JPH073335Y2 - 微少流量検出用浮子 - Google Patents
微少流量検出用浮子Info
- Publication number
- JPH073335Y2 JPH073335Y2 JP7731291U JP7731291U JPH073335Y2 JP H073335 Y2 JPH073335 Y2 JP H073335Y2 JP 7731291 U JP7731291 U JP 7731291U JP 7731291 U JP7731291 U JP 7731291U JP H073335 Y2 JPH073335 Y2 JP H073335Y2
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- Japan
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- float
- flow rate
- specific gravity
- fluid
- minute flow
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、配管内を流れる流体の
流動状態を観察するサイトフローなどに使用する観察用
浮子に関する。
流動状態を観察するサイトフローなどに使用する観察用
浮子に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３に示すように、一般にサイトフロー
１０は、側面にサイトグラス１２を有する箱体１４から
なり、通常は配管１６の途中に配設するよう構成されて
いる。そして、前記箱体１４の内部には、流動する流体
の比重より軽い比重の浮子１８が収容されていて、流体
が流動すると前記浮子が浮沈・移動（以下、散乱と称す
る）し、したがってこれをサイトグラス１２から観察す
ることにより、流体の流動状態を視認することができ
る。
１０は、側面にサイトグラス１２を有する箱体１４から
なり、通常は配管１６の途中に配設するよう構成されて
いる。そして、前記箱体１４の内部には、流動する流体
の比重より軽い比重の浮子１８が収容されていて、流体
が流動すると前記浮子が浮沈・移動（以下、散乱と称す
る）し、したがってこれをサイトグラス１２から観察す
ることにより、流体の流動状態を視認することができ
る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサイトグラスは、以下に述べるような難点を有
していた。
た従来のサイトグラスは、以下に述べるような難点を有
していた。
【０００４】すなわち、サイトフローにおいては、流体
の流動状態は前述したように浮子の散乱度によって観察
されるので、浮子は流体の流れに対して鋭敏な感度を有
しなければならない。ところで、この感度は、浮子の流
体比重に関する相対比重並びに流体流れに関する流体抵
抗に依存する。したがって、特に流体の微少流量状態、
すなわちサイトフローの箱体内の流速の微少状態に対応
し得るためには、浮子はその比重を流体の比重に関して
可及的に微少な範囲内の軽比重（以下近似軽比重と称す
る）に、またその流体抵抗を可及的に大きな抵抗（以下
大流体抵抗と称する）に設定することが要求される。し
かるに、従来の浮子は、一般に球体に形成されていた。
このため、従来の浮子においては、その比重を近似軽比
重に製作或いは選定することが実際上極めて困難である
と共に、その流体抵抗も小さいものであった。このた
め、従来のサイトフローにおいては、流体の微少流量状
態時には浮子が散乱することなく停止状態が保持され、
微少流量を目視すること、すなわち流れの有・無を検出
することができなかった。
の流動状態は前述したように浮子の散乱度によって観察
されるので、浮子は流体の流れに対して鋭敏な感度を有
しなければならない。ところで、この感度は、浮子の流
体比重に関する相対比重並びに流体流れに関する流体抵
抗に依存する。したがって、特に流体の微少流量状態、
すなわちサイトフローの箱体内の流速の微少状態に対応
し得るためには、浮子はその比重を流体の比重に関して
可及的に微少な範囲内の軽比重（以下近似軽比重と称す
る）に、またその流体抵抗を可及的に大きな抵抗（以下
大流体抵抗と称する）に設定することが要求される。し
かるに、従来の浮子は、一般に球体に形成されていた。
このため、従来の浮子においては、その比重を近似軽比
重に製作或いは選定することが実際上極めて困難である
と共に、その流体抵抗も小さいものであった。このた
め、従来のサイトフローにおいては、流体の微少流量状
態時には浮子が散乱することなく停止状態が保持され、
微少流量を目視すること、すなわち流れの有・無を検出
することができなかった。
【０００５】そこで、本考案の目的は、微少流量状態に
おいても流れの有・無を視認（検出）することができる
浮子を提供することにある。
おいても流れの有・無を視認（検出）することができる
浮子を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本考案に係る微少流量検出用浮子は、浮子本体を大
