JPH07334725A - 現金運用方法、現金運用装置、現金運用システム、取引処理装置および現金収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、店舗内での売上金を効率よく保管
し、しかも売上金を顧客が出金利用可能なキャッシング
取引資金に運用して資金の運用効率を高めた現金運用方
法、現金運用装置、現金運用システム、取引処理装置お
よび現金収納箱を提供することを目的とする。 【構成】この発明は、店舗で利用される現金の運用方法
であって、店舗で売上げた現金を受付け、受付けた現金
を保管し、保管した現金を顧客が取引利用するキャッシ
ング取引の資金として運用することを特徴し、また一方
の取引処理装置から他方の取引処理装置に現金を移す
際、この現金移送時に金額データおよび所属データを合
わせて移送する移送手段を備えた現金運用方法であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、大型店舗や小型店舗
等に設置される複数の電子式金銭登録機（ＥＣＲ）や自
動預金支払機（ＡＴＭ）および自動支払機（ＣＤ）のよ
うな現金を取扱う取引機の現金運用方法に関し、さらに
詳しくは各種取引機の現金を効率よく運用管理する現金
運用方法、現金運用装置、現金運用システム、取引処理
装置および現金収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、店舗等での売上金は、その売上
金を金融機関に持運んで入金するか、あるいは金融機関
から派遣された係員により回収している。この場合、入
金／回収操作に人手を要するため、手間がかかり、また
無駄な作業が発生しやすくなっていた。

【０００３】また、大型店舗等の店内にＡＴＭやＣＤを
備えた場合は、金融機関の係員が例えば営業開始時／営
業終了時等に来店して現金の補充／回収等の係員処理を
行っている。

【０００４】しかし、この場合はＡＴＭやＣＤの運用
上、現金切れを考慮して十分な運用準備資金を必要と
し、このために運用資金の利用効率が低く、また店舗で
の売上金は増える一方であるため逆に売上金の入金操作
を必要とし、さらに人手による現金の運搬作業を要して
現金管理に対する安全性が低くなっていた。

【０００５】また、店舗で顧客がキャッシング（現金を
預金口座から引出したり、自動借入する）利用ができる
ように店内のＡＴＭやＣＤをキャッシング装置に利用し
て運用管理すれば、顧客へのサービス性が一層向上する
ことが考えられる。

【０００６】ところが、ＡＴＭやＣＤをキャッシング装
置に利用した場合、新たにキャッシング運用資金とキャ
ッシング処理機能を要して、装置の大型化およびコスト
高を誘引し、このために資金力の小さい小型店舗には適
用し難い問題を有していた。

【０００７】また、ＥＣＲを用いたキャッシング利用が
提供されている（特開昭５９ー１６０２６１号参照）
が、この場合は係員負荷が大きく、またキャッシング処
理に手間や時間がかかる問題を有していた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、店
舗内での売上金を効率よく保管し、しかも売上金を顧客
が出金利用可能なキャッシング取引資金に運用して資金
の運用効率を高めた現金運用方法、現金運用装置、現金
運用システム、取引処理装置および現金収納箱を提供す
ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
店舗で利用される現金の運用方法であって、店舗で売上
げた現金を受付け、受付けた現金を保管し、保管した現
金を顧客による取引操作に基づくキャッシング取引の資
金として運用することを特徴とする。

【００１０】請求項２記載の発明は、店舗で利用される
現金の運用装置であって、店舗で売上げた現金を受付け
る受付け手段と、受付け手段で受付けた現金を保管する
保管手段と、保管手段で保管した現金をキャッシング取
引時に放出する放出手段とを備えたことを特徴とする。

【００１１】請求項３記載の発明は、店舗で利用される
現金の運用システムであって、店舗で売上げた売上金を
計上する売上金計上装置と、売上金計上装置で計上した
現金をキャッシング資金として保管する保管装置と、保
管装置で保管した現金をキャッシング資金に適用してキ
ャッシング取引するキャッシング装置とを備えたことを
特徴とする。

【００１２】請求項４記載の発明は、現金を入金補充す
る入金手段を備えた現金運用方法または現金運用装置で
あることを特徴とする。

【００１３】請求項５記載の発明は、保管した現金を取
出す出金手段を備えた現金運用方法または現金運用装置
であることを特徴とする。

【００１４】請求項６記載の発明は、保管した現金を顧
客専用に出金する出金手段を備えた現金運用方法または
現金運用装置であることを特徴とする。

【００１５】請求項７記載の発明は、保管した現金を係
員専用に出金する出金手段を備えた現金運用方法または
現金運用装置であることを特徴とする。

【００１６】請求項８記載の発明は、保管した現金の保
管額を集計管理する集計管理手段を備えた現金運用方法
または現金運用装置であることを特徴とする。

【００１７】請求項９記載の発明は、装置本体の前面側
と後面側に入金口または出金口を備えた現金運用装置で
あることを特徴とする。

【００１８】請求項１０記載の発明は、現金を入出金処
理する入出金口を備えた現金運用装置であることを特徴
とする。

【００１９】請求項１１記載の発明は、キャッシング取
引した取引データを決済する決済装置を備えた現金運用
システムであることを特徴とする。

【００２０】請求項１２記載の発明は、一方の取引処理
装置から他方の取引処理装置に現金を移す際、この現金
移送時に金額データおよび所属データを合わせて移送す
る移送手段を備えた現金運用方法であることを特徴とす
る。

