JPH07336666A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH07336666A
JPH07336666A JP6151694A JP15169494A JPH07336666A JP H07336666 A JPH07336666 A JP H07336666A JP 6151694 A JP6151694 A JP 6151694A JP 15169494 A JP15169494 A JP 15169494A JP H07336666 A JPH07336666 A JP H07336666A
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JP
Japan
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quantization matrix
signal
embedding
quantization
video signal
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Pending
Application number
JP6151694A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Katsuta
昇 勝田
Hironori Murakami
弘規 村上
Susumu Ibaraki
晋 茨木
Seiji Nakamura
誠司 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019940025827A priority patent/KR100253473B1/ko
Priority to US08/321,757 priority patent/US5706346A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮映像信号に対して特に量子化マトリクス
を制御することにより、スクランブル画像の劣化の度合
いを制御すること。 【構成】 デジタル圧縮映像信号はバッファ12へ入力
された後、スクランブル位置検出装置11からの制御信
号にしたがって順次出力され、排他的論理和回路15を
経てスクランブル信号となる。この間、スクランブル位
置検出装置11は、量子化マトリクス埋め込みタイミン
グ、"dct_type" 及び"alternate_scan"を検出する。
量子化マトリクス埋め込みタイミングを検出したとき
は、ダミー量子化マトリクスコード出力装置13からダ
ミービットを出力させ、スクランブル信号内に埋め込
む。また、"dct_type" 及び"alternate_scan" 信号を
検出した際は、排他的論理和回路15へ信号"1" を送
り、ビット反転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル映像信号を圧
縮符号化するに際し、直交変換係数の量子化テーブルを
制御することにより送信映像信号をスクランブルする信
号処理装置と、スクランブルされた圧縮デジタル映像信
号を復号する信号処理装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特にMPEG(Moving Picture Expert
Group:国際標準化機構ISOと国際電気標準会議IEC
の合同の作業グループ) 標準に準拠し、デジタル符号
化された信号の伝送又は保管に際し、信号をスクランブ
ル(撹拌)して復号手順を許可されたものだけに正規の
映像信号与えることによって、再生できる受信装置を限
定するスクランブル処理が考えられる。特にその撹拌の
度合いを制御して、所望の程度に映像を劣化させるよう
なスクランブル制御を行う信号処理装置が送信装置に付
加されることが要求されている。この場合不正規な受信
装置では、再生映像に特殊な効果が出力され、元の画像
を見ることができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような目的のため
のスクランブルを行う信号処理装置としては、例えば特
願平5−254181号に出願した信号変換装置(未公
開)がある。図6はこの信号変換装置の構成図であり、
(a)は送信装置内(符号化装置)のものを示し、
(b)は受信装置内(復号化装置)のものを示す。図6
(a)に示す信号変換装置Aにおいて、源信号であるデ
ジタル映像信号のビットストリームは、量子化マトリク
ス挿入位置検出装置1及びバッファ2に入力される。
【0004】量子化マトリクス挿入位置検出装置1は、
原信号中の量子化マトリクス信号の挿入できる位置を検
出する装置である。バッファ2は原信号を一時記憶し、
量子化マトリクス挿入位置検出装置1からの制御信号に
基づいて原信号を出力するバッファである。ダミー信号
発生装置3は、原信号中に埋め込むべきダミー信号を生
成する信号発生装置である。スイッチ4は、バッファ2
又はダミー信号発生装置3の何れかの出力を選択するス
イッチで、量子化マトリクス挿入位置検出装置1の出力
する制御信号により切り換えられる。
【0005】次に図6(b)に示す信号変換装置Bにお
いて、信号変換装置Aから出力され、スクランブルされ
た圧縮映像信号(スクランブル信号)は、量子化マトリ
クス挿入位置検出装置5と排他的論理和回路6に与えら
れる。量子化マトリクス挿入位置検出装置5はスクラン
ブル信号中のダミーの量子化マトリクス信号の挿入され
ている位置を検出する装置である。バッファ7は量子化
マトリクス挿入位置検出装置5の出力する制御信号に基
づき、排他的論理和回路6の出力信号を一時記憶し、一
定レートで記憶データを出力するバッファである。
【0006】以上のように構成された信号変換装置A,
Bの動作について説明する。入力映像信号は、MPEG
標準に準拠した信号である。MPEG標準については、
例えば、ISO/IEC IS 11172(1993),ISO-IEC CD 13818 な
どの規格書及びドラフトがある。まず図5を用いてMP
EG標準に準拠した映像信号の概要について説明する。
本図に示すように、データ構造はシーケンス層(レイ
ヤ)からなり、シーケンス層は一つの動画像シーケンス
を表わしている。そしてヘッダ部分(SEQ−HD)に
はシーケンス開始コードを初めとして各種パラメータと
データを含み、続けて一つ以上のGOP(グループオブ
ピクチャー(Group of picture))、ピクチャー(画像)
群の符号化データを含んで構成している。
【0007】また、GOP層は、任意の長さのフレーム
で構成され、GOPの開始コード(Start-code)を含むヘ
ッダー部分と、一つ以上のピクチャーの符号化データ等
を含んでいる。次にピクチャー層は、ピクチャーの開始
コード(Start-code)を含むヘッダー部分と、一つ以上の
スライスの符号化データ等を含んでいる。このスライス
層はスライスの開始コード(Start-code)を含んだヘッダ
ー部と、一つ以上のマクロブロックの符号化データを含
み、任意のマクロブロックを含むことができる。
【0008】さらにマクロブロックについて説明する。
マクロブロックは16×16画素の領域のデータであ
り、基本符号化処理単位である8×8画素の輝度ブロッ
クを4つと、その領域に存在する色差を示すいくつかの
8×8画素のブロックから構成される。各ブロックはブ
ロック単位でDCT変換処理した際の直交変換係数(以
下、変換係数という)を符号化したデータを含み、大半
の変換係数は特定の走査方向とレベル値の組み合わせで
2次元ハフマン符号化されている。
【0009】また、変換係数(8×8)を量子化するた
めの量子化マトリクス信号は、シーケンスヘッダー内に
あり、シーケンス開始コードの後、63ビットめに”lo
ad_intra _quantizer _matrix" という"intra_quan
tizer _matrix" の有無を示す1ビットの信号がある。
それが「1」の場合のみイントラピクチャー(Iピクチ
ャー)で用いる量子化マトリクスとして、"intra_quan
tizer _matrix" が、夫々の係数成分に対して計8×6
4ビット(512ビット)の信号が存在する。その
後、"load _non _intra _quantizer _matrix" とい
う"non_intra _quantizer _matrix" の有無を示す1
ビットの信号がある。それが「1」の場合にのみイント
