JPH0744002B2 - ガス放電表示板 - Google Patents
ガス放電表示板Info
- Publication number
- JPH0744002B2 JPH0744002B2 JP63276489A JP27648988A JPH0744002B2 JP H0744002 B2 JPH0744002 B2 JP H0744002B2 JP 63276489 A JP63276489 A JP 63276489A JP 27648988 A JP27648988 A JP 27648988A JP H0744002 B2 JPH0744002 B2 JP H0744002B2
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- Japan
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- dielectric film
- film
- melting point
- low melting
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- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス放電表示板、特に、外部電極型ガス放電
表示板の誘電体膜の構造に関するものである。
表示板の誘電体膜の構造に関するものである。
従来、この種の表示板の誘電体膜は単一種のガラス膜で
構成されていた。放電々圧の低下及び長寿命化の為に誘
電体膜の表面を酸化マグネシウム等の耐放電膜が設けら
れるのが一般的であるが、ここで述べる誘電体膜にはこ
れら耐放電膜は含めないものとする。
構成されていた。放電々圧の低下及び長寿命化の為に誘
電体膜の表面を酸化マグネシウム等の耐放電膜が設けら
れるのが一般的であるが、ここで述べる誘電体膜にはこ
れら耐放電膜は含めないものとする。
表示板の表示側絶縁板には透明電極が表示用電極として
形成される事が多く、酸化錫を主成分としたネサ膜をCV
D法で形成した透明電極も多用されている。この種のネ
サ膜電極を覆う様に、低融点鉛ガラスを有機バインダー
で練ったガラスペーストをスクリーン印刷法で塗布し、
焼成して誘電体膜を形成している。
形成される事が多く、酸化錫を主成分としたネサ膜をCV
D法で形成した透明電極も多用されている。この種のネ
サ膜電極を覆う様に、低融点鉛ガラスを有機バインダー
で練ったガラスペーストをスクリーン印刷法で塗布し、
焼成して誘電体膜を形成している。
上述した従来の誘電体膜は、焼成時にネサ膜の微小孔か
ら発する気泡が、溶融した鉛ガラス膜中に留まり、ネサ
膜上で多数の気泡を含んでいる。大きな気泡を含む鉛ガ
ラスの膜厚は非常に薄くなり、放電させて表示すると、
気泡部分の誘電体膜が絶縁破壊を起こし易く、ドットタ
イプの表示板では絶縁破壊が起ったドットが放電表示不
能になるという欠点があった。
ら発する気泡が、溶融した鉛ガラス膜中に留まり、ネサ
膜上で多数の気泡を含んでいる。大きな気泡を含む鉛ガ
ラスの膜厚は非常に薄くなり、放電させて表示すると、
気泡部分の誘電体膜が絶縁破壊を起こし易く、ドットタ
イプの表示板では絶縁破壊が起ったドットが放電表示不
能になるという欠点があった。
本発明のガス放電表示板は、誘電体膜で覆われた電極を
有する２枚の絶縁板がNe等のガスで充たされた空間を介
して互いの電極が対向する様に配置して構成されるガス
放電表示板において前記誘電体膜が軟化点の異なる複数
の低融点ガラス膜を積層して成ることを特徴としてい
る。
有する２枚の絶縁板がNe等のガスで充たされた空間を介
して互いの電極が対向する様に配置して構成されるガス
放電表示板において前記誘電体膜が軟化点の異なる複数
の低融点ガラス膜を積層して成ることを特徴としてい
る。
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第１図は本発明の一実施例の断面図である。表示側絶縁
板１は厚さ2mmの透明なガラス板からなる基板であり、
この基板上にSnO2を主成分とするネサ電極２をCVD法で
被着させる。ネサ電極２を覆って焼成温度より充分低い
軟化点の低融点ガラスを厚膜印刷法で塗布して焼成し、
厚さが６μｍの第１の誘電体膜３を形成する。続いて第
１の誘電体膜を構成する低融点ガラスの軟化点よりも10
〜20℃軟化点が高い低融点ガラスからなる誘電体膜を前
記第１の誘電体膜の場合と同様に、厚膜印刷法で塗布し
て焼成し、厚さが６μｍの第２の誘電体膜４を形成す
る。表示部を区画する如くスペーサ５を厚膜印刷法で塗
布して焼成し厚さ約50μｍに形成する。更に、第２の誘
電体膜４の表面にマグネシウム化合物を厚さ約２μｍに
塗布して耐放電膜６を形成する。
板１は厚さ2mmの透明なガラス板からなる基板であり、