きい流体抵抗形状を有する中空体から構成し、この浮子
本体の内部に所定比重の液体を所定量封入することを特
徴とする。
に、本考案に係る微少流量検出用浮子は、浮子本体を大
きい流体抵抗形状を有する中空体から構成し、この浮子
本体の内部に所定比重の液体を所定量封入することを特
徴とする。
【０００７】この場合、中空体は細長円筒体に構成し、
さらにこの円筒体にその浮子本体の投影面積より大きい
面積の抵抗板体を取付けるよう構成すれば好適である。
さらにこの円筒体にその浮子本体の投影面積より大きい
面積の抵抗板体を取付けるよう構成すれば好適である。
【０００８】
【作用】浮子は、その中空体の内部に所定比重の流体を
所定量封入することにより、観察流体の比重に関して容
易にその近似軽比重に設定することができる。また、浮
子本体を細長円筒体などの大きな流体抵抗を有する形状
に構成し、さらにこれに抵抗板体を取付けることによ
り、浮子の流体抵抗を可及的に大きくすることができ
る。これにより、浮子は、微少流量状態においても停止
することなく散乱を発生する。すなわち、微少流量状態
においても流れの有・無が確実に視認（検出）される。
所定量封入することにより、観察流体の比重に関して容
易にその近似軽比重に設定することができる。また、浮
子本体を細長円筒体などの大きな流体抵抗を有する形状
に構成し、さらにこれに抵抗板体を取付けることによ
り、浮子の流体抵抗を可及的に大きくすることができ
る。これにより、浮子は、微少流量状態においても停止
することなく散乱を発生する。すなわち、微少流量状態
においても流れの有・無が確実に視認（検出）される。
【０００９】
【実施例】次に、本考案に係る微少流量検出用浮子の一
実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
【００１０】図１および図２に、本考案に係る微少流量
検出用浮子２０を示すが、先ず念のために、前記浮子２
０は、図３に示すサイトフロー１０における従来の浮子
１８に代えて使用されるものであることは明らかであ
る。
検出用浮子２０を示すが、先ず念のために、前記浮子２
０は、図３に示すサイトフロー１０における従来の浮子
１８に代えて使用されるものであることは明らかであ
る。
【００１１】図１および２において、本考案の微少流量
検出用浮子２０は、基本的には浮子本体２２とこれに取
付けられる抵抗板体３０とから構成される。浮子本体２
２は、プラスチックなどからなる細長円筒２４に両端密
閉蓋２６，２６を接着して細長中空円筒体に形成する。
なお、前記円筒体はその径ｄおよび長さをそれぞれ１０
mmおよび１５mm程度に設定すると好適である。一方、抵
抗板体３０はその面積を浮子本体２２の投影面積２２ａ
より大きく設定する。そして、このようにして構成され
た浮子２０には、その浮子本体２２の内部に所定比重の
液体（通常は水）を所定量封入して、浮子２０全体の比
重が観察流体の比重に関して可及的に微少な範囲内の軽
比重（近似軽比重）になるようにその比重を設定する。
検出用浮子２０は、基本的には浮子本体２２とこれに取
付けられる抵抗板体３０とから構成される。浮子本体２
２は、プラスチックなどからなる細長円筒２４に両端密
閉蓋２６，２６を接着して細長中空円筒体に形成する。
なお、前記円筒体はその径ｄおよび長さをそれぞれ１０
mmおよび１５mm程度に設定すると好適である。一方、抵
抗板体３０はその面積を浮子本体２２の投影面積２２ａ
より大きく設定する。そして、このようにして構成され
た浮子２０には、その浮子本体２２の内部に所定比重の
液体（通常は水）を所定量封入して、浮子２０全体の比
重が観察流体の比重に関して可及的に微少な範囲内の軽
比重（近似軽比重）になるようにその比重を設定する。
【００１２】しかるに、このような構成になる本考案の
微少流量検出用浮子２０によれば、浮子２０全体の比重
は封入流体の量を制限することにより前記近似軽比重に
極めて正確かつ容易に設定し得ると共に、浮子２０の流
体抵抗はその細長形状および抵抗板体によって大きく設
定し得るので、観察流体の流動に対して極めて敏感な特
性を発揮する。したがって、観察流体の微少流量（流
速）状態においても浮子２０は停滞することなく鋭敏に
散乱する。すなわち、流動状態（流れの有・無）を確実
に視認（検出）することができる。
微少流量検出用浮子２０によれば、浮子２０全体の比重
は封入流体の量を制限することにより前記近似軽比重に
極めて正確かつ容易に設定し得ると共に、浮子２０の流
体抵抗はその細長形状および抵抗板体によって大きく設
定し得るので、観察流体の流動に対して極めて敏感な特
性を発揮する。したがって、観察流体の微少流量（流
速）状態においても浮子２０は停滞することなく鋭敏に
散乱する。すなわち、流動状態（流れの有・無）を確実
に視認（検出）することができる。
【００１３】前記実施例においては、浮子を浮子本体と
抵抗板体との組合せから構成した場合について説明した
が、浮子本体のみから構成しても通常支障なく微少流量
を検出することが可能である。なお、この場合は、浮子
本体の比重を前記近似軽比重に設定し得ることは勿論で
