JPH07328064A - 膣の湿気をバランスさせるタンポン及び方法 - Google Patents

膣の湿気をバランスさせるタンポン及び方法

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JPH07328064A
JPH07328064A JP7149760A JP14976095A JPH07328064A JP H07328064 A JPH07328064 A JP H07328064A JP 7149760 A JP7149760 A JP 7149760A JP 14976095 A JP14976095 A JP 14976095A JP H07328064 A JPH07328064 A JP H07328064A
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tampon
absorbent core
suction pressure
capillary suction
vaginal
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JP7149760A
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Theodore A Foley
セオドア・エイ・フオリー
Linda M Pierson
リンダ・エム・ピアソン
Harry L Pine
ハリー・エル・パイン
Ronald P Schreck
ロナルド・ピー・シユレク
Richard A Schroeder
リチヤード・エイ・シユローダー
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    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/20Tampons, e.g. catamenial tampons; Accessories therefor
    • A61F13/2051Tampons, e.g. catamenial tampons; Accessories therefor characterised by the material or the structure of the inner absorbing core
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 早い使用におけるタンポンの毛管吸引圧を減
少させることによって、膣の上皮の乾燥を実質的に減少
させるか又は防止すること。 【構成】 この目的は、タンポン中に疎水性成分例えば
疎水性繊維及び/又は疎水性被覆材料を使用することに
よりタンポンの表面の毛管吸引圧を変えることによって
達成される。比較的低い毛管吸引圧を得るその他の手段
は、タンポンの吸収性コア中の繊維のデニールを増加さ
せること及び/又はタンポンの密度を減少させることを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、身体の世話の製品に関し、そし
て特別には高い体液吸収容量を有するがそれでいて膣の
上皮組織を乾燥せしめないタンポンに関する。本発明は
また、このようなタンポンを製造する方法に関する。
【0002】内部の膣のタンポンを作るそして使用する
技術をよく知った人々は、これらのタンポンの使用が膣
の上皮組織の乾燥を引き起こす可能性があることを長ら
く知っている。乾燥は多くの刺激する膣の状態を引き起
こす可能性があり、そして不快及び感染を導き、タンポ
ン着用者の健康に影響する可能性がある。
【0003】
【先行技術の説明】女性は月経の間の膣のタンポンの使
用が好都合でかつ用意周到であることを認めるけれど
も、彼女らはタンポン使用に付随する多くの不利益及び
不便を見い出した。例えば、タンポンが膣の管を充たす
のに十分に膨張しない場合には、タンポンは不意に漏れ
る可能性がある。タンポンはまた、着用者には知られず
に月経体液によって飽和されたようになりそして漏れ始
める可能性がある。タンポンは、時々、膣の管の中に挿
入するには又はそれから取り除くには堅い。タンポンの
吸収性コアは、時々、抜け落ちて、膣の中に吸収性繊維
を残す。
【0004】タンポンの吸収性コア及び上包みの構成要
素を巧みに扱うことによってこれらの問題を軽減する多
くの試みが為された。
【0005】米国特許第2,710,007号(Gre
inerら)及び米国特許第3,340,874号(B
urgeni)は、体液の急速な吸収を促進するための
タンポン栓の部分における低密度材料の使用の例であ
る。
【0006】幾つかの参照文献は、体液取り込みの速度
を減少させることなく、内側コア繊維が抜け落ちるのを