【００２１】請求項１３記載の発明は、現金を出入れ許
容する現金収納箱に現金を収納して移送する移送手段を
備えたことを特徴とする。

【００２２】請求項１４記載の発明は、取引処理装置間
を結ぶ現金搬送路に現金を導いて移送する移送手段を備
えたことを特徴とする。

【００２３】請求項１５記載の発明は、現金運用方法に
適用した取引処理装置であることを特徴とする。

【００２４】請求項１６記載の発明は、現金運用方法の
現金移送に適用した現金収納箱であることを特徴とす
る。

【００２５】

【作用】この発明によれば、店舗で利用される現金を運
用する際、店舗で売上げた現金を受付けて保管し、この
保管した現金を顧客が出金利用するキャッシング取引資
金として運用する。また、店舗で利用される現金を運用
する際、店舗で売上げた現金を受付け手段で受付けた
後、保管手段で保管し、この保管した現金をキャッシン
グ取引時に放出手段より放出する。

【００２６】さらに、店舗で利用される現金を運用する
際、店舗で売上げた売上金を売上金計上装置で計上した
後、この売上金をキャッシング資金として保管装置で保
管し、この保管した現金をキャッシング装置に用いてキ
ャッシング取引する。また、キャッシング資金を補充す
る際は、現金を入金手段により入金して補充する。同じ
く、保管した現金を外部に取出す際は、保管した現金を
出金手段により外部に取出す。

【００２７】また、顧客が現金を出金操作する際は、保
管した現金を出金手段により顧客専用に出金する。同じ
く、係員が現金を出金操作する際は、保管した現金を出
金手段により係員専用に出金する。また、保管した現金
の運用管理に際しては、保管した現金の保管額を集計管
理手段により集計管理する。

【００２８】さらに、現金を入出金操作する取扱いに際
しては、装置本体の前面側と後面側に入金口または出金
口を備えて前後方向から入出金操作する。同じく、現金
を入出金操作する取扱いに際して、現金を入出金処理す
る入出金口を介して現金を入出金処理する。また、キャ
ッシング取引に際して、キャッシング取引した取引デー
タを決済装置が決済して現金を運用処理する。

【００２９】さらに、一方の取引処理装置から他方の取
引処理装置に現金を移すとき、この現金移送時に移送手
段が現金と共に金額データおよび所属データを合わせて
移送する。また、一方の取引処理装置から他方の取引処
理装置に現金を移すとき、この現金移送時に移送手段が
現金を出入れ許容する現金収納箱に現金を収納して移送
する。

【００３０】さらに、一方の取引処理装置から他方の取
引処理装置に現金を移すとき、この現金移送時に移送手
段が取引処理装置間を結ぶ現金搬送路に現金を導いて移
送する。また、各種の取引処理装置に適用して現金を移
送したり、各種の取引処理装置間を現金収納箱を用いて
現金移送する。

【００３１】

【発明の効果】この結果、店舗の売上金をそのまま顧客
用のキャッシング準備資金に切換えることができるた
め、店舗内の資金を効率よく運用でき、特にキャッシン
グ装置にあっては売上金の有効利用に伴って資金不足を
解消できるため、大店舗に限らず資金力の小さい小規模
店舗にも適用できる。また、例えばＣＤをキャッシング
装置に適用して、店舗の売上金を受入れて保管する入金
管理機能と、この入金管理した売上金を顧客が出金利用
するキャッシング取引資金に切換え利用する出金管理機
能との入出金管理機能を簡単な現金循環構成で達成で
き、キャッシング装置の小型化および低コスト化を図る
ことができる。また、直ちに売上金を入金管理できるた
め店舗での防犯性が向上し、また係員による売上金の入
金管理操作が容易なため係員の作業性が向上する。

【００３２】さらに、キャッシング資金が少なくなれ
ば、その資金量に応じてキャッシング装置に補充するこ
とができ、逆にキャッシング資金が多くなれば余剰金を
外部に取出して保管することができる。さらに、キャッ
シング装置を無人化運用して顧客が直接キャッシング操
作できるようにしたり、専用の係員によって操作するこ
ともできる。また、キャッシング装置に保管されている
保管額を集計管理許容しているため、この集計操作によ
り常に正確な保管額を確認できる。

【００３３】さらに、キャッシング装置の前面側と後面
側に入金口や出金口を設けた場合は、キャッシング装置
を挟んで係員側と顧客側との対面利用が行え、キャッシ
ング利用客の相談対応等が容易となる。また、一側に入
出金口を設けた場合は、この入出金口を操作側に設定し
て障害物や壁面に支障のないように設置することができ
る。

【００３４】さらに、キャッシング取引時に、取引出金
額を顧客の預金口座から引落したり、自動借入れするな
どキャッシングの取引データを決済できるため、店舗で
金融機関の代行業務を実行してキャッシング取引を確定
することができる。

【００３５】また、取引処理装置間で現金を移送許容
し、しかもこの現金の金額データと所属データを合わせ
て移送するため、移送する現金を明瞭に管理して移送処
理することができる。

【００３６】このため、店舗に複数台設置されたＥＣＲ
と、同店舗内に設置されたＡＴＭやＣＤとの間を現金移
送用に設定した場合は、ＥＣＲで溜った売上金をそのま
ま入金取引額としてＡＴＭやＣＤに移送して売上金回収
動作を兼用して入金取引できる。したがって、各ＥＣＲ
から正規の入金取引が自動的に実行できると共に、売上
金をＡＴＭやＣＤの補充金として効率よく活用でき、店
舗内の売上金を金融機関の運用資金に効率よく切換えて
有効に活用することができる。それゆえ、店舗の流通商
品分野と金融機関の金融分野との融合化を互いに高め
て、商品取引と金融取引との双方を円滑に運用すること
ができる。

