JPH0736429U - チップ形3端子コンデンサ - Google Patents

チップ形3端子コンデンサ

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JPH0736429U
JPH0736429U JP6650393U JP6650393U JPH0736429U JP H0736429 U JPH0736429 U JP H0736429U JP 6650393 U JP6650393 U JP 6650393U JP 6650393 U JP6650393 U JP 6650393U JP H0736429 U JPH0736429 U JP H0736429U
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JP
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electrodes
electrode
capacitance
chip
terminal capacitor
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勉 坂下
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 セラミックス単板11に比べて低い誘電率を
有する所定形状の薄膜層16aが、セラミックス単板1
1と容量形成用電極12aとの間に形成されているチッ
プ形3端子コンデンサ。 【効果】 薄膜層16aの形成箇所近傍では小さいコン
デンサがシリーズに接続された構造となるため、薄膜層
16aの比誘電率、形状、形成箇所を変えることによ
り、容量形成用電極12a、13a、アース接続用電極
15a、15bの形状を細く設定することなく、全体的
に合成された静電容量を所定の大きさに調整することが
でき、ノイズ除去効果を高めるとともに、電流容量、ハ
ンダ付け強度等の性能劣化を防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はチップ形3端子コンデンサに関し、より詳細には端部電極と対向電極 とが形成され、フィルタ等のノイズ防止用電子部品として、OA機器、デジタル 機器、自動車用電子機器等に使用されるチップ形3端子コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化、軽量化及び高密度実装化を図るため、コンデンサ等 の電子部品における小型チップ化が進められている。一方、マイクロコンピュー タにおける電子回路のデジタル化が進むにつれ、ノイズによる誤動作が問題にな っており、EMI(Electro Magnetic Interference)対策用電子部品がますます 重要視されている。
【0003】 従来、IC基板等に表面実装が可能なチップ形コンデンサとしては、チップ形 積層コンデンサが知られている。このチップ形積層コンデンサは、誘電体セラミ ックスの間に内部電極が層状に埋設されて積層体が形成され、さらにこの積層体 の両端部に外部電極が形成されることにより構成されており、通常、このように 構成されたコンデンサはフィルタ等のノイズ除去部品における2端子コンデンサ として用いられている。
【0004】 しかし、2端子コンデンサをノイズ除去部品としてOA機器、デジタル機器、 自動車用電子機器等に用いた場合、高周波ノイズや不要輻射に対する除去効果が 不十分であるという問題があった。このような問題に対処するには、3端子コン デンサが優れている。
【0005】 図6は従来の櫛形3端子コンデンサを模式的に示した正面断面図であり、図中 61は略円板形状に形成された誘電体磁器基板を示している。誘電体磁器基板6 1の両面には対向電極62、63がそれぞれ形成されており、前面側の対向電極 62には端子62aが接続され、裏面側の対向電極63には端子63a、63b が接続されている。そして誘電体磁器基板61を被覆する樹脂層64が形成され ており、これら誘電体磁器基板61、対向電極62、63、端子62a、63a 、63b等により櫛形3端子コンデンサ60が構成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の櫛形3端子コンデンサ60においては、これを製造する際、基 板材料から円板形状の誘電体磁器基板61を切り出し、また対向電極62、63 をそれぞれ個別に形成するのに手間が掛かるため、量産化を図ることが難しく、 製造コストが高いという課題があった。
