ておむつに適用するならば得られ
ることである。

【００２６】エラストマー材料が結合されている衣服
が、吸収性芯を具備する使い捨ておむつであるならば、
そしてエラストマー材料がその熱不安定な形態である際
におむつが折りたたまれるならば、エラストマー材料
は、加熱的に不均一に収縮されるであろうことが驚異的
なことに発見されている。不均一な収縮は、（１）エラ
ストマー材料の結合された材料の不均一なギャザー付
け、（２）その折りたたみ配置に類似の配置を保持しよ
うとするおむつの傾向、および（３）おむつが着用され
た場合に、腰バンドのロールオーバーの傾向の減少を生
ずる。造形配置から生ずる利益は、より良好なフィット
および腰バンドの回りでの漏れの減少である。

【００２７】おむつ１００がＣ折りたたみ配置に折りた
たまれておりかつ図示しない手段によって前記配置に保
持されている以外は、図８は図６に示されるようなおむ
つ１００の端面図である。おむつ１００は、図示のよう
に、４つの折り目領域８１を有する。この図に示される
Ｃ折りたたみは、開放Ｃ折りたたみである。トップシー
ト１０２が実際に「Ｃ」の内面上でそれ自体接触する密
閉折りたたみは、可能であるだけではなく、多くの場合
に好ましい。

【００２８】図９は、エラストマー材料ストリップ１０
３がその熱安定な弾性状態に実質上収縮させるのに十分
な熱エネルギーに付された後にとられた以外は、図８に
示されたものと類似のおむつ１００の図である。図９に
おいては、関連するが図９には図示されていない拘束手
段は、取り外されている。使い捨ておむつ１００は、図
８に示されたＣ折りたたみ配置ほど鋭くは規定されてい
ないが一般的「Ｃ」配置を保持することに留意すべきで
ある。さらに、トップシート１０２、バックシート１０
４はいずれも図７に示されるように均一にはギャザーが
つけられないことに留意すべきである。それらは、事
実、折り目領域８１外の領域においてよりも折り目領域
８１においてさらにギャザーがつけられるか、シャーリ
ングされる。

【００２９】以下の注釈によっては限定されないが、本
発明の利益は、吸収性芯が元のままである領域内のエラ
ストマー材料の収縮に抵抗する吸収性芯の傾向から生じ
ると理論化され得る。折り目におけるような吸収性芯の
折曲げは、芯が生ずる抵抗量を減少する傾向があり、そ
れによってエラストマー材料を折り目に関連する領域に
おいてさらに十分に収縮させる。

【００３０】本発明で有用なエラストマー材料は、当業
者に周知の多数の材料を包含する。例えば、前記米国特
許第３，９１２，５６５号明細書に記載のポリウレタン
および前記米国特許第３，８１９，４０１号明細書に記
載の可塑化塩化ビニルが、使用できる。さらに、米国特
許Re第２８，６８８号明細書に記載のようなエラストマ
ー材料中の熱可塑性樹脂材料（または他の有機、通常固
体熱流動性材料）の混合物からなる組成物も、使用でき
る。

【００３１】本発明で有用な好ましいエラストマー材料
は、ニュージャージー州フロルハム・パークのエクソン
・ケミカル・カンパニーによって製造されるようにフィ
ルムに押し出され、かつ幅出されているエチレンプロピ
レンゴムとエチレン酢酸ビニルとの配合物である。幅出
時に、フィルムは、約６５℃の炉内に入れられ、そして
軟化後、一方向に元の長さの約４倍に延伸される。次い
で、延伸フィルムは、冷却される。重合体は、今や主と
して一軸方向に配向され、そしてフィルムは本質上その
新しい寸法を保持し、かつ熱不安定な状態にある（この
特定の材料は、その熱不安定な状態においてさえ、依然
として弾性であることに留意すべきである）。約６８℃
の熱風でのフィルムの後処理は、フィルムにその熱安定
な弾性状態を再び取らせるのに十分である。