防止するための及び/又は挿入及び引き出しの際のタン
ポンの潤滑性を改善するための1又は2の疎水性被覆の
使用を述べている。例えば、米国特許第3,055,3
69号(Graham)及び米国特許第3,683,9
12号(Olsonら)は、ナイロン、オーロン、サラ
ン、ダクロン又はポリプロピレンの上包み又はシースを
有するタンポンを述べている。
【0007】米国特許第3,815,601号(Sch
aefer)は、綿−レーヨン又はポリエステルの不織
織物から作られた細かいメッシュの管状上包みの中に入
れられた多数の片のフォームを含むタンポンを述べてい
る。この上包みはそれ自体の上に二つに折り畳まれてい
る。この疎水性上包みは、膣の壁を収集された月経から
隔離することを意図している。
【0008】Des Maraisへの米国特許第3,
994,298号は、ノニオン界面活性剤によって処理
され滑らかにされたフォーム材料から作られた、改善さ
れた湿り膨張特性を有するタンポンを述べている。この
フォームは、Schaefer中で述べられたもののよ
うな体液透過性上包み中に含まれている。
【0009】米国特許第3,976,075号(Chi
naiら)は、吸収力を減少させることなく吸収性パッ
ドの抜け落ち及び縮み(telescoping)を防
止する役割を果たす、接着剤バインダーの非閉塞性パタ
ーン(表面積の5%〜75%)によって、少なくとも一
つの表面の上を覆われた吸収性パッドを述べている。
【0010】米国特許第4,239,043号(Gel
lert)は、親水性の、疎水性の又は部分的に疎水性
のポリマー例えばポリエステルの細長く端が閉じた透過
性シート材料中の親水性ポリエステルフォーム又はフォ
ーム−繊維複合体のブロックから作られたタンポンを述
べている。
【0011】米国特許第4,305,391号(Jac
kson)は、タンポンの取り出しを助けそして飽和し
たタンポンからの逆の流れを防止する2つの体液透過性
疎水性包み及び超吸収剤含有コアから成るタンポンを述
べている。
【0012】米国特許第4,341,214号(Fri
eseら)は、体液透過性の織られた又は不織のスリー
ブ中の疎水性フォームのシリンダーのタンポンを述べて
いる。
【0013】その他の特許は、閉塞性被覆による吸収性
タンポンコアの保護を議論している。例えば、米国特許
第2,330,257号、第4,020,841号(P
oncyら)、並びに第4,816,100号、第4,
859,273号及び第4,863,450号(Fri
ese)はこのようなタンポンに関する。
【0014】タンポンの高度に吸収性のコアと膣との間
の保護のそして滑らかにする界面として親水性被覆を使
用する、先行技術における幾つかの例がある。このよう
な被覆はまた、タンポンコアから膣の壁への繊維の過度
な抜け落ちを減少させるために使用される。このような
参照文献の例は、米国特許第3,322,123号(G
riswoldら)、第4,056,103号(Kac
zmarzykら)及び第5,006,110号(Al
ikhanら)である。
【0015】その他の先行技術の特許は、改善された膨
張力及び速度のために、合成弾性繊維を含むタンポンの
コア中の繊維をブレンドすることを述べている。このよ
うな特許の例は、米国特許第2,761,449号(B
letzinger)及び第4,475,911号(G
ellert)である。
【0016】上で述べたタンポン構造の多くは吸収力及
び吸収速度を増加させることに向けられているけれど
も、このような増加された吸収力の膣の壁に対する効果
に関するものは一つもない。医学文献は、標準的な月経
のタンポンと膣の上皮における乾燥障害との間の強い関
連を報告している。報告された乾燥の程度は、温和か
ら、膣の粘膜のしわ寄せを引き起こす中程度まで、層状
化及び皮むけを引き起こすひどい程度まで、微小潰瘍形
成まで、そして最後には、顕症の粗大な潰瘍形成にまで
及ぶ。各々のレベルの損傷の出現の頻度は、損傷のひど
さが増加するにつれて減少する。このタイプの研究の一
つの例は、Raudrantら、“タンポン利用に従う
膣の粘膜の研究:膣鏡検査、走査電子顕微鏡及び透過型
電子顕微鏡による面”、European J.of
O.B.Gyn. & Reprod.Biolog
、31巻、53〜61頁(1989)であり、高い吸
収力のタンポンは膣の上皮の乾燥を引き起こす可能性が
あり、これは今度は結果として剥離をもたらす可能性が
あることを報告している。
【0017】それ故、本発明の目的は、高度の吸収力を
有するが、それでいて膣の上皮の過度な乾燥を引き起こ
さない新規なタンポン製品を提供することである。
【0018】
【発明の要約】本発明の製品は、タンポン使用の結果と
して起きる可能性がある膣の壁の乾燥を防止するのを助
