JPH07333089A - 圧力測定装置および圧力測定方法 - Google Patents

圧力測定装置および圧力測定方法

Info

Publication number
JPH07333089A
JPH07333089A JP6152707A JP15270794A JPH07333089A JP H07333089 A JPH07333089 A JP H07333089A JP 6152707 A JP6152707 A JP 6152707A JP 15270794 A JP15270794 A JP 15270794A JP H07333089 A JPH07333089 A JP H07333089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
wind
pressure data
wind speed
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6152707A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Ono
治夫 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP6152707A priority Critical patent/JPH07333089A/ja
Publication of JPH07333089A publication Critical patent/JPH07333089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風速計測に要する処理時間を短縮することが
できる圧力測定装置および圧力測定方法を実現する。 【構成】 測定部10が圧力センサ11から供給される
圧力信号を増幅して出力し、A/D変換器16が指定さ
れる分解能に応じて圧力データに変換する。CPU1
は、A/D変換器16に4ビットあるいは12ビットの
いずれかの分解能を指示する一方、A/D変換器16か
ら供給される圧力データに基づいて風速値を発生する。
ここで、CPU1はA/D変換器16に4ビットの分解
能を指定した場合に生成される圧力データに基づき測定
部10の測定レンジを決定するため、A/D変換時間が
短縮され、従来に比して風速計測に要する処理時間が短
縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力測定装置および圧
力測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧力センサを用いて「気圧」
や「高度」を測定する圧力測定装置が知られている。こ
の種の装置では、絶対圧感知型の圧力センサとして、ピ
エゾ抵抗効果を有する拡散抵抗でホイートストンブリッ
ジを形成してなる半導体圧力センサを用いる場合が多
い。こうしたセンサを備える圧力測定装置は、例えば、
電子クロック等の置き時計に搭載され、通常の計時機能
に加えて、「気圧」や「高度」を測定して表示させる製
品として実用化されている。
【0003】また、これに加えて温度センサをも具備し
て「気温」、「気圧」あるいは「高度」を測定するよう
にした、いわゆる多機能型時計も製品化されている。さ
らに、近年では、マリンスポーツやスカイスポーツの普
及に伴い、電子ウォッチ等の携帯時計に上述した圧力測
定装置を搭載し、これによって手軽に「風速」や「気
圧」等の天候情報を計測表示したいというニーズがあ
る。
【0004】絶対圧感知型の圧力センサを具備する圧力
測定装置によって「風速」を計測するには、図7に示す
手順(A),(B)で行うことが知られている。つま
り、まず、無風下状態で気圧V1を測定し、次に圧力セ
ンサを風上側に向けて風圧下に置いた状態の圧力値V2
を測定する。圧力値V2は、気圧V1に風圧分が加わった
値であるので、これから気圧V1分を減算すれば、風圧
分ΔVが求まる。そして、この風圧分ΔVを、ベルヌー
イ定理に対応する次式(1)に代入して風速値VELを
算出する。 VEL={2・(Pt−Ps)/ρ}1/2 …(1) ここで、VELは風速[m/sec]、Pt−Psは圧
力差分であり、上記風圧分ΔVに相当する値、ρは計測
時の気温に応じて変化する空気密度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、風圧値は気
圧値に比較して約一桁小さく、しかも気圧値に加算され
る値であるため、そのまま増幅すると、測定レンジを超
えてしまう。そこで、気圧値を計測した時の圧力センサ
