JPH0747033A

JPH0747033A - 製パン器

Info

Publication number: JPH0747033A
Application number: JP9559694A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Matsuzaki; 崎義昭松
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 1994-04-08
Filing date: 1994-04-08
Publication date: 1995-02-21
Anticipated expiration: 2013-04-28
Also published as: JP2744978B2

Abstract

(57)【要約】［目的］パン上面を適正に、且つ、好みの焼加減に
焼き上げる。［構成］本体ケース（２）上面に開閉自在な蓋
（４）を取付けると共に、本体ケース（２）内部に着脱
自在なパン焼成ケース（９）を取付ける製パン器におい
て、前記蓋（４）にパン焼成ケース（９）の開口上面に
向って熱を反射させる曲面を形成する透明体の窓（２
３）を設け、且つ、パン焼成ケース（９）上端側を蓋
（４）内部の熱反射板（２４）によって前記透明体の窓
（２３）周辺を覆うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は小麦粉及びイースト菌な
どパン材料を投入するパン焼成ケースを備え、パン焼成
ケース内でパン材料を混練して発酵及び焼成を行う製パ
ン器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パン焼成ケースの外側にヒータを
設け、該ヒータの熱線でパン焼成ケース内部のパン材料
を加熱してパンを焼成する技術があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、パン
焼成ケースを内設する本体ケース上面の蓋をドーム形状
に形成することで、本体ケースの高さ（深さ）が高く
（深く）なるのを防止できたが、ヒータからの熱が蓋の
内側に留ってしまい、パン上面を適正に焼くことができ
なくなる問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、本体
ケース上面に開閉自在な蓋を取付けると共に、本体ケー
ス内部に着脱自在なパン焼成ケースを取付ける製パン器
において、前記蓋にパン焼成ケースの開口上面に向って
熱を反射させる曲面を形成する透明体の窓を設け、且
つ、パン焼成ケース上端側を蓋内部の熱反射板によって
前記透明体の窓周辺を覆うように構成したことを特徴と
するものである。

【０００５】

【作用】従って、パン焼成ケースを内設する本体ケー
ス上面の蓋をドーム形状に形成しても、該蓋に設ける透
明体の窓により、ヒータからの熱が蓋の内側に留るのを
防ぎ、パン上面が適正に焼き上げられると共に、その焼
き上げ状態を目で見て好みの焼加減を容易に得られるも
のである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１は断面側面図、図２は平面図であり、支脚
（１）…で支える箱形の本体ケース（２）を備え、本体
ケース（２）上面一側に上部ケース（３）を嵌着固定さ
せ、開閉自在な蓋（４）を上部ケース（３）の支点軸
（３ａ）に取付ける。

【０００７】前記本体ケース（２）底部に台フレーム
（５）を内設固定させ、台フレーム（５）上に軸受板
（６）を介して内ケース（７）を固設すると共に、内ケ
ース（７）内周に環状の熱線放射ヒータ（８）を取付け
る。

【０００８】また小麦粉及びイースト菌などのパン材料
を投入して混練及び発酵及び焼成を行う上部開口円筒形
のパン焼成ケース（９）を備えると共に、パン焼成ケー
ス（９）の回転によって係脱させる一対の係止片（１０
ａ）（１０ｂ）により、軸受板（６）を介してパン焼成
ケース（９）底部の台板（１１）を内ケース（７）底部
に着脱自在に固定させる。

【０００９】さらに前記パン焼成ケース（９）底部中央
に軸受部（１２）を形成し、軸受部（１２）にメタル
（１３）を介して上部回転軸（１４）を軸受すると共
に、台フレーム（５）上に撹拌モータ（１５）を固設
し、ベルト（１６）及びプーリ（１７ａ）（１７ｂ）を
介して撹拌モータ（１５）の出力軸（１８）を軸受板
（６）の下部回転軸（１９）に連動連結させる一方、上
部回転軸（１４）下端と下部回転軸（１９）上端とを係
脱自在なクラッチ体（２０ａ）（２０ｂ）により係合連
結している。また端面Ｄ形の前記回転軸（１４）上端に
撹拌羽根（２１）の軸部（２２）を上方から嵌着させ、
パン焼成ケース（９）底部に撹拌羽根（２１）を内設し
ている。

