JPH07333202A - 配管探傷装置 - Google Patents

配管探傷装置

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JPH07333202A
JPH07333202A JP6129355A JP12935594A JPH07333202A JP H07333202 A JPH07333202 A JP H07333202A JP 6129355 A JP6129355 A JP 6129355A JP 12935594 A JP12935594 A JP 12935594A JP H07333202 A JPH07333202 A JP H07333202A
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pipe
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displacement
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ultrasonic
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Application number
JP6129355A
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English (en)
Inventor
Akihisa Adachi
立 明 久 足
Shinichiro Ueno
野 進 一 郎 植
Hidekazu Nagahara
原 英 和 永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsushita Giken KK
Original Assignee
Matsushita Giken KK
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 細径配管内部からの超音波探傷を音波出射位
置が変位しても精度良く行なう。 【構成】 液体が満たされた配管17内部に挿入されて
先端部に超音波探触子3および反射ミラー4を有する本
体部1と、反射ミラー4を円周方向に回転走査させる駆
動部5と、損傷検出動作中に前記本体部1の配管中心軸
からの変位量と配管内径とを検出する変位検出用探触子
6と、配管内壁に到達した超音波が損傷部に到達するま
での伝搬経路と損傷部の配管断面中心方向とのずれ角
を、変位量と配管内径とから算出するCPUを備えた信
号処理部9と、求めたずれ角が予め設定した値以内に納
まるように本体部1の位置を制御する位置可変部7とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電施設の冷却配管や
水道管、あるいは排水管等の液体が満たされた配管内部
の損傷を超音波により検査する配管探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波を利用し各種被検査体から
の情報を得ようとする装置開発が進んでいる。医用分野
では、生体内からの超音波反射信号強度を2次元揮度分
布像に変換表示する超音波診断装置が製品化されてい
る。また、工業用分野では、各種被検体(金属、樹脂、
セラミック等)に対する反射超音波または透過超音波か
ら内部構造や損傷の検出など探傷応用が盛んである。配
管形状の被検体では、配管壁内部に発生するクラックや
壁面に発生する損傷を検出するため、配管外部または配
管内部からの超音波探傷法が研究されている。配管内部
からの探傷法としては、例えば特開平5−45341号
公報に記載の超音波探触子を用いたばね技術が知られて
いる。
【0003】以下、従来の探傷用超音波探触子について
図15を参照して説明する。図15は上記公報記載の超
音波探触子の構造を示すものである。図15において、
101、102は斜角探触子、103は垂直探触子、1
04は探触子本体、105はスプリングシャフト、10
6はローターシャフト、107はローターシャフト内の
挿入された信号線である。スプリングシャフト105、
ローターシャフト106、および信号線107は図示し
てない本体部に接続されている。
【0004】以上のように構成された超音波探触子につ
いて、以下その動作について説明する。水で充満されて
いる配管内部に探触子本体部104を挿入し、軸方向に
例えば水流を用いて移動させる。探傷したい部位に到達
したら、ローターシャフト106をスプリングシャフト
105に対し回転させる。ローターシャフト106と探
触子本体部104は図示してない構成により探触子本体
部104内部で直結されているため、ローターシャフト
106の回転により、探触子本体部104がスプリング
シャフト105に対し回転される。
【0005】このような探触子本体部104の回転動作
中に、斜角探触子101、102、および垂直探触子1
03により超音波探傷を行なう。斜角探触子101およ
び102により配管壁内部または外壁部の円周方向の損
傷の検出が可能となり、垂直探触子103により配管肉
厚測定が可能となる。斜角探触子を2つ設けた理由は、
溶接部の損傷の検出を確実にするためである。斜角探触
子101、102の角度は、配管内部の液体(水)と配
管材質および配管内部に伝搬させる超音波のモードによ
り一意的に決まるもので、通常は想定する円周方向の傷
からの反射波が最大となる角度を選択する。またこの探
傷法では、配管中心軸上に探触子本体部104が位置し
ていることを想定している。図16は探触子本体部10
4の前後に設けた調芯治具108を示し、109は調芯
治具108の中心部から放射状に設けられたナイロンで
ある。探触子本体部104の軸方向移動に対し、配管1
10の内径よりも長いナイロン109が撓むことにより
