JPH0743183B2 - 冷水発生装置 - Google Patents

冷水発生装置

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JPH0743183B2
JPH0743183B2 JP2094453A JP9445390A JPH0743183B2 JP H0743183 B2 JPH0743183 B2 JP H0743183B2 JP 2094453 A JP2094453 A JP 2094453A JP 9445390 A JP9445390 A JP 9445390A JP H0743183 B2 JPH0743183 B2 JP H0743183B2
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秀治 柳
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空調用や工場プロセス用等の冷水を発生させる
ための吸着式冷水発生装置に関するものである。
(従来の技術) 各種冷水発生装置のうち、廃熱を利用して冷水を発生さ
せることのできる従来の代表的な冷水発生装置として
は、臭化リチウムを吸収剤として使用する吸収式冷凍サ
イクルを利用したものがあり、この冷水発生装置では、
例えばプロセスの廃熱やコージェネレーションシステム
等からの80℃以上の廃熱の一部を再生器の再生用熱源と
して利用して冷水を発生させている。従来このような冷
水発生装置に於いて廃熱が余った場合には、これを回収
しないで冷却塔等で大気中に捨てたり、温水の形で回収
して貯湯タンク等に貯め、温熱源として利用したりして
いる。即ち吸収式冷凍サイクルを利用した冷水発生装置
では、電動機駆動の冷水発生装置に於いて行われている
冷熱としての蓄熱、即ち昼、夜間の電力利用を平均化す
る目的で夜間電力により冷水を発生させ、これを蓄熱装
置により蓄熱して、冷水需要時点に利用するというよう
な冷熱としての蓄熱は行われていない。尚、このような
電動機駆動の冷水発生装置における蓄熱装置は、水や
氷、あるいは水に化学的蓄熱剤を混ぜたり、共存させた
りして成る蓄熱剤を液体状、固体状で保管容器内に保管
し、その顕熱と潜熱を利用して蓄熱するものが一般的で
ある。
(発明が解決しようとする課題) 吸収式冷凍サイクルは、再生器に於いて必要な温度が80
℃以上と比較的高く、一般には85℃前後の温度が安定し
て継続的に得られないと成績係数を高く維持できず、そ
してその温度が70℃以下に下がると吸収剤の結晶が析出
したり、効率が極端に低下したりして冷水の発生機能を
十分に発揮できない。従って吸収式冷凍サイクルに於い
ては50℃程度の廃熱を利用することはできない。また廃
熱は、その発生熱量が変動したり、その発生時点と冷水
の需要時点とが必ずしも一致せず、一般には時間的なず
れがある場合が多いので、上述の必要な温度が得られる
場合でも、冷水の発生用として有効に利用し得るとは限
らない。
蓄熱装置の利用も考えられるが、電動機駆動の冷水発生
装置に於いて利用されている上述の蓄熱装置では、蓄熱
剤の保管容器の構成、該容器からの熱損失を防ぐ構成及
び該容器内の蓄熱剤から冷熱を取り出す構成等に工夫を
要し、また蓄熱剤の保守管理が必要であることに加え
て、場所によっては水系の蓄熱装置を設置することがで
きない等の難点がある。
本発明は吸着式冷凍サイクルを利用することにより、以
上の課題を解決することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本発明では、共通の冷媒
凝縮器、冷媒蒸発器に対して、交互に吸着器及び再生器
として動作させる一対の吸着剤充填部から成る吸着再生
器を複数組設け、冷媒凝縮器及び冷媒蒸発器と吸着再生
器の間に一対の共通冷媒蒸気経路を構成すると共に、冷
媒凝縮器と冷媒蒸発器は、共通冷媒蒸気経路の双方に夫
々開閉弁を介して接続し、一部の組の吸着再生器は、一
対の吸着剤充填部の夫々を共通冷媒蒸気経路の双方に夫