この基板上にSnO2を主成分とするネサ電極２をCVD法で
被着させる。ネサ電極２を覆って焼成温度より充分低い
軟化点の低融点ガラスを厚膜印刷法で塗布して焼成し、
厚さが６μｍの第１の誘電体膜３を形成する。続いて第
１の誘電体膜を構成する低融点ガラスの軟化点よりも10
〜20℃軟化点が高い低融点ガラスからなる誘電体膜を前
記第１の誘電体膜の場合と同様に、厚膜印刷法で塗布し
て焼成し、厚さが６μｍの第２の誘電体膜４を形成す
る。表示部を区画する如くスペーサ５を厚膜印刷法で塗
布して焼成し厚さ約50μｍに形成する。更に、第２の誘
電体膜４の表面にマグネシウム化合物を厚さ約２μｍに
塗布して耐放電膜６を形成する。
一方、背面側絶縁板７は厚さ2mmの透明なガラス板から
なる基板であり、この基板上に銀を主成分とする導電性
ペーストを厚膜印刷して焼成し、厚さが約10μｍの銀電
極８を形成する。銀電極８を覆って、焼成温度より充分
低い軟化点の低融点ガラスからなる誘電体膜を厚膜印刷
法で塗布して焼成し、厚さが約12μｍの第３の誘電体膜
９を形成する。第３の誘電体膜９の表面にマグネシウム
化合物を厚さ約２μｍに塗布して、耐放電膜10を形成す
る。しかる後、表示側絶縁板１と背面側絶縁板７を組み
合わせてシールガラス11で周囲を気密封止し、別に設け
た排気穴（図示せず）を通して内部に350torrのNeガス
を封入して放電表示板を製作した。
なる基板であり、この基板上に銀を主成分とする導電性
ペーストを厚膜印刷して焼成し、厚さが約10μｍの銀電
極８を形成する。銀電極８を覆って、焼成温度より充分
低い軟化点の低融点ガラスからなる誘電体膜を厚膜印刷
法で塗布して焼成し、厚さが約12μｍの第３の誘電体膜
９を形成する。第３の誘電体膜９の表面にマグネシウム
化合物を厚さ約２μｍに塗布して、耐放電膜10を形成す
る。しかる後、表示側絶縁板１と背面側絶縁板７を組み
合わせてシールガラス11で周囲を気密封止し、別に設け
た排気穴（図示せず）を通して内部に350torrのNeガス
を封入して放電表示板を製作した。
かかる構造の表示板は、ネサ電極２に接する第１の誘電
体膜３の軟化点が低くなっている為に焼成時に粘性が低
くなり、誘電体膜の中に気泡が残らない。しかしなが
ら、粘性が低く、流動し易い為に誘電体膜からネサ電極
がランド状に露出し易い欠点がある。第２の誘電体膜４
はこの欠点を補なう膜であり、第１の誘電体膜３より軟
化点が高い低融点ガラスで形成し、第１の誘電体膜でラ
ンド状に露出するネサ膜を覆う。この様に軟化点の異な
る第１の誘電体膜と第２の誘電体膜を積層して形成する
事により、気泡がなく且つ電極の露出のない完全な誘電
体膜を形成することが出来た。
体膜３の軟化点が低くなっている為に焼成時に粘性が低
くなり、誘電体膜の中に気泡が残らない。しかしなが
ら、粘性が低く、流動し易い為に誘電体膜からネサ電極
がランド状に露出し易い欠点がある。第２の誘電体膜４
はこの欠点を補なう膜であり、第１の誘電体膜３より軟
化点が高い低融点ガラスで形成し、第１の誘電体膜でラ
ンド状に露出するネサ膜を覆う。この様に軟化点の異な
る第１の誘電体膜と第２の誘電体膜を積層して形成する
事により、気泡がなく且つ電極の露出のない完全な誘電
体膜を形成することが出来た。
第２図は本発明の実施例２の断面図である。
実施例２においては、表示面側の誘電体膜と同様に背面
側の誘電体膜も軟化点の異なる２層の低融点ガラスによ
り誘電体膜を形成した。即ち銀電極８上に焼成温度より
も充分低い軟化点の低融点ガラスからなる誘電体膜を厚
さが約６μｍで第４の誘電体膜12を形成し、続いて第４
の誘電体膜12を構成する低融点ガラスより10〜20℃軟化
点の高い低融点ガラスからなる第５の誘電体膜13を第４
の誘電体膜の上に厚さ約６μｍに形成した。この実施例
では銀電極の表面の微小孔により発生する誘電体膜中の
気泡も、実施例１と同様の原理により防止出来る利点が
ある。
側の誘電体膜も軟化点の異なる２層の低融点ガラスによ
り誘電体膜を形成した。即ち銀電極８上に焼成温度より
も充分低い軟化点の低融点ガラスからなる誘電体膜を厚
さが約６μｍで第４の誘電体膜12を形成し、続いて第４
の誘電体膜12を構成する低融点ガラスより10〜20℃軟化
点の高い低融点ガラスからなる第５の誘電体膜13を第４
の誘電体膜の上に厚さ約６μｍに形成した。この実施例
では銀電極の表面の微小孔により発生する誘電体膜中の
気泡も、実施例１と同様の原理により防止出来る利点が
ある。
第２図中記号１〜8,10,11は実施例１の第１図の同記号
と同様である為説明は省略する。
と同様である為説明は省略する。
以上説明したように本発明は、電極を覆う誘電体膜を軟
化点の異なる複数の低融点ガラス膜を積層して形成する
事により誘電体膜中に気泡がなく且つ電極露出部分もな
い誘電体膜が形成でき、放電表示させた時に誘電体膜の
絶縁破壊が起きないという高品質の表示板が得られる。