配管中心軸上に自動的に位置決めされるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】超音波を被検体に対し
斜めから入射させ、被検体内部を伝搬させて探傷する場
合、平面形状の被検体では、前述のように内部に存在す
る傷等からの反射信号は入射角に依存する。また、配管
のような曲面形状の被検体では、入射位置の方向に応じ
て伝搬方向も変化するため、反射信号は入射角だけでな
く入射位置にも影響される。従来例では、配管形状を平
面と近似したり、または超音波出射位置を簡易な方法で
制御することで、曲面形状による検出性能の劣化を防止
していた。
【0007】しかしながら、細径配管では、微小な入射
位置の変位を無視できず、探傷性能を著しく劣化させる
か、または検出結果の信頼性を低下させると言う問題を
有していた。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、細径配管内部からの超音波探傷において、音波出射
位置の変位による検出性能の劣化を低減させることので
きる超音波配管探傷装置を提供することを目的とするも
のである。
【0009】また本発明は、音波出射位置の変位に応じ
検出結果の評価を行ない、信頼性の高い結果を提示する
ことのできる超音波配管探傷装置を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の配管探傷装置は、液体が満たされた配管内
部に挿入されて先端部に超音波探触子を有する本体部
と、損傷検出動作中に本体部の配管中心軸からの変位量
と配管内径とを検出する手段と、配管内壁に到達した超
音波が損傷部に到達するまでの伝搬経路と損傷部の配管
断面中心方向とのずれ角を前記変位量と配管内径とから
求める手段と、求めたずれ角が予め設定した値以内に納
まるように本体部の位置を制御する手段とを備えたもの
である。本体部の位置を制御する手段の代わりに、求め
たずれ角をもとに検出結果の正否を評価する手段を設け
てもよい。
【0011】
【作用】本発明は、上記構成によって、配管探傷装置本
体部の配管中心軸からの変位量と配管内径とから本体部
のずれ角を検出してその値が所定の範囲に収まるように
本体部の位置を制御するので、音波出射位置が変位して
も、精度の良い損傷の検出が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例の構成ならびに動作に
ついてを説明するが、その前に、配管内部からの損傷の
検出において、音波出射位置の変位が損傷検出性能に影
響することについて説明する。
【0013】平板形状の被検体に超音波を水浸法により
入射させ、被検体内に超音波を伝搬させるに際しては、
伝搬させる超音波のモードすなわち縦波、横波に依存す
るが、被検体の材質により効率良く超音波を伝搬させる
ための入射角が特定されることが知られている。例え
ば、水から鉄に横波超音波を効率良く入射させるために
は、入射角を20度近傍に設定する必要がある。入射し
た超音波は、配管内壁への入射角と水ならびに鉄の音速
比で決まる方向に屈折する。配管内部から配管壁内部に
超音波を伝搬させる場合も基本的にこの考え方が当ては
まり、効率のよい入射角の設定が必要となる。
【0014】また、配管壁内部に存在する円周方向の損
傷を配管内部から超音波により非接触的に検出する場
合、損傷検出性能は音波出射位置の変位に影響され、具
体的には配管中心軸からの変位量が大きくなることで損
傷からの反射信号が弱くなる。反射信号が弱くなると損
傷以外からの反射信号との分離が難しくなり、例えば誤
った検出結果の提示など信頼性が低くなる。この現象に
関し、以下図面を用いて説明する。
【0015】図13は、配管内部から配管壁内部に存在
する円周方向の損傷を検出する探傷法の概念を示す図で
ある。図13において、51は超音波探触子、52は被
検体である配管、53は配管壁内部にある円周方向の損
傷、54は超音波の入射位置、55は入射位置54にお
ける内壁面の法線方向、56は入射角、57は水中での
伝搬経路、58は被検体内部での伝搬経路、59は配管
52の管中心軸である。図13では概念を示すため、超
音波探触子51が配管52内部に浮いているが、実際に
はしかるべき本体部に内包されており、音波出射位置は
入射位置54から管中心軸59とを結ぶ線上にある。図
では管中心軸59上にあるものとしている。また、配管
52は一部しか記載してないが、実際には円筒形状をし
ており、内部は水で充満されている。
【0016】以上のような構成において以下その動作を
説明する。超音波探触子51から照射された超音波は、
伝搬経路57を通り入射位置54に到達する。入射位置
54に到達した超音波の一部は、法線方向55に対し伝
搬方向57と対称な方向に反射させ、一部は被検体内部
での伝搬経路58により配管52内を伝搬して損傷53
に到達する。損傷53に到達した超音波は、反射され、
上記経路を逆行して超音波探触子51に戻り、損傷から
の反射信号として受信される。ここで、内部伝搬経路5
8が損傷に対し垂直方向に近いほど反射信号が強くなり
損傷の検出が容易になる。音波出射位置が上記のような
位置にある場合は、配管52の円周方向にある損傷53
に対し内部伝搬経路58は垂直方向となり、効率良く損
傷の検出が可能となる。
【0017】次に図14を用いて音波出射位置が変位し
た場合の様子を説明する。図14は図13に示すA方
向、すなわち管中心軸59方向から見た場合の概念図で
ある。図14において、60は超音波探触子51の管中
心軸59から変位量、61は変位した場合の入射位置、
62は変位した場合の水中での伝搬経路、63は変位し
た場合の被検体内中での伝搬経路、64は入射位置61
の法線方向である。
【0018】超音波探触子51から伝搬経路62を通
り、入射位置61に到達した超音波は、法線方向64と