ける。それらは、タンポンの吸収性コアに月経の又はそ
の他の膣の分泌液を吸収せしめながら、膣の壁からタン
ポンへ湿気をはじきとばすタンポンの潜在力を実質的に
最小にすることによってこれを達成する。乾燥を防止す
ることによって、タンポン着用の間の通常の膣の湿気の
状態が維持される。
【0019】臨床的な研究は、乾いた未使用のタンポン
を膣の上皮に極めて接近して置く時に、膣の上皮の乾燥
は、その自然な湿気、並びに膣及び子宮の分泌液の急速
な初期の取り込みによって部分的には引き起こされるこ
とを示した。膣の上皮の湿気の取り込みは、システムに
おける基体、即ち、湿った膣の上皮及び乾いた高度に吸
収性のタンポンのそれらの相対的な湿気含量を平衡にさ
せようとする傾向のために起きる。この湿気の損失は、
タンポンの吸収性表面並びにコアの毛管吸引圧に起因す
る。増大した乾燥状態は、膣の壁が適切な量の体液及び
分泌液なしのタンポンの引き出しに抵抗する可能性があ
るので、不快さを引き起こす可能性がある。この抵抗
は、上皮の剥離を引き起こす増大した可能性を結果とし
てもたらす。
【0020】本発明によれば、タンポン使用のための膣
の上皮の乾燥の減少は、タンポンによる膣の上皮からの
湿気の毛管吸引圧で誘発されるはじきとばしを減少させ
ることを意図した1以上の技術によって達成される。
【0021】第一に、タンポンのための特別な種類の外
側包みを、タンポンによる毛管吸引圧を減少させるため
に使用することができる。例えば、タンポンの毛管吸引
圧を減少させることは、タンポンの外側部分の実質的な
厚さの親水性を減少させることによって、即ち、タンポ
ンの外側部分を形成する材料の水との接触角を増加させ
ることによって達成することができる。
【0022】第二に、タンポンの吸収性コアの組成を、
毛管吸引圧を減少させるために調節することができる。
タンポン使用に起因する膣の壁の乾燥を減少させること
はまた、タンポンの吸収性コア中の繊維のブレンド中
に、親水性繊維と一緒に疎水性繊維をかなりの量で導入
することによってタンポンのコアの毛管吸引圧を減少さ
せることによって達成することができる。疎水性繊維
は、界面活性剤例えばpolysorbate−20及
び類似物によってそれらを被覆することによって、それ
らの固有の反発力(resiliency)を減少させ
ることなく、湿潤可能にすることができる。タンポンの
毛管吸引圧を減少させるためのなお別の手段は、タンポ
ンコア中の繊維の径を大きくして、毛管吸引圧を減少さ
せるか又はタンポンコアの密度を減少させることであ
る。
【0023】これらの方法のどれかの結局の結果は、挿
入に際しての、即ち、タンポンがしみ込んでいない時の
タンポンの毛管吸引圧の実質的な減少である。これらの
方法の1以上を、タンポンの乾燥力を減少させる際に使
用することができる。勿論、用いられる方法の数が多け
れば多いほど、膣の上皮を乾燥させるリスクはそれだけ
低い。例えば、疎水性外側包み、疎水性繊維を含むコア
繊維ブレンド、コアにおける増大した繊維径及び減少し
たコア密度の組み合わせは、実質的に減少した上皮組織
乾燥力を有する高度に効果的なタンポンを結果としても
たらすことができる。
【0024】
【好ましい実施態様の詳細な説明】膣の上皮の有意の乾
燥がタンポン使用者に関する増大した健康上のリスクを
導く可能性があることが見い出された。増大した乾燥
は、タンポン製造において現在使用されている繊維のタ
イプとは無関係であるように見える。タンポンの毛管吸
引圧を減少させることによって、又は使用の間にタンポ
ンの吸収性コアと膣の上皮との間に実質的に疎水性の被
覆膜を位置付けることによりタンポンの毛管吸引圧を遮
断することによって乾燥を有意に減少させることができ
ることが見い出された。
【0025】かくして、本発明は、膣の壁の乾燥を防止
する新規なタンポン製品及びこのようなタンポン製品を
使用する方法を提供する。乾燥の防止は、乾燥が最も起
きやすい時、挿入に際してそしてしみ込んでいないタン
ポン中への月経の流れの間に殊に重要である。本発明の
タンポンは、タンポンの吸収性コアが慣用的なやり方で
働きそして月経の流れ及び/又はその他の分泌液を吸収
することを可能にしながら乾燥を防止する。
【0026】タンポンの被覆は、コア材料による吸収の
ために体液を通過させることができなければならない。
本発明の製品においては、被覆は、従来の製品の被覆よ
りもずっと低い毛管吸引圧の下での体液の通過を可能に
する。約40mmHg未満の毛管吸引圧が膣の上皮の乾
燥を実質的に減少させることができることが見い出され
た。毛管吸引圧は、好ましくは約30mmHg未満、そ
して更に好ましくは約25mmHg未満である。本発明
のそしてこれまでの市販のタンポンの毛管吸引圧値を、
以下の表1中に述べる。
【0027】
【表1】
