JPH07332807A - 過冷却度制御弁および冷凍サイクル - Google Patents

過冷却度制御弁および冷凍サイクル

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JPH07332807A
JPH07332807A JP6127904A JP12790494A JPH07332807A JP H07332807 A JPH07332807 A JP H07332807A JP 6127904 A JP6127904 A JP 6127904A JP 12790494 A JP12790494 A JP 12790494A JP H07332807 A JPH07332807 A JP H07332807A
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refrigerant
pressure
pressure chamber
valve
temperature
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JP6127904A
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English (en)
Inventor
Kunio Iritani
邦夫 入谷
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/04Refrigeration circuit bypassing means
    • F25B2400/0411Refrigeration circuit bypassing means for the expansion valve or capillary tube

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイクル効率を上げるのに最適なサブクール
を得ることのできる冷凍サイクル4の提供。 【構成】 室内凝縮器の下流に配されたサブクール制御
弁22の弁本体22aには、ダクト内に配された感温筒
22bで検知される室内凝縮器の吸込空気の温度変化に
応じて内部圧力が変化する一方の圧力室235、室内凝
縮器の出口冷媒の温度変化に応じて内部圧力が変化する
他方の圧力室236、一方の圧力室235と他方の圧力
室236とを区画するダイヤフラム224、このダイヤ
フラム224の変位に連動して絞り孔231の開度を可
変する弁体225、この弁体225を付勢するスプリン
グ226等が設けられている。弁体225は、絞り孔2
31の開度を大きくする方向に作用する一方の圧力室2
35の内部圧力と、絞り孔231の開度を小さくする方
向に作用する他方の圧力室236の内部圧力およびスプ
リング226の付勢力とが釣り合った位置に変位する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧冷媒の過冷却度
(以下サブクールと言う)を制御する過冷却度制御弁を
備えた冷凍サイクルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アキュムレータサイクルで
は、冷媒凝縮器の下流にサブクール制御弁(実開昭55
−85671号公報参照)を設けてサブクールを得る方
法が知られている。このサブクール制御弁は、図8に示
すように、ダイヤフラム101と連動して絞り部102
を開閉する弁体103、絞り部102を開く方向へ弁体
103を付勢する調節バネ104、および冷媒凝縮器
(図示しない)下流の冷媒の温度変化を圧力変化に変換
する感温筒105等より構成されている。弁体103の
変位は、キャピラリチューブ106を介してダイヤフラ
ム101の上側に作用する感温筒105内の圧力と、ダ
イヤフラム101の下側に作用する高圧圧力および調節
バネ104のバネ力とのバランスによって調整され、そ
の弁体103の変位に応じて絞り部102の開度が決定
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のサブ
クール制御弁100は、あらかじめ所定のサブクール
(例えば5〜15℃)が冷媒凝縮器内で得られるように
調節バネ104のバネ力が設定されている(図9参
照)。このため、例えば、上記のサブクール制御弁10
0を用いて図10あるいは図11に示すようなサブクー
ルサイクル(共に公知のサイクルではない)を構成する
場合には、以下に述べるような課題が生じる。
【0004】図10に示すサブクールサイクルは、自動
車空調用ヒートポンプサイクルを構成するもので、冷媒
圧縮機200、ダクト201内に配された室内凝縮器2
02、サブクール制御弁100、ダクト201内で室内
凝縮器202の風上側に配された室内蒸発器203、蒸
発圧力調整弁204、ダクト201の外部に配された室
外蒸発器205、アキュムレータ206、室内蒸発器2
03と蒸発圧力調整弁204を迂回する迂回路207、
および迂回路207を開閉する電磁弁208を備える。
なお、ダクト201は、送風機209によってダクト2
01内に導入された空気を車室内へ導くもので、その上