伝搬経路62とのなす角度に応じて屈折され、伝搬経路
63を通って損傷53に到達する。すなわち、伝搬経路
63は損傷53の配管断面中心方向からずれたものとな
り、結果として損傷53からの反射波は弱くなる。
【0019】この伝搬経路63と損傷53の配管断面中
心方向とのずれ角をδとすると、角度δは配管52の内
径と変位量60とにより幾何学的に求めることができ
る。配管内径が47mm(ミリメートル)、23mm、
13mmの場合の変位量60に対するδの計算結果を表
1に示す。
【表1】
【0020】我々は、配管外側面上円周方向に損傷を設
けた内径23mmおよび13mmの配管を用い、変位量
60に対する損傷53からの反射信号を測定した結果、
内径23mmでは約0. 5mmの変位量で、内径13m
mでは約0. 3mmの変位量で、損傷53からの反射信
号強さが変位0の場合のそれに比して約半分になること
を得た。表1を基にこれらの変位量からδを求めると約
3°となる。すなわち、本体部からの反射信号の強さの
変化は角度δと密接な関係が有り、検出に必要な反射信
号の強さを指定することで許容できる角度δが決まる。
この角度δの範囲が決まれば、損傷検出が可能な音波出
射位置の許容できる変位量が決まる。
【0021】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の第1の実施例における超音波配管探傷装置の構成を
示す図であり、図2は信号処理部9の概略ブロック図で
ある。図1において、1は有底円筒状の本体部、2は本
体部1の開口端部から軸方向に突出した複数の梁、3は
本体部1に梁2で固定された超音波探触子である。4は
超音波探触子3から照射される超音波を反射させる反射
ミラーであり、配管材質に依存した所望の入射角で配管
内壁に入射させる傾きを有している。5は反射ミラー4
を回転走査させる駆動部、6は本体部1の側面に2個以
上設けた変位検出用探触子、7は本体部1に設けられた
位置可変部、8は図示していない外部にいる操作者に検
出結果を転送する信号線、9は超音波探触子3と駆動部
5と変位検出用探触子6と位置可変部7と信号線8に接
続された信号処理部であり、17は配管である。
【0022】図2において、10は複数個の変位検出用
探触子6に接続された変位検出用送受信部、11は変位
検出用送受信部10に接続された変位検出用信号処理
部、12は超音波探触子3に接続された超音波送受信
部、13は超音波送受信部12に接続された探傷用信号
処理部、14は駆動部5に接続された駆動制御部、15
は位置可変部7に接続された位置制御部、16は変位検
出用信号処理部11と探傷用信号処理部13と駆動制御
部14と位置制御部15の制御および変位検出用信号部
11の出力から角度δを求めるCPU部である。探傷用
信号処理部13の出力である損傷検出結果は信号線8を
通じ外部に転送される。
【0023】以上のような構成において以下その動作を
説明する。まず、図1に示すように、本体部1を配管1
7内部に挿入する。超音波探触子3は、超音波送受信部
12の信号により超音波パルスを照射する。反射ミラー
4に反射された超音波は、配管17内壁面に対し所望の
入射角で照射され、配管壁内部を伝搬する。前述のよう
に円周方向の損傷が存在する場合、超音波探触子3は損
傷からの強い反射信号を受信し、信号処理部13により
損傷の検出を行ない、信号線8により外部に転送する。
この損傷検出動作を駆動部5の回転に伴う反射ミラー4
の回転中に連続して行なうことで、円周方向に超音波を
走査させ、例えば水流で本体部1を配管17の軸方向に
移動させることで、配管17の全ての領域を走査する。
【0024】次に、複数の変位検出用探触子6は、本体
部から配管17までの距離を測定し、本体部1の配管1
7中心軸からの変位量や配管17の内径を変位検出用信
号処理部11で求める。変位検出用探触子6としては、
例えば超音波センサが使用できる。CPU部16は、変
位検出用信号処理部11で求めた変位量と配管17の内
径とから前述の角度δを求める。位置制御部15は、C
PU部16で求めた角度δと予め記憶してある値とを比
較し、大きい場合は角度δが小さくなるよう位置可変部
7で本体部1の位置制御を行なう。位置可変部7は、例
えば圧電アクチュエータと微小翼等から構成し、微小翼
を水流に対し上下左右に移動させることにより本体部1
の位置を変化させることができる。予め記憶してある所
定の値は、検出したい損傷の形態等に依存するため、例
えば基準の損傷を設けたテスト配管による事前の経験値
からS/Nを加味して設定すれば良い。
【0025】以上のように、本実施例によれば、配管1
7内部から配管壁内部に存在する損傷を検出する配管探
傷装置において、損傷検出動作中に本体部1の配管17
中心軸からの変位量や配管径を変位検出用探触子6と変
位検出用信号処理部11で求め、CPU部16で角度δ
を計算し、この角度δが所定の値以内におさまるよう位
置制御部15と位置可変部7で本体部1の位置を制御す
ることにより、音波出射位置が変位しても、精度の良い
損傷の検出が可能となる。
【0026】なお、信号処理部を本体部1から分離さ
せ、配管17外部に配置させても本実施例の作用効果を
逸するものではない。また、上記構成では、超音波探触
子3から照射された超音波を反射ミラー4で配管円周方
向に2次元走査させる方式であるが、配管円周方向に2
次元走査させるものであれば、例えば超音波探触子3を
直接回転させるなど別な構成でも良い。
【0027】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。図3は本発明の
第2の実施例における配管探傷装置の構成を示す図であ
り、図4は信号処理部18の概略ブロック図である。本
実施例が第1の実施例と異なるのは、位置可変部7およ
び位置制御部15がなく、その代わりに本体部1の側面
に放射状に設けられた弾性を有する複数個の調芯アーム