【0028】強い毛管吸引圧は、膣の上皮と接触するタ
ンポンの外側表面の実質的に殆ど又はすべてを、比較的
疎水性のしかし多孔性の被覆で覆うことによって本発明
に従って減少させることができる。例えば、開かれた
(apertured)プラスチックフィルムのスリー
ブ又はシースを、慣用の管状タンポンの側壁を覆うため
に使用することができる。好ましくは、被覆はまたタン
ポンの挿入端を包むべきである。最も好ましくは、被覆
はタンポンの引き出し端も同様に取り囲むべきである。
その代わりに、ヒートセット又は接着剤によって一緒に
接着された天然又は合成繊維の織られた又は不織のウェ
ブを使用することができる。例えば、スリーブは、疎水
性ポリマー例えばポリエステル又は類似物の不織の(s
pun−bonded)フィラメント状ウェブで良い。
本発明の幾つかの実施態様においては、被覆は約0.2
5oz/yd2未満の基本重量を有するけれども、被覆
材料が少なくとも約0.25oz/yd2、更に好まし
くは少なくとも約0.75oz/yd2の基本重量を有
することが好ましい。好ましい被覆材料、即ち3デニー
ルの2成分(PETの上のポリエチレン)繊維(BAS
Fから入手できるBASF Merge 1050)か
ら作られた0.25oz/yd2の基本重量を有する熱
的に接合された織物の厚さは、約0.004〜0.00
8インチである。
【0029】被覆材料の厚さを増加させるために、多重
の被覆層を使用することができる。多重層は、毛管吸引
圧が単一プライ被覆又は被覆を全く持たないタンポンよ
りも幾らか高い時でさえ膣の上皮の乾燥を減少させるこ
とが見い出された。それ故、2層の被覆は膣の上皮の乾
燥を減少させるために有用であり、そして好ましくは4
以上の層を本発明の実施において使用することができ
る。特に好ましい実施態様においては、増大した被覆厚
さだけが膣の上皮の乾燥を減少させるために使用される
時には、8層ほど多くの層を被覆材料中で使用すること
ができる。
【0030】本発明の目的のためには、材料は、それが
水によって容易に濡らされない場合には“疎水性”であ
ると考えられる。好ましくは、疎水性材料は、約90°
と等しいか又はそれよりも大きい水との接触角を示す。
疎水性繊維、撥水仕上げ剤によって処理された親水性繊
維、網状フィルム及び開かれたフィルムが、本発明の製
品における疎水性材料としての使用のために適切であ
る。
【0031】疎水性外側包み又は被覆の例は、開かれた
非吸収性被覆材料例えば網状プラスチックフィルムであ
る。この被覆は、吸収性コアと膣の上皮との間の不連続
性を作り出し、それによって膣の上皮の上の吸収性コア
の毛管吸引圧を実質的に減少させる。
【0032】本発明の製品の別の実施態様においては、
繊維状外側包み層は、本発明のタンポンの減少した膣の
上皮乾燥を与えるのに適切な特徴を有する親水性及び疎
水性の両方の天然又は合成繊維のブレンドで良い。親水
性繊維の例は、綿、レーヨン、木材パルプ、及びそれら
の水との接触角を減少させるために処理された疎水性繊
維である。このような処理は、コロナ処理、界面活性剤
処理、化学的エッチング、プラズマ処理及び類似の処理
を含むがそれらに限定されない。疎水性繊維の例は、ポ
リプロピレン、ポリエステル及びポリアミド、又は一成
分例えばポリエステルがもう一つの成分例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン若しくは比較的低い溶融のポリエ
ステルによって包まれている若しくはそれと並んでいる
多成分繊維である。
【0033】その代わりに、耐湿性の疎水性材料例えば
フルオロカーボンを、タンポンの製造の間にその表面に
噴霧、印刷、コーティング及び類似の方法によって付与
することができ、当業者には知られた手段による表面の
上の疎水性材料である。
【0034】タンポンの毛管吸引圧を減少させる別の手
段は、吸収性コアの毛管吸引圧を減少させることによ
る。毛管吸引圧を減少させる一つの手段は、コア中の親
水性繊維の量を減少させそしてそれらを疎水性繊維例え
ばポリエステル及びポリプロピレンによって置き換える
ことによる。かくして、吸収性コア繊維の約10〜約9
0%が疎水性で良い。しかしながら、約20〜約80%
の繊維を親水性としてそして、なお更に好ましくは、約
30〜約70%の繊維を疎水性として持つことが好まし
い。これらの組成は、タンポンが接触する月経の体液を
吸収しそしてそれに保持するのに十分な吸収容量及び保
持力を提供しながら、体液の毛管吸引圧を減少させる結
果を達成するであろう。
【0035】毛管吸引圧を減少させるための別の手段
は、比較的高いデニールの繊維を使用することによる。
これらの比較的高いデニールの繊維は、低いデニールの
繊維よりも大きな径を有する。好ましくは、吸収性コア
