JPH0739512A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH0739512A
JPH0739512A JP5351112A JP35111293A JPH0739512A JP H0739512 A JPH0739512 A JP H0739512A JP 5351112 A JP5351112 A JP 5351112A JP 35111293 A JP35111293 A JP 35111293A JP H0739512 A JPH0739512 A JP H0739512A
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JP
Japan
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suction
cylinder
piston
control device
suction control
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Withdrawn
Application number
JP5351112A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ishiguro
努 石黒
Hideo Ito
秀雄 伊藤
Masaaki Nakazawa
雅明 中沢
Hisao Yabe
久雄 矢部
Takayuki Yokota
貴之 横田
Satoshi Nakakawanishi
聡 中川西
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗浄性の良好な吸引制御装置を備えた内視鏡の
提供を目的としている。 【構成】吸引管路の上流側管部30と下流側管部28と
がそれぞれ接続される一対の接続口を有するシリンダ
と、前記一対の接続口同志の連通を果たす通路を形成す
るピストンとを有し、前記ピストンを前記シリンダ内に
嵌挿して前記一対の接続口同志の連通状態を制御するこ
とで前記吸引管路28,30の吸引動作を制御する吸引
制御装置6を備えた内視鏡50において、前記吸引制御
装置6を内視鏡操作部2に対して着脱自在に設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸引制御装置を備えた内
視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡の吸引管路の途中に介挿さ
れ、前記吸引管路における吸引動作を制御する吸引制御
装置が知られている(実願昭58−13203号公
報)。
【0003】図71に示すように、前記吸引制御装置6
00は、シリンダ603と、このシリンダ603内に嵌
挿される円筒状のピストン602とを有する切換え弁に
よって吸引動作を制御するものである。
【0004】前記シリンダ603には、上流側吸引管路
631と下流側吸引管路630がそれぞれ接続される一
対の接続口610,612が設けられている。また、前
記ピストン602は、その円筒形状の内孔615とこの
内孔615に通じるようにピストン602の側壁に設け
られた通孔616とによって形成される通路を通じて、
前記一対の接続口610,612同志、すなわち上流側
吸引管路631と下流側吸引管路630とを連通させる
ことができるようになっている。
【0005】すなわち、前記切換え弁は、通常の待機状
態においては、吸引管路を遮断するとともに、ピストン
602の内孔615に通じる下流側吸引管路630をピ
ストン602の上部に設けられたリーク孔617を介し
て外部に連通させるが、ピストン602を押し込んだ吸
引動作状態においては、前記通孔616が前記一対の接
続口610,612のうち上流側の接続口610部位に
位置し、これによって、ピストン602の内孔615に
通じる下流側吸引管路630を前記通孔616を介して
上流側吸引管路631に連通させて吸引管路を開通させ
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記吸引制
御装置600は、ピストン602がシリンダ603から
取り外せる構造になっているものの、シリンダ603
と、このシリンダ603と図示しない鉗子挿通チャンネ
ルとを繋ぐ下流側吸引管路630と、シリンダ603と
図示しない吸引チューブとを繋ぐ上流側吸引管路631
は、操作部601に固定されて取り外すことができな
い。
【0007】したがって、シリンダ603を洗浄する場
合、シリンダ603からピストン602を取り外した状
態でシリンダ603の内部を専用の洗浄ブラシで洗浄す
るが、シリンダ603が操作部601の内部に埋め込ま
れた状態で固定されてあるため,その洗浄作業には手間
がかかっていた。
【0008】また、シリンダ603と下流側吸引管路6
30との接続部、シリンダ603と上流側吸引管路63
1との接続部を洗浄する場合にも、これらが操作部60
1の内部に位置することから、専用のブラシを用いて洗
浄を行なっており、洗浄作業が非常にやりにくかった。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、洗浄性の良好な吸引
制御装置を備えた内視鏡を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するために、本発明は、吸引管路の上流側管部と下流
側管部とがそれぞれ接続される一対の接続口を有するシ
リンダと、前記一対の接続口同志の連通を果たす通路を
形成するピストンとを有し、前記ピストンを前記シリン
ダ内に嵌挿して前記一対の接続口同志の連通状態を制御
することで前記吸引管路の吸引動作を制御する吸引制御
装置を備えた内視鏡において、前記吸引制御装置を内視
鏡操作部に対して着脱自在に設けたものである。
【0011】したがって、吸引制御装置全体を内視鏡か
ら取り外すことができるため、吸引制御装置の洗浄性が
良好となる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図9は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図2の(a)に示すように、本実施例の内
視鏡50は、挿入部1と操作部2とから内視鏡本体が構
成されている。操作部2にはユニバーサルコード3が接
続されている。挿入部1は、長尺な可撓管部1aと、可
撓管部1aの先端に接続された湾曲管部1bと、湾曲管
部1bの先端に設けられた先端硬質部1cとからなる。
湾曲管部1bの外周は軟らかい弾性体によって形成され
た外皮で被覆されている。先端硬質部1cには、観察光
学系、撮像素子、照明光学系、送気送水用のノズル、挿
入部2内に設けられた鉗子チャンネルの開口部など(い
ずれも図示せず。)が設けられている。
【0013】操作部2には、挿入部1と操作部2とユニ
バーサルコード3とにわたって設けられた吸引管路を通
じての吸引動作を制御する吸引制御装置6が着脱自在に
設けられている。つまり、この吸引制御装置6は、後述
するように、操作部2から取り外しできる構造になって
いる。さらに、操作部2には、挿入部1と操作部2とユ
ニバーサルコード3とにわたって設けられた送気送水管
路を通じての送気送水動作を制御する送気送水ボタン7
と、先端硬質部1cに設けられた前記撮像素子からの映
像信号を処理するためのリモートスイッチ8…とが取り
付けられている。
【0014】また、操作部2には硬質の樹脂によって形
成されたアングルノブ9が設けられており、このアング
ルノブ9を回動操作することによって湾曲管部1bを上
下左右方向に湾曲させることができるようになってい
る。また、操作部2には、湾曲管部1bを一定の湾曲状
態で保持したり、あるいは逆に湾曲管部1bの前記湾曲
保持状態を解除する際に使用される硬質樹脂製のFEレ
バー10が設けられている。
【0015】ユニバーサルコード3はポリウレタン等の
樹脂によって被覆されている。ユニバーサルコード3の
先端には硬質の樹脂によって形成されたコネクタ11が
取り付けられている。このコネクタ11には、高周波漏
れ電流を焼灼電源に戻すための金属製のアース端子12
と、不燃性ガスの供給側端部を形成する金属製のガス口
金13と、図示しない送水タンクに接続される金属製の
送水口金14と、図示しないコンプレッサー等に接続さ
れる金属製の送気口金15と、電気接点16と、ライト
ガイドの手元側端部17とが設けられている。この場
合、コネクタ11を図2の(b)に示す光源装置18の
コネクタ部19に接続すれば、光源装置18からの照明
光を先端硬質部1cの先端から照射することができる。
さらに、コネクタ11には電気コネクター部20が設け
られており、この電気コネクター部20を接続コード2
1を介してビデオプロセッサ22に接続することによっ
て、先端硬質部1cに設けられた撮像素子からの撮像信
号が処理されてモニタ23上に内視鏡による観察像が表
示される。
【0016】操作部2の先端側は内視鏡50を把持する
ための把持部を形成するグリップ部24となっている。
このグリップ部24はポリサルフォンなどの硬い樹脂に
よって形成されている。このグリップ部24の先端側に
は、対物レンズ洗浄用の洗浄水を挿入部1内に送り込む
ための副送水口25と、鉗子等の処置具を挿入部1内に
設けられた鉗子チャンネル内に導入するための鉗子口2
6とが設けられている。また、鉗子口26にはシリコン
ゴムなどの弾性体で形成される鉗子栓27が着脱自在に
取り付けられるようになっている。
【0017】鉗子栓27にはシリコンゴムなどの弾性体
で形成された吸引チューブ28の一端が接続固定されて
いる。また、吸引チューブ28の他端は吸引制御装置6
に着脱自在に接続できるようになっている。さらに、グ
リップ部24の外面には吸引チューブ28を着脱自在に
固定できるチューブ固定用凹部29が設けられている。
【0018】図1に示すように、吸引制御装置6には図
示しない吸引ポンプに接続される吸引チューブ30が着
脱自在に接続されている。この吸引チューブ30は、シ
リコンゴムやポリエチレン等の弾性体によって形成され
ており、操作部2に突設されたユニバーサルコード接続
体31のチューブ固定用溝32に着脱自在に固定できる
ようになっている。
【0019】次に、操作部2に設けられた吸引制御装置
取付部33について図3および図4を参照しつつ説明す
る。
【0020】図3に示すように、吸引制御装置取付部3
3には、操作部2の上面34に対して垂直に設けられた
円筒状の窪みであるシリンダ固定穴35と、操作部2の
長手軸方向(図中の中心線36の方向)に対して垂直に
設けられた第1の口金固定用溝37と第2の口金固定用
溝38とが設けられている。
【0021】図4に示すように、シリンダ固定穴35の
底面39は、操作部2の上面34に対して平行に位置す
るとともに、第2の口金固定溝38の底面と同一平面上
に存在している。また、第1の口金固定用溝37は、そ
の上部開口面が操作部2の上面34と面一であり、その
底面の輪郭が半円状に形成されている。そして、第1の
口金固定用溝37の底面の奥端37aから垂直下方に延
びる内側側面35aがシリンダ固定穴35の内面の一部
を形成している。つまり、口金固定用溝37の底面とシ
リンダ固定穴35の底面39との間には前記内側側面3
5aによって段差が形成され、第2の口金固定用溝38
の奥端部に第2の口金固定用溝38と同一の深さを有す
るシリンダ固定穴35が形成された構造となっているも
のである。
【0022】図5は吸引制御装置取付部33に吸引制御
装置6を取り付けた状態を示している。吸引制御装置6
は円筒形状のシリンダ40とシリンダ40内に嵌挿され
るピストン41とから構成されており、シリンダ40と
ピストン41との間にはコイルばね42が介装されてい
る。また、シリンダ40の底部にはシリコンゴム等の弾
性体で形成された栓体43が取り付けられている。栓体
43はシリンダ40と同一の外径を有しており、栓体4
3には側方に貫通する逆止弁構造のエアリーク孔51が
設けられている。なお、シリンダ40とピストン41は
ともに、ポリサルフォン、変性PPO、PEEKなどの
硬い樹脂やステンレスなどの金属によって形成されてい
る。
【0023】シリンダ40の内面にはピストン41を係
止するためのピストン係止突起52が突設されている。
このピストン係止突起52は、角柱状に形成されてお
り、シリンダ40の中央部よりも下方側に設けられてい
る。また、シリンダ40の上部には、シリンダ40の内
孔44と同軸で内孔44よりも大きな孔径を有するばね
固定部45が設けられている。そして、前記コイルばね
42は、その一端がばね固定部45と内孔44との段差
部の端面に当接し、他端が後述するピストン41の釦部
55の内面に当接した状態で、シリンダ40とピストン
41との間に介装されている。
【0024】シリンダ40の底部には、内孔44と同軸
で内孔44よりも大きな孔径を有する栓体固定部46
と、内孔44に対して直交する方向に設けられた断面が
半円状のエーアリーク孔用凹部47とが設けられてい
る。また、シリンダ40の側壁の略中央部には内孔44
を挟んだ両側に第1の口金部48と第2の口金部49と
が突設されている。また、第1の口金部48と第2の口
金部49の内部にはそれぞれ、シリンダ40の内孔44
と直角に連通する内径の等しい第1の吸引管路73と第
2の吸引管路74とが形成されている。この場合、吸引
管路73の軸線と吸引管路74の軸線は同一直線上に位
置している。また、第1の口金部48と第2の口金部4
9の外周面にはそれぞれくさび状の係止部53,54が
複数設けられている。
【0025】図6に示すように、ピストン41は円柱形
状をなしており、その上部には断面が逆U字型の釦部5
5が形成されている。また、ピストン41の略中央部に
はピストン41の長手方向と直交する貫通孔が設けられ
ており、この貫通孔は吸引管路73と吸引管路74との
連通を果たす断面が円形の流体管路56として形成され
ている。
【0026】ピストン41の側面にはその中央部から底
部にかけて空気挿通路57が設けられている。また、空
気挿通路57と反対側に位置するピストン41の側面に
は、シリンダ40のピストン係止突起52にピストン4
1を挿通させるためのピストン挿通溝58と、ピストン
挿通溝58に繋がりピストン41をシリンダ40の内部
に係止させるためのピストン係止溝59とが設けられて
いる。
【0027】ピストン挿通溝58はピストン41の下端
部からピストン41の長手方向に沿って上方に設けられ
ており、その上端はピストン41の中央部下部に至って
いる。また、ピストン挿通溝58はこの上端部からさら
に直角方向にピストン41の外周面に沿って曲げられた
後、流体管路56の断面中心線と同軸上に形成されるピ
ストン係止溝59に繋がっている。なお、この場合、ピ
ストン係止溝59の下端部はピストン41の下端部まで
突き抜けてはいない。
【0028】ピストン41にコイルばね42を挿通させ
たのち、ピストン41をシリンダ40に挿入し、シリン
ダ40に設けられたピストン係止用突起52とピストン
係止溝59とを嵌合させ、最後に、シリンダ40の底部
に栓体43を嵌めて吸引制御装置6が完成する。
【0029】以上のように構成される吸引制御装置6を
吸引制御装置取付部33に固定するには、図5に示すよ
うに、シリンダ40をシリンダ固定穴35に嵌合させれ
ば良い。このとき、シリンダ40の底部に取り付けられ
た栓体43はシリンダ固定穴35の底面39に突き当た
る。また、口金固定用溝37と口金部48との間と、第
2の口金部固定用溝38と口金部49との間には、それ
ぞれ、吸引チューブ28と吸引チューブ30を取り付け
られ得るだけの隙間が空いた状態となっている。
【0030】ここで、本実施例で使用される鉗子栓27
および吸引チューブ28を図7に示す。鉗子栓27は、
半球状の鉗子栓キャップ部60と、円錐台形状の鉗子栓
本体部61と、鉗子栓キャップ部60と鉗子栓本体部6
1とを繋ぐ連結部70とからなる。鉗子栓キャップ部6
0には鉗子挿通用のスリット62が形成されている。ま
た、鉗子栓本体61に鉗子栓キャップ60を固定するた
めのキャップ係止突起部63が鉗子栓キャップ部60の
外面の全周にわたって設けられている。鉗子栓本体部6
1の上方にはキャップ係止部64が鉗子栓本体部61の
内面の全周にわたって設けられている。また、鉗子栓本
体部61の中央部には逆円錐状の逆止弁65が設けら
れ、さらに、鉗子栓本体部61の底部の内面には鉗子栓
27を鉗子口26に固定する際に鉗子口26と嵌合する
鉗子口係止部66が全周にわたって設けられている。ま
た、連結部70が設けられた鉗子栓本体部61の側面と
反対側の側面には、断面が円形の吸引チューブ接続孔6
7が貫通して設けられており、この吸引チューブ接続孔
67に吸引チューブ28が接着固定されている。
【0031】図8および図9は、本実施例で使用される
吸引チューブ28と吸引チューブ30とが内視鏡50の
操作部2に固定された状態を示している。図示するよう
に、チューブ固定凹部29はグリップ部24の上面の角
部に沿って設けられており、その長さはグリップ部24
の全長にわたっている。チューブ固定凹部29は、その
溝径が吸引チューブ28の外径よりも大きく形成される
とともに、凹部を形成する内面が滑らかな曲面に形成さ
れている。また、チューブ固定用凹部29には2組のチ
ューブ固定用突起部68が設けられている。チューブ固
定用突起部68はC字型の断面形状をなし、このC字型
の突起部68の内部に吸引チューブ28を嵌め込んでチ
ューブ固定用凹部29に吸引チューブ28を固定する。
【0032】また、図8に示すように、チューブ固定用
凹部29に固定された吸引チューブ28は、グリップ部
24とアングルメカケーシング71との接合部で直角に
曲げられ、さらに、アングルメカケーシング71に設け
られたチューブ固定用凹部72に固定される。グリップ
部24とアングルメカケーシング71との接合部に沿う
ように直角に曲げられた前記吸引チューブ28はさらに
チューブ固定用凹部72の端部で操作部2の手元側に向
けて直角に曲げられ、最後にもう一度前記接合部と平行
になるように直角に曲げられた後に吸引制御装置6に設
けられた第1の口金部48の係止部53に係止されて接
続される。
【0033】また、図9に示すように、吸引チューブ3
0は、第2の口金部49のくさび状の係止部54に接続
された後に直角に曲げられて、ユニバーサルコード接続
用突起部31に設けられたチューブ固定用溝32に固定
される。
【0034】以上説明したように、本実施例の内視鏡5
0は、吸引制御装置6の全体を操作部2から取り外すこ
とができるため、吸引制御装置6の洗浄性が良好であ
る。また、吸引チューブ28,30を内視鏡50の外部
に露出させた状態で着脱自在に固定するとともに、吸引
チューブ28,30を吸引制御装置6に対して着脱自在
としたため、吸引チューブ28,30の洗浄が容易であ
る。
【0035】また、従来、鉗子等の処置具を案内する鉗
子チャンネルと体液等を吸引するための吸引管路は、挿
入部1のほぼ全長にわたってその管路を共通とし、挿入
部1の手元側の内部(鉗子口26の付近)で互いに分岐
した構造となっていたが、本実施例では、前記鉗子チャ
ンネルと連通する鉗子口26に取着される鉗子栓27に
吸引チューブ28を直接に接続して鉗子チャンネルと吸
引チューブ28(吸引管路)とを直線的に配置させて分
岐部をなくしたため、洗浄性が良好となり、確実な洗浄
を行なうことができる。
【0036】図10は本発明の第2の実施例を示すもの
である。本実施例の内視鏡は、吸引制御装置6および吸
引制御装置取付部33の構造を除き、第1の実施例と同
一の構造である。したがって、以下、第1の実施例との
相違点のみを記す。
【0037】本実施例では、吸引制御装置6を構成する
ピストン95の下部の全周にわたって環状のピストン係
止溝75が設けられている。また、ピストン95を嵌挿
するシリンダ110の内部には、その中央下部から底部
にかけて、シリンダ110の内孔44よりも大径の逃げ
部79が設けられている。また、シリンダ110の下部
側面には断面が円形のエアリーク孔51が設けられてい
る。さらに、シリンダ110の底部には栓体76が設け
られている。この栓体76は、その上部が円錐台形状に
形成され、その下部が円筒形状に形成されている。栓体
76の上面の中心部には円形穴80が形成されており、
円形穴80の周りにはピストン係止用突起部77が設け
られている。そして、ピストン係止溝75とピストン係
止用突起部77とを嵌合させることによってコイルばね
42の復元力によるピストン95の上方向への抜けが防
止される。また、シリンダ110は、栓体76の底部が
シリンダ固定穴35の底面39に接した状態で、シリン
ダ固定穴35に嵌合されている。
【0038】なお、ピストン95を下方向に最大限押し
込んでも、ピストン95の下端部がシリンダ固定穴35
の底面39に当接しないようになっている。また、上記
構成では、栓体76が変形しても栓体76の変形部が逃
げ部79に逃れることができるため、シリンダ110の
内壁に栓体76の変形部が引掛かることはない。
【0039】また、本実施例では、図11に示すよう
に、第1の口金固定用溝37と第2の口金固定用溝38
とが操作部2の長手方向に対して直交することなく例え
ば60度もしくは45度といった角度を成して設けられ
ている。
【0040】したがって、上記構成では、第1の実施例
のようにピストン41を係止するための突起52をシリ
ンダ40の内面に設けることなく、シリンダ110とは
別体の栓体76によってピストン95を係止するように
してシリンダ110の内部に突起部分をなくしたので、
シリンダ110の内部の洗浄性が第1の実施例に比べて
良好となる。
【0041】また、口金固定溝37と口金固定溝38と
が操作部2の長手方向に対して直交していないため、吸
引チューブ28を吸引制御装置6に接続する際、吸引チ
ューブ28の端部を第1の実施例のように直角に曲げる
必要がなくなるため、吸引チューブ28の負担が軽減さ
れてその耐性が向上する。
【0042】図12ないし図14は本発明の第3の実施
例を示すものである。本実施例の内視鏡は、吸引制御装
置6と吸引制御装置取付部33の構造、および鉗子栓2
7と吸引チューブ28との接続部を除き、第1の実施例
と同一の構造である。したがって、以下、第1の実施例
との相違点のみを記す。
【0043】本実施例では、吸引制御装置6を構成する
ピストン96の下部の全周にわたって環状のピストン係
止溝75が設けられている。また、シリンダ111の底
部に取り付けられる栓体81は、円盤形状に形成される
とともに、その上面の中心部に円形の穴部78を有して
いる。また、栓体81の厚さはピストン係止溝75の溝
幅と等しく形成されている。ピストン係止溝75と穴部
78とを嵌合させることによってコイルばね42の復元
力によるピストン96の上方向への抜けが防止される。
【0044】また、本実施例では、図12および図13
に示すように、C字型の断面形状を有するシリンダ外周
部保持台82がシリンダ固定穴35の下部に設けられて
いる。したがって、シリンダ111がシリンダ固定穴3
5に取り付けられると、栓体81の底部がシリンダ外周
部保持台82に突き当たり、シリンダ111とシリンダ
固定穴35の底面39との間にピストン逃げ空間83が
形成される。栓体81に係止されたピストン96を下方
に押し込むと、栓体81は弾性変形を起こしながらピス
トン96とともにピストン逃げ空間83内に侵入する。
このとき、ピストン96を下方に最大限押し込んでも、
ピストン96と栓体81がシリンダ固定穴35の底面3
9に当接しないようになっている。
【0045】図14には本実施例における吸引チューブ
28と鉗子栓27とが示されている。鉗子栓27は第1
の実施例と同一の構造になっている。また、吸引チュー
ブ28の端部には環状の2つの吸引チューブ係止突起6
9が設けられている。2つの吸引チューブ係止突起6
9,69同志の間の距離は鉗子栓本体部61の外壁の厚
さに等しく、吸引チューブ係止突起69,69間のチュ
ーブ部位を鉗子栓本体部61の吸引チューブ接続孔67
に嵌め込むことにより吸引チューブ28を鉗子栓本体部
61に固定できる。また、吸引チューブ28の端部は鉗
子栓本体部61の逆止弁65の開口部まで延びる片持ち
梁状の逆止弁85となっている。なお、吸引チューブ2
8と鉗子栓27はいずれも透明なシリコンゴム等の弾性
体によって形成されている。
【0046】したがって、上記構成では、シリンダ11
1の底部に取り付けられシリンダ111内に突出しない
栓体81によってピストン96を係止させることにより
シリンダ111の内部に突起部分をなくしたので、シリ
ンダ111の内部の洗浄性が第1の実施例に比べて良好
となる。
【0047】また、上記構成では吸引チューブ28の端
部に設けられた逆止弁85によって、内視鏡50による
検査や処置時に、逆止弁65の開口部を通じて体内の汚
物等が逆流することを防止できる。さらに、吸引チュー
ブ28と鉗子栓27とを透明な材料によって形成したの
で、鉗子栓27の内部に付着した汚れを容易に確認する
ことができ、確実な洗浄を行なうことができる。
【0048】図15ないし図17は本発明の第4の実施
例を示すものである。本実施例の内視鏡は、吸引制御装
置6と吸引チューブ28の構造を除き、第1の実施例と
同一の構造である。したがって、以下、第1の実施例と
の相違点のみを記す。
【0049】図15に示すように、シリンダ112はそ
の内部中央部に内孔90を有している。この内孔90の
上部と下部にはそれぞれ内孔90よりも大径の逃げ部9
1が設けられている。また、ピストン97の上部と下部
にはそれぞれピストン97の中央部よりも外径の小さい
逃げ部92が設けられている。
【0050】図16および図17は、本実施例で使用す
る吸引チューブ93を内視鏡に取り付けた状態を示して
いる。吸引チューブ93の両端部は断面が円形状に形成
されるとともに、吸引チューブ93の中央部は断面が偏
平形状(図16の(b)(c)参照。)に形成されてい
る。なお、鉗子栓本体61と吸引チューブ93との接続
方法は第1の実施例で示した接続方法(図7に示す。)
と同じである。
【0051】また、グリップ部24上には吸引チューブ
93を固定するためのチューブ固定用突起部94,94
が2か所に設けられている。これらのチューブ固定用突
起部94,94を構成する1対の突起片94a,94b
は図16の(c)に示すようにグリップ部24の中心線
に対して左右対象に設けられている。チューブ固定用突
起部94,94の高さは、吸引チューブ93の中央部の
高さと同じかあるいはそれよりも低くなっている。な
お、本実施例では、チューブ固定用突起部94,94が
2か所に設けられているが、それ以上設けても1か所だ
け設けても良く、あるいは、グリップ部24の全長にわ
たって設けても構わない。
【0052】したがって、上記構成では、吸引制御装置
6のシリンダ112とピストン97とにそれぞれ逃げ部
91,92を設けたので、シリンダ112とピストン9
7との嵌合部分の同軸精度が向上する。また、吸引チュ
ーブ93の断面を扁平形状とし、この扁平形状の吸引チ
ューブ93をグリップ部24上に固定するようにしたの
で、吸引チューブ93の管路部分断面積が大きくなり吸
引性能が向上する。
【0053】図18ないし図20は本発明の第5の実施
例を示すものである。本実施例の内視鏡は、吸引制御装
置6の構造および鉗子栓27と吸引チューブ28との接
続部を除き、第1の実施例と同一の構造である。したが
って、以下、第1の実施例との相違点のみを記す。
【0054】図18および図19に示すように、吸引制
御装置6のシリンダ113は有底円筒状に形成されてい
る。また、ピストン98の外面上には空気挿通路115
が設けられている。この空気挿通部115は、長方形状
の溝部として形成されており、ピストン98の中央部に
設けられた流体管路56を中心として上下方向に延在し
ている。空気挿通路115の幅は流体管路56の内径と
同一かあるいはそれよりも小さく形成されている。
【0055】また、ピストン98がコイルばね42によ
って上方向に最も押し上げられたとき、空気挿通路11
5の下端と吸引管路74の下端とが一致するようになっ
ている。このとき、空気挿通部115の上端はシリンダ
113の上部で外部と連通する。
【0056】図19に示すように、ピストン98の下部
には第1実施例と同一形状のピストン挿通溝58とピス
トン係止溝59とが設けられている。さらに、図20に
示すように、第3の実施例と同一構造の鉗子栓27の鉗
子栓本体61の吸引チューブ接続孔67に第3の実施例
と同一構造の吸引チューブ28(係止突起69と逆止弁
85とを有する)が接続され、この吸引チューブ28の
外周に吸引チューブ116が被嵌されている。
【0057】図21ないし図23は本発明の第6の実施
例を示すものである。本実施例の内視鏡は、吸引制御装
置6と吸引制御装置取付部33の構造、および鉗子栓2
7と吸引チューブ28との接続部を除き、第1の実施例
と同一の構造である。したがって、以下、第1の実施例
との相違点のみを記す。
【0058】図21に示すように、本実施例で使用され
る吸引制御装置6は第5の実施例と同一の構造になって
いる。この吸引制御装置6が取り付けられる吸引制御装
置取付部33は、図22に示すように、断面が半円形状
のシリンダ固定穴35と、シリンダ固定穴35の直径と
同一の幅の口金固定用溝38とを有している。シリンダ
固定穴35と口金固定用溝38との境界部には、操作部
2の長手方向(中心線36の方向)に対して平行に位置
するシリンダ係止突起部120が口金固定用溝38の内
側に向けて突設されている。なお、本実施例では、アン
グルメカケーシング71がシリンダ113よりも硬い材
質で形成されている。そのため、シリンダ113を図2
2の右方向から口金固定用溝38に沿って挿入すると、
シリンダ113が弾性変形を起こしながらシリンダ係止
突起部120を乗り越えて例えばスナップフィットのよ
うにシリンダ固定穴35にシリンダ113が固定され
る。
【0059】また、図23に示すように、本実施例で
は、鉗子栓27に設けられた吸引チューブ接続孔67に
金属またはポリサルフォン、PEEK、変性PPOなど
の硬い樹脂で形成される接続管117が接続されてい
る。この接続管117には第3の実施例で示した吸引チ
ューブ係止突起69が設けられている。
【0060】図24ないし図27は本発明の第7の実施
例を示すものである。本実施例の内視鏡は、吸引制御装
置6と吸引制御装置取付部33の構造を除き、第1の実
施例と同一の構造である。したがって、以下、第1の実
施例との相違点のみを記す。
【0061】図24に示すように、本実施例では、操作
部2のシリンダ固定穴121の断面が長方形に形成され
ている。また、シリンダ固定用穴121の中央部の両側
面には断面が長方形のシリンダ嵌合突起122が設けら
れている。本実施例で使用される吸引制御装置6は、第
5の実施例で示した吸引制御装置6と同じ管路構成をな
している。しかしながら、シリンダ114は断面が長方
形に形成されており、その両側面には断面が長方形のシ
リンダ嵌合凹部123が設けられている。
【0062】上記構成の吸引制御装置6を吸引制御装置
取付部33に取り付けるときには、図24の右方向から
吸引制御装置6を溝に沿って挿入し、シリンダ嵌合突起
122とシリンダ嵌合凹部123とを嵌合させて図25
の状態とする。その後、シリンダ固定穴121の内面に
設けられ操作部2の長手方向(中心線36の方向)に対
して平行に位置する1対の固定板係止溝124(長方形
断面を有する)にポリサルフォン、変性PPO、PEE
K、ポリエチレンなどの樹脂または金属によって形成さ
れた固定板125を図26に示すように嵌め込んで、吸
引制御装置6の横方向へのずれを防止する。なお、固定
板125は、固定板係止溝124の幅と同一の厚さを有
しており、口金部49が挿通できる口金部挿通部126
を備えている。
【0063】なお、上記各実施例に示した吸引制御装置
の構造を内視鏡50の操作部2に設けられる送気送水制
御装置7や送ガス制御装置に適用してもよい。
【0064】次に、本発明の第8の実施例について説明
する。図29に内視鏡の操作部2の側面図をまた図30
に操作部の上面図を示す。内視鏡の操作部2の下部には
内視鏡を把持するためのポリサルフォンなどの硬い樹脂
で形成されたグリップ24が設けられている。グリップ
24には鉗子等の処置具を挿通させるための鉗子口26
が設けられている。鉗子口26にはシリコンゴムなどの
弾性体で形成される鉗子栓27が取り付けられる構造に
なっている。
【0065】ここで図28に本実施例における吸引管路
系469の構成を示す。挿入部1の内部には先端硬質部
5に片側の開口部を持つ吸引チャンネル470が設けら
れている。吸引チャンネル470の反対側の端部は鉗子
口26まで延出して開口している。鉗子口26には内部
に管路をもった鉗子栓27が取り付けられるとともに鉗
子栓27から管路を分岐させる管路分岐部材229が設
けられている管路分岐部材229には第1の吸引チュー
ブ28が接続されるとともに、この第1の吸引チューブ
28が吸引制御装置6の入口管路256に接続される。
さらに吸引制御装置6からは出口管路255が設けられ
ており、ここに第2の吸引チューブ30が接続される。
第2の吸引チューブ30は吸引チューブ固定部材235
を介して第3の吸引チューブ236へ接続されるととも
に、この第3の吸引チューブ36が吸引ポンプ471に
接続されることで吸引管路系469が構成される。
【0066】図31の(a)に本実施例で使用される吸
引制御装置6に取り付けられるピストン241を示す。
ピストン241はポリサルフォン、変性PPO、ポリエ
ステル、ポリカーボネイト、ポリエチレン、フッ素樹脂
などの硬い樹脂、あるいはステンレス、黄銅、アルミニ
ウムなどの金属から形成され、円筒断面形状を持つ筒状
体である筒状部242と、前記筒状部242よりも大き
な直径の筒状体である押しボタン部243から構成され
る。筒状部242と押しボタン部243は同心軸上に設
けられるとともに一体成形されている。押しボタン24
3の下端部からはピストンの回転を防止する回転防止柱
248が延出して設けられている。回転防止柱248の
根元部分の内側には、ピストン241が可動するときに
ピストン241の案内ピンとなるピン249が設けられ
ている。また、回転防止柱248と押しボタン243の
接合部は補強部453によって接合部の強度が高められ
ている。ピン249は図31の(b)に示すように、円
形の断面形状をもつ柱状の形状をなしている。ピン24
9の断面形状は円形断面形状に限らず、例えば正方形、
長方形、楕円形であってもかまわない。
【0067】また、図32にピストン241の縦断面図
を示す。筒状部242のシリンダ内部で摺動する第2の
摺動部分472は外周がテーパのない垂直な円筒面で形
成される。また、第2の摺動部分472よりも上部は上
方向に広がるテーパ形状をなす第2のテーパ部473と
なっている。筒状部242の内部には、テーパ形状の管
路部であるテーパ管路244、テーパ管路244の上端
側面部には上側開口部245、下端部には下端開口部2
46、下端側面には下端側面開口部247がそれぞれ設
けられている。また、上側開口部245は正面から見た
とき図31に示すように長方形とこの長方形の長辺を直
径とする半円を組み合わせた形状をなしている。このた
め同じ直径の円に比べて大きな面積をもつ。
【0068】本実施例において、上側開口部245と下
端部開口部246は図32の(b)に示すように水平面
内で125度の角度をなす位置に設けられている。ま
た、筒状部242の下端部は全周にわたり第1の面取り
部253が設けられている。押しボタン部243の内部
にはリブ250が設けられている。また、押しボタン部
243の内部は上側から下側に向かって広がるテーパ形
状になっている。図34はピストン241の横断面図を
示す。本実施例では図34に示すようにリブ250は円
周上に均等な間隔で3箇所設けられているが、3箇所に
限定されず、これよりも多くあるいは少なく設けてもか
まわない。また、筒状部242の上部には、筒状部の内
部を抜いて形成する肉抜き部451が設けられている。
また、押しボタン部242の肉抜き部451に対向する
位置には第2の穴部452が設けられている。
【0069】また、図33に示すように、ボタン部上面
251には、開口部252が複数設けられている。開口
部252とリブ250は平面上で互いに干渉しない位置
に設けられている。押しボタン部243の上部開口部2
45に対向する位置は、外部から上部開口部245が見
えるように押しボタン部243を切り欠いて設けた、ボ
タン切り欠き部290が設けられている。
【0070】図35の(a)および(c)に本実施例で
使用する吸引制御装置6に取り付けられるシリンダ25
4を示す。シリンダ254はポリサルフォン、ノリル、
変性PPO、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリエ
チレン、フッ素樹脂などの硬い樹脂、あるいはステンレ
ス、黄銅、アルミニウムなどの金属から形成される。図
35の(a)はシリンダ254を上面から見た図を、ま
た、図35の(c)はシリンダ254を側面から見た図
を示す。シリンダ254には、円筒形の断面形状をもつ
第2の筒状部257が設けられており、この第2の筒状
部57の側面に出口管路255および入口管路256が
設けられている。出口管路255と入口管路256は、
図35の(a)に示すように平面上で125度の角度を
なす。本実施例ではこの角度は125度としているが、
それ以外の角度であってもかまわない。また、図35の
(c)に示すように出口管路255と入口管路256は
垂直方向にずれた位置に設けられている。
【0071】また、シリンダ254に取り付けられる出
口管路255と入口管路256はシリンダ254の中心
線445に対して直角に設けられている。本実施例では
入口管路256および出口管路255はいずれもシリン
ダ中心線454に対して直角な向きに取り付けられる
が、直角に近い角度であれば、90度以外の角度であっ
てもかまわない。
【0072】入り口管路256の外周部には、第1の吸
引チューブ28が接続されるときに第1の吸引チューブ
28の端部が当接するようにチューブ突き当て部455
が設けられている。また、入口管路256の断面は図3
5の(b)に示すように平行な2平面と円によって形成
される非円形の断面形状をなす。
【0073】また、第2の筒状部257の側面には、第
2の筒状部257の中心線454と平行な向きにピン導
入溝部258およびピン挿通溝部259が設けられてい
る。ピン導入溝部258とピン挿通溝部259は移行溝
部260によって連通している。また、ピン導入溝部2
58の上部開口端261には第2の面取り部262が設
けられている。
【0074】出口管路255には、外形がシリンジテー
パ形状のシリンジテーパ形状部263が設けられるとと
もに、シリンジテーパ形状部263と第2の筒状部25
7の間にはシリンジテーパ形状部263の外径よりも大
きな幅をもつフランジ264が設けられている。図37
に示すように、フランジ264の側面には切り欠き部2
65が設けられている。
【0075】シリンダ254の上端部にはバネ係止手段
266が90度の均等間隔で4箇所設けられている。こ
のうちの一つは他の係止手段に比べて大きさが小さい。
本実施例では、バネ係止手段266は4箇所としている
がこれは4箇所以上あるいは4箇所以下であってもかま
わない。また複数個設けられたバネ係止手段266のう
ち少なくとも一つには図38に示すようにバネ端部固定
溝267が設けられている。バネ固定溝267は円周方
向にその溝幅が変化するテーパ形状をなしている。ま
た、バネ固定溝267が設けられていないバネ係止手段
266は図38に示すような三角形断面をしている。第
2の筒状部257の下部外周には複数の位置決めリブ2
68が90度間隔で設けられている。本実施例では位置
決めリブ268は90度の間隔で3箇所設けられている
が、位置決めリブ268の数および取り付け間隔は3箇
所、90度以外であってもかまわない。
【0076】また、図36にシリンダ254の断面を示
す。シリンダ254の内面底部には第1のR面取り部4
56がまた、外面底部には第2のR面取り部457がそ
れぞれ設けられている。また、シリンダ254のピスト
ン摺動面458は円形の断面を持つ。また、ピストン摺
動面458の内面は垂直になっており、内面にテーパは
設けられていない。ピストン摺動面458の入り口管路
256が開口する部分よりも上部460には上方向に開
口する第5のテーパ部460aが設けられておりこの部
分にはピストン241の筒状部242と接触することは
ない。第5のテーパ部460の角度は約1度〜5度程度
の角度になっている。また、テーパ部460の下端部か
ら入口管路256の上部の間461は最低でも1.5m
m以上の間隔があり、この部分シリンダ254とピスト
ン241の間の水密を確保するシール面として作用す
る。
【0077】図39の(a)および(b)に本実施例で
使用する吸引制御装置6に取り付けられるエルボ部材2
70を示す。エルボ部材270は内部に第2のシリンジ
テーパ形状部299をもつテーパ管路部272とテーパ
管路部272に直行する直行管路部273が設けられて
いる。テーパ管路部272内面、直行管路273の内面
および両者の接合部は段差のない滑らかな面となってい
る。また、テーパ管路部272の外周には90度の間隔
をあけて第2のリブ269が3箇所設けられている。さ
らにテーパ管路272の外周を切り欠いて互いに平行な
2面である平行平面部274が設けられている。直行管
路部273の端部外形は吸引チューブを取り付けるため
にテーパ形状に加工されたテーパ部275となってい
る。
【0078】図40の(a)に本実施例で使用する操作
部2の上面図をまた、図40の(b)に操作部2の側面
図を示す。操作部2に設けられた送気送水バルブ7とリ
モートスイッチ8の間には、吸引制御装置6を取り付け
るための固定穴部276が設けられている。固定穴部2
76は互いに平行な2面からなる側壁部277と側壁部
277同士をつなぐ半円形状の水平断面形状をもつ面で
ある曲壁面278によって構成される。また、曲壁面2
78と対向する位置には操作部2の側面である操作部側
面279に開口している側部開口部280が、操作部上
面には上部開口部281が設けられている。側壁部27
7の操作部側面279側には側壁部から張り出した第3
のリブ282が設けられている。固定穴部276はまた
操作部2の長軸方向に直交する方向に設けられている。
【0079】図41に本実施例で使用する吸引制御装置
6に取り付けられるピストン摺動用のバネ283を示
す。バネ283の両端部には座巻き284が設けられる
とともに、座巻き284の先端はテーパ状に加工された
取り付けテーパ部285となっている。
【0080】図42に本実施例で使用する吸引制御装置
6の組立方法ならびに吸引制御装置6の操作部2への取
り付け方法を示す。まず初めにシリンダ254にバネ2
83を組み付ける。図44に示すようにシリンダ254
の上部のバネ係止手段266の一つに設けられたテーパ
形状の溝であるバネ端部固定溝267に、バネ283の
テーパ部285を嵌合させたのち、接着材によってこれ
を接着固定する。バネ283は接着固定してあるので、
バネ283が吸引制御装置6の分解洗浄時にシリンダ2
54から外れることはない。また、図46に示すよう
に、シリンダ254の内周面に係止手段266を設け
て、ここにバネ283を係止、あるいは接着固定するこ
とも可能である。
【0081】次にシリンダ254の内部にピストン24
1を挿入する。このとき、シリンダ254の外周に設け
られたピン導入溝部258に押しボタン部243の内側
に設けられたピン249が係入するように、ピストン2
41をシリンダ254に対して回転させながら取り付け
位置を調整する。ピン249は回転防止柱248の根元
部分に設けられているのでこの回転防止柱248を目安
にピン245をピン導入溝部258に係入することがで
きる。図47の(a)に示すようにピン249がピン導
入部258に係入したのちピストン241を押し込むと
ピン249は移行溝部260の右端部に達する。ここで
図47の(b)に示すようにピストン241を図中の左
方向に回転させるとピン249はピン挿通溝部259に
達する。そこでピンに加える外力をなくすとバネ283
の反力によってピン249はピン挿通溝部259に係入
する。これによりピストン241が所定の位置に取り付
けられるとともに、図47の(c)に示すように実際の
使用時にはピン249がピン挿通溝部259の内部を上
下方向に移動する。ピン挿通溝部259の長さはピスト
ン241がシリンダ内部で上下方向に移動する距離と等
しいかあるいはそれよりも長い長さになっている。また
ピン挿通溝部259の下端部は、本実施例において壁の
ない開放端289となっているが壁を設けてもかまわな
い。
【0082】次に吸引制御装置6を操作部本体に取り付
ける方法を説明する。シリンダ254にピストン24
1、バネ283を組み付けた状態の吸引制御装置6のシ
リンダ254を操作部本体に設けられた固定穴部276
にはめ込む。第2の筒状部257の外径に比べて固定穴
部276の幅は、大きくできているが、第2のリブ26
8が固定穴部276とシリンダ254の間にあるため、
シリンダ254が固定穴部276の内部でガタつくこと
がない。また、出口管路255の外径は固定穴狭部29
1よりも小さいので固定穴狭部291内に収まる。ま
た、このときフランジ264は固定穴狭部にはまらない
位置に設けられており、シリンダ254が固定穴部27
6の内部で回動しようとするとフランジ264が側壁部
277に当接するので回動を防止できる。この状態にお
いて、図43に示すように回転防止柱248は固定穴部
276の側壁部277、フランジ264、出口管路25
5、第2の筒状部257に囲まれる空間に収まってい
る。また、シリンダ254の中心線454と固定穴部の
中心468が同軸上にある。
【0083】図45に示したように回転防止柱248が
収まる空間の反対側の空間には異物が侵入しないように
フランジ264と筒状部257をつなぐ張り出し面49
5を設けてもかまわない。
【0084】次に、エルボ部材270の内面に設けられ
た第2のシリンジテーパ形状部299と出口管路255
に設けられたシリンジテーパ形状部263を嵌合させ
る。シリンジテーパ同士が嵌合するため通常の使用時に
はこの部分が外れることはない。また、このとき図48
に示したように、第2のリブ269と第3のリブ282
が、平行平面部274と第3のリブ282がそれぞれ当
接するのでエルボ部材270が固定穴部276に対して
回転しない。それとともに、図44中でシリンダ254
に上方向の力が作用しても、第2のリブ269と第3の
リブ282が当接するのでシリンダ254が上方向へ抜
けることがない。
【0085】さらに操作部2に吸引制御装置が取り付け
られた状態の側面図を図50にまた上面図を図51にそ
れぞれ示す。入口管路256には第1の吸引チューブ2
8の端部が接続されるとともに、操作部2のケーシング
本体271aの上側にこの接合部分が突出している。第
1の吸引チューブ28は図30に示すように、スイッチ
台座462の側面を通って、スイッチボックス463に
設けられた第2のチューブ固定溝464に到達する。そ
の後、第2のチューブ固定溝464に沿って下方向に移
行して、操作部2のケーシング本体271a下部に設け
られた固定溝部230へ導かれる。固定溝230を通っ
た第1の吸引チューブ28は、鉗子栓27に取り付けら
れた管路分岐部材229に接続される。このとき、出口
管路255、入口管路256、エルボ部材270、第1
の吸引チューブ28、第2の吸引チューブ30は全てケ
ーシングカバー271bおよびケーシング本体271a
の外側に設けられている。また、ケーシング本体271
aの内部にはケーシングカバー271bを保持する保持
用リブ474が設けられている。このため、ピストン2
41を押し込んでもケーシングカバー271bが下方向
に変形することを防止できる。
【0086】また、出口管路255に接続されたエルボ
部材270には第2の吸引チューブ230が接続され
る。第2の吸引チューブ230は操作部2に設けられた
ケーシングカバー271bに突出して設けられるユニバ
ーサルコード接続部238の上部を通って下方へ導かれ
る。本実施例ではユニバーサルコード接続部238の上
部断面は図49の(b)に示すように凹部のない形状を
しているが、図49の(c)に示すように凹部238a
を設けてこの部分に第2の吸引チューブ30を通っても
かまわない。凹部238aに吸引チューブを通すと、第
2の吸引チューブ30が操作部2上に突出する部分が減
るため操作部2の操作性が向上する。
【0087】下方へ導かれた第2の吸引チューブ30は
ユニバーサルコード3に取り付けられた吸引チューブ固
定部材235を介して図示されない吸引ポンプへつなが
る第3の吸引チューブ236へと接続される。本実施例
において第1の吸引チューブ28と第2の吸引チューブ
30は同一の材質でできているとともに、その外径、内
径、長さ等の寸法が等しくなっている。しかし、第1の
吸引チューブ28と第2の吸引チューブ30は、材質お
よび外径、内径、長さ等の寸法が異なっていてもかまわ
ない。また、鉗子栓27と吸引制御装置6をつなぐ管路
の断面積と吸引制御装置6と吸引ポンプをつなぐ管路の
断面積は本実施例では等しくなっているが、異なってい
てもかまわない。また、第1の吸引チューブ28、第2
の吸引チューブ30、第3の吸引チューブ236はいず
れもチューブ内径あるいはチューブ外径の約0.8から
10倍程度の大きさの曲げ半径で曲げられて配管されて
いる。また、図52に示すように第1の吸引チューブ2
8、第2の吸引チューブ30、第3の吸引チューブ23
6を第10の連結部材300で連結して供給してもよ
い。また、吸引チューブに限らず同じ材質でできた内視
鏡用の部品を連結して供給してもかまわない。本実施例
においては、図30に示すように吸引制御装置6の押し
ボタン部243の直径が送気送水バルブ7の押しボタン
475の直径よりも大きくなっているが、押しボタン部
243と押しボタン部475が等しい直径であったり、
押しボタン部475が押しボタン部243よりも大きく
なっていてもかまわない。
【0088】また、図53に示すように吸引動作を行わ
ない自然状態において、吸引制御装置6の押しボタン部
243の位置は送気送水バルブ7の押しボタン部475
よりも高くなっている。押しボタン部243および押し
ボタン部475をそれぞれ下方向に最も押し込んだとき
にも、押しボタン部243の位置は押しボタン部475
よりも高くなっている。しかし、この高さ関係は押しボ
タン243と押しボタン部475のどちらかが高くなっ
ていてもかまわず、また両者の高さが同じであってもか
まわない。
【0089】また、本実施例では吸引制御装置6を操作
部2から着脱自在に取り付けた内視鏡を示したが、この
吸引制御装置6の取り付けられた位置ならびに押しボタ
ン部243の高さは、図示されていない、吸引制御装置
が操作部に固定されている第2の内視鏡の吸引制御装置
の取り付け位置、ならびに押しボタンの高さと概略等し
くなっているので、両者の間で操作性が統一できて術者
の操作感を損なうことがない。
【0090】以上述べてきたようにして、吸引管路46
9が構成されるとともに、吸引制御装置6が操作部2に
対して固定される。さきに述べたようにシリンダ254
は出口管路255とエルボ部材270に設けられたシリ
ンジテーパの嵌合によって操作部2に固定されるため、
必要に応じてこのシリンジテーパ部を外すことができ
る。そのため吸引制御装置6は操作部2から着脱可能に
取り付けられている。
【0091】この状態での吸引バルブの断面を図56の
(a)に示す。図56の(b)はピストン241を押し
込んだ状態を示す。ピストン241を押し込むことによ
って入口管路256、上側開口部245、テーパ管路2
44、下端側面開口部247、出口開口部255が連通