18と、CPU部16および探傷用信号処理部13に接
続された検出評価部19とを備えている点である。な
お、調芯アーム18の構成により本体部1を高精度に配
管17中心軸上に位置させることができるが、管軸方向
のスムーズな移動を保証するために、調芯アーム18の
材質は、摩擦係数の小さな合成樹脂材料が好ましい。
【0028】以上のような構成において、以下その動作
を説明する。まず第1の実施例と同じ方法で配管17の
円周方向に対し超音波を2次元走査し、同時に本体部1
の変位量検出を実施する。その場合、本体部1は調芯ア
ーム18の先端部が配管17の内壁に弾性的に接触する
ことにより配管17のほぼ中心軸上に位置決めされる。
CPU部16で求めた角度δの値は、検出評価部19に
転送される。一方、探傷用信号処理部13は、超音波探
触子3から出力される反射信号波形を基に、損傷からの
反射信号の検出を行ない、結果を検出評価部19に転送
する。検出評価部19は、予め設定してある所定の値以
内に角度δが納まっている場合は、探傷用信号処理部1
3の検出結果をそのまま信号線8に転送し、それ以外の
場合は検出結果の信頼性が低いものとし、例えば本体部
位置不良または未測定領域があったことを示す信号を信
号線8に転送する。
【0029】以上のように、本実施例によれば、配管1
7内部から配管壁内部に存在する損傷を検出する超音波
配管探傷装置において、損傷検出動作中に本体部1の配
管17中心軸からの変位量や配管径を変位検出用探触子
6と変位検出用信号処理部11で求め、CPU部16で
角度δを計算し、検出評価部19でこの角度δから検出
結果の信頼性を評価することにより、音波出射位置が変
位しても、精度の良い損傷の検出が可能となる。
【0030】なお、信号処理部20を本体部1から分離
させて配管17外部に配置してもかまわない。また、上
記構成では、超音波探触子3から照射された超音波を反
射ミラー4で配管円周方向に2次元走査させる方式であ
るが、配管円周方向に2次元走査させるものであれば、
例えば超音波探触子3を直接回転させるなど別な構成で
も良い。さらに、検出評価部19は操作者の判断を得る
ため、角度δと検出結果の両方を転送しても良い。
【0031】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図5は本発明
の第3の実施例における配管探傷装置の構成を示す図で
ある。図5において、21は配管17の内部において配
管17の壁内部に存在する損傷の検出を行なう探傷本体
部、22は配管17の外部にある探傷処理部である。2
は梁、3は探傷本体部21の先端に複数の梁2で固定さ
れた超音波探触子、4は超音波探触子3から照射される
超音波を反射させる反射ミラーであり、配管材質に依存
した所望の入射角で配管内壁部に入射させる傾きを有し
ている。6は本体部1の側面に2個以上設けた変位検出
用探触子、8は探傷本体部21と探傷処理部22とを電
気的に接続する信号線である。本実施例では、上記第1
の実施例のような位置可変部7を備えていない。その代
わりに第2の実施例と同様に、探傷本体部21の側面に
放射状に取り付けられた弾性を有する複数個の調芯アー
ム18を備えており、探傷本体部21を配管17中心軸
上におおよそ位置させる。23は探傷本体部21と探傷
処理部22とを機械的に接続する駆動伝達軸である。
【0032】探傷処理部22において、5は駆動伝達軸
23に接続された駆動部、14は駆動部5に接続された
駆動制御部、10は変位検出用探触子6と信号線8とを
介して接続された変位検出用送受信部、11は変位検出
用送受信部10に接続された変位検出用信号処理部、1
2は超音波探触子3と信号線8とを介して接続された超
音波送受信部、13は超音波送受信部12に接続された
探傷用信号処理部、16はCPU部、19は探傷用信号
処理部13とCPU部16とに接続された検出評価部、
24は検出評価部19に接続された表示部である。
【0033】以上のような構成において以下その動作を
説明する。探傷本体部21を配管17内に挿入し、駆動
伝達軸23の押し出し等により管軸方向に移動させる。
探傷本体部21は調芯アーム18によりおおよそ配管1
7中心に位置する。次に、駆動制御部14の信号により
駆動部5は駆動伝達軸23を回転させ、駆動伝達軸23
の回転により反射ミラー4が回転する。駆動伝達軸23
は、配管17外部の駆動部5で発生する回転力を配管1
7内部の探傷本体部21に伝達させるため、柔軟特性と
トルク伝達特性を併せ持つ必要があり、例えば角線をス
プリング形状にしたものなどで構成することができる。
また、回転力を効率良く伝達させるため、駆動伝達軸2
3は、図6に示すように、例えば合成樹脂等の可撓性を
有する材料で構成されたパイプ23A内に配置しても良
い。
【0034】配管17の円周方向に対する超音波の2次
元走査、本体部1の変位量検出、角度δの検出ならびに
検出評価部19で行なう損傷検出結果の評価は第2の実
施例に示す方法で実施し、検出評価部19の出力結果は
表示部24に転送されて操作者に提供される。これによ
り操作者は、損傷の有無さらには高精度な損傷の検出が
行なえなかった領域の有無など判断することができる。
【0035】以上のように、本実施例によれば、配管1
7内部から配管壁内部に存在する損傷を検出する配管探
傷装置において、損傷検出動作中に本体部1の配管17
中心軸からの変位量や配管径を変位検出用探触子6と変
位検出用信号処理部11とで求め、CPU部16で角度
δを計算し、検出評価部19でこの角度δから検出結果
の評価し、表示部24で表示することにより、音波出射
位置が変位しても、精度の良い損傷の検出が可能とな
る。 (実施例4)
【0036】次に、本発明の第4の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図7は本発明の第4の実施