ラピクチャー以外で用いる量子化マトリクスとして"non
_intra _quantizer _matrix" が、同様に8×64ビ
ット(512ビット)の信号として存在する。
【0010】さらに、各ピクチャ毎に挿入可能な"quant
_matrix_extension"の拡張領域において、"intra_qu
antiser _matrix","non_intra _quantiser _matri
x","chroma _intra _quantiser _matrix”,"chroma
_nonintra_quantiser _matrix" があり、夫々8×6
4ビットの信号として設定可能である。また、"alterna
te_scan" 信号は、ブロック中の変換係数を2次元ハフ
マン符号化する際の走査方法を示す信号であり、"pictu
re_coding_extension"中に1ビットコードとして存在
する。
【0011】以上のような規格のデジタル入力信号に対
して、図6(a)の量子化マトリクス挿入位置検出装置
1は、原信号中のデータを読み取り、量子化マトリクス
を埋め込む位置として、"load _intra _quantizer _
matrix" 及び"load _non _intra _quantizer _matr
ix" を検出する。ここでの検出信号はバッファ2、ダミ
ー信号発生装置3及びスイッチ4へ送られる。バッファ
2は入力データを一時蓄えた後に信号を出力し、量子化
マトリクス挿入位置検出装置1からの制御信号を受けた
ときのみ、検出位置のビット以降のデータを出力する際
に、512ビット分の時間だけ出力を停止する。
【0012】ダミー信号発生装置3では、量子化マトリ
クス位置検出装置1からの制御信号が入力されると、量
子化マトリクスをロードするかしないかを示す"load _
intra _quantizer _matrix" 及び"load _non _intr
a _quantizer _matrix" 信号として、「1」を出力す
る。またこれと同時にデフォルト値より小さく設定した
設定値に基づき、8ビットの信号を連続して64個出力
する。スイッチ4は、通常バッファ2側に接続されてい
るが、量子化マトリクス位置検出装置1からの制御信号
をもとに、"load _intra _quantizer _matrix" 及
び"load _non _intra _quantizer _matrix" 信号の
位置と、その後のバッファ2の出力停止期間である51
3ビットの間、ダミー信号発生装置3に切り換え、スク
ランブル信号を出力する。
【0013】図6(b)に示す再生側の信号変換装置B
においては、量子化マトリクス位置検出装置5が"load
_intra _quantizer _matrix" 及び"load _non _in
tra_quantizer _matrix" 信号を検出し、排他的論理
和回路6に「1」を出力する。排他的論理和回路6は入
力データのビットを反転させると共に、その後に続くダ
ミーの512ビットの信号期間中、量子化マトリクス位
置検出装置5はバッファ7に制御信号を送り、バッファ
7への入力を停止させる。バッファ7は、既に入力され
たデータを一定レートで出力し、再生信号を得る。
【0014】このような信号処理装置によれば、量子化
マトリクスにダミー信号を埋め込むようにしているが、
この埋め込み処理を認識せずに受信装置でこの映像信号
を再生した場合には、符号化時に量子化されたときと異
なる量子化幅で変換係数が再生されるため、原画とは異
なったレベルで映像が表示される。
【0015】しかしながら上記のような構成では、ダミ
ーの量子化マトリクスの設定値を特定値に限定するもの
ではなかったため、設定値によっては、十分なスクラン
ブル効果が得られない場合があった。また、スクランブ
ルされた信号を再生する場合においても、信号中の量子
化マトリクスがダミーのものであるのか、本来のものか
を識別することができないという問題点があった。
【0016】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、前記の問題を解決すると共に、
MPEG標準に準拠した映像信号に対し、より効果的な
スクランブル効果制御が行える送信側の信号処理装置、
及び再生処理を行う受信側の信号処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、MPEG標準に準拠して圧縮符号化された映像信号
の量子化マトリクスを1行目の1列を除く特定の列の成
分が規定の符号化の際の量子化幅よりも大きく、かつ他
の高調波成分がその映像信号を符号化したときの量子化
幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコードを生成
し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理する埋め込
み手段、を具備することを特徴とするものである。
【0018】本願の請求項2の発明では、埋め込み手段
は、MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリク
スの水平成分の第1次高調波信号の量子化幅を示す1行
2列成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大き
く、かつ他の高調波成分がその映像信号を符号化したと
きの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコ
ードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理
することを特徴とするものである。
【0019】本願の請求項3の発明では、埋め込み手段
は、量子化マトリクスの1行2列成分が255であり、
1行2列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
ことを特徴とするものである。
【0020】本願の請求項4の発明では、埋め込み手段
は、MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリク
スの水平成分の第2次高調波信号の量子化幅を示す1行
3列成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大き
く、かつ他の高調波成分がその映像信号を符号化したと
きの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコ
ードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理
することを特徴とするものである。
【0021】本願の請求項5の発明では、埋め込み手段
は、量子化マトリクスの1行3列成分が255であり、
1行3列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
ことを特徴とするものである。
【0022】本願の請求項6の発明は、MPEG標準に
準拠して圧縮符号化された映像信号の量子化マトリクス
を1列目の1行を除く特定の行の成分が規定の符号化の
際の量子化幅よりも大きく、かつ他の高調波成分がその
映像信号を符号化したときの量子化幅よりも小さい値を
もつ量子化マトリクスコードを生成し、映像信号中の所
定の位置に埋め込み処理する埋め込み手段、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0023】本願の請求項7の発明では、埋め込み手段
は、MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリク
スの水平成分の第1次高調波信号の量子化幅を示す2行
1列成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大き
く、かつ他の高調波成分がその映像信号を符号化したと
きの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコ
ードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理
することを特徴とするものである。
【0024】本願の請求項8の発明では、埋め込み手段
は、量子化マトリクスの2行1列成分が255であり、
2行1列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
