JPH0736906U - ヘアバンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性があり、自然な状態に髪を保持できる
ヘアバンドを提供する。 【構成】 コイルバネ１を輪状に形成し、両先端部２、
２の間隔Ｈを人の頭部に装着するに適した間隔にしてな
るヘアバンド。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は前髪をかき揚げた位置に保持するために用いるヘアバンドに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

図３に示すように、婦人が前髪をかき揚げた位置に保持する髪型を一般にカチ ューシャと云われている。その保持用のヘアバンドとして、従来、プラスチック 板を輪状に彎曲形成したものが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところがプラステック板製のヘアバンドによると、形状復元による弾性力で髪 の毛を押さえているが、その復元弾性力が使用回数が増えるにつれて劣化し、耐 久性に欠けるという問題がある。

【０００４】 又プラスチック板製のヘアバンドはその押圧部全体にわたって、髪の毛を扁平 に押さえ付けてしまうため、ヘアスタイル上審美性に欠けるという問題もあった 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のヘアバンドは、上記課題を解決するため、コイルバネを輪状に形成し 、両先端部の間隔を人の頭部に装着するに適した間隔にしてなることを特徴とす る。

【０００６】 又上記のように構成したとき、コイルバネの両先端部コイルすき間に髪の毛が 挟まれるおそれがあるので、その両先端部において、互いに密接するようにコイ ル線が捲回されるように構成し、或いは、前記両先端部にキャップを套嵌した構 成とすると好適である。

【０００７】

【作用】

本考案によると、ヘアバンドがコイルバネで構成されているので、従来のプラ スチック板製のヘアバンドに比較し、髪を押さえるための復元弾性力を長期にわ たって維持できる。 又本考案によると、図３及び図４に示すように、ヘアバン ドの押圧部においても、大半の髪の毛が自然の立体状態を維持してコイルバネを 通過するので、ヘアスタイルに立体感を付与でき、審美性の向上を図ることがで きる。

【０００８】

【実施例】

先ず、図１ないし図４に示す本考案の第１実施例について説明する。

【０００９】 この第１実施例は、コイルバネ１を輪状に形成し、両先端部２、２の間隔Ｈを 人の頭部に装着するに適した間隔とすると共に、前記両先端部２、２において、 互いに密接するようにコイル線材１ａが捲回されていることを特徴とするもので ある。 コイル線材１ａとしては、表面にメッキを施した鋼線が用いられている。この コイル線材１ａをコイル形成機で捲回して直線状のコイルバネ１を作成し、次い で直線状のコイルバネ１を輪状体形成機によって輪状に永久変形させ、図１に示 すような輪状コイルバネ１を形成する。

【００１０】 前記コイル形成機でコイルバネ１を作成する際、両先端部２、２に相当する部 分を、図２に示すようにコイル線材１ａが互いに密接するように捲回している。

【００１１】 又コイル間ピッチＰ及びコイル径Ｄが、一方の先端部２から中間部に至るに従っ て漸次増大し、次いでその中間部から他方の先端部２に至るに従って漸次減小す るようにして、コイル捲回作業が行われる。

【００１２】 上記のように構成されたヘアバンドは、図３に示すように使用される。このヘ アバンドの取付け時や取付外し時には、その両先端部２、２の間隔Ｈを拡げるこ とによって行われるが、ヘアバンドがコイルバネで構成されているため、頭部に 装着した際の復元弾性は、長期使用によっても劣化しない。又図４に示すように 、大半の髪の毛はコイル線材１ａによって押さえ付けられないので、立体感ある 自然な形が維持でき、審美上良好なヘアスタイルとすることができる。更に両先 端部２、２にはコイルすき間が存在しないので、ヘアバンドの取付け時や取外し 時に、髪の毛が挟まるという不都合を解消することができる。

【００１３】 図５及び図６に示す本考案の第２実施例は、コイルバネ１を輪状に形成し、両 先端部２、２の間隔Ｈを人の頭部に装着するに適した間隔とすると共に、両先端 部２、２にキャップ３が套嵌されていることを特徴とするものである。

【００１４】 この第２実施例では、コイル間ピッチＰ及びコイル径Ｄがコイルバネ１の全長 にわたって同一となっている。キャップ３は、ゴム成形品で形成され、前記先端 部２を挿入するための保持孔４を有している。この保持孔４に挿入された前記先 端部２はゴム弾性によって保持孔４内に固定されるが、接着剤を利用してもよい 。又キャップ３は頭側部に接する面５を、頭側部に沿った彎曲面としている。

【００１５】 第２実施例も第１実施例と同様の作用を営むものであって、特にヘアバンドの 取付け時や取外し時に、キャップ３の働きにより、髪の毛がコイルバネ１に挟ま るのを防止するという作用を営む。

【００１６】 本考案は上記実施例に示す外、種々の態様に構成することができる。例えば、 コイルバネ１を、鋼線以外の金属線や、場合によってはプラスチック線材で構成 することも可能である。又コイル間ピッチＰ及びコイル径Ｄが全長にわたって同 一のコイルバネ１のみで本発明のヘアバンドを構成してもよい。更に、第２実施 例のキャップ３の材質をプラスチック等の他の材質にしたり、その形状を有底円 筒形等の他の形状にすることも可能である。又前記間隔Ｈは、コイルバネ１のバ ネ強さ等によって適宜定められるが、コイルバネ１のバネ強さが弱い場合には間 隔Ｈが０となってもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、耐久性があり、自然な状態に髪を保持できるヘアバンドを提 供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す正面図。

【図２】その要部の傾斜図。

【図３】使用状態を示す斜視図。

【図４】その要部を示す斜視図。

【図５】本考案の第２実施例を示す正面図。

【図６】その要部の斜視図。

【符号の説明】

１ コイルバネ １ａ コイル線材 ２ 先端部 ３ キャップ Ｈ 間隔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コイルバネを輪状に形成し、両先端部の
   間隔を人の頭部に装着するに適した間隔にしてなるヘア
   バンド。
2. 【請求項２】 コイルバネの両先端部において、互いに
   密接するようにコイル線材が捲回されている請求項１記
   載のヘアバンド。
3. 【請求項３】 コイルバネの両先端部にキャップが套嵌
   されている請求項１記載のヘアバンド。