JPH0733169A - 段ボール製緩衝材およびその製造方法 - Google Patents

段ボール製緩衝材およびその製造方法

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JPH0733169A
JPH0733169A JP5158471A JP15847193A JPH0733169A JP H0733169 A JPH0733169 A JP H0733169A JP 5158471 A JP5158471 A JP 5158471A JP 15847193 A JP15847193 A JP 15847193A JP H0733169 A JPH0733169 A JP H0733169A
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JP
Japan
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cushioning material
cutting
corrugated cardboard
corrugated
shape
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Application number
JP5158471A
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English (en)
Inventor
Hajime Kawakami
肇 川上
Hidehiro Akitani
秀昊 秋谷
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Kawakami Sangyo KK
Original Assignee
Kawakami Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段ボール積層材を材料として、圧縮強度と緩
衝機能とが並立する緩衝材を実現する。 【構成】 段ボール積層材のフルート軸と交差する二つ
の端面のうち少なくとも一方を、サインカーブ、台形、
鋸歯状などの凹凸面とし、フルート軸方向に荷重がかか
る方向で使用する。 2個以上を積み重ねて使用しても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボールの積層材を使
用した緩衝材とくに包装用の緩衝材に関し、その製造方
法をも包含する。
【0002】
【従来の技術】段ボール(通常は片面段ボール)を多数
枚積層した積層材を、包装用の緩衝材として使用するこ
とがある。 多くは被包装物の四隅や面に当てて、包装
函内でこれを固定するとともに振動や衝撃を緩和するよ
うな用法であって、従来は発泡プラスチックが使用され
ていた分野において、段ボールの方が使用後の処理が容
易であるという理由から、これが発泡プラスチックにと
って代りつつある。
【0003】しかし、段ボール積層材は、そのままでは
方向性が大きく、緩衝材としてあまり適切といえない。
段ボール積層材のブロックに対して荷重をかける方向
を考えると、まず積層面に垂直の方向は、緩衝機能はあ
るものの積層材の圧縮強度が低い。 材料の紙質の選択
や紙厚を増すことでこれに対処しようとすると、積層材
が高価になって実用性が失われる。 フルート軸方向
は、圧縮強度が大きいがその限度を超えたところで突然
座屈する変形をするので、緩衝効果が低い。 第三の方
向は、荷重が加わると段ボール積層材が破損しやすく、
適切でない。
【0004】上記第一の方向に荷重をかける使用法にお
いても、荷重による変形は当初はわずかでも永久歪とな
りやすく、長途の輸送の場合には繰り返し起る変形が積
み重なって変形量が大きくなるから、被包装物と包装函
との間の空隙が大きくなって、緩衝作用が失われるとい
う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、段ボ
ール積層材を用いた緩衝材の上記した欠点を改善し、座
屈以前に弾性変形を起させる構造とすることによって、
緩衝機能を高めたものを提供することにある。 そのよ
うな段ボール製緩衝材の好適な製造方法を提供すること
もまた、本発明の目的に包まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の段ボール製緩衝
材は、たとえば図1に示すように、段ボール積層材を切