【0007】 また櫛形3端子コンデンサ60のIC基板等への搭載は表面実装ではなく差し 込み方式であり、差し込み方式による実装の場合、前記IC基板側に端子62a 、63a、63bの挿入用孔を形成する工程を必要とするため、実装に手間取り 、製品としての電子機器のコストが高くなるという課題があった。
【0008】 本考案はこのような課題に鑑みなされたものであり、ノイズ除去効果を高める ことができ、IC基板等へ表面実装することができ、量産化及び低コスト化を図 ることができ、高い信頼性を確保することができるチップ形3端子コンデンサを 提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案に係るチップ形3端子コンデンサは、セラミ ックス単板の両主面それぞれに少なくとも1個の容量形成用電極が形成され、前 記一主面に形成された前記容量形成用電極の両端部に接続される少なくとも2個 の端部電極が一組の端面に形成され、前記他の主面に形成された前記容量形成用 電極に接続される少なくとも1個のアース接続用電極が他の一組の端面の片面あ るいは両面に形成されるとともに、前記セラミックス単板に比べて低い誘電率を 有する所定形状の薄膜層が、前記セラミックス単板と少なくとも1個の前記容量 形成用電極及び/または前記アース接続用電極との間に形成されていることを特 徴としている(1)。
【0010】 また、上記記載のチップ形3端子コンデンサ(1)において、端部電極が形成 された一組の端面を除く少なくとも一面に、アース接続用電極部分を除いて絶縁 層が形成されていることを特徴としている(2)。
【0011】
【作用】
一般にノイズ対策を行なうには、ノイズの周波数範囲に基づき、コンデンサに 22〜2200pF(pico Farad) あるいはこれ以上の範囲の静電容量が必要と なる。しかしセラミックス単板の比誘電率の設定のみで前記した大きな範囲で静 電容量を所望の値に変えることは技術的、生産効率的に不可能であるとともに、 小形のチップ形3端子コンデンサにおける電極面積の大きさのみにより前記静電 容量を広域にわたって調整することは困難である。また前記静電容量を例えば1 00pF以下に調整するため、前記電極の形状を比較的細く設定したチップ形3 端子コンデンサの場合、端部電極が接続された容量形成用電極に関しては、電流 容量が低下することとなる。また、アース接続用電極が接続された容量形成用電 極に関しては、アース側にインダクタンス成分が生じ、ノイズ除去性能が低下す ることとなり、さらに前記アース接続用電極に関しては、表面実装する際のハン ダ付け強度の確保が困難となる。
【0012】 一方、前記セラミックス単板に比べて低い誘電率を有する所定形状の薄膜層が 、前記セラミックス単板と少なくとも1個の前記容量形成用電極及び/または前 記アース接続用電極との間に形成されているチップ形3端子コンデンサの場合、 前記薄膜層の形成箇所近傍では、あたかも小さいコンデンサがシリーズに接続さ れた構造となる。このため、前記薄膜層の誘電率、形状、形成箇所を変えること により、前記容量形成用電極、前記アース接続用電極の形状を細く設定すること なく、全体としての合成された静電容量を所定の大きさに調整し得ることとなる 。したがって、前記したノイズ除去、電流容量、ハンダ付け強度等の性能劣化が 防止されることとなる。
【0013】 また上記記載のチップ形3端子コンデンサ(1)によれば、前記容量形成用電 極間や該容量形成用電極と前記アース形成用電極との間に容量を形成し得ること となり、3端子構造でありながらチップ化が図れるとともに、大量生産に適した 簡単な構造にすることが可能となり、製造コストを削減し得ることとなる。また IC基板等に表面実装することが可能になるとともに、実装される側の部品に端 子挿入用孔を形成する工程が不要となるため、実装の際の手間が省かれ、製品と しての電子機器のコストが削減されることとなる。また前記容量形成用電極、前 記端部電極及び前記アース接続用電極を後付けにより形成することが可能となる ため、同時焼結を行なう必要がなくなり、電極用材料として融点が低い比較的安 価なAg等を用いることが可能となり、製造コストを削減し得ることとなる。
