JPH07333037A - 液状体残量検出装置の容器打撃装置 - Google Patents

液状体残量検出装置の容器打撃装置

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JPH07333037A
JPH07333037A JP14568294A JP14568294A JPH07333037A JP H07333037 A JPH07333037 A JP H07333037A JP 14568294 A JP14568294 A JP 14568294A JP 14568294 A JP14568294 A JP 14568294A JP H07333037 A JPH07333037 A JP H07333037A
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vibration
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JP14568294A
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Yoshikatsu Takabayashi
義勝 高林
Yukio Yoshizawa
幸男 吉沢
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Silver Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器を打撃したときに生じる容器の減衰振動
の基本波成分の周波数からその容器内の液状体の残量を
検出する装置に用いられる容器打撃装置であって、容器
の振動の減衰時間に応じた最適な間隔で容器を打撃し
て、残量の検出を安定に行なわせる。 【構成】 打撃装置11は、モータ11aによってハン
マー11bを回転させて容器1の外周壁1bを打撃す
る。この打撃によって生じる容器1の減衰振動音は、マ
イク12で検出される。打撃制御回路27は、マイク1
2で検出された検出信号のレベルが、その信号に含まれ
る基本波成分の検出に必要なレベルの近くまで低下する
ごとに打撃装置11を駆動して、1回ずつ容器1を打撃
させる。この打撃が継続している間に、残量判別部14
は、検出信号に含まれる基本波成分を検出してその周波
数の高低によって、容器内の液状体の残量を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質な容器内に収容さ
れている液状体の残量を外部から判別するための装置に
用いられる容器打撃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動販売機のうち、紙コップに飲
料を注いで販売する自動販売機では、飲料あるいはその
原液が収容されている容器内を空気等で加圧して、飲料
またはその原液を適量ずつ紙コップへ排出するように構
成されている。
【0003】このような自動販売機に使用されている容
器は、加圧によって変形することなく、また、変質しに
くいジュラルミン等の金属材で形成されている。
【0004】ところで、自動販売機では、管理者が定期
的に自動販売機を開けて、内部に収容されている容器内
の飲料等の残量を確認して、残量が少ない容器を、飲料
で満たされた容器と交換する必要がある。
【0005】ところが、前記したように金属材で覆われ
て内部が見えない容器では、飲料の残量を目視によって
確認することはできない。また、衛生上の問題および安
全上の問題から、残量を検出するためのセンサを容器内
に設けたり、容器の外壁の一部にガラス等の透明材を設
けたりすることはできなかった。
【0006】このため、従来では、容器自身を持ち上げ
て揺すって、その内部に残っている液体の揺れを感じと
ることによって、液体の残量を調べていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の残量確認方法は、正確性に欠け、自動販売機
内に多数の容器がある場合には、その残量確認作業が煩
雑になるという問題があった。
【0008】これを解決するために、外部からハンマー
等によって容器を手動あるいはタイマ動作によって所定
時間毎に打撃し、その打撃によって生じる容器の振動を
検出してその検出信号に含まれる基本波成分の周波数の
違いを検出することによって容器内の液状体の残量を判
別することが考えられる。
【0009】ところが、手動操作による打撃では、容器
の振動の強度や、打撃間隔がばらついて、振動検出手段
の出力信号のレベルが安定せず、その信号に含まれる基
本波の検出を安定に行なえない。
【0010】また、タイマー動作によって打撃装置を所
定時間毎に駆動させる場合でも、容器の振動時間は、容
器の設置状況や、容器内の液状体の残量等によって異な
るので、タイマー時間を、これらの状況に合わせて設定
変更しなければ、安定した残量判別を行なうことができ
ない。また、打撃装置の打撃間隔を、振動の減衰速度に
対して極端に短くして、高速に打撃することも考えられ
るが、これでは、容器の振動がこの高速な打撃によって
変調され、かえって振動の基本波成分の検出ができなく
なってしまう。
【0011】本発明は、この問題を解決し、容器の設置
状況等が異なる場合でも、設定変更操作等をすることな
く、安定な残量判別が行なえるような間隔で容器を打撃
することができる容器打撃装置を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の液状体残量検出装置の容器打撃装置は、硬
質な容器に収容されている液状体の残量を、打撃によっ
て生じる前記容器の減衰振動の基本波成分に基づいて判
別する液状体残量検出装置に用いられる容器打撃装置で
あって、通電駆動によって前記容器の外壁の所定位置を
打撃する打撃手段と、前記打撃手段によって打撃された
容器の振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手
段から出力される検出信号のレベルを検出し、該検出し
たレベルが、前記容器の減衰振動の基本波成分の検出に
最低限必要な所定レベルの近くまで減少するごとに、前
記打撃手段を駆動して前記容器の外壁を一回ずつ打撃さ
せる打撃制御手段とを備えている。
【0013】
【作用】このようにしたため、本発明の容器打撃装置で
は、打撃によって生じる容器の減衰振動を振動検出手段
によって検出し、その検出信号のレベルが、容器の振動
の基本波成分の検出に最低限必要な所定レベルの近くま
で減少するごとに打撃手段が駆動されて、容器がその振
動の減衰時間に追従した時間間隔で一回ずつ打撃され
る。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例の容器打撃装置を備
え、容器1内の飲料等の液体の残量を検出する液状体残
量検出装置の構成を示し、図2はその液状体残量検出装
置の外観を示している。
【0015】この容器1は、飲料の自動販売機内に収容
されて使用される原液の容器であり、ジュラルミン等の
金属材によってほぼ円筒状に形成されており、その内部
には飲料(例えばコーラ)の原液2が収容されている。
容器1の上面1aには、加圧口3と原液排出口4とが設
けられ、原液排出口4には、原液吸い出し用のチューブ
5が取り付けられていて、加圧口3を介して数気圧の空
気等で内部が加圧されると、内部の原液2がチューブ5
を介して原液排出口4から排出され、図示しない管を経
由して、紙コップ等へ注入される。なお、この容器1の
外壁1bの上端の把手部1cおよび下端の台部1dのみ
は、合成樹脂で形成されている。
【0016】この容器1内の原液2の残量を検出するた
めの液状体残量検出装置は、図2に示しているように、
打撃装置11とマイク12を支持し容器1に対して着脱
自在に形成された支持体13と、この支持体13にコー
ド接続された携帯可能なコントローラ14とで構成され
ている。
【0017】支持体13は長板状に形成され、その上部
に設けられた挟持部13aを、容器1の把手部1dに上
方から係着させて、容器1の外周壁1bに沿って垂下す
るように固定される。この支持体13の挟持部13a
は、弾性を有しており、常にその間隔が狭くなるように
付勢されていて、容器1の把手部にがたつきのない状態
で係着される。
【0018】この実施例の打撃手段としての打撃装置1
1は、支持体13の下部に取り付けられている。この打
撃装置11は、モータ11aによって円板状のハンマー
11bを偏心回転して、容器1の外周壁1bの所定の高
さ位置を打撃するように構成され、後述するコントロー
ラ14内の打撃制御回路27によってその駆動が制御さ
れる。ハンマー11bは、容器1の外周壁1bに衝突し
たときの衝撃音を抑圧し、容器1にキズを付けないため
に、少なくともその外周部分が合成樹脂等の非金属材で
形成されている。
【0019】なお、支持体13の少なくとも打撃装置1
1を支持している下部は、容器1の外周壁1b側からの
力によって外方へ僅かに撓むように形成されており、図
3の(a)に示すように、ハンマー11bが、容器1の
外周壁1bに当たっていないときには、その下部が容器
1の外周壁11bとほぼ平行となり、図3の(b)のよ
うに、ハンマー11bが容器1の外周壁1bに当たった
ときには、支持体13の下部が外方に僅かに逃げて、ハ
ンマー11bの回転を継続させる。
【0020】この打撃装置11によって外周壁1bが打
撃された容器1は、その衝撃を受けて減衰振動し、振動
音を発生する。
【0021】打撃装置11の上方の位置には、打撃装置
11で打撃された容器1が発生する振動を音で検出する
ための振動検出手段として、マイク12が、容器1の外
周壁1bから僅かに離間した位置に支持されている。マ
イク12は、例えば高感度なコンデンサ型のもので、容
器の振動音を電気信号に変換して出力する。なお、支持
体13は、容器本体(金属部分)の振動が伝達されにく
い合成樹脂製の把手部1cに係着されているので、打撃
によって生じる容器の振動が直接このマイク12に伝達
されることはない。
【0022】図4は、打撃装置11のハンマー11bを
所定時間毎に容器1の外周壁1bに打撃したときにマイ
ク12から出力される信号に含まれる周波数成分を、容
器1内の原液2の量が、ほぼ満たん状態、ほぼ1/2、
ほぼ1/3、ほぼ空状態のときについてそれぞれ予め測
定した結果を示したものである。
【0023】図4の(a)は、原液2がほぼ満たん状態
のときにマイクから検出される信号の周波数成分を示
し、300Hz付近に最低周波数成分が測定され、それ
以上の周波数帯域にも複数の信号成分が測定されてい
る。また、原液2の残量がほぼ1/2のときには、図4
の(b)のように、400Hz付近に最低周波数成分が
測定され、残量がほぼ1/3のときには、図4の(c)
のように590Hz付近に最低周波数成分が測定され、
原液がほぼ空のときには、図4の(d)のように680
Hz付近に最低周波数成分が測定されている。
【0024】この測定結果から、マイク12から出力さ
れる信号の周波数成分のうち、その最低周波数成分、即
ち、容器の振動の基本波成分の周波数は、容器内の原液
の残量が少ないほど高くなっていることがわかる。した
がって、この基本波成分の周波数がどの周波数帯にある
かを検出すれば、この容器1内の原液の残量を知ること
ができる。なお、この例のように、容器1の外周壁1b
の下部の近くを打撃した場合、容器の振動の基本波成分
の周波数は、原液の残量の変化に対してほぼ直線的に変
化していることがわかる。
【0025】そこで、この液状体残量検出装置では、図
1に示しているように、マイク12で検出される信号を
コントローラ14内の増幅器15で増幅し、その増幅信
号から高域通過フィルタ(HPF)16によって、20
0Hz以下の雑音成分を除去して、さらに増幅器17で
増幅した信号を残量判別部18の3つの帯域通過フィル
タ(BPF)19a、19b、19cに入力している。
【0026】帯域通過フィルタ19aは図4のAのよう
に300Hz付近から400Hz付近までの信号成分の
みを通過させ、帯域通過フィルタ19bは図4のBのよ
うに500Hz付近から590Hz付近までの信号成分
のみを通過させ、さらに、帯域通過フィルタ19cは図
4のCのように620Hzから680Hz付近までの信
号成分のみを通過させるようにそれぞれ形成されてい
る。
【0027】なお、前記高域通過フィルタ15および各
帯域通過フィルタ19a〜19cは、演算増幅器と抵抗
およびコンデンサを用いたアクティブフィルタや、コイ
ルとコンデンサを用いたパッシブフィルタなどのいずれ
であってもよく、これらを組合せたものであってもよ
い。
【0028】各帯域通過フィルタ19a〜19cの出力
信号は、それぞれレベル判定回路20a〜20cへ入力
され、レベル判定を受ける。
【0029】各レベル判定回路20a〜20cは、例え
ば図5に示すように、帯域通過フィルタからの信号を増
幅器21で増幅して、その増幅信号のレベルを整流平滑
回路22(検波回路)で検出し、そのレベル信号を電圧
比較器23で基準電圧Vr1と比較するように構成され
ている。電圧比較器23は、例えば、レベル信号の電圧
が基準電圧Vr1より大きいときにH(ハイ)レベル、
レベル信号の電圧が基準電圧Vr1以下のときにL(ロ
ー)レベルの判定信号を出力する。この基準電圧Vr1
は、レベル信号に含まれる雑音レベルより大きく、基本
波成分のレベルより小さな値に設定されている。
【0030】したがって、マイク12の出力信号に30
0〜400Hz付近までの所定レベル以上の信号が含ま
れているときには、レベル判定回路20aの判定出力が
Hレベルとなり、500〜590Hz付近までの所定レ
ベル以上の信号が含まれているときには、レベル判定回
路20bの判定出力がHレベルとなり、620〜680
Hz付近までの所定レベル以上の信号が含まれていると
きには、レベル判定回路20cの判定出力がHレベルと
なる。
【0031】ところで、図4に示したように、容器内の
原液の残量がほぼ1/2のときには、400Hz付近以
外に530Hz付近や640Hz付近の信号成分も高い
レベルで発生している。このため、これら530Hz付
近、640Hz付近の信号成分は、帯域通過フィルタ1
9b、19cを大きく減衰することなく通過するので、
3つのレベル判定回路20a〜20cの判定出力が全て
Hレベルとなることがある。
【0032】また、容器内の原液の残量がほぼ1/3の
ときには、590Hz付近以外に630Hz付近の信号
成分も高いレベルで発生するので、この630Hz付近
の信号成分が帯域通過フィルタ19cを大きく減衰する
ことなく通過し、2つのレベル判定回路20b、20c
の判定出力がともにHレベルとなることがある。
【0033】即ち、容器1を打撃したときに生じる容器
の振動音には、基本波成分の他に、これより高い周波数
の多数の信号成分が含まれているため、たとえ、レベル
判定回路20bの出力がHレベルであっても、容器内の
原液の残量がほぼ1/3であると確定することはでき
ず、また、レベル判定回路20cの判定出力がHレベル
であっても、容器内の原液の残量がほぼ空であると確定
することはできない。このために、図1に示しているよ
うに、各レベル判定回路20a〜20cの判定出力のう
ち、通過帯域の低いものを優先させる優先判定回路24
を設けている。
【0034】優先判定回路24は、簡単なゲート回路
(図示せず)等で構成されており、レベル判定回路20
aからHレベルが出力されたときには、他のレベル判定
回路20b、20cの判定出力に関わらず、容器内の原
液の残量がほぼ1/2以上であることを示す1/2残量
信号を出力し、レベル判定回路20aの判定出力がL
(ロー)レベルの状態で、レベル判定回路20bからH
レベルが出力されたときには、レベル判定回路20cの
判定出力に関わらず、容器内の原液の残量がほぼ1/3
以上(1/2以下)であることを示す1/3残量信号を
出力し、レベル判定回路20a、20bの判定出力がと
もにLレベルの状態で、レベル判定回路20cからHレ
ベルの信号が出力されたときには、容器内の原液の残量
がほぼゼロから1/3以下、即ち容器が空に近いことを
示す空信号を出力する。
【0035】このように検出信号の基本波成分によるレ
ベル判定結果を優先することによって、残量の判定を正
確に行なえる。
【0036】優先判定回路24の各残量信号は、表示駆
動回路25a〜25cにそれぞれ入力される。各表示駆
動回路25a〜25cは、残量信号を受けると発光ダイ
オード26a〜26cをそれぞれ点灯駆動する。各発光
ダイオード26a〜26cは、図2に示しているよう
に、コントローラ14の外表面に設けられており、この