々開閉弁を介して接続して、常用運転時に動作させる常
用吸着再生器として構成すると共に、他の組の吸着再生
器は、一対の吸着剤充填部を一対の冷媒蒸気経路に対応
させて、夫々いずれかの側に開閉弁を介して接続して、
補助運転時に動作させる補助吸着再生器として構成し、
夫々の吸着剤充填部に設けた熱交換部は、開閉弁を介し
て熱源水供給経路と冷却水供給経路に接続した冷水発生
装置を提案する。
そして本発明では上記の構成において、補助吸着再生器
を構成する吸着剤充填部は、常用吸着再生器を構成する
吸着剤充填部よりも吸着剤の充填容量を大きくすること
により、補助吸着再生器における吸着再生のサイクル時
間を常用吸着再生器における吸着再生のサイクル時間よ
りも長く構成することを提案する。
また本発明では上記の構成において、常用吸着再生器は
1〜10分間のサイクル時間で吸着、再生を行う構成とす
ること、補助吸着再生器は10分間〜1時間以上のサイク
ル時間で吸着、再生を行う構成とすること、そして吸着
再生器は、50℃以上の廃熱を利用して再生を行うことを
提案する。
(作用) 冷媒凝縮器と冷媒蒸発器は、一対の共通冷媒蒸気経路の
双方に夫々開閉弁を介して接続しているので、一対の共
通冷媒蒸気経路は、夫々冷媒凝縮器、冷媒蒸発器と接続
する側を切り替えることができる。同様に、常用吸着再
生器の一対の吸着剤充填部も、一対の共通冷媒蒸気経路
の双方に夫々開閉弁を介して接続しているので、夫々い
ずれの側の共通冷媒蒸気経路にも接続状態とすることが
できる。従って冷媒凝縮器と冷媒蒸発器と共通冷媒蒸気
経路との開閉弁を切り替えなくても、吸着剤充填部と共
通冷媒蒸気経路との開閉弁を切り替えることにより、常
用吸着再生器の吸着剤充填部のいずれの側も冷媒凝縮器
(冷媒蒸発器)に対応させることができ、この動作に対
応させて夫々の吸着剤充填部の熱交換部に、熱源水供給
経路を経た温水又は冷却水供給経路を経た冷却水を供給
することにより、吸着式冷凍サイクルを行うことができ
る。従って常用吸着再生器側の上記開閉弁の動作を交互
に切り替えることにより、常用運転を行い、冷水の発生
を継続することができる。
一方、補助吸着再生器の一対の吸着剤充填部は、夫々一
対の共通冷媒蒸気経路のいずれか一方の側に接続してい
るので、上述した常用運転状態において、冷媒凝縮器に
接続状態の共通冷媒蒸気経路に接続している側の吸着剤
充填部の開閉弁を開とすると共に、その熱交換部に熱源
水供給経路を経た温水を供給することにより、この吸着
剤充填部を再生器として動作させることができる。
また上述した常用運転状態において、冷媒蒸発器に接続
状態の共通冷媒蒸気経路と接続している側の吸着剤充填
部の開閉弁を開とすると共に、その熱交換部に冷却水供
給経路を経た冷却水を供給することにより、この吸着剤
充填部を吸着器として動作させることができる。
一方、補助吸着再生器の一対の吸着剤充填部は、一対の
共通冷媒蒸気経路との接続状態を切り替えることができ
ないものの、冷媒凝縮器、冷媒蒸発器と共通冷媒蒸気経
路との開閉弁を切り替えることにより、冷媒凝縮器、冷
媒蒸発器との接続状態を切り替えることができる。従っ
て補助吸着再生器の一対の吸着剤充填部は、いずれも、
必要に応じて吸着器又は再生器として動作させることが
できる。
以上のことから、本発明では、共通の冷媒凝縮器及び冷
媒蒸発器と共に常用吸着再生器を動作させて吸着式サイ
クルの常用運転を行うことにより、熱源からの50℃程度
以上の温水により冷水を発生することができる。そして
所定量の冷水を発生させるために必要な熱量よりも熱源
の発生熱量の方が多い場合や、冷水の需要がない時点に
は、補助吸着再生器の吸着剤充填部を再生器として動作
させることにより実質的に冷熱としての蓄熱を行うこと
ができる。そして再生後その状態を維持して、必要時、
即ち、熱源の発生熱量に対して、所定量の冷水を発生さ
せるために必要な熱量の方が多い時点にこれを吸着器と
して動作させることにより冷水の発生に利用することが