【００３７】また、現金移送に現金収納箱を用いれば、
この現金収納箱毎着脱操作して、多額の現金を所望の取
引処理装置に容易に移送することができる。さらに、取
引処理装置間を現金搬送路で接続した場合は、現金を自
動的に移送処理でき、完全自動化して入金操作すること
ができる。また、入金／回収作業の手間が省けると共
に、人手による現金の持運びを省略して現金管理に対す
る安全性を確保することができる。

【００３８】また、現金を取扱うＥＣＲ、ＡＴＭ、ＣＤ
および物品自動販売機等の各種の取引処理装置に適用す
ることができ、さらにこれらの間を現金収納箱を用いて
容易に現金を移送することができ、また同一店舗内の各
取引処理装置を最適な運用金額になるように設定調節し
て使用することができる。

【００３９】

【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。図１０は小店舗で顧客と係員がカウンタ１０１を
挟んで対面利用する店舗カウンタでの現金運用例を示
し、カウンタ１０１上に設置したＥＣＲ１０２と、カウ
ンタ間に配設した小型のキャッシング装置１０３とを備
えて構成し、ＥＣＲ１０２を用いて係員は顧客が購入し
た商品の精算処理を行い、このＥＣＲ１０２で売上げた
売上金のまとまった一定金額、例えば万円札等の高額紙
幣をキャッシング装置１０３に移して入金管理するよう
にしている。

【００４０】このキャッシング装置１０３は顧客が現金
を預金口座から引出したり、銀行やカード会社等の金融
機関から貸付け／融資等の自動借入する顧客のキャッシ
ング取引を許容するものであって、このキャッシング取
引の運用資金としてはＥＣＲ１０２から入金された売上
金を入金して保管し、この保管した売上金をキャッシン
グ取引の運用資金に利用して資金の有効利用を図ってい
る。

【００４１】図１１はキャッシング装置１０３を示し、
このキャッシング装置１０３は装置本体１０４の前面側
に入出金口１０５を有し、後面側に入金口１０６を有し
て紙幣１０７を入出金許容して保管している。

【００４２】この場合、前面側の入出金口１０５と連通
する内方には、紙幣重ね合せ部１０８と、搬送状態検知
部１０９と、紙幣繰出し部１１０と、紙幣集積部１１１
と、紙幣回収部１１２とを備え、これらの間を搬送ライ
ンＬを介して接続し、また後面側の入金口１０６と連通
する内方を、搬送ラインＬを介して既述した搬送状態検
知部１０９の前段に接続して前面側と後面側とから入金
許容している。

【００４３】紙幣重ね合せ部１０８は、入出金口１０５
の直前に配設され、紙幣出金時に内部より繰出された紙
幣をここで一枚ずつ重ね合わせて集積し、規定の出金枚
数になった時点で一括して放出する。搬送状態検知部１
０９は、紙幣の入出金時に搬送される紙幣の長さ、スキ
ュ（傾き）、重ね搬送等の紙幣の搬送状態を検知する。

【００４４】紙幣繰出し部１１０は、出金時に紙幣集積
部１１１に集積された紙幣を一枚ずつ繰出し動作し、こ
の出金時に搬送不適な紙幣があれば紙幣回収部１１２に
回収する。また、紙幣集積部１１１は入金時に入金され
た紙幣を一枚ずつ取込んで集積動作し、この入金時に搬
送不適な紙幣があれば返却処理する。図中、１１３は入
出金受台、１１４は入金受台、１１５は人間検知セン
サ、Ｓ…は紙幣検知センサ、１１６は押圧板、Ｍ…は各
モータ、Ｆは振分け板である。

【００４５】このように、キャッシング装置１０３の前
後面に入出金口１０５と入金口１０６を設けることによ
り、キャッシング装置１０３を挟んで係員側と顧客側と
の対面利用が行え、係員は前後面の操作し易い任意の方
向から入金操作でき、キャッシング利用客との相談対応
にも適している。また、キャッシング装置１０３の設置
時に、障害物や壁面がある場合は前面側の入出金口１０
５を操作側に設定すれば、障害物や壁面に支障なく配設
利用することができる。

【００４６】また、ＥＣＲ１０２で売上げた売上金をキ
ャッシング装置１０３に移して入金管理することによ
り、ＥＣＲ１０２では高額の売上金が溜らず、この高額
の売上金を効率よく防犯管理することができる。

【００４７】図１２はキャッシング装置１０３の制御回
路ブロック図を示し、ＣＰＵ１２１はＲＯＭ１２２に格
納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、その
制御データをＲＡＭ１２３で読出し可能に記憶する。

【００４８】上述のＣＰＵ１２１は、インターフェース
１２４を介して表示処理部１２５、帳票処理部１２６、
カード処理部１２７、紙幣処理部１２８、通信処理部１
２９を接続し、このうち表示処理部１２５はキャッシン
グ装置１０３の上面に装備されたタッチパネル兼用の表
示器（ＣＲＴ）で入出金取引等の各種の取引き案内と、
その操作手順を表示案内する。帳票処理部１２６は、キ
ャッシング取引時の取引結果を伝票に印字して発行処理
する。