【００３２】本発明が好ましい実用性を見い出すおむつ
の好ましい具体例は、図１〜図５に示される。

【００３３】図１は、従来技術の使い捨ておむつの斜視
図（しかし、本発明で使用するのに好ましいものであ
る）である。図１に示されるおむつは、前記米国特許第
３，８６０，００３号明細書に教示の使い捨ておむつの
デザインに基づく（これは本発明で使用するのに好まし
いおむつのデザインであるが、本発明は、他の使い捨て
おむつのデザインの場合にも使用でき、使用が意図され
ることが認識されなければならない。数種のこのような
デザインは、前記特許および欧州特許出願に記載されて
いる。他のデザインは、当業者によって容易に想到され
得る）。

【００３４】図１を参照すると、使い捨ておむつ１０
は、幼児の回りに適用されているかのような配置の斜視
図で示される。使い捨ておむつ１０は、前方部分１１お
よび後方部分１２を具備し、股部分１３はそれらの間に
介在される。使用時に、股部分１３は、幼児の脚間に置
かれ、そして前方部分１１および後方部分１２は、それ
ぞれ着用者の胴の前方低部および後方下部に沿って置か
れる。トップシート１５は使い捨ておむつの内面を構成
し、一方バックシート１４はその外面を構成する。側部
フラップ（または脚カフス）１６は、着用者の腿の回り
にフイットする。使用時に、前方腰バンド１７および後
方腰バンド１８は、着用者の腰領域に隣接してそれぞれ
着用者の胴の前方部分および後方部分上に置かれる。使
い捨ておむつ１０は、締結テープ１９によって着用者の
回りで所定位置に保持される。腰バンドの外縁２９は、
使い捨ておむつ１０の上縁として図１に示される。腰バ
ンド内の横断方向固着領域２５および横断方向非固着領
域２６は、後に詳述される。

【００３５】図２は、平らな配置に開かれた使い捨てお
むつ１０の部分切取平面図である。トップシート１５
は、この図においては、おむつの上面であり、一方バッ
クシート１４は下面である。吸収性エレメント２１は、
トップシート１５とバックシート１４との間に介在され
る。

【００３６】図示のように、使い捨ておむつ１０は、一
般に縦方向中心線２７および横方向中心線２８で対称で
ある。これは好ましい配置であるが、使い捨ておむつ１
０は対称であることは必要ではない。股部分１３が前方
腰バンド１７に向けて位置を変えられた場合には、横方
向中心線２８で非対称の配向が、極めて有用である。

【００３７】使い捨ておむつ１０は、縦方向中心線２７
に一般に平行に走行する側縁内に弾性部材２２を備えて
いる。図示の具体例においては、２個の弾性部材２２が
使い捨ておむつ１０の両側に置かれる。１または多数の
弾性部材が使用できる。しかし、図示の例が好ましい。

【００３８】締結テープ１９は、後方腰バンド１８に隣
接して使い捨ておむつ１０に固着される。

【００３９】前方腰エラストマーエレメント２３および
後方腰エラストマーエレメント２４は、それぞれ腰バン
ド２９の外縁に隣接して前方腰バンド１７および後方腰
バンド１８に位置決めされる。図１および図２に示され
る具体例においては、使い捨ておむつ１０は、前方腰バ
ンドおよび後方腰バンドの両方における弾性腰エレメン
トからなる。これは好ましい具体例であるが、本発明
は、前方腰バンドだけ、または後方腰バンドだけが弾性
化されたおむつのデザインにおいて有用である。

【００４０】横断方向固着領域２５および横断方向非固
着領域２６も、図２に示される。

【００４１】バックシート１４の１つの主要機能は、体
液が使い捨ておむつ１０から逃げず、かつ使い捨ておむ
つと接触する着用者の外方衣服および他の表面を汚さな
いようにすることである。体液に対して不透過性である
如何なる適応性、非刺激性の平らな材料も、バックシー
ト１４として使用できる。好適な材料は、前記特許およ
び特許出願に詳述されている。好ましいバックシート
は、厚さ約０．０１２mm〜約０．０５１mmを有するポリ
エチレンフィルムから形成される。