化点の異なる複数の低融点ガラス膜を積層して形成する
事により誘電体膜中に気泡がなく且つ電極露出部分もな
い誘電体膜が形成でき、放電表示させた時に誘電体膜の
絶縁破壊が起きないという高品質の表示板が得られる。
第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は実施例２
の断面図である。 １……表示側絶縁板、２……ネサ電極、３……第１の誘
電体膜、４……第２の誘電体膜、５……スペーサ、6,10
……耐放電膜、７……背面側絶縁板、８……銀電極、９
……第３の誘電体膜、11……シールガラス、12……第４
の誘電体膜、13……第５の誘電体膜。
の断面図である。 １……表示側絶縁板、２……ネサ電極、３……第１の誘
電体膜、４……第２の誘電体膜、５……スペーサ、6,10
……耐放電膜、７……背面側絶縁板、８……銀電極、９
……第３の誘電体膜、11……シールガラス、12……第４
の誘電体膜、13……第５の誘電体膜。
Claims (1)
- 【請求項１】誘電体膜で覆われた電極を有する２枚の絶
縁板が放電ガスで充たされた空間を介して互いの電極が
対向する様に配置して構成されるガス放電表示板におい
て、少なくとも透明電極を覆う側の前記誘電体膜が軟化
点の異なる複数の低融点ガラス膜の積層体であって、か
つ前記電極に接する側の第１の低融点ガラス膜の方が第
２の低融点ガラスよりも軟化点が低いことを特徴とする
ガス放電表示板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63276489A JPH0744002B2 (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | ガス放電表示板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63276489A JPH0744002B2 (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | ガス放電表示板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02123635A JPH02123635A (ja) | 1990-05-11 |
| JPH0744002B2 true JPH0744002B2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=17570169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63276489A Expired - Fee Related JPH0744002B2 (ja) | 1988-10-31 | 1988-10-31 | ガス放電表示板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0744002B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19980065367A (ko) | 1996-06-02 | 1998-10-15 | 오평희 | 액정표시소자용 백라이트 |
| CN100524588C (zh) | 2003-05-21 | 2009-08-05 | 松下电器产业株式会社 | 等离子体显示面板及其制造方法 |
| JP2006236609A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Nitto Denko Corp | 誘電体層及び誘電体層形成基板の製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5173869A (ja) * | 1974-12-24 | 1976-06-26 | Fujitsu Ltd | |
| JPS5928019B2 (ja) * | 1979-04-25 | 1984-07-10 | 富士通株式会社 | ガス放電パネル |
-
1988
- 1988-10-31 JP JP63276489A patent/JPH0744002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02123635A (ja) | 1990-05-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
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| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
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