【００１０】さらに前記上部ケース（３）上面と蓋
（４）の上面を略同一高さとし、蓋（４）中央に球面凸
形で内面に熱反射膜を形成したガラス窓（２３）を設け
ると共に、ガラス窓（２３）以外の蓋（４）内面に球形
面を有する熱反射板（２４）を張設させるもので、本体
ケース（２）上面開口よりも外側にパン焼成ケース
（９）上端側を突設させ、パン焼成ケース（９）上端側
を蓋（４）内部の熱反射板（２４）の球形面によって覆
うと共に、前記蓋（４）の側面に吸気ガイド（２５）を
介して吸気孔（２６）を、また排気ガイド（２７）を介
して排気孔（２８）を形成すると共に、上部ケース
（３）の内側に送風ガイド（２９）を固定させ、送風モ
ータ（３０）及び送風ファン（３１）を本体及び上部ケ
ース（２）（３）内部に設け、送風ファン（３１）から
の風を送風ガイド（２９）により吸気ガイド（２５）を
介してパン焼成ケース（９）上面開口に向けて送出する
ように構成している。

【００１１】なお、前記ファン（３１）からの送風が焼
成ケース（９）内部に向けて吹出すように送風ガイド板
（３２）を吸気孔（２６）出口に設けると共に、焼成ケ
ース（９）側の熱気及び水蒸気がファン（３１）方向に
流入するのを防ぐ逆流防止板（３３）を吸気孔（２６）
入口に設け、ファン（３１）の風圧によって防止板（３
３）を開動させて送風するように構成している。

【００１２】さらに撹拌羽根（２１）を配設するパン焼
成ケース（９）底面で、撹拌羽根（２１）の回転中心に
対し偏心させて温度センサ（３４）を設けるもので、前
記台板（１１）により断熱性樹脂体（３５）を介して伝
熱性検出窓（３６）をパン焼成ケース（９）底部に固定
し、パン焼成ケース（９）内部に突出させる検出窓（３
６）に対し、底部下方から温度センサ（３４）を昇降自
在に弾圧支持させるもので、パン焼成ケース（９）に回
転自在に内設する撹拌羽根（２１）の回転範囲内に前記
検出窓（３６）の温度検知面（３６ａ）を突設させると
共に、その温度検知面（３６ａ）に対向する撹拌羽根
（２１）の下側縁を切欠いて通過ノッチ（３７）を形成
している。

【００１３】なお、回転軸（１４）軸芯を中心とした円
周方向に検出窓（３６）を長く形成し、パン焼成ケース
（９）を回転させて係止片（１０ａ）（１０ｂ）を係脱
するとき、検出窓（３６）に温度センサ（３４）が当接
した状態で、検出窓（３６）内をセンサ（３４）が移動
するもので、パン焼成ケース（９）内部の温度が検出窓
（３６）を介して熱電対である温度センサ（３４）に伝
わって検出されるように構成している。

【００１４】さらに、粘土状のパン材料（ドウ）が羽根
（２１）と連れ回るのを防ぐ突条体（３８）を焼成ケー
ス（９）内部側面に固設させるもので、突条体（３８）
の基端に係合頭部（３９）を一体固設させ、突条体（３
８）と係合頭部（３９）の連結部分にＯリングパッキン
（４０）を嵌着させると共に、前記突条体（３８）を着
脱自在に固定させる円筒形の係合体（４１）を設け、前
記突条体（３８）を挿入させるパン焼成ケース（９）側
面の開口縁（９ａ）を外側に折曲げてプレス加工により
係合体（４１）を一体固定させ、係合片（３９ａ）（４
１ａ）を介して係合頭部（３９）を係合体（４１）に着
脱自在に係止固定させ、焼成ケース（９）の開口縁（９
ａ）にパッキン（４０）を圧着させ、焼成ケース（９）
内部に突条体（３８）先端側を突設させている。

