JPH0744331A - ディスクアレイ装置およびその制御方法 - Google Patents

ディスクアレイ装置およびその制御方法

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JPH0744331A
JPH0744331A JP5189907A JP18990793A JPH0744331A JP H0744331 A JPH0744331 A JP H0744331A JP 5189907 A JP5189907 A JP 5189907A JP 18990793 A JP18990793 A JP 18990793A JP H0744331 A JPH0744331 A JP H0744331A
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JP
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disk
data
redundant
spare
array device
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JP5189907A
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Akio Furuyui
明男 古結
Itsuki Hayashi
逸樹 林
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Hitachi Ltd
Hitachi Chubu Software Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Chubu Software Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクアレイ装置の同時複数書き込み処理
の実現と高速化、およびディスクアレイ装置の信頼性を
向上する。 【構成】 通常の動作時には、スペアディスク31を冗
長ディスク21のコピーとして使用し、データディスク
11〜14および冗長ディスク21への読み出しおよび
書き込みは、冗長ディスク21およびスペアディスク3
1を別々のデータディスクの書き込み処理とともに使用
するようにして同時複数書き込み処理を可能とし、書き
込み処理終了後に上記冗長ディスクおよびスペアディス
クのそれぞれに書き込んだデータを互いにコピーしてお
く。このように、スペアディスクを冗長ディスクのコピ
ーとして使用し、リードモディファイライト時の冗長デ
ィスクにかかる負荷を分散している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペアディスクを有す
るディスクアレイ装置およびその制御方法に関し、特に
該スペアディスクを冗長ディスクのコピーディスクとし
て使用することにより、同時複数書き込み処理の実現と
その高速化、およびディスクアレイ装置の信頼性の向上
を可能とするディスクアレイ装置およびその制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の情報化社会では処理すべき情報量
が益々増大しており、情報処理装置の高速化が強く要望
されている。技術開発によってコンピュータ本体の処理
速度は高速化されてきたが、外部記憶装置(特にハード
ディスク装置)の動作速度がコンピュータ本体の処理速
度に追いつかず、処理全体のスループット向上のネック
になっていた。ハードディスク装置の性能向上のために
単体のハードディスク装置そのものの改良も行われてい
るが、複数のハードディスク装置を組み合わせることに
よって全体としての性能向上を図る方法も考えられてい
る。その一つの方法が本発明の前提になるディスクアレ
イ装置である。
【0003】ディスクアレイ装置は、1987年に米国
のD.A.Pattersonらによって提唱され、RAID(R
edundant Arrays of Inexpensive Disks)と名付け
られたものであり、複数のハードディスク装置を使って
単一のハードディスク装置よりも高信頼性かつ高性能の
ハードディスク装置を実現する方式であって、従来汎用
大型機で使われていたが、最近、パーソナルコンピュー
タやワークステーションの外部記憶装置用として続々と
登場している注目されている技術である。この装置は複
数のハードディスク装置を内蔵したものであり、ホスト
コンピュータから単一のハードディスク装置としてアク
セスするようにしたものである。複数のハードディスク
装置からなるディスクアレイ装置と単体のハードディス
ク装置は、マルチプロセッサシステムとシングルプロセ
ッサシステムの関係に類似しており、マルチプロセッサ