でき、冷水の発生能力が増大する。
以上のことから、補助吸着再生器を構成する吸着剤充填
部は、常用吸着再生器を構成する吸着剤充填部よりも吸
着剤の充填容量を大きくして、補助吸着再生器における
吸着再生のサイクル時間を常用吸着再生器における吸着
再生のサイクル時間よりも長く構成することにより、効
率的な熱の利用が行われる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図について説明する。
図において符号1は冷媒凝縮器、2は冷媒蒸発器であ
り、これらは後述の複数組の吸着再生器に対して共通の
構成としている。符号3,4,5は交互に吸着器及び再生器
として動作させる一対の吸着剤充填部a,bから成る吸着
再生器であり、これらは複数組設けている。そして後述
する構成により、これらの複数組の吸着再生器の一部
は、常用運転時に動作させる常用吸着再生器3として構
成すると共に、他の吸着再生器を、補助運転時に動作さ
せる補助吸着再生器4,5として構成する。これらの吸着
再生器の吸着剤充填部a,bにはシリカゲルやゼオライト
等の固体吸着剤を充填している。そして、補助吸着再生
器4,5を構成する吸着剤充填部a,bは、常用吸着再生器3
を構成する吸着剤充填部a,bよりも吸着剤の充填容量を
大きくして、該補助吸着再生器4,5における吸着再生の
サイクル時間を、常用吸着再生器3における吸着再生の
サイクル時間よりも長く構成している。例えば、常用吸
着再生器3は1〜10分間のサイクル時間で吸着、再生を
行う構成とすると共に、補助吸着再生器4,5は10分間〜
1時間以上のサイクル時間で吸着、再生を行う構成とし
ている。図において、常用吸着再生器3は一組である
が、複数組構成することもできる。また、補助吸着再生
器4,5も複数組とする他、一組であっても良い。
符号6c,6dは対を成す共通の冷媒蒸気経路であり、この
夫々の冷媒蒸気経路6c,6dは、夫々開閉弁7c,7d;8c,8dを
介して冷媒凝縮器1と冷媒蒸発器2に接続している。同
様に常用吸着再生器3の吸着剤充填部3a,3bも、夫々開
閉弁9ac,9ad;9bc,9bdを介して冷媒蒸気経路6c,6dの双方
に接続している。一方、補助吸着再生器4,5の吸着剤充
填部4a,4b;5a,5bは、夫々開閉弁10ac,10bd;11ac,11bdを
介して冷媒蒸気経路6c,6dの夫々に接続している。
符号12は冷媒タンクであり、前記冷媒凝縮器1において
凝縮した冷媒はサイフォン管13を経てこの冷媒タンク12
に導入されて貯留され、冷媒ポンプ14、流量調整弁15を
経て冷媒噴射部16から冷媒蒸発器2に導入する構成して
いる。
以上の冷媒凝縮器1、冷媒蒸発器2及び吸着剤充填部a,
bには夫々熱交換部17,18,19,20を設けて、夫々後述する
ように、対応する熱媒体を流す構成としている。
即ち、符号21は廃熱回収装置等の適宜の熱源(図示省
略)に連なる熱源水供給経路、22は冷却塔や井戸等の冷
却水源(図示省略)に連なる冷却水供給経路であり、前
記吸着剤充填部3a,3b;4a,4bに設けた熱交換部19a,19b;2
0a,20bは、夫々の上流側及び下流側に設けた開閉弁対23
ae,23af;23be,23bf;24ae,24af;24be,24bfを介して上記
熱源水供給経路21及び冷却水供給経路22の双方に接続し
ており、また該冷却水供給経路22には前記冷媒凝縮器1
の熱交換部17に至る経路を接続している。一方、符号25
は冷房用熱交換器等の冷水使用個所(図示省略)に連な
る冷水供給経路であり、この冷水供給経路25に前記冷媒
蒸発器2の熱交換部18に至る経路を接続している。尚、
図中符号26は断熱部材、27は冷媒液を表すものである。
以上の構成の動作を次に説明する。
(I)常用運転 まず第1図に示すように、図中ハッチングを施した開閉
弁及び開閉弁対を開、これを施していない開閉弁及び開
閉弁対を閉として常用吸着再生器3を動作させる常用運
転を行う。尚、補助吸着再生器4に関する開閉弁及び開