ことを特徴とするものである。
【0025】本願の請求項9の発明では、埋め込み手段
は、MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリク
スの水平成分の第2次高調波信号の量子化幅を示す3行
1列成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大き
く、かつ他の高調波成分がその映像信号を符号化したと
きの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコ
ードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理
することを特徴とするものである。
【0026】本願の請求項10の発明では、埋め込み手
段は、量子化マトリクスの3行1列成分が255であ
り、3行1列及び1行1列成分を除いた他の成分が1で
あることを特徴とするものである。
【0027】本願の請求項11の発明は、MPEG標準
に準拠した映像信号の量子化マトリクスにおいて、1行
1列成分を除いた水平成分の高調波成分の量子化幅を示
す1行中のどれか1つの成分、及び垂直成分の高調波成
分の量子化幅を示す2列中のどれか1つの成分が、規定
の符号化の際の量子化幅よりも大きく、かつ他の高調波
成分がその映像信号を符号化したときの量子化幅よりも
小さい値をもつ量子化マトリクスコードを生成し、映像
信号中の所定の位置に埋め込み処理する埋め込み手段、
を具備することを特徴とするものである。
【0028】本願の請求項12の発明では、埋め込み手
段は、MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリ
クスの垂直成分の第1次高調波成分の量子化幅を示す2
行1列成分、及び水平成分の第1次高調波成分の量子化
幅を示す1行2列成分が、規定の符号化の際の量子化幅
よりも大きく、かつ1行1列成分を除いた他の高調波成
分を符号化したときの量子化幅よりも小さい値をもつ量
子化マトリクスコードを生成し、映像信号中の所定の位
置に埋め込み処理することを特徴とするものである。
【0029】本願の請求項13の発明は、MPEG標準
に準拠した映像信号の量子化マトリクスにおいて、高調
波成分の量子化幅の示すコードが映像信号を符号化した
際の規定の量子化幅よりも小さい量子化マトリクスコー
ドを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込む埋め込
み手段と、DCT変換する際のフィールド処理又はフレ
ーム処理の区分を示す"dct_type" コードをビット反転
する第1のビット反転手段と、を具備することを特徴と
するものである。
【0030】本願の請求項14の発明は、MPEG標準
に準拠した映像信号中の量子化マトリクスにおいて、量
子化された変換係数の走査方法を示す"alternate_sca
n" をビット反転処理する第2のビット反転手段を具備
することを特徴とする。
【0031】本願の請求項15の発明は、MPEG標準
に準拠した映像信号中の量子化マトリクスコードを埋め
込む埋め込み手段と、量子化マトリクスの埋め込み位置
を示す埋め込み位置情報生成手段と、を具備することを
特徴とするものである。
【0032】本願の請求項16の発明は、埋め込み位置
情報生成手段は、埋め込み手段により埋め込まれた位置
情報として、シーケンスヘッダ内に埋め込まれた場合に
それを示す信号、それ以外の"quant_matrix_extensio
n"上に埋め込まれた場合には、その埋め込まれるピクチ
ャの"temporal _reference"信号の値を埋め込み情報と
して生成することを特徴とするものである。
【0033】本願の請求項17の発明は、請求項15記
載の信号処理装置から出力されたデータを復号する信号
処理装置であって、埋め込み位置を示す位置情報に示さ
れた位置の量子化マトリクスを除去する除去手段を有す
ることを特徴とするものである。
【0034】本願の請求項18の発明は、MPEG標準
に準拠した映像信号中に量子化マトリクスを埋め込む埋
め込み手段と、量子化マトリクスの埋め込みパターンを
複数組記憶して出力するパターン情報生成手段と、を具
備し、埋め込み手段は、パターン情報生成手段により発
生した量子化マトリクスコードを画像データに埋め込む
ものであり、パターン情報生成手段は、埋め込み手段に
より埋め込まれた量子化マトリクスコードのパターン認
識コードを生成することを特徴とするものである。
【0035】本願の請求項19の発明は、特定の量子化
マトリクスコードを検出する量子化マトリクス検出手段
と、検出した特定の量子化マトリクスコードを除去する
除去手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0036】本願の請求項20の発明は、請求項18記
載の信号処理装置から出力されたデータを復号する信号
処理装置であって、量子化マトリクス検出手段は、埋め
込まれた量子化マトリクスコードのパターン認識コード
によって示された量子化マトリクスコードのパターンを
検出することを特徴とするものである。
【0037】本願の請求項21の発明は、MPEG標準
に準拠した圧縮映像データを受信して復号することによ
り、デジタル映像信号を再生する信号処理装置であっ
て、送信された特定の量子化マトリクスコードを除去す
る除去手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0038】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1〜5の
発明によれば、埋め込むべき量子化マトリクスにおい
て、水平方向のどれか1つの高調波の再生レベルが大き
くなり、ほかの部分の再生レベルを小さくなるようにし
ている。このため直流成分と水平方向のどれか1つの高
調波成分のみを強調した画像が生じる。特に、強調する
高調波成分の再生レベルを大きくしたスクランブル信号
を、そのまま再生すると、強調される水平方向の高調波
の影響で再生画像の各画素の輝度値が上下に飽和して、
夫々最大値及び最小値を再生側に与えることになるた
め、あたかも水平方向に強調される高調波の基底パター
ンに依存したサイズのモザイク状のスクランブル再生画
像が得られる。さらに強調される成分が一次高調波であ
る1行2列の成分であるときは、ブロック長の半分であ
る4画素幅のモザイク状となり、二次高調波の1行3列
の成分を強調した場合には、4画素幅と2画素幅のもの
が混在したモザイク状のスクランブル画像が得られる。
【0039】また本願の請求項6〜10の発明によれ
ば、埋め込む量子化マトリクスの垂直方向のどれか1つ
の高調波の再生レベルが大きくなり、ほかの部分の再生
レベルを小さくなるようにしている。このため、直流成
分と垂直方向のどれか1つの高調波のみを強調した画像
が生じる。特に、強調する高調波成分の再生レベルを大
きくとったスクランブル信号を、そのまま再生した場
合、垂直方向の一次高調波の影響で再生画像の各画素の
輝度値が上下に飽和して、夫々最大値及び最小値を再生
側が与えることになるため、あたかも垂直方向に強調さ
れる高調波の基底パターンに依存したサイズのモザイク
状のスクランブル再生画像が得られる。さらに強調され
る成分が一次高調波である2行1列の成分であるとき
は、ブロック長の半分である4画素幅のモザイク状とな
り、二次高調波の3行1列の成分を強調した場合には、
4画素幅と2画素幅のものが混在したモザイク状のスク
ランブル画像が得られる。
【0040】また本願の請求項11,12の発明によれ
ば、埋め込む量子化マトリクスの水平および垂直方向の
夫々のどれか1つの高調波の再生レベルが大きくなり、
ほかの部分の再生レベルを小さくなるようにしている。
このため、直流成分と水平及び垂直方向の夫々どれか1
つの高調波のみを強調した画像が生じる。強調する高調
波成分の再生レベルを大きくとったスクランブル信号
を、そのまま再生した場合、水平及び垂直方向の強調さ
れる高調波の影響で再生画像の各画素の輝度値が上下に
飽和して、夫々最大値及び最小値を再生側が与えること
になるため、あたかも水平および垂直方向にそれぞれ強
調される高調波の基底に依存するサイズのモザイク状の
スクランブル再生画像が得られる。
【0041】また本願の請求項13の発明によれば、高
調波成分の再生レベルを小さくすることにより、画像全