出力を所定レベルにオフセット(図5(C)参照)させ
た状態で、増幅(図5(D)参照)することが要求され
る。
【0006】したがって、「風速」計測の手順として
は、一旦、無風下での気圧値を測り、オフセットレベ
ルと増幅率とを決め、こうして測定レンジ調整された
状態で再度、無風下での気圧値を測る。続いて、風圧
下での圧力値を測定し、先の気圧値との差分値に基づき
「風速」を求めることになる。このため、上記手順〜
に対応して都合3回のA/D変換処理が必要になり、
これに処理時間が費やされてしまい、電子ウォッチ等の
携帯時計に搭載した場合には、時刻を計時する処理に影
響を与えるという問題が生じる。そこで本発明は、上述
した事情に鑑みてなされたもので、風速計測に要する処
理時間を短縮することができる圧力測定装置および圧力
測定方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、圧力を検出する圧力検
出手段と、圧力検出手段から出力される圧力信号を、粗
分解能で圧力データに変換する圧力データ変換手段と、
圧力データ変換手段により変換された圧力データに基づ
き前記圧力信号の最適オフセットレベルと増幅率とを求
めて測定レンジを決定するレンジ決定手段と、レンジ決
定手段にて定められた測定レンジに基づき計測される圧
力信号を、精分解能で圧力データに変換する手段であっ
て、無風下で測定された第1の圧力データと風圧下で測
定された第2の圧力データとの差分に応じて風速値を発
生する風速計測手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、圧力を検
出する圧力検出手段から供給される圧力信号を増幅して
出力する測定手段と、この圧力信号を指定分解能に応じ
て圧力データに変換する変換手段と、前記測定手段の測
定レンジを制御すると共に、前記変換手段に少なくとも
精粗いずれかの分解能を指定する制御手段と、前記変換
手段から出力される圧力データに基づいて風速値を発生
する風速値発生手段とを具備し、前記制御手段は、前記
変換手段へ粗分解能を指定した場合に生成される圧力デ
ータに応じて前記測定手段の測定レンジを決定すること
を特徴としている。
【0009】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記制御手段は、前記変換手段へ粗分解能を指定した場合
に生成される圧力データに基づき最適オフセットレベル
と増幅率とを求めて前記測定手段の測定レンジを決定す
ることを特徴としている。さらに、請求項4に記載の発
明によれば、前記風速値発生手段は、無風下で測定され
た第1の圧力データと風圧下で測定された第2の圧力デ
ータとの差分に応じて風速値を発生することを特徴とし
ている。
【0010】請求項5に記載の圧力測定方法では、圧力
を検出する圧力検出手段から出力される圧力信号を、粗
分解能で圧力データに変換すると共に、この圧力データ
に基づき最適オフセットレベルと増幅率とを求めて測定
レンジを決定するレンジ決定過程と、このレンジ決定過
程にて定められた測定レンジに基づき計測される圧力信
号を、精分解能で圧力データに変換する過程であって、
無風下で測定された第1の圧力データと風圧下で測定さ
れた第2の圧力データとの差分に応じて風速値を発生す
る風速計測過程とを具備することを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の圧力測定方法では、前記
風速計測過程は、前記差分をベルヌーイ定理に代入して
風速値を発生することを特徴としている。また、請求項
7に記載の圧力測定方法では、前記風速計測過程は、各
種差分値に各々対応する複数の風速値を予め記憶手段に
記憶しておき、測定された差分に対応する風速値を前記
記憶手段からテーブル読み出しすることを特徴としてい
る。さらに、請求項8に記載の圧力測定方法では、前記
風速計測過程は、温度を検出する温度検出手段の出力に
応じて前記風速値を温度補償することを特徴としてい
る。
【0012】加えて、本発明の好ましい実施態様として
は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の圧力測
定装置を腕時計に適用したことを特徴とし、さらに、上
記請求項5〜請求項8のいずれかに記載の圧力測定方法
を腕時計に適用したことを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明では、圧力データ変換手段が圧力検出手
段から出力される圧力信号を、粗分解能で圧力データに
変換し、レンジ決定手段がこの圧力データ変換手段によ