例における配管探傷装置の構成を示す図であり、図8は
信号処理部29の概略ブロック図である。図7におい
て、25は本体部、26は反射ミラー3の前面に配置さ
れた高分子圧電膜、27は超音波探触子3と反射ミラー
4を内包・固定する探触子ホルダ、28は探触子ホルダ
27を回転させる駆動部、29は信号処理部であり、他
の構成は第1の実施例とほぼ同じである。図8において
信号処理部29が第1の実施例と異なるのは、超音波送
受信部12が、超音波探触子3に接続された超音波送信
部12Aと、高分子圧電膜26および探傷用信号処理部
13に接続された超音波受信部12Bとに分離されてい
る点である。
【0037】以上のような構成において以下その動作を
説明する。まず配管17内に配管探傷装置の本体部25
を挿入し、変位検出探触子6および位置可変部7と信号
処理部29とを用いて第1の実施例と同じ方法で配管1
7内における本体部25の位置変位量検出および姿勢制
御行なう。
【0038】反射ミラー4の前面に設けられた高分子圧
電膜26は、超音波が透過しやすいように波長の1/4
程度の厚みを有する。例えば高分子圧電膜26をフッ化
ビニリデンと3フッ化エチレンの共重合体で形成し、超
音波の周波数を10MHzとすると、その厚みは60μ
m程度となる。また、60μm程度の厚みの高分子圧電
膜26は、10MHzの超音波の送受信に対し優位な厚
みである。
【0039】高分子圧電膜26の両面には、例えば金か
らなる電極を薄く設ける。ただし、反射ミラー4が金属
からなるか、または反射面に金属層を設けてある場合
は、高分子圧電膜26の反射ミラー4と接する面には電
極を設けなくてもよい。超音波探触子3と反射ミラー4
とは、探触子ホルダ27内に対峙するよう配置され、探
触子ホルダ27は駆動部28に接続されている。
【0040】超音波送信部12Aから送信信号を送出し
て超音波探触子3から放射された超音波は、高分子圧電
膜26を透過して反射ミラー4に到達する。反射ミラー
4に到達した超音波は、反射ミラー4で反射され、再び
高分子圧電膜26を透過して配管17に到達する。配管
17に超音波が透過しやすい入射角度となるように反射
ミラー4は構成されており、配管に照射された超音波は
配管壁内部を伝搬する。配管壁内部の損傷により超音波
は反射され、再び高分子圧電膜26に照射される。高分
子圧電膜26で受信した反射超音波は、探傷用信号処理
部13で損傷の検出を行なう。また、駆動部28により
探触子ホルダ27を回動することにより、配管17に対
して360度の走査が可能となり、配管17の全周方向
について損傷の検出を行なうことができる。
【0041】高分子圧電膜26は、無機圧電材料に比べ
て超音波の尾引きが少ないため高い距離分解能が得ら
れ、周波数特性が平坦でかつ広く、受信に対し優位な材
料であり、より小さな損傷の検出も可能となる。
【0042】以上のように、本実施例によれば、配管1
7内部から配管壁内部に存在する損傷を検出する配管探
傷装置において、損傷からの反射信号の受信を反射ミラ
ー4の前面に配置した高分子圧電膜26で行なうことに
より、無機圧電材料で受信するよりも高い距離分解能が
得られ、より小さな損傷の検出が可能となる。
【0043】なお、図1に示した実施例1では、駆動部
28に反射ミラー4を接続し、超音波探触子3は本体部
25より先端に配置した梁2に接続して回動しない構成
としたが、実施例4においても同じ構成としてもよい。
また、本実施例を実施例1以外の他の実施例にも適用す
ることができる。
【0044】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図9は本発明
の第5の実施例における配管探傷装置の構成を示す図で
ある。図10は図9の超音波探触子31の概略断面図で
ある。図9において、30は本体部、31は本体部30
に接続された超音波探触子、32は複数の電極で構成さ
れた超音波探触子アレイ、33は超音波探触子31の破
損を保護するために設けた探触子保護膜である。他の構
成は実施例1の符号2、3、4、5の部分を除いてほぼ
同じであり、また信号処理部の構成は、実施例1の信号
処理部9の符号5、14の部分を除いてほぼ同じである
が、超音波探触子3および超音波送受信部12が若干異
なっている。
【0045】図10において、34は超音波を送受信す
る高分子圧電膜、35は裏面電極部であり、表面に高分
子圧電膜34が接続されている。36は裏面電極部35
と超音波送受信部とを接続するための裏面電極取り出し
部、37は高分子圧電膜34の表面に設けた表面電極、
38は表面電極37と裏面電極部35とを絶縁するため
の絶縁部、39は表面電極37と超音波送受信部とを接
続するために絶縁部38に設けた表面電極取り出し部、
θは裏面電極部35の傾斜角度である。
【0046】以上のような構成において以下その動作を
説明する。まず配管17内に配管探傷装置本体部30を
挿入し、変位検出探触子6および信号処理部とを用いて
第1の実施例と同じ方法で配管17内における本体部3
0の位置を検出する。位置可変部7により本体部30が
配管17中心軸付近で水平となるよう姿勢を制御を行な
い、超音波探触子31から配管17に照射する超音波の
入射角を安定させる。
【0047】超音波探触子31から配管17に対し照射
する超音波は、配管壁内部に透過しやすい角度とする。
超音波が透過しやすい入射角は配管材料により異なり、
超音波を透過しやすい入射角で放射するため裏面電極部
35に傾斜角度θを設け、例えば配管17を鉄とすると
傾斜角度θは20度とする。このように配管材料に適し
た傾斜角度θを選択することにより、効率よく配管壁内
部に超音波を透過させることが可能となる。
【0048】超音波探触子31は、複数個の超音波探触
子アレイ32から構成され、超音波探触子アレイ32
は、裏面電極部35の表面に設けた例えばフッ化ビニリ