断加工して、そのフルート軸と交差する端面の一方また
は両方、図示した例では一方の端面(2)を凹凸面に形
成してなる緩衝材(1A)である。 他方の端面(3)
は平面である。 この緩衝材は、段ボールのフルート軸
の方向に、つまり図で上下の矢印で示した方向に荷重が
加わるように使用する。
【0007】この緩衝材には、以下に述べるように多く
の態様が可能である。
【0008】図2は、上記端面の両方(2,3)を凹凸
面にした例であって、この緩衝材(1B)は、単体で使
用するのに適している。
【0009】別の態様は、後記の実例に示すように、上
記端面の片方を凹凸面にしたものを2個以上、積み重ね
て一体にした緩衝材である。 もちろん、上記端面の片
方を凹凸面としたものと両方を凹凸面にしたものとを2
個以上、積み重ねて一体化した緩衝材も、本発明の態様
に含まれる。
【0010】凹凸の形状は任意であるが、代表的なもの
はサインカーブをはじめとする波形、鋸歯状、半円形
(円の内外どちらも可能)および台形であり、鋸歯や半
円は連続したものでも、断続的なものでも、どちらでも
よい。 異なる凹凸形状の組み合わせが可能であること
も、もちろんである。
【0011】上記の緩衝材は、段ボール積層材の切断加
工によって製造できる。 切断は、凹凸形状に用意した
刃物を押し込む方法によってもよいし、糸ノコによって
もよい。 あるいは流体ジェット噴射による切断も可能
である。
【0012】好ましい製造方法は、段ボール積層材をフ
ルート軸と交差する凹凸面に沿って切断加工し、切断と
同時に、または切断の後に、切断面に接着剤液を吹き付
けて段ボール切断端を固定することからなる。 切断に
伴って紙粉が生じ、これは被包装物にとって有害なこと
が多いから、接着剤によりそれを固定して飛散を防ぐわ
けである。 接着剤としては、酢ビエマルジョンやデン
プン糊が使いやすいが、そのほか任意のものを使用でき
る。
【0013】上記の製造方法の二つの態様のうち後者、
つまり接着剤液の吹き付けを切断の後に行ない、切断時
に切断個所を真空吸引して、発生した紙粉を除去する工
程を付加した態様が実際的である。
【0014】
【作用】図3Aに示す形状寸法の段ボール積層材のブロ
ックに対し、フルート軸方向に荷重をかける圧縮試験を
行なって、図3Bに示す結果を得た。 3種のカーブの
うちとくにσ−S(応力−歪み)線図は、このブロック
が緩衝材としての能力に乏しいことを示している。
【0015】これに対し、図1の緩衝材(1A)は、梁
の部分(4)とそれを支える柱の部分(5)とからなる
形状であり、梁の部分で若干の屈曲が可能であるととも
に、柱の下部の接地面積が小さいから、上下方向の荷重
が加わったとき柱自体も多少の圧縮を受け、全体として
弾性変形能をもつ。
【0016】図2のタイプの緩衝材においては、図1の
緩衝材の柱の部分に関していえることが上下両方に当て
はまるから、緩衝能力はいっそう高くなる。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕片面段ボール(Aフルート、サイズC5)
を積層し厚さ30mmとしたものを切断し、図4Aに示す
ような形状寸法をもった緩衝材とした。
【0018】比較のため、発泡ポリスチレン緩衝材(発
泡倍率約100倍)のブロックを切断して、同じ高さ3
7mmをもった直方体を用意した。
【0019】本発明の段ボール緩衝材と発泡ポリスチレ
ン緩衝材とを、圧縮試験にかけた。得られた曲線を図4
Bに示す。 両者の曲線の形状が類似していることに気
づくであろう。
【0020】〔実施例2〕図5A,図6Aおよび図7A
の形状寸法の緩衝材について圧縮試験を行ない、応力−
歪み曲線をえがかせて、それぞれ図5B,図6Bおよび
図7Bのグラフを得た。
【0021】〔実施例3〕図8Aに側面の形状寸法を示
す二段重ねの段ボール製緩衝材を用意した。 曲線はサ
インカーブである。 上下の緩衝材部品の間は、酢ビエ
マルジョン糊で接着してある。
【0022】この場合も、同じ高さの発泡ポリスチレン
ブロックと比較して圧縮試験を行なった。 結果は図8
Bに示すとおりである。
【0023】〔実施例4〕図9Aに示す側面形状の、三
段重ねの段ボール製緩衝材を製作した。 圧縮試験の結
果を、図9Bに示す。
【0024】
【発明の効果】本発明の段ボール製緩衝材は、材料とす
る段ボールの紙質、紙厚、フルート形状などとともに積
層厚さおよび切断端面の凹凸の形状と寸法を適切にえら
ぶことにより、また種々の形状のものを組み合わせて使
