JPH0738382Y2 - 宅地の構造 - Google Patents

宅地の構造

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JPH0738382Y2
JPH0738382Y2 JP6368889U JP6368889U JPH0738382Y2 JP H0738382 Y2 JPH0738382 Y2 JP H0738382Y2 JP 6368889 U JP6368889 U JP 6368889U JP 6368889 U JP6368889 U JP 6368889U JP H0738382 Y2 JPH0738382 Y2 JP H0738382Y2
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JP
Japan
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residential land
ground
water channel
recess
water
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JP6368889U
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JPH032041U (ja
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洋一 松本
義 羽田
照康 平山
康広 社本
晴行 藤井
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Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、未開発区域またはすでに宅地が造成されてい
る区域の有効利用が図れ、特に地震時の液状化現象を予
防する宅地の構造に関する。
「従来の技術およびその課題」 本来、新たに宅地を造成する場合には、未開発であって
も、あるいは宅地がすでに造成されている区域であって
も、それに付随して道路、鉄道、上下水道等の公共設備
(インフラストラクチャ)を造成する必要がある。従来
この公共設備は宅地と別個に造成されており、公共設備
を含めた全体の敷地面積に対する住宅部の面積は、人工
密度によっては50%程度にしか至らない場合もある。こ
のため、住宅の高層化の傾向が高まるが、住戸毎の庭を
持つことが困難である。自然の景観を壊す、日照問題が
生じる等の問題を避けることができない。
そこで、宅地を人工的に造成することによって前述の問
題解決を図ることが考えられるが、このような場合にお
いても依然として以下のような問題を避けることができ
ない。つまり、人工的に造成された宅地であっても、一
般の宅地と同様に、地震時における地盤の液状化を生じ
るといった問題である。
しかも、一般に液状化防止のための地盤改良を行うには
極めて高いコストがかかるため、低コストで液状化を防
止する方法の開発が望まれている。
本考案は前記事情に鑑みてなされたものであって、環境
良好でありながら高密度の宅地を提供でき、開発区域の
有効利用が可能な宅地を造成するとともに、造成された
宅地における液状化を防止する構造を容易にかつ、低コ
ストで設けることのできる宅地の構造を提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 そこで本考案は、宅地を造成すべき箇所の地面に設置さ
れた設備の付近にある地盤を掘り起こして凹所を形成
し、この掘削土砂を前記設備の上方を覆うように盛って
人工丘陵を施工し、この人工丘陵の斜面を階段状に形成
することで宅地を造成する宅地の構造において、前記人
工丘陵の下部を横切るように延在する形態で水路を配設
し、この水路の表面に吸入孔を形成し、かつ前記水路の
端部を前記凹所に開口させるとともに、前記水路を端部
に向って下り勾配に設けることによって前記目的を達成
するものである。
「作用」 たとえば飽和度が100%に近いような砂質地盤に地震力
が作用すると、土砂の粒子間に存在する間隙水の水圧が
地震の運動エネルギーによって瞬間的に上昇するが、本
考案の宅地の構造では、人工丘陵の下部を横切るように
延在する形態で水路が配設されているので、人工丘陵の
地盤において地震時に水圧の高くなった間隙水を水路表
面に形成された吸入孔から有効に吸入することができ
る。そして、この水路の端部が人工丘陵側方にある凹所
に開口されているとともに、この端部に向って水路が下
り勾配に設けられているので、水路に吸入された間隙水