体を8×8画素のモザイク状の画像にするとともに、dc
t _typeの1ビットを反転する。こうするとフィールド
とフレーム処理が常に誤って行われるため、縦16画素
に影響し、モザイクのサイズが水平方向に8画素垂直方
向に16画素のモザイク状のスクランブル画像を生成す
る制御が行える。
【0042】また本願の請求項14の発明によれば、入
力信号中の"alternate_scan" 信号をビット反転させる
ため、2次元ハフマン符号を再生する際に、各係数成分
を本来のものとは別の係数成分として再生されてしま
い、あたかも周波数軸上で入れ替え処理を行った画像が
生じる。
【0043】また本願の請求項15の発明によれば、ダ
ミーの量子化マトリクス信号を埋め込んだ位置を生成す
ることで、再生側にこれを正しく除去できる情報を生成
できる。
【0044】また本願の請求項16の発明によれば、ダ
ミーの量子化マトリクス信号を埋め込んだ位置を、ピク
チャの"temporal _reference"によって表現すること
で、埋め込み位置を正しく差し示すことができる。
【0045】また本願の請求項17の発明によれば、請
求項15の発明で生成されたスクランブル信号を正しく
再生処理できる。
【0046】また本願の請求項18の発明によれば、埋
め込み量子化マトリクスのパターンをあらかじめ認識コ
ードで表現することで、埋め込まれた量子化マトリクス
を特定できる。このため、再生側にこれを除去できる情
報を生成でき、複数のパターンを頻繁に埋め込み処理す
る場合などにおいては、請求項15の発明における埋め
込み位置で表現するよりも、効率的に解読情報を表現で
きる。
【0047】また本願の請求項19の発明によれば、請
求項18の発明で生成されたスクランブル信号を正しく
再生処理できる。
【0048】また本願の請求項20の発明によれば、埋
め込み量子化マトリクスコードパターンの識別コードに
より、埋め込まれた量子化マトリクスコードを正しく認
識できるため、請求項18の発明で生成されたスクラン
ブル信号をたがしく再生できる。
【0049】更に本願の請求項21の発明によれば、M
PEG標準の再生手順において、同時に量子化マトリク
スコードを除去処理することにより、スクランブル解除
を必要な装置規模を削減できる。
【0050】
【実施例】本発明の第1実施例における信号処理装置に
ついて、図1を参照しつつ説明する。図1(a)はスク
ランブル信号を生成する送信側の信号処理装置Cの構成
図であり、図1(b)は信号処理装置Cで生成したスク
ランブル信号をデスクランブル処理して再生する受信側
の信号処理装置Dの構成図である。
【0051】図1(a)に示す信号処理装置Cにおい
て、スクランブル位置検出装置11は入力信号中のスク
ランブル処理の対象となる位置を検出する装置である。
バッファ12は入力信号が与えられるとデータを一時記
憶し、スクランブル位置検出装置11の制御信号により
データを出力するバッファである。ダミー量子化マトリ
クスコード出力装置13は、ダミーの量子化マトリクス
のビットパターンを出力する装置である。スイッチ14
は、スクランブル位置検出装置11の制御信号によりバ
ッファ12とダミー量子化マトリクスコード出力装置1
3の信号を選択するスイッチである。排他的論理和回路
15はスクランブル位置検出装置11の制御信号により
スイッチ14の出力信号を反転させる回路である。
【0052】図1(b)に示す信号処理装置Dにおい
て、スクランブル位置検出装置16は信号処理装置Cか
ら伝送された映像のスクランブル信号と、例えば多重化
によりスクランブル位置検出装置11から伝送されたス
クランブル関連情報を入力し、スクランブルされた量子
化マトリクスの挿入位置を検出する装置である。スクラ
ンブル位置検出装置16の制御信号は排他的論理和回路
18及びバッファ19に与えられる。遅延回路17はス
クランブル信号が入力されると、その信号を遅延し、後
続回路部での信号処理のタイミングを調整をする回路で
ある。排他的論理和回路18はスクランブル位置検出装
置16の制御信号により遅延回路17の出力信号を反転
させる回路であり、その出力はバッファ19に与えられ
る。
【0053】このように構成された信号処理装置C,D
において、各回路ブロックの機能について詳細に説明す
る。スクランブル位置検出装置11は、夫々3ビットス
クランブルのモード信号sm1 、及び6ビットのスクラン
ブルのモード信号sm2 が設定値として入力される。図3
はスクランブル関連情報の説明図である。
【0054】モード信号sm1 において、最下位ビットは
量子化マトリクス埋め込み処理、第2ビットは"dct_ty
pe”コード反転処理、第3ビットは"alternate_scan"
コード反転処理を示すビットである。それぞれ反転処理
を行う場合は、そのビットを「1」とし、その処理を行
わない場合は「0」とする。
【0055】モード信号sm2 は、ダミーで埋め込む量子
化マトリクスコードのパターンを示す信号である。図2
にモード信号sm2 の値とそれに対応する量子化マトリク
スのコードパターンを示す。図2において、sm2 が00
0001のパターンは、1行2列の成分のみが255で
他の成分は1としたものである。即ちDCT係数の1行
2列成分を最大に強調し、他の成分は最低レベルに再生
させる量子化マトリクスパターンである。sm2 が000
010のパターンは、2行1列の成分のみ最大に強調
し、その他の係数は最低レベルで再生する量子化パター
ンである。
【0056】同様に、sm2 が000100のパターン
は、1行3列成分のみ最大に強調し、その他の係数は最
低レベルで再生する量子化マトリクスパターンである。
sm2 が001000のパターンは、3行1列成分のみ最
大に強調し、その他の係数は最低レベルで再生する量子
化マトリクスパターンであり、sm2 が010000のパ
ターンは、1行3列成分及び3行1列成分のみ最大に強
調し、その他の係数は最低レベルで再生する量子化マト
リクスパターンである。また、sm2 が100000の場
合は、1行1列以外の成分を最低レベルに再生するパタ
ーンである。
【0057】次に図1(a)のスクランブル位置検出装
置11は、内部状態を示すスクランブルフラグ信号f1,f
2 をもつ。スクランブル位置検出装置11は通常、バッ
ファ2へ入力信号を順次出力する制御信号を送り、ダミ
ー量子化マトリクスコード出力装置13へは、モード信
号sm2 、ダミー量子化マトリクス出力開始信号及び拡張
量子化マトリクス出力開始信号を送る。またスクランブ
ル位置検出装置11は、スイッチ14へバッファ12と
接続する制御信号を送り、排他的論理和回路15へは通
常出力「0」を出力する。
【0058】以上のスクランブルのモード信号と映像の
入力信号に対して、ダミー量子化マトリクスコード出力
装置13は、図2に示すダミー量子化マトリクスパター
ンを記憶し、ダミー量子化マトリクス出力開始信号がス
クランブル位置検出装置11から入力されたとき、モー
ド信号sm2 で指定された量子化マトリクスパターンを所
定の順序に従って出力する。スクランブル位置検出装置
11からピクチャ量子化マトリクス出力開始信号が入力
されると、"quant matrix extension"の規約に従って、
ダミー量子化マトリクスコード出力装置13は、"exten
sion_start _code","extension_start _code_iden
tifier" と"intra_quantiser _matrix","non_intra
_quantiser _matrix","chroma _intra _quantiser
_matrix","chroma _non _intra _quantiser _matr
ix" の4つの量子化マトリクスパターンと、それぞれの
量子化マトリクス信号の存在を示すそれぞれ1ビットの
コードを順に出力する。
【0059】先ず入力信号としてMPEGのCD13818 に
従う映像信号が信号処理装置Cに入力される。この入力
信号は、バッファ12及びスクランブル位置検出装置1
1に与えられる。また、スクランブルモードを指定する
モード信号sm1,sm2 をスクランブル位置検出装置11に
入力する。バッファ12へ入力された信号は、スクラン
ブル位置検出装置11からの制御信号に従って順次出力
され、排他的論理和回路15を経て信号処理装置Dに伝
送される。この間、スクランブル位置検出装置11は、
量子化マトリクス埋め込みタイミング、"dct_type"