【００４２】本発明で有用な通気性バックシート（すな
わち、蒸気および空気の通過を許す一方、液体の通過を
遅延するバックシート）は、前記米国特許第３，１５
６，２４２号明細書、第３，８８１，４８９号明細書、
第３，９８９，８６７号明細書および第４，３４１，２
１６号明細書に記載されている。

【００４３】バックシート１４の大きさは、選択される
正確なおむつのデザインおよび着用者であることを意図
する幼児の大きさによって決められる。それは、当業者
によって容易に確認できる。

【００４４】トップシート１５は、如何なる適応性、柔
軟感の非刺激性（着用者の皮膚に対して）の平らな材料
でもあることができる。それは、着用者の皮膚と接触
し、液体***物を受容し、***物をそれを通して吸収性
エレメントに容易に通過させ、かつ着用者の皮膚を吸収
性エレメント内の液体から隔てるように機能する。最後
の機能の有効な性能を助長するために、トップシートは
好ましくは疎水性である。

【００４５】トップシート１５は、天然繊維、合成繊維
またはそれらの混合物から作られた多孔紙、天然繊維、
合成繊維またはそれらの混合物から作られた不織布、開
口化プラスチックフィルム、多孔発泡体等であることが
できる。好適なトップシートの例は、前記特許および特
許出願に記載されている。

【００４６】好ましいトップシートは、坪量約１７ｇ／
ｍ²を有する約２．２〜約２．５デニールの繊維から作
られたスパンボンドポリエステル不織布である。別の好
ましいトップシート材料は、坪量２２ｇ／ｍ²を有し、
そしてステープル長の１．５デニールのポリエステル繊
維〔例えば、テネシー州キンギスポートのテネシー・イ
ーストマン・コーポレーションによって販売されている
ようなコーデル（Kodel ）型４１１ポリエステル繊維〕
約６５％（重量％）、捲縮ステープル長の１．５デニー
ルのレーヨン繊維約１５％およびアクリル系共重合体結
合剤〔例えば、ノースカロライナ州シャルロットのセラ
ニーズ・コーポレーションによって販売されているよう
なセラニーズ（Celanese）ＣＰＥ８３３５〕約２０％
からなる。本明細書で使用する「ステープル長」は、少
なくとも約１５mmの長さを有する繊維を意味する。

【００４７】なお別の好ましいトップシートは、カード
化されかつ離間パターンで熱結合されているポリプロピ
レン繊維から製造される。長さ約３．８cm、約１．５〜
約３．０デニールの繊維が、好適である。この種の好ま
しいトップシートは、坪量約２４ｇ／ｍ²を有する。

【００４８】好適なトップシートは、開口化プラスチッ
クフィルム、例えば米国特許第４，３４２，３１４号明
細書、米国特許第４，３４１，２１７号明細書および米
国特許第３，９２９，１３５号明細書に記載のものから
も製造され得る。

【００４９】バックシート１４の場合のように、トップ
シート１５の大きさは、選択される正確なおむつのデザ
インによって決められる。

【００５０】吸収性エレメント２１は、一般に圧縮性、
形通り性、着用者の皮膚に非刺激性であり、液体を吸収
しかつ保持することができる如何なる材料からもなるこ
とができる。

【００５１】吸収性エレメント２１は、使い捨て吸収性
物品に通常使用されかつ前記特許に記載されている各種
の材料から製造され得る。好適な吸収性材料の例は、紙
綿、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性重合体、
および好ましくは吸収性毛羽と称される粉砕空気抄造木
材パルプ繊維である。密度約０．０５〜約０．１７５ｇ
／cm³を有する吸収性毛羽が、一般に許容できる。

【００５２】バックシート１４およびトップシート１５
の場合のように、吸収性エレメント２１の大きさは、選
択される正確なおむつのデザインによって決められる。

【００５３】場合によって、吸収性エレメント２１は、
平らな一面または両面に関連して、当業者に周知の透過
性材料からなるエンベロープティシュ（envelope tissu
e ；図示せず）、例えば湿潤強度ティシュペーパーを有
することができる。使用される場合、エンベロープティ
シュは、一般に吸収性エレメント２１と同延であり、そ
してそれと同一延長であるか横方向延出縁上およびその
回りに折りたたまれる。エンベロープティシュは、場合
によって、当業者に周知の手段によって吸収性芯２１に
固着され得る。

