JPH07334071A - 遠心力発生装置およびその装置におけるアーム形状の決定方法 - Google Patents

遠心力発生装置およびその装置におけるアーム形状の決定方法

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JPH07334071A
JPH07334071A JP15161594A JP15161594A JPH07334071A JP H07334071 A JPH07334071 A JP H07334071A JP 15161594 A JP15161594 A JP 15161594A JP 15161594 A JP15161594 A JP 15161594A JP H07334071 A JPH07334071 A JP H07334071A
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arm
rotation
tip
curved surface
aspect ratio
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JP15161594A
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Akinori Ishihara
明典 石原
Toshiro Hakamadani
敏郎 袴谷
Minoru Unemoto
実 畝本
Hidefumi Saito
英文 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アームの空気抵抗の低減と強度低下の防止を図
る。 【構成】モノコック構造の回転アーム2の先端に被験体
搭載用容器6が取り付けられる。アーム2の少なくとも
先端側において回転中心からの距離が大きくなるとアー
ム2の高さが小さくなる。そのアーム2に回転径方向に
沿って空気抵抗低減用曲面が形成され、アーム2の少な
くとも先端においてアーム2の縦方向寸法に対する曲面
形成部分の縦方向寸法の割合が1/2以上になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機パイロットや宇
宙飛行装置の搭乗者の耐加速度用訓練装置や、実験動物
に遠心力を作用させるための装置として利用できる遠心
力発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機パイロット等用の耐加速度訓練装
置や、実験動物に遠心力を作用させるための装置とし
て、縦軸中心に回転駆動されるアームと、このアームの
先端に取り付けられる被験体搭載用容器とを備え、その
アームの回転により容器に加速度を作用させる遠心力発
生装置が従来より用いられている。そのアームは板材か
ら形成されるモノコック構造とされ、回転径方向に垂直
な断面の外周形状は略矩形とされ、その回転径方向に沿
う四隅部分の外面は板材を曲げることで形成される程度
の曲面とされていた(米国特許5051094号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年の航空機等の運動
性能の向上に伴い、遠心力発生装置においても従来にな
い高い加速度を短時間で被験体搭載用容器に作用させる
ことが要求され、そのため、例えば全長略8mのアーム
が毎分60回転して被験体搭載用容器が181km/時
という高周速で回転することが必要とされている。
【0004】しかし、従来のアームにおいては回転径方
向に垂直な断面の外周形状は略矩形とされているため、
高速で回転させるとアームの後流側に強い渦が発生し、
それがアームを振動させるという問題がある。さらに、
アームが受ける空気抵抗が増大するため、回転動力のロ
スや風切り音による騒音も無視できなくなるという問題
がある。
【0005】本発明は、上記課題を解決することのでき
る遠心力発生装置およびその装置におけるアーム形状の
決定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心力発生装置
は、上下方向軸中心に回転駆動されるアームと、そのア
ームの先端に取り付けられる被験体搭載用容器とを備
え、そのアームはモノコック構造とされ、そのアームの
少なくとも先端側における縦方向寸法は回転中心からの
距離が大きくなると小さくされ、そのアームの上方側と
回転方向前方側との間の回転径方向に沿う部分の外面は
上方に向かうに従い回転方向後方に向かう曲面とされ、
そのアームの上方側と回転方向後方側との間の回転径方
向に沿う部分の外面は上方に向かうに従い回転方向前方
に向かう曲面とされ、そのアームの下方側と回転方向前