流端に、内外気切替ダンパ210によって切り替えられ
る内気導入口211と外気導入口212とが設けられて
いる。
【0005】今、迂回路207を閉じて(電磁弁208
を閉じる)、サブクール制御弁100より流出した冷媒
を室内蒸発器203へ導くと、送風機209によってダ
クト201内に導入された空気が室内蒸発器203を通
過する際に冷却され、その後、室内凝縮器202を通過
する際に加熱されて車室内へ吹き出される。この時、室
内凝縮器202を流れる冷媒の飽和温度が50℃前後で
あるとすると、室内蒸発器203で冷却された0℃近い
冷風が室内凝縮器202へ送風されることになるため、
理想的には室内凝縮器202で50℃近くのサブクール
を得ることができる。
【0006】ところが、迂回路207を開いて(電磁弁
208を開く)、サブクール制御弁100より流出した
冷媒を室外蒸発器205へ導くとともに、内気モード
(内外気切替ダンパ210が外気導入口212を閉じ
る)を設定して、ダクト201内に30℃前後の車室内
空気(内気)を導入すると、そのダクト201内に導入
された空気は、室内蒸発器203で冷却されることな
く、そのままの温度(30℃)で室内凝縮器202へ送
風されることになる。このため、室内凝縮器202では
高々20℃程度のサブクールしか得られないことにな
る。
【0007】また、図11に示すサブクールサイクル
は、車両空調用冷凍サイクルを構成するもので、室内凝
縮器202の上流に室外凝縮器213を備えるととも
に、ダクト201内には、室内蒸発器203を通過した
空気が室内凝縮器202を迂回して流れることのできる
バイパス路214と、このバイパス路214を通過する
空気量と室内凝縮器を通過する空気量との割合を調節す
るエアミックスダンパ215とが設けられている。
【0008】今、エアミックスダンパ215が室内凝縮
器202を全開(図中実線で示す位置)して、室内蒸発
器203で冷却された0℃近い冷風が室内凝縮器202
に当たる場合には、室内凝縮器202を流れる冷媒の飽
和温度が50℃前後であれば、理想的には室内凝縮器2
02で50℃近くのサブクールが得られる。ところが、
エアミックスダンパ215が室内凝縮器202を全閉
(図中一点鎖線で示す位置)して、室内蒸発器203で
冷却された0℃近い冷風がバイパス路214を流れる場
合には、室内凝縮器202に冷風が当たらないため、室
内凝縮器202は単なる冷媒通路を成す。このため、仮
に外気温(室外凝縮器213に当たる風の温度)が30
℃であれば、室外凝縮器213および室内凝縮器202
を流れる冷媒の飽和温度(50℃)が外気温(30℃)
まで冷却されたとしても、20℃のサブクールしか得ら
れないことになる。
【0009】従って、図10および図11に示すサブク
ールサイクルにおいて、仮に室内凝縮器202で20℃
のサブクールが得られるようにサブクール制御弁100
の調節バネ104のバネ力を設定した場合には、室内蒸
発器203で冷却された0℃近い冷風が室内凝縮器20
2に当たる時でもサブクールを20℃に制御しようとす
る。このため、上述したように0℃近い冷風を利用して
十分大きなサブクール(上述の説明では50℃)を得る
ことができなくなる。
【0010】逆に、室内凝縮器202で50℃のサブク
ールが得られるようにサブクール制御弁100の調節バ
ネ104のバネ力を設定した場合には、図10に示すサ
イクルで室内凝縮器202に当たる送風空気の温度が3
0℃前後の時、あるいは図11に示すサイクルでエアミ
ックスダンパ215が室内凝縮器202を閉じた時で
も、室内凝縮器202または室外凝縮器213で50℃
のサブクールを得るまでサブクール制御弁100で絞り
部102の開度を絞ろうとするため、高圧側の圧力が大
幅に上昇してしまう。
【0011】このように、従来のサブクール制御弁10
0では、室内凝縮器202内で所定のサブクールが得ら
れるように調節バネ104のバネ力が設定されているこ
とから、上述のように、室内凝縮器202に当たる空気
の温度が大きく変化するようなサイクルを構成する場合
に対応することができない(サブクールを大きく変化さ
せて制御することができない)。この結果、サイクル効
率が悪化して、消費動力の増大を招くことになる。
【0012】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、その目的は、室内凝縮器に送風される空気の温度
変化が大きい場合でも、サイクル効率を上げるのに最適
なサブクールを得ることのできる冷凍サイクルを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を備える。請求項1で
は、冷媒凝縮器の下流で冷媒通路の通路断面積を可変す
る弁体を有し、この弁体の弁開度に応じて冷媒流量を調
節することにより、前記冷媒凝縮器で得られる過冷却度
を制御する過冷却度制御弁において、この過冷却度制御
弁は、前記冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変化に応じ
て内部圧力が変化し、空気温度が高い程、その内部圧力
により前記弁体の弁開度を大きくする方向へ作用する一