システムの場合と同様に複数の装置を使用することによ
って高性能を引き出すためにはソフトウエアの支援が不
可欠である。
【0004】ディスクアレイ装置については、例えば、
次の論文などに詳細に解説されている。 1:D.Patterson,G.Gibson,and R.H.Katz"A Case For Red
undant Arrays of Inexpensive Disks(RAID)"[Proceed
ings of the 1988 ACM Conference on Management of D
ata(SIGMOD),Chicago,IL.,June 1988, pp.109-116] 2:「日経エレクトロニクス 1993ー4-26号 (No.579)」
(日経BP社 1993年4月26日発行) pp.77-103 ディスクアレイ装置では、入力されたデータを分割し、
分割したデータとエラー訂正符号を複数のハードディス
ク装置に分散して格納する。上記の論文において、ディ
スクアレイ装置は5つのレベル(RAID1〜RAID
5)に分けられていて、その性能や信頼性について議論
されている。
【0005】先ず、5つのレベルについて簡単に説明す
る。レベル1(RAID1)は、ハードディスク装置の
2重化(ミラード・ディスク)である。レベル2(RA
ID2)およびレベル3(RAID3)は、入力データ
をビット単位で分割(ストライピング)し、複数のハー
ドディスク装置にインターリーブをかけて格納するもの
である。レベル2(RAID2)は、エラー訂正符号と
してハミング符号を使っており、データ格納用ハードデ
ィスク装置が4台のときはエラー訂正符号用のハードデ
ィスク装置(冗長ディスク)は3台必要である。これに
対してレベル3(RAID3)ではエラー訂正符号とし
てパリティを使っており、データ格納用ハードディスク
装置が4台のときにもエラー訂正符号用ハードディスク
装置(冗長ディスク)は1台で済む。
【0006】レベル4(RAID4)およびレベル5
(RAID5)では、入力データをセクタ単位に分割
(ストライピング)し、インタリーブして複数のハード
ディスク装置に格納するとともに、エラー訂正符号とし
てパリティを使っている。レベル4(RAID4)では
パリティを単一のハードディスク装置(冗長ディスク)
に格納するが、レベル5(RAID5)ではパリティを
複数のハードディスク装置に分散して格納する。
【0007】レベル4(RAID4)およびレベル5
(RAID5)のディスクアレイ装置では、ストライプ
サイズ(分割サイズ)を大きくすることにより、各デー
タディスクの独立性を高くすることができる。したがっ
て、同時複数データアクセスができるようになる。具体
的には、レベル4(RAID4)では、同時複数読み出
し処理が、レベル5(RAID5)では、同時複数読み
出し処理と同時複数書き込み処理の両方が、それぞれ可
能になる。
【0008】しかしながら、ディスクアレイ装置で書き
込み処理を行うためには、リードモディファイライト処
理を行わねばならない。そのためには、冗長データを格
納しているディスクへのアクセスが必ず必要となる。し
たがって、同時書き込み処理をしようとした2つのデー
タの冗長データが同一のディスクに格納されていた場合
は、同時に処理することができなくなる。このため、冗
長ディスクが一つであるレベル4(RAID4)のディ
スクアレイ装置では、同時複数書き込み処理ができな
い。また、同様の理由によって、レベル5(RAID
5)のディスクアレイ装置においても、必ずしも常に同
時複数書き込み処理ができるわけではない。また、ディ
スクアレイ装置の信頼性を向上させる技術として、スペ
アディスクを使用する方法が従来から広く知られてい
る。しかし、従来の方法では、該スペアディスクは、デ
ィスク障害時用の予備ディスクとして具備されているた
め、障害発生時には使用されるが、障害が発生していな
い通常の使用状態では全く使用されず無用のディスクと
なるため、ディスクアレイ装置全体として見た場合の使
用効率はあまりよくない。
【0009】なお、従来の一般的なディスクアレイ装置
を図5に示しておく。図5は、従来のスペアディスクと
バッファメモリ付き冗長ディスクを備えたディスクアレ
イ装置(データディスク4台、冗長ディスク1台、スペ
アディスク1台のからなるディスクアレイ装置)の構成
例である。図5において、1はホストコンピュータ、2
はディスクアレイ制御装置、11は1台目のデータディ
スク、12は2台目のデータディスク、13は3台目の
データディスク、14は4台目のデータディスク、21
は冗長ディスク、31はスペアディスク、87は冗長デ
ィスク用のライトバッファである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ディ
スクアレイ装置で書き込み処理を行うためには、データ