【0014】 また、前記アース接続用電極及び前記端部電極の接続部分の数を増やすことが 可能になるため、これらの接続が確実になり、接続不良率が低減し、高い信頼性 を確保し得ることとなる。
【0015】 また、上記記載のチップ形3端子コンデンサ(1)において、端部電極が形成 された一組の端面を除く少なくとも一面に、アース接続用電極部分を除いて絶縁 層が形成されている場合には、チップ形3端子コンデンサ(1)と同様の作用が 得られるとともに、容量形成用電極への湿気等の侵入が防止され、該容量形成用 電極の酸化や腐食等を防止することが可能となり、高い信頼性を確保することが 可能となる。しかも前記端部電極及び前記アース接続用電極は前記絶縁層に覆わ れずに露出しているため、IC基板等に表面実装する際、前記絶縁層によって妨 げられることなく、前記端部電極、前記アース接続用電極を接続し得ることとな る。
【0016】
【実施例】
以下、本考案に係るチップ形3端子コンデンサの実施例を図面に基づいて説明 する。 図1は本考案に係るチップ形3端子コンデンサの実施例1を示した摸式図であ り、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図である。略直方体形状に 形成されたセラミックス単板11の一主面11aには所定幅を有する1個の容量 形成用電極12aが形成され、他の主面11bには所定幅を有する1個の容量形 成用電極13aが容量形成用電極12aと交差する態様で形成されている。セラ ミックス単板11における一組の端面11c、11dには容量形成用電極12a の両端部に接続される2個の端部電極14a、14bが略全面にわたって形成さ れ、他の一組の端面11e、11fには容量形成用電極13aの両端部に接続さ れる2個の所定幅を有するアース接続用電極15a、15bが形成されている。 そして容量形成用電極12a、端部電極14a、14bと、容量形成用電極13 a、アース接続用電極15a、15bとは非接触状態になっている。容量形成用 電極12aとセラミックス単板11との間の所定箇所には所定面積を有する薄膜 層16aが形成されており、薄膜層16aはセラミックス単板11の比誘電率( 略104 〜105 )に比べて低い所定の比誘電率(略6〜7)を有している。こ れらセラミックス単板11、容量形成用電極12a、13a、端部電極14a、 14b、アース接続用電極15a、15b、薄膜層16aを含んでチップ形3端 子コンデンサ10が構成されている。
【0017】 このように構成されたチップ形3端子コンデンサ10を製造する場合、まずS rTiO3 粉末を主原料として用い、この主原料100モルに対し、原料を半導 体化する原子価制御剤としてのNb25 を0.1〜0.5モル、磁器特性の改 良や安定化等に寄与する焼結助剤としてのCuOを0.2モル程度の割合で配合 する。次にこれらの原料を混合し、バインダ、水及び分散剤とともに混練した後 、例えば押出し成形法により略シート形状のセラミックス生基板を形成する。次 にチップ形3端子コンデンサ10が所定の形状になるようにこのセラミックス生 基板にスリット加工を施した後、水素を数%含む還元性雰囲気中で温度が145 0〜1500℃の焼成を約2〜6時間行い、半導体化させて焼結体を形成する。 次にこの焼結体に例えばBi23 、CuO等の混合物より成る粒界絶縁化ペー ストを塗布した後、1100〜1300℃の空気中で熱処理を施す。するとこの 熱処理により、前記焼結体の結晶粒間に粒界絶縁化成分が拡散し、結晶粒界が絶 縁される。
【0018】 このようにして形成された粒界絶縁形の半導体磁器基板をセラミクッス単板1 1として用い、この一主面11aの所定箇所に、セラミックス単板11に比べて 低い誘電率を有するガラスペーストをスクリーン印刷により所定形状に塗布する 。この後、温度が600〜850℃の焼き付け処理を施し、薄膜層16aを形成 する。次に薄膜層16aを含む一主面11a上の所定箇所と、他の主面11b上 の所定箇所とに、Ag、Al、Zn、Niのうち1種を含む電極用ペーストを、 スクリーン印刷によりそれぞれ所定形状に塗布した後、温度が600〜850℃ の焼き付け処理を施し、容量形成用電極12a、13aを形成する。この後、前 記スリット加工部を切断し、チップ形状にする。次にセラミックス単板11の一 組の端面11c、11dと、他の一組の端面11e、11fとに、Ag等の電極 用ペーストを、スクリーン印刷あるいはディップ処理によりそれぞれ所定形状に 塗布した後、温度が500〜700℃の焼き付け処理を施し、端部電極14a、 14b及びアース接続用電極15a、15bを形成する。なお必要に応じてNi 及びSnまたはハンダを用い、容量形成用電極12a、13a、端部電極14a 、14b、アース接続用電極15a、15bに電極メッキを施す。