、"alternate_scan" を検出する。
【0060】量子化マトリクス埋め込みタイミングを検
出したとき、スクランブル位置検出装置11は、バッフ
ァ12へ出力を停止する制御信号を送ると共に、ダミー
量子化マトリクスコード出力装置13に拡張量子化マト
リクス出力開始信号を送り、ダミービットを出力させ
る。そして、スイッチ14をダミー量子化マトリクスコ
ード出力装置13に接続して、スクランブル信号内にダ
ミー量子化マトリクスを埋め込む。また、スクランブル
位置検出装置11が"dct_type" 及び"alternate_sca
n" 信号を検出した際は、排他的論理和回路15へ信号
「1」を送り、入力ビット反転させる。以上の動作をよ
り具体的に説明する。
【0061】1) 先ずスクランブル位置検出装置11
は、入力信号のシーケンスヘッダーコードを検出し、フ
ラグf1及びf2を「0」にする。
【0062】2) モード信号sm1 の最下位ビットが1の
とき、シーケンスヘッダー中の"load _intra _quanti
ser _matrix" を検出し、そのコードが「0」の場
合、"load _intra _quantiser _matrix" に相当する
ビットを、排他的論理和回路15への制御信号を「1」
とすることでビット反転させる。そして、バッファ12
へ出力停止の制御信号を送り、8×64ビット期間中に
ダミー量子化マトリクスコード出力装置13に接続する
制御信号をスイッチ14へ送る。更にダミー量子化マト
リクスコード出力装置13へは、モード信号sm2 及びダ
ミー量子化マトリクス出力開始信号を送り、フラグf1を
「1」とする。なおload_intra _quantiser _matri
x" コードが「1」の場合、以上の処理を行わない。
【0063】同様に、シーケンスヘッダー中の"load _
non _intra _quantiser _matrix" を検出し、そのコ
ードが「0」の場合、"load _non _intra _quantise
r _matrix" に相当するビットを、排他的論理和回路1
5への制御信号を「1」とすることで入力ビット反転さ
せる。そして、バッファ12へ出力停止の制御信号を送
り、8×64ビット期間中にダミー量子化マトリクスコ
ード出力装置13に接続する制御信号をスイッチ14へ
送る。更にダミー量子化マトリクスコード出力装置13
へは、モード信号sm2 及びダミー量子化マトリクス出力
開始信号を送り、フラグf2を「1」とする。なおload_
intra _quantiser _matrix" コードが「1」の場合
は、処理を行わない。
【0064】3) 次にダミー量子化マトリクスコード出
力装置13は、モード信号sm2 及びダミー量子化マトリ
クス出力開始信号を受け取ると、sm2 によって選択され
た量子化マトリクスを所定の順序に従って8×64ビッ
トの信号を出力する。
【0065】4) モード信号sm1 の最下位ビットが1の
とき、"quant_matrix_extension"を検出した場合、f1
およびf2を「0」にする。
【0066】5) モード信号sm1 の最下位ビットが
「1」でかつフラグf1又はf2が「0」のとき、次に現れ
る"picture_coding_extension( )”信号の直後の"ext
ension_and _user_data( )" 中の最終の拡張コード
のあとでバッファ12へ出力停止の制御信号を送り、2
088ビット期間中にスイッチ14へダミー量子化マト
リクスコード出力装置13に接続する制御信号を送る。
さらにダミー量子化マトリクスコード出力装置13へ
は、モード信号sm及びダミー量子化マトリクス出力開始
信号を送り、フラグf1及びf2を「1」とすると共に、埋
め込みを行ったピクチャの"temporal _reference"を記
憶する。なお、"extension_and _user_data( )" 中
で先に"quant_matrix_extension"が検出された場合、
このピクチャ中では処理を行わず。次のピクチャにおい
て上記の処理を行う。
【0067】6) ダミー量子化マトリクスコード出力装
置13は、モード信号sm2 及びピクチャ量子化マトリク
ス出力開始信号を受け取ると、sm2 によって選択された
量子化マトリクス信号を"quant_matrix_extension"の
規約に従って出力する。
【0068】7) スクランブル位置検出装置11は、モ
ード信号sm1 の第2ビットが「1」のとき、"dct_typ
e" を検出し、"dct_type" の1ビットが入力されるタ
イミングで、排他的論理和回路15へ制御信号として
「1」を送る。
【0069】8) スクランブル位置検出装置1は、モー
ド信号sm1 の第3ビットが「1」のとき、"alternate_
scan" を検出し、"alternate_scan" の1ビットが入力
されるタイミングで排他的論理和回路15へ制御信号
「1」を送る。
【0070】9) 2)〜3)の処理を次のシーケンスヘッダ
を検出するまで繰り返し、次のシーケンスヘッダの検出
時に、モード信号sm1,sm2 及び処理5)において記憶し
た"temporal _reference"を、図3に示すフォーマット
に従ってスクランブル位置検出装置11より出力する。
ただし、図3において、next_bit は、次に現れる1ビ
ットの値を示し、load_q _mat は、続く信号に埋め込
み位置を示す信号が存在することを示す1ビットの信号
である。q _mat _temporal_reference は、埋め込み
処理が行われたtemporal_reference の値を示し、end
_codeは1ビットの信号で、その値は「0」となる。以
上の処理によって、入力信号は、モード信号sm1,sm2 で
指定されるスクランブル信号として排他的論理和回路1
5を介して受信側の信号変換装置Dに送信される。
【0071】次に、図1(b)に示す再生用の信号処理
装置Dの動作について説明する。スクランブル位置検出
装置16は、スクランブル位置検出装置11が出力する
スクランブル関連情報とスクランブル信号とを受信す
る。そして排他的論理和回路18への制御信号と、バッ
ファ19の入力を制御する制御信号を出力する。ここ
で、スクランブル関連情報とスクランブル信号の伝送
は、多重して伝送することも可能であるし、別の手段で
伝送してもよい。
【0072】さてスクランブル信号は、遅延回路17及
びスクランブル位置検出装置16に入力される。遅延回
路17に入力された信号は排他的論理和回路18に与え
られ、スクランブル位置検出装置16の出力が「1」で
あればビット反転され、バッファ19に入力される。ス
クランブル位置検出装置16は、スクランブル関連情報
よりモード信号sm1,sm2 を読み取る。sm1 の最下位ビッ
トが「1」のとき、スクランブル信号中の量子化マトリ
クスを検出する。そしてsm2 で示される量子化マトリク
スパターンと一致する場合、シーケンスヘッダ内であれ
ば、その検出された量子化マトリクスパターンの直前の
1ビットを「1」とし、その値を排他的論理和回路18
へ出力し、入力ビットを反転処理する。さらにスクラン
ブル位置検出装置16、バッファ19に制御信号を送
り、排他的論理和回路18からのデータ読み込み処理を
量子化マトリクスの期間停止させる。
【0073】このとき、入力信号の所望のビットにビッ
ト反転が行えるように、遅延回路17でデータの出力タ
イミングが制御される。検出された量子化マトリクスが
ピクチャ内にある場合、それを含む"quant_matrix_ex
tension"全体の期間バッファ19へ制御信号を送り、排
他的論理和回路18からのデータの読み取りを停止す
る。従って、バッファ19からの出力は、ダミーの量子
化マトリクスパターンが取り除かれた信号となる。
【0074】モード信号sm1 の第2ビットが「1」の場
合、スクランブル位置検出装置16は、"dct_type" を
検出し、排他的論理和回路18に制御信号「1」を出力
し、"dct_type" のビットを反転処理する。モード信号
sm1 の第3ビットが「1」の場合、スクランブル位置検
出装置16は、"alternate_scan" を検出し、排他的論
理和回路18に制御信号「1」を与えることで"alterna
te_scan" のビットを反転処理する。従ってバッファ1
9の出力は、元の映像信号と同じ信号となる。
【0075】以上のように第1実施例の信号処理装置に
よれば、スクランブルのモード信号sm1,sm2 をスクラン