り変換された圧力データに基づき前記圧力信号の最適オ
フセットレベルと増幅率とを求めて測定レンジを決定す
る。風速計測手段が定められた測定レンジに基づき計測
される圧力信号を、精分解能で圧力データに変換する手
段であって、無風下で測定された第1の圧力データと風
圧下で測定された第2の圧力データとの差分に応じて風
速値を発生する。すなわち、分解能を下げて測定レンジ
を決定するから、A/D変換時間が短縮され、従来に比
して風速計測に要する処理時間を短縮し得る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 A.実施例の構成 (a)制御部の構成 図1は、本発明の一実施例による圧力測定装置を適用し
た電子ウォッチ(電子腕時計)の構成を示すブロック図
である。この図において、1は電子ウォッチ各部を制御
するCPUであり、その動作については後述する。2は
CPU1によって読み出される各種制御プログラムや、
変換テーブル等を記憶するROMである。3はCPU1
のワークエリアとして各種演算結果やレジスタ値、ある
いはフラグデータが一時記憶されるRAMであり、その
レジスタ構成については後述する。
【0015】4は図示しないモード切替スイッチSW1
および測定スタートスイッチSW2等を備える操作スイ
ッチであり、これらスイッチSW1,SW2の操作に応
じたスイッチ信号を発生する。6は表示部であり、ウォ
ッチ前面(図示略)に配設されるLCD(液晶表示素
子)パネルと、CPU1から供給される表示データに応
じてこのLCDパネルを駆動するLCDドライバから構
成される。LCD(液晶表示素子)パネルには、後述す
る時刻データTIMEを表示する表示領域や、上述した
モード切替スイッチSW1および測定スタートスイッチ
SW2の操作に応じたモード表示領域、あるいは後述す
る動作によって計測される「気圧値」や「風速値」を表
示する測定値表示領域が形成されている。
【0016】7は入出力インタフェース回路であり、後
述する測定部10から供給される圧力データDpをバス
Bを介してRAM3側へ送出したり、CPU1から供給
される制御信号を測定部10側へ出力する。入出力イン
タフェース回路7から測定部10側に供給される制御信
号の内、信号BSはA/D変換回路16の分解能を切替
え制御する信号であり、例えば、当該信号BSが「1」
の時に12ビットの分解能を指定し、「0」の時に4ビ
ットの分解能を指定する。信号SS1,SS2はそれぞ
れ後述するスイッチング素子をオンオフ制御する信号で
あり、例えば、「1」の時に対応するスイッチング素子
をオン設定し、「0」の時にオフ設定する。
【0017】(b)測定部10の構成 測定部10は、構成要素11〜15から形成される。1
1はピエゾ抵抗効果を有する拡散抵抗Ra〜Rdによっ
てホイートストンブリッジを形成してなる圧力センサで
ある。なお、この圧力センサ11の出力端側に接続され
る半固定抵抗RV2は、オフセット電圧のばらつきを調
整するためのものである。12は圧力センサ11に定電
流を供給する定電流発生回路であり、コンパレータ12
aと感度調整用半固定抵抗RV1とから構成される。1
3は圧力センサ11の出力を前段増幅するプリアンプで
ある。このプリアンプ13は、非反転増幅器13a,1
3bおよび差動増幅器13cと抵抗R1〜R7から構成さ
れている。14は、上記プリアンプ13にオフセット電
圧VOFSをボルテージ・フォロワで与えるオフセット電
圧発生回路である。
【0018】この回路14は、複数の抵抗を直列接続
し、一端に正電源+VSSを印加し、他端を接地してな
るオフセット抵抗群ROFSと、これら各抵抗間に接続さ
れるオフセット切替スイッチ(スイッチング素子)14
a−1〜14a−Nと、これらスイッチ(スイッチング
素子)14a−1〜14a−Nのいずれかを介して供給
されるオフセット電圧VOFSをボルテージ・フォロワで
差動増幅器13cに入力するオペアンプ14bとから構
成される。このような構成によれば、入出力インタフェ
ース回路7から供給される信号SS2に応じてオフセッ
ト切替スイッチ14a−1〜14a−Nがオン設定さ
れ、これに対応するオフセット電圧VOFSがプリアンプ
13に供給される。
【0019】15はプリアンプ13の出力を増幅して次
段のA/D変換器16に供給するポストアンプである。
このポストアンプ15は、反転増幅器15a、入力抵抗
8および帰還抵抗R9,R10、ゲイン切替スイッチ(ス
イッチング素子)15bとから構成されており、入出力
インタフェース回路7から供給される信号SS1に応じ
てその増幅率が切替えられるようになっている。なお、