を速やかに凹所に排水することができる。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図ないし第2図は、本考案の一実施例である宅地の
構造を示す図である。これらの図において、符号1で示
されるものは宅地を造成すべき箇所の地面に設置された
設備1で、符号2は設備1の付近にある地盤Gを掘り起
こして形成された凹所であり、符号3は、前記凹所2の
掘削土砂を前記設備1の上方を覆うように盛って施工し
た人工丘陵3であって、符号4は、地盤Gの余剰水分を
排水するために前記人工丘陵3の下部に配設された水路
である。
設備1は、地盤G上に設けられた公共設備等であって、
たとえば体育館、道路、鉄道等が設けられている。
凹所2は、前記設備1の付近を掘り起こすことによって
形成された掘削穴であって、この掘削土砂を前記設備1
を覆うように盛って人工丘陵3を構成するものである。
前記人工丘陵3は、東西に長い形状に形成され、南北に
それぞれ斜面3a、3bが形成されている。そして、この南
側の斜面が階段状に形成されることで、住宅が構築され
るべき宅地が造成されている。
水路4は、多気孔性の筒体から構成されたものであっ
て、その表面には吸入孔4aが無数に形成されている。
また、水路4は、第1図に示すように、前記人工丘陵3
の下部を横切るように延在する形態で配設され、その端
部4bは前記凹所2に開口している。
さらに、水路4は、前記吸入孔4aから吸入した水を前記
凹所2に案内するため端部4bに向って下り勾配に設けら
れている。
なお、図示例において、水路4は、人工丘陵3を直角に
横切るように配設されているが、必ずしもこのように配
設される必要はなく、たとえば人工丘陵3に対して斜め
に横切るように配設されてもよい。
次に、このような宅地の構造の施工方法について説明す
る。
まず、地盤G上に傾斜面を形成してその傾斜面に沿って
水路4を設置する。水路4を設置した後、この傾斜面に
土砂を盛って前記地盤Gに対して水平面を形成する。こ
の水平面が、宅地を造成すべき箇所の地盤であって、こ
の地盤上に道路、鉄道、駐車場、体育館、上下水道等の
公共設備を施工する。特に、道路、鉄道については、人
工丘陵3の延在すべき方向に沿って延在させて施工す
る。
そして、この設備付近の地盤を掘り起こして凹所2を形
成するとともに、この掘削土砂を前記設備1の表面を覆
うように盛っていく。このとき、設備周囲に盛り上げた
土砂の崩壊を防止する目的で、織布等のジオデキスタイ
ルを適宜布設することが好ましい。また、施工完了した
人工丘陵3の表面にも同様にジオデキスタイルを布設し
ておくことが好ましい。このようにして掘削部の法面
(のりめん)と盛土の法面とを一致させた状態で、人工
丘陵3の施工を終了する。
そして、前記水路4の端部4bは、前記凹所2に開口しす
るように設定され、もし凹所2に達しない場合には、水
路4の端部4bにさらに水路4を継ぎ足してその端部4bを
凹所2に到達させるものとする。
人工丘陵3の斜面の角度は、南側の斜面で例えば17度程
度、北側の斜面で30度程度であれば、居住環境を損なわ
ずに日照を確保することができる。
そして、本実施例の宅地の構造によれば、次のような効
果が得られる。たとえば飽和度が100%に近いような砂
質地盤に地震力が作用すると、土砂の粒子間に存在する
間隙水の水圧が地震の連動エネルギーによって瞬間的に
上昇するが、人工丘陵3の下部を横切るように延在する
形態で水路4が配設されているので、人工丘陵3の地盤
Gにおいて地震時に水圧の高くなった間隙水を水路4の
表面に形成された吸引孔4aから有効に吸入することがで
きる。そして、この水路4の端部4bが人工丘陵3の側方
にある凹所2に開口されているとともに、この端部4bに
向って水路4が下り勾配に設けられているので、水路4
に吸入された間隙水を速やかに凹所2に排水することが
できる。
また、前記凹所2に水を溜めることによって、消火用水
等の貯水池として利用することも可能となる。この貯水
池に貯水される水の水面は、少なくとも前記地盤Gより
も低い位置に設定されるものとし、水面のレベルLをこ
のように設定すれば、水路4に吸入された間隙水をより
有効に案内することができる。
さらに、このような宅地の構造を施工する場合、地盤G
を掘り起こした際の掘削土砂を利用して人工丘陵3を構
成しているので、凹所2に近接した位置に人工丘陵3を
施工することができる。
しかも、本実施例の水路4を構築するには、単に地盤上
に水路4を設置するだけなので、構造が簡単となり他の
いかなる施設にも影響を与えることなく容易に施工する
