JPH0740806Y2 - 多管式ボイラの水管取付構造 - Google Patents

多管式ボイラの水管取付構造

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JPH0740806Y2
JPH0740806Y2 JP1327392U JP1327392U JPH0740806Y2 JP H0740806 Y2 JPH0740806 Y2 JP H0740806Y2 JP 1327392 U JP1327392 U JP 1327392U JP 1327392 U JP1327392 U JP 1327392U JP H0740806 Y2 JPH0740806 Y2 JP H0740806Y2
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water pipe
tube
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water
pipe mounting
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和弘 池田
真二 渡部
知久 武田
崇嗣 大▲崎▼
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Miura Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、多管式ボイラの熱交
換装置として配設した水管の取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボイラ、エコノマイザー等を
含む各種熱交換装置は、熱交換効率向上のために、種々
の構造のものが提案されている。例えば、多管式ボイラ
等においては、図5〜図6に示すように、上部ヘッダ1
1および下部ヘッダ12をともに環状に形成し、これら
上部ヘッダ11と下部ヘッダ12とを管板11a、12
aを介して環状に多数の水管13で連結し、この水管1
3群によって囲まれた空間を燃焼室14に形成してい
る。前記上部ヘッダ11上に設けた燃焼バーナ(図示省
略)からの燃焼ガスは、燃焼室14内で輻射伝熱と隣接
す各水管13の隙間を通過する際の対流熱伝達により熱
交換した後、水管13群と外壁部材15との間に形成し
た燃焼ガス流路16を経て缶体外に排出される。
【0003】ところで、上記のような構成において熱交
換効率を向上させるためには、隣接する各水管13を近
接又は密接状態に配置して燃焼ガスの流速を速めること
が必須条件である。したがって、水管13を近接又は、
密接状態で管板11a、12aに溶接する手法として
は、各水管13の両端部に図5に示すように絞り加工に
よりテーパー状部13aと円筒状の縮径部13bを連設
し、この縮径部13bを各管板11a、12aに貫通し
た水管孔11b、12bに挿入した後、管板11a、1
2aから突出した水管13の縮径部13bを溶接する。
このため、近接又は密接した各水管13の隙間は、各管
板11a、12a側に対して前記テーパー部13a、縮
径部13bの順に広くなり、燃焼ガスがこの広い隙間を
主に通過(いわゆるショートパス)するので熱交換効率
が低下する。
【0004】そこで従来は、キャスタブルと称する耐火
性充填物17を前記隙間や、燃焼ガスの接触を防止する
箇所に施工し、前述のショートパスの防止並びに接触部
の保護を図っている。しかしながら、この耐火性充填物
17の施工は、粉末状の耐火材料を水等で混練したもの
を型枠等を用いて、所定の形状に流し込み、その後乾燥
するので製造リードタイムも長く作業環境も悪いので改
善が望まれている。又、耐火性充填物17によって覆わ
れた水管13の非熱交換部Aは、缶体を小型化する上で
の障害となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上述のよ
うに、従来の多管式ボイラの水管取付構造では、熱交換
効率向上の耐火性充填物を施工するため、製造リードタ
イムも長く作業環境も悪いので、水管端部の絞り形状を
改変して耐火性充填物の流し込みを不要もしくは減少し
た多管式ボイラの水管取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この考案は、
多数の水管で上下ヘッダとを連結した構成の缶体におい
て、前記水管の少なくとも一端部に屈曲部を形成し、こ
の屈曲部を相対する前記上部ヘッダの管板に設けた水管
孔の周縁部に当接し、前記屈曲部の外面と水管孔の内周
面とを溶着したことを特徴としている。
【0007】
【作用】この考案によれば、従来必要としていた上部管
板および下部管板と水管両端部側にできる隙間への耐火
性充填物の施工を省略することができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1〜図2は、この考案に係る多管式ボ
イラ1の水管取付構造の一例を示すものであって、この
考案の特徴は、図2に示すように、水管4の両端部に絞
り加工によって所定の寸法の屈曲部4aを形成した水管
4を用いたことで、この実施例では、相対する上部管板
2bと下部管板3bに設けた水管孔2c、3cの周縁部
に、前記水管4の屈曲部4aの外面をそれぞれ当接し、
水管孔2c、3cの内周面とを溶接加工により溶着した
ことである。
【0009】前記水管4の屈曲部4aを形成する加工法
