JPH0745396A - コロナ放電式除電装置 - Google Patents

コロナ放電式除電装置

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JPH0745396A
JPH0745396A JP5294895A JP29489593A JPH0745396A JP H0745396 A JPH0745396 A JP H0745396A JP 5294895 A JP5294895 A JP 5294895A JP 29489593 A JP29489593 A JP 29489593A JP H0745396 A JPH0745396 A JP H0745396A
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JP
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corona discharge
charged
voltage
corona
conductive object
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JP5294895A
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Inventor
Hisashi Onishi
寿 大西
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、導電性物体の帯電位がコロナ放電
開始電圧以下であても導電性物体の帯電電荷を逃がすこ
とができ、導電性物体のア−ス側に対する帯電位を非常
に小さく保つことができるコロナ放電式除電装置を提供
することを目的をする。 【構成】 本発明のコロナ放電式除電装置は、ア−スか
ら絶縁され導電性物体30上に設置されたコロナ放電体
54、55と、電源51に接続され上記導電性物体30
と上記コロナ放電体54、55間に正極および負極のコ
ロナ放電電圧を印加する昇圧手段52、53とからなる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気の発生により導
電性物体に帯電される電荷を大気中に放電させる除電装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術を図面を参照して説明
する。
【0003】図5は、従来の除電装置40をリニアモ−
タ駆動式搬送装置に適用した場合における正面縦断面図
である。
【0004】図5にいて、10はレ−ル体であって、地
上に固定されケ−ブル等の収納空間を区画する下部ダク
ト12Dにより支持されており、この両端縁部がガイド
レ−ル11、11として構成されている。
【0005】20はリニアインダクションモ−タの一次
側(固定子)であって、レ−ル体10上にこの長手方向
に一定間隔を隔てて複数個配設されており、防塵用の上
部ダクト12Uで保護されている。
【0006】30は断面形状が下向に開口する略コ字形
をなす導電性の台車であって、この内面側に沿うように
取り付けられた金属製の支持枠部材30Aの天井内面に
は、一次側20と所定間隔を隔てて対向する二次側(移
動子)を有し、台車30上外面には荷台32を搭載して
いる。支持枠部材30Aの両側部内面には、一対の絶縁
性ガイド輪33、34および36、37が各ガイドレ−
ル11、11を挟持するように取付部材35を介してそ
れぞれ設けられている。この一対のガイド輪33、34
と36、37は、台車30の前後に設けられている。
【0007】このように構成される搬送装置において、
台車30は、上記リニアインダクションモ−タが発生す
る推力によりガイドレ−ル11、11上を走行する。こ
のとき、台車30には、ガイドレ−ル11、11上を転
動するガイド輪33、34および36、37のころがり
摩擦により発生する静電気が帯電され、この帯電された
静電気が台車30上に載置されて搬送されるLSI等が
上記帯電された静電気により破壊されたり、ゴミを付着
させることを防止するために、除電装置〔コロナ放電体
40(導電性ブラシ)〕が用いられている。このコロナ放
電体40は台車30の導電性を有する支持枠部材30A
に電気的に接触し、その先端が導電性のガイドレ−ル1
1、11に他部材よりも接近するように当該支持枠部材
30Aに取り付けることにより、台車30に帯電されガ
イドレ−ル11、11等の地上側との間に生じる電位差
がコロナ放電開始電圧に達成すると、コロナ放電が当該
コロナ放電体40先端に生じる特性を利用して、台車3
0の帯電電荷を大気中に放電している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
おける除電装置においては、導電性の台車に帯電される
静電気を除去するため、コロナ放電体を支持枠部材にそ