反転増幅器15aの非反転入力側に供給される基準電位
Vref2は、A/D変換器16の基準電位となってい
る。A/D変換器16は、入出力インタフェース回路7
から供給される信号BSに応じた分解能でポストアンプ
15の出力を圧力データDpに変換して出力するもので
ある。ここで、信号BSは、例えば、「1」の時に12
ビットの分解能を指定し、「0」の時に4ビットの分解
能を指定する。
【0020】(c)レジスタ構成 次に、図2を参照して前述したRAM3のレジスタ構成
について説明する。図2において、E1は表示レジスタ
であり、LCDドライバへ供給する各種表示データが一
時記憶される領域である。E2は、計時された現在の年
月日や現在時刻がストアされる時刻レジスタである。E
3は、データとして動作モードMODE、スイッチフラ
グSWF1,SWF2が格納されるモードレジスタであ
る。動作モードMODEは、その値が「0」の時に時刻
を表示する”時刻表示モード”、「1」の時に”気圧計
測モード”、「2」の時に”風速計測モード”を表わ
す。なお、”気圧計測モード”および”風速計測モー
ド”の詳細については追って説明する。
【0021】スイッチフラグSWF1,SWF2は、前
述したモード切替スイッチSW1および測定スタートス
イッチSW2のオンオフ操作に対応したフラグ値であ
る。E4は、CPU1が発生する各種制御データを一時
記憶する制御レジスタであり、この中には、前述した信
号BS、SS1およびSS2に各々対応するステイタス
フラグがセットされる。E5は、A/D変換器16から
出力される圧力データDpを複数のサンプリング周期
分、一時記憶するサンプリングバッファである。E6
は、このサンプリングバッファE5から読み出した圧力
データDpに基づいて変換された気圧値ATMを格納す
る領域である。E7は信号SS1に対応して生成される
オフセット電圧VOFSを一時記憶する領域である。E
8,E9は、それぞれ後述する風速計測モード下におい
て計測される風圧値FP1,FP2、風速値VELが格
納される領域である。
【0022】B.実施例の動作 次に、図3〜図6を参照して上記構成による実施例の動
作について説明する。ここでは、最初にメインルーチン
の動作を説明した後、続いて、このメインルーチンにお
いてコールされる気圧計測処理ルーチンと風速計測処理
ルーチンとの動作について順次説明する。
【0023】メインルーチン動作 (a)計時モード まず、上記構成による電子ウォッチにバッテリが搭載さ
れた時点で、CPU1はROM2から制御プログラムを
読み出して自身にロードした後、RAM3に確保される
レジスタやフラグをイニシャライズして図3に示すメイ
ンルーチンを起動してステップSA1に処理を進める。
ステップSA1では、待機状態であるか否かを判定す
る。ここで、CPU1は計時タイミング(例えば1/1
6sec)になると、次のステップSA2に処理を進め
る。ステップSA2に進むと、供給されたタイマクロッ
クをカウントして時刻レジスタE2の値をインクリメン
トさせる計時処理を実行し、続いて、ステップSA3で
は、モードが時刻表示モードであれば、歩進された時刻
を現在時刻として表示部6に表示し、上述したステップ
SA1に処理を戻す。以後、タイマクロックが入力され
る毎にステップSA1〜SA3を繰り返して現在時刻の
計時が実行される。
【0024】(b)気圧計測モード/風速計測モード 次に、CPU1が上記ステップSA1の待機状態にある
時、モード切替スイッチSW1が操作されると、CPU
1の処理はステップSA4に進む。ステップSA4で
は、動作モードMODEの値が「1」あるいは「2」の
いずれであるかを判断する。ここで、モード切替スイッ
チSW1が「気圧計測モード」を指定するよう操作され
た場合、CPU1はステップSA5に処理を進め、後述
する気圧計測処理を実行し、この後、再び計時モードへ
復帰する。これに対し、モード切替スイッチSW1が
「風速計測モード」を指定するよう操作された時には、
CPU1はステップSA6に処理を進め、後述する風速
計測処理を実行する。
【0025】気圧計測処理ルーチンの動作 次に、図4を参照して気圧計測処理ルーチンの動作につ
いて説明する。上述したように、CPU1の処理がステ
ップSA5に進むと、図4に示す気圧計測処理ルーチン
が実行され、ステップSB1に処理を進める。まず、ス
テップSB1では、気圧計測に対応するため、ポストア
ンプ15の増幅率を低減させるべく、ゲイン切替スイッ
チ15bをオン設定する信号SS1を発生する。次に、
ステップSB2に進むと、所定のオフセット電圧VOFS
を発生させるため、対応するオフセット切替スイッチ1