方の圧力室、および前記冷媒凝縮器より流出した冷媒の
温度変化に応じて内部圧力が変化し、冷媒温度が高い
程、その内部圧力により前記弁体の弁開度を小さくする
方向へ作用する他方の圧力室を有し、前記一方の圧力室
の内部圧力と前記他方の圧力室の内部圧力との圧力差に
基づいて前記弁体の弁開度を制御することを特徴とす
る。
【0014】請求項1に記載された過冷却度制御弁は、
請求項2において、冷媒の流れ方向における前記冷媒凝
縮器の下流に配されて、前記弁体を内蔵するとともに、
前記一方の圧力室および前記他方の圧力室が設けられた
弁本体と、前記冷媒凝縮器を通過する通風系で前記冷媒
凝縮器の風上に配されて、前記冷媒凝縮器へ送られる空
気の温度変化を圧力変化として検知する感温筒と、この
感温筒と前記一方の圧力室とを連通して、前記感温筒の
圧力変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達手段とを有
することを特徴とする。
【0015】請求項1に記載された過冷却度制御弁は、
請求項3において、前記一方の圧力室を形成する外壁面
に、空気の温度変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達
部材が設けられて、この伝達部材が前記冷媒凝縮器を通
過する通風系で前記冷媒凝縮器へ送られる空気の流れに
晒される状態に配置されたことを特徴とする。
【0016】請求項1〜3に記載された何れかの過冷却
度制御弁は、請求項4において、前記一方の圧力室の内
部圧力と前記他方の圧力室の内部圧力との圧力差に応じ
て変位するダイヤフラムを有し、前記弁体は、前記ダイ
ヤフラムの変位に連動して弁開度を可変することを特徴
とする。
【0017】また、請求項5では、通過する空気との熱
交換によって内部を流れる冷媒を凝縮液化する冷媒凝縮
器と、この冷媒凝縮器の下流で冷媒通路の通路断面積を
可変する弁体を有し、この弁体の弁開度に応じて冷媒流
量を調節することにより、前記冷媒凝縮器で得られる過
冷却度を制御する過冷却度制御弁とを備え、この過冷却
度制御弁は、前記冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変化
に応じて内部圧力が変化し、空気温度が高い程、その内
部圧力により前記弁体の弁開度を大きくする方向へ作用
する一方の圧力室、および前記冷媒凝縮器より流出した
冷媒の温度変化に応じて内部圧力が変化し、冷媒温度が
高い程、その内部圧力により前記弁体の弁開度を小さく
する方向へ作用する他方の圧力室を有し、前記一方の圧
力室の内部圧力と前記他方の圧力室の内部圧力との圧力
差に基づいて前記弁体の弁開度を制御することを特徴と
する。
【0018】請求項5に記載された過冷却度制御弁は、
請求項6において、冷媒の流れ方向における前記冷媒凝
縮器の下流に配されて、前記弁体を内蔵するとともに、
前記一方の圧力室および前記他方の圧力室が設けられた
弁本体と、前記冷媒凝縮器を通過する通風系で前記冷媒
凝縮器の風上に配されて、前記冷媒凝縮器へ送られる空
気の温度変化を圧力変化として検知する感温筒と、この
感温筒と前記一方の圧力室とを連通して、前記感温筒の
圧力変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達手段とを有
することを特徴とする。
【0019】請求項5に記載された過冷却度制御弁は、
請求項7において、前記一方の圧力室を形成する外壁面
に、空気の温度変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達
部材が設けられて、この伝達部材が前記冷媒凝縮器を通
過する通風系で前記冷媒凝縮器へ送られる空気の流れに
晒される状態に配置されたことを特徴とする。
【0020】請求項5〜7に記載された何れかの過冷却
度制御弁は、請求項8において、前記一方の圧力室の内
部圧力と前記他方の圧力室の内部圧力との圧力差に応じ
て変位するダイヤフラムを有し、前記弁体は、前記ダイ
ヤフラムの変位に連動して弁開度を可変することを特徴
とする。
【0021】
【作用】冷媒凝縮器で得られる過冷却度を制御する過冷
却度制御弁は、一方の圧力室の内部圧力が弁体の弁開度
を大きくする方向へ作用し、他方の圧力室の内部圧力が
弁体の弁開度を小さくする方向へ作用する。一方の圧力
室は、冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変化に応じて内
部圧力が変化し、他方の圧力室は、冷媒凝縮器より流出
した冷媒の温度変化に応じて内部圧力が変化する。
【0022】そこで、今、冷媒凝縮器に送風される空気
の温度(以下吸込空気温度と言う)が低下すると、ま
ず、一方の圧力室の内部圧力が低下することから、弁体
は、弁開度が小さくなる方向へ変位する。その結果、冷
媒凝縮器より流出する冷媒の温度(以下出口冷媒温度と
言う)が低下して、他方の圧力室の内部圧力が低下する
ことから、弁体は、弁開度が大きくなる方向へ変位す
る。
【0023】また、冷媒凝縮器の吸込空気温度が高くな
ると、まず、一方の圧力室の内部圧力が上昇することか