【００５４】吸収性エレメント２１は、バックシート１
４とトップシート１５との間に介在される。選択される
おむつのデザインは、３種のエレメントが同一延長であ
るか否かを決定するが、一般にバックシート１４または
トップシート１５のいずれか、または両方が吸収性エレ
メント２１の縁を超えて延出する。本発明においては、
バックシート１４およびトップシート１５の両方が好ま
しくは吸収性エレメント２１の横方向延出縁を超えて延
出し、そしてそれらの横方向延出縁に沿って本質上同一
延長である。

【００５５】場合によって、バックシート１４は、当業
者に周知の好都合な手段（図示せず）によって吸収性エ
レメント２１に固着され得る。好適な手段の例は、接着
剤（例えば、ホットメルト接着剤）の平行ビーズおよび
両面粘着テープであり、各々は本質上吸収性エレメント
２１の縦方向の全長に延出する。

【００５６】弾性部材２２は、使い捨ておむつ１０のカ
フス（縦方向延出縁）を収縮するかギャザーをつけ、か
つそれらを着用者の脚と接触させて維持し、それによっ
て改善されたフイットを与え、かつおむつからの液漏れ
を減少するのに役立つ。弾性エレメント２２用に使用で
きる１つの材料は、断面約０．１８mm×約１．５mm〜約
６．４mmを有し、かつバージニア州スチュアートのイー
スト・ハンプトン・ラバー・カンパニーから商標Ｌ−１
９００ラバーコンパウンドで入手できるような天然ゴム
から作られる弾性テープである。他の好適な弾性部材
は、ノースカロライナ州スコットランドのフルフレック
ス・カンパニーによって商標フルフレックス（Fulflex
）９２１１およびフルフレックス９１１１で販売され
ている天然ゴム弾性テープから作ることができる。

【００５７】弾性エレメント２２の長さは、選択される
正確なおむつのデザインによって決められる。図１およ
び図２に示されたデザインにおいては、弾性エレメント
２２は、使い捨ておむつ１０の縦方向長さの主要部に延
出するが、使い捨ておむつ１０の腰領域の外側で終る。

【００５８】弾性部材２２は、操作上、図示されていな
い弾性結合手段によって、その縦方向延出縁に隣接して
おむつに固着することによって使い捨ておむつと関連さ
れる。弾性結合手段は、可撓性であり、かつ弾性部材２
２をそれらの延伸状態で実質上無期限に保持するのに十
分な接着性を有しているべきである。１つの好適な手段
は、ホットメルト接着剤である。弾性部材２２が位置決
めされ、かつ使い捨ておむつ１０に固着されるべき方法
のさらに詳細な説明は、前記米国特許第４，０８１，３
０１号明細書に与えられている。

【００５９】弾性部材２２は、通常の非拘束配置におい
て弾性部材２２が弾性部材２２に隣接するおむつ材料を
有効に収縮するかギャザーをつけるような弾性収縮性状
態において使い捨ておむつ１０に貼着される。弾性部材
２２は、少なくとも２種の方法で弾性収縮性状態におい
て使い捨ておむつ１０に貼着され得る。例えば、弾性部
材２２は、伸びた配向に延伸され、そして使い捨ておむ
つ１０が非拘束状態にある間に使い捨ておむつ１０に貼
着され得る。或いは、使い捨ておむつ１０は、収縮でき
（股部分において；例えばプリーツをつけることによっ
て）、そして弾性部材２２は、弾性部材がそれらの緩和
または非延伸状態にある間に収縮使い捨ておむつ１０に
貼着され得る。

【００６０】前方腰エラストマーエレメント２３および
後方腰エラストマーエレメント２４は、各々前記のよう
なエラストマー材料から作られる。腰エラストマーエレ
メント２３および２４は、幅少なくとも約０．６cm、好
ましくは幅少なくとも約１．６cmである。腰エラストマ
ーエレメント２３および２４の最大幅は、おむつのデザ
インおよび経済事項によって決められるが、一般に約
３．８cm以下の幅である。