デンと3フッ化エチレンの共重合体からなる高分子圧電
膜34と、その表面に等間隔に並べた複数個の扇形の先
端を切りとった形状の例えば金からなる表面電極37と
からなる。表面電極37は、裏面電極部35と接触しな
いように絶縁部38の表面に設けた表面電極取出部39
と接続されている。裏面電極部35は、絶縁部38を貫
通して裏面電極取出部36に接続されている。
【0049】裏面電極取出部36と表面電極取出部39
とは、図示されない超音波送受信部に接続され、まず超
音波探触子アレイ32の1つの表面電極37で超音波を
送受信して損傷の検出を行ない、次に1つ隣りの表面電
極37で超音波を送受信して損傷の検出を行なう。この
動作を繰り返し行なうことにより、配管17の全周方向
に対し損傷の検出を行なう。
【0050】以上のように、本実施例によれば配管17
内部から配管壁内部に存在する損傷を検出する配管探傷
装置において、配管材料に応じた傾斜角度θを有するよ
うに超音波探触子アレイ32を備えた超音波探触子31
を設けることにより、駆動部や反射ミラーなどの機械的
可動部を用いずに配管壁内部の損傷を検出することがで
きる。
【0051】なお、本実施例では、超音波探触子アレイ
32の1度に超音波の送受信を行なう表面電極37の数
を1つとしたが、1度に2つ以上の表面電極37で同時
に超音波の送受信を行なってもよい。また、超音波探触
子31は複数の表面電極37からなる超音波探触子アレ
イ32としたが、高分子圧電膜34の全面に表面電極3
7を設けることにより、1つの超音波探触子31からな
る構成としても良い。また、高分子圧電膜34の表面電
極37を複数個、裏面電極部35を1つとしたが、表面
電極37を1つ、裏面電極部35を複数個に分割する構
成としても良い。さらに、裏面電極部35は、配管材料
に応じた傾斜角度θを有す構成としたが、傾斜角度θを
0度にして配管17に対して水平な構成としてもよい。
【0052】また、本実施例では、第1の実施例と同様
に、変位検出用探触子6と位置可変部7等を用いて本体
部30の位置を配管17の中心軸上に位置させるように
制御しているが、第2の実施例と同様に、調芯アーム1
8を用いて配管17の中心軸上に位置させるとともに、
変位検出探触子6、CPU部16、検出評価部19等を
用いて検出結果を評価する構成にしてもよい。 (実施例6)
【0053】次に、本発明第6の実施例について図面を
参照しながら説明する。図11は本発明の第6の実施例
における配管探傷装置の概略図である。図11におい
て、40は本体部1の配管内移動方向の前面に設けられ
た取水口、41は取水口40から取り入れた水が通る流
路、42は取水口40から入り流路41を通った水が排
出される排水口であり、これらによって調芯手段が構成
されている。取水口40、流路41、排水口42は本体
部1にそれぞれ2つ以上設けられており、また流路41
は他の流路41と互いに独立であり、それぞれの取水口
40から入った水は、他の流路41を流れる水に影響を
及ぼさない構造となっている。また、取水口40と流路
41を介してつながっている排水口42は、本体部1の
中心軸に関して反対側になるように設けられており、取
水口40の一つから取り入れられた水は、本体部1の中
心軸に関して反対側に設けられた排水口42から排出さ
れる構成となっている。他の構成は図5に示した実施例
3と同じである。
【0054】以上のような構成において、以下その動作
を説明する。まず配管17内に本体部1を挿入し、実施
例1で示したように配管壁内部および外壁面に存在する
損傷の検出を行なう。配管17を径方向に切断した断面
図を図12(a)に示す。また、配管17内の水の流れ
が層流であると仮定した場合の配管17断面中心軸付近
の流速分布を図12(b)に示す。図12(b)に示す
ように、流速分布は配管17断面中心で最大となり、配
管壁面で0となっている。
【0055】本体部1が配管17の中心軸上に位置して
いる時には、それぞれの取水口40から取り込まれる水
の流速は等しく、排水口42から排出される水の流速は
等しい。このため各排水口から排出された水の流速差は
なく、本体部1は配管中心に位置するよう保持される。
【0056】次に本体部1が配管17の中心軸上から変
位した場合には、取水口40から取り込まれる水の流速
が異なるため、排水口42から排出される水の流速が異
なる。取水口40のうち配管17中心軸に近い取水口4
0から取り込まれた水の流速は、配管17の中心軸から
遠い取水口40から取り込まれる水の流速より速く、配
管17の中心軸に近い取水口40と流路41を介してつ
ながっている排水口42から排出される水の流速は大き
くなる。このため図11に示した構成により、本体部1
は配管17中心方向への力を受けることとなる。すなわ
ち配管17中の水が層流である場合、配管17内での水
の流速分布により、本体部1は常に配管17中心軸上に
位置するような力を受けることとなる。
【0057】以上のように、本実施例によれば、配管1
7内部から配管壁内部および外壁面に存在する損傷を検
出する配管探傷装置において、複数個の取水口40、流
路41、排水口42を設けることにより、配管内の流水
の流速分布を利用し、本体部1が変位した場合でも本体
部1を配管17中心軸上付近に位置させる事が可能とな
り、高精度な信頼性の高い損傷の検出が可能となる。な
お、本実施例の構成は、図3および図5の調芯アーム1
8に代わるものである。
【0058】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、液体が満たされた配管内部に挿入されて先端部に超
音波探触子を有する本体部と、損傷検出動作中に本体部
の配管中心軸からの変位量と配管内径を検出する手段
と、配管内壁に到達した超音波が損傷部に到達するまで
の伝搬径路と損傷部の配管断面中心方向とのずれ角を前
記変位量と配管内径とから求める手段と、求めたずれ角