方側との間の回転径方向に沿う部分の外面は下方に向か
うに従い回転方向後方に向かう曲面とされ、そのアーム
の下方側と回転方向後方側との間の回転径方向に沿う部
分の外面は下方に向かうに従い回転方向前方に向かう曲
面とされ、そのアームの少なくとも先端における縦方向
寸法に対する曲面形成部分の縦方向寸法の割合は1/2
以上とされている。
【0007】本発明方法は、請求項1に記載の遠心力発
生装置のアーム形状を決定するに際し、そのアームの先
端の回転径方向に垂直な断面における縦横比に対するア
ームが受ける空気抵抗の関係と、その縦横比に対するア
ームの先端に作用する鉛直面内の曲げモーメントによる
曲げ応力の関係とを求め、その縦横比に対する空気抵抗
の変化割合に基づいてその縦横比の上限値を求め、その
縦横比に対する曲げ応力の変化割合に基づいてその縦横
比の下限値を求めることを特徴とする。
【0008】
【発明の作用および効果】本発明の構成において、アー
ムの少なくとも先端側において回転中心からの距離が大
きくなると縦方向寸法が小さくされることで、回転方向
に垂直な面へのアームの投影面積を周速の大きなアーム
の先端において低減できる。これにより、周速の大きな
アームの先端の抗力係数(CD 値)を小さくできる。な
お、アームが受ける空気抵抗が問題になるのは周速の大
きな先端側であるので、アームの少なくとも先端側にお
ける縦方向寸法が回転中心からの距離が大きくなると小
さくされれば足りる。一方、アームの回転中心側近傍で
は、アームが片持ち構造のため曲げモーメントが大きく
なり、縦方向の剛性が大きくないとたわみや損傷の原因
となるため縦方向の断面二次モーメントを大きくする構
造を採用する必要がある。よって、アームは先端と回転
中心側とでは形状が異なるものとする必要があり、その
ため、アームの少なくとも先端側における縦方向寸法は
回転中心からの距離が大きくなると小さくされ、縦方向
寸法は回転中心側で先端側より大きくされる。
【0009】そのアームの上方側と回転方向前方側との
間の回転径方向に沿う部分の外面は上方に向かうに従い
回転方向後方に向かう曲面とされ、そのアームの上方側
と回転方向後方側との間の回転径方向に沿う部分の外面
は上方に向かうに従い回転方向前方に向かう曲面とさ
れ、そのアームの下方側と回転方向前方側との間の回転
径方向に沿う部分の外面は下方に向かうに従い回転方向
後方に向かう曲面とされ、そのアームの下方側と回転方
向後方側との間の回転径方向に沿う部分の外面は下方に
向かうに従い回転方向前方に向かう曲面とされ、そのア
ームの少なくとも先端における縦方向寸法に対する曲面
形成部分の縦方向寸法の割合は1/2以上とされている
ので、従来のアームのように回転径方向に垂直な断面の
外周形状が略矩形であるのに比べ、周速の大きなアーム
の先端のCD 値を小さくできる。なお、アームが受ける
空気抵抗が問題になるのは周速の大きさ先端側であるの
で、少なくとも先端においてその割合が1/2以上とさ
れていれば足りる。
【0010】そのアームの先端でのCD 値の低減により
アームの後流側に発生する空気の渦を少なくし、アーム
の振動や回転動力のロスや風切り音による騒音を低減で
きる。さらに、アームの先端に向かうに従いアームの縦
方向寸法に対する曲面形成部分の縦方向寸法の割合を大
きくできるので、CD 値を小さくするだけでなく、アー
ムの先端における質量を減少させ、アームの先端に作用
する鉛直面内の曲げモーメントによる曲げ応力に対する
アームの強度に余裕を持たせることができ、さらに、慣
性モーメントを低減してアームの駆動力にも余裕を持た
せることができる。
【0011】アームが受ける空気抵抗を低減する上で
は、アームの先端の回転径方向に垂直な断面において縦
方向寸法を横方向寸法に対し小さくすればよい。また、
アームの強度を向上する上では、アームの先端の回転径
方向に垂直な断面において縦方向寸法を横方向寸法に対
し大きくすればよい。一方、そのアームの断面における
横方向寸法に対する縦方向寸法の縦横比の大きさがある
程度以下になると、アームの先端に作用する鉛直面内の
曲げモーメントによる曲げ応力の増加割合が急激に大き
くなる。よって、その縦横比に対する空気抵抗の変化割
合に基づいてその縦横比の上限値を求め、その縦横比に
対する曲げ応力の変化割合に基づいてその縦横比の下限
値を求めるのが、アームが受ける空気抵抗を低減すると
共にアームの強度低下を防止する上で好ましい。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0013】図1は耐加速度用訓練装置として利用され
る遠心力発生装置1を示し、回転アーム2と、そのアー
ム2を縦軸心のシャフト3を介し支持する駆動装置4
と、そのアーム2の一端にジンバル機構5を介し取り付
けられるカプセル(被験体搭載用容器)6とを備える。
そのアーム2の他端はシャフト3に一体化される連結部
材14に溶接され、その連結部材14にカウンタウエイ
ト7が前記カプセル6と回転周方向に関し180度離れ
た位置に取り付けられている。その駆動装置4にインバ
ータモータと、そのモータの回転をアーム2に伝達する
ギヤ機構とが内蔵され、そのモータによりアーム2が図
中矢印N方向に回転駆動されることで、カプセル6に遠
心力が印加される。そのカプセル6の内部は航空機のコ
ックピットを模した構造とされ、訓練者(被験体)8が
搭乗可能とされている。そのジンバル機構5は、アーム
2の先端に溶接されたヨーク9と、このヨーク9に水平
方向軸心の第1シャフト10を介し回転可能に支持され
るフレーム11とを有し、そのフレーム11に第1シャ
フト10の軸心に直交する軸心を有する第2シャフト1
2を介し回転可能にカプセル6が支持される。そのカプ
セル6の姿勢変化を航空機の姿勢変化に対応させ、航空
機が昇降や旋回等の運動を行なった時にパイロットに加
速度が作用するのと同様に訓練者8に加速度を作用させ
ることが可能とされている。
【0014】そのアーム2は、図2の側面、図3の
(1)のアーム2の前記ヨーク9に溶接される先端にお
ける回転径方向に垂直な断面、図3の(2)のアーム2
の前記連結部材14に溶接される回転中心側端部におけ
る回転径方向に垂直な断面に示すように、回転径方向に
沿う内部空間を有するモノコック構造とされている。そ
のアーム2の上下面2e、2fが回転中心からの距離が
大きくなるに従い互いに近接するよう水平面に対し傾斜
することで、そのアーム2の縦方向寸法は回転径方向に
沿う全長に亘り回転中心からの距離が大きくなるに従い
小さくされる。そのアーム2の回転方向前後の面は互い
に平行でアーム2の回転径方向に沿うものとされてい
る。
【0015】図3に示すように、そのアーム2の上方側
と回転方向前方側との間の回転径方向に沿う部分の外面
は、上方に向かうに従い回転方向後方(図3において左
方)に向かう第1曲面2aとされている。そのアーム2
の上方側と回転方向後方側との間の回転径方向に沿う部
分の外面は、上方に向かうに従い回転方向前方に向かう
第2曲面2bとされている。そのアーム2の下方側と回
転方向前方側との間の回転径方向に沿う部分の外面は、
下方に向かうに従い回転方向後方に向かう第3曲面2c
とされている。そのアーム2の下方側と回転方向後方側
との間の回転径方向に沿う部分の外面は、下方に向かう
に従い回転方向前方に向かう第4曲面2dとされてい
る。各曲面2a、2b、2c、2dは円周の1/4に沿
う互いに等しい曲率半径Rを有するものとされている。
また、アーム2の先端における回転径方向に垂直な断面
においては、第1曲面2aと第2曲面2bとは連続して
連なり、第3曲面2cと第4曲面2dとは連続して連な
り、アーム2の縦方向寸法d0 に対するその曲面2a、
2b、2c、2dが形成されている部分の縦方向寸法2
Rの割合は1とされている。また、アーム2の回転中心
側端部における回転径方向に垂直な断面においては、第
1曲面2aと第3曲面2cとは上下方向に沿う平端面2
gを介し連なり、第2曲面2bと第4曲面2dとは上下
方向に沿う平端面2hを介し連なり、アーム2の縦方向
寸法d0 に対するその曲面2a、2b、2c、2dが形
成されている部分の縦方向寸法2Rの割合は1より小さ
く1/2よりも大きくされ、アーム2の縦方向寸法d0
と横方向寸法d1 との比d0 /d1 は1とされている。
【0016】上記アーム2は上下2部材2A、2Bを溶
接することで構成されている。その上部材2Aと下部材
2Bとの接合部2i、2jは回転方向前方側と回転方向
後方側とにあり、それぞれ回転径方向に沿う。その上下
各部材2A、2Bは、図4に示すように、矩形のアルミ
の板材2′を図中一点鎖線で示す接合部2i、2jに沿
う箇所を切断してハッチングで示す部分を除去し、曲げ
加工により各曲面2a、2b、2c、2dを形成するこ
とで構成される。すなわち、矩形の板材を直線に沿って
切断して曲げ加工した部材を溶接するだけでアーム2と
することができ、その製造は容易なものである。
【0017】そのアーム2の先端の回転径方向に垂直な
断面における縦方向寸法と横方向寸法との比d0 /d1
は、0・35≦d0 /d1 ≦0.6とされている。これ
により、アーム2が受ける空気抵抗を低減すると共にア
ーム2の強度低下を防止している。すなわち、アーム2
が受ける空気抵抗を低減する上では、アーム2の先端の
回転径方向に垂直な断面における縦方向寸法d0 を横方
向寸法d1 に対し小さくすればよい。また、アーム2の
強度を向上する上では、アーム2の先端の回転径方向に
垂直な断面における縦方向寸法d0 を横方向寸法d1
対し大きくすればよい。一方、その縦横比d0 /d1
大きさがある程度以下になると、その縦横比d0 /d1
に対するアーム2の先端に作用する鉛直面内の曲げモー
メントによる曲げ応力の増加割合が急激に大きくなる。
よって、その縦横比d0 /d1 に対する空気抵抗の変化
割合に基づいてその縦横比の上限値を求め、その縦横比
0 /d1 に対する曲げ応力の変化割合に基づいてその
縦横比d0 /d1 の下限値を求めるのが、アーム2が受
ける空気抵抗を低減すると共にアーム2の強度低下を防
止する上で好ましい。これを以下の表1、表2、図5〜
図7を参照して詳細に説明する。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】その表1、図5、図6において、d0 /d
1 は上記アーム2の先端の回転径方向に垂直な断面にお
ける縦横比を、CD は図5の(1)に示す縦横比がアー
ム2の先端と等しいd0 /d1 である長方形断面柱の抗
力係数を、Aは回転方向に垂直な面へのアーム2の投影
面積を、A0 はその縦横比d0 /d1 が1の場合の投影
面積を、A/A0 はその投影面積比を、CD0はその縦横
比d0 /d1 が1の場合のその抗力係数CD をそれぞれ
示す。図5の(2)は、その長方形断面柱の縦横比d0
/d1 とCD 値との関係を示し、その関係は日本機会学
会編、機械工学便覧、1987年4月15日新版発行、
A5編の図200から求めたものであり、この図から表
2におけるCD 値を求めた。その長方形断面柱の抗力係
数CD とアーム2の先端の回転径方向に垂直な断面にお
ける抗力係数CD ′との比CD /CD ′は略一定になる
と仮定する。この仮定は縦横比d0 /d1 が小さくなる
と成立しなくなるが、実際のアーム2にあっては後述の
ように強度上から縦横比d0 /d1 の下限が定められる
ので、その仮定が成立しない程に縦横比d0 /d1が小
さくなることはない。また、アーム2に作用する抗力を
D、空気密度をρ、アーム2の先端における周速をvと
して、D=CD ′・1/2・ρ・v2 ・Aが成立し、そ
のρとvは一定であってその抗力DはCD ′・Aに比例
すると仮定する。この仮定はレイノルズ数がある範囲を
超えると成立しないが、実施のアーム2の周速に対応す
るレイノルズ数の範囲では成立する。これより、表1に
おける(CD A)/(CD00 )はアーム2の先端に作
用する抗力に対応する無次元量となる。図6は、そのア
ーム2の先端の回転径方向に垂直な断面における縦横比
0 /d1 とアーム2の先端が受ける空気抵抗(C
D A)/(CD00 )との関係を実線で示し、また、そ
の縦横比d0 /d1 と前記投影面積比A/A0 との関係
を破線で示す。
【0021】その図6より、アーム2の先端の回転径方
向に垂直な断面における縦横比d0/d1 が0.6より
大きい範囲では、縦横比d0 /d1 が減少すると空気抵
抗の減少割合が増加するが、縦横比d0 /d1 が0.6
より小さい範囲では、縦横比d0 /d1 の値に拘らず空
気抵抗の減少割合は前記投影面積比A/A0 の減少割合
に略一致することが確認される。すなわち、縦横比d0
/d1 が0.6より小さい範囲では、アーム2に前記第
1〜第4曲面2a、2b、2c、2dを設けたことによ
る空気抵抗の低減効果は殆どなく、回転方向に垂直な面
へのアーム2の投影面積を減少させることで空気抵抗を
低減させることができるに過ぎない。これに対し縦横比
0 /d1 が0.6より大きい範囲では、回転方向に垂
直な面へのアーム2の投影面積の減少によい空気を低減
させる以上に、縦横比d0 /d1の減少に伴い空気抵抗
を低減効果させることができる。よって、縦横比d0
1 の上限値は0.6とするのが、前記第1〜第4曲面
2a、2b、2c、2dを設けたことによる空気抵抗の
低減効果を最大限に奏する上で好ましい。
【0022】上記表2および図7において、tはアーム
2の肉厚を示し、σはアーム2の先端に作用する鉛直面
内の曲げモーメントMによる曲げ応力を示し、Iはアー
ム2の先端の回転径方向に垂直な断面における断面2次
モーメントを示し、その断面における縦横比d0 /d1
が1の場合にI=I0 、σ=σ0 とする。なお、Iとσ
は下記式により求められる。
【0023】I=π〔d0 4 −(d0 −2t)4 〕/6
4+(d1 −d0 )〔d0 3 −(d0−2t)3 〕/1
【0024】σ=Md0 /(2I)
【0025】その曲げ応力σの値はアーム2の肉厚tに
応じ変化するが、t=0.15d0を超えるとアーム2
の重量が過大になって実用に供することが困難で、t=
0.05d0 未満になると座屈の発生のおそれがあるた
め実用に供することが困難である。そのtが0.15d
0 〜0.05d0 の範囲では、図7に示すように、アー
ム2の先端の回転径方向に垂直な断面における縦横比d
0 /d1 が0.35より小さい範囲で、曲げ応力σの急
激な増大が認められる。よって、その縦横比d0 /d1
の下限値は0.35とするのがアーム2の強度低下を防
止する上で好ましい。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば、アーム2に形成される各曲面2a、2
b、2c、2dは楕円面や他の曲面に沿うものであって
もよい。また、アーム2の回転中心側端部における回転
径方向に垂直な断面においては、アーム2の縦横比d0
/d1 は1に限定されない。
【0027】
【本発明の実施態様】本発明の遠心力発生装置におい
て、そのアームの先端の回転径方向に垂直な断面におけ
る縦横比d0 /d1 が0・35≦d0 /d1 ≦0.6と
され、アームの肉厚tはアームの高さd0 に対し0.0
5d0 ≦t≦0.15d0 とされるのが、アームが受け
る空気抵抗を低減すると共にアームの強度低下を防止す
る上で好ましい。
【0028】本発明の遠心力発生装置は、アームに形成
される前記各曲面の曲率は回転径方向に亘って一定とさ
れ、そのアームは上下2部材を溶接することで構成さ
れ、その上部材と下部材との接合部は回転方向前方側と
回転方向後方側とにあって回転径方向に沿う直線上にあ
るのが好ましい。そのアームにおける曲面の曲率が回転
径方向に亘って一定とされることで製造を容易化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の耐加速度用訓練装置の斜視図
【図2】その実施例のアームの側面図
【図3】そのアームの(1)は先端における回転径方向
に垂直な断面図、(2)は回転中心側における回転径方
向に垂直な断面図
【図4】そのアームの構成部材の平面図
【図5】(1)は長方形断面柱の断面図、(2)は長方
形断面柱の縦横比に対する抗力係数CD0の関係を示す図
【図6】そのアームの先端における縦横比と空気抵抗と
の関係を示す図
【図7】そのアームの先端における縦横比と曲げモーメ
ントとの関係を示す図
【符号の説明】
2 アーム 6 カプセル(被験体搭載用容器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 英文 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地株 式会社島津製作所三条工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦軸中心に回転駆動されるアームと、そ
    のアームの先端に取り付けられる被験体搭載用容器とを
    備え、そのアームはモノコック構造とされ、そのアーム
    の少なくとも先端側における縦方向寸法は回転中心から
    の距離が大きくなると小さくされ、そのアームの上方側
    と回転方向前方側との間の回転径方向に沿う部分の外面
    は上方に向かうに従い回転方向後方に向かう曲面とさ
    れ、そのアームの上方側と回転方向後方側との間の回転
    径方向に沿う部分の外面は上方に向かうに従い回転方向
    前方に向かう曲面とされ、そのアームの下方側と回転方
    向前方側との間の回転径方向に沿う部分の外面は下方に
    向かうに従い回転方向後方に向かう曲面とされ、そのア
    ームの下方側と回転方向後方側との間の回転径方向に沿
    う部分の外面は下方に向かうに従い回転方向前方に向か
    う曲面とされ、そのアームの少なくとも先端における縦
    方向寸法に対する曲面形成部分の縦方向寸法の割合は1
    /2以上とされている遠心力発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遠心力発生装置のアー
    ム形状を決定するに際し、そのアームの先端の回転径方
    向に垂直な断面における縦横比に対するアームが受ける
    空気抵抗の関係と、その縦横比に対するアームの先端に
    作用する鉛直面内の曲げモーメントによる曲げ応力の関
    係とを求め、その縦横比に対する空気抵抗の変化割合に
    基づいてその縦横比の上限値を求め、その縦横比に対す
    る曲げ応力の変化割合に基づいてその縦横比の下限値を
    求めることを特徴とする遠心力発生装置におけるアーム
    形状の決定方法。
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