JPH0743848A - スペクトル増感された写真記録材料 - Google Patents

スペクトル増感された写真記録材料

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JPH0743848A
JPH0743848A JP6168589A JP16858994A JPH0743848A JP H0743848 A JPH0743848 A JP H0743848A JP 6168589 A JP6168589 A JP 6168589A JP 16858994 A JP16858994 A JP 16858994A JP H0743848 A JPH0743848 A JP H0743848A
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silver halide
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cation
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JP6168589A
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Michael Missfeldt
ミヒヤエル・ミスフエルト
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Agfa Gevaert AG
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式I及びII 【化1】 [式中、R1、R2はスルホアルキルを示し、R3はアル
キルを示し、R4はH、F、Cl、−CN、アルコキシ
カルボニル、カルバモイルを示し、R5はCl、−CN
を示し、M+は場合により電荷の均衡のために必要な対
イオン(カチオン)を示す]の1つである増感染料を用
いてスペクトル的に増感されている感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有する写真記録材料。 【効果】 高い感度を示し、温かくて高湿の条件下で安
定である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ナフトオキサゾール核及びベン
ズイミダゾール核を含む新規なカルボシアニン染料を用
いてスペクトルの緑領域に関して増感されている少なく
とも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する写真記録
材料に関する。
【0002】供与基(donor group)及び/又は受容基
(acceptor group)としての融合アゾールを有するシア
ニン染料は、感光性ハロゲン化銀を含む記録材料のため
の優れたスペクトル増感剤であることが証明されてい
る。
【0003】ベンズオキサゾール、ナフトオキサゾール
及びベンズイミダゾールを含むトリメチンシアニンは、
スペクトルの緑領域に関してこの意味で特に言及する価
値がある。
【0004】ベンズオキサゾールトリメチンは写真にお
いて価値のある増感剤であるが、常に感度の要求に耐え
るわけではない。
【0005】ナフトオキサゾールトリメチン及びベンズ
イミダゾールトリメチンは多くの場合より高い感度を与
えるが、最大増感波長が長いために色の再現性の点で不
利である。
【0006】非対称ベンズオキサゾール/ベンズイミダ
ゾールトリメチンは文献で言及されている既知のシアニ
ンであるが、ナフトオキサゾール/ベンズイミダゾール
についてのわずかな報告は、主にベタイン構造を有する
ものに焦点を当てている。
【0007】後者の種類のシアニンのビススルホアルキ
ル誘導体を系統的に研究した場合の結果は驚くべき結果
であった:ベンズイミダゾール環の5位が塩素により、
及び6位が−CF3又は塩素により置換されているこれ
までに既知の後者の種類の2つの代表的物質により与え
られる感度はすでに優れているが、ベンズイミダゾール
の置換のパターンを変えることにより得られるスペクト
ル増感剤は、もっと高い感度の値を与える(一般式I及
び表1を参照)。
【0008】本発明の目的は、ナフトオキサソゾールコ
ア及びベンズイミダゾールコアを含むカルボシアニン染
料でスペクトル的に増感された少なくとも1つの感光性
ハロゲン化銀乳剤層を有し、ハロゲン化銀乳剤層が式I