ディスクと冗長ディスクの両方をアクセスしなければな
らない。したがって、ディスクアレイ装置で同時複数書
き込み処理を行うためには、同時に実行する複数の書き
込み命令のアクセスすべきデータディスクと冗長ディス
クがすべて異なっていなければならない。このことよ
り、レベル4(RAID4)のディスクアレイ装置で
は、冗長データが格納されているディスクが1つだけな
ので、同時複数書き込み処理はできない。さらに、レベ
ル5(RAID5)のディスクアレイ装置では、同時に
なすべき複数の書き込み命令のアクセスすべきデータデ
ィスクと冗長ディスクがすべて異なる場合にのみ同時複
数書き込み処理が可能であって、一般には、データディ
スク、あるいは、冗長ディスクの競合が起こる可能性が
あるので、常に、同時複数書き込み処理ができるわけで
はない。
【0011】また、スペアディスクを使った信頼性向上
のための従来技術は、上述したように、該スペアディス
クは障害発生時にのみ予備用として働くように構成され
ているため、障害発生時にのみ使用され大部分の時間を
占める通常時(非障害時)には使用されず、結果的にハ
ードウエア(スペアディスク)が有効に利用されないと
いう問題点があり、さらに、一般にディスク装置を長期
間使用しないでいるとディスク装置の内部の機構部に錆
が発生してしまい、いざ使おうとしたときに使用不可能
になることがあるという問題がある。本発明の目的は、
このような問題点を改善し、通常時(非障害時)のスペ
アディスクの有効利用と冗長データを格納するディスク
の数を増やして同時複数書き込み処理時のディスクの競
合を減らし、同時複数アクセスの実現および高速化を可
能にするディスクアレイ装置およびその制御方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の装置は、同時にアクセス可能なデータを格
納する複数のデータディスクと、該データディスクに格
納されているデータのエラー訂正符号を格納する冗長デ
ィスクからなり、データ読み出し処理時には読み出され
るべきデータが格納されているディスクのみから読み出
し処理を行い、ディスクへの書き込み処理時には、書き
込みを実行するデータディスクおよび冗長ディスクにリ
ードモディファイライトするディスクアレイ装置におい
て、さらにスペアディスクを設け、該スペアディスク
を、データディスクまたは冗長ディスクの障害時には予
備用ディスクとして使用し、通常動作時には冗長ディス
クのコピー用ディスクとして使用することを特徴として
いる。
【0013】また、本発明のディスクアレイ装置の制御
方法は、同時にアクセス可能なデータを格納する複数の
データディスクと、該データディスクに格納されている
データのエラー訂正符号を格納する冗長ディスクからな
り、データ読み出し処理時には読み出されるべきデータ
が格納されているディスクのみから読み出し処理を行
い、ディスクへの書き込み処理時には、書き込みを実行
するデータディスクおよび冗長ディスクにリードモディ
ファイライトするディスクアレイ装置の制御方法におい
て、スペアディスクを設け、該スペアディスクを、デー
タディスクまたは冗長ディスクの障害時には予備用ディ
スクとして使用するとともに、通常動作時には冗長ディ
スクのコピー用ディスクとして使用し、データディスク
および冗長ディスクへの読み出しおよび書き込みは、冗
長ディスクおよびスペアディスクを別々のデータディス
クの書き込み処理とともに使用して同時複数書き込み処
理し、書き込み処理終了後に冗長ディスクおよびスペア
ディスクのそれぞれに書き込んだデータを互いにコピー
するようにしている。
【0014】さらに、データディスクおよび冗長ディス
クに同時複数書き込み処理をする場合に、冗長ディスク
およびスペアディスク専用のライトバッファを各々設
け、該ライトバッファにはそれぞれに書き込み処理する
冗長デ−タを格納し、該冗長データを対応するディスク
に書き込み、処理終了後にライトバッファに格納したそ
れぞれの冗長データを相手方ディスクにコピ−するよう
にしている。さらに、スペアディスクと冗長ディスクの
コンペアチェックをディスクアクセスの合間に実行し、
該チェック結果が不一致の場合にはデータディスクを読
み出し、当該冗長データ生成し、スペアディスクと冗長
ディスクのどちらが正しい冗長データを持つか判定し、
誤っている方の冗長データを正しいデータに更新するよ
うにしている。また、データディスクに障害が発生した
場合には、残りのデータディスクおよび冗長ディスクま
たはスペアディスクから障害ディスクのデ−タを再生成
し、冗長ディスクまたはスペアディスクのどちらかに該
生成したデータを格納し、障害ディスクを回復するよう
にしている。また、スペアディスクまたは冗長ディスク
に障害が発生した場合には、該障害ディスクを切離し、
該障害ディスクの代わりに新しいスペアディスクが接続
