JPH0739091A - 同期機のロータ構造および同期型モータ - Google Patents

同期機のロータ構造および同期型モータ

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JPH0739091A
JPH0739091A JP5200241A JP20024193A JPH0739091A JP H0739091 A JPH0739091 A JP H0739091A JP 5200241 A JP5200241 A JP 5200241A JP 20024193 A JP20024193 A JP 20024193A JP H0739091 A JPH0739091 A JP H0739091A
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JP
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rotor
synchronous motor
axis inductance
permanent magnet
motor
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JP5200241A
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English (en)
Inventor
Yasumi Kawabata
康己 川端
Eiji Yamada
英治 山田
Tetsuya Miura
徹也 三浦
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転子の外周に突極を設けた同期型モータの
リラクタンストルクTrを高め、モータの出力トルクを
増加する。 【構成】 三相同期型モータにおいて、外周に永久磁石
52を貼付し、永久磁石52の間に突極71ないし74
を設ける。この突極71の中心に径方向にスリット81
ないし84を設け、更にその内周側を周方向に延長す
る。この結果、突極内部のループ状の磁路は形成され難
くなり、d軸インダクタンスLdは低下する。一方、q
軸インダクタンスLqは高くできるから、その差に比例
するリラクタンストルクTrを高くすることができる。 【効果】 同期型モータの出力トルクが増加すれば、こ
れを搭載した電気自動車などの性能(例えば走行距離、
最高時速など)を向上することも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界磁磁石としての永久
磁石を回転子に備える同期型モータや同期発電機などの
同期機のロータ構造およびこのロータ構造を採用した同
期型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の同期機として同期型モー
タを例にとると、同期型モータの回転子は、例えば特公
昭62−60906号公報に示すように、回転子の表面
もしくは内部に永久磁石を設け、固定子側のスロットに
巻回されたコイルにより回転磁界を発生させ、この相互
作用により回転子を回転している。
【0003】また、回転子外周に設けられた永久磁石の
間に突極を設けて電機子電流による横軸(d軸)方向の
磁束が回転子鉄心内を通り易くし、縦軸(q軸)のイン
ダクタンスLqをd軸のインダクタンスLdより大きく
して、リラクタンストルク(反作用トルク)を有効利用
しようとする提案もなされている(例えば実開昭62−
88463号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
突極を有する同期型モータでは、突極の形状や配置など
に関して僅かな検討が加えられているに留まり、リラク
タンストルクを最大限に利用するロータ構造について、
十分な検討がなされているとは言い難かった。従って、
リラクタンストルクを有効利用して、モータの出力トル
クを増大したり、同一トルクにおいてモータ形状を小型
化する余地が、残されていた。
【0005】尚、こうした点は、同様の構成をとる同期
発電機でも同様であった。本発明は、永久磁石と突極の
関係のみならず、回転子自体の構造を検討し、リラクタ
ンストルクを最大限に利用することを目的とし、次の構
成を採った。
【0006】
【課題を解決するための手段】回転子に永久磁石を備え
る本発明の第1の同期機のロータ構造は、回転子の外周
に設けられた複数個の永久磁石の間に透磁率の高い第1
の材料からなる突極を設け、この突極を回転子の径方向
に沿って分割する位置に、第1の材料より透磁率の低い
領域を設けたことを特徴とする。