及びII
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R1、R2はスルホアルキルを示
し、R3はアルキルを示し、R4はH、F、Cl、−C
N、アルコキシカルボニル、カルバモイルを示し、R5
はCl、−CNを示し、M+は場合により電荷の均衡の
ために必要な対イオン(カチオン)を示す]の1つであ
る少なくとも1種の増感染料を用いてスペクトル的に増
感されていることを特徴とする感光性写真記録材料であ
る。
【0011】R1又はR2により示されるスルホアルキル
基は炭素数が1〜4であるのが好ましく、さらに例えば
−OH、ハロゲンなどの置換基を有することができ、二
重結合を含むこともできる。
【0012】例はスルホエチル、スルホプロピル、スル
ホブチル、3−メチルスルホブチルである。
【0013】R3により示されるアルキル基は炭素数が
1〜4であるのが好ましく、さらに例えば−OH、−S
3 -、−CO2H、−SO2−NH−CO−CH3などの
置換基を有することができる。
【0014】R3の好ましい例はメチル、エチルであ
る。
【0015】R4により示されるアルコキシカルボニル
基の例は−COOCH3又は−COOC25である。R4
により示されるカルバモイル基の例は−CONR2(R
=−CH3又は−C25)である。
【0016】R1及びR2により示されるスルホアルキル
基が両方共アニオンの形態で存在する場合、M+は電荷
の均衡のために必要な対イオンを示す。M+は例えばプ
ロトン、アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カ
チオン、NH4 +、有機アンモニウムイオン、アミジニウ
ムイオン、グアジニウムイオンを示すことができる。
【0017】本発明の式Iの増感染料の適した例を表1
に示す。本発明の式IIの増感染料の適した例を表2に
示す。
【0018】表1及び2において: Me=メチル Et=エチル SP=−(CH23−SO3 - SEt=−(CH22−SO3 - SBu=−(CH24−SO3 - iSBu=−(CH22−CHMe−SO3 -max=増感極大
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】本発明の増感染料は、染料I−1の合成を
例として下記に示すそれ自体既知の方法に従って合成さ
れる。
【0022】染料I−1の合成
【0023】
【化5】
【0024】化合物(3)の製造 183g(0.6モル)の化合物(1)をN2雰囲気下
で300mlのm−クレゾール中で消化し、153g
(0.79モル)のジフェニルホルムアミド(化合物
(2))を加え、続いて130℃で0.45時間撹拌す
る。生成物を室温に冷却し、300mlのエタノールを
加え、吸引濾過し、エタノールで洗浄し、残留物を1.
5lのエタノールと共に煮沸する。吸引濾過し、残留物
をエタノールで洗浄した後、乾燥する。収量:215.
1gの化合物(3)(理論収量の87.8%)。
【0025】増感染料I−1の製造 12.24(30ミリモル)の化合物(3)をN2雰囲
気下で150mlのDMF中で消化し、室温で10分間
撹拌しながら75mlの酢酸無水物及び続いて15ml
のトリエチルアミンを加える。9.22g(30ミリモ
ル)の化合物(4)を加えた後、72−73℃で2時間
撹拌する。
【0026】冷却すると染料が析出する。吸引濾過及び
DMFを用いた洗浄の後、残留物を熱時に1lのメタノ
ールに溶解し、50mlのメタノールに溶解した14.
9g(0.1モル)のNaIを加える。冷却すると染料
が析出する。吸引濾過及びメタノールを用いた洗浄の
後、1lのメタノール中で2時間煮沸する。メタノール
と共に吸引濾過し、洗浄及び乾燥により10.35gの
増感染料I−1が得られる(理論収量の53.5%)。
【0027】本発明の写真記録材料における感光成分と
して存在するハロゲン化銀は、ハロゲン化物として塩化
物、臭素化物又はヨウ素化物、あるいはそれらの混合物
を含むことができる。少なくとも1層のハロゲン化物部
分は、例えば0〜15モル%のヨウ素化物、0〜100
モル%の塩化物、及び0〜100モル%の臭素化物を含
むことができる。カラーネガ及びカラー逆転(colour r
eversal)フィルムの場合は臭素化−ヨウ素化銀乳剤、
ならびにカラーネガ及びカラー逆転紙の場合は塩素の割
合の高い塩化−臭素化銀乳剤から最高では純粋な塩化銀