【0019】 このように構成されたチップ形3端子コンデンサ10では、容量形成用電極1 2a、13a、アース接続用電極15a、15bにより容量が形成され、容量形 成用電極12aに接続される端部電極14a、14bが2つの外部端子となる3 端子を有している。そしてチップ形3端子コンデンサ10をプリント基板等に接 続する場合、信号ラインに端部電極14a、14bを、グランドラインにアース 接続用電極15a、15bをハンダ等によりそれぞれ接続する。
【0020】 上記説明から明らかなように、実施例1に係るチップ形3端子コンデンサ10 では、容量形成用電極12a、13a、アース接続用電極15a、15b間に容 量を形成することができ、3端子構造でありながらチップ化を図ることができる とともに、薄膜層16aの形成により、容量形成用電極12a、13aやアース 接続用電極15a、15bの形状を細くすることなく所望の静電容量を得ること ができる。この結果、ノイズを効果的に除去することができるとともに、電流容 量、ハンダ付け強度等の性能劣化を防止することができる。また大量生産に適し た簡単な構造にすることができ、製造コストを削減することができる。またIC 基板等に表面実装することができるとともに、実装される側の部品に端子挿入用 孔を形成する工程をなくすことができるため、実装の際の手間を省くことができ 、製品としての電子機器のコストを削減することができる。また容量形成用電極 12a、12b、端部電極14a、14b及びアース接続用電極15a、15b を後付けにより形成することができるため、セラミックス単板11と同時焼結を 行なう必要がなくなり、電極用材料として融点が低い比較的安価なAg等を用い ることができ、製造コストを削減することができる。またセラミックス単板11 に粒界絶縁形の半導体磁器基板を用いているので、大きい静電容量を得ることも できる。
【0021】 なお、上記実施例1では容量形成用電極12a、13aに接続された端部電極 14a、14bが一組の端面11c、11dの略全面にわたって形成された場合 を示したが、別の実施例では端面11c、11dの一部に形成されたものであっ てもよい。
【0022】 また、上記実施例1ではアース接続用電極15a、15bが形成された場合を 示したが、別の実施例ではアース接続用電極15a、15bのいずれかが形成さ れたものであってもよい。
【0023】 図2は実施例2に係るチップ形3端子コンデンサを示した摸式図であり、(a )は斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図である。図1に示したものと異な り、アース接続用電極15aとセラミックス単板11との間の所定箇所に所定面 積を有する薄膜層16bが形成されており、薄膜層16a(図1)は形成されて いない。これらセラミックス単板11、容量形成用電極12a、13a、端部電 極14a、14b、アース接続用電極15a、15b、薄膜層16bを含んでチ ップ形3端子コンデンサ20が構成されている。またチップ形3端子コンデンサ 20を製造する場合、セラミックス単板11における端面11eの所定箇所に、 セラミックス単板11に比べて低い比誘電率を有するガラスペーストを、スクリ ーン印刷により所定形状に塗布して薄膜層16bを形成しており、一主面11a には前記ガラスペーストを塗布しない。これ以外の構成及び製造方法はチップ形 3端子コンデンサ10の場合と同様であるので、ここではその詳細な説明は省略 する。
【0024】 実施例2に係るチップ形3端子コンデンサ20では、容量形成用電極12a、 13a、アース接続用電極間15a、15bにより容量を形成することができ、 3端子構造でありながらチップ化を図ることができるとともに、薄膜層16bの 形成により、容量形成用電極12a、13aやアース接続用電極15a、15b の形状を細くすることなく所望の静電容量を得ることができる。この結果、実施 例1のものの場合と略同様の効果を得ることができる。
【0025】 なお上記実施例2では、薄膜層16bがアース接続用電極15a側に形成され た場合を示したが、別の実施例ではアース接続用電極15b側に形成されたもの であってもよい。
