JPH0740708Y2 - 圧縮機の漏出油吸収装置 - Google Patents

圧縮機の漏出油吸収装置

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JPH0740708Y2
JPH0740708Y2 JP1988019840U JP1984088U JPH0740708Y2 JP H0740708 Y2 JPH0740708 Y2 JP H0740708Y2 JP 1988019840 U JP1988019840 U JP 1988019840U JP 1984088 U JP1984088 U JP 1984088U JP H0740708 Y2 JPH0740708 Y2 JP H0740708Y2
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JP
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compressor
oil
head cover
absorbing
sealing device
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JP1988019840U
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克衛 高頭
直人 古川
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、圧縮機の漏出油吸収装置、例えば自動車用空
調装置の冷媒圧縮に用いられるベーン型回転圧縮機に設
けられた漏出油吸収装置に関する。
(従来の技術) 一般に、圧縮機のヘッドカバーとヘッドカバーを貫通す
るロータ軸の間には軸封装置が介装されて圧縮機の内部
を封止しているが、該軸封装置から圧縮機内の潤滑油が
漏出したときに漏出油が圧縮機外部に滴り落ちることの
ないように、軸封装置の近傍には漏出油の吸収装置が設
けられている。
従来のこの種の圧縮機の漏出油吸収装置といては、例え
ば第4、5図に示すような本出願人が既に先願(実開昭
62-023967号)によって提出したものがある。第4、5
図において、1は圧縮機2のヘッドカバー3の下部に形
成された凹部4に収納された吸収ユニットであり、吸収
ユニット1は、ロータ軸6とヘッドカバー3の間に介装
された軸封装置7から漏出した圧縮機2内の潤滑油、す
なわち軸封装置7の漏出油を吸収する。なお、軸封装置
7は圧縮機2の内部を封止するメカニカルシール8およ
びロータ軸6とともに回転するオイルスリンガー9から
構成される。吸収ユニット1は、例えばフェルトあるい
はスポンジからなり、吸収ユニット1に導入された軸封
装置7の漏出油を吸収する吸収部材10および上端が開放
され、吸収部材10を収納する升状のケース11からなる。
一方、12はヘッドカバー3の外方でロータ軸6に装着さ
れた電磁クラッチであり、また13は電磁クラッチ12の励
磁コイル14をボビン15とともに支持するコイルケースで
ある。コイルケース13のロータ軸6が貫通する中央部に
は軸方向に凹む凹部16が形成され、凹部16には電磁クラ
ッチ12側に突出するヘッドカバー3のボス部3aが嵌装さ
れ、さらに凹部16の放射外方にはプレート部17が形成さ
れ、プレート部17はヘッドカバー3の電磁クラッチ12側
の側面3bに当接している。このコイルケース13は、第5
図に示すように、複数のボルト18によってヘッドカバー
3に固着されている。コイルケース13の凹部16とヘッド
カバー3のボス部3aの間には、下端が吸収ユニット1の
吸収部材10の頂部に開口し、上端が軸封装置7のオイル
スリンガー9の近傍に開口する誘導溝19が設けられ、誘
導溝19は軸封装置7の漏出油を吸収ユニット1に誘導
し、前述の吸収ユニット1とともに漏出油吸収装置20を
構成している。
前述の吸収ユニット1はケース11の電磁クラッチ12側の
側面11aが電磁クラッチ12のコイルケース13に当接し、
誘導溝19によって誘導された漏出油が外部に漏れること
のないようにしている。さらに、第5図において、ケー
ス11の左右の側壁21、22に形成された係合部材23、24が
ヘッドカバー3の凹部4を挟んで左右に形成された一対
の突起部材25、26に係合して吸収ユニット1はヘッドカ
バー3に着脱自在に装着され、このため漏出油量を容易
に確認することができる。そして、軸封装置7のメカニ
カルシール8から潤滑油が漏出すると、漏出油はオイル
スリンガー9の遠心力によってボス部3a内に落とされ、
ボス部3aから誘導溝19に誘導されて吸収ユニット1の吸
収部材10に吸収される。このとき、吸収部材10がケース
11に収納されているので、吸収部材10の略全体の油吸収
能力が利用されて吸収部材10の油吸収能力を超えない限
り、漏出油が圧縮機2の外部に滴り落ちることがないよ
うになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような先願の圧縮機の漏出油吸収装
置にあっても、電磁クラッチ12のコイルケース13および
ヘッドカバー3が互いに金属接触する構成となっていた
ため、軸封装置7の漏出油が毛管現象によってコイルケ
ース13とヘッドカバー3の間の僅かな間隙を伝わってコ
イルケース13およびヘッドカバー3の外面に誘導され、
吸収ユニット1の吸収部材10が飽和する以前に圧縮機2
の振動、回転による空気流等により圧縮機2の外部に滴
り落ちてしまう。このため、吸収ユニット1の油吸収効
率が低下するという不具合があった。
(考案の目的) そこで本考案は、圧縮機のヘッドカバーと電磁クラッチ
のコイルケースの間にシール部材を介装してこれらの間
隙を遮断することにより、漏出油が圧縮機の外部に漏出
して滴り落ちることを防止するとともに漏出油を確実に
誘導溝に案内して、吸収ユニットの油吸収効率を向上す
ることを目的といている。
(課題を解決するための手段) 本考案による圧縮機の漏出油吸収装置は上記目的を達成
するために、圧縮機のロータ軸およびヘッドカバーの間