されたら、該スペアディスクに冗長ディスクの内容をコ
ピーするようにしている。
【0015】
【作用】本発明は、ディスクアレイ装置にスペアディス
クを設け、該スペアディスクを、データディスクまたは
冗長ディスクの障害時には予備用ディスクとして使用
し、通常動作時には冗長ディスクのコピー用ディスクと
して使用することよって、以下のような作用を有する。
レベル4(RAID4)のディスクアレイ装置におい
て、通常の動作時、同じ冗長データが異なるディスクに
格納されているため、アクセスすべきデータディスクが
競合しない限り同時に複数の書き込み処理を行うことが
できる。レベル5(RAID5)のディスクアレイ装置
において、通常の動作時、同じ冗長データが異なるディ
スクに格納されているため、アクセスすべきデータディ
スクと冗長ディスクが競合しない限り同時に複数の書き
込み処理を行うことができる。また、冗長データが多重
化されることと、スペアディスクを冗長ディスクとして
通常時にも使用するようにしたので、該スペアディスク
の内部の機構部が錆びにくくなり、ディスクアレイ装置
の信頼性が上がる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面により説
明する。図1は、本発明の第1の実施例におけるディス
クアレイ装置(データディスク4台、冗長ディスク1
台、スペアディスク1台で構成したレベル4(RAID
4)のディスクアレイ装置)の構成図である。図1にお
いて、1はホストコンピュータ、2はディスクアレイ制
御装置、11は1台目のデータディスク、12は2台目
のデータディスク、13は3台目のデータディスク、1
4は4台目のデータディスク、21は冗長ディスク、3
1はスペアディスクである。87は冗長ディスク用のラ
イトバッファ、88はスペアディスク用のライトバッフ
ァである。
【0017】第1の実施例では、通常使用時、スペアデ
ィスク31には、冗長ディスク21と同じデータが格納
されている。レベル4(RAID4)のディスクアレイ
装置における各ディスクのデータおよび冗長データの配
列の一例を図2に示す。読み出し処理の場合は、通常の
ディスクアレイ装置と同じく、読み出すべきデータが格
納されているデータディスクをアクセスして読み出す。
次に、書き込み処理について説明する。ホストコンピュ
ータ1から1ブロックのデータD12と1ブロックのデ
ータD23に書き込み処理を行う命令が発行されたと仮
定する。書き込み処理を行うためには、データD12と
該データD12と同一行のパリティデータP2を、ま
た、データD23と該データD23と同一行のパリティ
データP3とをアクセスしなければならない。
【0018】従来のディスクアレイ装置では、パリティ
データP2とパリティデータP3が同じディスク(パリ
ティディスク21)にあるため、2つのデータ(D12
とD23)を同時に書き込むことはできなかった。とこ
ろが、本発明のディスクアレイ装置では、スペアディス
ク31には、冗長ディスク21と全く同一のデータが格
納されているので、パリティディスク21内のP2の代
わりにスペアディスク31内のP2を使用することによ
り、D12とP2とD23とP3は、すべて相異なるデ
ィスク(データディスク11、スペアディスク31、デ
ータディスク12、冗長ディスク21)に格納されてい
ることになり、同時にアクセスすることが可能になる。
【0019】本実施例における書き込み処理(リードモ
ディファイライト)は次のような手順で行われる。(例
として、データD12とデータD23の書き込み処理を
考える。)先ず、データディスク11とスペアディスク
31をアクセスして、データD12と該データD12と
同一行のパリティデータP2のリードモディファイライ
ト処理を、また、同時にデータディスク12と冗長(パ
リティ)ディスク21をアクセスして、データD23と
該データ23と同一行のパリティデータP3のリードモ
ディファイライト処理を行う。次に、D12(新デー
タ)のデータディスク11への書き込みとP2(新パリ
ティ)のスペアバッファ用バッファ88への書き込み
と、D23(新データ)のデータディスク12への書き
込みとP3(新パリティ)の冗長(パリティ)ディスク
用バッファ87への書き込みを行う。その後、バッファ
メモリ88のデータP2をスペアディスク31に書き込
み、バッファメモリ87のデータP3を冗長(パリテ
ィ)ディスク21に書き込む。さらに、その後バッファ
メモリ88のデータP2を冗長(パリティ)ディスク2
1に書き込み、バッファメモリ87のデータP3をスペ
アディスク31に書き込む。
【0020】また、スペアディスクと冗長ディスクのコ
ンペアチェックをディスクアクセスの合間に実行し、該
チェック結果が不一致の場合には上記データディスクを
読み出し、当該冗長データを生成し、スペアディスクと