【0007】この領域は、エアギャップとして設けても
良いし、透磁率の低い他の材質、例えば銅,アルミニウ
ム,ステンレス,合成樹脂等により構成しても良い。他
の材料を用いる場合には、積層されるロータの薄板を固
定する固定部材を兼用することも有用である。
【0008】突極を径方向に分割する位置に透磁率の低
い領域を設けるのは、突極内部にループ状の磁路が形成
されてd軸インダクタンスLdが高くなることを妨げる
ためである。従って、この領域は、突極の中心からずれ
た位置に設けられても差し支えないし、透磁率の低い材
料が充填あるいは挿入されているのであれば、突極を3
以上に分割するものであっても差し支えない。また、こ
の領域は、突極内部に留まらず、ロータの更に内周側、
場合によってはロータの最内周の位置まで延出されてい
ることも望ましい。この領域は、スリット状であっても
よいし、内周側ほど幅の広い台形形状としても差し支え
ない。また、回転子内周側の位置においては回転子の周
方向に広がった形状とすることも、各軸インダクタンス
の差を大きくする上で、好適である。
【0009】本発明の第2の同期機のロータ構造は、回
転子に永久磁石を備え、この回転子の外周に透磁率の高
い第1の材料からなる突極を設け、この突極を、回転子
の径方向に沿って分割する位置に、第1の材料より透磁
率の低い領域を設け、透磁率の低いこの領域に対して、
更に回転子の内周側に、回転子の周方向に磁束を発生さ
せる永久磁石を配置してなる。領域の形状、配置など
は、第1のロータ構造と同様に、種々の態様が有り得
る。
【0010】また、本発明の同期型モータは、上述した
第1,第2のロータ構造の回転子を備える。
【0011】
【作用】永久磁石を用いた同期機として、同期電動機、
即ち同期型モータを例として説明すると、同期型モータ
の出力トルクTは、次式(1)により求められる。 T=Tm+Tr …(1) ここで、Tmは永久磁石の磁界φmによるトルクであ
り、Trはリラクタンストルクである。Trは、次式
(2)により求められる。 Tr=P(Lq−Ld)・Iq・Id …(2) ここで、Pは永久磁石の極対数、Lqはq軸インダクタ
ンス、Ldはd軸インダクタンス、Iq,Idは、電機
子電流の各軸成分である。この式から、一般に、q軸イ
ンダクタンスLqが大きく、d軸インダクタンスLdが
小さければ、リラクタンストルクTrを大きくできるこ
とが分かる。尚、永久磁石によるトルクTmは、 Tm=φm・Iq …(3) として定まる。
【0012】翻って、本発明の第1の同期機ロータ構造
によれば、突極を回転子の径方向に沿って分割する位置
に設けられた透磁率の低い領域により、突極内部の小さ
な磁路ができにくくなる。この結果、永久磁石による磁
路のインダクタンス(d軸インダクタンス)が小さくな
り、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスとの差が
大きくなる。従って、このロータ構造を採用した同期型
モータでは、リラクタンストルクが増大し、モータ全体
の出力トルクも増大する。同期発電機の場合は、同一の
トルクで発電効率が向上する。
【0013】なお、透磁率の低い領域を、磁路が形成さ
れる部材の最内周まで延長すれば、隣合う永久磁石のS
極,N極が作る磁束の磁路にもこの透磁率の低い領域が
介在することになる。また、透磁率の低い領域の内周側
端部を、ロータの周方向に延長した形状とすれば、突極
内部の小さな磁路は一層形成され難くなる。こうした手
法でも、リラクタンストルクの増大を図ることができ
る。
【0014】本発明の第2の同期機のロータ構造によれ
ば、d軸方向の磁束は、回転子の最内周側に設けられた
永久磁石から、突極と突極との間、即ち固定子側との間
のギャップを通って固定子側に至る磁路を形成する。こ
の磁路にはエアギャップが介在することになり、加えて
突極内部の小さな磁路はできにくくなる。この結果、永
久磁石による磁路のインダクタンス(d軸インダクタン
ス)は小さくなり、第1のロータ構造と同様の作用をき
たす。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例としての回転子50
の形状を示す平面図、図2は、この回転子50を組み込
んだ三相同期モータ40の構造を示す断面図である。
【0016】まず、図2を用いて、三相同期モータ40
の全体構造について説明する。この三相同期モータ40
は、固定子30と回転子50とこれらを収納するケース
60とからなる。回転子50は、外周に永久磁石52が
貼付されており、その軸中心に設けられた回転軸55
を、ケース60に設けられた軸受61,62により回転
自在に軸支している。
