JPH0737026B2 - 樹脂ペレットの製造方法 - Google Patents

樹脂ペレットの製造方法

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JPH0737026B2
JPH0737026B2 JP11959088A JP11959088A JPH0737026B2 JP H0737026 B2 JPH0737026 B2 JP H0737026B2 JP 11959088 A JP11959088 A JP 11959088A JP 11959088 A JP11959088 A JP 11959088A JP H0737026 B2 JPH0737026 B2 JP H0737026B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、樹脂ペレットの製造方法に関し、さらに詳し
くは、エチレン‐酢酸ビニル共重合体などの粘着性樹脂
からなるにもかかわらず耐ブロッキング性に優れる樹脂
ペレットの製造方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 一般に、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、エチレン‐ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン‐アクリル酸共重
合体あるいはエチレン‐メタクリル酸共重合体などのエ
チレンと極性ビニル化合物との共重合体においては、極
性ビニル化合物含有量が増えるにしたがって粘着性が増
すため、樹脂ペレット同士がブロッキングを起こすとい
う問題点があった。
従来、上記樹脂ペレットのブロッキングを防止する方法
として、種々の処理方法が提案されている。たとえば、
タルク、シリカ等の無機粉末、粉末ポリエチレン、ポリ
エチレンワックス、エチレン‐酢酸ビニル共重合体分散
液、あるいはエチレン‐酢酸ビニル共重合体ケン化物の
微粉末などを、上記エチレン系共重合体の樹脂ペレット
表面に被覆する方法が提案されており、より具体的に
は、樹脂ペレットに被覆用微粉末を吹き付ける方法や、
樹脂ペレットを微粉末スラリーに浸透させる方法などの
単純な方法が示されている。
しかしながら、上記のような方法を工業的規模で行なう
には、なお解決させねばならない問題点があった。すな
わち、工業的規模においては、袋詰などの作業を連続的
かつ簡単な操作で行なうという必要性から、樹脂ペレッ
トは、大容量のホッパーに貯蔵されることが望まれてい
る。
しかしながら、上記のような単純な方法で、微粉末を被
覆した樹脂ペレットをいきなり大容量のホッパーに入
れ、そのまま貯蔵しようとしても、樹脂ペレットの自重
により、樹脂ペレット同士が、ブロッキングを起こすた
め、上記樹脂ペレットは容量の小さいホッパーに貯蔵せ
ざるを得ないという問題点があった。
そこで、本発明者らは、エチレン系共重合体などの粘着
性樹脂からなる大量の樹脂ペレットを、大容量のホッパ
ーに貯蔵できるような樹脂ペレットの製造方法を確立す
べく鋭意研究したところ、エチレン系共重合体などの粘
着性樹脂を押出機から押出して水中でペレット状に切断
して得られる樹脂ペレットの表面に、シリカ粉末などの
粘着防止用粉末をコーティングした後、この樹脂ペレッ
トをホッパーまで搬送し、次いで、該ホッパー内に気体
を供給する一方で、該ホッパー下部から樹脂ペレットの
一部を抜き出して該ホッパー上部から再びホッパー内に
導入するように、樹脂ペレットを循環させながら乾燥を
行なえば、大容量のホッパーに大量の樹脂ペレットを貯
蔵してもブロッキングが生じないことを見出し、本発明
を完成するに至った。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、エチレン‐酢酸ビニル共重合
体などの粘着性樹脂からなる樹脂ペレットであって、大