冗長ディスクのどちらが正しい冗長データを持つか判定
し、誤っている方の冗長データを正しいデータに更新す
る。
【0021】次に、本実施例において、レベル4(RA
ID4)のディスクアレイ装置を構成するデータディス
ク、冗長ディスク、およびスペアディスクのそれぞれに
障害が発生した場合の処理手順を説明する。レベル4
(RAID4)のディスクアレイ装置において、データ
ディスクに障害が発生した場合には、残りのデータディ
スクと冗長ディスク21のデータにより上記障害ディス
クのデータを再生成し、スペアディスク31に該生成し
たデータを格納し、上記障害ディスクの内容を回復す
る。その後、上記障害ディスクの代わりに新しいスペア
ディスクが接続されたら、該スペアディスクに冗長ディ
スクのデータをコピーする。
【0022】レベル4(RAID4)のディスクアレイ
装置において、冗長ディスク21に障害が発生した場合
には、該障害ディスク(冗長ディスク21)を切離し、
該障害ディスクの代わりに新しいディスクを接続し、該
ディスクにスペアディスク31の内容をコピーする。ま
た、レベル4(RAID4)のディスクアレイ装置にお
いて、スペアディスク31に障害が発生した場合には、
該障害ディスク(スペアディスク)を切離し、該障害デ
ィスクの代わりに新しいディスクを接続し、該ディスク
に冗長ディスク21の内容をコピーする。
【0023】次に、レベル5(RAID5)のディスク
アレイ装置における本発明の第2の実施例を説明する。
図3は、第2の実施例におけるディスクアレイ装置(デ
ータディスク5台、スペアディスク1台からなるレベル
5(RAID5)のディスクアレイ装置)の構成図であ
る。図3において、1はホストコンピュータ、2はディ
スクアレイ制御装置、11は1台目のデータディスク、
12は2台目のデータディスク、13は3台目のデータ
ディスク、14は4台目のデータディスク、15は5台
目のデータディスク、31はスペアディスクである。8
1は1台目のデータディスク11用のバッファ、82は
2台目のデータディスク12用のバッファ、83は3台
目のデータディスク13用のバッファ、84は4台目の
データディスク14用のバッファ、85は5台目のデー
タディスク15用のバッファ、88はスペアディスク3
1用のバッファである。
【0024】本第2の実施例では、通常使用時、スペア
ディスク31には、各データディスク(11〜15)に
分散されて格納されている冗長データ(P1〜Pn)と
同じ冗長データが同じアドレスに格納されている。レベ
ル5(RAID5)のディスクアレイ装置における各デ
ータディスク(11〜15)のデータおよび冗長データ
(P1〜Pn)の配列の一例を図4に示す。読み出し処
理の場合は、通常のディスクアレイ装置と同じく、読み
出すべきデータが格納されているデータディスクをアク
セスする。次に、書き込み処理について説明する。ホス
トコンピュータ1から1ブロックのデータD12と1ブ
ロックのデータD23に書き込み処理を行う命令が発行
されたと仮定する。書き込み処理を行うためには、デー
タD12と該データ12と同一行のパリティデータP2
を、また、データD23と該データ23と同一行のパリ
ティデータP3をアクセスしなければならない。
【0025】従来のディスクアレイ装置では、パリティ
データP2とデータD23が同じディスク(データディ
スク12)にあるため、2つのデータ(D12とD2
3)を同時に書き込むことはできなかった。ところが、
本発明のディスクアレイ装置では、スペアディスク31
には、各データディスク(11〜15)に分散されて配
列されている冗長データ(P1〜Pn)と同じ冗長デー
タが同じアドレスに格納されているため、データディス
ク12内のP2の代わりにスペアディスク内のP2を利
用することにより、D12とP2とD23とP3は、全
て相異なるディスク(データディスク11、スペアディ
スク31、データディスク12、データディスク13)
に格納されていることになり、同時にアクセスすること
が可能になる。
【0026】本実施例における書き込み処理(リードモ
ディファイライト)は次のような手順で行われる。(例
として、データD12とデータD23の書き込み処理を
考える。)先ず、データディスク11とスペアディスク
31をアクセスして、データD12と該データD12と
同一行のパリティデータP2のリードモディファイライ
ト処理を、また、同時にデータディスク12とデータデ
ィスク13をアクセスして、データD23と該データ2
3と同一行のパリティデータP3のリードモディファイ
ライト処理を行う。次に、D12(新データ)のデータ
ディスク11への書き込みとP2(新パリティ)のスペ
アバッファ用バッファ88への書き込みと、D23(新
データ)のデータディスク12への書き込みとP3(新
パリティ)のデータディスク13用バッファ83への書