ブル位置検出装置11に設定することにより、ビットス
トリーム中に所望の量子化マトリクスパターンを埋め込
めると共に、"dct_type" 及び"alternate_scan" 信号
をビット反転させることができ、さらにこれらを組み合
わせたスクランブル処理を同時に行うことができる。
【0076】再生側では、モード信号sm1 及びsm2 の信
号をもとに、埋め込まれた量子化マトリクス及びビット
反転された符号を、元の信号に正しく再生させることが
できる。一方、図1(b)のような信号処理装置Dを用
いないで、通常のMPEG標準準拠の映像信号として伸
長処理して映像信号を再生した場合は、埋め込まれた量
子化マトリクスや"dct_type","alternate_scan" を反
転したものを再生することになるので、出力映像は劣化
した映像となり、スクランブルの効果制御が実現でき
る。
【0077】ここでダミーマトリクスコード出力装置1
3及びスイッチ14は、スクランブル用の量子化マトリ
クスコードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込
み処理する埋め込み手段を構成している。またスクラン
ブル位置検出装置16及び排他的論理和回路18は、D
CT変換する際のフィールド処理又はフレーム処理の区
分を示すdct-typeコードをビット反転する第1のビット
反転手段を構成している。またスクランブル位置検出装
置16及び排他的論理和回路18は、量子化された変換
係数の走査方法を示すalternate scan信号をビット反転
処理する第2のビット反転手段を構成している。またス
クランブル位置検出装置11は、量子化マトリクスの位
置情報として、シーケンスヘッダ内に埋め込まれた場合
には0、それ以外のquant matrix extension上に埋め込
まれた場合には、その埋め込まれるピクチャのtemporal
reference信号の値を埋め込み位置情報として生成する
埋め込み位置情報生成手段を構成している。さらにスク
ランブル位置検出装置16及びバッファ19は、埋め込
み位置を示す位置情報に示された位置の量子化マトリク
スコードを除去する除去手段を構成している。またスク
ランブル位置検出装置11は、量子化マトリクスの埋め
込みパターンを複数組記憶して出力するパターン情報生
成手段を構成している。更にスクランブル位置検出装置
16は、送信された特定の量子化マトリクスコードを検
出する量子化マトリクス検出手段を構成している。
【0078】なお、本実施例では、圧縮画像の復号に用
いる量子化マトリクスを図2に示したパターンを設定値
としたが、強調成分としての「255」の代わりに、
「100」程度の値を与えてもよい。またそれ以外でも
強調したい周波数成分を本来の値の数倍程度にしたり、
逆に再生映像に影響しないようにしたい成分を、本来の
値の数分の1程度にしてやれば、強調度合いに応じた同
様のスクランブル効果が期待できる。さらに、強調する
成分についても、水平成分中のどれか1つ或いは垂直成
分中のどれか1つの成分を強調したり、また水平及び垂
直夫々1つの成分を強調するのであれば、他の量子化マ
トリクスパターンでもよい。
【0079】また、本実施例では、埋め込まれた量子化
マトリクスを再生側で識別させるための情報として、埋
め込みパターンをコード化したモード信号sm2 と、埋め
込まれたピクチャのtemporal_reference との2通りの
情報を生成し伝送しているが、どちらか一方だけ生成
し、再生可能な信号を再生側に与えることによっても実
現できる。
【0080】また、再生側の信号処理装置Dは、モード
信号sm2 をもとにその埋め込みパターンを検出して、埋
め込み位置を検出しているが、埋め込み位置の"tempora
l _reference"信号をもとに、埋め込み位置を検出する
ことも可能である。即ち図1(b)の信号処理装置Dに
おいて、モード信号sm1 の最下位ビットが「1」のと
き、スクランブル位置検出装置16は、図3の形式で入
力されたスクランブル関連情報を受け取ると、信号中
の"q_mat _temporal_reference"信号で示される"tem
poral _reference"中の量子化マトリクスを取り除く信
号として検出し、以下の取り除く際の処理は、上記実施
例と同様の処理を行う。以上の検出によれば、受信側で
図2に示されるようなモード信号sm2 に対する埋め込み
パターンを記憶する必要がなく、受信処理を簡素化する
ことが可能となる。
【0081】次に本発明の第2実施例における信号処理
装置について図4を参照しつつ説明する。図4は受信側
に設けられる信号処理装置Eの構成図である。即ち信号
処理装置Eは、第1実施例の信号処理装置Cで生成され
たスクランブル信号を再生処理する装置である。本図に
おいて、MPEGビットストリーム再生装置20は、M
PEG標準のビットストリームを再生処理する装置であ
って、符号復号部21と再生処理部22により構成され
る。符号復号部21はスクランブルされた圧縮映像信号
を受信し、MPEG標準に準拠した各符号を復号する回
路である。ここで復号されたデータは再生処理部22に
与えられる。再生処理部22は制御テーブル23に保持
された情報を基に、各画素毎の映像信号に再生処理する
回路である。なお制御テーブル23は書換え可能なメモ
リにより構成される。
【0082】以上のように構成された信号処理装置Eの
動作を説明する。まずスクランブル信号はMPEGビッ
トストリーム再生装置20に入力される。符号復号部2
1は入力された信号を各符号毎に復号し、復号結果を再
生処理部22に与える。一方、スクランブル関連情報は
制御テーブル23に入力され、モード信号sm1,sm2 及び
q _mat _temporal_reference が記憶される。再生処
理部22は、符号復号部21からのデータを再生処理す
る。
【0083】その際、再生処理部22は制御テーブル2
3からモード信号sm1 を読み込み、sm1 の最下位ビット
が「1」のとき、制御テーブル23よりモード信号sm2
の内容を読み取る。そしてsm2 の示す量子化マトリクス
パターンを認識し、スクランブル信号中のその認識パタ
ーンと同じ量子化マトリクスを無視する。即ち、再生処
理部22は認識した量子化マトリクスパターンと同じ量
子化マトリクスを符号復号部21から受け取った場合に
は、その値を再生処理に用いないで無視し、それまでに
設定されているものをそれ以後も用いて再生処理する。
【0084】モード信号sm1 の第2ビットが「1」であ
るとき、符号復号部21からの"dct_type" に関する情
報がフィールド処理の場合、再生処理部22はフレーム
処理とし再生処理を行う。符号復号部21からの"dct_
type" に関する情報がフレーム処理の場合、フィールド
処理とし再生処理を行う。モード信号sm1 の第3ビット
が1であるとき、"alternate_scan" 処理であることを
符号復号部21から受け取った場合、再生処理部22は
ジグザグスキャンによって再生処理し、ジグザグスキャ
ンを示す場合には、"alternate_scan" によって再生処
理する。
【0085】ここで再生処理部22は、送信された特定
の量子化マトリクスパターンを検出する量子化マトリク
ス検出手段を構成している。また再生処理部12は、埋
め込み位置を示す位置情報に示された位置の量子化マト
リクスコードを除去する除去手段を構成している。
【0086】以上のように第2実施例によれば、MPE
Gビットストリーム再生装置20は映像再生処理と同時
にスクランブル解除処理を行うことにより、第1実施例
の信号処理装置Dの機能に相当する信号処理ができる。
本実施例では、制御テーブル23と再生処理部22にお
ける信号処理の手順を一部変更することにより、スクラ
ンブル解除及びMPEGビットストリームの再生の一連
の処理ができ、装置規模も信号処理装置Dに比較して大
幅に削減できる。
【0087】なお、本実施例では、量子化マトリクスの
埋め込み情報として埋め込みパターンを示すモード信号
sm2 を用いたが、埋め込み位置を示すtemporal_refere
nce信号を用いて埋め込まれた量子化マトリクスを検出
してもよい。また、本実施例では、再生側についてMP
EGビットストリームの再生処理と、スクランブル解除
処理を一体化したが、スクランブル信号を生成する側に
おいても、同様にMPEGビットストリームの生成処理
を行うと共に、スクランブルの処理を行うことで、スク
