JPH07331426A - スパッタリングターゲット材の接合方法 - Google Patents

スパッタリングターゲット材の接合方法

Info

Publication number
JPH07331426A
JPH07331426A JP12854694A JP12854694A JPH07331426A JP H07331426 A JPH07331426 A JP H07331426A JP 12854694 A JP12854694 A JP 12854694A JP 12854694 A JP12854694 A JP 12854694A JP H07331426 A JPH07331426 A JP H07331426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
cooling member
target material
vapor
joining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12854694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hama
宏 濱
Hidefumi Kajiwara
英史 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP12854694A priority Critical patent/JPH07331426A/ja
Publication of JPH07331426A publication Critical patent/JPH07331426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】SUS304の20角TP材にCr/Ni/Au/S
nの蒸着膜2の厚さを、0.1μ/0.2μ/0.2μ/
0.1μ として蒸着を行い、テープ剥離テストを行っ
た。 【効果】Cr/Ni/Au/Sn蒸着をターゲットと冷
却部材に行うことにより、高真空下の使用にも耐える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCr系の難接合材ターゲ
ット材と、銅又は銅合金又は難接合材であるステンレス
冷却部材とをろう接合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、冷却部材は熱伝導の良い銅を使
用するのが一般的であり、銅はあらゆるろう材に非常に
濡れやすい性質である。又、銅はめっきによる表面改質
が容易であるので、ターゲット材が難接合材の場合の
み、接合の考慮をする必要があった。
【0003】又、銅とターゲット材は熱膨張係数が異な
るため、特開平1−262088 号,特開平1−262089 号,特
開平2−11759号公報にある様に、ろう接合の冷却過程に
おけるターゲット材及び冷却部材の収縮量が、同一にな
る温度にそれぞれ加熱したり、熱膨張の差異から生じる
反りと、逆方向に反り量に応じた反りを与えつつ、ろう
接合を行っている。
【0004】しかし、温度管理が難しいことや、適当な
反りを逆に与えることは、実作業上難しい。
【0005】又、特願平5−310038 号明細書では、蒸着
材にTi/Pt/Au/Snを用いているが、Ti/P
t/Au/Snは非常に高価であり、接合に多大な費用
がかかっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スパッタリングターゲ
ット材は、銅及び銅合金の冷却部材に接合し、スパッタ
リング装置に装着し、水冷して使用するのが通例であ
る。
【0007】しかし、スパッタリング材のターゲットの
中には、その成分系より水冷による錆発生防止の観点か
ら、銅ではなくてステレンスのような難接合材を冷却部
材として使用する場合がある。
【0008】ステンレスは一般に、ほとんどのろう材に
は濡れにくく、接合は難しい。
【0009】Co系ターゲットや、Nb系ターゲット及
びNiOターゲットも、ろう材には濡れにくい。
【0010】よって、特殊なフラックスを用いないと、
ろう材は濡れ広がらない。
【0011】しかし、高真空状態で用いるスパッタリン
グターゲット材の接合にフラックスを用いると、有害な
ガスが生じスパッタリングに支障をきたす。
【0012】又、表面改質のために、ターゲットと冷却
部材にTi/Pt/Au,Cr/Ni/Auを蒸着する
方法があるが、生成する膜組成の安定化には更に高真空
の下でスパッタリングを行う必要がある。従来の方法で
は、AuとIn半田の濡れ性密着性で十分であったが、
高真空の下では更に濡れ性・密着性を改善しなければな
らなかった。
【0013】本発明の目的は、難接合ターゲットと、難
接合冷却部材の接合を高真空下の使用でも、使用可能で
安価な方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】難接合材であるCo系や
Nb系ターゲット,NiOターゲット及びステンレス冷
却部材に、Cr/Ni/Au/Suの蒸着を行い、表面
の改質を行う。
【0015】この方法によると、特殊なフラックスを用
いないため、高真空状態でも有害なガスの発生は無い。
【0016】最上部膜のSnは、Auと共晶反応を起こ
し、Au−Suになる。又はIn半田にもSnが含有さ
れているので非常に濡れやすく、Snを介してAuとI
n半田が従来より濡れ性が改善され、密着力が強い接合
が行える。
【0017】
【作用】ろう材3に濡れにくいSUS材及びターゲット
材を、非常に濡れ易いCr/Ni/Au/Suの蒸着,
密着力が強い接合が行える。
【0018】膜を形成して、表面改質を行い、従来より
密着強度の大きいろう接合が容易にできる。
【0019】
【実施例】SUS304の20角TP材にCr/Ni/Au/
Snの蒸着膜2の厚さを、0.1μ/0.2μ/0.2μ
/0.1μ として蒸着を行い、テープ剥離テストを行っ
た。
【0020】その結果、剥離は全く認められなかった。
【0021】同様に、Co−Cr−Taターゲット材1
にCr/Ni/Au/Sn蒸着膜2の蒸着を行いテープ
剥離テストを行ったが、剥離は全く認められなかった。
【0022】又、従来のCr/Ni/Au,Ti/Pt
/AuとSUS材との密着強度をダイシェアテストによ
り評価したところ、本発明の密着強度は従来の1.5〜
2倍の値が得られた。
【0023】予備テストの結果、SUS冷却部材4及び
Co−Cr−Taターゲット材1への蒸着性に問題ない
ことを確認し、強度も従来より高くなる事を確認した。
【0024】次に、φ130/φ70×12t SUS
冷却部材4(SUS304)とφ240×6tCo−Cr−T
aターゲット材1の接合を行った。
【0025】SUS冷却部材4はリング状であるので、
その部分のみ蒸着される様に、蒸着マスクを作成し、C
r/Ni/Au/Snをそれぞれ0.1/0.2/0.2
/0.1μmの膜厚で蒸着膜を形成した。
【0026】次にターゲット材にも、SUSのリングの
接合面に蒸着される様に、マスクを作成し、Cr/Ni
/Au/Sn蒸着膜2をSUS材と同じ膜厚になる様
に、蒸着膜を形成した。
【0027】蒸着が終わったターゲットの接合面にIn
半田箔を置き180〜200℃に加熱し、接合面上に溶
接したIn半田をターゲット全面に薄くのばす。
【0028】同様にして、SUS冷却部材4にもIn半
田を全面に薄くのばす。
【0029】次にターゲットと、SUS冷却部材4の接
合面の間に、In半田箔をずれの無い様に積層し、クリ
ップで留め約10kgのおもしを乗せて、雰囲気温度20
0〜230℃の炉の中に入れて約30分保持する。
【0030】この様にして接合を行った結果、剥離,変
形のない接合が、行えた。
【0031】又、接合品の放射線検査の結果、接合部の
面積率95%以上と良好であった。今まで難接合材であ
ったSUS冷却部材4と、Co−Cr−Taターゲット
材1の接合を、特殊な治工具を使用せずに安価で容易に
行うことができた。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、Cr/Ni/Au/S
n蒸着をターゲットと冷却部材に行うことにより、高真
空下の使用にも耐える。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合前の各部材の積層を示す説明図。
【符号の説明】
1…Co−Cr−Taターゲット材、2…Cr/Ni/
Au/Sn蒸着膜、3…ろう材、4…SUS冷却部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターゲット材と、銅及び銅合金又はステン
    レスからなる冷却部材をIn系の半田を用い、これを加
    熱空冷して接合するスパッタリングターゲット材の接合
    方法において、前記ターゲット材と前記冷却部材にCr
    /Ni/Au/Snの蒸着を施して接合することを特徴
    とするスパッタリングターゲット材の接合方法。
JP12854694A 1994-06-10 1994-06-10 スパッタリングターゲット材の接合方法 Pending JPH07331426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12854694A JPH07331426A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 スパッタリングターゲット材の接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12854694A JPH07331426A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 スパッタリングターゲット材の接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07331426A true JPH07331426A (ja) 1995-12-19

Family

ID=14987435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12854694A Pending JPH07331426A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 スパッタリングターゲット材の接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07331426A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016584A1 (en) * 2001-08-13 2003-02-27 N.V. Bekaert S.A. A process for the manufacturing of a sputter target
CN112846560A (zh) * 2021-01-04 2021-05-28 宁波江丰电子材料股份有限公司 一种靶材组件焊接前的处理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003016584A1 (en) * 2001-08-13 2003-02-27 N.V. Bekaert S.A. A process for the manufacturing of a sputter target
US7563488B2 (en) 2001-08-13 2009-07-21 Nv Bekaert Sa Process for the manufacturing of a sputter target
CN112846560A (zh) * 2021-01-04 2021-05-28 宁波江丰电子材料股份有限公司 一种靶材组件焊接前的处理方法
CN112846560B (zh) * 2021-01-04 2022-12-02 宁波江丰电子材料股份有限公司 一种靶材组件焊接前的处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0135937B1 (en) Method of bonding alumina to metal
US3482305A (en) Method of bonding aluminum
US4667871A (en) Tin based ductile brazing alloys
US4643875A (en) Tin based ductile brazing alloys
US4715525A (en) Method of bonding columbium to titanium and titanium based alloys using low bonding pressures and temperatures
EP0932472B1 (en) Method for joining rhenium to columbium
JPH07331426A (ja) スパッタリングターゲット材の接合方法
JP3197835B2 (ja) ベリリウム、銅合金およびステンレス鋼の複合接合体および複合接合方法
US20040060962A1 (en) Method of joining surfaces
JP2726796B2 (ja) 複層摺動部材及びその製造方法
US6720086B1 (en) Liquid interface diffusion bonding of nickel-based superalloys
JPH07166342A (ja) スパッタリングターゲット材の接合方法
US4706872A (en) Method of bonding columbium to nickel and nickel based alloys using low bonding pressures and temperatures
JPH073445A (ja) スパッタリングターゲット材の接合方法
JPH08148086A (ja) スパッタリングターゲット材の接合方法
JP3629578B2 (ja) Ti系材料とCu系の接合方法
JPH0677805B2 (ja) スパツタリング用タ−ゲツトのボンデイング方法
JPH062126A (ja) スパッタリングターゲット材の接合方法
JPH0615426B2 (ja) SiC又はSi▲下3▼N▲下4▼基材とMo又はW基材との接合体
JP2003117685A (ja) 複合ろう材及びろう付加工用複合材並びにろう付け製品
JPH0380162A (ja) セラミック部品と金属部品の接合方法
JPH0222024B2 (ja)
JPS5868489A (ja) 被接合体およびその接合方法
JPH0525620A (ja) スパツタリングターゲツト
JP3199473B2 (ja) 抵抗拡散接合方法