【0017】回転子50は、無方向性電磁鋼板を打ち抜
いて成形したロータ57を複数枚積層したものである。
このロータ57は、図示するように、直交する位置に4
箇所の突極71ないし74を備える。この突極71ない
し74は、その中心にスリット81ないし84が設けら
れており、更に、そのスリット81ないし84の内周側
端部は、ロータ57の周方向に延長され、周方向スリッ
ト91ないし94を形成している。各ロータ57は、正
確に同じ大きさ、形状に成形されており、スリット81
ないし84により位置決めする治具を用いて、回転軸5
5の軸方向にスリット81ないし84が揃うように積層
される。積層後回転軸55を圧入し、積層したロータ5
7を仮止めする。この電磁鋼板を素材とするロータ57
には、その表面に絶縁層と接着層が形成されており、積
層後所定温度に加熱して接着層を溶融・固定している。
【0018】こうして回転子50が形成された後、回転
子50の外周面であって、突極71ないし74の中間位
置には、永久磁石52が軸方向に亘って貼付される。こ
の永久磁石は、厚み方向に磁化されている。この永久磁
石52は、回転子50を固定子30に組み付けると、隣
接する永久磁石52およびロータ57,ステータ20を
貫く磁路Mdを形成する。
【0019】固定子30を構成するステータ20は、ロ
ータ57と同じく無方向性電磁鋼板の薄板を打ち抜くこ
とで形成されており、図1に示すように、計12個のテ
ィース22を備える。ティース22間に形成されたスロ
ット24には、固定子30に回転磁界を発生させるコイ
ル32が巻回されている(図2参照)。尚、ステータ2
0の外周には、固定用のボルト34を通すボルト孔36
が4箇所設けられている。
【0020】固定子30は、板状のステータ20を積層
し互いに押圧した状態として、接着層を加熱・溶融する
ことで一応固定される。この状態で、コイル32をティ
ース22に巻回して固定子30を完成した後、これをケ
ース60に組み付け、ボルト孔36に固定用のボルト3
4を通し、これを締め付けて全体を固定する。更に回転
子50をケース60の軸受61,62により回転自在に
組み付けることにより、この同期型三相モータは完成す
る。
【0021】固定子30の固定子コイル32に回転磁界
を発生するよう励磁電流を流すと、これにより隣接する
突極およびロータ57,ステータ20を貫く磁路Mqが
形成される。尚、上述した永久磁石52により形成され
る磁束が回転子50を径方向に貫く軸をd軸と呼び、固
定子30の固定子コイル32により形成される磁束が回
転子50を径方向に貫く軸をq軸と呼ぶ。この実施例で
は、両軸は45度の角度をなしている。
【0022】図1に示すように、本実施例の回転子50
は、隣接する永久磁石52の間に設けられた突極71な
いし74の中心に、径方向に沿ってスリット81ないし
84を備え、更にスリット81ないし84の内周側は、
周方向に広がった周方向スリット91ないし94となっ
ている。スリットは、磁束にとってはエアギャップであ
り、その透磁率は低い。磁束は、エアギャップであるス
リット81ないし84を避けて磁路を形成しようとする
から、永久磁石52が形成する磁路Mdは、回転子50
の周方向スリット91ないし94の更に内周側を通り、
永久磁石52に対向するティース22から、ステータ2
0のヨークの部位を通ったものとなる。2つの永久磁石
52の間に存在する突極71ないし74は、エアギャッ
プとしてのスリット81ないし84により径方向に分割
されているから、突極71ないし74の内部に小さいル
ープ状の磁路が形成されることはない。このため、d軸
インダクタンスLdは、極めて小さくなる。
【0023】一方、固定子コイル32への通電により突
極71ないし74を通るように形成される磁路Mqは、
周方向スリット91ないし94の外周側を通り、突極7
1ないし74に対向するスロット24からヨークの部位
を通ったものとなる。この磁路に関するq軸インダクタ
ンスLqは、d軸インダクタンスLdと較べて十分に大
きな値となる。
【0024】この結果、式(2)に照らすと、(Lq−
Ld)が大きくなるから、リラクタンストルクTrは大
きくなり、三相同期型モータ40の出力トルクは、従来
の単純な突極を備えるものと較べて、約5ないし8パー
セント増加した。この結果、同一トルクを得るのであれ
ば、モータ形状を小さくかつ軽量にすることが可能とな
った。このことは、実施例の三相同期モータ40を搭載
した機器、例えば電気自動車の性能(走行距離、最高時
速など)を向上できることを意味する。更に、モータの
効率が高まり、省エネルギに資すると共に、効率が改善
された分だけ、発熱を抑えることもできる。