が予め設定した値以内に納まるように本体部の位置を制
御する手段とを備えているので、また、本体部の位置を
制御する手段の代わりに、求めたずれ角をもとに検出結
果の正否を評価する手段を備えているので、音波出射位
置が変位しても、精度の良い損傷の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における配管探傷装置の
概略斜視図
【図2】第1の実施例における処理部の概略ブロック図
【図3】本発明の第2の実施例における配管探傷装置の
概略斜視図
【図4】第2の実施例における処理部の概略ブロック図
【図5】本発明の第3の実施例における配管探傷装置の
概略斜視図
【図6】第3の実施例における処理部の概略ブロック図
【図7】本発明の第4の実施例における配管探傷装置の
概略斜視図
【図8】第4の実施例における処理部の概略ブロック図
【図9】本発明の第5の実施例における配管探傷装置の
概略斜視図
【図10】第5の実施例における超音波探触子の概略断
面図
【図11】本発明の第6の実施例における配管探傷装置
の概略斜視図
【図12】第6の実施例における配管内の水の流速分布
を示す模式図
【図13】配管内部から配管壁内部に存在する円周方向
の損傷を検出する探傷法の概念図
【図14】音波出射位置が配管断面中心から変化した場
合の超音波伝搬経路の概念図
【図15】従来の探傷用超音波探触子の概念図
【図16】従来の探傷用超音波探触子の調芯法の概念図
【符号の説明】
1 本体部 2 梁 3 超音波探触子 4 反射ミラー 5 駆動部 6 変位検出用探触子 7 位置可変部 8 信号線 9 信号処理部 10 変位検出用送受信部 11 変位検出用信号処理部 12 超音波送受信部 13 探傷用信号処理部 14 駆動制御部 15 位置制御部 16 CPU部 17 配管 18 調芯アーム 19 検出評価部 20 信号処理部 21 探傷本体部 22 探傷処理部 23 駆動伝達軸 24 表示部 25 本体部 26 高分子圧電膜 27 探触子ホルダ 28 駆動部 29 信号処理部 30 本体部 31 超音波探触子 32 超音波探触子アレイ 33 探触子保護膜 34 高分子圧電膜 35 裏面電極部 36 裏面電極取出部 37 表面電極 38 絶縁部 39 表面電極取出部 40 取水口 41 流路 42 排水口

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が満たされた配管内部に挿入されて
    先端部に超音波探触子を有する本体部と、損傷検出動作
    中に前記本体部の配管中心軸からの変位量と配管内径と
    を検出する手段と、配管内壁に到達した超音波が損傷部
    に到達するまでの伝搬経路と損傷部の配管断面中心方向
    とのずれ角を前記変位量と配管内径とから求める手段
    と、前記求めたずれ角が予め設定した値以内に納まるよ
    うに前記本体部の位置を制御する手段とを備えた配管探
    傷装置。
  2. 【請求項2】 液体が満たされた配管内部に挿入されて
    先端部に超音波探触子を有する本体部と、前記本体部を
    配管のほぼ中心軸上に位置させる手段と、損傷検出動作
    中に前記本体部の配管中心軸からの変位量と配管内径と
    を検出する手段と、配管内壁に到達した超音波が損傷部
    に到達するまでの伝搬経路と損傷部の配管断面中心方向
    とのずれ角を前記変位量と配管内径とから求める手段
    と、前記求めたずれ角が予め設定した値以内に納まって
    いるかどうかを判断して検出結果を評価する手段とを備
    えた配管探傷装置。
  3. 【請求項3】 信号処理部を本体部内部に収容して外部
    と信号線で接続した請求項1または2記載の配管探傷装
    置。
  4. 【請求項4】 信号処理部を配管外部に配置して本体部
    と信号線で接続した請求項1または2記載の配管探傷装
    置。
  5. 【請求項5】 液体が満たされた配管内部に挿入されて
    先端部に超音波探触子を有する本体部を備え、前記本体
    部が、前記超音波探触子から放射された超音波を配管内
    壁に対し所望の入射角度で照射するように反射させる反
    射ミラーと、前記反射ミラーを円周方向に回転走査させ
    る駆動手段と、前記本体部の側面に複数個設けられた変
    位検出用探触子と、前記変位検出用探触子からの信号を
    もとに配管中心軸に対する変位量と配管内径とを求める
    変位検出手段と、前記変位検出手段により求めた配管中
    心軸に対する変位量と配管内径とをもとに、配管内壁に
    到達した超音波が損傷部に到達するまでの伝搬経路と損
    傷部の配管断面中心方向とのずれ角を求める演算手段
    と、前記演算手段からの信号をもとに前記本体部の位置
    を制御する制御手段とを備えた配管探傷装置。
  6. 【請求項6】 液体が満たされた配管内部に挿入されて
    先端部に超音波探触子を有する本体部を備え、前記本体
    部が、前記超音波探触子から放射された超音波を配管内
    壁に対し所望の入射角度で照射するように反射させる反
    射ミラーと、前記反射ミラーを円周方向に回転走査させ
    る駆動手段と、前記本体部を配管のほぼ中心軸上に位置
    させる調芯手段と、前記本体部の側面に複数個設けられ
    た変位検出用探触子と、前記変位検出用探触子からの信
    号をもとに配管中心軸に対する変位量と配管内径とを求
    める変位検出手段と、前記変位検出手段により求めた配
    管中心軸に対する変位量と配管内径とをもとに、配管内
    壁に到達した超音波が損傷部に到達するまでの伝搬経路
    と損傷部の配管断面中心方向とのずれ角を求める演算手
    段と、前記求めたずれ角が予め設定した値以内に納まっ
    ているかどうかを判断して検出結果を評価する検出評価
