JPH0742995Y2 - 合わせタイプの中空容器 - Google Patents

合わせタイプの中空容器

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Publication number
JPH0742995Y2
JPH0742995Y2 JP1989065520U JP6552089U JPH0742995Y2 JP H0742995 Y2 JPH0742995 Y2 JP H0742995Y2 JP 1989065520 U JP1989065520 U JP 1989065520U JP 6552089 U JP6552089 U JP 6552089U JP H0742995 Y2 JPH0742995 Y2 JP H0742995Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
side wall
wall surface
combined type
hollow container
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989065520U
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English (en)
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JPH034543U (ja
Inventor
康寛 瀬涛
敏行 白石
Original Assignee
株式会社クラタ
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Publication date
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、樹脂製の半割り容器を互いに溶着してなる合
わせタイプの中空容器に関するものである。
(従来の技術) 従来より、水や油等の液体を入れる中空容器は種々のタ
イプのものがあり、その中で、二つの半割り容器を互い
に合わせ溶着してなる合わせタイプのものは一般によく
知られている。また、このような中空容器の材質として
は、スチールやアルミニウム等の金属の外に樹脂が多く
用いられている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記中空容器を、例えば自動車の燃料タンク
として用いる場合には、容器内で燃料油が車体のローリ
ングやピッチング等に伴って揺動し、揺動音が発生する
とともに、燃料油の気化を招いて容器内の内圧が上昇す
るおそれがある。
また、合わせタイプの樹脂製中空容器の側壁面が反るな
どの変形を生じるという問題もある。
ここで、上述の二つの問題点、つまり容器内での液体の
揺動と樹脂製容器の反り等の変形とを個別的に防止する
ための対策は従来からも採られることがある。例えば、
容器内での液体の揺動を防止するために、容器内に波止
め板を設けることなどである。しかし、このような二種
の対策手段を同一容器に対し別々に施した場合には、容
器自体の構造が複雑となり、生産コストが高くつくなど
の不具合がある。
本考案はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、特に、合わせタイプの樹脂製の中
空容器において、上記波止め板でもって容器内での液体
の揺動と共に容器側壁面の反り等の変形をも防止し得る
ようにするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段は、各々底
面と側壁面とフランジ部とを有する二つの樹脂製の半割
り容器を、それらのフランジ部で互いに溶着してなる合
わせタイプの中空容器において、上記半割り容器の少な
くとも一方に、その底面から立設した状態でかつ底面に
沿って延びる波止め板を一体成形するとともに、該波止
め板の一端を半割り容器の側壁面に連接する構成とす
る。
(作用) 上記の構成により、本考案では、容器内の底面に立設し
かつその底面に沿って延びる波止め板によって液体の揺
動が防止され、それにより、揺動音の発生および内圧の
上昇を防止することができる。
その上、上記波止め板の一端は、半割り容器の側壁面に
連接されて、側壁面に対して支え板としての機能を発揮
するので、側壁面の反り等の変形を防止することができ
る。また、この波止め板は半割り容器と一体成形される
ものであって、その成形のための工程を別個必要とせ
ず、容器の製造が簡易なものとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図は本考案を自動車用の燃料タンクA
に適用した例を示す。この燃料タンクAは上下一対の箱
形の半割り容器1,2からなり、該各半割り容器1,2は共に
樹脂よりなる。上記半割り容器1,2は、それぞれ底面1b,
2bと側壁面1c,2cと合わせ面としてのフランジ部1a,2aと
を有し、該フランジ部1a,2a同士を溶着接合して中空容
器としての燃料タンクAが形成されている。
上記下側の半割り容器2には複数(図では二つ)の波止
め板3,4が一体成形されている。該各波止め板3,4は半割
り容器2の底面2bに対して垂直に立設されているととも
に、各波止め板3,4の一端は半割り容器2の側壁面2cに
対して連接されている。また、各波止め板3,4は、容器
内で燃料油5が前後および左右方向のいずれの方向にも
揺れないようにするために底面2bに沿ってL字状に折り
曲がって形成されたり、あるいはS字状に湾曲して形成
されているとともに、該各波止め板3,4には波止め調整
孔6が形成されている。
したがって、上記実施例の燃料タンクAにおいては、下