【００４９】また、カード処理部１２７は、クレジット
カードやキャッシュカード等のカードの取引データを読
取り、更新データを書込み処理する。紙幣処理部１２８
は、投入された紙幣を装置本体１０４の内部に取込んで
受付け処理し、出金時および入出金取消し時に紙幣を入
出金口１０５より放出する。

【００５０】通信処理部１２９は、編集した入出金要求
電文、取引設定要求電文、記帳要求電文および残高照会
要求電文等を店舗ストアコントローラとセンタに送信
し、返信されてきた入出金回答、取引設定データ、未記
帳データ、今回の取引分とその残高照会データ、過去の
残高照会データ等を受信処理する。

【００５１】図１３はキャッシング装置１０３の管理シ
ステムを示し、キャッシング装置１０３で保管した集計
金額はキャッシング装置のＣＰＵ１２１および店舗スト
アコントローラ１３１で制御管理しており、このときの
キャッシング装置１０３の入出金情報は、顧客のキャッ
シング照会、カード／ローン照会等の個人残高照会の情
報と、キャッシング／カード／ローン／短期等の融資時
の信用照会の情報と、売上金等を保管した精査データの
情報とを店舗ストアコントローラ１３１と連動してセン
タ１３２に通信する。

【００５２】また、店舗のキャッシング装置１０３およ
び店舗ストアコントローラ１３１は、高度情報通信シス
テム（ＩＮＳ）およびディジタルデータ交換網（ＤＤＸ
Ｐ）を介して本部のセンタ１３２と通信接続し、センタ
１３２はキャッシング取引利用先の各カード会社１３３
…にクレジットネットワーク（ＣＡＦＩＳ）を介して通
信接続し、キャッシング取引毎に顧客の照会確認情報を
電送して照合確認する。

【００５３】このように構成されたキャッシング装置１
０３を用いて顧客がキャッシング取引したときの処理動
作を図１４の表示案内例を参照して説明する。今、顧客
がキャッシング取引する場合、キャッシング装置１０３
はＣＲＴの表示画面に本人を照合するためのカード利用
案内と、暗証番号の入力案内とを表示し（ステップｎ11
〜ｎ12）、これに従ってカード利用がなされ、また暗証
番号が入力されると、ＣＰＵ１２１はキャッシング／カ
ードローン／キャッシング照会／ローン照会の各取引項
目を表示案内する（ステップｎ13）。

【００５４】このとき、例えば顧客がキャッシングを入
力指定すると、これに基づいて顧客の出金可能なキャッ
シング取引限度額を表示案内し（ステップｎ14）、これ
に従って顧客の取引限度内の希望金額が入力されると、
続いてＣＰＵ１２１は一括払い／リボ払い／短期払い／
分割払いの返済方法を表示案内し（ステップｎ15）、顧
客が例えば分割払いを選択指定すると、その分割払いの
返済回数を表示案内し、これに従って顧客が返済回数を
入力指定すると（ステップｎ16）、出金指定されたキャ
ッシング取引額および伝票を放出して、店舗内で顧客の
キャッシング取引が終了する（ステップｎ17〜ｎ18）。

【００５５】このように、店舗で金融機関の代行業務を
行うため、顧客は確実に商品を購入することができる。
またこのとき、キャッシング取引内容に基づいて預金口
座から自動的に引落したり、自動借入れし、キャッシン
グの取引種類に応じて確定したデータを決済し、またキ
ャッシング取引して変動した保管額は、その都度ＣＰＵ
１２１で集計管理する。さらに、このキャッシング装置
１０３の運用時に、入金量が増えて紙幣の保管限界が生
じた場合は、他の金庫に保管すればよい。

【００５６】次に、キャッシング装置１０３を用いて係
員が保管処理した保管処理動作を図１５の表示案内例を
参照して説明する。今、係員がキャッシング装置１０３
を運用利用するために係員キーを操作すると、キャッシ
ング装置１０３の表示画面には集計／入金の選択項目を
表示案内し（ステップｎ21）、これに従って係員が例え
ば入金項目を入力指定すると、続いて表示画面にはキャ
ッシング資金の補充操作のための入金項目と、ＥＣＲ１
０２の売上金を入金操作する保管金項目と、保管金を出
金許容する出金項目との運用種類を選択許容して表示案
内し（ステップｎ22）、顧客が保管金の項目を選択指定
すると、保管操作する係員の暗証番号を入力案内し（ス
テップｎ23）、これに従って係員が暗証番号を入力操作
すると、表示画面には売上金の保管利用額を表示案内し
（ステップｎ24）、これに従って、係員が保管操作する
保管額を入力操作し、続いて入力指定した保管額分の紙
幣を一枚ずつ投入し、指定枚数を入金することで係員の
保管操作が終了する（ステップｎ25）。

【００５７】次に、キャッシング装置１０３を用いて係
員が保管金を集計管理した集計処理動作を図１６の表示
案内例を参照して説明する。今、係員がキャッシング装
置１０３の集計データを得るために係員キーを操作する
と、キャッシング装置１０３の表示画面には集計／入金
の選択項目を表示案内し（ステップｎ31）、これに従っ
て係員が集計項目を入力指定すると、続いてＣＰＵ１２
１は表示画面に小計項目と、合計項目と、確認項目との
集計管理種類を選択許容して表示案内し（ステップｎ3
2）、顧客が例えば合計項目を選択して実行キーを入力
操作すると（ステップｎ33）、ＣＰＵ１２１は保管して
いる合計金額を計数し、かつ計数した値を印字処理し、
この間集計処理中の待機画面を表示案内し（ステップｎ
34）、この集計処理を実行した後は、集計した集計結果
の合計額を表示案内し、また合計額を印字した伝票を発
行して集計処理が終了する（ステップｎ35）。

【００５８】図１７はこの発明の他の実施例のキャッシ
ング装置１７１を示し、このキャッシング装置１７１は
装置本体１７２の前面に放出専用の出金口１７３を備
え、後面に入金専用の入金口１７４を備えたものであっ
て、後面の入金口１７４から係員が保管金の入金処理あ
るいはキャッシング資金の補充処理を行い、前面の出金
口１７３にキャッシング取引した紙幣を放出して出金処
理する。このように、装置本体１７２の前面と後面に専
用の出金口１７３と入金口１７４を備えて対面利用する
こともできる。

【００５９】上述のように、店舗の売上金をそのまま顧
客用のキャッシング準備資金に切換えることができるた
め、店舗内の資金を効率よく運用でき、特にキャッシン
グ装置にあっては売上金の有効利用に伴って資金不足を
解消できるため、大店舗に限らず資金力の小さい小規模
店舗にも適用できる。

【００６０】また、出金専用のＣＤをキャッシング装置
に適用して、店舗の売上金を管理する入金管理と、この
入金管理した売上金を顧客が出金利用するキャッシング
用に切換えて出金管理する入出金管理構造を簡単な紙幣
の循環構成で達成でき、キャッシング装置の小型化およ
び低コスト化を図ることができる。また、直ちに売上金
を入金管理できるため店舗での防犯性が向上し、また係
員による売上金の入金管理操作が容易なため係員の作業
性が向上する。

【００６１】さらに、キャッシング資金が少なくなれ
ば、その資金量に応じてキャッシング装置に補充するこ
とができ、逆にキャッシング資金が多くなれば余剰金を
外部に取出して保管することができる。さらに、キャッ
シング装置を無人化運用して顧客が直接キャッシング操
作できるようにしたり、専用の係員によって操作するこ
ともできる。また、キャッシング装置に保管されている
保管額を集計管理許容しているため、この集計操作によ
り常に正確な保管額を確認できる。

【００６２】さらに、キャッシング装置の前面側と後面
側に入金口や出金口を設けた場合は、キャッシング装置
を挟んで係員側と顧客側との対面利用が行え、キャッシ
ング利用客の相談対応等が容易となり利便性が向上す
る。また、一側に入出金口を設けた場合は、この入出金
口を操作側に設定して障害物や壁面に支障のないように
設置することができる。

【００６３】さらに、キャッシング取引時に、その出金
額を顧客の預金口座から引落したり、自動借入れするな
どキャッシングの取引データを決済できるため、店舗で
金融機関の代行業務を実行してキャッシング取引を確定
することができる。

【００６４】図１は大型店舗内で現金を運用する現金運
用例を示し、同店舗内に設置されたＥＣＲ１１とＡＴＭ
１２との間を、共用形のカートリッジ１３を用いて現金
を一括移送可能に構成している。

【００６５】図２は上述のＥＣＲ１１を示し、このＥＣ
Ｒ１１は大型店舗の精算場所に多数設置して利用される
ものであって、ＥＣＲ本体１４とカートリッジ収納ユニ
ット１５とを上下に積層して構成している。上部のＥＣ
Ｒ本体１４は、上面にキー入力操作部１６、モード切換
えスイッチ１７、オペレータ精算表示器１８、顧客精算
表示器１９、レシート発行部２０、カード処理部２１を
装備し、同本体１４の前面にフロッピディスク処理部２
２、キャッシュボックス２３を装備し、また下部のカー
トリッジ収納ユニット１５の内部に、万円札のみを収納
するカートリッジ１３を着脱許容して内蔵している。

【００６６】このＥＣＴ１１は、精算時にオペレータが
キー入力操作部１６に精算内容を順次入力操作して金銭
登録を施し、またモード切換えスイッチ１７により所望
の入力モードに切換え、精算時の入力結果はオペレータ
精算表示器１８と顧客精算表示器１９に表示案内し、ま
たレシート発行部２０から精算結果を印字したレシート
を発行し、さらにカード処理部２１でカード利用時の精
算データを処理し、また精算データの内容はフロッピデ
ィスク処理部２２により外部フロッピに記憶管理できる
ようにしている。

【００６７】このＥＣＲ１１を用いてオペレータが金銭
登録した際、オペレータが精算した売上金のうち、後に
精算用に再利用可能な五千円以下の硬貨や紙幣はキャッ
シュボックス２３に収納し、精算時に顧客から受取った
万円札は、その後、精算用に再利用しないためカートリ
ッジ１３に収納する。このカートリッジ１３への収納に
は、例えばキャッシュボックス２３の内方に連通する万
円札収納通路を介してカートリッジ１３に収納する。

【００６８】また、カートリッジ１３の単体をＥＣＲ本
体１４に併設するなど外部設置してオペレータが万円札
をカートリッジ１３に直接収納操作できるように構成す
ることもできる。

【００６９】図３はＥＣＲ１１の制御回路ブロック図を
示し、ＣＰＵ３１はインタフェース３２を介して接続さ
れたカートリッジ１３、キー入力操作部１６、モード切
換えスイッチ１７、オペレータ精算表示器１８、顧客精
算表示器１９、レシート発行部２０、カード処理部２
１、フロッピディスク処理部２２、通信処理部３３の各
回路装置を、ＲＯＭ３４に格納されたプログラムに沿っ
て制御し、その制御データをＲＡＭ３５で読出し可能に
記憶する。