ことができ、かつコストを低く押さえることができる。
次に本考案の他の実施例について、第3図を参照して説
明する。なお、本実施例において、前記実施例と同様の
構成となる部分には、共通の符号を付してその説明を省
略する。
本実施例では、水路4の構造が前記実施例と異なってお
り、この水路4は無数の通気孔4aを有する筒体の側面
に、この側面から外側方に突出する水路4cを複数本連結
したような構成になっている。
本実施例によれば、前記実施例と同様の効果を奏するこ
とができるのは勿論、水路4cを連結したことによって、
より多くの間隙水を吸入することができる。よって、よ
り有効な液状化防止を図ることができる。
「考案の効果」 本考案は、宅地を造成すべき箇所の地面に設置された設
備の付近にある地盤を掘り起こして凹所を形成し、この
掘削土砂を前記設備の上方を覆うように盛って人工丘陵
を施工し、この人工丘陵の斜面を階段状に形成すること
で宅地を造成する宅地の構造において、前記人工丘陵の
下部を横切るように延在する形態で水路を配設し、この
水路の表面に吸入孔を形成し、かつ前記水路の端部を前
記凹所に開口させるとともに、前記水路を端部に向って
下り勾配に設けた構成としたので、以下のような効果を
奏することができる。
土砂の粒子間に存在する間隙水の水圧は、地震の運
動エネルギーによって瞬間的に上昇し、間隙水の水圧の
上昇によって土砂の粒子間の摩擦力を低下させるが、こ
のようにして水圧の高くなった間隙水を前記水路の吸入
孔から予め吸入することによって地盤の液状化を阻止す
ることができる。
間隙水を吸入する水路は、人工丘陵の下部を横切る
ように延在しているので、人工丘陵下方の地盤において
生じる間隙水を有効に吸入し、かつ水路に吸入された間
隙水を、水路の端部に向かう斜面に沿って前記凹所に排
水することができるので、地震時の液状化現象を引き起
こす原因となる地盤中の土砂に含まれる間隙水を人工丘
陵の外部に排出することができる。
人工丘陵付近に形成された凹所内のレベルが、既存
地盤よりも低く設定されているので、水路によって吸入
された水を容易に排出することができる。
地盤を掘り起こした際の掘削土砂を利用して人工丘
陵を構成したので、凹所に近接した位置に人工丘陵を施
工することができる。
本考案の水路を構築するには、単に地盤上に水路を
設置するだけなので、構造が簡単となり他のいかなる施
設にも影響を与えることなく容易に施工することがで
き、かつコストを低く押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の宅地の構造の一実施例を
示す図であって、第1図は宅地の構造の側面図、第2図
は第1図における斜視図、第3図は本考案の宅地の構造
の他の実施例を示す斜視図である。 1……設備、2……凹所、3……人工丘陵、4、5……
水路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 社本 康広 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 藤井 晴行 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】宅地を造成すべき箇所の地面に設置された
    設備の付近にある地盤を掘り起こして凹所を形成し、こ
    の掘削土砂を前記設備の上方を覆うように盛って人工丘
    陵を施工し、この人工丘陵の斜面を階段状に形成するこ
    とで宅地を造成する宅地の構造であって、前記人工丘陵
    の下部を横切るように延在する形態で水路が配設され、
    この水路の表面には吸入孔が形成され、かつ前記水路の
    端部が前記凹所に開口するとともに、前記水路は端部に
    向って下り勾配に設けられていることを特徴とする宅地
    の構造。
JP6368889U 1989-05-31 1989-05-31 宅地の構造 Expired - Lifetime JPH0738382Y2 (ja)

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JP6368889U JPH0738382Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 宅地の構造

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JPH032041U JPH032041U (ja) 1991-01-10
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