き込みを行う。その後、バッファメモリ88のデータP
2をスペアディスク31に書き込み、バッファメモリ8
3のデータP3をデータディスク13に書き込む。さら
に、その後バッファメモリ88のデータP2をデータデ
ィスク13に書き込み、バッファメモリ83のデータP
3をスペアディスク31に書き込む。
【0027】また、スペアディスク内の冗長データとデ
ータディスク内の冗長データのコンペアチェックをディ
スクアクセスの合間に実行し、該チェック結果が不一致
の場合には上記データディスクを読み出し、当該冗長デ
ータを生成し、スペアディスクとデータディスクのどち
らが正しい冗長データを持つか判定し、誤っている方の
冗長データを正しいデータに更新する。
【0028】次に、レベル5(RAID5)のディスク
アレイ装置を構成するデータディスクおよびスペアディ
スクのそれぞれに障害が発生した場合の処理手順を説明
する。レベル5(RAID5)のディスクアレイ装置に
おいて、データディスクに障害が発生した場合には、残
りのデータディスクから上記障害ディスクのデータを再
生成し、スペアディスク31に該生成したデータを格納
し、上記障害ディスクを回復する。さらにその後、該障
害ディスクの代わりに新しいディスクが接続されたら、
該ディスクに冗長データをコピーする。
【0029】レベル5(RAID5)のディスクアレイ
装置において、スペアディスク31に障害が発生した場
合には、該障害ディスク(スペアディスク31)を切離
し、該障害ディスクの代わりに新しいディスクが接続さ
れたら、該ディスクに冗長データをコピーする。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、レベル4(RAID
4)のディスクアレイ装置における同時複数書き込み処
理の実現、および、レベル5(RAID5)における同
時複数書き込み処理の高速化が可能になる。また、冗長
データが多重化されることと、スペアディスクを通常動
作時にも使用するようにしたため内部の機構部が錆びに
くくなり、ディスクアレイ装置の信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるディスクアレイ
装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるディスクアレイ
装置のデータと冗長データの分配状況を示したものであ
る。
【図3】本発明の第2の実施例におけるディスクアレイ
装置の構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例におけるディスクアレイ
装置のデータと冗長データの分配状況を示したものであ
る。
【図5】従来のスペアディスクと冗長ディスク用バッフ
ァメモリを備えたディスクアレイ装置の構成図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 ディスクアレイ制御装置 11 1台目のデータディスク 12 2台目のデータディスク 13 3台目のデータディスク 14 4台目のデータディスク 15 5台目のデータディスク 21 冗長ディスク 31 スペアディスク 81 1台目のデータディスク用バッファメモリ 82 2台目のデータディスク用バッファメモリ 83 3台目のデータディスク用バッファメモリ 84 4台目のデータディスク用バッファメモリ 85 5台目のデータディスク用バッファメモリ 87 冗長ディスク用バッファメモリ 88 スペアディスク用バッファメモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同時にアクセス可能なデータを格納する
    複数のデータディスクと、該データディスクに格納され
    ているデータのエラー訂正符号を格納する冗長ディスク
    からなり、データ読み出し処理時には読み出されるべき
    データが格納されているディスクのみから読み出し処理
    を行い、ディスクへの書き込み処理時には、書き込みを
    実行するデータディスクおよび冗長ディスクにリードモ
    ディファイライトするディスクアレイ装置において、さ
    らにスペアディスクを設け、該スペアディスクを、上記
    データディスクまたは冗長ディスクの障害時には予備用
    ディスクとして使用し、通常動作時には上記冗長ディス
    クのコピー用ディスクとして使用することを特徴とする
    ディスクアレイ装置。
  2. 【請求項2】 同時にアクセス可能なデータを格納する
    複数のデータディスクと、該データディスクに格納され
    ているデータのエラー訂正符号を格納する冗長ディスク
    からなり、データ読み出し処理時には読み出されるべき
    データが格納されているディスクのみから読み出し処理