ある。また、浮子本体の形状も、中空円筒体以外の大き
い流体抵抗を有する中空体に形成し得ることは勿論であ
る。
抵抗板体との組合せから構成した場合について説明した
が、浮子本体のみから構成しても通常支障なく微少流量
を検出することが可能である。なお、この場合は、浮子
本体の比重を前記近似軽比重に設定し得ることは勿論で
ある。また、浮子本体の形状も、中空円筒体以外の大き
い流体抵抗を有する中空体に形成し得ることは勿論であ
る。
【００１４】以上、本考案を好適な実施例について説明
したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神の範囲内において多くの設計変更が可能である。
また、本考案はサイトフロー以外のこの種の装置にも適
用することができる。
したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神の範囲内において多くの設計変更が可能である。
また、本考案はサイトフロー以外のこの種の装置にも適
用することができる。
【００１５】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る微少
流量検出用浮子は、浮子本体を大きい流体抵抗形状を有
する中空体から構成し、この浮子本体の内部に所定比重
の液体を所定量封入するよう構成したので、浮子の比重
を、観察流体の比重に関して極めて近似する範囲の軽比
重に正確かつ容易に設定することが可能である。したが
って、浮子はサイトフロー内の観察流体の流動に対して
極めて敏感に反応しかつ微少流量状態においても確実に
散乱し、その流動状態を明確に視認（検出）することを
可能とする。
流量検出用浮子は、浮子本体を大きい流体抵抗形状を有
する中空体から構成し、この浮子本体の内部に所定比重
の液体を所定量封入するよう構成したので、浮子の比重
を、観察流体の比重に関して極めて近似する範囲の軽比
重に正確かつ容易に設定することが可能である。したが
って、浮子はサイトフロー内の観察流体の流動に対して
極めて敏感に反応しかつ微少流量状態においても確実に
散乱し、その流動状態を明確に視認（検出）することを
可能とする。
【図１】本考案に係る微少流量検出用浮子の一実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図２】図１に示す微少流量検出用浮子の縦断面図であ
る。
る。
【図３】サイトフローに使用される従来の浮子を説明す
る断面図である。
る断面図である。
２０…微少流量検出用浮子 ２２ａ…投影面積 ２４…細長円筒 ２６…密閉蓋 ２８…封入液 ３０…抵抗板体
Claims (3)
- 【請求項１】 浮子本体を大きい流体抵抗形状を有する
中空体から構成し、この浮子本体の内部に所定比重の液
体を所定量封入してなる微少流量検出用浮子。 - 【請求項２】 中空体は細長円筒体である請求項１記載
の微少流量検出用浮子。 - 【請求項３】 浮子本体に、この浮子本体の投影面積よ
り大きい面積の抵抗板体を取付けてなる請求項１記載の
微少流量検出用浮子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7731291U JPH073335Y2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 微少流量検出用浮子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7731291U JPH073335Y2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 微少流量検出用浮子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0527680U JPH0527680U (ja) | 1993-04-09 |
| JPH073335Y2 true JPH073335Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=13630402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7731291U Expired - Lifetime JPH073335Y2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 微少流量検出用浮子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH073335Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP7731291U patent/JPH073335Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0527680U (ja) | 1993-04-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |