JPH07332938A - レールの遊間測定方法とレール長測定方法 - Google Patents

レールの遊間測定方法とレール長測定方法

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JPH07332938A
JPH07332938A JP15035194A JP15035194A JPH07332938A JP H07332938 A JPH07332938 A JP H07332938A JP 15035194 A JP15035194 A JP 15035194A JP 15035194 A JP15035194 A JP 15035194A JP H07332938 A JPH07332938 A JP H07332938A
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JP
Japan
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rail
light
sensor
laser
doppler
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Application number
JP15035194A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Shinoda
憲幸 篠田
Kosaku Shiono
幸策 塩野
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MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO
MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO KK
NAGOYA TETSUDO KK
Nagoya Railroad Co Ltd
ACT Electronics Corp
Original Assignee
MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO
MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO KK
NAGOYA TETSUDO KK
Nagoya Railroad Co Ltd
ACT Electronics Corp
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Publication date
Application filed by MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO, MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO KK, NAGOYA TETSUDO KK, Nagoya Railroad Co Ltd, ACT Electronics Corp filed Critical MEITETSU SUMISHO SHARYO KOGYO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽光等の外乱光が強くてもレールの遊間及
びレール長を正確に測定することができるレールの遊間
測定方法とレール長測定方法を提供することにある。 【構成】 レールに照射される遊間識別用レーザ光dを
振幅変調し、レール1の上面2と面取り部1cの双方又
はいずれか一方からの反射光eを受光器で4aで受光
し、その反射光eから変調光のみを取り出して遊間識別
用レーザ光を外乱光と識別できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のレールの遊間測定方法と
レール長測定方法は鉄道用に敷設された隣接するレール
の終端部と始端部との間の遊間の幅及び各レールの長さ
を測定するのに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】敷設されている鉄道用のレールは温度の
上昇、下降に伴って延びたり縮んだりする。このレール
の伸縮を吸収するため隣接するレールの終端部と始端部
間の継目には隙間(遊間)が設けられている。この遊間
が小さすぎるとレールの僅かな延びによって遊間がなく
なり、いわゆる盲遊間となる。この状態で更にレ−ルの
温度が上昇するとレールはそれ以上延びることができな
いため、レールの内部に大きな軸圧が生じ、レールが座
屈する原因となる。また逆に、遊間が大き過ぎるとレー
ル上を走行する車両が遊間を通過する際に大きな衝撃が
生じて乗り心地が悪くなるばかりでなく、軌道に継目落
ちが生じて継目の軌道破壊が促進される。この状態でレ
ールの温度が低下すると遊間はさらに大きくなり、遊間
が開口限度に達した以後は継目板ボルトにレールの収縮
による力がかかり、継目板ボルトが破断することにな
る。
【0003】以上の問題やレール張り出し事故等を防止
するため遊間は適正な間隔にしておく必要があり、その
ため従来より遊間管理が行なわれている。この遊間管理
は春と秋の2回行なわれており、その都度、遊間測定、
遊間の判定、不良箇所の遊間整正という一連の作業を通
じて常に良好な状態に遊間を保つようにしている。
【0004】レールの遊間及びレール長の測定方法とし
て本件発明者らは先に、レーザドップラセンサ及び遊間
識別センサを用いてレールの遊間及びレール長を非接触
で正確に測定でき、しかも、営業用列車の走行スピ−ド
(110km/h前後)で高速測定が可能で、その上、
レールの始端部、終端部の上面の面取り部分をもレール
長として測定できるレールの遊間及びレール長測定方法
を開発し、出願した(特願平3−260987)。
【0005】このレールの遊間測定方法及びレール長測
定方法はレーザドップラセンサの次の原理を応用したも
のである。レーザドップラセンサにおいては図13に示
すように、レーザ光源30からレーザ光aをビームスプ
リッタ34で2分して、走行する被測定物31に交差角
φで照射すると、同被測定物31からの散乱光bはミラ
ー32、集光レンズ33等の光学系を介して光電変換器
APD35でヘテロダイン検波される。このとき光電変
換器APD35から得られるドップラ信号の周波数fD
は次式で示される。
【0006】 fD =(2V/λ)sin(φ/2)cos(Δθ) V:被測定物の表面速度 λ:レーザ波長 φ:ビ−ム交差角 Δθ:ビ−ム法線と被測定物の直角からのずれ角