乳剤が通常用いられる。結晶は主に密であることがで
き、例えば規則的な立方又は八面体であるか、あるいは
遷移形態を示すことができる。しかし平均アスペクト比
が好ましくは少なくとも5:1である板晶が存在するこ
ともでき、この場合粒子の直径は粒子の投影表面積と同
一の面積を有する円の直径として定義する。しかし層は
そのアスペクト比が実質的に5:1より大、例えば1
2:1から30:1の管状ハロゲン化銀結晶を示すこと
もできる。
【0028】ハロゲン化銀粒子は多層粒子構造をとるこ
ともでき、その最も単純な場合は粒子の内部及び外部領
域(コア/シェル)を有し、粒子の各領域のハロゲン化
物の組成及び/又はドーピングなどの修正が異なる。乳
剤の平均粒径は0.2μm−2.0μmが好ましく、粒
径分布は均一分散又は不均一分散の両方であることがで
きる。均一分散粒径分布は、95%の粒子における変動
が平均粒径から±30%以内であることを意味する。
【0029】別々に調製された2種か又はそれ以上のハ
ロゲン化銀乳剤を混合物として用いることができる。
【0030】写真乳剤は種々の方法により可溶性銀塩及
び可溶性ハロゲン化物から調製することができる(例え
ばP.Glafkides,Chimie et Ph
ysique Photographique[Pho
tographic chemistry and p
hysics],Paul Montel,Paris
(1967),G.F.Duffin,Photogr
aphic Emulsion Chemistry,
The Focal Press,London(19
66),V.L.Zelikman et al,Ma
king and Coating Photogra
phic Emulsion,TheFocal Pr
ess,London(1966))。
【0031】ハロゲン化銀の沈澱は結合媒体、例えばゼ
ラチンの存在下で行うのが好ましく、酸性、中性又はア
ルカリ性pH範囲で行うことができ、ハロゲン化銀錯形
成剤をさらに用いるのが好ましい。後者の例はアンモニ
ア、チオエーテル、イミダゾール、アンモニウムチオシ
アナート又は過剰のハロゲン化物である。水溶性銀塩及
びハロゲン化物を、シングルジェット法(single
−jet process)を用いて順に、又はダブル
ジェット法を用いて同時に、あるいは2つの方法を組み
合わせて用いて合わせる。新しい核形成がちょうど起こ
らない臨界供給速度を確実に越えないようにして、供給
速度を増しながら供給するのが好ましい。pAgは沈澱
の間、広い範囲で変化させることができ、沈澱の間、特
定のpAg値を一定に保つ、又は限定されたpAgプロ
ファイルに従ういわゆるpAg−制御法を用いるのが好
ましい。しかし過剰のハロゲン化物を用いた好ましい沈
澱の他に、過剰の銀イオンを用いた“逆沈澱(inve
rse precipitation)”として知られ
る方法も可能である。ハロゲン化銀結晶は過剰のハロゲ
ン化物及び/又はハロゲン化銀錯形成剤の存在下で物理
的熟成(Ostwald熟成)により、ならびに沈澱に
より成長させることができる。乳剤粒子の成長は主にO
stwald熟成によって行うこともでき、“リップマ
ン乳剤(Lippmann emulsion)”とし
て知られる種類の微粒子乳剤を、より溶解の困難な乳剤
と混合し、溶解し、後者上に沈澱させるのが好ましい。
【0032】Cd、Zn、Pb、Ti、Bi、Ir、R
h、Feなどの金属の塩又は錯体もハロゲン化銀粒子の
沈澱及び/又は物理的熟成の間に存在することができ
る。
【0033】結晶形成が終了した時、又はもっと早い時
点にも、例えば麺のような形態に変換して洗浄すること
により、凝集させて洗浄することにより、遠心により、
あるいはイオン交換により溶解性塩を乳剤から除去する
ことができる。
【0034】一般にハロゲン化銀乳剤はpH、pAg、
温度、ゼラチン、ハロゲン化銀及び増感剤の濃度に関す
る限定された条件下で、最適感度まで、及びかぶりが起
こるまで化学的に増感される。方法は例えば“Die
Grundlagen der Photograph
ischen Prozesse mit Silbe
rhalogeniden”[Basic of ph
otographicprocesses invol
ving silver halides],pp.6
75−734,Akademische Verlag
sgesellschaft(1968)においてH.