    手段とを備えた配管探傷装置。
  7. 【請求項7】 配管内部に挿入される探傷本体部と配管
    外部に配置される探傷処理部とを駆動伝達軸を介して接
    続した配管探傷装置において、前記探傷本体部が、先端
    部に梁を介して固定された超音波探触子と、前記超音波
    探触子から放射された超音波を配管内壁に対し所望の入
    射角度で照射するように反射させる反射ミラーと、前記
    本体部の側面に複数個設けられた変位検出用探触子と、
    前記本体部の側面に複数個設けられた位置可変部とを備
    え、前記前記探傷処理部が、前記本体部の反射ミラーを
    前記駆動伝達軸を介して円周方向に回転走査させる駆動
    手段と、前記本体部の変位検出用探触子からの信号をも
    とに配管中心軸に対する変位量と配管内径とを求める変
    位検出手段と、前記変位検出手段により求めた配管中心
    軸に対する変位量と配管内径とをもとに、配管内壁に到
    達した超音波が損傷部に到達するまでの伝搬経路と損傷
    部の配管断面中心方向とのずれ角を求める演算手段と、
    前記演算手段からの信号をもとに前記本体部の位置可変
    部を制御する位置制御部とを備えた配管探傷装置。
  8. 【請求項8】 配管内部に挿入される探傷本体部と配管
    外部に配置される探傷処理部とを駆動伝達軸を介して接
    続した配管探傷装置において、前記探傷本体部が、先端
    部に梁を介して固定された超音波探触子と、前記超音波
    探触子から放射された超音波を配管内壁に対し所望の入
    射角度で照射するように反射させる反射ミラーと、前記
    本体部を配管のほぼ中心軸上に位置させる調芯手段と、
    前記本体部の側面に複数個設けられた変位検出用探触子
    とを備え、前記前記探傷処理部が、前記本体部の反射ミ
    ラーを前記駆動伝達軸を介して円周方向に回転走査させ
    る駆動手段と、前記本体部の変位検出用探触子からの信
    号をもとに配管中心軸に対する変位量と配管内径を求め
    る変位検出手段と、前記変位検出手段により求めた配管
    中心軸に対する変位量と配管内径をもとに、配管内壁に
    到達した超音波が損傷部に到達するまでの伝搬経路と損
    傷部の配管断面中心方向とのずれ角を求める演算手段
    と、前記求めたずれ角が予め設定した値以内に納まって
    いるかどうかを判断して検出結果を評価する検出評価手
    段とを備えた配管探傷装置。
  9. 【請求項9】 反射ミラーの前面に設けられて超音波を
    透過可能な圧電膜と、前記圧電膜に接続された超音波受
    信部とを備えた請求項5から8のいずれかに記載の配管
    探傷装置。
  10. 【請求項10】 配管内部に挿入されて先端部に超音波
    探触子を有する本体部を備えた配管探傷装置において、
    前記超音波探触子が、超音波を配管内壁に対し所望の入
    射角度で照射するように、円錐形に形成された裏面電極
    の表面に圧電膜を介して円周方向に配置された複数の表
    面電極を有する超音波探触子アレイからなり、前記本体
    部が、前記超音波探触子アレイの表面電極に順番に通電
    して探傷を行なう手段と、前記本体部の側面に複数個設
    けられた変位検出用探触子と、前記変位検出用探触子か
    らの信号をもとに配管中心軸に対する変位量と配管内径
    とを求める変位検出手段と、前記変位検出手段により求
    めた配管中心軸に対する変位量と配管内径とをもとに、
    配管内壁に到達した超音波が損傷部に到達するまでの伝
    搬経路と損傷部の配管断面中心方向とのずれ角を求める
    演算手段と、前記演算手段からの信号をもとに前記本体
    部の位置を制御する位置制御部とを備えた配管探傷装
    置。
  11. 【請求項11】 配管内部に挿入されて先端部に超音波
    探触子を有する本体部を備えた配管探傷装置において、
    前記超音波探触子が、超音波を配管内壁に対し所望の入
    射角度で照射するように、円錐形に形成された裏面電極
    の表面に圧電膜を介して円周方向に配置された複数の表
    面電極を有する超音波探触子アレイからなり、前記本体
    部が、前記超音波探触子アレイの表面電極に順番に通電
    して探傷を行なう手段と、前記本体部を配管のほぼ中心
    軸上に位置させる調芯手段と、前記本体部の側面に複数
    個設けられた変位検出用探触子と、前記変位検出用探触
    子からの信号をもとに配管中心軸に対する変位量と配管
    内径とを求める変位検出手段と、前記変位検出手段によ
    り求めた配管中心軸に対する変位量と配管内径とをもと
    に、配管内壁に到達した超音波が損傷部に到達するまで
    の伝搬経路と損傷部の配管断面中心方向とのずれ角を求
    める演算手段と、前記求めたずれ角が予め設定した値以
    内に納まっているかどうかを判断して検出結果を評価す
    る検出評価手段とを備えた配管探傷装置。
  12. 【請求項12】 調芯手段が、本体部の周囲に放射状に
    設けられて先端部が配管内壁に弾性的に接触する複数の
    調芯アームである請求項6または8または11に記載の
    配管探傷装置。
  13. 【請求項13】 調芯手段が、本体部の配管内移動方向
    の前面に複数個設けられた取水口と、前記取水口から取
    り入れた液体を、他の前記取水口から取り入れた液体の
    流れに影響を与えないように通過させる流路と、前記流
    路を通った液体が排出される排水口とからなる請求項6
    または8または11に記載の配管探傷装置。
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