JPH0745232B2 - 自動車用外装樹脂製品及びその製法 - Google Patents

自動車用外装樹脂製品及びその製法

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JPH0745232B2
JPH0745232B2 JP5912088A JP5912088A JPH0745232B2 JP H0745232 B2 JPH0745232 B2 JP H0745232B2 JP 5912088 A JP5912088 A JP 5912088A JP 5912088 A JP5912088 A JP 5912088A JP H0745232 B2 JPH0745232 B2 JP H0745232B2
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啓造 伊藤
俊朗 高村
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 請求項1に記載の発明(以下第1発明という)はスポイ
ラー、リヤガーニッシュ等の自動車用外装樹脂製品に関
するものであり、請求項2に記載の発明(以下第2発明
という)はその自動車用外装樹脂製品の製法に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、スポイラー、ガーニッシュ等の自動車用外装樹脂
製品は、通常硬質材料で形成されており、それをそのま
ま自動車のボディに取付けると、自動車用外装樹脂製品
がボディの塗装面を傷つけることになるため、自動車用
外装樹脂製品のボディ当たり部には軟質のプロテクタを
取付けていた。
例えば、サイドスポイラーの場合、第6図に示すよう
に、自動車のドア21下部のボディ22に対するサイドスポ
イラー23の当たり部には、プロテクタ24が両面テープ又
は接着剤で同サイドスポイラー23に固着されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来のプロテクタ24を使用した自動車用外装樹脂製
品は、運搬時に同自動車用外装樹脂製品からプロテクタ
24が外れたり、またそれらの間の色調が合わず、しかも
両者間の境界線及び段差によって外観が悪いという問題
点があった。
また、同自動車用外装樹脂製品の製法においては、プロ
テクタ24を自動車用外装樹脂製品本体の形状に合わせる
ために作業工数を要し、さらに本体から外れないような
所定形状のプロテクタ24の成形に要するコストがかかる
ため、製造コストが高くなるという問題点があった。
そこで、第1発明の目的は上記問題点を解決し、プロテ
クタを必要としないシンプルな外観を有するとともに、
ボディ当たり部におけるボディの塗装部に傷がつかない
自動車用外装樹脂製品を提供することにある。
また、第2発明の目的は作業工数が短縮されるととも
に、製造コストの低減した自動車用外装樹脂製品の製法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、第1発明の硬質のポリプロ
ピレン(以下PPという)系材料からなる内層が軟質のPP
系材料からなる外層で完全に被覆され、ボディとの当た
り部が薄肉とされるとともに、主に前記軟質のPP系樹脂
から形成されているという構成を採用し、第2発明は一
般部より厚み幅の小さい部分を有するキャビティ内に射
出口を介して軟質のPP系材料を射出し、同軟質のPP系材
料の射出が完了後、又は射出しつつ前記射出口より硬質
のPP系材料を射出するという構成を採用している。
[作用] 上記第1発明により、自動車用外装樹脂製品はボディと
の当たり部が軟質のPP系材料で形成されているため、プ
ロテクタが不要である。しかも自動車用外装樹脂製品の
内部は硬質のPP系材料で形成され、十分な強度を保持し
ているので、構造的に優れている。さらに、前記硬質の
PP系材料は完全に軟質のPP系材料に被覆されているので
外観も良い。
また、第2発明により、第1発明の自動車用外装樹脂製
品を得ることができ、また硬質のPP系材料は低コストの
剛性のある材料が使用できる。
[実施例] 以下に第1発明及び第2発明をサイドスポイラーに具体
化した実施例を第1図〜第5図(c)に基づいて説明す
る。
まず、第1発明に相当する自動車用外装樹脂製品として
のサイドスポイラーについて説明する。
第3図及び第1図(第3図のB−B断面図)に示すよう
に、自動車のドア1の下部に位置するボディ2の外面側
は、下方へ向かって内側へ湾曲した湾曲部2aとなってい
る。同湾曲部2aには、断面略S字状のサイドスポイラー
3が、同サイドスポイラー3の上記湾曲部2aとの当たり
面に設けられた孔4及び前記湾曲部2aに設けられた孔5
を貫通した図示しないボルトによって取付けられるよう
になっている。
上記サイドスポイラー3の上端部は、第2図(第1図の
A部拡大図)に示すように、ボディ2の湾曲部2aとの当
たり部としてのリップ部3aが同湾曲部2aに対して線当た
りとなっている。この線当たりは、通常1〜3mm程度の
幅をもっている。
前記サイドスポイラー3は、いわゆるサンドイッチ成形
法により、内層3bとなる硬質のPP系材料R1が外層3cとな
る軟質のPP系材料R2で完全に被覆された構造を有してい
る。同外層3cの厚さは全体としてほぼ均一となっている
が、前記リップ部3a付近においては外層3cのみで内層3b
はみられない。
上記外層3cを形成するPP系材料R2は、軟質のPP系の熱可
塑性ゴム状体であって、具体的にはEPDM(エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体)等のゴムを分散させたPPで
ある。また、内層3bを形成するPP系材料R1は、硬質のPP
系材料であって、具体的にはガラス繊維、炭酸カルシウ
ム、タルク等のフィラー入りのPP系材料や同フィラー入
りPP系材料の発泡体があげられる。
従って、本実施例のサイドスポイラー3は前記従来のプ
ロテクタを使用しない構造をとっているので、同プロテ
クタとサイドスポイラーとの間の調和のとれない色調や
両者間の境界線や段差に基づく外観の悪さがなく、本体