【００６１】図１および図２に示される具体例において
は、腰エラストマーエレメント２３および２４は、各々
本質上使い捨ておむつ１０の横方向全幅にわたって延出
する。これは、好ましい構造物であるが、本発明は、腰
エレメント２３および２４がおむつの横方向幅の一部分
だけにわたって延出するデザインにおいて有用である。
しかし、腰エラストマーエレメント２３および２４は、
使い捨ておむつ１０の横方向幅の主要部にわたって延出
すべきである。

【００６２】トップシート、バックシートおよび各腰エ
ラストマーエレメントは、腰エラストマーエレメントが
それらの熱不安定な状態にありかつすべての３エレメン
トが本質上十分に（弾性的にではないが）延出されてい
る間に、横断方向固着領域によって一緒に貼着される。
系は、後に加熱され（例えば、熱風で）、そして腰エラ
ストマーエレメントは、その熱安定な弾性状態に戻され
る。

【００６３】横断方向固着領域２５は、図１および図２
の一般図で示される。横断方向固着領域２５の更に特定
の具体例は、図２で参照番号３によって示される後方腰
バンド１８の一部分の拡大図である図３および図４に示
される。これらの図において、エラストマー材料は、そ
の熱安定な弾性状態にある。

【００６４】図３および図４の説明においては、後方腰
バンド１８およびその部品が言及されている。同一の注
釈が、前方腰バンド１７およびその部品についてなされ
得る。

【００６５】横断方向固着領域２５は、本質上腰エラス
トマーエレメント２４の全幅にわたって延出する。

【００６６】本明細書で使用する「横断方向」なる用語
は、腰バンド１８の主要横方向延出寸法に一般に垂直の
配向を意味する。すなわち、後方腰バンド１８は、使い
捨ておむつ１０の幅にわたって横方向に延出し、かつ一
般に横方向中心線２８に一般に平行であるので、横断方
向固着領域２５は、縦方向中心線２７に本質上平行な配
向で後方腰バンドにわたって延出し；それらは腰バンド
の外縁２９から使い捨ておむつ１０の中心に一般に向け
られる。図示のように、横断方向固着領域２５は、横方
向中心線２８および腰バンド１８の横方向延長部に本質
上直角であると示される。これは、好ましい配向であ
る。しかし、与えられる利益を失わずに真の横断から逸
脱できる。本質上腰バンド１８の幅にわたって延出する
チャンネル（channel 、後述）がもはや形成されない場
合、真の（絶対）横断からの逸脱は余りに大きくなる。
一般に、横断からの逸脱が真の横断（または横方向中心
線２８に垂直）から約４５°を超える場合、横断からの
逸脱は、本発明の実際的操作上余りに大きくなる。

【００６７】「本質上わたって」なる用語は、その幅に
わたって十分にはるかに延出して後述のチャンネルを与
える限り、横断方向固着領域２５が腰エラストマーエレ
メント２４の全幅に絶対的にわたって延出する必要がな
いことを指摘するのに本明細書で使用されている。

【００６８】図３においては、横断方向固着領域２５
は、腰エラストマーエレメント２４をトップシート１５
および図３または図４では見えないバックシート１４に
シール結合する本質上規則的離間一体（unitary ）帯と
して示される。シーリング帯を与える正確な手段は、当
業者によって容易に選択され得る。例は、接着剤結合、
溶媒シーリング等である。好ましくは、超音波溶接が使
用される。

【００６９】図３、図４および図５に示されるように、
トップシート１５およびバックシート１４の両方の腰エ
ラストマーエレメント２４への結合点は、見当が合って
いる（すなわち、同延である）。これは好ましい配向で
あるが、トップシート１５の腰エラストマーエレメント
２４への結合点は、バックシート１４の腰エラストマー
エレメント２４への隣接結合点からオフセット（offse
t）され得る。このような場合には、横断方向固着領域
が腰エラストマーエレメントの両側上にオフセットされ
るであろう。