【0026】 また上記実施例2では、2個のアース接続用電極15a、15bが形成された 場合を示したが、別の実施例ではアース接続用電極15bが省略されたものであ ってもよい。
【0027】 図3は実施例3に係るチップ形3端子コンデンサを示した摸式図であり、(a )は斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図である。図1に示したものと異な り、アース接続用電極15aとセラミックス単板11との間の所定箇所にも所定 面積を有する薄膜層16bが形成されている。また容量形成用電極12aの一端 に接続される2個の端部電極14c、14dが端面11cに所定幅を有して形成 されており、これらセラミックス単板11、容量形成用電極12a、13a、端 部電極14b、14c、14d、アース接続用電極15a、15b、薄膜層16 a、16bを含んでチップ形3端子コンデンサ30が構成されている。またチッ プ形3端子コンデンサ30を製造する場合、セラミックス単板11における端面 11eの所定箇所にも、セラミックス単板11に比べて低い比誘電率を有するガ ラスペーストを、スクリーン印刷により所定形状に塗布して薄膜層16bを形成 する。これ以外の構成及び製造方法はチップ形3端子コンデンサ10と同様であ るので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0028】 実施例3に係るチップ形3端子コンデンサ30では、容量形成用電極12a、 13a、アース接続用電極15a、15b間により容量を形成することができ、 3端子構造でありながらチップ化を図ることができるとともに、薄膜層16a、 16bの形成により、容量形成用電極12a、13aやアース接続用電極15a 、15bの形状を細くすることなく所望の静電容量を得ることができる。この結 果、実施例1のものの場合と略同様の効果を得ることができる。また、容量形成 用電極12aに端部電極14b、14c、14dを3箇所で接続することができ るため、これらの接続を確実にすることができ、接続不良率を低減することがで き、高い信頼性を確保することができる。
【0029】 なお上記実施例3では、容量形成用電極12aに接続された2個の端部電極1 4c、14dが端面11cに形成された場合を示したが、別の実施例では容量形 成用電極12aに接続された2個の端部電極が端面11dに形成されたもの、あ るいは容量形成電極13aに接続される2個のアース接続用電極が端面11e及 び/または端面11fに形成されたものであってもよい。
【0030】 また上記実施例3では、薄膜層16bがアース接続用電極15a側に形成され た場合を示したが、別の実施例ではアース接続用電極15b側に形成されたもの であってもよい。
【0031】 また上記実施例3では、2個のアース接続用電極15a、15bが形成された 場合を示したが、別の実施例ではアース接続用電極15bが省略されたものであ ってもよい。
【0032】 図4は実施例4に係るチップ形3端子コンデンサを示した摸式図であり、(a )は斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図である。図1に示したものと異な り、セラミックス単板11の一主面11aには所定幅を有する2個の容量形成用 電極12a、12bが形成されるとともに、アース接続用電極15aとセラミッ クス単板11との間の所定箇所に所定面積を有する薄膜層16bが形成されてお り、薄膜層16a(図1)は形成されていない。これらセラミックス単板11、 容量形成用電極12a、12b、13a、端部電極14a、14b、アース接続 用電極15a、15b、薄膜層16bを含んでチップ形3端子コンデンサ40が 構成されている。またチップ形3端子コンデンサ40を製造する場合、セラミッ クス単板11における端面11eの所定箇所に、セラミックス単板11に比べて 低い比誘電率を有するガラスペーストを、スクリーン印刷により所定形状に塗布 して薄膜層16bを形成しており、一主面11aには前記ガラスペーストを塗布 しない。また一主面11a上における2個の所定箇所に、Ag、Al、Zn、N iのうち1種を含む電極用ペーストを、スクリーン印刷によりそれぞれ所定形状 に塗布して容量形成用電極12a、12bを形成する。これ以外の構成及び製造 方法はチップ形3端子コンデンサ10と同様であるので、ここではその詳細な説 明は省略する。