【0025】本実施例では、スリット81ないし84の
内周側端部が周方向に延出されているので、突極71な
いし74の内部には磁路が形成されにくくなっている。
本実施例の変形例を図3に示す。図3に示すように、ス
リット81aないし84aにより突極71ないし74を
単に径方向に完全に分割すれば、突極71ないし74内
部にループ状の磁路は形成され難くなるので、d軸イン
ダクタンスLdは小さくなり、リラクタンストルクTr
は大きくできる。もっともこの場合、磁路Mdにエアギ
ャップが存在してしまい、永久磁石52による磁界φm
は小さくなる。そこで、リランクタンストルクTrの向
上という利点を、モータ全体のトルクの向上に十分に生
かすことができるように、エアギャップの寸法を調整す
る。
【0026】突極を分割するスリットを径方向の途中ま
でとした場合、単純なスリット形状と第1実施例のよう
に内周端を周方向に延長した形状とでは、d軸インダク
タンスLdの低下に対する効果は異なる。この点を、図
4に、スリット形状と突極内部の磁路の形状との関係と
して示した。エアギャップはロータ57の電磁鋼板と較
べて透磁率が数桁低いから、エアギャップを通るパスで
は磁路は形成され難く、同図(A)に示す単純な径方向
のスリット81bに較べて、(B)に示す周方向に延長
されたスリット81の方が、突極71内部の磁路が形成
されにくいことが分かる。
【0027】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は、第2実施例の回転子150の構成を示す
平面図である。図示するように、この回転子150は、
回転軸155が軸受61,62の部分を除いて断面正方
形の角柱状に形成されており、この各側面に永久磁石1
52が貼付されている。更に、無方向性電磁鋼板を積層
した特殊形状のロータ組立111ないし114が、この
4個の永久磁石152の側面に固定されている。この実
施例では、永久磁石152は、四角柱形状にできるの
で、厚みを十分に確保することができ、ロータ組立11
1ないし114を固定することも容易である。
【0028】ロータ組立111ないし114が固定され
て完成した回転子150は、第1実施例と同様、固定子
や軸受が組み込まれたケースに回転自在に組み付けら
れ、三相同期型モータが完成する。この回転子150
は、図示するように、ロータ組立111ないし114の
円周方向左右端に設けられた凸部により、90度ずつ隔
たった位置に突極171ないし174を構成する。突極
171ないし174の間の外径の小さな部位は、永久磁
石152による磁束に対して、エアギャップ161ない
し164として働く。
【0029】各ロータ組立111ないし114は、円周
方向両サイドの縁がなす角が鈍角である扇型形状になっ
ているので、この突極171ないし174は、中心部
に、永久磁石152に至る略台形形状の大きな空間部1
81ないし184を備えることになる。この空間部18
1ないし184は、磁束にとってはエアギャップであ
り、突極171ないし174の内部に磁路を形成させな
いように働くから、ロータ組立111ないし114の外
周とステータとの間のギャップ161ないし164の存
在と相俟って、d軸インダクタンスLdは小さくなる。
一方、q軸インダクタンスLqは大きくなり、結果的に
リラクタンストルクTrは増大する。
【0030】以上説明した本実施例では、第1実施例と
同様にリラクタンストルクTrを増加してモータの出力
トルクを大きくすることができる。しかも、本実施例で
は、永久磁石152は、回転子150の内部に配置でき
かつ磁化の方向は径方向に直交する方向なので、その厚
みを大きくし、出力トルクに直接影響する永久磁石によ
る磁界の強度φmを高くすることが容易である。また、
空間部181ないし184を大きくとることができ、d
軸インダクタンスLdを十分に小さくすることができ
る。
【0031】尚、本実施例では、ロータ組立111ない
し114は、永久磁石152に固定したが、図6に示す
ように、無方向性電磁鋼板を打ち抜いて一体型のロータ
201を形成し、これを積層・固定後、永久磁石202
を挿入・固定する構成とすることも差し支えない。この
場合には、全体の強度を容易に確保できる上、回転軸2
05も通常の軸材を使用することができる。また、空間
部181ないし184間形状は、実施例のように内周側
に向かって幅が漸増する形状に限定する必要はなく、例
えば図3に示したスリット形状とし、その内周側端部の
更に内側に永久磁石を配置した構造とすることも差し支
えない。
【0032】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば1極2もしくは4スロット以上の構成を備え