【0007】前記式のようにドップラ周波数fD は走行
する被測定物31の表面速度Vに比例した周波数とな
る。このため、ある時間におけるドップラ周波数fD
波数(パルスpの数)を積算すれば、その時間における
被測定物の長さを求めることができる。ちなみに、前記
パルスpの間隔はビ−ム交差角φとレーザの波長λとに
より定まる。
【0008】この原理を利用したレールの遊間測定方法
の一つは、図14に示すようにレール1の上面2及び面
取り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用レ
ーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1cからの散
乱光bを同センサ3により受光して同センサ3からドッ
プラ信号A{図16(c)}を出力し、一方、同上面2
及び面取り面1cにその真上から図15(a)に示す遊
間識別センサ4より遊間識別用レーザ光dを照射し、同
上面2及び面取り面1cからの反射光eをレール1の前
後方向に設けた2つの受光器4aのうち少なくとも一方
の受光器4aで受光し、同受光器4aから隣接するレー
ル1の終端部1aと始端部1b間の遊間5の幅に応じた
パルス幅の遊間識別信号B1 、B2 ・・・{図16
(b)}を出力し、各遊間識別信号B1 、B2 ・・・の
パルス幅内における前記ドップラ信号Aのパルスpの数
と同パルス間隔lに基づいて遊間5の長さを算出するよ
うにしたものである。
【0009】このレールの遊間測定方法では図15
(a)のレール1の上面2及び面取り面1cからの散乱
光bに基づいて得られたドップラ信号A{図16
(c)}と、同上面2及び面取り面1cからの反射光e
に基づいて得られた遊間5の幅に応じたパルス幅Lの遊
間識別信号B1 、B2 ・・・・{図16(b)}とを組
合わせて遊間5の長さを算出するので、レール1に非接
触で遊間を測定することができる。
【0010】しかも、遊間識別センサ4からレール1の
終端部1bの面取り部1cの斜面に照射された遊間識別
用レーザ光dは、図15(a)のように同斜面で斜め右
方向に反射すし、この反射光eは同方向に設けた一方の
受光器4aで受光される。同様に、レール1の先端部1
aの面取り部1cの斜面に照射された同レーザ光dは前
記の場合と逆方向に反射し、同反射光eはその方向に設
けてある他方の受光器4aで受光される。このため、面
取り部1cからの反射光eがレール1の平らな上面2で
反射された場合と同様に確実に受光され、面取り部1c
が遊間5として計測されることがなく、計測誤差が生じ
ない。
【0011】また、遊間識別用レーザ光dがレール1の
面取り部1c以外の平らな上面2に照射されたときはそ
の反射光eは真上に反射されるが、同反射光eにはある
程度の広がりがあるため、その反射光eの一部は両方の
受光器4aで確実に受光される。
【0012】更に、図16に示すように遊間識別用レー
ザ光dが遊間5にある継目板6で反射されたときは、そ
の反射光eは前記レール1の平らな上面2に照射された
ときと同様に真上に反射されるが、このときの反射光レ
ベルは上面2からの反射光レベルよりも小さいため、そ
の両者のレベル差から両者(レールと遊間)を区別する
ことができる。この結果、前記遊間識別センサ4により
レール1の終端部1a、始端部1bに形成された面取り
部1cを含むレール1の長さと遊間5の幅を正確に識別
して計測することができる。
【0013】前記原理を利用したレールの遊間測定方法
の他の方法は、図14に示すようにレール1の上面2及
び面取り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ
用レーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1cから
の散乱光bを同センサ3により受光して同センサ3から
ドップラ信号A{図16(c)}を出力し、同上面2及
び面取り面1cに図15(b)の遊間識別センサ4から
遊間識別用レーザ光dを、レール1の前後方向2方向か
ら斜めに集光するように照射し、同上面2及び面取り面
1cからの反射光eを前記2方向からの遊間識別用レー
ザ光dの間に設けた受光器4aで受光し、同受光器4a
から隣接するレール1の終端部1aと始端部1b間の遊
間5の幅に応じたパルス幅の遊間識別信号B1 、B2
・{図16(b)}を出力し、各遊間識別信号B1 、B
2 ・・・のパルス幅内における前記ドップラ信号Aのパ
ルスpの数と同パルス間隔lに基づいて遊間5の長さを
算出するようにしたものである。
【0014】この遊間測定方法では前記の遊間測定方法
と同様にして遊間測定ができ、その上、図15(b)に
示すように遊間識別センサ4からレール1の終端部1b
の面取り部1cの斜面に斜めに照射された遊間識別用レ
ーザ光dは、面取り部1cから真上方向に反射し、その
反射光は受光器4aで受光されるため、面取り部1cか
らの反射光がレール1の平らな上面2で反射された場合
と同様に確実に受光され、面取り部1cをレール1の一
部として計測でき、計測誤差が生じない。
【0015】前記原理を利用したレール長測定方法の一
つとしては、図14に示すようにレール1の上面2及び
面取り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用
レーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1cからの
散乱光bを同センサ3により受光して同センサ3からド
ップラ信号A{図16(c)}を出力し、これとは別に
レール1の上面2及び面取り面1cにその真上から図1
5(a)の遊間識別センサ4より遊間識別用レーザ光d
を照射し、同上面2及び面取り面1cからの反射光eを
レール1の前後方向に設けた2つの受光器4aのうち少
なくとも一方の受光器4aで受光し、同受光器4aから
隣接するレール1の終端部1aと始端部1b間の遊間5
の幅に応じたパルス幅の遊間識別信号B1 、B2 ・・・
{図16(b)}を出力し、それらの遊間識別信号B
1 、B2 ・・・のうち1本のレール1の始端部1bと終
端部1aに対応する2つの遊間識別信号B1 、B2 間に
おける前記ドップラ信号Aのパルスpの数に基づいてレ
ール1の長さを計測するようにしたものである。
【0016】前記のレール長測定方法では遊間識別セン
サ4からレール1の終端部1bの面取り部1cの斜面に
真上から照射された遊間識別用レーザ光dが、面取り部
1cから斜めに反射してその反射光がレール1の前後方
向に設けた2つの受光器4aのうち少なくとも一方の受
光器4aで受光されるので、面取り部1cからの反射光
がレール1の平らな上面2で反射された場合と同様に確
実に受光され、面取り部1cをレール1の一部として計
測でき、正確なレール長測定ができる。
【0017】前記原理を利用したレール長測定方法の他
の例としては、図14に示すようにレール1の上面2及
び面取り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ
用レーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1cから
の散乱光bを同センサ3により受光して同センサ3から
ドップラ信号A{図16(c)}を出力し、これとは別
にレール1の上面2及び面取り面1cに図15(b)の
遊間識別センサ4から遊間識別用レーザ光dをレール1
の前後方向2方向から斜めに集光して照射し、同上面2
及び面取り面1cからの反射光eを前記2方向からの遊
間識別用レーザ光dの間に設けた受光器4aで受光し、
同受光器4aから隣接するレール1の終端部1aと始端
部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の遊間識別信号
1 、B2 ・・・・{図16(b)}を出力し、それら
遊間識別信号B1 、B2 ・・・のうち1本のレール1の
始端部1bと終端部1aに対応する2つの遊間識別信号
1 、B2 間における前記ドップラ信号Aのパルスpの
数に基づいて、レール1の長さを計測するようにしたも
のである。
【0018】前記のレール長測定方法では遊間識別セン
サ4からレール1の終端部1bの面取り部1cの斜面に
斜めに照射された遊間識別用レーザ光dが、面取り部1
cから真上方向に反射してその反射光が受光器4aで受
光されるため、面取り部1cからの反射光がレール1の
平らな上面2で反射された場合と同様に確実に受光さ
れ、面取り部1cをレール1の一部として計測でき、正
確なレール長測定ができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記の夫々の測定方法
では遊間、レール長を非接触で正確に測定することがで
き、また非接触方式であるため高速測定が可能であり、
従って、営業用列車の走行スピード(110km/h前
後)で高速測定可能となる。更には、遊間だけでなくレ
ール長をも非接触で測定することができるので、遊間長
が零のときは零であることを確実に検出することがで
き、遊間長が零であっても遊間を見落とすことがない、
といった各種効果がある。
【0020】しかしそれはレールに照射される太陽光が
弱いとき(曇の日など)や他の光が無いときであり、レ
ールに強い太陽光とか他の光、即ち、外乱光が照射され
ると、その外乱光と遊間識別用レーザ光dとの識別がで
きず、レールの遊間もレール長も正確に測定することが
できないという問題があった。
【0021】なお、ドップラ用レーザ光aもレール1に
照射されるが、レーザドップラセンサ3は実際は列車の
うち太陽光の影響を受けない場所に取付けられているの
で、それから出力されるドップラ用レーザ光aはレール
1のうち太陽光の影響を受けない箇所に照射されること
になり、特に問題は無い。
【0022】本発明の目的はレーザドップラセンサ及び
遊間識別センサを用いてレールの遊間及びレール長を非
接触で正確に測定でき、しかも、営業用列車の走行スピ
−ド(110km/h前後)で高速測定が可能であり、
レールの始端部、終端部の上面の面取り部分をもレール
長として測定でき、更には、外乱光が強くてもレールの
遊間及びレール長を正確に測定することができるレール
の遊間測定方法とレール長測定方法を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のレールの遊間及
びレ−ル長測定方法の原理は図1に示す様に、遊間識別
センサ4の半導体レーザ4hから出力される遊間識別用
レーザ光dを高周波発振器40から出力される高周波信
号(例えば80MHZ 程度)により振幅変調し、レール
1の上面2及び面取り部1cからの反射光eを受光器で
4aで受光し、その反射光eのうち変調光(80MH
Z )のみを帯域増幅器41で増幅して取り出し、これに
より遊間識別用レーザ光dを太陽光(DC光)から識別
し、この取り出された変調光を検波器42で検波し、そ
れを直流増幅器43で増幅して遊間信号B1 、B2 ・・
・として出力するようにしたものである。
【0024】本発明はのうち請求項1のレールの遊間測
定方法は、図2に示す様にレール1の上面2及び面取り
面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用レーザ
光aを照射し、同上面2及び面取り面1cからの散乱光
bを同センサ3により受光して同センサ3からドップラ
信号Aを出力し、これとは別にレール1の上面2及び面
取り面1cにその真上から図3の遊間識別センサ4から
の遊間識別用レーザ光dを照射し、同上面2及び面取り
面1cからの反射光eをレール1の前後方向に設けた2
つの受光器4aのうち少なくとも一方の受光器4aで受
光し、同受光器4aから隣接するレール1の終端部1a
と始端部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の遊間識
別信号B1 、B2 ・・・を出力し、各遊間識別信号B
1 、B2 ・・・のパルス幅内における前記ドップラ信号
Aのパルスpの数と同パルス間隔lに基づいて遊間5の
長さを算出するようにしたレールの遊間測定方法におい
て、前記遊間識別用レーザ光dを振幅変調し(例えば図
3の高周波発振器51により)、前記反射光eのうち変
調光を取り出して(例えば図3の帯域増幅器52、検波
器53により)前記の遊間識別信号B1 、B2 ・・・と
して出力するようにしたものである。
【0025】本発明はのうち請求項2のレールの遊間測
定方法は、図2に示すようにレール1の上面2及び面取
り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用レー
ザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1cからの散乱
光bを同センサ3により受光して同センサ3からドップ
ラ信号Aを出力し、同上面2及び面取り面1cに図4の
遊間識別センサ4からの遊間識別用レーザ光dをレール
1の前後方向2方向から斜めに集光して照射し、同上面
2及び面取り面1cからの反射光eを前記2方向からの
