JPH0742241Y2 - 耕耘爪 - Google Patents
耕耘爪Info
- Publication number
- JPH0742241Y2 JPH0742241Y2 JP1986106179U JP10617986U JPH0742241Y2 JP H0742241 Y2 JPH0742241 Y2 JP H0742241Y2 JP 1986106179 U JP1986106179 U JP 1986106179U JP 10617986 U JP10617986 U JP 10617986U JP H0742241 Y2 JPH0742241 Y2 JP H0742241Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade portion
- tilling
- claw
- horizontal
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ロータリ耕耘装置の耕耘軸に取付けて使用さ
れる耕耘爪に関し、特に排絡性を改良した耕耘爪に関す
るものである。
れる耕耘爪に関し、特に排絡性を改良した耕耘爪に関す
るものである。
本出願人は、耕耘爪として、縦刃部が基端側から先端側
にかけて回転後方に向け次第に遠ざかるようにして排絡
性をもたせ、この縦刃部の先端部一側に直角に近くＬ字
型に屈曲した横刃部を形成したものを提案しており、こ
の横刃部には排絡性がもたせていなかった。
にかけて回転後方に向け次第に遠ざかるようにして排絡
性をもたせ、この縦刃部の先端部一側に直角に近くＬ字
型に屈曲した横刃部を形成したものを提案しており、こ
の横刃部には排絡性がもたせていなかった。
このため、例えば、耕耘すべき圃場面にわら稈等が多く
散在していると、縦刃部においては排絡性を有している
のでわら稈等が纒絡しないが、縦刃部から横刃部への屈
曲部、および横刃部の刃縁側にわら稈等が纒絡し、耕耘
抵抗を増大させるという問題点があった。 本考案は上記の問題点を解決することを目的になされた
ものである。
散在していると、縦刃部においては排絡性を有している
のでわら稈等が纒絡しないが、縦刃部から横刃部への屈
曲部、および横刃部の刃縁側にわら稈等が纒絡し、耕耘
抵抗を増大させるという問題点があった。 本考案は上記の問題点を解決することを目的になされた
ものである。
上記の目的を達成するために本考案は、耕耘軸に取付け
て耕耘作業に使用される耕耘爪１の縦刃部３に、基端側
から先端側にかけて回転後方に向け次第に遠ざかるよう
弯曲させて排絡性をもたせると共に、この縦刃部３の先
端部を一側に直角に近くＬ字型に屈曲して横刃部４を形
成した耕耘爪１において、 上記横刃部４には、耕耘爪１の回転方向に沿うようにし
て、回転内側が凹面、回転外側が凸面をなす滑らかな円
弧を形成して弯曲するすくい面６を形成し、縦刃部３か
ら横刃部４にかけて連続して形成される刃縁７の横刃部
４の刃縁に、先端側が後退して排絡性を有する排絡刃縁
８を形成したことを特徴とする。
て耕耘作業に使用される耕耘爪１の縦刃部３に、基端側
から先端側にかけて回転後方に向け次第に遠ざかるよう
弯曲させて排絡性をもたせると共に、この縦刃部３の先
端部を一側に直角に近くＬ字型に屈曲して横刃部４を形
成した耕耘爪１において、 上記横刃部４には、耕耘爪１の回転方向に沿うようにし
て、回転内側が凹面、回転外側が凸面をなす滑らかな円
弧を形成して弯曲するすくい面６を形成し、縦刃部３か
ら横刃部４にかけて連続して形成される刃縁７の横刃部
４の刃縁に、先端側が後退して排絡性を有する排絡刃縁
８を形成したことを特徴とする。
上記のように構成することで、本考案の耕耘爪は、縦刃
部および横刃部とも排絡性を有しているので、耕耘爪に
対してわら稈等の纒絡が防止され、耕耘抵抗が少く、能
率よい作業が行え、また、横刃部にはすくい面を形成し
ているので土壌の切削性、反転性が良好となる。
部および横刃部とも排絡性を有しているので、耕耘爪に
対してわら稈等の纒絡が防止され、耕耘抵抗が少く、能
率よい作業が行え、また、横刃部にはすくい面を形成し
ているので土壌の切削性、反転性が良好となる。