して吸引動作が行われる。ピストン241が下方向に最
大限押し込まれたとき押しボタン部243の端部と、フ
ランジ264が当接してピストンのストッパとして作用
する。このときバネ収納部459の高さに比べてバネ2
83の高さが高いため、バネ283の素線どうしが密着
することはないので操作時にバネ283の素線どうしが
当接して騒音が発生する心配がない。
【0092】ところで、筒状部242の第2の摺動部分
472の外径は、シリンダ254内部のピストン摺動面
458の内径に比べて小さくなっている。このため、吸
引操作を行うときには管路内を流れる流体486が図5
6の(c)に示すように、ピストン摺動面458と第2
の摺動面472の間に充満して、ピストン241とシリ
ンダ254の間の水密を保つ。
【0093】ところで、吸引制御装置6が操作部2に対
して固定されたときに、ピストン241を押し込んでも
ピストン241はピン挿通溝部259の中を上下に移動
するピン249によって回動が防止される。また、ピン
249が移行溝部260に近づいた時に、ピストン24
1を回動する力が作用して、ピン249が移行溝部に移
動しようとしても、図43に示すように回転防止柱24
8が固定穴部276の側壁部277、フランジ264、
出口管路255、第2の筒状部257に囲まれているた
め回動しない。
【0094】本実施例では、吸引制御装置6について述
べているが、本考案は吸引制御装置に限らず、例えば送
気送水バルブ7のように他の管路切り換え制御装置に適
用することも可能である。
【0095】ところで、図54に示すように第1の吸引
チューブ28をチューブ固定用溝部30に固定したの
ち、チューブカバー303でおおってもよい。チューブ
カバー303を設けると、グリップ24をにぎったとき
に、手で第1の吸引チューブ28をつぶす心配がない。
また、第1の吸引チューブ28は、本実施例ではグリッ
プ24の下側に固定されるが、グリップの側面あるいは
上面に固定されたのち、チューブカバー303でおおっ
てもかまわない。
【0096】また、図55に示す構成は、バネ283の
端部の形状およびバネの固定方法、ならびにピストン2
41とシリンダ254の間の係止手段を除いて第8の実
施例の構成と同一である。図55の(b)に示すように
第2のピン導入溝部358、第2のピン挿通溝部35
9、第2の移行溝部360はピストン241の押しボタ
ン部243の内側に設けられている。第2のピン導入溝
部358の下端部には下方向に開口する下部開口端36
4が設けられている。さらに下部開口端364には第3
の面取り部363が設けられている。第2のピン挿通溝
359には第8の実施例で示した開放端がない。
【0097】このように、本実施例では、吸引制御装置
6を内視鏡の操作部2から着脱自在に取り付けるととも
に、吸引制御装置6の入口管路256と出口管路255
がともに操作部2の外部に設けられている。したがっ
て、吸引制御装置6を洗浄するさいに、吸引制御装置6
が吸引制御装置6に出入する管路とともに取外せるの
で、吸引制御装置6の洗浄性が向上する。
【0098】また、本実施例では、吸引制御装置6に設
けられた入口管路256、出口管路255が両方とも吸
引制御装置6のシリンダ254の中心線に対して直角あ
るいは直角な方向に設けられている。したがって、吸引
制御装置6の入口管路256、出口管路255に接続さ
れる吸引チューブ28,30などの管路の方向を容易に
変換できる。
【0099】さらに、本実施例では、吸引制御装置6に
取り付けられた管路に他の管路部材270を嵌合させ
て、この管路部材270を用いて吸引制御装置6を内視
鏡の操作部2に着脱自在に取り付けている。これによ
り、吸引制御装置6を着脱自在かつ、確実に操作部2に
取り付けることができる。
【0100】また、本実施例では、吸引制御装置6に取
り付けられるピストン241の回動防止手段としての回
転防止柱248を吸引制御装置6の外部に設けており、
回転防止柱248が固定穴部276の側壁部277、フ
ランジ264、出口管路255、第2の筒状部257に
囲まれる空間に収まっているので、ピストン241を押
し込んだ状態でピストン241を回動させる力が作用し
ても、回転防止柱が側壁部277、フランジ264、出
口管路255、第2の筒状部の257のどこかに当接す
るため誤ってピストン241がシリンダ254から外れ
ることがなくなる。
【0101】また、本実施例では、管路内部を流れる流
体486をシリンダ254とピストン241の間に満た
すことによって、シリンダ254とピストン241の間
の水密を確保している。したがって、シリンダ254あ
るいはピストン241にOリングなどの水密保持手段を
取り付ける必要がなくなって、あるいは、特別の潤滑剤
を使用する必要がなくなって、吸引制御装置6の構造が
簡略化されるとともに、洗浄性が向上する。また、水密
保持手段を洗浄消毒する手間ひま、潤滑剤を塗布する手
間ひまがなくなる。
【0102】次に、本発明の第9の実施例について説明
する。図57に本実施例で使用する第2の吸引制御装置
479の断面図を示す。第2のシリンダ480にはシリ
ンダ480と同心状に設けられた、第2のシリンダ48
0の外径よりも大きな径をもつボタンカバー部481が
設けられているとともに、ボタンカバー部481には第
2のピストン482を係止する第2のピン483が設け
られている。押しボタン部243の外径はこのボタンカ
バー部481の外径よりも小さい。したがって第2のピ
ストン482の押し込み操作時には押しボタン部243
はボタンカバー部481の内側を移動する。また、図5
8に示すように押しボタン部243の外表面にはピン導
入溝部258、ピン挿通溝部259、移行溝部260が
それぞれ設けられておりピン導入溝部258から移行溝
部260を通してピン挿通溝部259に第2のピン48
3を挿通させて使用する。図58の(b)に示すように
押しボタン部243の上面には第8実施例で示したよう
な開口部252は設けられていない。
【0103】また、図59に本実施例で使用する第2の
吸引チューブ30を示す。第2の吸引チューブ30の端
部にはチューブ屈曲部484が設けられている。チュー
ブ屈曲部484の内部には第2のシリンジテーパ形状部
299をもつテーパ管路部272が設けられている。ま
た第2の吸引チューブ30の内部はテーパ管路部272
に直行する直行管路部273となっている。テーパ管路
部272内面、直行管路部273の内面および両者の接
合部は段差のない滑らかな面となっている。また、テー
パ管路部272の外周には90度の間隔をあけて第2の
リブ269が3箇所設けられている。さらにテーパ管路
272の外周を切り欠いて互いに平行な2面である平行
平面部274が設けられている。
【0104】また、第2の吸引チューブ30のチューブ
屈曲部484の端部形状は図60に示すように、長方形
断面形状の両側に凹溝部485を設けた形状になっても
かまわない。この場合、固定穴部276の操作部側面2
79側の断面形状は図61に示すように第3のリブ28
2が側壁部277の中央部に設けられている。
【0105】シリンダ254を固定穴部276に固定し
たときには図62に示すように、凹溝部485と第3の
リブ282が嵌合する。これによって第8実施例でのべ
た、エルボ部材247を出口管路255に嵌合させて、
シリンダ254を操作部に対して取り付けた場合と同じ
効果が得られる。
【0106】また、本実施例で示した第2のシリンダ4
80および第2のピストン482はともにポリサルフォ
ン、変性PPO、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポ
リエチレン、フッ素樹脂などの硬い樹脂のみで形成され
ており、金属で形成されることはない。
【0107】ところで、吸引制御装置は図63に示す第
3の吸引制御装置500であってもかまわない。この第
3の吸引制御装置500は第2の吸引制御装置479の
入口管路256の位置と出口管路255の位置を逆にし
たものであり、出口管路255が第2のシリンダ480
の上部に、入口管路256が下側にそれぞれ設けられて
いる。また第5のピストン502には下端開口部246
が設けられていないが、その代わり下側壁体501が設
けられている。第5のピストン502を押し込まない時
には、出口管路255と上側開口部245が連通するの
で自然吸引が行われる。このような構成にすることで、
操作部に取り付ける吸引チューブの配管の自由度を向上
させることが可能になる。
【0108】このように、本実施例では、吸引制御装置
を構成するシリンダ480とピストン482を樹脂のみ
で形成したため、金属製の場合に比べて安価な吸引制御
装置を大量に供給することが可能になり、吸引制御装置
をディスポーザブル品として供給することが可能とな
る。また、複雑な形状を一体形成することが可能とな
り、汚物が残存しやすい部品と部品の接続部を少なくす
ることができる。
【0109】次に、本発明の第10の実施例について説
明する。図64に本実施例で使用する第2のエルボ部材
489を示す。第2のエルボ部材489には係止用凸部
490が設けられるとともに係止用凸部490の先端に
は係止ピン491が設けられている。第2のエルボ部材
489は係止用凸部490、および係止ピン491を除
く他の全ての構成が第8実施例で示したエルボ部材70
と同じ構成である。
【0110】図65に本実施例で使用される第3のシリ
ンダ492を示す。第3のシリンダ492の外周には第
8実施例で示した第3のシリンダ492のような、ピン
導入溝部258、ピン挿通溝部259、移行溝部260
は設けられていない。それ以外の構成は全て第3のシリ
ンダ492と同じである。
【0111】図66に本実施例で使用される吸引制御装
置6に取り付けられる第3のピストン487を示す。第
3のピストン487の押しボタン部243の外側には第
2のピストン係止溝488が設けられている。そのた
め、第3のピストン487には第8実施例で示したピス
トン241のような、ピン249、回転防止柱248は
設けられていない。第3のピストン487のその他の部
分の構成はピストン241と同じである。
【0112】使用時には、バネ283が固定された第3
のシリンダ492を固定穴部276に収納したのち、第
3のシリンダ492に第3のピストン487を挿入す
る。さらに第2のエルボ部材489を出口管路255に
接続する。このとき、第8実施例に示したように第3の
シリンダ492が第2のエルボ部材489によって操作