【００７０】図４は、横断方向固着領域の別の具体例２
５′を示す。この具体例においては、横断方向固着領域
は、材料を一緒に結合しかつ後述のチャンネルを形成す
るシーリング、好ましくは超音波溶接部のばらばらの離
間帯からなる。好ましくは、ばらばらの離間帯は、円形
または楕円形である。

【００７１】横断方向固着領域２５は、幅（すなわち、
横方向中心線２８に一般に平行な寸法）約０．１５〜約
１．０cmであり得る。また、それらは好ましくは規則的
に離間されるが、不均一に離間され得る。それらは、好
ましくは中心から中心までで測定して約０．３〜１．５
cm離間している。

【００７２】図５は、横断方向固着領域の機能を示す。
図５は、後方腰エラストマーエレメント２４がその熱安
定な弾性状態にある。図３および図４に示される後方腰
バンド１８の部分の端面図である。図５においては、横
断方向固着領域２５は、強調のため、濃くした部分とし
て示される。トップシート１５およびバックシート１４
は、ギャザーをつけて示されている。これらのギャザー
は、バックシート１４と後方腰エラストマーエレメント
２４との間の横断方向非固着領域２６ｂおよびトップシ
ート１５と後方腰エラストマーエレメント２４との間の
横断方向非固着領域２６ｔを構成しかつ規定する。これ
らの横断方向非固着領域２６ｂおよび２６ｔは、おむつ
の内部に延出しかつ吸収性エレメント２１の横方向延出
縁に隣接する領域で終る、おむつ縁からの開口ギャザー
またはチャンネルを形成する。これらの開口チャンネル
は、おむつが幼児の回りにつけられた場合でさえ、おむ
つの内部と周囲雰囲気との間での空気／蒸気の交換をさ
せることによっておむつを通気させる。

【００７３】横断方向非固着領域２６ｂおよび２６ｔが
形成されるのと同時に、トップシート１５およびバック
シート１４は、波形の構造物を形成する。後方腰バンド
１８の幅にわたって横断方向に延出するこれらの波は、
腰バンドを剛化する傾向があり、それによって腰バンド
のロールオーバー（すなわち、それ自体の回りでの腰バ
ンドの折曲）を防止する傾向がある。

【００７４】前記のように、図１に示されるおむつは、
本発明の教示を具体化しない。すなわち、おむつが加熱
されて腰エラストマーエレメントをそれらの熱不安定な
状態から熱安定な弾性状態に変化させる場合、おむつは
非拘束の一般に平らな配置にあった。図１に示されるよ
うに、比較的均一な波およびチャンネルが形成された。
図１のおむつのように製造されたが本発明の教示に従っ
て処理されたおむつ１１０は、図１１に示される。おむ
つを加熱して腰エラストマーエレメントをそれらの熱不
安定な状態から熱安定な弾性状態に変化させる前に、前
方腰領域１７および後方腰領域１８は、図５に示される
ように密閉Ｃ折りたたみ配置に折りたたまれた。おむつ
は、加熱時にこの配置で拘束された。腰エラストマーエ
レメントをそれらの熱安定な弾性状態に変える加熱操作
後、そして拘束装置を取り除いた後、前方腰バンド１
７、後方腰バンド１８およびおむつ１１０は、粘着テー
プ１９での固着の不存在下においてさえ、一般に造形さ
れた配置を示した。チャンネル内の波の大きさは、均一
ではなく、波およびチャンネルは、折り目８１の領域に
おいて小さかった。このように、図１１は、本発明のお
むつを示す。

【００７５】前記のように、若干詳細に記載されたおむ
つの具体例は、好ましい具体例である。弾性収縮性腰バ
ンドを具体化する他のおむつのデザインは、本発明の教
示から利益を受けることができる。

【００７６】前記説明においては、熱不安定な状態にお
いておむつに貼着され、次いで処理されて熱安定な弾性
状態に変化させた腰エラストマー材料は、「熱不安定
な」エラストマーの用語で説明されている。さらに広く
は、本発明で有用なエラストマー材料は、若干の他の安
定な弾性状態に比較して不安定な状態を有し、かつエネ
ルギーの適用または他の好都合な処理により不安定な状
態から安定な状態に変化させることができるものであ
る。最も好都合で最も実際的形態のエネルギーは、熱で
あり、そして材料はこのような用語で記載されている。
エネルギー形態は、他の類似形態のエネルギー、例えば
紫外線、赤外線、マイクロ波またはγ線であることがで
きる。