ら、弁体は、弁開度が大きくなる方向へ変位する。その
結果、冷媒凝縮器の出口冷媒温度が上昇して、他方の圧
力室の内部圧力が高くなることから、弁体は、弁開度が
小さくなる方向へ変位する。
【0024】このように、冷媒凝縮器の吸込空気温度の
変化に伴って、冷媒凝縮器の出口冷媒温度が変化する。
また、冷媒凝縮器で得られる過冷却度は、冷媒凝縮器で
の飽和冷媒温度と冷媒凝縮器の出口冷媒温度との温度差
であることから、冷媒凝縮器の出口冷媒温度が冷媒凝縮
器の吸込空気温度の変化に伴って変化することは、冷媒
凝縮器で得られる過冷却度が冷媒凝縮器の吸込空気温度
の変化に伴って変化することになる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の冷凍サイクルを用いた車両用
空気調和装置の第1実施例を図1〜5を基に説明する。
図1は車両用空気調和装置の全体模式図である。本実施
例の車両用空気調和装置1は、電気自動車に搭載される
もので、車室内に空調空気を導くダクト2、このダクト
2内に空気を導入して車室内へ送る送風機3、アキュム
レータ式冷凍サイクル4、およびエアコン制御装置5
(図3参照)を備える。
【0026】ダクト2は、その上流端に車室内空気(内
気)を導入するための内気導入口6、7と車室外空気
(外気)を導入するための外気導入口8とが設けられて
おり、一方の内気導入口6と外気導入口8との導入空気
量が内外気切替ダンパ9によって調節される。他方の内
気導入口7は常時開口されている。
【0027】ダクト2の下流端は、車両のフロントガラ
スに向かって送風空気を吐出するデフロスタ吹出口1
0、乗員の上半身に向かって送風空気を吐出するフェイ
ス吹出口11、乗員の足元に向かって送風空気を吐出す
るフット吹出口12に連絡されている。各吹出口10〜
12は、吹出口モードに応じて作動するモードダンパ1
3および吹出口切替ダンパ14によって切り替えられ
る。
【0028】また、ダクト2内には、ダクト2内の通風
路を二分割する仕切壁15が設置されている。この仕切
壁15は、内気導入口7よりフット吹出口12に至る通
風路2aと、内気導入口6あるいは外気導入口8よりデ
フロスタ吹出口10およびフェイス吹出口11に至る通
風路2bを形成する。
【0029】送風機3は、遠心式ファン3aとブロワモ
ータ3bより成り、ブロワモータ3bへの印加電圧(ブ
ロワ電圧)に応じて、送風量(ブロワモータ3bの回転
速度)が決定される。ブロワ電圧は、モータ駆動回路1
6(図3参照)を介して、エアコン制御装置5からの制
御信号に基づいて制御される。
【0030】冷凍サイクル4は、冷媒圧縮機17、室外
熱交換器18、減圧装置19、室内蒸発器20、室内凝
縮器21(本発明の冷媒凝縮器)、サブクール制御弁2
2(本発明の過冷却度制御弁)、アキュムレータ23、
および流路切替手段(後述する)を備える。
【0031】冷媒圧縮機17は、電動モータ24(図3
参照)によって駆動されるもので、電動モータ24の回
転速度に応じて冷媒吐出量が変化する。電動モータ24
は、インバータ25の周波数特性に基づいて回転速度を
可変する。室外熱交換器18は、ダクト2の外部(車室
外)に配されて、外気と冷媒との熱交換を行うもので、
室外ファン26の送風を受けることにより、暖房運転時
には冷媒蒸発器として機能して、冷房運転時には冷媒凝
縮器として機能する。
【0032】減圧装置19は、冷房運転時および除湿・
除霜運転時に室内蒸発器20へ送られる冷媒を減圧膨脹
するもので、本実施例ではキャピラリチューブを使用す
る。室内蒸発器20は、ダクト2内に配されて、減圧装
置19によって減圧膨脹された低温低圧の冷媒との熱交
換によって、室内蒸発器20を通過する空気を冷却す
る。
【0033】室内凝縮器21は、ダクト2内で室内蒸発
器20の風下に配されて、高温高圧の冷媒との熱交換に
よって、室内凝縮器21を通過する空気を加熱する。な
お、この室内凝縮器21が配されたダクト2内には、室
内蒸発器20を通過した空気が室内凝縮器21を迂回す
ることのできる冷風バイパス路27が設けられている。
そして、この冷風バイパス路27には、運転モードに応
じて冷風バイパス路27を開閉する冷風バイパスダンパ
28が設けられている。
【0034】サブクール制御弁22は、図2に示すよう
に、室内凝縮器21の下流に配される弁本体22a、室
内凝縮器21へ送風される空気の温度変化を圧力変化と
して検知する感温筒22b、この感温筒22bと弁本体
22aとを接続するキャピラリチューブ22c(本発明
の伝達手段)より構成される。
【0035】弁本体22aは、略円筒形状を成す弁ハウ
ジング220、この弁ハウジング220の上端開口部を
気密に覆うロアヘッダ221とアッパヘッダ222、ロ
アヘッダ221の内周面に螺着される仕切板223、ロ
アヘッダ221とアッパヘッダ222との間に挟持され
るダイヤフラム224、このダイヤフラム224の変位
に伴って作動する弁体225、この弁体225を付勢す
るスプリング226、このスプリング226の取付け荷
重を調節する調節ねじ227等より構成される。
【0036】弁ハウジング220は、その周壁面に、そ
れぞれ内部空間と連通する入口継手228と出口継手2
29とが設けられている。そして、その入口継手228
から出口継手229に至る内部空間には、通路断面積を
絞る絞り壁230が設けられて、この絞り壁230によ
って形成される絞り孔231の開度が弁体225の変位
によって調節される。また、絞り壁230には、絞り孔
231が弁体225によって全閉された時に、高圧側の
異常上昇を防止するためのブリードポート232が設け
られている。
【0037】ロアヘッダ221とアッパヘッダ222
は、仕切板223によって弁ハウジング220の内部空
間と気密に区画された密閉空間を形成する。ロアヘッダ
221は、弁ハウジング220の上端外周面に螺着さ
れ、アッパヘッダ222は、ロアヘッダ221の外周端
面にろう付け又は溶接等により接合されている。また、
ロアヘッダ221とアッパヘッダ222の外周は、断熱
材233によって全体が覆われている。
【0038】仕切板223は、熱伝導性に優れた金属製
(例えば銅製、アルミニウム製等)で、その両面には、
熱伝達を良くするために多数のフィン234が一体(別
体でも良い)に設けられている。
【0039】ダイヤフラム224は、ステンレスの薄板
によって形成されて、密閉空間をアッパヘッダ222と
の間に形成される一方の圧力室235と、ロアヘッダ2
21および仕切板223との間に形成される他方の圧力
室236とに区画する。この一方の圧力室235には、
冷凍サイクル4に使用される冷媒より高い圧力を有し、
使用される冷媒と近い圧力/温度特性の傾きを有するガ
スが封入され、他方の圧力室236には、冷凍サイクル
4に使用される冷媒あるいはその冷媒と近い圧力/温度
特性を有するガスが封入されている。
【0040】ダイヤフラム224の下面(他方の圧力室
236側)には、ダイヤフラム224が他方側へ変位す
る量を規制するストッパ237が固着されている。この
ストッパ237は、一方の圧力室235の内部圧力が他
方の圧力室236の内部圧力より所定値以上大きくなる
と、ロアヘッダ221の内壁面に当接して、ダイヤフラ
ム224がそれ以上変位しないように規制することがで
きる。なお、ストッパ237には、ストッパ237がロ
アヘッダ221の内壁面に当接することで分断される他
方の圧力室236内を連通する連通路238が設けられ
ている。
【0041】弁体225は、弁ハウジング220の内部
空間で絞り孔231の下流側に配されており、ストッパ
237およびストッパ237に連結されたロッド239
を介してダイヤフラム224の変位が伝達される。な
お、ロッド239は、仕切板223に対してOリング2
40を介して気密に上下移動(摺動)ができるように装
着されている。
【0042】スプリング226は、弁体225と調節ね
じ227との間に配されて、絞り孔231の開度(弁開
度)が小さくなる方向へ弁体225を付勢する。従っ
て、弁体225は、絞り孔231の開度を大きくする方
向に作用する一方の圧力室235の内部圧力と、絞り孔
231の開度を小さくする方向に作用する他方の圧力室
236の内部圧力およびスプリング226の付勢力とが
釣り合った位置に変位する。
【0043】調節ねじ227は、弁ハウジング220の
下端側内周面に螺着されるとともに、弁ハウジング22
0の下端開口部に螺着されるボトムカバー241にOリ
ング242を介して回転可能な状態で組付けられてお
り、弁ハウジング220に対する螺着位置を調節するこ
とにより、スプリング226の取付け荷重を調節するこ
とができる。ボトムカバー241には、ボトムカバー2
41より突出する調節ねじ227の端部を覆うキャップ
243が取り付けられている。
【0044】感温筒22bは、ダクト2内で室内凝縮器
21より風上側に配置されている。但し、本実施例のよ
うに室内凝縮器21を通過する空気が仕切壁15によっ
て内気と外気とに分離される場合は、室内凝縮器21の
冷媒出口側の空気温度を検出できる位置に配置される。
この感温筒22bの内部には、空気の温度変化を圧力変
化として検知するための感温ガス(例えば、冷凍サイク
ル4に使用する冷媒より高い圧力を有し、使用する冷媒
と近い圧力/温度特性の傾きを有する媒体)が封入され
ている。また、感温筒22bの外周面には、熱伝達を良
くするために多数のフィン244が設けられている。
【0045】キャピラリチューブ22cは、一端が感温
筒22bに接続されて、他端がアッパヘッダ222の中
央部に接続されることにより、感温筒22bの内部と一
方の圧力室235とを連通する。
【0046】アキュムレータ23は、冷凍サイクル4内
の冷媒を一時蓄えるとともに、冷媒圧縮機17に液冷媒
が吸い込まれるのを防止するために、気相冷媒のみを送
り出す。
【0047】流路切替手段は、運転モードに応じて冷媒
の流れ方向を切り替えるもので、四方弁29、第1電磁
弁30、第2電磁弁31、第3電磁弁32、および逆止
弁33、34より成る。四方弁29は、運転モードに応
じて冷媒流路が切り替わるもので、冷房モード時には、
冷媒圧縮機17より吐出された冷媒を室外熱交換器18
側へ導き、暖房モード時および除湿モード時には、冷媒
圧縮機17より吐出された冷媒を室内凝縮器21側へ導
く。