4a−1〜14a−Nをオン設定する信号SS2を発生
する。なお、ここで言う所定のオフセット電圧VOFS
は、A/D変換器16に供給される基準電圧Vref2に
略一致するレベルを指す。
【0026】こうしてポストアンプ15の増幅率と、オ
フセット電圧発生回路14から出力されるオフセット電
圧VOFSとが設定されると、CPU1は次のステップS
B3に進み、A/D変換器16の分解能を12ビットと
する信号BSを発生する。次いで、ステップSB4で
は、分解能指定されたA/D変換器16から供給される
圧力データDpを順次サンプリングし、これを入出力イ
ンタフェース回路7を介してRAM3のレジスタ領域E
5に格納する。そして、圧力データDpを一定数サンプ
リングし終えた時点でステップSB5に進み、これらサ
ンプリングした圧力データDpを平均化し、これを気圧
値ATMとして表示するため工学値変換を施す。次い
で、ステップSB6に進み、この気圧値ATMを表示部
6に表示する。このように、気圧計測では、予め規定さ
れたレンジ、オフセットおよびA/D分解能に基づき圧
力センサ11の出力である圧力データDpをサンプリン
グして気圧値ATMに変換後、表示するようにしてい
る。
【0027】風速計測処理ルーチンの動作 次に、図5〜図6を参照して風速計測処理ルーチンの動
作について説明する。 (a)初期ゲイン/オフセット電圧設定 前述したように、CPU1の処理がステップSA6に進
むと、図5に示す風速計測処理ルーチンが実行され、ス
テップSC1に処理を進める。ステップSC1では、ま
ず、風速計測に先立って無風下状態における気圧計測を
行うため、表示部6に「無風下状態にセットして下さ
い」というメッセージを表示する。そして、この後、C
PU1はステップSC2に処理を進め、上述したステッ
プSB1と同様に、ゲイン切替スイッチ15bをオン設
定する信号SS1を発生してポストアンプ15の増幅率
を低減させる。次いで、ステップSC3では、基準電圧
Vref2に略一致するオフセット電圧VOFSを発生させる
ように、対応するオフセット切替スイッチ14a−1〜
14a−Nをオン設定する信号SS2を発生する。
【0028】(b)オフセット電圧決定 こうして初期ゲイン/オフセット電圧設定がなされる
と、CPU1は次のステップSC4に進み、A/D変換
器16の分解能を4ビットとする信号BSを発生する。
ここで、分解能を4ビットとしたのは、風速計測に最適
なオフセット電圧VOFSを判定するのに必要十分な分解
能であって、なおかつ、A/D変換処理に費やされる時
間を短縮するためである。続いて、ステップSC5に進
むと、CPU1は、この分解能下でA/D変換された圧
力データDpをサンプリングする。次いで、ステップS
C6では、この圧力データDpに最適なオフセット電圧
OFSを決定する。この場合、例えば、予めROM2に
圧力データDpに対応する最適なオフセット電圧VOFS
をテーブルデータとして記憶しておき、サンプリングし
た圧力データDpに基づいてオフセット電圧VOFSをテ
ーブル読み出しする。また、テーブル読み出しされたオ
フセット電圧VOFSを補間演算して最適なオフセット電
圧VOFSを求めるようにしても良い。
【0029】(c)ゲイン/オフセット電圧設定 このようにして最適なオフセット電圧VOFSが求まる
と、CPU1は次のステップSC7に進み、ゲイン切替
スイッチ15bをオフ設定する信号SS1を発生してポ
ストアンプ15の増幅率を上げる。続いて、ステップS
C8に進み、上記ステップSC6において決定したオフ
セット電圧VOFSを発生させるべく、対応するオフセッ
ト切替スイッチ14a−1〜14a−Nをオン設定する
信号SS2を発生する。これにより、測定部10は、風
速計測に必要なダイナミックレンジが確保される。
【0030】(d)初期風圧値計測 次に、ステップSC9に進むと、CPU1はA/D変換
器16の分解能を12ビットとする信号BSを発生し、
続く、ステップSC9では、12ビットの分解能で変換
された圧力データDpをサンプリングすると共に、これ
を無風下状態での風圧値FP1としてRAM3のレジス
タ領域E8にストアする。次いで、ステップSC11に
進むと、CPU1はユーザに対して圧力センサ11を風
圧下に配置するよう表示部6に「風上側に置いて下さ
い」というメッセージを表示する。
【0031】(e)風速計測 メッセージ表示後、CPU1はステップSC12に処理
を進め、前述した測定スタートスイッチSW2がオン操
作されるまで待機する。ここで、当該スイッチSW2が
押下されると、判断結果が「YES」となり、次のステ
ップSC13へ処理を進める。ステップSC13では、