Frieserにより記載されている。
【0035】この場合化学的増感は硫黄、セレニウム、
テルリウムの化合物及び/又は周期表の第VIII亜属
の金属(例えば金、白金、パラジウム、イリジウム)の
化合物の添加により起こすことができ、さらにチオシア
ナート化合物、界面活性化合物、例えばチオエーテル、
複素環窒素化合物(例えばイミダゾール、アザインデ
ン)、あるいは又スペクトル増感剤(例えば“The
Cyanine dyes and Related
Compounds”,1964においてF.Hame
rにより、又はUllmanns Encyclopa
edie dertechnischen Chemi
e,4th edition,vol.18,pp.4
31以下及びResearch Disclosure
17643(December 1978),Cha
pter IIIに記載の)を加えることもできる。代
わりに、又はさらに還元剤(錫−II塩、アミン、ヒド
ラジン誘導体、アミノボラン、シラン、ホルムアミジン
スルフィン酸)の添加により、水素により、低pAg
(例えば5以下)により、及び/又は高pH(例えば8
以上)により還元増感を行うことができる。
【0036】写真乳剤はかぶりの予防、あるいは製造、
保存又は写真加工の間の写真機能の安定化のための化合
物を含むことができる。
【0037】アザインデン、好ましくはテトラ−及びペ
ンタアザインデン、特にヒドロキシル基又はアミノ基で
置換されたものが特に適している。そのような化合物は
例えばBirr,Z.Wiss.Phot.47(19
52),pp.2−58に記載されている。さらに水銀
又はカドミウムなどの金属の塩、芳香族スルホン酸又は
スルフィン酸、例えばベンゼンスルフィン酸、あるいは
窒素−含有複素環、例えばニトロベンズイミダゾール、
ニトロインダゾール、場合により置換されたベンズチア
ゾリウム塩をかぶり防止剤として用いることができる。
メルカプト基−含有複素環、例えばメルカプトベンズチ
アゾール、メルカプトベンズイミダゾール、メルカプト
テトラゾール、メルカプトチアジアゾール、メルカプト
ピリミジンは、これらのメルカプトアゾールが水可溶化
基、例えばカルボキシル基又はスルホ基も含むことがで
き、特に適している。Research Disclo
sure17643(December 1978),
Chapter VIはさらに適した化合物を公開して
いる。
【0038】安定剤はハロゲン化銀乳剤の熟成の前、そ
の間又は後にそれに加えることができる。化合物は当
然、ハロゲン化銀層と割り当てられる他の層に加えるこ
ともできる。
【0039】挙げられている化合物の2種か又はそれ以
上の混合物も用いることができる。本発明の写真材料の
少なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層は、式I及
びIIの1つである1種か又はそれ以上の増感染料を用
いてスペクトル的に増感される。染料は乳剤の調製の後
に、又は別の場合調製のいずれかの段階の間に、例えば
ハロゲン化銀の沈澱又は物理的熟成の間に増感するべき
乳剤に加えることができる。添加は一般に溶解した形態
で、例えば水、メタノール、エタノール又はそれらの混
合物中の染料の溶液の形態で行う。しかし微粉砕した形
態、例えば微細染料分散液の形態で染料を加えることも
できる。
【0040】本発明の増感染料を用いて達成することが
できる550〜580nmのスペクトルの緑領域の増感
は高度であるのみでなく、何よりも安定である。従って
本発明の染料はカラー写真材料の緑感性層のスペクトル
増感に特に適している。
【0041】一般式III
【0042】
【化6】
【0043】[式中、R31、R32はR1及びR2などの基
を示し、R33及びR34は塩素、フェニルを示し、M+
場合により電荷の均衡のために必要な対イオン(カチオ
ン)を示す]の増感染料を混合することにより、さらに
高い増感を与えることもできる。
【0044】式IIIの増感染料の適した例は(Ph=
フェニル): III−1:R33=R34=Ph、R31=R32=−(C