としては、ロールまたはプレスによる絞り加工等があり
従来の水管形状よりも容易に形成できる。又、各水管4
同志の隣接する隙間は、図2に示すように通常0〜2.5
mm程度に設定しているが、上記屈曲部4aを形成する
ことにより各管板2b、3bに穿設する水管孔2c、3
cの間隔2d、3dを長くできるとともに、必要な溶接
脚長を確保できるので高い溶接強度を得ることができ
る。
【0010】以上のようにして、上下管板2b、3bに
必要な水管4を溶接した後、下部管板3bには下部ヘッ
ダ部材3aを固着して下部ヘッダ3を形成し、上部管板
2bには上部ヘッダ部材2aを固着して上部ヘッダ2を
形成した後、外壁部材5を固着し、下部ヘッダ3の中心
空間部へ別途施工した耐火性充填物6を挿入する。一
方、前記水管4群によって囲まれた空間を燃焼室7と
し、水管4と外壁部材5との間を燃焼ガス流路8に形成
した構成としている。
【0011】上記構成の多管式ボイラによれば、前記上
部ヘッダ2上に設けた燃焼バーナ(図示省略)からの燃
焼ガスは、燃焼室7内で輻射伝熱と隣接する各水管4の
隙間を通過する際の対流熱伝達により熱交換した後、燃
焼ガス流路8を経て缶体外に排出される。この燃焼ガス
は、燃焼室7内より燃焼ガス流路8への流出の際、前記
水管4と上下管板2b、3bとの間は水管4の屈曲部4
aが当接しているのでショートパスをすることはない。
そして、従来の耐火性充填物によって覆われた水管の伝
熱に寄与しない部分A寸法(図5参照)を削除すること
ができるので、缶体全高をH2 よりH1 に低くしボイラ
の小型化ができる。
【0012】つぎに、上記実施例にかわる第2実施例に
ついて説明する。図3に示すように、水管4の両端部に
絞り加工によって屈曲部(直角水平部)4bを形成した
ものであって、この直角水平部4bに所定の寸法の開口
孔4cを設けている。この両端部に形成した直角水平部
4bと開口孔4cとを相対する上下管板2b、3bに設
けた水管孔2c、3cの中心部に衝合し、水管孔2c、
3cの内周面と直角水平部とを溶接加工により溶着した
ものである。
【0013】つぎに、第3実施例について説明する。図
4に示すように、この実施例では、上部ヘッダ側へは第
1実施例で示した水管取付構造を実施し、下部ヘッダ側
は従来の水管取付構造を実施したものである。これは、
水管4と上部管板2bを溶接後、下部管板3bへの溶接
は、従来の水管縮径部を水管孔3cに挿入した状態にお
いて、簡単な治具等により上部管板2bと下部管板3b
間との寸法を容易に設定できる。又、従来例と比較して
キャスタ施工工程を一工程削減できる効果もある。
【0014】上記第1〜第3実施例は、すべて上部ヘッ
ダ側に燃焼装置を設けたが、この燃焼装置を下部ヘッダ
側に設けることも可能であり、この場合は耐火性充填物
は、上部ヘッダ側に施工する。
【0015】
【考案の効果】この考案は、以上のように構成したの
で、次のような効果がある。即ち、水管の両端部に絞り
加工によって屈曲部を形成し、この屈曲部を上下管板に
設けた水管孔に当接し、水管孔の内周面より溶接加工に
より溶着したので、従来必要であった管板と水管両端側
との隙間へ耐火性充填物の施工を省略又は減少すること
ができ、また、耐火性充填物で覆われた部分を削除した
ので、従来に比し缶体の高さを低くし小型化を実現する
ことができる。さらに、耐火性充填物の廃止と缶体の小
型化により製造コストの削減と製造リードタイムを短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施した多管式ボイラの水管取付構
造を正面より見た断面説明図である。
【図2】図1の水管と管板との取付部を拡大して示す断
面説明図である。
【図3】図1の実施例にかわる第2の実施例を示すもの
で、水管と管板との取付部を拡大して示す断面説明図で
ある。
【図4】図1の実施例にかわる第3の実施例を示すもの
で、多管式ボイラの水管取付構造を正面より見た断面説
明図である。
【図5】従来の多管式ボイラの水管取付構造を正面より
見た説明図である。
【図6】図5の水管取付構造を上面より見た説明図であ
る。
【符号の説明】
2 上部ヘッダ 2b 管板 2c 水管孔 3 下部ヘッダ 4 水管 4a 屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−10204(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の水管4で上下のヘッダ2、3を連
    結した構成の缶体において、前記水管4の少なくとも一
    端部に屈曲部4aを形成し、この屈曲部4aを相対する
    前記上部ヘッダ2の管板2bに設けた水管孔2cの周縁
    部に当接し、前記屈曲部4aの外面と水管孔2cの内周
    面とを溶着したことを特徴とする多管式ボイラの水管取
    付構造。
JP1327392U 1992-02-07 1992-02-07 多管式ボイラの水管取付構造 Expired - Lifetime JPH0740806Y2 (ja)

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JPH0622702U JPH0622702U (ja) 1994-03-25
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