を作り上げる繊維のデニールは、少なくとも3でなけれ
ばならない。より大きな繊維は、より大きな繊維間の隙
間を有する吸収性構造体を作り出しそしてより弾力性で
ある。かくして、それらは、繊維の間のより大きな細孔
又は毛管を作り出しそして維持する。これらのより大き
な細孔は、体液がそれらを通過することができる適切な
空間を提供するが、それらの毛管吸引圧は比較的低い。
より大きな細孔を有する構造体は、より小さな細孔を有
する構造体ほど強くはじきとばさない。
【0036】本発明の製品の別の実施態様においては、
吸収性コアの密度が低く、好ましくは約0.25g/c
cよりも大きくない。更に好ましくは、密度は約0.2
g/cc以下でなければならない。しかしながら、幾つ
かの乾燥減少技術を組み入れた本発明の実施態様におい
ては、タンポンの密度は0.4g/ccほど大きくても
良い。
【0037】2以上の上で述べた技術を組み合わせて、
減少した毛管吸引圧のタンポンを作ることができる。最
も好ましくは、膣の上皮の乾燥の最大の減少のために、
本明細書中で述べたすべての技術が用いられる。かくし
て、例えば、本発明によるタンポン製品は、低毛管吸引
圧製品を達成するために、タンポン全体を覆う疎水性被
覆又は外側包み、及び高いデニールの疎水性と親水性の
両方の繊維を含む低密度吸収性コアを有することができ
る。
【0038】本発明のタンポンは、当該技術において知
られた方法に従って作ることができる。一つの特別な方
法を実施例2中で以下に述べる。一般に、親水性繊維の
スライバーを生成させそして単一のタンポンを生成させ
るのに必要な長さに切る。例えば、これは、約1.4g
の親水性繊維であろう。切られたスライバーを一片の被
覆材料の上に置きそして包んで、覆われたタンポン綿撒
糸(pledget)を生成させることができる。汚さ
れた製品を引き出すための使用のためのひもを突き通し
そしてタンポン半加工品を通して輪にすることができ
る。この半加工品を圧縮してタンポン製品を生成させる
ことができる。
【0039】
【実施例】本発明を以下の実施例によって更に説明する
が、本発明はそれらによって限定されない。
【0040】実施例1 生体内の結果 - はじきとばさない被覆の効果 対照製品である通常の吸収力の市販のタンポン(Tam
pax CompakTMブランド)、及び第二の市販の
タンポン(McNeil−PPC,Inc.から入手で
きるo.b.TMタンポン)を非透過性ポリエチレンフィ
ルムによって包むことによって作られたものの乾燥効果
の比較を行った。10人のパネリストの各々に試験製品
又は対照製品のどちらかの挿入の直前に膣鏡内部検査を
行った。各々のパネリストがどちらの製品を着用するか
の選択はランダムに行った。試験はパネリストが月経が
ない間に行いそして3時間続いた。3時間後に、パネリ
ストからタンポンを取り出した。次に、各々のパネリス
トは、彼女が膣の乾燥、層状化(layering)又
は潰瘍形成を有しているかどうかを決定するために再び
膣鏡検査を受けた。各々のパネリストは両方のタンポン
を試験した。パネリストは、第二のタンポンを試験する
前に最小2日待った。
【0041】この試験の結果は、目視検査を基にして各
々のパネリストに“乾燥スコア”を割り当てることによ
って決定した。内部検査を基にした乾燥スコアは以下の
通りであった: 0 - 乾燥なし 1 - 少しの乾燥 2 - 中程度の乾燥 3 - 層状化を伴うひどい乾燥 4 - 微小潰瘍形成を伴うひどい乾燥 試験及び検査の結果を表2中に述べる。
【0042】 表2 Tampax ポリエチレンフィルム中に スコア CompakTM 包まれたo.b.TMタンポン 0 5 10 1 6 0 2 2 0 3 2 0 4 0 0 合計 15 10 平均スコア 1.07 0 非吸収性タンポンは吸収しないけれども、この試験は、
膣の湿気バランスはタンポンの吸収能力を完全に限定す
ることによって影響され、そしてそれによって膣の乾燥
の発生を防止することができることを示した。
【0043】実施例2 種々の疎水性繊維状の及び穴の開いたフィルムの被覆の
効果 生体内試験を15人のパネリストに関して行った。試験
された製品は以下の通りであった:製品A、対照は、レ
ーヨン綿のコア及び化学的に接着されたレーヨン不織被
覆を有する市販のタンポン(Tampax Compa
TM Regular)を使用する。製品Bは、その吸
収性コア中に100%すかれた(carded)レーヨ
ン繊維を含みそして0.75oz/yd2のフルオロカ
ーボン処理され化学的に接着されたポリエステル不織材
料によって周辺を覆われているがどちらの端も覆われて
いない、本発明の教示に従って作られたタンポンであっ
た。製品Cは、製品Bと同じ吸収性コアを有し、そして
タンポンを完全に包みかつタンポンの両端を覆う、1.