ランブルの位置検出する際のビットストリームを順に読
む必要がなくなり、装置規模を削減できる。
【0088】また、第1及び第2実施例において、量子
化マトリクスを埋め込む手段、 "alternate _scan" 及
び"dct_type" を反転処理する手段のどれかを含んだ構
成であれば他の構成でもよい。さらに再生側の信号処理
装置においても、埋め込まれた量子化マトリクスを除去
するように構成したり、"alternate_scan" をビット反
転させるように構成したり、"dct_type" をビット反転
させるように構成するに際し、その構成方法は上述した
以外の方法をとってもよい。
【0089】また、本実施例においては、"alternate_
scan","dct_type" のビット反転処理において、すべて
のコードを一律にビット反転処理をしたが、例えば擬似
乱数等を用いて、選択的にビット反転を制御すること
で、再生を許されていないものが不正にスクランブル解
除を試みようとしても、これを不可能にするよう安全性
を向上させることもできる。
【0090】また、本実施例においては、埋め込み量子
化パターンの1行1列成分としては、1あるいは8の値
を用いたが、これ以外の値を用いてもよく、符号化に際
して通常用いられる値に近い8あるいは16、あるいは
それらの前後の値を用いると、再生画像において、DC
成分については、劣化の少ないスクランブル画像が得ら
れる。
【0091】
【発明の効果】以上のように本願の請求項1〜5発明に
よれば、水平方向の高調波成分のどれか1つの成分を強
調し、他の成分の再生レベルを小さくさせる量子化マト
リクス信号をビットストリーム中に埋め込み処理するこ
とで、水平方向に強調する成分の基底に応じたサイズの
モザイク状の映像が得られ、スクランブル効果が実現で
きる。
【0092】また本願の請求項6〜10の発明によれ
ば、垂直方向の高調波成分のどれか1つの成分を強調
し、他の成分の再生レベルを小さくさせる量子化マトリ
クス信号をビットストリーム中に埋め込み処理すること
で、垂直方向に強調する成分の基底に応じたサイズのモ
ザイク状の映像が得られ、スクランブル効果が実現でき
る。
【0093】また本願の請求項11,12の発明によれ
ば、水平及び垂直方向の高調波成分の夫々どれか1つの
成分を強調し、他の成分の再生レベルを小さくさせる量
子化マトリクス信号をビットストリーム中に埋め込み処
理することで、水平垂直それぞれ強調する成分の基底に
応じたサイズのモザイク状の映像が得られ、スクランブ
ル効果が実現できる。
【0094】また本願の請求項13の発明によれば、高
調波成分の再生レベルを小さくし、"dct_type" をビッ
ト反転させることで、垂直方向に16画素の比較的大き
なモザイク状のスクランブル効果が実現できる。
【0095】また本願の請求項14の発明によれば、"a
lternate_scan" をビット反転させることで、高調波の
各係数成分を入れ換えた効果が生まれる。
【0096】また本願の請求項15,16の発明によれ
ば、埋め込んだ量子化マトリクスの埋め込み位置を生成
することで、再生側で埋め込まれた量子化マトリクスを
除去する情報を与えることができ、また、埋め込み位置
情報により再生に際して、除去すべきかどうかを判定す
ることができるため、埋め込む量子化マトリクスのパタ
ーンに制約なく所望のパターンを埋め込むことが可能と
なる。
【0097】また本願の請求項17の発明によれば、量
子化マトリクスの埋め込み位置情報をもとに埋め込まれ
た量子化マトリクスを識別し除去するため、埋め込みパ
ターンを記憶しておく必要がなく、請求項15の発明の
信号処理装置の生成するスクランブル信号を再生するこ
とができる。
【0098】また本願の請求項18の発明によれば、埋
め込んだ量子化マトリクスのパターンをコード化した情
報を生成することで、埋め込み位置が多く存在する場合
でも、再生するための情報として、埋め込んだパターン
に関する情報だけでよく、効率的に埋め込み情報を再生
側に与えることができる。
【0099】また本願の請求項19の発明によれば、特
定の量子化マトリクスコードを検出し、除去すること
で、請求項18の発明で生成されたスクランブル信号を
正しく再生できる。
【0100】また本願の請求項20の発明によれば、埋
め込み量子化マトリクスパターンを示す信号を読みと
り、その埋め込み量子化マトリクスパターンを検出除去
することで、請求項18の発明の信号処理装置で生成さ
れたスクランブル信号を正しく再生できる。
【0101】さらに本願の請求項21の発明によれば、
MPEG標準の再生手順において、同時に量子化マトリ
クスを除去処理することによりスクランブル解除を必要
な装置規模を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における信号処理装置の構
成図を示し、(a)は送信側、(b)は受信側に設けら
れる信号処理装置である。
【図2】本実施例の信号処理装置に用いられるスランブ
ル関連情報sm2 と量子化マトリクス埋め込みパターンの
対応図である。
【図3】本実施例におけるスクランブル関連情報の説明
図である。
【図4】本発明の第2実施例における信号処理装置(受
信側)の構成図である。
【図5】MPEG標準に準拠した映像信号の配置図であ
る。
【図6】他の信号処理装置の構成図である。
【符号の説明】
11,16 スクランブル位置検出装置 12,19 バッファ 13 ダミー量子化マトリクスコード出力装置 14 スイッチ 15,18 排他的論理和回路 17 遅延回路 20 MPEGビットストリーム再生装置 21 符号復号部 22 再生処理部 23 制御テーブル C,D,E 信号処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 誠司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG標準に準拠して圧縮符号化され
    た映像信号の量子化マトリクスを1行目の1列を除く特
    定の列の成分が規定の符号化の際の量子化幅よりも大き
    く、かつ他の高調波成分がその映像信号を符号化したと
    きの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコ
    ードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理
    する埋め込み手段、を具備することを特徴とする信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記埋め込み手段は、 MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリクスの
    水平成分の第1次高調波信号の量子化幅を示す1行2列
    成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大きく、か
    つ他の高調波成分がその映像信号を符号化したときの量
    子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコードを
    生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記埋め込み手段は、 前記量子化マトリクスの1行2列成分が255であり、
    1行2列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
    ことを特徴とする請求項2記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記埋め込み手段は、 MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリクスの
    水平成分の第2次高調波信号の量子化幅を示す1行3列
    成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大きく、か
    つ他の高調波成分がその映像信号を符号化したときの量
    子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコードを
    生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記埋め込み手段は、 前記量子化マトリクスの1行3列成分が255であり、