点灯を確認することで、容器内の原液の残量を確認する
ことができる。
【0037】一方、図1に示しているように、打撃装置
11は打撃制御回路27によって制御される。打撃制御
回路27は、増幅器17の出力信号のレベルを検出し、
検出したレベル信号の電圧Vcが基準電圧Vr2より大
か否かを判定するレベル判定回路28と、このレベル判
定結果によって打撃装置11のモータ11aを回転駆動
するモータ駆動回路29とによって構成されている。
【0038】この打撃制御回路27は、増幅器17の出
力信号のレベル信号の電圧Vcが基準電圧Vr2より低
いときには、打撃装置11のモータ11aを駆動して容
器1の外壁を打撃させ、この打撃によってレベル信号の
電圧が基準電圧Vr2以上になると、モータ11aの回
転駆動を停止させる。
【0039】したがって、打撃装置11は、容器1を打
撃してからその容器1の振動が減衰して、その検出信号
のレベルが基準電圧Vr2以下まで低下するまでの時間
を間隔として、容器1を間欠的に打撃する。
【0040】なお、この基準電圧Vr2は、残量判別部
18で基本波成分の有無の判定が安定且つ継続的に行な
われる電圧に設定されている。即ち、基準電圧Vr2
は、レベル判定回路20a〜20cにおいて基準電圧V
r1と比較される基本波成分のレベルが基準電圧Vr1
の近くまで減少したときの増幅器17の出力信号のレベ
ルにほぼ等しくなるように設定されており、打撃装置1
1は、この打撃制御回路27によって、残量判別部18
の判別動作が不連続にならない間隔で容器を打撃するこ
とになる。
【0041】この液状体残量検出装置の電源31(バッ
テリ)は、コントローラ14内に収容されており、図
1、図2に示しているスイッチ32の操作によって、コ
ントローラ14内の各部への電源供給がなされる。
【0042】このように構成された液状体残量検出装置
によって、自動販売機内の容器1に残っている原液の量
を検出する場合には、その自動販売機を開いて、図2に
示したように支持体13を残量確認の必要な容器1に取
り付けてから、コントローラ14のスイッチ32をオン
操作する。
【0043】この電源投入によって、打撃装置11のモ
ータ11aが、図6の(c)に示すようにt0時に駆動
され、ハンマー11bの回転によって容器1が打撃さ
れ、その振動音がマイク12で検出され、図6の(a)
に示すように減衰振動する検出信号が打撃制御回路27
へ入力される(なお、実際の検出信号には前記したよう
に多数の周波数成分の信号が含まれているので、図6の
(a)のように単周波数の減衰振動ではない)。
【0044】この検出信号のレベル信号の電圧Vcが、
図6の(b)のように、t1時に基準電圧Vr2以上に
なると、モータ11aの駆動が停止される。そして、容
器の振動減衰にともなってレベル信号の電圧Vcが除々
に低下し、t2時に基準電圧Vr2より低くなると、モ
ータ11aが再び回転駆動されて容器1が打撃される。
この打撃によって、レベル信号の電圧Vcは直ちに基準
電圧Vr2を越えるので、モータ11aは1回の打撃で
停止し、以後、T1間隔で1回ずつ容器が打撃される。
【0045】このように打撃装置11による打撃がT1
間隔で行なわれている間、マイク12で検出される信号
は、増幅されて残量判別部18に入力され、その信号に
含まれる基本波成分に応じて残量の判別がなされる。
【0046】即ち、残量と各発光ダイオード(LED)
の点灯状態との関係を示す図7のように、容器内に原液
がほぼ1/2以上残っているときには、検出信号に含ま
れる複数の周波数成分のうち、その基本波成分が300
〜400Hzの間にあり、残量判別部18から1/2残
量信号が出力されて、発光ダイオード26aのみが点灯
表示される。また、原液がほぼ1/3以上(1/2以
下)残っていて、検出信号の基本波成分が500〜59
0Hzの間にある場合には、1/3残量信号が出力され
て発光ダイオード26bのみが点灯表示される。また、
容器がほぼ空(残量が1/3以下)で、検出信号の基本
波成分が620〜680Hzの間にある場合には、空信
号が出力されて発光ダイオード26cのみが点灯表示さ
れる。
【0047】前記したように、検出信号の基本波成分の