    を行い、ディスクへの書き込み処理時には、書き込みを
    実行するデータディスクおよび冗長ディスクにリードモ
    ディファイライトするディスクアレイ装置の制御方法に
    おいて、スペアディスクを設け、該スペアディスクを、
    上記データディスクまたは上記冗長ディスクの障害時に
    は予備用ディスクとして使用するとともに、通常動作時
    には上記冗長ディスクのコピー用ディスクとして使用
    し、上記データディスクおよび冗長ディスクへの読み出
    しおよび書き込みは、上記冗長ディスクおよびスペアデ
    ィスクを別々のデータディスクの書き込み処理とともに
    使用して同時複数書き込み処理し、書き込み処理終了後
    に上記冗長ディスクおよびスペアディスクのそれぞれに
    書き込んだデータを互いにコピーするようにしたことを
    特徴とするディスクアレイ装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスクアレイ装置の制
    御方法において、上記データディスクおよび冗長ディス
    クに同時複数書き込み処理をする場合に、上記冗長ディ
    スクおよびスペアディスク専用のライトバッファを各々
    設け、該ライトバッファにはそれぞれに書き込み処理す
    る冗長デ−タを格納し、該冗長データを対応するディス
    クに書き込み、処理終了後に上記ライトバッファに格納
    したそれぞれの冗長データを相手方ディスクにコピ−す
    ることを特徴とするディスクアレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のディスクアレイ装置の制
    御方法において、上記スペアディスクと上記冗長ディス
    クのコンペアチェックをディスクアクセスの合間に実行
    し、該チェック結果が不一致の場合には上記データディ
    スクを読みだし、そのデータに基づいて冗長データ生成
    し、スペアディスクと冗長ディスクのどちらが正しい冗
    長データを持つか判定し、誤っている方の冗長データを
    正しいデータに更新するようにしたことを特徴とするデ
    ィスクアレイ装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のディスクアレイ装置の制
    御方法において、上記データディスクに障害が発生した
    場合には、残りのデータディスクおよび冗長ディスクま
    たはスペアディスクの内容に基づいて上記障害ディスク
    のデ−タを再生成し、冗長ディスクまたはスペアディス
    クのどちらかに該生成したデータを格納し、上記障害デ
    ィスクを回復するようにしたことを特徴とするディスク
    アレイ装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のディスクアレイ装置の制
    御方法において、上記スペアディスクまたは冗長ディス
    クに障害が発生した場合には、該障害ディスクを切離
    し、該障害ディスクの代わりに新しいスペアディスクが
    接続された後、該スペアディスクに冗長ディスクの内容
    をコピーするようにしたことを特徴とするディスクアレ
    イ装置の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5734861A (en) * 1995-12-12 1998-03-31 International Business Machines Corporation Log-structured disk array with garbage collection regrouping of tracks to preserve seek affinity
US5799324A (en) * 1996-05-10 1998-08-25 International Business Machines Corporation System and method for management of persistent data in a log-structured disk array
JP2007072571A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Hitachi Ltd 計算機システム及び管理計算機ならびにアクセスパス管理方法
JP2010015347A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Fujitsu Ltd ディスクアレイ装置及びその制御装置並びに制御方法

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