    1行3列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
    ことを特徴とする請求項4記載の信号処理装置。
  6. 【請求項6】 MPEG標準に準拠して圧縮符号化され
    た映像信号の量子化マトリクスを1列目の1行を除く特
    定の行の成分が規定の符号化の際の量子化幅よりも大き
    く、かつ他の高調波成分がその映像信号を符号化したと
    きの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコ
    ードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理
    する埋め込み手段、を具備することを特徴とする信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記埋め込み手段は、 MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリクスの
    水平成分の第1次高調波信号の量子化幅を示す2行1列
    成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大きく、か
    つ他の高調波成分がその映像信号を符号化したときの量
    子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコードを
    生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理するも
    のであることを特徴とする請求項6記載の信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記埋め込み手段は、 前記量子化マトリクスの2行1列成分が255であり、
    2行1列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
    ことを特徴とする請求項7記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記埋め込み手段は、 MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリクスの
    水平成分の第2次高調波信号の量子化幅を示す3行1列
    成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも大きく、か
    つ他の高調波成分がその映像信号を符号化したときの量
    子化幅よりも小さい値をもつ量子化マトリクスコードを
    生成し、映像信号中の所定の位置に埋め込み処理するも
    のであることを特徴とする請求項6記載の信号処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記埋め込み手段は、 前記量子化マトリクスの3行1列成分が255であり、
    3行1列及び1行1列成分を除いた他の成分が1である
    ことを特徴とする請求項9記載の信号処理装置。
  11. 【請求項11】 MPEG標準に準拠した映像信号の量
    子化マトリクスにおいて、1行1列成分を除いた水平成
    分の高調波成分の量子化幅を示す1行中のどれか1つの
    成分、及び垂直成分の高調波成分の量子化幅を示す2列
    中のどれか1つの成分が、規定の符号化の際の量子化幅
    よりも大きく、かつ他の高調波成分がその映像信号を符
    号化したときの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マ
    トリクスコードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋
    め込み処理する埋め込み手段、を具備することを特徴と
    する信号処理装置。
  12. 【請求項12】 前記埋め込み手段は、 MPEG標準に準拠した映像信号の量子化マトリクスの
    垂直成分の第1次高調波成分の量子化幅を示す2行1列
    成分、及び水平成分の第1次高調波成分の量子化幅を示
    す1行2列成分が、規定の符号化の際の量子化幅よりも
    大きく、かつ1行1列成分を除いた他の高調波成分を符
    号化したときの量子化幅よりも小さい値をもつ量子化マ
    トリクスコードを生成し、映像信号中の所定の位置に埋
    め込み処理するものであることを特徴とする請求項11
    記載の信号処理装置。
  13. 【請求項13】 MPEG標準に準拠した映像信号の量
    子化マトリクスにおいて、高調波成分の量子化幅の示す
    コードが映像信号を符号化した際の規定の量子化幅より
    も小さい量子化マトリクスコードを生成し、映像信号中
    の所定の位置に埋め込む埋め込み手段と、 DCT変換する際のフィールド処理又はフレーム処理の
    区分を示す"dct_type" コードをビット反転する第1の
    ビット反転手段と、を具備することを特徴とする信号処
    理装置。
  14. 【請求項14】 MPEG標準に準拠した映像信号中の
    量子化マトリクスにおいて、量子化された変換係数の走
    査方法を示す"alternate_scan" をビット反転処理する
    第2のビット反転手段を具備することを特徴とする信号
    処理装置。
  15. 【請求項15】 MPEG標準に準拠した映像信号中の
    量子化マトリクスコードを埋め込む埋め込み手段と、 前記量子化マトリクスの埋め込み位置を示す埋め込み位
    置情報生成手段と、を具備することを特徴とする信号処
    理装置。
  16. 【請求項16】 前記埋め込み位置情報生成手段は、 前記埋め込み手段により埋め込まれた位置情報として、
    シーケンスヘッダ内に埋め込まれた場合にそれを示す信
    号、それ以外の"quant_matrix_extension"上に埋め込
    まれた場合には、その埋め込まれるピクチャの"tempora
    l _reference"信号の値を埋め込み情報として生成する
    ものであることを特徴とする請求項15記載の信号処理
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の信号処理装置から出
    力されたデータを復号する信号処理装置であって、 埋め込み位置を示す位置情報に示された位置の量子化マ
    トリクスを除去する除去手段を有することを特徴とする
    信号処理装置。
  18. 【請求項18】 MPEG標準に準拠した映像信号中に
    量子化マトリクスを埋め込む埋め込み手段と、 前記量子化マトリクスの埋め込みパターンを複数組記憶
    して出力するパターン情報生成手段と、を具備し、 前記埋め込み手段は、前記パターン情報生成手段により
    発生した量子化マトリクスコードを画像データに埋め込
    むものであり、 前記パターン情報生成手段は、前記埋め込み手段により
    埋め込まれた量子化マトリクスコードのパターン認識コ
    ードを生成することを特徴とする信号処理装置。
  19. 【請求項19】 特定の量子化マトリクスコードを検出
    する量子化マトリクス検出手段と、 検出した特定の量子化マトリクスコードを除去する除去
    手段と、を具備することを特徴とする信号処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の信号処理装置から出
    力されたデータを復号する信号処理装置であって、 量子化マトリクス検出手段は、埋め込まれた量子化マト
    リクスコードのパターン認識コードによって示された量
    子化マトリクスコードのパターンを検出することを特徴
    とする請求項19記載の信号処理装置。
  21. 【請求項21】 MPEG標準に準拠した圧縮映像デー
    タを受信して復号することにより、デジタル映像信号を
    再生する信号処理装置であって、 送信された特定の量子化マトリクスコードを除去する除
    去手段と、を具備することを特徴とする信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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