以下、本考案による実施例を図面を参照して説明する。 第１図および第２図において、符号１で示す耕耘爪は、
取付基部２と、縦刃部３と、横刃部４とからなり、取付
基部２には、図示省略した耕耘軸に設けられる取付ボッ
クスに対してボルト・ナットを介して取付けられる取付
孔５が設けられ、縦刃部３は、取付基部２から連続する
基端側から先端側にかけて回転方向に対して次第に遠ざ
かるよう弯曲して排絡角をもたせている。 この縦刃部３の先端部の一側に直角に近い角度でＬ字型
に屈曲して横刃部４を形成している。横刃部４には、回
転方向に沿うようにして、回転内側が凹面、回転外側が
凸面をなす滑らかな円弧を形成して弯曲する円弧状の滑
らかなすくい面６を形成している。また、縦刃部３から
横刃部４の先端までの回転前部には片刃の刃縁７が設け
られ、横刃部４の刃縁７は爪回転半径にほぼ沿って形成
されている。 さらに、横刃部４の刃縁７側は、爪回転方向に対して基
部側から先端にかけて次第に遠ざかる円弧を画いて後退
した排絡縁８を形成している。 なお、上記耕耘爪１の横刃部４は、縦刃部３に対して一
体的に鍛造により屈曲形成した実施例について説明した
が、取付基部２および縦刃部３を一体に形成した縦刃部
３の先端部に、横刃部４を溶接したり、あるいは摩耗し
た横刃部４を交換できるように着脱可能にしたり、ある
いは横刃部４の縦刃部３に対する取付角度を調節できる
ように構成してもよいものである。 また、耕耘爪１の横刃部４に形成された滑らかな円弧状
のすくい面６は、摩耗が激しいので、特に横刃部４のす
くい面６および縦刃部３の所定の範囲には耐摩耗性合金
からなるコーテイングを施したり、あるいは材質の異な
る耐摩耗材を張り合わせたりしてもよいものである。 第３図および第４図に本考案のそれぞれ他の実施例を示
したが、第３図のものは、第１図のものに比べ、縦刃部
３の弯曲度が大きく、排絡角が大きいほかは第１図のも
のと同様のものである。また、第４図のものは、第１図
および第３図のものに比べ、取付基部２から横刃部４に
かけての幅が広く、取付基部２を耕耘軸９に設けたフラ
ンジ10に取付けるようにしたほかは第１図および第３図
のものと同様の構成である。 このように構成された耕耘爪１においては、耕耘軸に取
付けられて回転して耕耘作業を行う。そして、例えば耕
耘軸が逆転するとき、即ち、アップカット耕耘時には、
耕耘軸の回転中心を耕耘圃場の表面下に位置するように
して回転させると、耕耘爪１は、耕土を耕耘底部より地
表へ向って切削してゆくにつれて、切削された土壌がス
ライス状となり、地表面近くでは土壌に亀裂が生じ、横
刃部４のすくい面６上を滑りながら耕耘軸とは逆方向に
回転（反転）させられながら後方へ投てきされる。この
とき切削された土塊の一部が、横刃部４のすくい面６に
抱えられて爪回転軌跡の内側を通って切削された耕土を
耕耘ロータリの作用域内に残すことなく後方へ投てきさ
れ、耕耘軸の前方にはほとんど土壌を堆積させることな
く深耕が行われる。 また、耕耘圃場の表面に散在しているわら稈、雑草等
は、耕耘爪１の縦刃部３および横刃部４に、共に排絡性
が持たせてあるので、これらわら稈等が、縦刃部３はも
とより縦刃部３から横刃部４への折曲部、横刃部４自体
にも纒絡することなく後方に投てきされ、拡散しながら
耕土中にすき込まれる。
取付基部２と、縦刃部３と、横刃部４とからなり、取付
基部２には、図示省略した耕耘軸に設けられる取付ボッ
クスに対してボルト・ナットを介して取付けられる取付
孔５が設けられ、縦刃部３は、取付基部２から連続する
基端側から先端側にかけて回転方向に対して次第に遠ざ
かるよう弯曲して排絡角をもたせている。 この縦刃部３の先端部の一側に直角に近い角度でＬ字型
に屈曲して横刃部４を形成している。横刃部４には、回
転方向に沿うようにして、回転内側が凹面、回転外側が
凸面をなす滑らかな円弧を形成して弯曲する円弧状の滑
らかなすくい面６を形成している。また、縦刃部３から
横刃部４の先端までの回転前部には片刃の刃縁７が設け
られ、横刃部４の刃縁７は爪回転半径にほぼ沿って形成
されている。 さらに、横刃部４の刃縁７側は、爪回転方向に対して基
部側から先端にかけて次第に遠ざかる円弧を画いて後退