風圧分が加わった圧力データDpをサンプリングし、こ
れを風圧下状態での風圧値FP1に変換してRAM3の
レジスタ領域E8にストアする。次いで、この後、CP
U1は、ステップSC14に進み、風圧値FP2から風
圧値FP1を減算して風圧分ΔVを求め、これを前述し
た(1)式のベルヌーイ定理に基づき風速値VELを算
出する。そして、ステップSC15において算出した風
速値VELを表示部6に表示する。
【0032】なお、上記ステップSC14では、風圧分
ΔVをベルヌーイ定理式に代入して風速値VELを算出
しているが、これに替えて、予め風圧分ΔVに対応する
風速値VELをテーブルデータとしてROM2に記憶し
ておき、計測した風圧分ΔVに応じて風速値VELを読
み出す方式としても良く、このようにすることでCPU
1の負荷を低減することが可能になる。また、測定部1
0に温度センサを備えておけば、計測した気温に応じて
空気密度ρを補正し、風速値VELを温度補償すること
が可能になる。
【0033】以上のように、上述した実施例によれば、
CPU1側から供給される信号BSに応じて分解能を切
替えるA/D変換器16を備え、風速計測に必要なオフ
セット電圧VOFSを判定する場合に、このA/D変換器
16の分解能を下げてA/D変換時間を短縮するから、
従来に比して風速計測に要する処理時間を短縮すること
が可能になる訳である。すなわち、この実施例では、4
ビットの分解能で無風下の気圧値を測り、オフセット電
圧VOFSを決め、こうしてレンジ調整された状態におい
て12ビットの分解能で再度、無風下の気圧値(風圧値
FP1)を測り、続いて、風圧が加わる状態で風圧値F
P2を測定し、先の風圧値FP1との差分ΔVに基づき
風速値を求める。したがって、従来の風速計測に要する
トータルの測定時間より短縮化される。
【0034】なお、上記実施例は、風速計測に適用した
ものであるが、これに限らず、高度計測にも適用するこ
とが可能であり、この場合も同様に、高度計測に必要な
オフセット電圧VOFSを判定する際にA/D変換器の分
解能を下げてA/D変換に要する時間を短縮することが
可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、圧力データ変換手段が
圧力検出手段から出力される圧力信号を、粗分解能で圧
力データに変換し、レンジ決定手段がこの圧力データ変
換手段により変換された圧力データに基づき前記圧力信
号の最適オフセットレベルと増幅率とを求めて測定レン
ジを決定するので、A/D変換時間が短縮され、従来に
比して風速計測に要する処理時間を短縮することができ
る。また、風速計測手段が定められた測定レンジに基づ
き計測される圧力信号を、精分解能で圧力データに変換
する手段であって、無風下で測定された第1の圧力デー
タと風圧下で測定された第2の圧力データとの差分に応
じて風速値を発生するため、風速値を精度良く計測し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による圧力測定装置が適用さ
れた電子ウォッチの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例におけるRAM3に確保されるレジス
タ構成を示すメモリマップである。
【図3】同実施例におけるメインルーチンの動作を示す
フローチャートである。
【図4】同実施例における気圧計測処理ルーチンの動作
を示すフローチャートである。
【図5】同実施例における風速計測処理ルーチンの動作
を示すフローチャートである。
【図6】同実施例における風速計測処理ルーチンの動作
を示すフローチャートである。
【図7】従来の風速計測手順を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 CPU(レンジ決定手段、風速計測手段) 2 ROM 3 RAM 4 操作スイッチ 5 時計回路 6 表示部 7 入出力インタフェース回路(レンジ決定手段、風速
計測手段) 10 測定部(圧力データ変換手段、風速計測手段) 11 圧力センサ(圧力検出手段) 16 A/D変換回路(圧力データ変換手段、風速計測
手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力を検出する圧力検出手段と、 圧力検出手段から出力される圧力信号を、粗分解能で圧
    力データに変換する圧力データ変換手段と、 圧力データ変換手段により変換された圧力データに基づ
    き前記圧力信号の最適オフセットレベルと増幅率とを求
    めて測定レンジを決定するレンジ決定手段と、 レンジ決定手段にて定められた測定レンジに基づき計測