25oz/yd2の基本重量を有するReticulo
TMブランドの穴の開いたポリエチレン/エチレン酢酸
ビニル2層フィルム被覆(ReticulonTM #6
003、Johnson & Johnson Adv
anced Materials Companyから
入手できる)を有する本発明の製品の別の実施態様であ
った。
【0044】製品Bを生成させる際には、約1.4gの
すかれたレーヨン繊維を被覆材料中に包んで約2.5”
長さx1”径の半加工品を生成させた。短い長さの白い
レーヨンひもを半加工品を通して入れ、そして半加工品
を0.43”の径を有するダイ中で圧縮した。タンポン
を圧縮した後で、それを使用のためのアプリケーターに
移した。すべてのタンポンは、Syngina試験によ
って測定して正常の吸収力であった。この試験は、Fe
deral Register,Part III,De
partment of Health and Hu
man Services,Food and Dru
g Administration(21 CFR P
art 801、37263〜4頁、1988年9月2
3日)中に述べられている。試験手順(protoco
l)及びパネリストの評価は実施例1において使用され
たものと同じであった。
【0045】
【表2】
【0046】対照製品Aは、実施例1のものと同じであ
った。これらのデータは、疎水性繊維状の又は穴の開い
たフィルムの被覆は、膣の上皮の乾燥を実質的に減少さ
せたことを示す。
【0047】実施例3 多重層の疎水性被覆の効果 100%レーヨンコアを有する正常の吸収力のタンポ
ン、製品Dを、3デニールの2成分(PETの上のポリ
エチレン)繊維(BASFから入手できるBASF M
erge 1050)から作られた0.25oz/yd
2の基本重量を有する8層の熱的に接着された織物によ
ってトップ、ボトム及びサイドを完全に覆い、実施例2
の手順に従って成形し、そして圧縮した。このタンポン
製品を膣の乾燥に関して試験した。本発明の製品のこの
実施態様は、比較的厚い疎水性層によって吸収性タンポ
ンコアを膣の組織から分離することを意図していた。試
験手順及びパネリストの評価は、実施例1において使用
されたものと同じであった。結果を以下の表4中に示
す。
【0048】 表4 製品D 製品A 8層の2成分 スコア 対照 繊維の被覆 0 5 7 1 6 4 2 2 1 3 2 0 4 0 0 合計 15 12 平均スコア 1.07 0.5 対照製品Aは実施例1のものと同じであった。これらの
データは、厚い疎水性繊維状被覆によってタンポンを覆
うことは膣の上皮の乾燥を実質的に減少させることを示
す。
【0049】実施例4 コアにおけるレーヨン/ポリエステル吸収性ブレンドの
効果 コア中に50%のレーヨン及び50%のポリエステル繊
維(それぞれ、SN2325、Courtauldsか
ら入手できる3デニールのレーヨン繊維、及び374
W、duPontから入手できる5.5デニールのポリ
エステル繊維)のブレンドを含む正常の吸収力のタンポ
ン製品Eを、実施例2の方法に従って成形した。このタ
ンポンをそのトップ、ボトム及びサイドの上を1層の実
施例3の被覆材料によって覆いそして圧縮した。このタ
ンポン製品を膣の乾燥に関して試験した。本発明の製品
のこの実施態様は、その吸収性コアの吸収力特徴を変え
ることを意図していた。試験手順及びパネリストの評価
は、実施例1において使用されたものと同じであった。
結果を以下の表5中に示す。
【0050】 表5 製品E 製品A 50/50レーヨン/ スコア 対照 ポリエステル低密度 0 5 9 1 6 2 2 2 1 3 2 0 4 0 0 合計 15 12 平均スコア 1.07 0.3 対照製品Aは実施例1のものと同じであった。これらの
データは、膣の乾燥を減少させることは、吸収性コアの
毛管吸引圧を実質的に減少させることによって達成する
ことができることを示す。
【0051】実施例5 生体外毛管吸引圧試験及び生体内の結果との関連 この試験は、吸収性製品が多孔性プレートと接触させら
れる時に多孔性プレートの後ろの液体のカラム中の圧力
の減少を測定する。この試験は、引用によって本明細書
中に組み込まれる、“吸収性構造体の表面によって発現
される毛管引力を測定するための方法及び装置”(Yv
on Levesque)という標題の1992年12
月31日に提出された、同時に係属している米国特許出