た同期機としての構成や、同期発電機に適用した構成な
ど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0033】本発明の他の実施例として、スリットの部
分に透磁率の低い材料(例えば銅や合成樹脂等)の部材
を挿入,圧入あるいは充填し、積層されたロータ57を
固定するのに用いた構成や、スリットのないロータを打
ち抜いた後、レーザなどを照射してスリットと同様の形
状に透磁率の低い領域を形成した構成などが可能であ
る。前者の場合には、ロータの固定を容易に行なえると
いう利点がある。一方、後者の場合には、スリットを打
ち抜く必要がないので、製造工程が簡略になり、また、
回転子の強度も向上するという利点がある。スリットが
ないので、積層前のロータの取扱い、更には積層・固定
も容易である。スリットを設けない場合には、回転子の
軸回りの釣合をとるのも容易である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1,第2
の同期型モータのロータ構造では、d軸インダクタンス
を低減して、q軸インダクタンスとd軸インダクタンス
との差の大きな同期型モータを容易に製造することがで
きるという優れた効果を奏する。本発明の第2の同期型
モータのロータ構造では、永久磁石の形状の自由度が高
く、永久磁石の厚みをまして磁界の強度を高めることも
容易である。
【0035】また、本発明のロータ構造を採用した同期
型モータは、リラクタンストルクが増加し、その出力ト
ルクを大きくすることができる。従って、同一トルクな
ら形状を小さくできる上、モータとしての効率を高め、
省エネルギに資することもできる。また、このモータを
搭載した機器の各種性能の向上を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である三相同期型モータの構
造を示す平面図である。
【図2】実施例の回転子50を組み込んだ三相同期モー
タ40の構造を示す断面図である。
【図3】第1実施例の変形例を示す説明図である。
【図4】突極内部の磁路について説明する説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例を示す回転子150の平
面図である。
【図6】第2実施例の変形例を示すロータの平面図であ
る。
【符号の説明】
20…ステータ 22…ティース 24…スロット 30…固定子 32…固定子コイル 34…ボルト 36…ボルト孔 40…三相同期モータ 50…回転子 52…永久磁石 55…回転軸 57…ロータ 60…ケース 61,62…軸受 71ないし74…突極 81ないし84…スリット 91ないし94…周方向スリット 111ないし114…ロータ組立 150…回転子 152…永久磁石 155…回転軸 161ないし164…エアギャップ 171ないし174…突極 181ないし184…空間部 201…ロータ 202…永久磁石 205…回転軸 Ld…d軸インダクタンス Lq…q軸インダクタンス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子に永久磁石を備える同期機のロー
    タ構造において、 該回転子の外周に設けられた複数個の永久磁石の間に透
    磁率の高い第1の材料からなる突極を設け、 該突極を該回転子の径方向に沿って分割する位置に、前
    記第1の材料より透磁率の低い領域を設けたことを特徴
    とする同期機のロータ構造。
  2. 【請求項2】 前記領域が、回転子内周側の位置におい
    ては回転子の周方向に広がった形状である請求項1記載
    の同期機のロータ構造。
  3. 【請求項3】 前記領域が、回転子の磁路を形成する部
    材の最内周の位置まで至る形状である請求項1記載の同
    期機のロータ構造。
  4. 【請求項4】 回転子に永久磁石を備える同期機のロー
    タ構造において、 該回転子の外周に透磁率の高い第1の材料からなる突極
    を設け、 該突極を該回転子の径方向に沿って分割する位置に、前
    記第1の材料より透磁率の低い領域を設け、 該透磁率の低い領域に対して、更に回転子の内周側に、
    該回転子の周方向に磁束を発生させる永久磁石を配置し
    てなる同期機のロータ構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載のロータ構造の回
    転子を備えた同期型モータ。
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