    される圧力信号を、精分解能で圧力データに変換する手
    段であって、無風下で測定された第1の圧力データと風
    圧下で測定された第2の圧力データとの差分に応じて風
    速値を発生する風速計測手段とを具備することを特徴と
    する圧力測定装置。
  2. 【請求項2】 圧力を検出する圧力検出手段から供給さ
    れる圧力信号を増幅して出力する測定手段と、 この圧力信号を、指定分解能に応じて圧力データに変換
    する変換手段と、 前記測定手段の測定レンジを制御すると共に、前記変換
    手段に少なくとも精粗いずれかの分解能を指定する制御
    手段と、 前記変換手段から出力される圧力データに基づいて風速
    値を発生する風速値発生手段とを具備し、 前記制御手段は、前記変換手段へ粗分解能を指定した場
    合に生成される圧力データに応じて前記測定手段の測定
    レンジを決定することを特徴とする圧力測定装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記変換手段へ粗分解
    能を指定した場合に生成される圧力データに基づき最適
    オフセットレベルと増幅率とを求めて前記測定手段の測
    定レンジを決定することを特徴とする請求項2記載の圧
    力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記風速値発生手段は、無風下で測定さ
    れた第1の圧力データと風圧下で測定された第2の圧力
    データとの差分に応じて風速値を発生することを特徴と
    する請求項2記載の圧力測定装置。
  5. 【請求項5】 圧力を検出する圧力検出手段から出力さ
    れる圧力信号を、粗分解能で圧力データに変換すると共
    に、この圧力データに基づき最適オフセットレベルと増
    幅率とを求めて測定レンジを決定するレンジ決定過程
    と、 このレンジ決定過程にて定められた測定レンジに基づき
    計測される圧力信号を、精分解能で圧力データに変換す
    る過程であって、無風下で測定された第1の圧力データ
    と風圧下で測定された第2の圧力データとの差分に応じ
    て風速値を発生する風速計測過程とを具備することを特
    徴とする圧力測定方法。
  6. 【請求項6】 前記風速計測過程は、前記差分をベルヌ
    ーイ定理に代入して風速値を発生することを特徴とする
    請求項5記載の圧力測定方法。
  7. 【請求項7】 前記風速計測過程は、各種差分値に各々
    対応する複数の風速値を予め記憶手段に記憶しておき、
    測定された差分に対応する風速値を前記記憶手段からテ
    ーブル読み出しすることを特徴とする請求項5記載の圧
    力測定方法。
  8. 【請求項8】 前記風速計測過程は、温度を検出する温
    度検出手段の出力に応じて前記風速値を温度補償するこ
    とを特徴とする請求項5記載の圧力測定方法。
  9. 【請求項9】 腕時計に適用したことを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載の圧力測定装置。
  10. 【請求項10】 腕時計に適用したことを特徴とする請
    求項5〜請求項8のいずれかに記載の圧力測定方法。
JP6152707A 1994-06-10 1994-06-10 圧力測定装置および圧力測定方法 Pending JPH07333089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6152707A JPH07333089A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 圧力測定装置および圧力測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6152707A JPH07333089A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 圧力測定装置および圧力測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07333089A true JPH07333089A (ja) 1995-12-22

Family