【0048】第1電磁弁30は、減圧装置19および室
内蒸発器20を迂回して室外熱交換器18の出口側と室
内蒸発器20の出口側とを結ぶ第1迂回路35に介在さ
れて、その第1迂回路35を開閉する。第2電磁弁31
は、減圧装置19を迂回して室外熱交換器18の出口側
と室内蒸発器20の入口側とを結ぶ第2迂回路36に介
在されて、その第2迂回路36を開閉する。第3電磁弁
32は、サブクール制御弁22を迂回して室内凝縮器2
1の出口側と逆止弁33の上流側とを結ぶ第3迂回路3
7に介在されて、その第3迂回路37を開閉する。
【0049】なお、各運転モードの時の冷媒の流れを図
中に矢印で示す。但し、冷房モード:矢印C、暖房モー
ド:矢印H、除湿暖房モード:矢印DH 、除湿・除霜モ
ード:矢印DC で表す。
【0050】エアコン制御装置5は、空調制御に係る制
御プログラムや各種の演算式等が記憶されたマイクロコ
ンピュータ(図示しない)を内蔵する。このエアコン制
御装置5は、図3に示すように、エアコン操作パネル3
8より出力される操作信号および各センサ(後述する)
からの検出信号に基づいて、各ダンパ(内外気切替ダン
パ9、モードダンパ13、吹出口切替ダンパ14、冷風
バイパスダンパ28)を駆動する各サーボモータ9a、
13a、14a、28a、モータ駆動回路16、インバ
ータ25、室外ファン26、四方弁29、電磁弁30〜
32等を通電制御する。
【0051】上記のセンサは、車室内温度Trを検出す
る内気センサ39、車室外温度Tamを検出する外気セン
サ40、日射量Tsを検出する日射センサ41等である
(図3参照)。
【0052】次に、サブクール制御弁22が機能する暖
房モード時および除湿暖房モード時の作動について説明
する。 イ)暖房モード時 冷媒圧縮機17より吐出された冷媒は、四方弁29→室
内凝縮器21→サブクール制御弁22→逆止弁33→室
外熱交換器18→第1電磁弁30→アキュムレータ23
を順に流れた後、再び冷媒圧縮機17に吸引される。一
方、送風機3より送られた空気は、室内蒸発器20を通
過した後、室内凝縮器21で加熱されて車室内に吹き出
される。
【0053】ロ)除湿暖房モード時 冷媒圧縮機17より吐出された冷媒は、四方弁29→室
内凝縮器21→サブクール制御弁22→逆止弁33→室
外熱交換器18→第2電磁弁31→室内蒸発器20→ア
キュムレータ23を順に流れた後、再び冷媒圧縮機17
に吸引される。一方、送風機3より送られた空気は、室
内蒸発器20で除湿された後、室内凝縮器21で加熱さ
れて車室内に吹き出される。
【0054】上記の暖房モード時および除湿暖房モード
時において、サブクール制御弁22は、弁体225の弁
開度に応じて絞り孔231を通過する冷媒流量を調節す
ることにより、室内凝縮器21で得られるサブクールを
制御する。そこで、弁体225の挙動を説明する。弁体
225は、絞り孔231の開度を大きくする方向に作用
する一方の圧力室235の内部圧力と、絞り孔231の
開度を小さくする方向に作用する他方の圧力室236の
内部圧力およびスプリング226の付勢力とが釣り合っ
た位置に変位する。
【0055】一方の圧力室235の内部圧力は、ダクト
2内で室内凝縮器21へ送られる空気、即ち室内凝縮器
21の吸込空気の温度変化に応じて変化し、他方の圧力
室236の内部圧力は、室内凝縮器21より流出する出
口冷媒の温度変化に応じて変化する。従って、サブクー
ル制御弁22は、一方の圧力室235の内部圧力と他方
の圧力室236の内部圧力との差、即ち室内凝縮器21
の吸込空気温度に相当する冷媒の飽和圧力より略ΔP高
い圧力P1 (感温筒22bおよび一方の圧力室235に
封入された媒体の圧力)と室内凝縮器21の出口冷媒温
度に相当する冷媒(他方の圧力室236に封入された媒
体)の飽和圧力P2 との差が略一定となるように自己制
御を行なうことになる(図4参照)。
【0056】そこで、今、室内凝縮器21の吸込空気温
度が低下する場合を考えると、まず、感温筒22bの内
部圧力が低下するのに伴って一方の圧力室235の内部
圧力が低下する。従って、弁体225は、一旦、絞り孔
231の開度が小さくなる方向へ変位する。これによ
り、室内凝縮器21の出口冷媒温度が低下することか
ら、仕切板223を介して出口冷媒の温度変化が伝達さ
れる他方の圧力室236の内部圧力が低下する。その結
果、弁体225は、絞り孔231の開度が大きくなる方
向へ変位して、一方の圧力室235の内部圧力と、他方
の圧力室236の内部圧力およびスプリング226の付
勢力とが釣り合う位置で静止する。
【0057】また、室内凝縮器21の吸込空気温度が高
くなる場合では、まず、感温筒22bの内部圧力が高く
なるのに伴って一方の圧力室235の内部圧力が高くな
る。従って、弁体225は、一旦、絞り孔231の開度
が大きくなる方向へ変位する。これにより、室内凝縮器
21の出口冷媒温度が上昇することから、仕切板223
を介して出口冷媒の温度変化が伝達される他方の圧力室
236の内部圧力が高くなる。その結果、弁体225
は、絞り孔231の開度が小さくなる方向へ変位して、
一方の圧力室235の内部圧力と、他方の圧力室236
の内部圧力およびスプリング226の付勢力とが釣り合