2)2−SO3 -、 III−2:R33=R34=Ph、R31=R32=−(C
2)3−SO3 -、 III−3:R33=R34=Ph、R31=R32=−(C
2)2−CHMe−SO3 -、 III−4:R33=Cl、R34=Ph、R31=−(C
2)3−SO3 -、R32=−(CH2)2−SO3 -、 III−5:R33=Cl、R34=Ph、R31=R32=−
(CH2)3−SO3 -、 III−6:R33=Cl、R34=Ph、R31=−(C
2)3−SO3 -、R32=−(CH2)2−CHMe−SO3 -
である。
【0045】一般式I及びIIの1つである増感染料の
2種か又はそれ以上を共に組み合わせて用いることによ
り、さらに高い感度を与えることもでき、異なる染料を
互いの混合物として、又は順に用いることができる。特
に式Iの2種の染料又はそれぞれ式I及びIIの1つで
ある染料を互いに組み合わせることができる。
【0046】さらに追加の有用な効果を観察することが
できる:それは完全混合バンドの形成であり、その最大
増感を混合比及び乳剤への添加の順に依存して最高18
nmの領域内で置き換えることができる。最大増感を所
望通りに置けることは、自分自身のために最大増感を調
節し、高い感度と共に優れた色の再現性を達成すること
ができる写真記録材料の製造を可能にする。
【0047】最高の感度は、一般式I及びIIの1つで
ある2種の増感染料と一般式IIIの1種の増感染料を
混合することにより達成できる。
【0048】
【実施例】実施例1 感光性写真材料を増感染料I−8を用いて以下の方法で
製造した:20.6mlのメタノールに溶解した20.
6mgの増感剤I−8(M+=HN+Et3)を、AgI
の割合が10%であり(乳剤当たり205.6gのAg
NO3)、広範囲の粒径分布を有し、40℃で開始して
45分間撹拌した後に体積濃度が1.41μmである1
00gの臭素化銀乳剤に加える。40℃でさらに60分
間撹拌した後、1.7gの水及び0.053gの1規定
NaOHの混合物に溶解した17.7mgの安定剤、S
Tを加える。16.2mlの水を加えた後、温度をさら
に10分間40℃に保ち、続いて撹拌しながら62gの
トリクレシルホスフェート中に乳化した4gのカップラ
ーM−1、100mlの水、120mlの5%ゼラチン
水溶液及び1.6mlの水ならびに0.4mlのメタノ
ールの混合物に溶解した81mgの架橋剤NMを加え
た。さらに15分後、乳剤を流延し、続いて硬化する。
【0049】
【化7】
【0050】表3からわかる通り、本発明の増感染料I
−8の代わりに異なる増感染料を用いる以外は同様の方
法により、さらに別の材料を製造する。かくして製造し
た材料の感度を、新しい状態で1度(製造直後)、加熱
室条件下で保存後に1度(7日間、60℃、相対湿度3
4%)、及び熱帯室条件下で保存後に1度(7日間、3
5℃、相対湿度90%)測定した。この目的のために、
新しく製造した、又は対応する保存後の材料の試料を、
“The Journal of Photograp
hic Science”,1974,pp.597及
び598に記載の通りに目盛り付きウェッジ(grad
uated wedge)の後で露光し、カラーネガ加
工(colour negative process
ing)を行った。
【0051】比較染料A=日本特許公開第60−108
838号明細書の染料III−A 比較染料B=日本特許公開第60−128 433号明
細書の染料III−1。 新しい時のI−1及びI−8の感度はそれぞれ既知の増
感染料A及びBより高いことが表3から明らかである。
【0052】さらに、温かくて高湿の条件下の保存にお
ける感度の損失はI−1、I−8、II−1及びII−
10の場合にはあまり顕著でなく、すなわちそれらが既
知の増感染料A及びBより安定であることが表からわか
る。