遊間識別用レーザ光dの間に設けた受光器4aで受光
し、同受光器4aから隣接するレール1の終端部1aと
始端部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の遊間識別
信号B1 、B2 ・・・を出力し、各遊間識別信号B1
2 ・・・のパルス幅内における前記ドップラ信号Aの
パルスpの数と同パルス間隔lに基づいて遊間5の長さ
を算出するようにしたレールの遊間測定方法において、
前記遊間識別用レーザ光dを振幅変調し(例えば図4の
高周波発振器51により)、前記反射光eのうち変調光
を取り出して(例えば図4の帯域増幅器52、検波器5
3により)前記の遊間識別信号B1 、B2 ・・・として
出力するようにしたものである。
【0026】本発明のうち請求項3のレール長測定方法
は、図2に示すようにレール1の上面2及び面取り面1
cにレーザドップラセンサ3からドップラ用レーザ光a
を照射し、同上面2及び面取り面1cからの散乱光bを
同センサ3により受光して同センサ3からドップラ信号
Aを出力し、一方、同上面2及び面取り面1cにその真
上から図3の遊間識別センサ4からの遊間識別用レーザ
光dを照射し、同上面2及び面取り面1cからの反射光
eをレール1の前後方向に設けた2つの受光器4aのう
ち少なくとも一方の受光器4aで受光し、同受光器4a
から隣接するレール1の終端部1aと始端部1b間の遊
間5の幅に応じたパルス幅の遊間識別信号B1 、B2
・・を出力し、それら遊間識別信号B1 、B2 ・・・の
うち1本のレール1の始端部1bと終端部1aに対応す
る2つの遊間識別信号B1 、B2・・・間における前記
ドップラ信号Aのパルスpの数に基づいて、レール1の
長さを計測するようにしたレール長測定方法において、
前記遊間識別用レーザ光dを振幅変調し(例えば図3の
高周波発振器51により)、前記反射光eのうち変調光
を取り出して(例えば図3の帯域増幅器52、検波器5
3により)遊間識別信号B1 、B2 ・・・として出力す
るようにしたものである。
【0027】本発明はのうち請求項4のレール長測定方
法は、図2に示すようにレール1の上面2及び面取り面
1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用レーザ光
aを照射し、同上面2からの散乱光bを同センサ3によ
り受光して同センサ3からドップラ信号Aを出力し、こ
れとは別にレール1の上面2及び面取り面1cに図4の
遊間識別センサ4からの遊間識別用レーザ光dをレール
1の前後方向2方向から斜めに集光して照射し、同上面
2及び面取り面1cからの反射光eを前記2方向からの
遊間識別用レーザ光dの間に設けた受光器4aで受光
し、同受光器4aから隣接するレール1の終端部1aと
始端部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の遊間識別
信号B1 、B2 ・・・を出力し、それら遊間識別信号B
1 、B2 ・・・のうち1本のレール1の始端部1bと終
端部1aに対応する2つの遊間識別信号B1 、B2 ・・
・間における前記ドップラ信号Aのパルスpの数に基づ
いて、レール1の長さを計測するようにしたレール長測
定方法において、前記遊間識別用レーザ光dを振幅変調
し(例えば図4の高周波発振器51により)、前記反射
光eのうち変調光を取り出して(例えば図4の帯域増幅
器52、検波器53により)遊間識別信号B1 、B2
・・として出力するようにしたものである。
【0028】
【作用】本発明のうち請求項1、2のレールの遊間測定
方法及び請求項3、4のレール長測定方法では、レール
1に照射される遊間識別用レーザ光dを振幅変調し、レ
ール1からの反射光eのうち変調光のみを取り出して遊
間識別信号B1 、B2 ・・・として出力するので、遊間
識別用レーザ光dを外乱光と識別することができ、外乱
光の影響を受けることなく遊間、レール長を測定するこ
とができる。
【0029】
【実施例1】本発明のレールの遊間及びレ−ル長測定方
法の第1の実施例を図2、3に基づいて詳細に説明す
る。これらの図において1はレール、2は同レール1の
上面、1aはレール1の終端部、1bはレール1の始端
部、5はレール1の継目に設けられている遊間である。
6はレール1の終端部1aと始端部1bとを連結するレ
ール継目板である。このレール継目板6は図9〜図11
に示すようにレール1の幅方向両側面に当てがわれて同
側面に固定されてなる。
【0030】図2の3はレーザ・ドップラ・センサであ
り、これはレール1の上面2及び面取り部1cにドップ
ラー用レーザ光aを照射して、同上面2及び面取り部1
cからの散乱光bに基づいて図16(c)のドップラ信
号Aを出力するものである。
【0031】図2、3の4は遊間識別センサであり、こ
れは図3に明示するようにレール1の上面2及び面取り
部1cにその真上から遊間識別用レーザ光dを照射する
半導体レーザ4hと、同半導体レーザ4hから出力され
る遊間識別用レーザ光dを振幅変調するための高周波信
号(例えば80MHZ 程度)を発生する高周波発振器5
1と、振幅変調された遊間識別用レーザ光dを集光して
レール1の上面2及び面取り部1cに照射する光学系4
iと、レール1の長手方向で且つ前記レーザ光dの外側
の2箇所に設置されてレール1の上面2及び面取り部1
cからの反射光eを受光する2つの受光器4aと、2つ
の受光器4aからの信号を加算する加算器4jと、加算
器4jからの出力信号(散乱光b)から変調光(80M
Z )のみを増幅して取り出す帯域増幅器52と、取り
出された変調光を検波する検波器53と、それを増幅し
て遊間信号として出力する直流増幅器54とを備えてな
る。
【0032】そして図3の遊間識別センサを用いてレー
ルの遊間を測定するには、図2に示す様に、レール1の
上面2及び面取り面1cにレーザドップラセンサ3から
ドップラ用レーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面
1cからの散乱光bを同センサ3により受光して同セン
サ3からドップラ信号Aを出力し、これとは別に同上面
2及び面取り面1cにその真上から図3の遊間識別セン
サ4より遊間識別用レーザ光dを照射し、同上面2及び
面取り面1cからの反射光eを図3の様にレール1の前
後方向に設けた2つの受光器4aのうち少なくとも一方
の受光器4aで受光し、同受光器4aから隣接するレー
ル1の終端部1aと始端部1b間の遊間5の幅に応じた
パルス幅の遊間識別信号B1 、B2 ・・・{図16