う位置で静止する。
【0058】このように、室内凝縮器21の吸込空気温
度の変化に伴って、室内凝縮器21の出口冷媒温度が変
化する。また、室内凝縮器21で得られるサブクール
は、室内凝縮器21での飽和冷媒温度と室内凝縮器21
の出口冷媒温度との温度差であることから、室内凝縮器
21の出口冷媒温度が室内凝縮器21の吸込空気温度の
変化に伴って変化することは、室内凝縮器21で得られ
るサブクールが、室内凝縮器21の吸込空気温度の変化
に伴って変化することになる。
【0059】これは、暖房運転および除湿暖房運転時に
おいて、冷凍サイクル4の成績係数(COP)が最大と
なる最適なサブクールが、室内凝縮器21の吸込空気の
温度変化に対して図5に示すような関係となることか
ら、調節ねじ227によってスプリング226の取付け
荷重を適切に調節することにより、室内凝縮器21で得
られるサブクールをCOPが略最大となる最適値に自己
制御することが可能となる。
【0060】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
6はサブクール制御弁22の断面図である。本実施例の
サブクール制御弁22は、図6に示すように、一方の圧
力室235を形成するアッパヘッダ222の外壁面に多
数のフィン245(本発明の伝達部材)を一体もしくは
別体で設けたものである。
【0061】このサブクール制御弁22は、図7に示す
ように、弁本体22aはダクト2の外部に設置されて、
フィン245のみがダクト2内で室内凝縮器21の吸込
空気の流れに晒される状態に配置されている。これによ
り、フィン245によって室内凝縮器21の吸込空気の
温度変化を検知して一方の圧力室235に伝達すること
ができるため、第1実施例に示した感温筒22bおよび
キャピラリチューブ22cを廃止することができる。な
お、図7では、弁本体22aをダクト2の外部に設置し
たが、ダクト2の内部に配置することも可能である。
【0062】〔変形例〕第1実施例では、室内凝縮器2
1の吸込空気温度を検知する応答性を向上させるために
感温筒22bの外周面にフィン244を設けたが、必ず
しもフィン244を設ける必要はない。同様に、仕切板
223に多数のフィン234を設けたが、必ずしもフィ
ン234を設ける必要はない。
【0063】また、絞り壁230 にブリードポート23
2を設けたが、このブリードポート232は無くても良
い。さらには、ロアヘッダ221およびアッパヘッダ2
22の外周を断熱材233で覆ったが、必ずしも断熱材
233で覆う必要はない。
【0064】実施例では、一方の圧力室235には、冷
凍サイクル4に使用される冷媒より高い圧力を有し、使
用される冷媒と近い圧力/温度特性の傾きを有するガス
を封入し、他方の圧力室236には、冷凍サイクル4に
使用される冷媒あるいはその冷媒と近い圧力/温度特性
を有するガスを封入したが、一方の圧力室235には、
冷凍サイクル4に使用される冷媒あるいはその冷媒に近
い圧力/温度特性を有するガスを封入し、他方の圧力室
236には、冷凍サイクル4に使用される冷媒より低い
圧力/温度特性の傾きを有するガスを封入しても良い。
【0065】
【発明の効果】本発明の冷凍サイクルは、過冷却度制御
弁において、室内凝縮器の吸込空気の温度変化に応じて
変化する一方の圧力室の内部圧力と、室内凝縮器の出口
冷媒の温度変化に応じて変化する他方の圧力室の内部圧
力との圧力差に基づいて弁開度を制御することにより、
室内凝縮器の吸込空気温度の変化に伴って室内凝縮器で
得られる過冷却度が変化する。従って、室内凝縮器の吸
込空気温度が大きく変化しても、サイクル効率(CO
P)が略最大となる最適な過冷却度を得ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る車両用空気調和装置の全体模式
図である。
【図2】サブクール制御弁の断面図である。
【図3】本実施例の制御系を示すブロック図である。
【図4】サブクール制御弁の弁開度特性を示すグラフで
ある。
【図5】室内凝縮器の吸込空気温度と最適サブクール値
との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施例に係わるサブクール制御弁
の断面図である。
【図7】図6に示すサブクール制御弁を用いた空気調和
装置の模式図である。
【図8】従来技術に係るサブクール制御弁の模式図であ
る。
【図9】室内凝縮器の吸込空気温度とサブクール値との
関係を示すグラフである。
【図10】従来技術を説明する空気調和装置の全体模式
図である。
【図11】従来技術を説明する空気調和装置の全体模式
図である。
【符号の説明】
2 ダクト 4 冷凍サイクル 21 室内凝縮器 22 サブクール制御弁(過冷却度制御弁) 22a 弁本体 22b 感温筒 22c キャピラリチューブ(伝達手段) 224 ダイヤフラム 225 弁体 235 一方の圧力室 236 他方の圧力室 245 フィン(伝達部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒凝縮器の下流で冷媒通路の通路断面積