閉弁対は、ハッチングの状態にかかわらず、いまは便宜
的にいずれも閉とする。
上記の運転において、吸着剤充填部3a内の吸着剤は、熱
源水供給経路21から開閉弁対23aeを介して熱交換部19a
に流れる熱源水により加熱されて冷媒蒸気を放出する。
即ち、この吸着剤充填部3aは再生器として動作する。こ
こから放出された冷媒蒸気は開閉弁9acを経て冷媒蒸気
経路6cに至り、そしてこの冷媒蒸気経路6cを流れ、開閉
弁7cを経て冷媒凝縮器1に流入する。このように冷媒凝
縮器1に流入した冷媒蒸気は熱交換部17を流れている冷
却水経路22の冷却水と熱交換して冷されて凝縮し、次い
でサイフォン管13を経て冷媒タンク12に導入され、その
下部に溜る。冷媒タンク12の下部に溜った冷媒液27は、
循環ポンプ14と流量調整弁15を経て冷媒噴出部16から冷
媒蒸発器2内に噴出して蒸発し、この際、熱交換部18を
流れている冷水供給経路25の冷水から熱を奪い、これを
冷却する。次いで冷媒蒸発器2内の冷媒蒸気は、開閉弁
8dから、冷媒蒸気経路6dそして開閉弁9bdを経て吸着剤
充填部3bに流入し、そこで吸着剤に吸着される。即ち、
この吸着剤充填部3bは吸着器として動作し、かかる吸着
に際して発生する吸着熱は、冷却水供給経路22から開閉
弁対23bfを介して熱交換部19bに流れる冷却水により除
去される。
以上の常用運転において、吸着剤充填部3bの吸着能力が
所定以下に低下した場合には常用吸着再生器3の開閉弁
9と開閉弁対23を上述と逆の開閉状態とする。即ち、こ
れら開閉弁9と開閉弁対23は、第1図においてハッチン
グを施しているものが閉で、施していないものが開とな
るように切替操作する。尚、冷媒凝縮器1と冷媒蒸発器
2側の開閉弁7,8の開閉状態はそのままであり、即ちこ
れらの開閉弁7,8に関してはハッチングを施しているも
のが開で、施していないものが閉である。
かかる状態においては、前述と逆に吸着剤充填部3bが再
生器として動作し、ここから放出された冷媒蒸気は開閉
弁9bcを経て冷媒蒸気経路6cに至り、前述と同様にこの
冷媒蒸気経路6cを流れ、開閉弁7cを経て冷媒凝縮器1に
流入する。また、吸着剤充填部3aは吸着器として動作
し、前述と同様に冷媒蒸発器2から開閉弁8dを経て冷媒
蒸気経路6dに至った冷媒蒸気は、開閉弁9adから吸着剤
充填部3aに吸引され、ここで吸着される。
以上の常用運転は、冷媒凝縮器1と冷媒蒸発器2側の開
閉弁7,8を第1図の状態から切り替えて、第2図に示す
状態で行うこともできる。尚、第2図も第1図と同様
に、ハッチングを施しているものを開、施していないも
のを閉としている。以上の状態において、冷媒凝縮器1
は開閉弁7dを介して冷媒蒸気経路6dと連通し、また冷媒
蒸発器2は開閉弁8cを介して冷媒蒸気経路6cと連通し
て、常用吸着再生器3と共に常用運転を行うことができ
る。
以上のようにして、共通の冷媒凝縮器1及び冷媒蒸発器
2に対して、常用吸着再生器3の一対の吸着剤充填部a,
bの夫々を交互に再生器、吸着器として動作させ、吸着
式冷凍サイクルを行わせることにより、従来の吸着式冷
凍機と同様に冷水を継続的に発生させることができる。
吸着式冷凍サイクルは、吸収式冷凍サイクルにおける吸
収剤の析出という不都合がなく、再生器における吸着剤
の再生に必要な温度が比較的低いことに加えて、熱源か
ら発生する熱量の変動に対しての能力の変動が少なく、
従って50℃程度以上であれば、従来利用できなかった廃
熱をも冷水の発生に利用することができる。
(II)常用及び補助(蓄熱)併用運転 以上の常用運転において、冷水負荷が小さい場合等、冷
水を発生させるために必要な熱量よりも熱源の発生熱量
の方が多い場合には、第1図に示すように補助吸着再生
器4に関する開閉弁10及び開閉弁対24は、図中ハッチン
グを施した開閉弁及び開閉弁対を開、これを施していな
い開閉弁及び開閉弁対を閉として、前述の常用運転に併
用して補助運動を行う。
しかして、補助吸着再生器4の吸着剤充填部4a内の吸着
剤は、熱源水供給経路21から開閉弁対24aeを介して熱交