【００７７】なお、さらに、本発明はその不安定な状態
においておむつに貼着され、かつ後にその安定な弾性状
態に変化されるエラストマー材料の用語で記載されてい
る。一般に、安定な状態は、絶対状態であるが、そうで
ある必要はない。処理後の状態が処理前の状態よりも比
較的安定であること、および処理後の状態が実用に十分
に適することだけが必要とされる。勿論、材料がその安
定な状態で弾性であることが必要である。

【００７８】

【実施例】例本発明に係るおむつは、前記米国特許第３，８６０，０
０３号明細書に記載の基本デザインに従って製造され
る。このおむつのデザインは、２つ（前方および後方）
腰バンドを与える。

【００７９】吸収性エレメントは、密度約０．０９ｇ／
cm³および股部分における坪量約１１００ｇ／ｍ²およ
び腰部分付近における坪量約３５０ｇ／ｍ²を有する吸
収性毛羽からなる。それは、一般に砂時計形であり、そ
して長さ約３８．７cm、各横方向延出縁における幅約２
５．４cmおよび股部分における幅約９．６cmである。そ
れは、その縦方向中心線で対称であるが、股部分におけ
る横方向中心線での非対称は後方横方向縁から約２１．
６cmのところに中心を置く。

【００８０】トップシートは前記熱結合ポリプロピレン
材料からなり、そしてバックシートは厚さ０．０４mmの
ポリエチレンフィルムである。両方とも砂時計形であ
り、そして長さ約４３．８cmおよびそれらの横方向延出
縁における幅約３０．５cmである。

【００８１】製造時に、吸収性エレメントは、本質上同
延でありかつ同一延長であるトップシートとバックシー
トとの間に介在される。縦方向中心線に平行に走行する
ホットメルト接着剤ビーズは、バックシートを吸収性エ
レメントに固着する。それらは、カフス領域においてバ
ックシートをトップシートにも固着する。

【００８２】おむつのカフス部分は、２つの弾性部材を
股部分におけるおむつの各縦方向延出縁において組み込
むことによって弾性化される。各々は、フルフレックス
９２１１から作られ、そして幅２．４mmおよび厚さ０．
１８mmである。それらの緩和長さは約１９．６cmであ
る。それらは、結合時に元の長さの約２２０％に延長さ
れる。これらの弾性部材は、股部分に中心を置く。部材
の対によって規定されるパターンは、おむつの縦方向中
心線から約９．４cmのところに中心を置き、そしてそれ
に平行である。各おむつ縁内の２つの弾性部材は、約
１．６cm離間して平行線上に中心を置く。

【００８３】各おむつ腰バンドは、おむつの横方向幅を
延出し、そして長さ約３０．５cmである。各腰バンド
は、横断方向で幅約２．５cmである。各腰バンド内に使
用された腰エラストマー材料は、前記のように幅出され
たエチレン酢酸ビニルを配合したエチレンプロピレンゴ
ムである。各々は、長さ約３０．５cm、幅約２．５cmお
よび厚さ約０．０４mmであり、そしてトップシートおよ
びバックシートの両方に固着された。固着時に、トップ
シートおよびバックシートは、十分に延長した配置であ
る。

【００８４】超音波溶接部のばらばらの帯域からなる横
断方向固着領域は、各腰エラストマーエレメントをトッ
プシートおよびバックシートの両方に貼着するのに使用
される。横断方向固着領域は、各々超音波溶接部の７個
のばらばらの楕円帯からなり、各々は長軸約１．９mmお
よび短軸約１．０mmを有し、個々の各楕円は横断方向に
約４５°の角度で長軸を有するように設定される。横断
方向固着領域は、一般に各腰バンドに沿って規則的に離
間され、そしてそれらの中心は約６．４cm離間してい
る。