(b)及び図18(b)}を出力し、各遊間識別信号B
1 、B2 ・・・のパルス幅内における前記ドップラ信号
Aのパルスpの数と同パルス間隔lに基づいて遊間5の
長さを算出する。このとき、前記遊間識別用レーザ光d
を図4の高周波発振器51からの高周波信号により振幅
変調し、前記受光器で4aで受光した散乱光bの中から
帯域増幅器52により変調光(80MHZ )のみを増幅
して取り出し、これにより変調光を直流光である太陽光
と識別し、増幅された変調光を検波器53で検波し、そ
れを直流増幅器54で増幅して遊間信号B1 、B2 ・・
・として出力する。これにより、レーザダイオード4h
からのドップラー用レーザ光aと共に強い外乱光がレー
ル1に照射されても、ドップラー用レーザ光aに基づく
散乱光だけを識別することができる。
【0033】図3の遊間識別センサを用いてレール長を
測定するには、図2に示すようにレール1の上面2及び
面取り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用
レーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1cからの
散乱光bを同センサ3により受光して同センサ3からド
ップラ信号Aを出力し、これとは別にレール1の上面2
及び面取り面1cにその真上から図3の遊間識別センサ
4からの遊間識別用レーザ光dを照射し、同上面2及び
面取り面1cからの反射光eをレール1の前後方向に設
けた2つの受光器4aのうち少なくとも一方の受光器4
aで受光し、同受光器4aから隣接するレール1の終端
部1aと始端部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の
遊間識別信号B1 、B2 ・・・を出力し、それら遊間識
別信号B1 、B2 ・・・のうち1本のレール1の始端部
1bと終端部1aに対応する2つの遊間識別信号B1
2 ・・・間における前記ドップラ信号Aのパルスpの
数に基づいて、レール1の長さを計測する。
【0034】このとき、前記遊間識別用レーザ光dを図
4の高周波発振器51からの高周波信号(例えば80M
Z 程度)により振幅変調し、前記受光器で4aで受光
した反射光eのうち変調光(80MHZ )を帯域増幅器
52により増幅して変調光のみを取りだし、これにより
変調光を直流光である太陽光と識別し、増幅された変調
光を検波器53で検波し、それを直流増幅器54で増幅
して遊間信号B1 、B2 ・・・として出力する。これに
より、レーザダイオード4hからのドップラー用レーザ
光aと共に強い外乱光がレール1に照射されても、ドッ
プラー用レーザ光aに基づく散乱光だけを識別できるよ
うにしてある。
【0035】
【実施例2】本発明のレールの遊間及びレ−ル長測定方
法の第2の実施例を図2、4に基づいて詳細に説明す
る。この実施例は実施例1の遊間及びレール長測定方法
における図3の遊間識別センサ4の代わりに、図4に示
す遊間識別センサ4を用いるものである。
【0036】図4の遊間識別センサ4は遊間識別レーザ
光dを発生する半導体レーザ4h、レール1の上面2及
び面取り部1cにその真上から遊間識別用レーザ光dを
照射する半導体レーザ4hと、同半導体レーザ4hから
出力される遊間識別用レーザ光dを振幅変調するための
高周波信号(例えば80MHZ )を発生する高周波発振
器40と、振幅変調された遊間識別用レーザ光dを導く
光学系4iと、前記遊間識別用レーザ光dを2分するビ
ームスプリッタ34と、2分した同レーザ光dをレール
1の上面2及び面取り部1cに2方向から斜めに集光し
て照射するミラー32と、2方向からのレーザ光dの間
に設けて反射光eを受ける受光器4aと、受光器4aか
らの出力信号(散乱光b)から変調光(80MHZ )の
みを増幅して取り出す帯域増幅器41と、取り出された
変調光を検波する検波器42と、それを増幅して遊間信
号として出力する直流増幅器43とを備えてなる。
【0037】図4の遊間識別センサを用いてレール1の
遊間を測定するには、図2に示すようにレール1の上面
2及び面取り面1cにレーザドップラセンサ3からドッ
プラ用レーザ光aを照射し、同上面2及び面取り面1c
からの散乱光bを同センサ3により受光して同センサ3
からドップラ信号Aを出力し、同上面2及び面取り面1
cに図4の遊間識別センサ4からの遊間識別用レーザ光
dをレール1の前後方向2方向から斜めに集光して照射
し、同上面2及び面取り面1cからの反射光eを前記2
方向からの遊間識別用レーザ光dの間に設けた受光器4
aで受光し、同受光器4aから隣接するレール1の終端
部1aと始端部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の
遊間識別信号B1 、B2 ・・・を出力し、各遊間識別信
号B1 、B2 ・・・のパルス幅内における前記ドップラ
信号Aのパルスpの数と同パルス間隔lに基づいて遊間
5の長さを算出する。このとき、前記遊間識別用レーザ
光dを図4の高周波発振器51からの高周波信号(例え
ば80MHZ 程度)により振幅変調し、前記受光器で4
aで受光した散乱光bのうち変調光(80MHZ )のみ
を帯域増幅器41により増幅して同散乱光bから変調光
のみを取り出し、これにより変調光を直流光である太陽
光と識別し、増幅された変調光を検波器52で検波し、
それを直流増幅器43で増幅して遊間信号B1 、B2
・・として出力する。これにより、レーザダイオード4
hからのドップラー用レーザ光aと共に強い外乱光がレ
ール1に照射されても、ドップラー用レーザ光aに基づ
く散乱光だけを識別できるようにしてある。
【0038】図4の遊間識別センサを用いてレール長を
測定するには、図2に示すようにレール1の上面2及び
面取り面1cにレーザドップラセンサ3からドップラ用
レーザ光aを照射し、同上面2からの散乱光bを同セン
サ3により受光して同センサ3からドップラ信号Aを出
力し、これとは別にレール1の上面2及び面取り面1c
に図4の遊間識別センサ4からの遊間識別用レーザ光d
をレール1の前後方向2方向から斜めに集光して照射
し、同上面2及び面取り面1cからの反射光eを前記2
方向からの遊間識別用レーザ光dの間に設けた受光器4
aで受光し、同受光器4aから隣接するレール1の終端
部1aと始端部1b間の遊間5の幅に応じたパルス幅の
遊間識別信号B1 、B2 ・・・を出力し、それら遊間識
別信号B1、B2 ・・・のうち1本のレール1の始端部
1bと終端部1aに対応する2つの遊間識別信号B1
2 ・・・間における前記ドップラ信号Aのパルスpの