換部20aに流れる熱源水により加熱されて冷媒蒸気を放
出し、ここから放出された冷媒蒸気は開閉弁10acを経て
冷媒蒸気経路6cに至り、常用吸着再生器3から放出され
た冷媒蒸気と共に、この冷媒蒸気経路6cを流れ、開閉弁
7cを経て冷媒凝縮器1に流入する。このようにして、こ
の補助吸着再生器4の吸着剤充填部4aの再生が完了した
ら、開閉弁10acと開閉弁対24aeを閉とし、次いで以上と
同様にして、他の補助吸着再生器5の吸着剤充填部5aの
再生を行う。また第2図に示す開閉弁7,8の開閉状態で
常用運転を行う場合には、第3図に示すように開閉弁10
bdと開閉弁対24beを開として補助吸着再生器4の他の吸
着剤充填部4bの再生を行うことができる。
以上説明したように、冷水負荷が小さい場合等、冷水を
発生させるために必要な熱量よりも熱源の発生熱量の方
が多い場合には、常用吸着再生器3の吸着剤充填部3a,3
bの再生は短時間で終了してしまうので、このままであ
ると発生熱量は余ってしまうのであるが、前述した通
り、本発明では、このような状態において、余剰の熱量
は補助吸着再生器4,5の吸着剤充填部a,bの再生に利用す
るので、その有効利用が図られる。このように余剰の熱
量を実質的に蓄熱する補助吸着再生器4,5は、吸着剤充
填部における吸着剤の充填量を、常用吸着再生器3のそ
れよりも多くすることにより、より多量の蓄熱を行うこ
とができ、かかる構成では、その吸着再生のサイクル時
間は、常用吸着再生器3のそれよりも長くなる。この
他、補助吸着再生器4,5を複数設けることにより、蓄熱
量を増やすこともできる。
(III)補助(蓄熱)運転 次に、熱源が利用し得る熱を発生しているのにもかかわ
らず冷水の需要がない時点においては、常用吸着再生器
3の開閉弁9及び開閉弁対23を閉とすると共に、冷媒凝
縮器1と冷媒蒸発器2に関する開閉弁7,8と補助吸着再
生器4の開閉弁10及び開閉弁対24を前述した(II)の運
転と同様に制御して開閉状態を切り替えて補助運転を行
うことにより、補助吸着再生器4の吸着剤充填部a,bの
双方の再生を行うことができ、再生後はこれらの開閉弁
及び開閉弁対を閉として次回の吸着器としての運転まで
待機する。こうして冷水の需要がない時点において熱源
に発生する熱も補助吸着再生器4,5における吸着剤充填
部a,bの再生という形態で蓄熱することにより、冷水の
発生に有効利用することができる。
(IV)常用及び補助(冷水発生)運転 次に、第1図に示す前述の常用運転において、冷水負荷
が大きく、熱源の発生熱量に対して、冷水を発生させる
ために必要な熱量の方が多い場合には、第4図に示すよ
うに、補助吸着再生器4の開閉弁10及び開閉弁対24は、
図中ハッチングを施した開閉弁及び開閉弁対を開とし
て、前述の常用運転に併用して補助運転を行う。
しかして、冷媒蒸発器2において蒸発し、冷媒蒸気経路
6dを流れる冷媒蒸気の一部は開閉弁9bdを経て常用吸着
再生器3の吸着剤充填部3bに至り、そこで吸着剤に吸着
されると共に、残りは開閉弁10bdを経て補助吸着再生器
4の吸着剤充填部4bに至り、そこで以前の運転により再
生されている吸着剤に吸着される。このような補助吸着
再生器4,5の動作により、冷媒蒸気の吸着量、従って冷
媒蒸発器2における冷媒の蒸発量を増やすことができる
ので、冷水の発生能力が増大し、こうして増大した冷水
需要に対処することができる。
(発明の効果) 以上の通り本発明の冷水発生装置は、吸着式冷凍サイク
ルを利用して冷水を発生させるので、吸収式冷凍サイク
ルに於ける吸収剤の析出というような不都合がなく、50
℃程度以上あれば発生熱量が変動する廃熱であっても有
効に冷水の発生に利用し得るという効果がある。また本
発明の冷水発生装置は、常用吸着再生器と共に補助吸着
再生器を設けており、この補助吸着再生器の吸着剤充填
部の再生という形態で実質的に冷熱としての蓄熱を行う
ので、冷水の需要時点に於いて冷水負荷が小さいために
余剰熱量が生じる場合や、熱の発生時点と冷水の需要時