【００８５】締結粘着テープが、おむつに接着的に貼着
された。

【００８６】各組立おむつが、前記のような密閉Ｃ折り
たたみで折りたたまれ、そして数個がその配置で拘束さ
れる。折りたたまれたおむつは、約６８℃の空気で加熱
され、それ故エラストマー材料はその熱安定な弾性状態
に収縮する。拘束力が解除され、かつおむつがゆるい
「Ｃ」配置を取るようにされた場合、本発明のおむつ
は、異なる程度のギャザーを腰バンドに沿って示す。

【００８７】幼児によって着用された場合、これらのお
むつは、満足な方式で遂行し、そしてそれらの腰バンド
は、非拘束下で熱処理に付される同様のおむつよりも幼
児の腰の回りでさらに有効に同じ形になる傾向がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】弾性収縮性腰バンドを包含しかつ幼児に適用し
た通りの配置にある従来技術の使い捨ておむつの斜視
図。

【図２】図１および図１１に示されたものであるが広げ
た配置にある使い捨ておむつの部分平面図。

【図３】弾性収縮性腰バンドの１つの好ましい具体例を
示す図１のおむつの腰バンドの拡大部分図。

【図４】弾性収縮性腰バンドの別の好ましい具体例を示
す図１のおむつの腰バンドの拡大部分図。

【図５】図３および図４に示された腰バンドの部分の端
面図。

【図６】図１０の使い捨ておむつの端面図の単純化略図
（おむつは腰バンド内にエラストマー材料を有し、エラ
ストマー材料はその熱不安定な状態で示される）。

【図７】エラストマー材料がその熱安定な弾性状態を取
った後の図６に示された使い捨ておむつの単純化概略端
面図。

【図８】図１０の使い捨ておむつの端面の単純化略図
（おむつは腰バンド内にエラストマー材料を有し、おむ
つはＣ折りたたみ配置で折りたたまれ、エラストマー材
料はその熱不安定な状態で示される）。

【図９】エラストマー材料がその熱安定な弾性状態を取
った後の図８に示された使い捨ておむつの単純化略図。

【図１０】単純な使い捨ておむつの部分平面図。

【図１１】本発明のおむつの斜視図（幼児に適用した通
りの配置）。

【符号の説明】

１０使い捨ておむつ１４バックシート１５トップシート１７前方腰バンド１８後方腰バンド２１吸収性エレメント２５横断方向固着領域２６横断方向非固着領域２９腰バンドの外縁８１折り目領域１００使い捨ておむつ１０１吸収性芯１０２トップシート１０４バックシート１１０使い捨ておむつ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】熱不安定状態と熱安定にして弾性状態を有
しその熱不安定状態にある細長い弾性物質を含む少くと
も１つの腰バンドを有し、かつ吸収性エレメントを含む
使い捨ておむつを準備し、前記弾性物質を横切る少くとも１つの折目を前記おむつ
に賦与することによって予め選定された構造に前記の使
い捨ておむつを成形し、前記おむつを前記の予め選定された構造に拘束し、前記弾性物質をその熱不安定状態からその熱安定状態に
して弾性状態に変えさせる程度に加熱し、および前記弾
性物質を冷却することを含む造形使い捨ておむつを製造
する方法。
【請求項２】前記使い捨ておむつが追加的エレメントと
してトップシートおよびバックシートを含み、前記弾性
物質が、前記トップシートおよび前記バックシートの少
くとも１つに固着されている特許請求の範囲第１項に記
載の方法。
【請求項３】前記腰バンドの外縁から前記弾性物質の本
質上全幅に亘って延在する横断方向非固着領域をその間
に形成する横断方向固着領域によって前記弾性物質を前
記トップシートとバックシートの少くとも一つに固着す
る特許請求の範囲第２項に記載の方法。
【請求項４】前記横断方向固着領域がシーリングの一体
帯およびシーリングの離間帯とから成るグループから選
ばれる特許請求の範囲第３項に記載の方法。
【請求項５】前記シーリング帯が超音波溶接部を含む特
許請求の範囲第４項に記載の方法。