のみのシンプルな外観を有している。また、サイドスポ
イラー3の内層3bは、軟質のPP系材料R2からなる外層3c
で完全に被覆されているので外観が良い。また、前記リ
ップ部3aは軟質のPP系材料で形成されているため、ボデ
ィ2への追従性が良く、ボディ2に傷をつけることはな
い。
次に、第2発明に相当するサイドスポイラー3のサンド
イッチ成形法による製法について説明する。
サンドイッチ成形法とは、2種類の樹脂を射出成形法に
よって外層(スキン層)3cと内層(コア層)3bとに分け
てサンドイッチ状に成形する方法をいう。具体的にはサ
ンドイッチ成形法を行う成形装置は、第4図に示すよう
に、外層3cを形成するための軟質のPP系材料R2を射出す
る射出シリンダ6と、内層3bを形成するために硬質のPP
系材料R1を射出する射出シリンダ7と、これら両射出シ
リンダ6,7から供給される樹脂を金型9,10で形成されて
いる厚み幅の大きい一般部11aと同一般部11aより厚み幅
の小さい部分11bを有するキャビティ11内へ射出するた
めのノズル部8とからなっている。
そして、同成形装置において、まず第5図(a)に示す
ように、前記射出シリンダ6からノズル部8を経て外層
3cの樹脂である軟質のPP系材料R2の一部を金型9,10のキ
ャビティ11内の一般部11aに射出する。続いて、第5図
(b)に示すように、射出シリンダ7からノズル部8を
経て内層3bの樹脂である硬質のPP系材料R1を同じくキャ
ビティ11内の一般部11aに射出する。このとき、先に射
出された外層3cのPP系材料R2が後から射出された内層3b
のPP系材料R1に押し出され、キャビティ11内壁面に圧着
されてゆく。この際、上記軟質のPP系材料R2を同時に射
出してもよい。そして、内層3bの硬質のPP系材料R1をキ
ャビティ11内に一般部11aからさらに射出を続けると第
5図(c)に示す状態となる。即ち、キャビティ11の一
般部11aには硬質のPP系材料R1が軟質のPP系材料R2で完
全に被覆され、一方厚み幅の小さい部分11bには軟質のP
P系材料R2のみが充填される。射出完了後、所定時間冷
却する。
このようなサンドイッチ成形法によって、射出口以外の
全面において内層3bの硬質のPP系材料R1が外層3cの軟質
のPP系材料R2で完全に被覆されたサイドスポイラー3が
成形される。前記サイドスポイラー3の本体部分に相当
する一般部11aと、前記リップ部3aのような厚み幅の小
さい部分11bとからなるキャビティ11内に硬質のPP系材
料R1と軟質のPP系材料R2とを射出して成形しているの
で、リップ部3aには内層3bとしての硬質のPP系材料R1
射出されず、軟質のPP系材料R2のみで形成される。従っ
て、同リップ部3aは十分な柔軟性を有し、ボディ2の湾
曲部2aとの当たりは軟らかい。
前記内層3bと外層3cの樹脂は、互いに相溶性のあること
が好ましいが、上記軟質のPP系材料R2と硬質のPP系材料
R1は相溶性が良い。また、上記内層3bの樹脂としてPP系
材料の発泡体を使用すると、その発泡圧によって成形品
の肉厚部におけるヒケが防止される。
上記製法によれば、従来のようにプロテクタをサイドス
ポイラー3本体の形状に合わせるための工数を要しない
ため、作業工数の短縮をはかることができる。また、プ
ロテクタを使用せず、しかも内層3bが安価なフィラー入
りPP系材料で形成されているため、製造コストの低減を
はかることができる。
第1発明の自動車用外装樹脂製品及び第2発明のその製
法は、サイドスポイラー以外にリヤガーニッシュ、バッ
クパネルガーニッシュ、サイドプロテクションモール等
にも好適に適用される。なお、自動車のボディ2との当
たり部3aは、軟質のPP系材料R2で形成されているので、
細かい隙間を覆う被覆材やシール材としての機能をも果
たす。
[発明の効果] 第1発明の自動車用外装樹脂製品は、従来のプロテクタ
を必要としないシンプルな外観を有するとともに、ボデ
ィ当たり部におけるボディの塗装部に傷がつかないとい
う優れた効果を奏する。
また、第2発明の製法によれば、作業工数が短縮される
とともに、製造コストを低減させることができるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図(c)は本発明の実施例を示す図であっ
て、第1図はサイドスポイラーの取付構造を示す断面
図、第2図は第1図のA部拡大断面図、第3図は自動車
の斜視図、第4図はサンドイッチ成形法を示す成形装置
の断面図、第5図(a)〜(c)は成形状態を示す断面
図、第6図は従来のサイドスポイラーの取付構造を示す
断面図である。 2……ボディ、3a……当たり部としてのリップ部、3b…
…内層、3c……外層、11……キャビティ、11a……一般
部、11b……厚み幅の小さい部分、R1……硬質のPP系材
料、R2……軟質のPP系材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 健二郎 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 三 井石油化学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質のポリプロピレン系材料(R1)からな
    る内層(3b)が軟質のポリプロピレン系材料(R2)から
    なる外層(3c)で完全に被覆され、ボディ(2)との当
    たり部(3a)が薄肉とされるとともに、主に前記軟質の
    ポリプロピレン系樹脂(R2)から形成されていることを
    特徴とする自動車用外装樹脂製品。
  2. 【請求項2】一般部(11a)より厚み幅の小さい部分(1
    1b)を有するキャビティ(11)内に射出口を介して軟質
    のポリプロピレン系材料(R2)を射出し、同軟質のポリ
    プロピレン系材料(R2)の射出が完了後、又は射出しつ
    つ前記射出口より硬質のポリプロピレン系材料(R1)を
    射出することを特徴とする自動車用外装樹脂製品の製
    法。
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