【００７０】またＣＰＵ３１は、通信処理部３３を介し
てＡＴＭ１２、カートリッジ１３およびホストコンピュ
ータと交信し、またカートリッジ１３に万円札が収納さ
れる毎に、これを計数管理し、さらに万円札を収納した
カートリッジ１３をＥＣＲ１１から取外してＡＴＭ１２
に装着利用する場合にも、この通信処理部３３を介して
金額データと所属データとをカートリッジ１３およびホ
ストコンピュータに送信して通信管理している。

【００７１】図４はカートリッジ１３を示し、このカー
トリッジ１３はＥＣＲ１１やＡＴＭ１２に共通して着脱
利用され、内部に万円札４１…を収納する万円札収納部
４２を有し、一側部に紙幣出入れ機構４３を有してい
る。この紙幣出入れ機構４３はＥＣＲ１１やＡＴＭ１２
からの駆動力を受けて万円札を一枚ずつ取込み／繰出し
動作し、またこのカートリッジ１３の着脱運用時は閉鎖
状態で持運びされ、特定者以外は開放できないように閉
鎖構成している。

【００７２】図５はカートリッジ１３の制御回路ブロッ
ク図を示し、ＣＰＵ５１はインタフェース５２を介して
接続された紙幣出入れ機構４３、収納枚数計数部５３、
通信処理部５４の各回路装置を、ＲＯＭ５５に格納され
たプログラムに沿って制御し、その制御データをＲＡＭ
５６で読出し可能に記憶する。

【００７３】ＣＰＵ５１は、万円札４１の出入れ動作に
伴って紙幣出入れ機構４３を駆動制御し、そのとき出入
れした枚数を収納枚数計数部５３で計数して現在の収納
枚数を記憶管理すると共に、その処理データを通信処理
部５４を介してＥＣＲ１１やＡＴＭ１２に通信する。

【００７４】図６はＡＴＭ１２を示し、このＡＴＭ１２
は装置本体６１の上部前面に、取引表示器６２と、通帳
挿入放出口６３と、カード挿入放出口６４と、硬貨出入
口６５と、紙幣出入口６６と、ＣＲＴ６７と、カートリ
ッジ差込口６８とを備えて、入金、出金、振込み、借入
れ、通帳記入、残高照会等の取引機能と、カートリッジ
入金機能を有している。

【００７５】図７はＡＴＭ１２の制御回路ブロック図を
示し、ＣＰＵ７１はＲＯＭ７２に格納されたプログラム
に沿って各回路装置を制御し、その制御データをＲＡＭ
７３で読出し可能に記憶する。

【００７６】上述のＣＰＵ７１は、インターフェース７
４を介して表示処理部７５、帳票処理部７６、カード処
理部７７、硬貨処理部７８、紙幣処理部７９、通信処理
部８０を接続し、このうち表示処理部７５は取引表示器
６２で取引中／取引中止等を表示案内し、また顧客に取
引操作を表示案内するタッチパネル兼用のＣＲＴ６７で
入出金取引等の各種の取引き案内と、その操作手順を表
示案内する。

【００７７】帳票処理部７６は、通帳挿入放出口６３よ
り挿入された通帳の取引きデータを読取り、また更新デ
ータを書込み処理し、通帳の印字欄には取引きデータや
未記帳データの記帳処理を行ない。取引終了および入出
金取消し時には、通帳を通帳挿入放出口１５より返却す
る。

【００７８】また、カード処理部７７は、カード挿入放
出口６４より挿入されたカードの取引データを読取り、
更新データを書込み処理し、取引終了および入出金取消
し時に放出する。

【００７９】硬貨処理部７８は、硬貨出入口６５に投入
された硬貨を装置本体６１の内部に取込んで受付け処理
し、出金時および入出金取消し時に硬貨を硬貨出入口６
５より放出する。

【００８０】紙幣処理部７９は、紙幣出入口６６に投入
された紙幣を装置本体６１の内部に取込んで受付け処理
し、出金時および入出金取消し時に紙幣を紙幣出入口６
６より放出する。さらに、カートリッジ差込口６８に対
しても万円札専用の入金構造を備えており、このカート
リッジ差込口６８にカートリッジ１３を差込んで、カー
トリッジ１３に収納されている万円札を入金操作させる
ことができる。

【００８１】通信処理部８０は、編集した入出金要求電
文、取引設定要求電文、記帳要求電文および残高照会要
求電文等をホストコンピュータ８１に送信し、ホストコ
ンピュータ８１から送られてきた入出金回答、取引設定
データ、未記帳データ、今回の取引分とその残高照会デ
ータ、過去の残高照会データ等を受信処理する。

【００８２】このように構成されたＥＣＲ１１、ＡＴＭ
１２およびカートリッジ１３を用いた大型店舗内での現
金運用例を図８のフローチャートを参照して説明する。
ＥＣＲ１１は顧客の商品精算毎にオペレータにより入力
操作されて精算処理が行われ、このとき顧客からの支払
い代金に五千円以下の代金が使用された時は、その代金
をキャッシュボックス２３に収納操作し、万円札が使用
された時はカートリッジ１３に収納操作する（ステップ
ｎ1 〜ｎ2 ）。