【００１５】なお、前記突条体（３８）はアルミニュウ
ム合金製で表面をテフロンコーティング処理している。

【００１６】また、図１１及び図１２に示す如く、送風
ガイド（２９）出口に対向する上部ケース（３）開口に
スリット形成板（４２）を嵌め込み、蓋（４）の開動に
より送風ガイド（２９）出口が開放されるのを防ぐと共
に、内ケース（７）の外周を断熱板（４３）で囲み、ま
た内ケース（７）上端開口縁に合成樹脂製口縁板（４
４）を設けるもので、本体ケース（２）前面に操作パネ
ル（４５）を取付けると共に、蓋（４）の前面側に取手
（４６）を形成している。

【００１７】本実施例は上記の如く構成しており、図１
の状態で、小麦粉、イースト菌、調味料、バター及び水
などのパン材料を投入するもので、小麦粉の上側にイー
スト菌を、また下側に水を入れてイースト菌が濡れない
ようにすると共に、操作パネル（４５）のスイッチ操作
によりパン焼上り時間などを設定する。そしてモータ
（１５）により羽根（２１）を回転させて焼成ケース
（９）内の小麦粉などを混練すると共に、ヒータ（８）
を作動させ、又は送風ファン（３１）により冷風を焼成
ケース（９）内に送り、該ケース（９）内の温度を約３
０度に維持して一次発酵及び二次発酵を夫々行わせ、然
る後にヒータ（８）を連続作動させてパンを焼上げるも
ので、パンを焼成時にこの内部温度を温度センサ（３
４）により検出し、その内部温度が設定以上に上昇して
パンが焼上ったとき、センサ（３４）出力に基づいてヒ
ータ（８）をオフに切換え、送風ファン（３１）により
冷風を送って焼上ったパンを外気温より若干高い温度ま
で冷やし、パンの製作を完了するものである。

【００１８】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、本体ケース（２）上面に開閉自在な蓋（４）を取付
けると共に、本体ケース（２）内部に着脱自在なパン焼
成ケース（９）を取付ける製パン器において、前記蓋
（４）にパン焼成ケース（９）の開口上面に向って熱を
反射させる曲面を形成する透明体の窓（２３）を設け、
且つ、パン焼成ケース（９）上端側を蓋（４）内部の熱
反射板（２４）によって前記透明体の窓（２３）周辺を
覆うように構成したもので、パン焼成ケースを内設する
本体ケース上面の蓋をドーム形状に形成しても、該蓋に
設ける透明体の窓により、ヒータからの熱が蓋の内側に
留るのを防ぎ、パン上面が適正に焼き上げられると共
に、その焼き上げ状態を目で見て好みの焼加減を容易に
得ることができる。

【００１９】また、前記窓（２３）は内面に熱反射板
（２４）を形成することにより、より一層熱反射効率を
高めパン上面を焼くことができる等の顕著な効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面側面図。

【図２】平面図。

【図３】拡大側面図。

【図４】部分正面図。

【図５】撹拌羽根の説明図。

【図６】撹拌羽根の説明図。

【図７】パン焼成ケースの部分図。

【図８】パン焼成ケースの部分図。

【図９】突条体の説明図。

【図１０】突条体の説明図。

【図１１】スリット形成板の説明図。

【図１２】スリット形成板の説明図。

【符号の説明】

（２）本体ケース（４）蓋（９）パン焼成ケース（２３）窓

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体ケース（２）上面に開閉自在な蓋
（４）を取付けると共に、本体ケース（２）内部に着脱
自在なパン焼成ケース（９）を取付ける製パン器におい
て、前記蓋（４）にパン焼成ケース（９）の開口上面に
向って熱を反射させる曲面を形成する透明体の窓（２
３）を設け、且つ、パン焼成ケース（９）上端側を蓋
（４）内部の熱反射板（２４）によって前記透明体の窓
（２３）周辺を覆うように構成したことを特徴とする製
パン器。
【請求項２】前記窓（２３）は内面に熱反射膜を形成
することを特徴とする製パン器