の先端がガイドレ−ル等の地上側の部材に接近するよう
に取り付けることにより、地上側との間に発生する電位
差がコロナ放電開始電圧に達し、コロナ放電体先端にコ
ロナ放電が生じる特性を利用して、台車に帯電される電
荷を大気中に放電している。
【0009】しかしながら、ガイドレ−ル等の地上側と
の間に発生する電位差がコロナ放電開始電圧以下におい
ては、台車に帯電される電荷を大気中に放電することが
できないことから、台車の地上側に対する帯電位をコロ
ナ放電開始電圧以下にすることができないという問題が
あった。
【0010】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、導電性物体の帯電位がコロナ放電開始電圧
以下であても導電性物体の帯電電荷を逃がすことがで
き、導電性物体(除電対象物)の地上側に対する帯電位を
非常に小さく保つことができるコロナ放電式除電装置を
提供することを目的をする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコロナ放電式除電装置では、請求項1にお
いては、ア−スから絶縁され導電性物体に設置されたコ
ロナ放電体と、電源に接続され上記導電性物体と上記コ
ロナ放電体間に正極および負極のコロナ放電電圧を印加
する昇圧手段とからなっている。
【0012】請求項2においては、請求項1の構成に加
えて、前記コロナ放電体は、同時に複数個所で放電を生
起させる形状としている。
【0013】請求項3においては、ア−スから絶縁され
導電性物体に設置されたコロナ放電体と、電源に接続さ
れ上記導電性物体と上記コロナ放電体間に正極および負
極のコロナ放電電圧を印加する昇圧手段と、前記導電性
物体と前記ア−ス間の電界およびその方向を検知する検
知手段と、上記昇圧手段および上記検知手段とに接続さ
れた制御手段とを備え、上記制御手段は、前記検知手段
が検知する出力信号に基づいて当該出力信号が0となる
ように、上記昇圧手段が印加する正極および負極のコロ
ナ放電電圧出力を制御するものである。
【0014】
【作用】上述した本発明のコロナ放電式除電装置では、
請求項1において、導電性物体に帯電される電荷を放電
する手段が、ア−ス側とは絶縁されて設けられ、且つ正
極及び負極のコロナ放電電圧が印加されたコロナ放電体
であるので、導電性物体の帯電位がコロナ放電開始電圧
以下であっても導電性物体の帯電電荷を逃がすことがで
き、導電性物体のア−ス側に対する帯電位を、常に、コ
ロナ放電開始電圧以下の低い値に保つことができるとと
もに、コロナ放電体を互いに逆極性としているので、導
電性物体に帯電される電荷の極性に関係なく、帯電電荷
を大気中に放電することができる。
【0015】請求項2において、コロナ放電体の形状
を、同時に複数個所で放電を生起ものとしたので、請求
項1に比して、導電性物体の帯電電荷の放電量を大きく
することがきるので、導電性物体のア−ス側に対する帯
電位もより低く保つことができる。
【0016】請求項3において、検出手段で検出された
出力信号が0となるように、導電性物体とコロナ放電体
に印加されるコロナ放電電圧の出力を制御しているの
で、コロナ放電体からの放電量と導電性物体に帯電され
る電荷量とを同じにすることができ、これにより、導電
性物体のア−ス側の対する帯電位を0Vにすることがで
きる。
【0017】
【実施例】
実施例1 以下、本発明の実施例1を図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明のコロナ放電式除電装置をリ
ニアモ−タ駆動式搬送装置に適用した場合の正面縦断面
図であって、図中、従来の技術の図5の符号と同一の符
号は同一部分を示しているので、その説明を省略する。
【0019】図1において、50は本実施例1における
コロナ放電式除電装置であって、電源(バッテリ5
1)、直流電圧発生器52と53、およびコロナ放電体
54と55から構成されており、リニアモ−タ駆動式搬
送装置の台車30の荷台32上に搭載されている。
【0020】直流電圧発生器52と53は、図示しない
インバ−タ、絶縁トランスおよび整流器等により構成さ
れるものであって、この入力部52A、53Aがそれぞ
れバッテリ51に接続されており、バッテリ51からの
供給電圧を変圧して高電圧を発生させる。このバッテリ
51は、発電器に接続することより自動充電するもので
あってもよい。
【0021】直流電圧発生器52は、この出力部52B
の負極52a側がコロナ放電体54に接続され、正極5
2b側が導電性物体(除電対象物)となる台車30(地
上側)に接続されている。また、直流電圧発生器53
は、この出力部53Bの正極53a側がコロナ放電体5
5に接続され、負極53b側が導電性物体(除電対象
物)となる台車30(地上側)に接続されている。この
とき、直流電圧発生器52、53の発生電圧は、コロナ