願第996,476号中に更に詳細に述べられている。
一般に、毛管メーター(capillarimete
r)は、吸収性物体の表面で発現される毛管引力の強度
を測定するための手段を提供する。図1中に図示されて
いる毛管メーターは、以下の構成要素を有する:(1)
ある量の液体を保持することができる実質的に閉じたセ
ル。このセルは、吸収性物体と接触するための外側探り
(probing)表面を有する。この探り表面は、一
列の毛管通路を通って前記セルの内部と液体連絡してい
る。(2)前記セルの中の液体の圧力を観察するために
セルに装着された圧力センサー。ここで、前記探り表面
と吸収性物体との間の接触が前記毛管通路中の液体に作
用する毛管引力を引き起こし、前記セル中の圧力変動を
引き起こすが、これは前記圧力センサーによって観察さ
れる。実質的に閉じたセルは、吸収性物体によって及ぼ
される表面張力の影響下で毛管通路から液体が自由に後
戻りするのを制止し、それによって吸収性物体への有意
の液体移動を行うことなく吸収性物体の表面の上の毛管
引力の強度を測定することを可能にする能力を有する。
【0052】測定装置は、透明で硬いプラスチック材料
で作られた垂直に延びる全体として円筒状の容器14が
装着されている支持プレート12を含む。容器14中の
圧力の大きさを観察するために、圧力センサー16が容
器14に装着されている。圧力センサー16は、容器1
4中の圧力の大きさに比例した電気出力信号を発生する
電子変換器である。
【0053】容器14のトップの壁には、容器14中に
捕らえられた空気又はその他のガスを解放することを可
能にする、手で操作されるガス抜きバルブ18が装着さ
れている。
【0054】貯槽19は、容器14に、そして容器14
に接続されている任意のその他の液体含有室に試験液体
を供給するために、導管21を通ってそして手で操作さ
れるバルブ24を通って容器14と流体連絡している。
測定装置10の通常の使用の間は、バルブ24は、貯槽
19を容器14から隔離するために閉じて維持される。
バルブ24は、試験実験のための測定装置10の検量及
び調製の間だけ、例えば容器14に試験液体を補充する
ことが望まれる時に開かれる。
【0055】PLEXIGLASSTM材料から作られた
小さな完全に閉じた室20が、容器14に対して室20
を垂直に転置することを可能にする柔軟な導管22を通
して容器14に接続されている。所望の大きさの正又は
負の圧力ヘッドを、容器14中の過大圧力又は過小圧力
を補償するために容器14中に確立することができる。
室20を容器14に対して所望の高さに正確に位置付け
るために機械的昇降装置が使用される。毛管メーターは
また、その中に垂直に延びる錐穴が開けられているPL
EXIGLASSプレートを含む探り組立体を有する。
錐穴の中には、溶融加熱されたガラスから作られた円形
プレートを保持する逆さにしたカップの形のハウジング
がプレス嵌めされている。カップの形のハウジングは、
プレートの下方表面と同一平面にありそして毛管メータ
ーの探り表面を構成するその下方表面を除いてプレート
を完全に取り囲む。
【0056】カップの形のハウジングは、柔軟な導管を
通して容器14と流体連絡している。手で操作されるガ
ス抜きバルブが、ハウジングの中に捕らえられた空気を
排気するためにカップの形のハウジングのトップ表面の
上に装着されている。
【0057】溶融加熱されたガラスプレートは、探り表
面とカップの形のハウジングの内部との間の多数の細い
流体道を確立する三次元列の毛管通路を規定する。毛管
ネットワークが液体によって完全に満たされている時に
は、暴露された探り表面から液体を吸い出そうとする表
面張力の影響に液体が曝されている時でさえも、空気は
その中に入ることを阻止される。このような表面張力
は、探り表面がその毛管引力を測定する予定の多孔性ネ
ットワークと接触する時に起きる。
【0058】容器中の圧力の大きさに相当する電気出力
信号を発生させる圧力センサーは、電子ディスプレイを
駆動させて容器中のある瞬間の圧力の読み出しを与える
ために使用することができる。また、圧力センサーは、
時間に対する圧力の発生を記録するチャートプロッター
を駆動させる。20分において記録される圧力は、本明
細書中で報告される表面毛管吸引圧を決定するために使
用される圧力である。数個の市販のタンポン及び実施例
2〜4に従って製造されたタンポンを、それらの毛管吸
引圧及び生体内乾燥スコアーに関して試験した。加え