部2に設けられた固定穴部276に固定されるととも
に、係止ピン491が係止溝488に挿入される。
【0113】図67に本実施例における吸引制御装置6
が操作部2に取り付けられた状態を示す。係止ピン49
1の幅はピストン係止溝488の幅よりも狭いので第3
のピストン487が第3のシリンダ492に対して摺動
可能な状態で係止される。
【0114】ところで、本実施例において出口管路25
5はシリンダ254の筒状部257に直接設けられてい
るが出口管路255と筒状部257を別体で構成してこ
れを取り付けられてもかまわない。その場合の実施例を
図68および図69に示す。図69の(b)に示すよう
に出口管路255には取り付け面496が設けられてい
る。また、シリンダ254の筒状部257には出口管路
255を取り付けるための第2の取り付け面497が筒
状部257の外表面から窪んだ面として設けられてい
る。取り付け面496を取り付け面497に接合すると
出口管路498が形成される。これは出口管路255に
限らず、入口管路256に適用してもかまわない。
【0115】ところで本実施例では、出口管路255の
中心線499がシリンダ中心線454上を通るような構
造となっているが、例えば図70に示すように出口管路
中心線499がシリンダ中心線454からオフセットさ
れた位置に設けられてもかまわない。これは入口管路2
56に適用してもかまわない。
【0116】このように、本実施例では、吸引制御装置
を操作部に固定するときに使用するエルボ部材489と
ピストン487でピストン487とシリンダ492の間
の係止を行ったので、シリンダ492の外表面に係止用
の溝がなくなる。このためシリンダ492の洗浄性が向
上し、結果として吸引制御装置全体の洗浄性が向上す
る。また、摺動方向さえ規制すればよくなる。導入溝が
不要となり形状がシンプルになって洗いやすくなる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡に
よれば、吸引制御装置全体を操作部から取り外すことが
できるため、吸引制御装置の洗浄性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す内視鏡の吸引制御
装置を有する操作部の斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第1の実施例を示す内視鏡の
全体構成図、(b)は(a)の内視鏡が接続される装置
本体の概略図である。
【図3】図1の内視鏡の操作部の平面図である。
【図4】図1の内視鏡の操作部の側面図である。
【図5】図1の内視鏡の操作部に設けられる吸引制御装
置とこの吸引制御装置が取り付けられる取付部の断面図
である。
【図6】(a)は図5の吸引制御装置を構成するピスト
ンの正面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図で
ある。
【図7】(a)は鉗子栓の断面図、(b)は(a)の鉗
子栓の平面図である。
【図8】吸引チューブを操作部に固定した状態を示す概
略図である。
【図9】(a)は吸引チューブを操作部に固定した状態
を示すユニバーサルコード側を含んだ概略図、(b)は
(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は(a)のC−
C線に沿う断面図、(d)は(a)のD−D線に沿う断
面図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す内視鏡の操作部
に設けられた吸引制御装置とこの吸引制御装置が取り付
けられる取付部の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例を示す内視鏡の操作部
の要部平面図である。
【図12】本発明の第3の実施例を示す内視鏡の操作部
に設けられた吸引制御装置とこの吸引制御装置が取り付
けられる取付部の断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例を示す内視鏡の操作部
の要部平面図である。
【図14】本発明の第3の実施例を示す内視鏡に設けら
れる鉗子栓の断面図である。
【図15】本発明の第4の実施例を示す内視鏡の操作部
に設けられた吸引制御装置とこの吸引制御装置が取り付
けられる取付部の断面図である。
【図16】本発明の第4の実施例の内視鏡に関するもの
であり、(a)は吸引チューブを操作部に固定した状態
を示すユニバーサルコード側を含んだ概略図、(b)は
(a)のE−E線に沿う断面図、(c)は(a)のF−
F線に沿う断面図である。
【図17】本発明の第4の実施例の内視鏡に関するもの
であり、吸引チューブを操作部に固定した状態を示す平
面図である。
【図18】本発明の第5の実施例を示す内視鏡の操作部
に設けられた吸引制御装置とこの吸引制御装置が取り付
けられる取付部の断面図である。
【図19】図18の吸引制御装置を構成するピストンの
正面図である。
【図20】本発明の第5の実施例を示す内視鏡に設けら
れる鉗子栓の断面図である。
【図21】本発明の第6の実施例を示す内視鏡の操作部
に設けられた吸引制御装置とこの吸引制御装置が取り付
けられる取付部の断面図である。
【図22】本発明の第6の実施例を示す内視鏡の操作部
の要部平面図である。
【図23】本発明の第6の実施例を示す内視鏡に設けら
れる鉗子栓の断面図である。
【図24】本発明の第7の実施例を示す内視鏡の操作部
の要部平面図である。
【図25】図24の内視鏡の操作部に設けられた吸引制
御装置とこの吸引制御装置が取り付けられる取付部の断
面図である。
【図26】図24の内視鏡の操作部の取付部に吸引制御
装置を取り付けた状態で固定板係止溝に固定板を嵌め込
んだ様子を示す断面図である。
【図27】図26のK−K線に沿う断面図である。
【図28】本発明の第8の実施例に係る内視鏡の吸引管
路系の構成図である。
【図29】内視鏡の操作部の側面図である。
【図30】操作部の上面図である。
【図31】(a)は第8の実施例で使用される吸引制御
装置に取り付けられるピストンの側面図、(b)は
(a)のM方向矢視図である。
【図32】(a)は図31のピストンの断面図、(b)
は(a)のP方向矢視図、(c)は(a)のQ方向矢視
図である。
【図33】図31のピストンの上面図である。
【図34】図32のN−N線に沿う断面図である。
【図35】(a)は第8の実施例で使用する吸引制御装
置に取り付けられるシリンダの上面図、(b)は(a)
のS−S線に沿う断面図、(c)は(a)のシリンダの
側面図である。
【図36】図35のシリンダの側断面図である。
【図37】図35の(a)のR方向矢視図である。
【図38】図35のシリンダの上端部の側面図である。
【図39】第8の実施例で使用する吸引制御装置に取り
付けられるエルボ部材であり、(a)は(b)のT方向
矢視図、(b)はエルボ部材の側面図、(c)はエルボ
部材の側断面図である。
【図40】(a)は第8の実施例の内視鏡操作部の吸引
制御装置取付部の上面図、(b)は側面図である。
【図41】第8の実施例で使用する吸引制御装置に取り
付けられるピストン摺動用のバネの概略図である。
【図42】第8の実施例の吸引制御装置の組立方法なら
びに吸引制御装置の操作部への取り付け方法を示す図で
ある。
【図43】シリンダにピストンを装着した際の横断面図
である。
【図44】シリンダにバネを固定した状態を示す図であ
る。
【図45】図43の変形例を示す断面図である。
【図46】図44の変形例を示す図である。
【図47】ピンを溝内で移動させていく状態を示す図で
ある。
【図48】吸引制御装置を操作部の取付部内に装着した
状態の断面図である。
【図49】(a)は吸引チューブの配置状態を示す図、
(b)および(c)は(a)のU−U線に沿う断面図で
ある。
【図50】操作部に吸引制御装置が取り付けられた状態
の側面図である。
【図51】操作部に吸引制御装置が取り付けられた状態
の上面図である。
【図52】吸引チューブ同志を連結部材により連結した
状態を示す図である。
【図53】吸引制御装置の押しボタン部と送気送水バル
ブの押しボタン部との位置関係を示す図である。
【図54】(a)はチューブ固定用溝部に固定された第
1の吸引チューブをチューブカバーによって覆った状態
を示す内視鏡操作部の側面図、(b)は(a)のW−W
線に沿う断面図である。
【図55】(a)はピストンの変形例を示す側面図、
(b)は(a)のFF方向矢視図である。
【図56】吸引制御装置の組み立て状態における側断面
図。
【図57】本発明の第9の実施例に使用される吸引制御
装置の側断面図である。
【図58】(a)は押しボタン部の側面図、(b)は
(a)のY方向矢視図である。
【図59】本発明の第9の実施例に使用される吸引チュ
ーブであり、(a)は(b)のZ方向矢視図、(b)は
吸引チューブの側面図、(c)は吸引チューブの側断面
図である。
【図60】吸引チューブのチューブ屈曲部の端部形状を
示す図である。
【図61】(a)は吸引制御装置が取り付けられる操作
部の取付部の断面図、(b)は(a)のAA方向矢視図
である。
【図62】吸引制御装置を操作部の取付部に取り付けた
状態を示す断面図である。
【図63】吸引制御装置の変形例を示す側断面図であ
る。
【図64】第10の実施例で使用する第2のエルボ部材
であり、(a)は(b)のBB方向矢視図、(b)は第
2のエルボ部材の側面図である。
【図65】第10の実施例で使用するシリンダの斜視図
である。
【図66】第10の実施例で使用するピストンであり、
(a)は(b)のCC方向矢視図、(b)はピストンの
斜視図である。
【図67】(a)は吸引制御装置を操作部に取り付けた
状態を示す図、(b)は(a)のDD−DD線に沿う断
面図である。
【図68】出口管路と筒状部とを別体にした場合の断面
図であり、(a)は取り付け前の状態を示す断面図、
(b)は取り付けた状態を示す断面図、(c)は(b)
のII−II線に沿う断面図である。
【図69】(a)はシリンダの筒状部の取り付け面を示
す図、(b)は出口管路の取り付け面を示す図、(c)
は(a)のXX−XX線に沿う断面図、(d)は(b)
のYY−YY線に沿う断面図である。
【図70】シリンダにピストンを装着した際の横断面図
である。
【図71】吸引制御装置の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