数に基づいてレール1の長さを計測する。このとき、前
記遊間識別用レーザ光dを図4の高周波発振器51から
の高周波信号(例えば80MHZ 程度)により振幅変調
し、前記受光器で4aで受光した散乱光bのうち変調光
(80MHZ )のみを帯域増幅器41により増幅して同
散乱光bから変調光のみを取りだし、これにより変調光
を直流光である太陽光と識別し、増幅された変調光を検
波器42で検波し、それを直流増幅器43で増幅して遊
間信号B1 、B2 ・・・として出力する。これにより、
レーザダイオード4hからのドップラー用レーザ光aと
共に強い外乱光がレール1に照射されても、ドップラー
用レーザ光aに基づく散乱光だけを識別できるようにし
てある。
【0039】実施例1、2における遊間識別信号B1
2 ・・・は各レール1の始端部1bの位置で立ち下が
り、終端部1aの位置で立ち上がるようにしてある。こ
の立ち上り、立ち下りは遊間識別センサ4を搭載した列
車の走行スピードや、必要な分解能等に高速応答(例え
ば2μsec)できるようにするため、急峻であること
が望ましい。そのためにはレール1の上面2及び面取り
部1cに照射される遊間識別用レーザ光dのビーム径を
絞る必要がある。しかし、ビーム径を絞り過ぎるとレー
ル1の上面2及び面取り部1cの凸凹とか、細かい傷等
により乱反射して遊間5からの反射光eとの識別が難し
くなるので絞り過ぎないようにする。
【0040】前記ビーム径を絞り過ぎるとレール1の上
面2及び面取り部1cからの反射光eの面積が狭くなる
ため、レール1が図11のように傾斜してレール1の上
面2及び面取り部1cに照射される遊間識別用レーザ光
dの照射角度Θ(図12)が例えば5.6度(曲線部で
最大カウント105mmの状態)以上に大きくなると、
同上面2及び面取り部1cからの反射光eが遊間識別セ
ンサ4から外れて同センサ4に受光されないことがあ
る。
【0041】そこで本発明では遊間識別用レーザ光dの
ビーム径を図5のようにレール1の幅方向に横長にして
広がりをもたせて、レール1の上面2及び面取り面1c
から反射される反射光eもレール1の幅方向へ広がるよ
うにしてある。これにより、レール1が図11のように
カーブし、それに伴って図12のように傾斜しているた
めに、レール1の上面2に照射される遊間識別用レーザ
光dとその反射光eとの角度Θ(図12)が大きくなっ
ても(例えば5.6度以上)、同上面2及び面取り面1
cからの反射光eが遊間識別センサ4の受光器4aに確
実に受光されるようにしてある。また、遊間識別用レー
ザ光dが細く絞られている場合よりも、レール1の上面
2における細かい傷や凸凹等による影響も受けない。
【0042】図2の8は処理器であり、これは遊間識別
センサ4からの出力信号を波形整形する波形整形回路8
a、遊間識別信号B1 、B2 ・・・{図16(b)}の
パルス幅L内における前記ドップラ信号A{図16
(c)}のパルスpの数を積算して、遊間5の長さを演
算処理する積算カウンタ8bとで構成される。この積算
カウンタ8bは図2に示す一本のレール1の先端部1a
と後端部1bの夫々に対応する2つの遊間識別信号B
1 、B2 (図6)間における、前記ドップラ信号Aのパ
ルスpの数を積算してレール1の長さも算出するもので
ある。ちなみに、遊間5の長さは一般的には数mm〜数
10mmであるが、場合によっては零の場合もある。こ
のため遊間5の長さだけを測定したのでは遊間5の長さ
がゼロと計測された場合に、本当に遊間5の長さが計測
されたのか、遊間5ではなくレール1が計測されたのか
を判別することができず、遊間5を見落すことがある。
本発明では遊間5の長さの他にレール1の長さも合わせ
て測定できるので、遊間5の位置を正確に検出すること
もできる。
【0043】レール1の長さを測定する方法は各種考え
られるが、例えば図7、図8に示す方法でもよい。図7
に示す測定方法は遊間識別信号B1 、B2 ・・・を制御
回路11において反転させて制御信号C1 、C2 ・・・
とし、同制御信号C1 、C2・・・とドップラ信号A
{図18(c)}とをゲート12に入れ、カウンタ14
により制御信号C1 、C2 間(前後2つの遊間識別信号
1 、B2 間)におけるドップラ信号Aのパルスpの数
をカウントしてレール長を算出するようにしたものであ
る。
【0044】この場合、図6に示すように遊間識別信号
1 、B2 ・・・とドップラ信号Aの切れ目A1 、A2
・・・の位置がずれているため、図7の測定方法では前
後2つの遊間識別信号B1 とB2 の間にドップラ信号A
の切れ目A1 が、B2 とB3の間に切れ目A2 が入る
(A3 以下も同じ)。この結果、積算されたレール長は
ドップラ信号Aの途切れている分だけ誤差となり、正確
なレール長測定ができない。しかし、この誤差はレール
長に比べて微少であるため実用上は無視することができ
る。また、図7の測定装置では各制御信号C1 、C2
・・のパルス幅におけるドップラ信号Aのパルスpの数
をカウンタ14により積算して遊間5の長さを測定する
ことができる。
【0045】レール長の測定誤差が生じないようにする
には例えば図8(a)の測定装置により測定すればよ
い。この測定装置によりレール長を測定するには遊間識
別信号B1 、B2 ・・・(図6)の立ち下がりにより図
8(a)のホールド回路15(ホールド開始後ある時間
で元に戻る)を駆動してドップラ信号A(図6)をホー
ルドし、そのドップラ信号Aの切れ目A1 、A2 ・・・
を補正してパルスpを連続させる。この補正されたドッ
プラ信号をゲート回路16に入れる。一方、前記遊間識
別信号B1 、B2 ・・・を図8(a)の制御回路17に
より反転させて制御信号C1 、C2 ・・・とし、この制
御信号C1 、C2 ・・・を前記ゲート回路16に入れ
て、同制御信号C1 、C2 ・・・のうち前後2つの制御
信号間におけるドップラ信号Aのパルスpの数を、図8
(a)のカウンタ18により積算してレール1の長さを
算出する。このようにすればドップラ信号Aの途切れA
1 、A2 ・・・が測定誤差とならず、レール1の長さを
正確に測定することができる。なお、図8(a)の測定
装置では前後2つの制御信号C1 、C2 ・・・をケート
回路19に入力し、各制御信号C1 、C2 ・・・のパル
ス幅内におけるドップラ信号Aのパルスpの数をカウン
タ20により積算して遊間5の長さを測定することがで
きる。
【0046】また、図8(a)の測定装置では制御回路
17からカウンタ18、20にメモリ信号m1 、m2
{図8(b)(c)}を入力してカウント数を記憶さ