側の半割り容器2内の底面2bに立設しかつその底面2bに
沿って延びる波止め板3,4を設けたことにより、タンク
A内の燃料油の揺動を防止することができるので、揺動
音の発生および燃料油の気化による内圧の上昇を防止す
ることができる。
その上、上記波止め板3,4の一端は半割り容器2の側壁
面2cに連接されているため、半割り容器2の側壁面2cに
対して支え板としての機能を発揮する。すなわち、半割
り容器2は、型内から取り出した直後の未硬化状態にお
いては、容器本体(つまり底面2bおよび側壁面2c)に比
べて容量が小さくかつ肉厚の薄い波止め板3,4が最初に
硬化し、その後、この波止め板3,4により内方への倒れ
が規制された状態でもって半割り容器2の側壁面2cが硬
化するので、該側壁面2cの反りや引け等の変形を防止す
ることができる。尚、波止め板3,4による側壁面2cの変
形防止効果をより高めるために、型内から取り出した直
後の半割り容器2の波止め板3,4のみを強制的に冷却す
ることが望ましい。
さらに、上記波止め板3,4は半割り容器2と一体成形さ
れるものであって、その成形のための工程を別個必要と
しないので、燃料タンクAの製造工程数を可及的に少な
くすることができ、生産コストの低廉化等に寄与するこ
とができる。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の他種々の変形例を包含するものである。例えば、上記
実施例では、燃料タンクAの下側の半割り容器2のみに
波止め板3,4を設けたが、下側の半割り容器2と上側の
半割り容器1の両方に共に波止め板を設けるようにして
も良いのは勿論である。
また、上記実施例では、本考案を、自動車用の燃料タン
クに適用した場合について述べたが、各々底面と側壁面
とフランジ部とを有する二つの樹脂製の半割り容器を、
それらのフランジ部で互いに溶着してなる合わせタイプ
のその他の中空容器にも同様に適用することができる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案における合わせタイプの中空容器に
よれば、容器に一体形成された波止め板によって、容器
内での液体の揺動による揺動音の発生および内圧の上昇
を防止することができるとともに、容器側壁面の反り等
の変形を防止することができる。しかも、構造が簡単で
かつ製造も簡易なものであるので、コスト的に安価に実
施できるなど実施化を図る上で非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は下側の半
割り容器の斜視図、第2図は燃料タンクの縦断側面図、
第3図は第1図のIII−III線における断面図である。 A……燃料タンク(中空容器) 1,2……半割り容器 1a,2a……フランジ部 1b,2b……底面 1c,2c……側壁面、 3,4……波止め板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々底面と側壁面とフランジ部とを有する
    二つの樹脂製の半割り容器を、それらのフランジ部で互
    いに溶着してなる合わせタイプの中空容器であって、上
    記半割り容器の少なくとも一方には、その底面から立設
    した状態でかつ底面に沿って延びる波止め板が一体成形
    されており、該波止め板の一端は半割り容器の側壁面に
    連接されていることを特徴とする合わせタイプの中空容
    器。
JP1989065520U 1989-06-05 1989-06-05 合わせタイプの中空容器 Expired - Lifetime JPH0742995Y2 (ja)

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JP1989065520U JPH0742995Y2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 合わせタイプの中空容器

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JP1989065520U JPH0742995Y2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 合わせタイプの中空容器

Publications (2)

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JPH034543U JPH034543U (ja) 1991-01-17
JPH0742995Y2 true JPH0742995Y2 (ja) 1995-10-04

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ID=31597420

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6070519U (ja) * 1983-10-20 1985-05-18 株式会社デンソー 樹脂製タンク
JPS60139717U (ja) * 1984-02-28 1985-09-14 アスモ株式会社 合成樹脂成形タンク
DE3641356C1 (de) * 1986-12-03 1988-07-07 Daimler Benz Ag Kraftstoffbehaelter fuer Fahrzeuge

Also Published As

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JPH034543U (ja) 1991-01-17

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