点とに時間的なずれがある場合にも、これらの熱量を無
駄にせず、そして常用吸着再生器だけでは対応できない
大きな冷水負荷の発生時点に於いて冷水の発生に有効に
利用することができるという効果がある。かくして本発
明は、従来有効に利用されていなかったプロセスの廃熱
やコージェネレーションシステムの廃熱に於ける比較的
低い温度の廃熱を、空調用や産業プロセス用の冷水供給
等に幅広く利用することができるという効果がある。そ
して吸着式冷凍サイクルの構成要素は、無振動、無騒音
であって、シリカゲルやゼオライト等の吸着剤も無毒、
無臭、無公害、無腐食性であるので災害時等の万一の場
合でも環境汚染等を起こさず安全であり、保守や管理等
も非常にやりやすいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体の構成及び動作を表した系統説明
図、第2図、第3図及び第4図は動作を表した要部の系
統説明図である。 符号1……冷媒凝縮器、2……冷媒蒸発器、3……常用
吸着再生器、4,5……補助吸着再生器、6……共通冷媒
蒸気経路、7,8,9,10,11……開閉弁、12……冷媒タン
ク、13……サイフォン管、14……冷媒循環ポンプ、15…
…冷媒流量調整弁、16……冷媒噴出部、17,18,19,20…
…熱交換部、21……熱源水供給経路、22……冷却水供給
経路、23,24……開閉弁対、25……冷水供給経路、26…
…断熱材、27……冷媒液、a,b……吸着剤充填部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪野 展海 千葉県印旛郡臼井町清水口1―5―15― 204 (72)発明者 柳 秀治 茨城県勝田市中根3600―80 (56)参考文献 特開 昭62−175563(JP,A) 特開 昭64−58966(JP,A) 特許115887(JP,C2)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通の冷媒凝縮器、冷媒蒸発器に対して、
    交互に吸着器及び再生器として動作させる一対の吸着剤
    充填部から成る吸着再生器を複数組設け、冷媒凝縮器、
    冷媒蒸発器と吸着再生器の間に一対の共通冷媒蒸気経路
    を構成すると共に、冷媒凝縮器と冷媒蒸発器は共通冷媒
    蒸気経路の双方に夫々開閉弁を介して接続し、一部の組
    の吸着再生器は、一対の吸着剤充填部の夫々を共通冷媒
    蒸気経路の双方に夫々開閉弁を介して接続して、常用運
    転時に動作させる常用吸着再生器として構成すると共
    に、他の組の吸着再生器は、一対の吸着剤充填部を一対
    の冷媒蒸気経路に対応させて、夫々いずれかの側に開閉
    弁を介して接続して、補助運転時に動作させる補助吸着
    再生器として構成し、夫々の吸着剤充填部に設けた熱交
    換部は、開閉弁を介して熱源水供給経路と冷却水供給経
    路に接続したことを特徴とする冷水発生装置
  2. 【請求項2】補助吸着再生器を構成する吸着剤充填部
    は、常用吸着再生器を構成する吸着剤充填部よりも吸着
    剤の充填容量を大きくして、補助吸着再生器における吸
    着再生のサイクル時間を常用吸着再生器における吸着再
    生のサイクル時間よりも長く構成したことを特徴とする
    請求項1記載の冷水発生装置
  3. 【請求項3】常用吸着再生器は1〜10分間のサイクル時
    間で吸着、再生を行う構成としたことを特徴とする請求
    項2記載の冷水発生装置
  4. 【請求項4】補助吸着再生器は10分間〜1時間以上のサ
    イクル時間で吸着、再生を行う構成としたことを特徴と
    する請求項2記載の冷水発生装置
  5. 【請求項5】吸着再生器は、50℃以上の廃熱を利用して
    再生を行うことを特徴とする請求項1記載の冷水発生装
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