した排絡縁８を形成している。 なお、上記耕耘爪１の横刃部４は、縦刃部３に対して一
体的に鍛造により屈曲形成した実施例について説明した
が、取付基部２および縦刃部３を一体に形成した縦刃部
３の先端部に、横刃部４を溶接したり、あるいは摩耗し
た横刃部４を交換できるように着脱可能にしたり、ある
いは横刃部４の縦刃部３に対する取付角度を調節できる
ように構成してもよいものである。 また、耕耘爪１の横刃部４に形成された滑らかな円弧状
のすくい面６は、摩耗が激しいので、特に横刃部４のす
くい面６および縦刃部３の所定の範囲には耐摩耗性合金
からなるコーテイングを施したり、あるいは材質の異な
る耐摩耗材を張り合わせたりしてもよいものである。 第３図および第４図に本考案のそれぞれ他の実施例を示
したが、第３図のものは、第１図のものに比べ、縦刃部
３の弯曲度が大きく、排絡角が大きいほかは第１図のも
のと同様のものである。また、第４図のものは、第１図
および第３図のものに比べ、取付基部２から横刃部４に
かけての幅が広く、取付基部２を耕耘軸９に設けたフラ
ンジ10に取付けるようにしたほかは第１図および第３図
のものと同様の構成である。 このように構成された耕耘爪１においては、耕耘軸に取
付けられて回転して耕耘作業を行う。そして、例えば耕
耘軸が逆転するとき、即ち、アップカット耕耘時には、
耕耘軸の回転中心を耕耘圃場の表面下に位置するように
して回転させると、耕耘爪１は、耕土を耕耘底部より地
表へ向って切削してゆくにつれて、切削された土壌がス
ライス状となり、地表面近くでは土壌に亀裂が生じ、横
刃部４のすくい面６上を滑りながら耕耘軸とは逆方向に
回転（反転）させられながら後方へ投てきされる。この
とき切削された土塊の一部が、横刃部４のすくい面６に
抱えられて爪回転軌跡の内側を通って切削された耕土を
耕耘ロータリの作用域内に残すことなく後方へ投てきさ
れ、耕耘軸の前方にはほとんど土壌を堆積させることな
く深耕が行われる。 また、耕耘圃場の表面に散在しているわら稈、雑草等
は、耕耘爪１の縦刃部３および横刃部４に、共に排絡性
が持たせてあるので、これらわら稈等が、縦刃部３はも
とより縦刃部３から横刃部４への折曲部、横刃部４自体
にも纒絡することなく後方に投てきされ、拡散しながら
耕土中にすき込まれる。
以上説明したように本考案の耕耘爪によれば、横刃部４
に回転方向に沿うようにして、回転内側が凹面、回転外
側が凸面をなす滑らかな円弧を形成して弯曲するすくい
面６を形成したので、深耕が可能となると共に、土壌の
切削性、反転性が良好となって、優れたロータリ耕耘作
業を実施することができる。また、横刃部４に、縦刃部
３から連続して形成される刃縁７に先端側が後退して排
絡性を有する排絡刃縁８を形成し、縦刃部３および横刃
部４の刃縁側に共に排絡性をもたせてあるので、耕耘圃
場に散在しているわら稈等が耕耘爪に纒絡して耕耘抵抗
を増大させることがなく、また、わら稈等が纒絡してこ
れを取除いたりする必要がなく、能率のよい耕耘作業が
実施できる。
に回転方向に沿うようにして、回転内側が凹面、回転外
側が凸面をなす滑らかな円弧を形成して弯曲するすくい
面６を形成したので、深耕が可能となると共に、土壌の
切削性、反転性が良好となって、優れたロータリ耕耘作
業を実施することができる。また、横刃部４に、縦刃部
３から連続して形成される刃縁７に先端側が後退して排
絡性を有する排絡刃縁８を形成し、縦刃部３および横刃
部４の刃縁側に共に排絡性をもたせてあるので、耕耘圃
場に散在しているわら稈等が耕耘爪に纒絡して耕耘抵抗
を増大させることがなく、また、わら稈等が纒絡してこ
れを取除いたりする必要がなく、能率のよい耕耘作業が
実施できる。
第１図は本考案の第１実施例を示す耕耘爪の側面図、第
２図は同正面図、第３図は第２の実施例を示す耕耘爪の
側面図、第４図は第３の実施例を示すフランジに取付け
た耕耘爪の側面図である。 １……耕耘爪、２……取付基部、３……縦刃部、４……
横刃部、５……取付孔、６……すくい面、７……刃縁、
８……排絡縁、９……耕耘軸、10……フランジ。
２図は同正面図、第３図は第２の実施例を示す耕耘爪の
側面図、第４図は第３の実施例を示すフランジに取付け