レベルが基準電圧Vr1まで低下する前に次の打撃によ
るレベルの高い検出信号が入力されるので、この残量判
別部のレベル判定動作および表示動作は、ほぼ連続して
安定に行なわれる。
【0048】したがって、作業者はコントローラ14の
どの発光ダイオードが点灯状態にあるかを確認すること
で、容器1内の原液の残量を容易に確認できる。そし
て、例えば、容器1が空に近いことを示す発光ダイオー
ド26cの点灯が確認された場合には、その容器1を、
原液が満たん状態の容器と交換する。また、他に残量確
認する容器がある場合には、その容器に支持体13を取
り付けて、前記同様の検査を行なえばよい。
【0049】また、容器の設置状況等の違いによってマ
イク12で検出される信号が、図8の(a)のように、
前記図6に示した例より速く減衰する場合には、図8の
(b)のように打撃時点から検出信号のレベルが基準電
圧Vr2以下になるまでの時間も短くなり、打撃装置1
1のモータ11aは、図8の(c)のように、この減衰
特性に追従して短い間隔で駆動される。したがって、こ
の検出信号に含まれる基本波成分のレベルが基準電圧V
r1以下に減少するまえに次の打撃がなされるので、残
量判別の動作が連続され、安定した残量判別とその表示
が継続する。
【0050】また、逆に検出信号が前記図6に示した例
より遅く減衰する場合(図示せず)には、打撃時点から
検出信号のレベルが基準電圧Vr2以下になるまでの時
間も長くなり、打撃装置11のモータ11aは、この減
衰特性に追従してより長い間隔で駆動されるので、検出
信号の減衰が速い場合と同様に、残量判別の動作が連続
され、安定に残量判別とその表示が継続する。
【0051】
【他の実施例】前記実施例の打撃手段は、支持体に固定
されたモータによってこのモータより径の大きなハンマ
ーを回転させて容器の外壁を打撃していたが、図9の
(a)に示すように、容器1側が開口されたケース35
内に、モータ11aをクッション材36を介して支持し
て、そのモータ11aに取り付けられた径の小さな偏心
おもり37を回転させることによって、モータ11a自
身を容器1方向に横振れさせて、容器1を打撃するよう
にしたり、あるいは、図9の(b)のように、モータ1
1aを吊り下げるように支持して、通電によって横振れ
するモータ11a自身で容器の外壁を打撃するようにし
てもよい。なお、この場合には、金属製のモータと金属
製の容器とが衝突する時の衝撃音とキズを抑えるため
に、モータ11aと容器との間に薄いフィルム38等を
挟むようにする。このようにすれば、モータの振動が支
持体13′に直接伝達されずに済み、支持体に取り付け
られたマイクに、支持体の振れによる雑音成分が入力さ
れることを防止できる。なお、この支持体13′の下端
には、容器1の台部1dに当接するように延設され、ケ
ース35の開口面と容器1の外周壁1bとの間に、モー
タの横振れの振幅より小の隙間を形成させるストッパ1
3bが設けられている。
【0052】また、前記実施例の打撃手段は、モータを
駆動源としていたが、これは本発明を限定するものでな
く、例えば、図10に示す打撃装置40のように、プラ
ンジャ41の可動鉄心41aで、ハンマー42を移動さ
せて、容器1の外壁を打撃するようにしてもよい。
【0053】また、前記実施例では、容器の振動の基本
波成分の周波数が、容器内の原液の残量の変化に対して
ほぼ直線的に変化するように、容器の外周壁の下部を打
撃するようにしていが、容器の高さのほぼ中間部を打撃
し、その近傍にマイクを配置してもよい。このようにし
た場合には、残量の変化に対する容器の基本波成分の周
波数の変化の直線性はやや失われるが、容器の振動の中
腹部を打撃することになるので、マイクで検出される信
号中に含まれる基本波成分の割合が前記実施例の場合よ
り大きくなり、基本波成分をS/Nの高い状態で検出す
ることができる。
【0054】また、前記実施例では、弾性によって容器
に係着される支持体に打撃装置とマイクとを支持するよ
うにしていたが、容器に対する支持体の係着機構は、ク
リップ式、ネジ止め式あるいは磁石式等いずれであって
もよく、例えば、前記実施例のような支持体を用いず