    を可変する弁体を有し、この弁体の弁開度に応じて冷媒
    流量を調節することにより、前記冷媒凝縮器で得られる
    過冷却度を制御する過冷却度制御弁において、 この過冷却度制御弁は、 前記冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変化に応じて内部
    圧力が変化し、空気温度が高い程、その内部圧力により
    前記弁体の弁開度を大きくする方向へ作用する一方の圧
    力室、および前記冷媒凝縮器より流出した冷媒の温度変
    化に応じて内部圧力が変化し、冷媒温度が高い程、その
    内部圧力により前記弁体の弁開度を小さくする方向へ作
    用する他方の圧力室を有し、前記一方の圧力室の内部圧
    力と前記他方の圧力室の内部圧力との圧力差に基づいて
    前記弁体の弁開度を制御することを特徴とする過冷却度
    制御弁。
  2. 【請求項2】冷媒の流れ方向における前記冷媒凝縮器の
    下流に配されて、前記弁体を内蔵するとともに、前記一
    方の圧力室および前記他方の圧力室が設けられた弁本体
    と、 前記冷媒凝縮器を通過する通風系で前記冷媒凝縮器の風
    上に配されて、前記冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変
    化を圧力変化として検知する感温筒と、 この感温筒と前記一方の圧力室とを連通して、前記感温
    筒の圧力変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の過冷却度制御
    弁。
  3. 【請求項3】前記一方の圧力室を形成する外壁面に、空
    気の温度変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達部材が
    設けられて、この伝達部材が前記冷媒凝縮器を通過する
    通風系で前記冷媒凝縮器へ送られる空気の流れに晒され
    る状態に配置されたことを特徴とする請求項1記載の過
    冷却度制御弁。
  4. 【請求項4】前記一方の圧力室の内部圧力と前記他方の
    圧力室の内部圧力との圧力差に応じて変位するダイヤフ
    ラムを有し、 前記弁体は、前記ダイヤフラムの変位に連動して弁開度
    を可変することを特徴とする請求項1〜3記載の何れか
    の過冷却度制御弁。
  5. 【請求項5】通過する空気との熱交換によって内部を流
    れる冷媒を凝縮液化する冷媒凝縮器と、 この冷媒凝縮器の下流で冷媒通路の通路断面積を可変す
    る弁体を有し、この弁体の弁開度に応じて冷媒流量を調
    節することにより、前記冷媒凝縮器で得られる過冷却度
    を制御する過冷却度制御弁とを備え、 この過冷却度制御弁は、 前記冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変化に応じて内部
    圧力が変化し、空気温度が高い程、その内部圧力により
    前記弁体の弁開度を大きくする方向へ作用する一方の圧
    力室、および前記冷媒凝縮器より流出した冷媒の温度変
    化に応じて内部圧力が変化し、冷媒温度が高い程、その
    内部圧力により前記弁体の弁開度を小さくする方向へ作
    用する他方の圧力室を有し、前記一方の圧力室の内部圧
    力と前記他方の圧力室の内部圧力との圧力差に基づいて
    前記弁体の弁開度を制御することを特徴とする冷凍サイ
    クル。
  6. 【請求項6】前記過冷却度制御弁は、 冷媒の流れ方向における前記冷媒凝縮器の下流に配され
    て、前記弁体を内蔵するとともに、前記一方の圧力室お
    よび前記他方の圧力室が設けられた弁本体と、 前記冷媒凝縮器を通過する通風系で前記冷媒凝縮器の風
    上に配されて、前記冷媒凝縮器へ送られる空気の温度変
    化を圧力変化として検知する感温筒と、 この感温筒と前記一方の圧力室とを連通して、前記感温
    筒の圧力変化を前記一方の圧力室に伝達する伝達手段と
    を有することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイク
    ル。
  7. 【請求項7】前記過冷却度制御弁は、 前記一方の圧力室を形成する外壁面に、空気の温度変化
    を前記一方の圧力室に伝達する伝達部材が設けられて、
    この伝達部材が前記冷媒凝縮器を通過する通風系で前記
    冷媒凝縮器へ送られる空気の流れに晒される状態に配置
    されたことを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル。
  8. 【請求項8】前記過冷却度制御弁は、 前記一方の圧力室の内部圧力と前記他方の圧力室の内部
    圧力との圧力差に応じて変位するダイヤフラムを有し、 前記弁体は、前記ダイヤフラムの変位に連動して弁開度
    を可変することを特徴とする請求項5〜7記載の何れか
    の冷凍サイクル。
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