放電体54と55とが互いに逆極性で、放電量が同量と
なるようにされており、また、ア−ス側に対してコロナ
開始電圧以上に調整されている。
【0022】コロナ放電体54、55は、針形状を有し
ており、高絶縁部材56、56を介してそれぞれ支持枠
部材30Aの内面に設置され、地上側のガイドレ−ル1
1、11に対向させている。
【0023】これにより、例えば、何らかの原因によ
り、少しでもコロナ放電体54の電位が下降すると、当
該コロナ放電体54のア−ス側に対する電位差が大きく
なることにより、当該コロナ放電体54先端からより多
くのコロナ放電を生じ、また、逆に、何らかの原因によ
りコロナ放電体55の電位が上昇すると、上記と同様に
当該コロナ放電体55先端からより多くのコロナ放電を
生じることになる。
【0024】本実施例1のコロナ放電式除電装置50
は、以上のような構成を有するが、次に、導電性物体
(除電対象物)である台車30に帯電された電荷を放電
する除電作用について説明する。
【0025】台車30が、上記リニアインダクションモ
−タの発生する推力によりガイドレ−ル11、11上を
走行させられ、ガイドレ−ル11、11上を転動するガ
イド輪34、35および36、37のころがり摩擦によ
り発生する、例えば、正極電荷の静電気が台車30に帯
電されると、台車30のア−ス側に対する電圧が正極側
に上昇する傾向になる。このとき、コロナ放電体55の
地上側に対する電圧も台車30のア−ス側に対する電圧
上昇と同じだけ上昇するが、当該コロナ放電体55先端
は電位上昇にともないより多くのコロナ放電を起こし、
逆に、コロナ放電体54先端は、この電位上昇にともな
いコロナ放電を抑制される。この結果、正極電荷がより
多く放電されることになり、台車30の地上側に対する
帯電位は上昇することなく、即ち、台車30の地上側に
対する帯電位は、常にコロナ放電開始電圧以下の低い値
に保たれる。
【0026】また、台車30に負極電荷の静電気が帯電
されると、上記の如く作用により、コロナ放電体54先
端から負極電荷がより多く放電されることになるので、
台車30のア−ス側に対する電位は下降することなく、
すなわち、台車30の地上側に対する帯電位は、常にコ
ロナ放電開始電圧以下の低い値に保たれる。
【0027】このように本実施例1によれば、互いに逆
極性となり、且つ導電性物体(除電対象物)となる台車
30に対してコロナ放電になるように、バッテリ51か
らの供給電圧を直流高圧発生器52、53により調整さ
れるコロナ放電体54、55を設けることにより、当該
台車30に帯電される電荷を大気中に放電することがで
き、台車30の地上側に対する帯電位を、常に、コロナ
放電開始電圧以下の低い値に保てる。従って、台車30
の地上側に対する帯電位がコロナ放電開始電圧以下であ
っても、当該台車30に帯電された電荷を大気中に放電
することができる。
【0028】また、上記の如く、コロナ放電体54、5
5とは、互いに逆極性とされているので、台車30の帯
電される電荷の極性に関係なく、帯電電荷を大気中に放
電することができる。
【0029】なお、本実施例1では、互いに逆極性とな
る針形状のコロナ放電体54、55を用いた場合を示し
たが、コロナ放電体54、55の個数、および形状はこ
れに限定されるものではない。
【0030】また、本実施例1においては、コロナ放電
式除電装置50をリニアモ−タ駆動式搬送装置に適用し
た場合を示したが、これに限定されるものではなく、種
々の除電を必要とする導電性物体に適用しても同様の効
果を得ることが可能となる。
【0031】実施例2 以下、本発明の実施例2を図面を参照して説明する。
【0032】図2(a)は本実施例2のコロナ放電式除
電装置を無人搬送車に適用した場合の正面図,図2
(b)は図2(a)における無人搬送車の側面図であっ
て、図中、実施例1の図1の符号と同一の符号は同一部
分を示しているので、その説明を省略する。
【0033】図2(a)および(b)において、60は
無人搬送車(導電性物体)であって、この中央下部に操
蛇軸を持つ駆動輪61と前後下部に補助輪62、62と
を有している。63は搬送車60上に搭載されたロボッ
トであって、シリコンウエハ64が積載されたウエハカ
セット65を搬送車60の積載台66上に移載するもの
である。
【0034】搬送車60の内部には、コロナ放電式除電
装置50を構成する直流電圧発生器52、53及びバッ
テリ51とが収納されている。搬送車60外部の前後面
には、高絶縁部材56、56がそれぞれ設けられてい
る。また、コロナ放電体54、55は、地上側と所定間
隔を隔てて各高絶縁部材56、56先端に取付けてあ
り、その形状は同時に複数個所で放電を生起させるブラ
シ状となっている。
【0035】このように本実施例2によれば、実施例1
と同様な除電作用により、搬送車60が走行した時、駆
動輪61及び補助輪62、62と地上とのころがり摩擦