に介装された軸封装置の漏出油を吸収する吸収ユニット
と、ロータ軸に装着された電磁クラッチのコイルケース
およびヘッドカバーの間に設けられ、軸封装置の漏出油
を吸収ユニットに誘導する誘導溝と、を備えた圧縮機の
漏出油吸収装置において、前記吸収ユニットの吸収部材
が前記ヘッドカバーに接触する部分および前記誘導溝を
除いて前記軸封装置を囲んでヘッドカバーおよびコイル
ケースの間に液状ガスケットを介装して漏出油の圧縮機
外部への漏出を防止するとともに漏出油を誘導溝に案内
するようにしている。
(作用) 本考案では、圧縮機のヘッドカバーと電磁クラッチのコ
イルケースの間にシール部材が介装されてこれらの間隙
が遮断されているので、漏出油が圧縮機の外部に漏出し
て滴り落ちることが防止され、さらに漏出油が確実に誘
導溝に案内される。したがって、吸収ユニットの油吸収
効率が向上する。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1〜3図は本考案の第1実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。なお、第1、3図において、従
来例を示す第11、12図と同一構成部材には同一符号を付
して説明を省略する。
第1、2図において、31は圧縮機2のヘッドカバー3と
電磁クラッチ12のコイルケース13の間に介装されたシー
ル部材としての液状ガスケットであり、液状ガスケット
31は、ヘッドカバー3のボス部3aの凹部3cおよびコイル
ケース13の凹部16とプレート部17の連結部13aの間に形
成された間隙に充填されている。さらに、第3図に示す
ように、吸収ユニット1の吸収部材10がヘッドカバー3
に接触する部分および誘導溝19を除いて軸封装置7のメ
カニカルシール8を囲んでボス部3aの外周に沿って設け
られている。なお、液状ガスケット31は、第1、2図に
おいて、圧縮機2の組立時、コイルケース13をヘッドカ
バー3に取付ける前にヘッドカバー3の凹部3cに上述の
範囲で塗布され、コイルケース13がヘッドカバー3に取
付けられると、吸収部材10がヘッドカバー3に接触する
部分および誘導溝19を除いて、コイルケース13の凹部16
とヘッドカバー3のボス部3a間の間隙32およびプレート
部17とヘッドカバー3の側面3bの間の間隙33の連通を遮
断する。
次に、作用を説明する。
第1図において、圧縮機2が運転されて、軸封装置7の
メカニカルシール8から圧縮機2内部の潤滑油が漏出す
ると、大部分の漏出油はオイルスリンガー9の遠心力に
よってボス部3a内面に落とされ、ボス部3aから誘導溝19
に誘導されて誘導溝19を通して吸収ユニット1の吸収部
材10に導入され、吸収される。しかしながら、漏出油の
一部は霧状になって飛散しボス部3aの外面に付着し、毛
管現象によって間隙32に侵入するが、間隙32および33の
連通が液状ガスケット31によって遮断されており、ま
た、間隙32が液状ガスケット31によって封止されていな
い部分は誘導溝19および吸収部材10に連通しているの
で、漏出油の圧縮機2外部への漏出は防止され、漏出油
が確実に誘導溝19に案内されて吸収部材10に吸収され
る。
このように、本実施例においては、圧縮機2のヘッドカ
バー3と電磁クラッチ12のコイルケース13の間に液状ガ
スケット31を介装し間隙32および33の連通を遮断してい
るので、吸収ユニット1の吸収部材10が飽和状態になる
以前に軸封装置7の漏出油が圧縮機2の外部に漏出して
滴り落ちることを防止し、さらに漏出油全量を確実に誘
導溝19に案内することができる。したがって、吸収ユニ
ット1の油吸収効率を向上することができる。
(効果) 本考案によれば、圧縮機のヘッドカバーと電磁クラッチ
のコイルケースの間にシール部材を介装してこれらの間
隙を遮断しているので、漏出油が圧縮機の外部に漏出し
て滴り落ちることを防止し、さらに、漏出油を確実に誘
導溝に案内することができる。その結果、吸収ユニット
の油吸収効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案に係る圧縮機の漏出油吸収装置の第
1実施例を示す図であり、第1図はその正面断面図、第
2図は第1図のA部拡大断面図、第3図は第1図のIII-
III矢視断面図、第4、5図は従来の圧縮機の漏出油吸
収装置を示した図であり、第4図はその正面断面図、第
5図は第4図のXII-XII矢視断面図である。 1……吸収ユニット、2……圧縮機、3……ヘッドカバ
ー、6……ロータ軸、7……軸封装置、12……電磁クラ
ッチ、13……コイルケース、19……誘導溝、20……漏出
油吸収装置、31……液状ガスケット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機のロータ軸およびヘッドカバーの間
    に介装された軸封装置の漏出油を吸収する吸収ユニット
    と、ロータ軸に装着された電磁クラッチのコイルケース
    およびヘッドカバーの間に設けられ、軸封装置の漏出油
    を吸収ユニットに誘導する誘導溝と、を備えた圧縮機の
    漏出油吸収装置において、前記吸収ユニットの吸収部材
    が前記ヘッドカバーに接触する部分および前記誘導溝を
    除いて前記軸封装置を囲んでヘッドカバーおよびコイル
    ケースの間に液状ガスケットを介装して漏出油の圧縮機
    外部への漏出を防止するとともに漏出油を誘導溝に案内
    するようにしたことを特徴とする圧縮機の漏出油吸収装
    置。
JP1988019840U 1988-02-16 1988-02-16 圧縮機の漏出油吸収装置 Expired - Lifetime JPH0740708Y2 (ja)

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JPS6097400U (ja) * 1983-12-07 1985-07-03 厚木自動車部品株式会社 コンプレツサのシ−ル構造

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