に、図9に示したケース35に永久磁石を取り付けると
ともに、その内部にマイクを収容し、この永久磁石の吸
着力でケースを容器の外周壁に直に取り付けるようにし
てもよい。また、打撃装置とマイク出手段とをそれぞれ
独立に容器に取り付けてもよく、容器自身に係着させず
に容器の近傍に固定できるようにしてもよい。
【0055】また、前記実施例では、打撃によって生じ
る容器の振動を、マイクで検出するようにしていたが、
加速度センサ等の振動センサを容器の外壁に直接取り付
けて、容器の振動を検出するようにしてもよい。
【0056】また、前記実施例では、マイクで検出した
検出信号を、打撃制御と残量の判別のために兼用してい
たが、打撃制御用と残量判別用に独立した振動検出手段
を用いてもよい。
【0057】また、前記実施例の打撃制御回路27は、
マイク12で検出された検出信号のレベルを、整流平滑
回路によって検出するようにしていたが、この検出信号
をA/D変換してディジタル信号に変換してから、マイ
クロコンピュータで前記実施例と同様の打撃制御処理を
してもよい。
【0058】また、前記実施例は、自動販売機のジュー
ス等の原液を収容している容器内の残量を検出する液状
体残量検出装置に用いる容器打撃装置について説明した
が、レストラン等の飲料の容器や液化ガス等の容器等、
液状体を収容している種々の容器内の残量を、その容器
の打撃によって検出する装置についても本発明を同様に
適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液状体残
量検出装置の容器打撃装置は、打撃によって容器に生じ
る振動を検出し、その検出信号のレベルが、検出信号に
含まれる基本波成分の検出に最低限必要な所定レベルの
近くまで減少するごとに、打撃手段を駆動して、容器の
外壁を一回ずつ打撃するように構成されているので、容
器の振動の減衰速度に追従した時間間隔で容器を打撃す
ることができ、容器内の液状体の残量検出を安定に行な
わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の容器打撃装置を備えた液状
体残量検出装置の構成を示すブロック図
【図2】一実施例の要部の概略外観図
【図3】一実施例の打撃装置の動作を説明するための概
略図
【図4】原液の残量に対する検出信号のスペクトラム波
形図
【図5】図1の要部の回路構成図
【図6】一実施例の打撃装置の動作を説明するための図
【図7】残量と表示との関係を示す図
【図8】容器の振動時間が短いときの打撃動作を説明す
るための図
【図9】本発明の他の実施例の要部を示す図
【図10】本発明の他の実施例の要部を示す図
【符号の説明】
1 容器 10 液状体残量検出装置 11 打撃装置 11a モータ 11b ハンマー 12 マイク 13 支持体 19a〜19c 帯域通過フィルタ 20a〜20c レベル判定回路 24 優先判定回路 26a〜26c 発光ダイオード 27 打撃制御回路 28 レベル判定回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質な容器に収容されている液状体の残量
    を、打撃によって生じる前記容器の減衰振動の基本波成
    分に基づいて判別する液状体残量検出装置に用いられる
    容器打撃装置であって、 通電駆動によって、前記容器の外壁の所定位置を打撃す
    る打撃手段と、 前記打撃手段によって打撃された容器の振動を検出する
    振動検出手段と、 前記振動検出手段から出力される検出信号のレベルを検
    出し、該検出したレベルが、前記容器の減衰振動の基本
    波成分の検出に最低限必要な所定レベルの近くまで減少
    するごとに、前記打撃手段を駆動して前記容器の外壁を
    一回ずつ打撃させる打撃制御手段とを備えたことを特徴
    とする液状体残量検出装置の容器打撃装置。
JP14568294A 1994-06-03 1994-06-03 液状体残量検出装置の容器打撃装置 Pending JPH07333037A (ja)

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