【0053】表3 保存後の感度 新しい試料 7日、60℃ 7日、35℃ 相対湿度34% 相対湿度90% ────────────────────────────────── I−1 41.8 40.7 39.5 I−8 42.5 41.6 40.7 II−1 39.5 39.1 38.1 II−10 39.3 38.3 37.9 A 40.0 34.7 29.1 B 40.8 40.1 37.2実施例2 対応する方法で調製し、さらに一般式IIIの増感染料
を用いて増感された材料の新しい時の感度を実施例1に
記載の通りに決定した。式IIIの染料は式I又はII
の染料あるいは同等の染料と同量で用いた。各染料対を
用い、実施例1と同様の表面被覆が得られた。新しい時
に感度に関して得た値を表4及び5に示す。それぞれの
場合に上列に示す染料を最初に乳剤に加えた。
【0054】表4 新しい時の感度 III-3 III-5 III-1 III-6 III-4 ────────────────────────────────── B 40.1 40.3 40.0 40.2 40.5 A 39.1 39.5 38.9 39.3 39.2 II−1 41.7 41.5 40.7 41.5 41.1 I−1 41.6 42.0 42.0 42.2 42.1 I−8 42.2 42.6 42.3 42.5 42.3表5 新しい時の感度 B A II−1 I−1 I−8 ────────────────────────────────── III−3 39.9 39.2 41.6 41.8 42.4 III−5 40.2 39.9 40.9 42.7 42.7 III−1 40.1 39.0 41.8 41.9 42.5 III−6 40.4 39.1 41.6 42.2 42.6 III−4 40.5 39.4 41.8 42.3 42.5実施例3 対応する方法で調製し、式I及びIIの1つである増感
染料の2つを異なる混合比で用いた混合物で増感した材
料に関し、実施例1に記載の通りに新しい時の感度の値
を決定した。各染料対の場合に実施例1と同一の表面被
覆が得られた。結果を表6に示す。それぞれの場合に上
の列の最初に挙げる染料が最初に乳剤に加える染料であ
る。それぞれの場合に得られる増感極大も表6に示す。
混合比を変えることにより実質的に感度を損なうことな
く増感極大の位置を広い範囲を通じて変えられることが
明らかである。
【0055】表6 新しい時の感度及び増感極大 I-1/II-1 II-1/I-1 I-1/I-8 I-8/I-1 混合比 E Smax E Smax E Smax E Smax [nm] [nm] [nm] [nm] 1/5 42.2 575 42.6 557 42.2 570 42.6 560 1/4 42.4 575 42.7 557 42.6 570 42.2 560 1/3 42.2 575 42.6 560 42.3 570 42.3 562 1/2 42.5 570 42.8 565 42.2 570 42.3 567 1/1 42.8 565 42.9 570 42.4 565 42.3 570実施例4 対応する方法で調製し、式I及びIIの1つである染料
を2種及び式IIIの染料を1種含む3成分染料で増感
した材料に関し、実施例1に記載の通りに新しい時の感
度の値を決定した。各3成分染料の場合に実施例1と同
一の表面被覆が得られた。表7は3成分染料で用いた増
感染料の種々の混合比の場合に得られた感度の値を示
す。この場合も上の列に示す染料の順序は、それらを乳
剤に加える順序に対応する。
【0056】
【表3】
【0057】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0058】1.ナフトオキサソゾール基及びベンズイ
ミダゾール基を含むカルボシアニン染料でスペクトル的
に増感された少なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤
層を含み、ハロゲン化銀乳剤層が式I及びII
【0059】
【化8】
【0060】[式中、R1、R2はスルホアルキルを示
し、R3はアルキルを示し、R4はH、F、Cl、−C
N、アルコキシカルボニル、カルバモイルを示し、R5