容量のホッパーに大量の樹脂ペレットを貯蔵してもブロ
ッキングが生じないような樹脂ペレットの製造方法を提
供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る第1の樹脂ペレットの製造方法は、粘着性
樹脂を押出機から押出して水中でペレット状に切断し、
樹脂ペレット表面を粘着防止用粉末でコーティングした
後、該樹脂ペレットを輸送管内に導入し、該輸送管内に
気体を送り込んで該樹脂ペレットをホッパーに搬送し、
次いで、該ホッパー内に気体を供給する一方で、該ホッ
パー下部から樹脂ペレットの一部を抜き出して該ホッパ
ー上部から再びホッパー内に導入するように、樹脂ペレ
ットを循環させながら乾燥することを特徴としている。
本発明に係る第2の樹脂ペレットの製造方法は、粘着性
樹脂を押出機から押出して水中でペレット状に切断した
後、樹脂ペレットを輸送管内に導入し、該輸送管内に粘
着防止用粉末スラリーを導入することによって、樹脂ペ
レット表面を粘着防止用粉末でコーティングするととも
に、該輸送管内に気体を送り込んで該樹脂ペレットをホ
ッパーに輸送し、次いで、該ホッパー内に気体を供給す
る一方で、該ホッパー下部から樹脂ペレットの一部を抜
き出して該ホッパー上部から再びホッパー内に導入する
ように、樹脂ペレットを循環させながら乾燥することを
特徴としている。
発明の具体的説明 以下、本発明に係る第1および第2の樹脂ペレットの製
造方法を、第1図に基づいて、具体的に説明する。
第1図は、本発明に係る第1および第2の樹脂ペレット
の製造方法における製造工程を示す一該略図である。
まず、本発明に係る第1の樹脂ペレットの製造方法につ
いて説明する。
本発明で用いられる粘着性樹脂としては、具体的には、
エチレン‐酢酸ビニル共重合体、エチレン‐アクリル酸
エステル共重合体、エチレン‐メタクリル酸エステル共
重合体、エチレン‐アクリル酸共重合体、エチレン‐メ
タクリル酸共重合体、エチレン‐メタアクリル酸‐アク
リル酸エステル共重合体などのエチレンと極性ビニル化
合物との共重合体、エチレン‐プロピレン共重合体、エ
チレン‐1-ブテン共重合体などの粘着性の高いエチレン
‐α‐オレフィン系共重合体が用いられる。たとえば、
エチレン‐極性ビニル化合物共重合体にあっては、極性
ビニル含有量が25〜60重量%である共重合体を代表例と
して挙げることができる。
本発明では、切断を円滑に行なうために、粘着性樹脂を
押出機1から押出した後、水中で冷却しながらペレット
状に切断する。
樹脂ペレットの大きさは、2〜5mmが好ましい。樹脂ペ
レットの大きさが余り小さ過ぎると、樹脂ペレットの耐
ブロッキング性が悪くなる傾向にあり、一方、樹脂ペレ
ットの大きさが余り大き過ぎると、樹脂ペレット中に含
まれる揮発成分のパージに時間がかかるため好ましくな
い。切断された樹脂ペレットは、たとえばフォールアウ
トボックス2、シモンカーター3などの水切り装置で樹
脂ペレットを水切りし、次いで、樹脂ペレットをオーバ
ーサイズ・スクリーン(分級器)4でスクリーンして小
型ホッパー5に収容する。
小型ホッパー5に一時的に入れられた樹脂ペレットは、
輸送管6を通して大容量ホッパー8に移される。この
際、第1の発明では樹脂ペレットは、輸送管6に導入さ
れる前に粘着防止用粉末でコーティングされる。
本発明では、粘着防止用粉末のコーティング方法として
種々の方法を採用することができるが、粘着防止用粉末
を均一に付着させるとともに、製造プロセスの簡略化を
図るという観点から、粉末のスラリーを用いる方法が好
ましい。たとえば、切断ペレットを予め粘着防止用粉末
の水分散液を貯めた攪拌機付きスラリー槽に導いてコー
ティングした後、直ちにシモンカーターのような遠心脱
水機に導いて、水切りを行なうことによって、樹脂ペレ
ット表面に粘着防止用粉末を均一にコーティングする方
法などが採用することができる。
本発明で樹脂ペレット表面のコーティングに用いられる
粘着防止用粉末としては、具体的には、カオリナイト、
パイロフィライト等のクレー類、タルク、雲母類、珪
砂、シラス、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの
無機系粉末、ポリエチレンワックス、EVAなどの有機系
粉末が用いられ、なかでもシリカ粉末が好ましく用いら
れる。これらの粘着防止用粉末は、通常、平均粒子径が
0.001〜30μmであり、好ましくは0.005〜1μmであ
る。粘着防止用粉末の平均粒子径が0.001μm未満にな
ると、粘着防止用微粉末同士が凝集し易くなるため好ま
しくなく、一方粘着防止用粉末の平均粒子径が30μmを
超えると、粘着防止用粉末と樹脂ペレット表面との密着
性が悪くなって、粘着防止用粉末が配管輸送中に剥がれ
易くなるため好ましくない。
本発明で用いられる粘着防止用粉末スラリーとしては、
濃度50〜300g/l程度のスラリーが好ましい。
樹脂ペレット表面への粘着防止用粉末の付着量は、通
常、500〜5000ppmである。
シリカ粉末などの粘着防止用粉末でコーティングした樹
脂ペレットを輸送管6内に導入し、ブロワー7により輸
送管6内に気体、好ましくは空気あるいは窒素ガスなど
の気体を送り込んで樹脂ペレットを大容量のホッパー
8、たとえば10〜100トン用のホッパーに搬送する。
この際、搬送用の気体として空気を用いる場合には、通
常20〜100m3/分程度の流量の空気を用いればよい。
次いで、気体、好ましくはフィルター16,ブロワー10,冷
却除湿器9を通して冷却除湿した15〜25℃程度の空気、
窒素ガスなどの気体を、大容量のホッパー8に供給する
一方で、該ホッパー8の下部から樹脂ペレットの一部を
抜き出して該ホッパー8上部から再びホッパー8内に導
入するように、気体、好ましくはフィルター17、ブロワ
ー12、冷却除湿器11を通して冷却除湿した15〜25℃程度
の空気、窒素ガスなどの気体を、ブレンドライン13に供
給して、樹脂ペレットを循環させながら乾燥する。
この際、大容量のホッパー8に供給される樹脂ペレット
の供給速度がたとえば2〜20トン/時間とすると、ホッ
パー8の下部から一部抜き出してホッパー8の上部に循
環される樹脂ペレットの循環速度が樹脂ペレット供給速
度の1/5〜2/3程度になるように、樹脂ペレット搬送用の
気体としてたとえば流量20〜100m3/分の除湿空気を用
いればよい。
本発明では、上記気体のホッパー8内への供給口は、主
としてホッパー8の下部に設けられるが、ホッパー8の
上部に、この供給口を設けてもよい。
上記のように、ホッパー8内に気体を供給する一方で、
シリカ粉末などの粘着防止用粉末で表面がコーティング
されている樹脂ペレットを循環させることによって、樹
脂ペレットに付着している水分、モノマーなどを系外に
放出し、樹脂ペレットを乾燥状態に保つことができる。
したがって、大容量のホッパー8に大量の樹脂ペレット
を貯蔵した場合でもブロッキングを防止することができ
る。
大容量のホッパー8内に貯蔵されている樹脂ペレット
は、袋詰工程14を経て袋詰され製品化される。
次に、本発明に係る第2の樹脂ペレットの製造方法につ
いて説明する。
本発明で用いられる粘着性樹脂は、上述した本発明に係
る第1の樹脂ペレットの製造方法で用いられる粘着性樹
脂と同じエチレン系共重合体が用いられる。
上述した本発明に係る第1の樹脂ペレットの製造方法で
は、樹脂ペレットを輸送管に導入する前に、樹脂ペレッ
ト表面をシリカ粉末などの粘着防止用粉末でコーティン
グするが、本発明に係る第2の樹脂ペレットでは、ホッ
パー5内にある樹脂ペレットを輸送管6内に導入し、該
輸送管6内にスラリーポンプ15を用いてシリカ粉末スラ
リーなどの粘着防止用粉末スラリーを導入することによ
って、樹脂ペレット表面を粘着防止用粉末でコーティン
グする。
本発明に係る第2の樹脂ペレットの製造方法で用いられ
るシリカ粉末スラリーなどの粘着防止用粉末スラリー中
に含まれる粘着防止用粉末の平均粒子径は、上述した本
発明に係る第1の樹脂ペレットの製造方法の場合と同じ
である。粘着防止用粉末スラリーにおける粘着防止用粉
末と水との配合割合は、通常、粘着防止用粉末100重量
部に対し、250〜2000重量部である。
本発明に係る第2の樹脂ペレットの製造方法における上
記以外の製造工程については、上述した本発明に係る第
1の樹脂ペレットの製造方法における製造工程と同じで
ある。
発明の効果 本発明に係る樹脂ペレットの製造方法では、エチレン系
共重合体などの粘着性樹脂を押出機から押出して水中で
ペレット状に切断して得られる樹脂ペレットの表面に、
シリカ粉末などの粘着防止用粉末をコーティングした
後、この樹脂ペレットをホッパーまで搬送し、次いで、
該ホッパー内に気体を供給する一方で、該ホッパー下部
から樹脂ペレットの一部を抜き出して該ホッパー上部か
ら再びホッパー内に導入するように、樹脂ペレットを循
環させながら乾燥を行なうので、該樹脂ペレットは耐ブ
ロッキング性に優れ、大容量のホッパーに大量の樹脂ペ
レットを貯蔵してもブロッキングが生じないという効果
がある。したがって、本発明によれば、粘着性樹脂から
なる樹脂ペレットの貯蔵に大容量のホッパーが使用でき
るため、小容量のホッパーを数多く用意する必要がな
い。
また本発明に係る製造方法により得られる樹脂ペレット
は、十分に乾燥された状態で袋詰されて製品化されるた
め、袋内で樹脂ペレット同士がブロッキングすることも
ない。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。
まず、実施例および比較例における耐ブロッキング性の
評価方法を以下に示す。
耐ブロッキング性の評価方法 内径40mm、高さ70mmの円筒状容器に、ペレット表面に粘
着防止剤を一定量コーティングした樹脂ペレットを仕込
み、樹脂ペレット上に4.1kgの荷重を載せて所定温度の
雰囲気中に置く。次いで、この荷重を取り外し、円筒状
容器を逆さにして全ての樹脂ペレットが円筒状容器から
流出する時間を記録する。このテストを徐々に温度を上
げて繰り返し行ない、樹脂ペレットが1分間に100%排
出される最高の温度をステイック温度と称し、コーティ
ング樹脂ペレットの耐ブロッキング性を目安とした。下
記基準に基づいて判定した。
ステイック温度 ランク 20℃以上 A 10℃〜20℃未満 B 0℃〜10℃未満 C −10℃〜0℃未満 D −10℃未満 E 実施例1 粘着性樹脂であるエチレン‐酢酸ビニル共重合体(EVA
−1:VA41重量%,MFR65dg/min)を押出機1から押出した
後、水中で冷却しながらペレット状に切断した。次い
で、切断した樹脂ペレットを、直ちに、予め平均粒子径
10mμの高純度(SiO2 99.8%以上)の超微粒子シリカ
を高速攪拌機を使って、水に分散させて固形分濃度10重
量%に調整したシリカ水分散槽に導き、樹脂ペレット表
面をシリカ粉末でコーティングした後、フォールアウト
ボックス2、シモンカーター3などの水切り装置に運
び、樹脂ペレットを水切りした後この樹脂ペレットをオ
ーバーサイズスクリーン4でスクリーンして小型ホッパ
ー5にストックした。
小型ホッパーに一時的にストックされたこのシリカコー
ティング樹脂ペレットを輸送管6に導入し、ブロワー7
による空気とともに大容量ホッパー8に搬送した。
次いで、冷却除湿器9により除湿した17℃の空気をブロ
ワー10を用いて大容量ホッパー8に供給する一方で、該
ホッパー8の下部から、樹脂ペレットの一部を抜き出し
て、該ホッパー8上部から再びホッパー8内に導入し、
冷却除湿器11により除湿17℃の空気をブロワー12を用い
て流量50m3/分でブレンドライン13に供給して、シリカ
コーティング樹脂ペレットを循環させながら乾燥を行な
った。大容量のホッパー8内に貯蔵された乾燥樹脂ペレ
ットは、袋詰工程14を経て袋詰され製品化された。
このようにして得られた樹脂ペレットのシリカ付着量
は、1000ppmであった。また、このコーティング樹脂ペ
レットのステイック温度は15℃であり、耐ブロッキング
性の評価はBランクであった。
実施例2 実施例1において、超微粒子シリカの固形分濃度を20重
量%とした以外は、実施例1と同様にして、製品樹脂ペ
レットを得た。このようにして得られた樹脂ペレットの
シリカ付着量は2000ppmであった。また、この樹脂ペレ
ットのステイック温度は25℃であり、耐ブロッキング性
の評価はAランクであった。
実施例3 実施例1において、超微粒子シリカの固形分濃度を5重
量%とした以外は、実施例1と同様にして、製品樹脂ペ
レットを得た。このようにして得られた樹脂ペレットの
シリカ付着量は500ppmであった。また、この樹脂ペレッ
トのステイック温度は10℃であり、耐ブロッキング性の
評価はBランクであった。
実施例4 実施例1において、シリカ粉末として、平均粒子径30m
μのシリカ粉末を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、製品樹脂ペレットを得た。このようにして得られた
樹脂ペレットのシリカ付着量は900ppmであった。また、
この樹脂ペレットのステイック温度は17℃であり、耐ブ
ロッキング性の評価はBランクであった。
実施例5 実施例1において、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(EV
A−1)の代わりに、ペレット粘着性の強いエチレン‐
酢酸ビニル共重合体(EVA−2:VA45重量%、MFR90dg/mi
n)を用いるとともに、高純度の超微粒子シリカとして
平均粒子径30mμのシリカを用い、シリカ・水分散液中
に超微粒子シリカの固形分濃度を15重量%とした以外
は、実施例1と同様にして、製品樹脂ペレットを得た。
このようにして得られた樹脂ペレットのシリカ付着量は
1500ppmであった。また、この樹脂ペレットのステイッ
ク温度は10℃であり、耐ブロッキング性の評価はBラン
クであった。
実施例6 実施例1において、シリカ‐水分散液の代わりに、平均
粒子径1.5μのタルクと少量のアニオン系界面活性剤と
を水中に添加して高速攪拌機に分散させて固形分濃度を
5重量%に調整したタルク・水分散液を用いるととも
に、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(EVA−1)の代わ
りに、ペレット粘着性の強いエチレン‐酢酸ビニル共重
合体(EVA−2:,VA45重量%、MFR90dg/min)を用いた以
外は、実施例1と同様にして、製品樹脂ペレットを得
た。このようにして得られた樹脂ペレットのタルク付着
量は1000ppmであった。また、この樹脂ペレットのステ
イック温度は5℃であり、耐ブロッキング性の評価は、
Cランクであった。
実施例7 実施例6において、タルクの代わりに、平均粒子径2μ
のクレーを用いた以外は、実施例6と同様にして、製品
樹脂ペレットを得た。このようにして得られた樹脂ペレ
ットのクレー付着量は800ppmであった。また、この樹脂
ペレットのステイック温度は5℃であり、耐ブロッキン
グ性の評価は、Cランクであった。
実施例8 実施例1において、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(EV
A−1)の代わりに、粘着性のあるエチレン‐アクリル
酸エチル共重合体(EEA−1,EA41重量%,MFR8dg/min)を
用いた以外は、実施例1と同様にして、製品樹脂ペレッ
トを得た。このようにして得られた樹脂ペレットのシリ
カ付着量は900ppmであった。この樹脂ペレットのステイ
ック温度は17℃であり、耐ブロッキング性の評価はBラ
ンクであった。
実施例9 粘着性樹脂であるエチレン‐酢酸ビニル共重合体(EVA-