【００８３】この万円札が収納される毎に、ＥＣＲ１１
のＣＰＵ３１およびカートリッジ１３のＣＰＵ５１は、
収納された万円札の収納枚数を計数管理する（ステップ
ｎ3）。

【００８４】その後、多数枚の万円札が収納されて所定
枚数以上になった時、あるいは収納限界になった時、店
舗内係員あるいはオペレータが、このカートリッジ１３
をＥＣＲ１１から取外してＡＴＭ１２への入金動作に移
る。このとき、カートリッジは、ＥＣＲ番号、口座番
号、入金額、日時および取扱い者識別コード等のカート
リッジ運用情報を記録確認し（ステップｎ4 ）、取外し
たカートリッジ１３を、同店舗内のＡＴＭ１２に運ん
で、このカートリッジ１３をカートリッジ差込口６８に
差込んで取付け、この取付けたカートリッジ１３から万
円札を入金処理させる（ステップｎ5 ）。

【００８５】このとき、ＡＴＭ１２のＣＰＵ７１はカー
トリッジ１３の記録データを読取り確認し、その指定の
口座番号に対応する入金処理を実行する。この入金処理
が終了すると、元のＥＣＲ１１に入金処理が終了したこ
とをデータ通信し、入金処理が終了したカートリッジ１
３を取外してＥＣＲ１１からの入金処理が完了する（ス
テップｎ6 〜ｎ8 ）。

【００８６】一方、元のＥＣＲ１１は入金終了したデー
タを受信して、入金完了したデータを記録管理する（ス
テップｎ9 ）。

【００８７】このように、同店舗内のＥＣＲ１１とＡＴ
Ｍ１２との間をカートリッジ１３を介して万円札入金移
送用に設定した場合は、ＥＣＲ１１で溜った売上金をそ
のまま入金取引額としてＡＴＭ１２に移送して売上金回
収動作を兼用して入金取引することができる。ことに、
店舗内の売上金を金融機関の運用資金に切換えて有効に
活用することができる。

【００８８】また、現金移送にカートリッジ１３を用い
ることにより、このカートリッジ毎、着脱操作して取扱
い易く、ＥＣＲ１１とＡＴＭ１２に容易に着脱セットす
ることができる。

【００８９】図９はこの発明の他の実施例を示し、これ
は大型店舗内に設置したＥＣＲ９１の万円札スタッカ９
２と、ＡＴＭ９３の万円札スタッカ９４との間を、床面
や壁面に埋設した万円札搬送路９５で直接接続し、ＥＣ
Ｒ９１で溜った万円札を万円札搬送路９５に搬送してＡ
ＴＭ９３に自動的に入金操作させるように構成してい
る。この場合、ＥＣＲ９１とＡＴＭ９３との間を、万円
札搬送路９５と共に接続した信号線あるいは無線により
通信する。

【００９０】このように接続して自動搬送するように構
成した場合は、万円札を自動的に移送処理できると共
に、入金データの入力操作が不要となるため、完全自動
化して入金操作することができ、また人手による万円札
の持運び作業を省略して現金管理に対する安全性を高め
ることができる。また、ＡＴＭ以外にＣＤや物品自動販
売機等の現金を取扱う各種の取引処理装置に適用するこ
とができる。

【００９１】上述のように、ＥＣＲからＡＴＭに万円札
を入金移送許容し、しかもこの万円札と共に金額データ
と所属データを合わせて入金移送するため、入金移送す
る万円札を明瞭に管理して処理することができる。した
がって、大型店舗のような場合は、各ＥＣＲから正規の
入金取引が自動的に実行できると共に、売上金をＡＴＭ
やＣＤの補充金として効率よく活用でき、店舗内の売上
金を金融機関の運用資金に効率よく切換えて有効に活用
することができる。また、店舗の流通商品分野と金融機
関の金融分野との融合化を互いに高めて、商品取引と金
融取引との双方を円滑に運用することができる。

【００９２】また、万円札移送にカートリッジを用いれ
ば、このカートリッジ毎着脱操作して、多額の万円札を
所望のＡＴＭ、ＥＣＲに容易に移送することができ、さ
らにＡＴＭ、ＥＣＲ間を万円札搬送路で接続した場合
は、万円札を自動的に移送処理でき、完全自動化して入
金操作することができる。また、この場合は入金／回収
作業の手間が省けると共に、人手による万円札の持運び
を省略して現金管理に対する安全性を確保することがで
きる。また、同一店舗内の各ＥＣＲやＡＴＭの運用状況
に合わせて、最適な運用金額になるように設定調節して
使用することができる。

【００９３】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の取引処理装置は、実施例の電子式
金銭登録機（ＥＣＲ）１１，９１と、自動預金支払機
（ＡＴＭ）１２，９３に対応し、以下同様に、現金収納
箱は、カートリッジ１３に対応し、現金は、万円札４１
および紙幣１０７に対応し、金額データは、入金額に対
応し、所属データは、ＥＣＲ番号に対応し、移送手段
は、各ＣＰＵ３１，５１，７１と、各通信処理部３３，
５４，８０とに対応し、現金搬送路は、万円札搬送路９
５に対応し、現金運用装置は、キャッシング装置１０
３，１７１に対応し、受付け手段および入金手段は、入
出金口１０５および入金口１０６，１７４に対応し、保
管手段および保管装置は、キャッシング装置の紙幣集積
部１１１に対応し、放出手段は、紙幣繰出し部１１０に
対応し、売上金計上装置は、ＥＣＲ１０２に対応し、出
金手段は、入出金口１０５および出金口１７３に対応
し、集計管理手段は、ＣＰＵ１２１に対応し、決済装置
は、センタ１３２に対応するも、この発明は上述の実施
例の構成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の大型店舗内のＥＣＲとＡＴＭの現金
運用例を示す説明図。