はCl、−CNを示し、M+は場合により電荷の均衡の
ために必要な対イオン(カチオン)を示す]の増感染料
から成る群より選ばれる少なくとも1種の増感染料を用
いてスペクトル的に増感されていることを特徴とする感
光性写真記録材料。
【0061】2.該少なくとも1つの感光性ハロゲン化
銀乳剤層がさらに少なくとも1種の式III
【0062】
【化9】
【0063】[式中、R31、R32はスルホアルキルを示
し、R33、R34はCl、フェニルを示し、M+は場合に
より電荷の均衡のために必要な対イオン(カチオン)を
示す]の増感染料でスペクトル的に増感されていること
を特徴とする、上記1項に記載の記録材料。
【0064】3.該少なくとも1つの感光性ハロゲン化
銀乳剤層が、それぞれ式I及びII
【0065】
【化10】
【0066】[式中、R1、R2はスルホアルキルを示
し、R3はアルキルを示し、R4はH、F、Cl、−C
N、アルコキシカルボニル、カルバモイルを示し、R5
はCl、−CNを示し、M+は場合により電荷の均衡の
ために必要な対イオン(カチオン)を示す]の増感染料
から成る群より独立に選ばれる少なくとも2種の増感度
染料の混合物でスペトル的に増感されていることを特徴
とする、上記1項に記載の記録材料。
【0067】4.該少なくとも1つの感光性ハロゲン化
銀乳剤層がさらに式III
【0068】
【化11】
【0069】[式中、R31、R32はスルホアルキルを示
し、R33、R34はCl、フェニルを示し、M+は場合に
より電荷の均衡のために必要な対イオン(カチオン)を
示す]の増感染料を含むことを特徴とする、上記3項に
記載の記録材料。
【0070】5.式I
【0071】
【化12】
【0072】[式中、R1、R2は−(CH22−S
3 -、−(CH23−SO3 -、−(CH24−SO3 -
−(CH22−CHCH3−SO3 -を示し、R3はメチ
ル、エチルを示し、R4はH、Clを示し、M+は場合に
より電荷の均衡のために必要な対イオン(カチオン)を
示す]の染料。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフトオキサソゾール基及びベンズイミ
    ダゾール基を含むカルボシアニン染料でスペクトル的に
    増感された少なくとも1つの感光性ハロゲン化銀乳剤層
    を含み、ハロゲン化銀乳剤層が式I及びII 【化1】 [式中、R1、R2はスルホアルキルを示し、R3はアル
    キルを示し、R4はH、F、Cl、−CN、アルコキシ
    カルボニル、カルバモイルを示し、R5はCl、−CN
    を示し、M+は場合により電荷の均衡のために必要な対
    イオン(カチオン)を示す]の増感染料から成る群より
    選ばれる少なくとも1種の増感染料を用いてスペクトル
    的に増感されていることを特徴とする感光性写真記録材
    料。
  2. 【請求項2】 該少なくとも1つの感光性ハロゲン化銀
    乳剤層がさらに少なくとも1種の式III 【化2】 [式中、R31、R32はスルホアルキルを示し、R33、R
    34はCl、フェニルを示し、M+は場合により電荷の均
    衡のために必要な対イオン(カチオン)を示す]の増感
    染料でスペクトル的に増感されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の記録材料。
  3. 【請求項3】 式I 【化3】 [式中、R1、R2は−(CH22−SO3 -、−(C
    23−SO3 -、−(CH24−SO3 -、−(CH22
    −CHCH3−SO3 -を示し、R3はメチル、エチルを示
    し、R4はH、Clを示し、M+は場合により電荷の均衡
    のために必要な対イオン(カチオン)を示す]の染料。
JP6168589A 1993-07-05 1994-06-29 スペクトル増感された写真記録材料 Pending JPH0743848A (ja)

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