せ、カウントが終了したら両カウンタ18、20にリセ
ット信号r1 、r2 を入力して同カウンタ18、20を
リセットして、次のカウントに備えるようにしてある。
前記カウンタ20に入力されるメモリ信号m1 は図8
(b)のように、制御信号C1 、C2 ・・・の立ち下が
りより僅かに遅れ、前記リセット信号r1 は前記メモリ
信号m1 より更に僅かに遅れて出力されている。前記カ
ウンタ18に入力されるメモリ信号m2 は図8(c)の
ように、夫々の制御信号C1 、C2 ・・・の立ち上りよ
り僅かに遅れ、前記リセット信号r2 は前記メモリ信号
2 より更に僅かに遅れ且つ夫々の制御信号C1 、C2
・・・の立ち下がりよりは手前で出力されている。以上
の各装置をレール1の上を走行する営業用列車、或は遊
間測定用列車等の走行体9(図1)に搭載して測定す
る。
【0047】
【実施例3】レール1の遊間5には必要に応じて図1
7、図18(a)に示すように軌道回路41を構成する
ための絶縁継目40が配置されることがある。軌道回路
41は軌道(レール)の一定区間を絶縁継目40により
区切って隣接区間42と電気的に絶縁し、絶縁された2
本のレール1の一端に電源装置43、車軸の短絡によっ
て過大な電流が流れるのを防ぐ限流装置44が接続さ
れ、他端に信号を制御する軌道継電器45が接続された
電気回路である。
【0048】この絶縁継目40が図18(a)のように
遊間5に設置されていると、遊間識別信号B1 、B2
・・のパルス幅は図18(b)のように絶縁継目40と
その両端のレール1の端部1a,1bとの間で2つに分
割され、遊間カウンタ出力が図18(d)に示す様に同
図(c)のドップラ信号Aのパルスpの数と同パルス間
隔に基づいて5aと5bの2つに分割されて測定され、
この結果、レール長が図18(e)のように測定され
る。このため図18(e)に示すように絶縁継目40の
部分hが極度に短いレールとして計測され、絶縁継目4
0の両側が同図(d)に示すように二つの遊間5a、5
bとして別々に計測され、レール長及び遊間の測定誤差
となる。
【0049】そこで本発明のレールの遊間測定方法で
は、図18(a)に示すように遊間5に絶縁継目40が
設けられている場合は、前記の遊間測定方法において絶
縁継目40とその両側のレール1の終端部1aと始端部
1bとの間の2つの遊間5a、5b{図18(a)}を
加算して遊間5とする。これにより遊間5を正確に測定
することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明のレールの遊間及びレール長測定
方法では次の様な効果がある。 .遊間識別センサ4のレーザダイオード4hからの遊
間識別用レーザ光dと共に強い外乱光がレール1に照射
されても、遊間識別用レーザ光dに基づく反射光eを識
別することができ、遊間及びレール長を正確に測定する
ことができる。 .レール1の終端部1a及び始端部1bの面取り部1
cを確実にレール長として計測できるので、遊間5及び
レール長の計測精度が向上する。 .レール1の遊間5及びレール長を非接触で測定でき
るので、接触方式の場合の各種問題が一切ない。 .非接触方式であるため高速測定可能であり、従って
営業用列車の走行スピード(110km/h前後)で高
速測定可能となり、それらの測定のための走行体をわざ
わざ用意する必要もない。 .遊間長だけでなくレール長をも非接触で測定するこ
とができるので、遊間長が零のときは零であることを確
実に検出することができ、遊間長が零であっても遊間を
見落とすことがない。 .ドップラ用レーザ光と遊間識別用レーザ光とをレー
ルの上面及び面取り部1cに真上、或は斜め上方から照
射するものであるため、レーザドップラセンサ3、遊間
識別センサ4を列車に搭載する場合にそれらが列車の横
に突出することがなく、営業用列車の車両限界内に搭載
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレールの遊間及びレール長測定方法に
おける外乱光識別方法の原理説明図。
【図2】本発明のレールの遊間及びレール長測定方法の
概略説明図。
【図3】本発明のレールの遊間及びレール長測定方法で
使用する遊間識別センサの第1の実施例を示す説明図。
【図4】本発明のレールの遊間及びレール長測定方法で
使用する遊間識別センサの第2の実施例を示す説明図。
【図5】本発明のレールの遊間及びレール長測定方法に
おける遊間識別用レーザ光の広がりの説明図。
【図6】本発明のレールの遊間及びレール長測定方法に
おける遊間識別信号とドップラ信号の説明図。
【図7】本発明のレールの遊間測定方法における信号処
理器の一例を示す説明図。
【図8】(a)は本発明のレールの遊間測定方法におけ
る信号処理器の他の例を示す説明図、同図(b)、
(c)は同信号処理器におけるメモリ信号とリセット信
号の説明図。
【図9】レールと継目板との関係を示す平面図。
【図10】レールと継目板との関係を示す側面図。
【図11】カーブしているレールと継目板との関係を示
す平面図。
【図12】カーブしているレールと遊間識別用レーザ光
及びその反射光の説明図。
【図13】レーザドップラセンサの原理説明図。
【図14】本件発明者が先に開発したレールの遊間及び
レール長測定方法の説明図。
【図15】同図(a)は本件発明者が先に開発したレー
ルの遊間及びレール長測定方法における遊間識別センサ
の第1の例を示す説明図、(b)は同遊間識別センサの
第2の例を示す説明図。
【図16】(a)はレールの遊間部分の説明図、同図
(b)は遊間識別センサの出力波形の説明図、同図
(c)はレーザ・ドップラーセンサの出力波形の説明
図。
【図17】線路における軌道回路の説明図。
【図18】(a)は遊間に絶縁継目がある場合の説明
図、(b)〜(e)は遊間に絶縁継目がある場合のレー
ルの遊間及びレール長測定方法の波形説明図。
【符号の説明】
1 レール 1a 終端部 1b 始端部 1c 面取り部 2 レールの上面 3 レーザドップラセンサ 4 遊間識別センサ 5 遊間 A ドップラ信号 B1 、B2 ・・・ 遊間識別信号 a ドップラ用レーザ光 b 散乱光 d 遊間識別用レーザ光 e レールの上面からの反射光 l パルス間隔 p パルス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩野 幸策 東京都目黒区五本木2丁目22番7号 アク ト電子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール(1)の上面(2)及び面取り面