【0033】 実施例4に係るチップ形3端子コンデンサ40では、容量形成用電極12a、 12b、13a、アース接続用電極15a、15b間により容量を形成すること ができ、3端子構造でありながらチップ化を図ることができるとともに、薄膜層 16bの形成により、容量形成用電極12a、12b、13aやアース接続用電 極15a、15bの形状を細くすることなく所望の静電容量を得ることができる 。この結果、実施例1のものの場合と略同様の効果を得ることができる。
【0034】 なお上記実施例4では、薄膜層16bがアース接続用電極15a側に形成され た場合を示したが、別の実施例ではアース接続用電極15b側に形成されたもの であってもよい。
【0035】 また上記実施例4では、薄膜層16bがアース接続用電極15a側に形成され た場合を示したが、別の実施例では薄膜層が容量形成用電極12a及び/または 容量形成用電極12b側に形成されたものであってもよい。
【0036】 また上記実施例4では、2個のアース接続用電極15a、15bが形成された 場合を示したが、別の実施例ではアース接続用電極15bが省略されたものであ ってもよい。
【0037】 図5は実施例5に係るチップ形3端子コンデンサを示した摸式図であり、(a )は斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図である。図2に示したチップ形3 端子コンデンサ20の容量形成用電極12aを含む一主面11a上には絶縁層5 1aが形成され、容量形成用電極13aを含む他の主面11b上には絶縁層51 bが形成されており、これらセラミックス単板11、容量形成用電極12a、1 3a、端部電極14a、14b、アース接続用電極15a、15b、薄膜層16 b、絶縁層51a、51bを含んでチップ形3端子コンデンサ50が構成されて いる。またチップ形3端子コンデンサ50を製造する場合、図1に示したチップ 形3端子コンデンサ10の製造工程で、容量形成用電極12a、13aを形成し た後、この容量形成用電極12a、13aを含む主面11a、11b上にガラス ペーストをスクリーン印刷により所定形状に塗布する。この後、温度が600〜 850℃の焼き付け処理を施し、絶縁層51a、51bを形成する。これ以外の 構成はチップ形3端子コンデンサ20と同様であり、製造方法はチップ形3端子 コンデンサ10の場合と同様であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0038】 実施例5に係るチップ形3端子コンデンサ50では、実施例2のものと略同様 の効果を得ることができるとともに、容量形成用電極12a、13aへの湿気等 の侵入を防止することができ、容量形成用電極12a、13aの酸化や腐食等を 防止することでき、高い信頼性を確保することができる。しかも端部電極14a 、14b及びアース接続用電極15a、15bは絶縁層51a、51bに覆われ ずに露出しているため、IC基板等に表面実装する際、これら端部電極14a、 14b、アース接続用電極15a、15bの接続が絶縁層51a、51bによっ て妨げられるのを防止することができる。
【0039】 なお別の実施例では、上記したいずれの実施例のものにおける容量形成用電極 12a、12b、13aを含む主面11a、11b上に、絶縁層51a、51b が形成されたものを用いることができる。
【0040】 また上記した実施例はいずれも、温度特性が良好で、かつ大容量を有する粒界 絶縁形の半導体磁器基板をセラミックス単板11に用いた場合について説明した が、表層絶縁形の半導体磁器基板を用いた場合においても、同様に適用すること ができる。
【0041】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案に係るチップ形3端子コンデンサ(1)にあっては 、容量形成用電極間や該容量形成用電極とアース接続用電極との間に容量を形成 することができ、3端子構造でありながらチップ化を図ることができるとともに 、薄膜層の形成により、前記容量形成用電極や前記アース接続用電極の形状を細 くすることなく所望の静電容量を得ることができる。この結果、ノイズを効果的 に除去することができるとともに、電流容量、ハンダ付け強度等の性能劣化を防 止することができる。また大量生産に適した簡単な構造にすることができ、製造 コストを削減することができる。またIC基板等に表面実装することができると ともに、実装される側の部品に端子挿入用孔を形成する工程をなくすことができ るため、実装の際の手間を省くことができ、製品としての電子機器のコストを削 減することができる。また前記容量形成用電極、前記端部電極及び前記アース接 続用電極を後付けにより形成することができるため、セラミックス単板と同時焼 結を行なう必要がなくなり、電極用材料として融点が低い比較的安価なAg等を 用いることができ、製造コストを削減することができる。