ID=15546400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6152707A Pending JPH07333089A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 圧力測定装置および圧力測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07333089A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212462A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Robert Bosch Gmbh 圧力測定装置および圧力測定装置のパラメータ化方法
US7591165B2 (en) 2006-03-29 2009-09-22 Tekscan Incorporated Control circuit for sensor array and related methods
JP2010085110A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Kensetsu Kankyo Kenkyusho:Kk 騒音計、および騒音計測用プログラム
JP2021105347A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社川本製作所 給水装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212462A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Robert Bosch Gmbh 圧力測定装置および圧力測定装置のパラメータ化方法
US7591165B2 (en) 2006-03-29 2009-09-22 Tekscan Incorporated Control circuit for sensor array and related methods
JP2010085110A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Kensetsu Kankyo Kenkyusho:Kk 騒音計、および騒音計測用プログラム
JP2021105347A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社川本製作所 給水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2814362B2 (ja) 高精度電圧測定装置
US5224059A (en) Device for measuring altitude and barometric pressure
KR970060999A (ko) 원격 감지 장치를 위한 저전력 대기 모드
US20110119015A1 (en) Geomagnetic sensor control device
US20020014016A1 (en) Method of adjusting drive current of magnetism sensor and electronic azimuth meter
JPH07333089A (ja) 圧力測定装置および圧力測定方法
JP3459105B2 (ja) 方位計
JP2002107256A (ja) 圧力センサ回路
JPH07333366A (ja) 圧力測定装置
JP2001165601A (ja) 重量測定装置
US6567756B1 (en) Portable pressure measuring apparatus
JP2801124B2 (ja) トルクセンサの零点誤差の補正方法
JPS6370171A (ja) 入力波形信号の記憶装置
CN220120021U (zh) 微应变测量***
JPS6054527A (ja) A/d変換装置
JP2951143B2 (ja) ディジタル表示重量計および重量測定方法
JP3768545B2 (ja) センサ信号処理装置
RU4010U1 (ru) Устройство регулировки жесткости упругого подвеса чувствительного элемента акселерометра
JPH0815070A (ja) 圧力検出装置
KR200183588Y1 (ko) 상태 감지 시스템
JPH06180298A (ja) 含水率測定装置
JP3058064U (ja) 傾斜量モニタシステム
JPH07159454A (ja) 安定化電源装置
JP2000338142A (ja) デジタル測定方法と装置
JP3014189B2 (ja) 水深計付き電子時計