6…吸引制御装置、28,30,93…吸引チューブ、
50…内視鏡。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図5に示すように、ピストン41の側面に
はその中央部から底部にかけて空気挿通路57が設けら
れている。また、空気挿通路57と反対側に位置するピ
ストン41の側面には、シリンダ40のピストン係止突
起52にピストン41を挿通させるためのピストン挿通
溝58と、ピストン挿通溝58に繋がりピストン41を
シリンダ40の内部に係止させるためのピストン係止溝
59とが設けられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】図24に示すように、本実施例では、操作
部2のシリンダ固定穴121の断面が長方形に形成され
ている。また、シリンダ固定用穴121の中央部の両側
面には断面が長方形のシリンダ嵌合突起122が設けら
れている。本実施例で使用される吸引制御装置6は、第
5の実施例で示した吸引制御装置6と同じ管路構成をな
している。しかしながら、シリンダ114は断面の外形
長方形に形成されており、その両側面には断面が長方
形のシリンダ嵌合凹部123が設けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】ここで図28に本実施例における吸引管路
系469の構成を示す。挿入部1の内部には先端硬質部
5に片側の開口部を持つ吸引チャンネル470が設けら
れている。吸引チャンネル470の反対側の端部は鉗子
口26まで延出して開口している。鉗子口26には内部
に管路をもった鉗子栓27が取り付けられるとともに鉗
子栓27から管路を分岐させる管路分岐部材229が
けられている。管路分岐部材229には第1の吸引チュ
ーブ28が接続されるとともに、この第1の吸引チュー
ブ28が吸引制御装置6の入口管路256に接続され
る。さらに吸引制御装置6からは出口管路255が設け
られており、ここに第2の吸引チューブ30が接続され
る。第2の吸引チューブ30は吸引チューブ固定部材2
35を介して第3の吸引チューブ236へ接続されると
ともに、この第3の吸引チューブ36が吸引ポンプ47
1に接続されることで吸引管路系469が構成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】また、図32にピストン241の縦断面図
を示す。筒状部242のシリンダ内部で摺動する第2の
摺動部分472は外周がテーパのない垂直な円筒面で形
成される。また、第2の摺動部分472よりも上部は上
方向に広がるテーパ形状をなす第2のテーパ部473と
なっている。筒状部242の内部には、テーパ形状の管
路部であるテーパ管路244、テーパ管路244の上端
側面部には上側開口部245、下端部には下端開口部2
47、下端側面には下端側面開口部246がそれぞれ設
けられている。また、上側開口部245は正面から見た
とき図31に示すように長方形とこの長方形の長辺を直
径とする半円を組み合わせた形状をなしている。このた
め同じ直径の円に比べて大きな面積をもつ。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】本実施例において、上側開口部245と
端部側面開口部246は図32の(b)に示すように水
平面内で125度の角度をなす位置に設けられている。
また、筒状部242の下端部は全周にわたり第1の面取
り部253が設けられている。押しボタン部243の内
部にはリブ250が設けられている。また、押しボタン
部243の内部は上側から下側に向かって広がるテーパ
形状になっている。図34はピストン241の横断面図
を示す。本実施例では図34に示すようにリブ250は
円周上に均等な間隔で3箇所設けられているが、3箇所
に限定されず、これよりも多くあるいは少なく設けても
かまわない。また、筒状部242の上部には、筒状部の
内部を抜いて形成する肉抜き部451が設けられてい
る。また、押しボタン部242の肉抜き部451に対向
する位置には第2の穴部452が設けられている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】図35の(a)および(c)に本実施例で
使用する吸引制御装置6に取り付けられるシリンダ25
4を示す。シリンダ254はポリサルフォン、ノリル、
変性PPO、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリエ
チレン、フッ素樹脂などの硬い樹脂、あるいはステンレ
ス、黄銅、アルミニウムなどの金属から形成される。図
35の(a)はシリンダ254を上面から見た図を、ま
た、図35の(c)はシリンダ254を側面から見た図
を示す。シリンダ254には、円筒形の断面形状をもつ
第2の筒状部257が設けられており、この第2の筒状
部257の側面に出口管路255および入口管路256
が設けられている。出口管路255と入口管路256
は、図35の(a)に示すように平面上で125度の角
度をなす。本実施例ではこの角度は125度としている
が、それ以外の角度であってもかまわない。また、図3
5の(c)に示すように出口管路255と入口管路25
6は垂直方向にずれた位置に設けられている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】図40の(a)に本実施例で使用する操作
部2の上面図をまた、図40の(b)に操作部2の側面
図を示す。操作部2に設けられた送気送水バルブ7とリ
モートスイッチ8の間には、吸引制御装置6を取り付け
るための固定穴部276が設けられている。固定穴部2
76は互いに平行な2面からなる側壁部277と側壁部
277同士をつなぐ半円形状の水平断面形状をもつ面で
ある曲壁面278によって構成される。また、曲壁面2
78と対向する位置には操作部2の側面である操作部側
面279に開口している側部開口部280が、操作部上
面には上部開口部281が設けられている。側壁部27
7の操作部側面279側には側壁部から張り出した第3
のリブ282が設けられている。第3のリブ282の間
は固定穴部276よりも幅の狭い固定穴狭部291とな
っている。固定穴部276はまた操作部2の長軸方向に
直交する方向に設けられている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】また、出口管路255に接続されたエルボ
部材270には第2の吸引チューブ30が接続される。
第2の吸引チューブ230は操作部2に設けられたケー
シングカバー271bに突出して設けられるユニバーサ
ルコード接続部238の上部を通って下方へ導かれる。
本実施例ではユニバーサルコード接続部238の上部断
面は図49の(b)に示すように凹部のない形状をして
いるが、図49の(c)に示すように凹部238aを設
けてこの部分に第2の吸引チューブ30を通してもかま
わない。凹部238aに吸引チューブを通すと、第2の
吸引チューブ30が操作部2上に突出する部分が減るた
め操作部2の操作性が向上する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】この状態での吸引バルブの断面を図56の
(a)に示す。図56の(b)はピストン241を押し
込んだ状態を示す。ピストン241を押し込むことによ
って入口管路256、上側開口部245、テーパ管路2
44、下端側面開口部246、出口開口部255が連通
して吸引動作が行われる。ピストン241が下方向に最
大限押し込まれたとき押しボタン部243の端部と、フ
ランジ264が当接してピストンのストッパとして作用
する。このときバネ収納部459の高さに比べてバネ2
83の高さが高いため、バネ283の素線どうしが密着
することはないので操作時にバネ283の素線どうしが
当接して騒音が発生する心配がない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図37
【補正方法】変更
【補正内容】
【図37】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図42
【補正方法】変更
【補正内容】
【図42】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図43
【補正方法】変更
【補正内容】
【図43】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図49
【補正方法】変更
【補正内容】
【図49】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図53
【補正方法】変更
【補正内容】
【図53】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図54
【補正方法】変更
【補正内容】
【図54】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図70
【補正方法】変更
【補正内容】
【図70】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 横田 貴之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中川西 聡 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引管路の上流側管部と下流側管部とが
    それぞれ接続される一対の接続口を有するシリンダと、
    前記一対の接続口同志の連通を果たす通路を形成するピ
    ストンとを有し、前記ピストンを前記シリンダ内に嵌挿
    して前記一対の接続口同志の連通状態を制御することで
    前記吸引管路の吸引動作を制御する吸引制御装置を備え
    た内視鏡において、前記吸引制御装置を内視鏡操作部に
    対して着脱自在に設けたことを特徴とする内視鏡。
JP5351112A 1993-05-24 1993-12-29 内視鏡 Withdrawn JPH0739512A (ja)

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JP12160293 1993-05-24
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