    (1c)にレーザドップラセンサ(3)からドップラ用
    レーザ光(a)を照射し、同上面(2)及び面取り面
    (1c)からの散乱光(b)を同センサ(3)により受
    光して同センサ(3)からドップラ信号(A)を出力
    し、これとは別にレール(1)の上面(2)及び面取り
    面(1c)にその真上から遊間識別センサ(4)からの
    遊間識別用レーザ光(d)を照射し、同上面(2)及び
    面取り面(1c)からの反射光(e)をレール(1)の
    前後方向に設けた2つの受光器(4a)のうち少なくと
    も一方の受光器(4a)で受光し、同受光器(4a)か
    ら隣接するレール(1)の終端部(1a)と始端部(1
    b)間の遊間(5)の幅に応じたパルス幅の遊間識別信
    号(B1 )、(B2 )・・・を出力し、各遊間識別信号
    (B1 )、(B2 )・・・のパルス幅内における前記ド
    ップラ信号(A)のパルス(p)の数と同パルス間隔
    (l)に基づいて遊間(5)の長さを算出するようにし
    たレールの遊間測定方法において、前記遊間識別用レー
    ザ光(d)を振幅変調し、前記反射光(e)から変調光
    を取り出し、それに基づいて前記遊間識別信号(B
    1 )、(B2 )・・・を出力するようにしたことを特徴
    とするレールの遊間測定方法。
  2. 【請求項2】 レール(1)の上面(2)及び面取り面
    (1c)にレーザドップラセンサ(3)からドップラ用
    レーザ光(a)を照射し、同上面(2)及び面取り面
    (1c)からの散乱光(b)を同センサ(3)により受
    光して同センサ(3)からドップラ信号(A)を出力
    し、これとは別にレール(1)の上面(2)及び面取り
    面(1c)に遊間識別センサ(4)からの遊間識別用レ
    ーザ光(d)をレール(1)の前後方向(2)方向から
    斜めに集光して照射し、同上面(2)及び面取り面(1
    c)からの反射光(e)を前記(2)方向からの遊間識
    別用レーザ光(d)の間に設けた受光器(4a)で受光
    し、同受光器(4a)から隣接するレール(1)の終端
    部(1a)と始端部(1b)間の遊間(5)の幅に応じ
    たパルス幅の遊間識別信号(B1 )、(B2 )・・・を
    出力し、各遊間識別信号(B1 )、(B2 )・・・のパ
    ルス幅内における前記ドップラ信号(A)のパルス
    (p)の数と同パルス間隔(l)に基づいて遊間(5)
    の長さを算出するようにしたレールの遊間測定方法にお
    いて、前記遊間識別用レーザ光(d)を振幅変調し、前
    記反射光(e)から変調光を取り出し、それに基づいて
    前記遊間識別信号(B1 )、(B2 )・・・を出力する
    ようにしたことを特徴とするレールの遊間測定方法。
  3. 【請求項3】 レール(1)の上面(2)及び面取り面
    (1c)にレーザドップラセンサ(3)からドップラ用
    レーザ光(a)を照射し、同上面(2)及び面取り面
    (1c)からの散乱光(b)を同センサ(3)により受
    光して同センサ(3)からドップラ信号(A)を出力
    し、これとは別にレール(1)の上面(2)及び面取り
    面(1c)にその真上から遊間識別センサ(4)からの
    遊間識別用レーザ光(d)を照射し、同上面(2)及び
    面取り面(1c)からの反射光(e)をレール(1)の
    前後方向に設けた2つの受光器(4a)のうち少なくと
    も一方の受光器(4a)で受光し、同受光器(4a)か
    ら隣接するレール(1)の終端部(1a)と始端部(1
    b)間の遊間(5)の幅に応じたパルス幅の遊間識別信
    号(B1 )、(B2 )・・・を出力し、それら遊間識別
    信号(B1 )、(B2)・・・のうち1本のレール
    (1)の始端部(1b)と終端部(1a)に対応する2
    つの遊間識別信号(B1 )、(B2 )間における前記ド
    ップラ信号(A)のパルス(p)の数に基づいて、レー
    ル(1)の長さを計測するようにしたレール長測定方法
    において、前記遊間識別用レーザ光(d)を振幅変調
    し、前記反射光(e)から変調光を取り出し、それに基
    づいて前記遊間識別信号(B1 )、(B2 )・・・を出
    力するようにしたことを特徴とするレール長測定方法。
  4. 【請求項4】 レール(1)の上面(2)及び面取り面
    (1c)にレーザドップラセンサ(3)からドップラ用
    レーザ光(a)を照射し、同上面(2)からの散乱光
    (b)を同センサ(3)により受光して同センサ(3)
    からドップラ信号(A)を出力し、これとは別にレール
    (1)の上面(2)及び面取り面(1c)に遊間識別セ
    ンサ(4)からの遊間識別用レーザ光(d)をレール
    (1)の前後方向2方向から斜めに集光して照射し、同
    上面(2)及び面取り面(1c)からの反射光(e)を
    前記2方向からの遊間識別用レーザ光(d)の間に設け
    た受光器(4a)で受光し、同受光器(4a)から隣接
    するレール(1)の終端部(1a)と始端部(1b)間
    の遊間(5)の幅に応じたパルス幅の遊間識別信号(B
    1 )、(B2 )・・・を出力し、それら遊間識別信号
    (B1 )、(B2 )・・・のうち1本のレール(1)の
    始端部(1b)と終端部(1a)に対応する2つの遊間
    識別信号(B1 )、(B2 )間における前記ドップラ信
    号(A)のパルス(p)の数に基づいて、レール(1)
    の長さを計測するようにしたレール長測定方法におい
    て、前記遊間識別用レーザ光(d)を振幅変調し、前記
    反射光(e)から変調光を取り出し、それに基づいて前
    記遊間識別信号(B1 )、(B2 )・・・を出力するよ
    うにしたことを特徴とするレール長測定方法。
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US10030966B2 (en) 2015-06-30 2018-07-24 Canon Kabushiki Kaisha Length measuring apparatus, and method of manufacturing article

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