【0042】 また、前記アース接続用電極及び端部電極の接続部分の数を増やすことができ るため、これらの接続を確実にすることができ、接続不良率を低減することがで き、高い信頼性を確保することができる。
【0043】 また、上記記載のチップ形3端子コンデンサ(1)において、端部電極が形成 された一組の端面を除く少なくとも一面に、アース接続用電極部分を除いて絶縁 層が形成されている場合には、チップ形3端子コンデンサ(1)と同様の効果を 得ることができるとともに、容量形成用電極への湿気等の侵入を防止することが でき、該容量形成用電極の酸化や腐食等を防止することでき、高い信頼性を確保 することができる。しかも前記端部電極及び前記アース接続用電極は前記絶縁層 に覆われずに露出しているため、IC基板等に表面実装する際、前記絶縁層によ って妨げられることなく、前記端部電極、前記アース接続用電極を接続すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るチップ形3端子コンデンサの実施
例1を示した摸式図であり、(a)は斜視図、(b)は
平面図、(c)は底面図である。
【図2】実施例2に係るチップ形3端子コンデンサを示
した摸式図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、
(c)は底面図である。
【図3】実施例3に係るチップ形3端子コンデンサを示
した摸式図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、
(c)は底面図である。
【図4】実施例4に係るチップ形3端子コンデンサを示
した摸式図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、
(c)は底面図である。
【図5】実施例5に係るチップ形3端子コンデンサを示
した摸式図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、
(c)は底面図である。
【図6】従来の櫛形3端子コンデンサを模式的に示した
正面断面図である。
【符号の説明】
10 チップ形3端子コンデンサ 11 セラミックス単板 11a、11b 主面 11c、11d、11e、11f 端面 12a、13a 容量形成用電極 14a、14b 端部電極 15a、15b アース接続用電極 16a 薄膜層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01G 4/255

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス単板の両主面それぞれに少
    なくとも1個の容量形成用電極が形成され、前記一主面
    に形成された前記容量形成用電極の両端部に接続される
    少なくとも2個の端部電極が一組の端面に形成され、前
    記他の主面に形成された前記容量形成用電極に接続され
    る少なくとも1個のアース接続用電極が他の一組の端面
    の片面あるいは両面に形成されるとともに、前記セラミ
    ックス単板に比べて低い誘電率を有する所定形状の薄膜
    層が、前記セラミックス単板と少なくとも1個の前記容
    量形成用電極及び/または前記アース接続用電極との間
    に形成されていることを特徴とするチップ形3端子コン
    デンサ。
  2. 【請求項2】 端部電極が形成された一組の端面を除く
    少なくとも一面に、アース接続用電極部分を除いて絶縁
    層が形成されていることを特徴とする請求項1記載のチ
    ップ形3端子コンデンサ。
JP6650393U 1993-12-14 1993-12-14 チップ形3端子コンデンサ Pending JPH0736429U (ja)

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