により搬送車60に帯電される静電気の電荷を大気中に
放電することができ、搬送車60の地上側に対する帯電
位を、常にコロナ放電開始電圧以下の低い値に保つこと
ができるが、本実施例2のコロナ放電体54、55はそ
の形状を同時に複数個所で放電を生起させるブラシ状と
しているため、図3に示す実験結果グラフ〔横軸にコロ
ナ放電体への印加電圧(kV)、縦軸に導電性物体の電
位(V)をとったもの〕で明らかなように、実施例1の
針形状のコロナ放電体54、55よりも、本実施例2の
搬送車60に帯電された電荷の放電量を大きくすること
ができるで、搬送車60の地上側に対する帯電位も、よ
り低くすることが可能である。
【0036】実施例3 以下、本発明の実施例3を図3を参照して説明する。
【0037】図4は、本実施例3のコロナ放電式除電装
置を無人搬送車に適用した場合の正面図であって、図
中、実施例2の図2(a)および(b)の符号と同一の
符号は同一部分を示しているので、その説明を省略す
る。
【0038】図4において、70はコロナ放電式除電装
置であって、電源(バッテリ71)、直流高圧電源器7
2、コロナ放電体73および電界センサ74とで構成さ
れている。
【0039】直流高圧電源器72は、この入力部72A
がバッテリ71に接続されて該バッテリ71からの直流
電圧を昇圧する高圧電源部75と、高圧電源部75で昇
圧されるコロナ放電電圧の出力を制御する制御部76と
からなり、バッテリ71とともに無人搬送車60内部に
収納されている。また、直流高圧電源器72は、この出
力部72Bがコロナ放電体73と搬送車60(ア−ス
側)とにそれぞれ接続されている。このバッテリ71
は、発電器に接続することより自動充電するものであっ
てもよい。
【0040】電界センサ74は、地上と所定間隔Hを隔
てるようにして搬送車60外部の前面に取付けられてお
り、該電界センサ74と地上との間に生じる電界とその
方向を検出し、これらを情報とする出力信号Sを直流高
圧電源器72に送出するものである。
【0041】コロナ放電体73は、その形状が同時に複
数個所で放電を生起させるブラシ状となっており、搬送
車60外部の後面に設けられた高絶縁部材77の先端
に、地上側と所定間隔を隔てて取付けられている。
【0042】本実施例3のコロナ放電式除電装置70
は、以上のような構成を有するが、次に、導電性物体で
ある搬送車60に帯電された電荷を放電する除電作用に
ついて説明する。
【0043】搬送車60が走行して、駆動輪61及び補
助輪62、62と地上とのころがり摩擦により発生す
る、例えば、正極電荷の静電気が搬送車60に帯電され
ると、電界センサ74は搬送車60と等電位V0となる
ため、この電界センサ74とア−ス(地上)間に該電界
センサ74からア−スへ向かう方向〔以下、(+)方向
という〕の電界が発生する。
【0044】電界センサ74と地上間に電界が発生する
と、電界センサ74は、電界とその(+)方向を検出
し、これらを情報とする出力信号S(+V0)を直流高
圧電源器72に送出する。そして、出力信号S(+
0)を入力した直流高圧電源器72は、その制御部7
6が、この出力信号S(+V0)=0とする、即ち、搬
送車60(電界センサ74)とア−ス間の帯電位を0と
するように、高圧電源部75の昇圧を制御しつつ、コロ
ナ放電体73と搬送車60間に該コロナ放電電圧を印加
する。
【0045】これにより、コロナ放電体73先端がコロ
ナ放電を起こし、搬送車60に帯電されている正電荷が
大気中に放電されつつ、出力信号S(+V0)=0とな
るよに搬送車60とコロナ放電体73間にコロナ放電電
圧が印加されるので、この搬送車60に帯電される正電
荷量とコロナ放電体73により大気中に放電される放電
量が等しくなり、搬送車60のア−ス側に対する帯電位
を常に0Vに保ことができる。
【0046】また、搬送車60の走行により、負極電荷
の静電気が搬送車60に帯電されると、電界センサ74
と地上間に該地上から電界センサ74に向かう方向
〔(−)方向〕の電界が発生し、上記と同様な手順で、
電界センサ74が検出して直流電圧電源器72に送出さ
れる出力信号S(−V0)に基づいて、この搬送車60
に帯電される負電荷量とコロナ放電体73により大気中
に放電される放電量を等しくすることにより、搬送車6
0のア−ス側に対する帯電位を常に0Vに保ことができ
る。
【0047】なお、電界センサ74から直流電圧電源器
72に送出される出力信号Sが0の場合には、直流電圧
電源部72はコロナ放電体73と搬送車60間に印加す
るコロナ放電電圧の出力を変更しないようにしている。
【0048】このように実施例3におけるコロナ放電式
除電装置によれば、電界センサ74で検出された出力信
号Sが0となるように、直流高圧電源器72で搬送車6
0とコロナ放電体73に印加するコロナ放電電圧の出力
を制御して、コロナ放電体73からの放電量と搬送車6
0に帯電される電荷量とを同じにしているので、搬送車