用することにより、さまざまな緩衝特性をもったものと
することができるから、従来の発泡プラスチック緩衝材
が使用されていた用途はもちろん、そのほかの用途にも
使用できる。 紙製品が発泡プラスチック製品に対して
有利であるとされる、使用後の処理の容易さが、本発明
により活きてくる。
【0025】上記の段ボール製緩衝材の製造に当って本
発明の好ましい方法を採用すれば、切断端面からの紙粉
の発生および飛散を防ぐことができ、被包装物に悪影響
を与える心配のない段ボール製緩衝材を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の段ボール製緩衝材の一例を示す斜視
図。
【図2】 本発明の段ボール製緩衝材の別の例を示す側
面図。
【図3】 A)段ボール積層材のブロックを示す斜視
図;B)このブロックの圧縮試験の結果を示すグラフ。
【図4】 A)本発明の段ボール製緩衝材のある例の形
状寸法を示す側面図;B)この緩衝材の圧縮試験の結果
を、発泡ポリスチレン緩衝材と比較して示すグラフ。
【図5】 A)本発明の段ボール製緩衝材のほかの例の
第一のものの形状寸法を示す側面図;B)この緩衝材の
圧縮試験の結果を示すグラフ。
【図6】 A)本発明の段ボール製緩衝材のほかの例の
第二のものの形状寸法を示す側面図;B)この緩衝材の
圧縮試験の結果を示すグラフ。
【図7】 A)本発明の段ボール製緩衝材のほかの例の
第三のものの形状寸法を示す側面図;B)この緩衝材の
圧縮試験の結果を示すグラフ。
【図8】 A)本発明の段ボール製緩衝材の積み重ね型
の例について、形状寸法を示す側面図;B)この緩衝材
の圧縮試験の結果を示すグラフ。
【図9】 A)本発明の段ボール製緩衝材の積み重ね型
の別の例について、形状寸法を示す側面図;B)この緩
衝材の圧縮試験の結果を、発泡ポリスチレン緩衝材と比
較して示すグラフ。
【符号の説明】
1A,1B 段ボール製緩衝材 2 一方の端面 3 他方の端面 4 梁の部分 5 柱の部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール積層材を切断加工して、そのフ
    ルート軸と交差する端面の一方または両方を凹凸面に形
    成してなる段ボール製緩衝材。
  2. 【請求項2】 上記端面の両方を凹凸面にし、単体で使
    用する請求項1の段ボール製緩衝材。
  3. 【請求項3】 上記端面の片方を凹凸面にしたものを2
    個以上、積み重ねて一体にした請求項1の段ボール製緩
    衝材。
  4. 【請求項4】 上記端面の片方を凹凸面としたものと両
    方を凹凸面にしたものとを2個以上、積み重ねて一体化
    した請求項1の段ボール製緩衝材。
  5. 【請求項5】 凹凸の形状を、波形、鋸歯状、半円形お
    よび台形からえらんだ請求項1ないし4のいずれかの段
    ボール製緩衝材。
  6. 【請求項6】 段ボール積層材をフルート軸と交差する
    凹凸面に沿って切断加工し、切断と同時に、または切断
    の後に、切断面に接着剤液を吹き付けて段ボール切断端
    を固定することからなる段ボール製緩衝材の製造方法。
  7. 【請求項7】 接着剤液の吹き付けを切断の後に行な
    い、切断時に切断個所を真空吸引して発生した紙粉を除
    去する工程を付加した請求項6の製造方法。
JP5158471A 1993-06-29 1993-06-29 段ボール製緩衝材およびその製造方法 Pending JPH0733169A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101397503B1 (ko) * 2006-10-19 2014-05-20 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 펠리클 곤포용 완충체 및 곤포 방법
JP2016131816A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社ワークソリューション 使い捨て履物及びその製造方法
US10518499B2 (en) * 2016-09-26 2019-12-31 Corruven Canada Inc. Foldable composite material sheet and structure

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