た耕耘爪の側面図である。 １……耕耘爪、２……取付基部、３……縦刃部、４……
横刃部、５……取付孔、６……すくい面、７……刃縁、
８……排絡縁、９……耕耘軸、10……フランジ。
フロントページの続き (72)考案者 小橋 健志 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)考案者 安倉 敏行 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)考案者 石田 和弘 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)考案者 藤原 昇 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)考案者 藤原 政利 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (56)参考文献 特公 昭44−10927（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭38−10804（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】耕耘軸に取付けて耕耘作業に使用される耕
耘爪（１）の縦刃部（３）に、基端側から先端側にかけ
て回転後方に向け次第に遠ざかるよう弯曲させて排絡性
をもたせると共に、この縦刃部（３）の先端部を一側に
直角に近くＬ字型に屈曲して横刃部（４）を形成した耕
耘爪（１）において、 上記横刃部（４）には、耕耘爪（１）の回転方向に沿う
ようにして、回転内側が凹面、回転外側が凸面をなす滑
らかな円弧を形成して弯曲するすくい面（６）を形成
し、縦刃部（３）から横刃部（４）にかけて連続して形
成される刃縁（７）の横刃部（４）の刃縁に、先端側が
後退して排絡性を有する排絡刃縁（８）を形成したこと
を特徴とする耕耘爪。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986106179U JPH0742241Y2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 耕耘爪 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986106179U JPH0742241Y2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 耕耘爪 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6310805U JPS6310805U (ja) | 1988-01-25 |
| JPH0742241Y2 true JPH0742241Y2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=30981296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986106179U Expired - Lifetime JPH0742241Y2 (ja) | 1986-07-10 | 1986-07-10 | 耕耘爪 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0742241Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2619757B2 (ja) * | 1991-11-27 | 1997-06-11 | 小野 康次良 | 平面型フィルタの製造方法 |
-
1986
- 1986-07-10 JP JP1986106179U patent/JPH0742241Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6310805U (ja) | 1988-01-25 |
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