1)を押出機1から押出した後、水中で冷却しながらペ
レット状に切断した。次いで、切断したペレットを、直
ちにフォールアウトボックス2、シモンカーター3など
の水切り装置に運び、樹脂ペレットを水切りした後、こ
の樹脂ペレットをオーバーサイズスクリーン4でスクリ
ーンして小型ホッパー5にストックした。
小型ホッパーに一時的にストックした樹脂ペレットを、
輸送管6内に導入し、該輸送管6内にスラリーポンプ15
を用いて、予め平均粒子径10mμの高純度の超微粒子シ
リカを高速攪拌機を使って、水に分散させて固形分濃度
10重量%に調整したシリカ・水分散液を導入することに
よって、樹脂ペレット表面をシリカ微粉末でコーティン
グし、ブロワー7による空気とともに大容量ホッパー8
を搬送した。以下は実施例1と同様にして、製品樹脂ペ
レットを得た。このようにして得られた樹脂ペレットの
シリカ付着量は1100ppmであった。また、この樹脂ペレ
ットのステイック温度は16℃であり、耐ブロッキング性
の評価はBランクであった。
比較例1 実施例1において、樹脂ペレット表面をシリカ粉末でコ
ーティングしなかった以外は、実施例1と同様にして、
製品樹脂ペレットを得た。このようにして得られた樹脂
ペレットのステイック温度は−10℃であり、耐ブロッキ
ング性の評価はDランクであった。
比較例2 実施例1において、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(EV
A−1)の代わりに、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(E
VA−2)を用い、またこの樹脂ペレット表面をシリカ粉
末でコーティングしなかった以外は、実施例1と同様に
して、製品樹脂ペレットを得た。このようにして得られ
た樹脂ペレットのステイック温度は−15℃であり、耐ブ
ロッキング性の評価はEランクであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る第1および第2の樹脂ペレット
の製造方法における製造工程を示す一概略図である。 1…押出機、2…フォールアウトボックス 3…シモンカーター 4…オーバーサイズスクリーン 5…小型ホッパー、6…輸送管 7…ブロワー、8…大容量ホッパー 9…冷却除湿器、10…ブロワー 11…冷却除湿器、12…ブロワー 13…ブレンドライン、14…袋詰工程 15…スラリーポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着性樹脂を押出機から押出して水中でペ
    レット状に切断し、樹脂ペレット表面を粘着防止用粉末
    でコーティングした後、該樹脂ペレットを輸送管内に導
    入し、該輸送管内に気体を送り込んで該樹脂ペレットを
    ホッパーに搬送し、次いで、該ホッパー内に気体を供給
    する一方で、該ホッパー下部から樹脂ペレットの一部を
    抜き出して該ホッパー上部から再びホッパー内に導入す
    るように、樹脂ペレットを循環させながら乾燥すること
    を特徴とする樹脂ペレットの製造方法。
  2. 【請求項2】粘着性樹脂を押出機から押出して水中でペ
    レット状に切断した後、樹脂ペレットを輸送管内に導入
    し、該輸送管内に粘着防止用粉末スラリーを導入するこ
    とによって、樹脂ペレット表面を粘着防止用粉末でコー
    ティングするとともに、該輸送管内に気体を送り込んで
    該樹脂ペレットをホッパーに搬送し、次いで、該ホッパ
    ー内に気体を供給する一方で、該ホッパー下部から樹脂
    ペレットの一部を抜き出して該ホッパー上部から再びホ
    ッパー内に導入するように、樹脂ペレットを循環させな
    がら乾燥することを特徴とする樹脂ペレットの製造方
    法。
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