60のア−ス側の対する帯電位を0Vにすることができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のコロナ放
電式除電装置によれば、導電性物体に帯電される電荷を
放電する手段が、ア−ス側とは絶縁されて設けられ、且
つ正極及び負極のコロナ放電電圧が印加されたコロナ放
電体であるので、導電性物体の帯電位がコロナ放電開始
電圧以下であっても導電性物体の帯電電荷を逃がすこと
ができ、導電性物体のア−ス側に対する帯電位を、非常
に、コロナ放電開始電圧以下の低い値に保つことができ
るので、導電性物体上の載置される物に悪影響を与える
ことがなくなる。
【0050】また、コロナ放電体を互いに逆極性として
いるので、導電性物体に帯電される電荷の極性に関係な
く、帯電電荷を大気中に放電することができる。
【0051】また、コロナ放電体の形状を、同時に複数
個所で放電を生起ものとしたので、上記に比して、導電
性物体の帯電電荷の放電量を大きくすることがきるの
で、導電性物体のア−ス側に対する帯電位もより低く保
つことができる。
【0052】更に、検出手段で検出された出力信号が0
となるように、導電性物体とコロナ放電体に印加される
コロナ放電電圧の出力を制御して、コロナ放電体からの
放電量と導電性物体に帯電される電荷量とを同じにする
ことにより、導電性物体のア−ス側の対する帯電位を0
Vにすることができるので、導電性物体上の載置される
物に悪影響を与えることが全くなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1としてのコロナ放電式除電装
置をリニアモ−タ駆動式搬送装置に適用した場合の正面
縦断面図である。
【図2】本発明の実施例2としてのコロナ放電式除電装
置を無人搬送車に適用した場合の図面であって、(a)
は無人搬送車の正面断面図,(b)は無人搬送車の側面
図である。
【図3】実施例1と実施例2の除電作用の実験結果を比
較して示したグラフである。
【図4】本発明の実施例3としてのコロナ放電式除電装
置を無人搬送車に適用した場合の正面断面図である。
【図5】従来技術の除電装置をリニアモ−タ駆動式搬送
装置に適用した場合の正面縦断面図である。
【符号の説明】
30 台車(導電性物体) 50、70 コロナ放電式除電装置 51、71 バッテリ(電源) 52、53 直流高圧発生器(昇圧手段) 54、55、73 コロナ放電体 56、77 高絶縁部材 72 直流高圧電源器 74 電界センサ(検出手段) 75 高圧電源部(昇圧手段) 76 制御部(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ア−スから絶縁され導電性物体上に設置
    されたコロナ放電体と、電源に接続され上記導電性物体
    と上記コロナ放電体間に正極および負極のコロナ放電電
    圧を印加する昇圧手段とからなるコロナ放電式除電装
    置。
  2. 【請求項2】 前記コロナ放電体は、同時に複数個所で
    放電を生起させる形状となっていることを特徴とする請
    求項1記載のコロナ放電式除電装置。
  3. 【請求項3】 ア−スから絶縁され導電性物体に設置さ
    れたコロナ放電体と、電源に接続され上記導電性物体と
    上記コロナ放電体間に正極および負極のコロナ放電電圧
    を印加する昇圧手段と、上記導電体性物体と上記ア−ス
    間の電界およびその方向を検知してこれらの情報を出力
    する検知手段と、上記昇圧手段が印加するコロナ放電電
    圧出力を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記検知手段が検知する出力信号の入
    力に応じて該出力信号が0となるように、上記昇圧手段
    が印加する正極および負極のコロナ放電電圧出力を制御
    することを特徴とするコロナ放電式除電装置。
JP5294895A 1993-05-21 1993-11-25 コロナ放電式除電装置 Pending JPH0745396A (ja)

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JP5294895A Pending JPH0745396A (ja) 1993-05-21 1993-11-25 コロナ放電式除電装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007245794A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Three M Innovative Properties Co 車輪付移動体とそのための接地状態監視装置

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