【図２】この発明のＥＣＲの外観斜視図。

【図３】この発明のＥＣＲの制御回路ブロック図。

【図４】この発明のカートリッジの内部構造を示す斜視
図。

【図５】この発明のカートリッジの制御回路ブロック
図。

【図６】この発明のＡＴＭの外観斜視図。

【図７】この発明のＡＴＭの制御回路ブロック図。

【図８】この発明の現金運用例の万円札運用動作を示す
フローチャート。

【図９】この発明の他の実施例の現金運用構造を示す説
明図。

【図１０】この発明の店舗カウンタでの現金運用例を示
す外観斜視図。

【図１１】この発明のキャッシング装置の内部構成図。

【図１２】この発明のキャッシング装置の制御回路ブロ
ック図。

【図１３】この発明のキャッシング装置の管理システム
を示す説明図。

【図１４】この発明のキャッシング取引時の顧客への表
示案内例を示す説明図。

【図１５】この発明の係員による保管処理動作の表示案
内例を示す説明図。

【図１６】この発明の係員による集計処理動作の表示案
内例を示す説明図。

【図１７】この発明の他の実施例のキャッシング装置の
内部構成図。

【符号の説明】

１１，９１，１０２…ＥＣＲ １２，９３…ＡＴＭ １３…カートリッジ ３１，５１，７１，１２１…ＣＰＵ ３３，５４，８０…通信処理部 ３５，５６，７３…ＲＡＭ ４１…万円札 ６８…カートリッジ差込口 ９２，９４…万円札スタッカ ９５…万円札搬送路 １０３，１７１…キャッシング装置 １０４，１７２…装置本体 １０５…入出金口 １０６，１７４…入金口 １０７…紙 幣 １１０…紙幣繰出し部 １１１…紙幣集積部 １３１…店舗ストアコントローラ １３２…センタ １３３…カード会社 １７３…出金口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｆ 19/00 Ｇ０７Ｄ 13/00 Ｇ０７Ｆ 19/00 Ｇ０７Ｇ 1/00 ３２１ Ｅ Ｇ０６Ｆ 15/30 Ｌ Ｇ０７Ｄ 9/00 ３２１ Ｃ (72)発明者 免田 信親 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 大久保 竜也 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】店舗で利用される現金の運用方法であっ
   て、上記店舗で売上げた現金を受付け、上記受付けた現
   金を保管し、上記保管した現金を顧客による取引操作に
   基づくキャッシング取引の資金として運用する現金運用
   方法。
2. 【請求項２】店舗で利用される現金の運用装置であっ
   て、上記店舗で売上げた現金を受付ける受付け手段と、
   上記受付け手段で受付けた現金を保管する保管手段と、
   上記保管手段で保管した現金をキャッシング取引時に放
   出する放出手段とを備えた現金運用装置。
3. 【請求項３】店舗で利用される現金の運用システムであ
   って、上記店舗で売上げた売上金を計上する売上金計上
   装置と、上記売上金計上装置で計上した現金をキャッシ
   ング資金として保管する保管装置と、上記保管装置で保
   管した現金をキャッシング資金に適用してキャッシング
   取引するキャッシング装置とを備えた現金運用システ
   ム。
4. 【請求項４】現金を入金補充する入金手段を備えた請求
   項１記載の現金運用方法または請求項２記載の現金運用
   装置。
5. 【請求項５】保管した現金を取出す出金手段を備えた請
   求項１記載の現金運用方法または請求項２記載の現金運
   用装置。
6. 【請求項６】保管した現金を顧客専用に出金する出金手
   段を備えた請求項１記載の現金運用方法または請求項２
   記載の現金運用装置。
7. 【請求項７】保管した現金を係員専用に出金する出金手
   段を備えた請求項１記載の現金運用方法または請求項２
   記載の現金運用装置。
8. 【請求項８】保管した現金の保管額を集計管理する集計
   管理手段を備えた請求項１記載の現金運用方法または請
   求項２記載の現金運用装置。
9. 【請求項９】装置本体の前面側と後面側に入金口または
   出金口を備えた請求項２記載の現金運用装置。
10. 【請求項１０】現金を入出金処理する入出金口を備えた
    請求項２記載の現金運用装置。
11. 【請求項１１】キャッシング取引した取引データを決済
    する決済装置を備えた請求項３記載の現金運用システ
    ム。
12. 【請求項１２】一方の取引処理装置から他方の取引処理
    装置に現金を移す際、この現金移送時に金額データおよ
    び所属データを合わせて移送する移送手段を備えた現金
    運用方法。
13. 【請求項１３】移送手段は、現金を出入れ許容する現金
    収納箱に現金を収納して移送する請求項１２記載の現金
    運用方法。
14. 【請求項１４】移送手段は、取引処理装置間を結ぶ現金
    搬送路に現金を導いて移送する請求項１２記載の現金運
    用方法。
15. 【請求項１５】請求項１２または１３記載の現金運用方
    法に適用した取引処理装置。
16. 【請求項１６】請求項１２、１３または１５記載の現金
    移送に適用した現金収納箱。