て、製品Fは、実施例4の製品Eと類似のタンポンであ
る。しかしながら、それは、実施例2、製品Bの被覆材
料を使用して製造した。試験手順は、上で概説したもの
に従った。生体内及び毛管吸引圧試験の結果を、これら
のタンポンに関する密度情報と一緒に以下の表6中に含
める。
【0059】
【表3】
【0060】図2は、表6中に含まれるデータに関す
る、種々のタンポンによって発生される毛管吸引圧とそ
れらの生体内乾燥スコアーとの間の相関を示すグラフで
ある。表6及び図2中に示されたこれらのパラメーター
の間の関係は、0.65に等しい相関係数rを与える。
かくして、低い毛管吸引圧を有するタンポン製品はま
た、生体内で低い乾燥を示すであろう。本発明のタンポ
ンは、膣の上皮の乾燥を引き起こすほどの毛管吸引圧を
発生させることなく、慣用のタンポンが保持するのと同
様にそのSyngina吸収力格付けに従って定められ
た量の体の分泌液を保持するようにデザインされる。
【0061】上の明細書及び実施例は、本明細書中で開
示される本発明の完全で非限定的な理解を助けるために
提示されている。本発明の多くの変形例及び実施態様を
その精神及び範囲から逸脱することなく作ることができ
るので、本発明は本明細書中に添付された請求の範囲中
に存在する。
【0062】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0063】1.タンポンが約40mmHg未満の表面
毛管吸引圧を有する、吸収性コアを含んで成る吸収性タ
ンポン。
【0064】2.吸収性コアが親水性材料及び約40m
mHgの表面毛管吸引圧を与えるのに効果的な量の疎水
性材料を含んで成る、上記1記載のタンポン。
【0065】3.少なくとも使用の際にタンポンが最初
に膣の上皮と接触する場所で疎水性材料がタンポンを覆
っている、上記2記載のタンポン。
【0066】4.疎水性材料が網状の耐水性プラスチッ
クフィルムである、上記3記載のタンポン。
【0067】5.フィルムがポリマー、コポリマー又は
ターポリマーである、上記4記載のタンポン。
【0068】6.フィルムがポリエチレン又はポリプロ
ピレンである、上記5記載のタンポン。
【0069】7.吸収性コアが親水性繊維又はフォーム
と疎水性繊維又はフォームとの組み合わせ物を含んで成
る、上記2記載のタンポン。
【0070】8.親水性及び疎水性材料が実質的に混合
されている、上記7記載のタンポン。
【0071】9.吸収性コアが周囲を有しそして疎水性
材料が吸収性コアの周囲の上に配置されている、上記7
記載のタンポン。
【0072】10.疎水性材料がポリアミド、ポリ塩化
ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル及びポリ塩化ビニルから成
る群から選ばれる、上記9記載のタンポン。
【0073】11.約0.4g/cc未満の密度を有す
る吸収性タンポンコア及び約40mmHg未満の表面毛
管吸引圧を与えるのに効果的な量の疎水性材料を含んで
成る吸収性タンポン。
【0074】12.吸収性コアが親水性繊維又はフォー
ムと疎水性繊維又はフォームとの組み合わせ物を含んで
成る、上記11記載のタンポン。
【0075】13.親水性及び疎水性材料が実質的に混
合されている、上記11記載のタンポン。
【0076】14.吸収性コアが周囲を有しそして疎水
性材料が吸収性コアの周囲の上に配置されている、上記
11記載のタンポン。
【0077】15.疎水性材料がポリアミド、ポリ塩化
ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル及びポリ塩化ビニルから成
る群から選ばれる、上記11記載のタンポン。
【0078】16.約0.25g/cc未満の密度及び
約40mmHg密度の表面毛管吸引圧を有する吸収性コ
アを含んで成る吸収性タンポン。
【0079】17.吸収性コアが少なくとも約3のデニ
ールを有する合成繊維を含んで成る、上記16記載のタ
ンポン。
【0080】18.吸収性コアがセルロース及び合成繊
維の混合物を含んで成る、上記17記載のタンポン。
【0081】19.合成繊維が疎水性繊維を含んで成
る、上記18記載のタンポン。
【0082】20.タンポンが吸収性コア及び使用の際
にタンポンが最初に膣の上皮と接触する場所で少なくと
も吸収性コアを覆う材料を含んで成り、吸収性コアを覆
う材料が疎水性であり、そしてタンポンが約40mmH
g未満の表面毛管吸引圧を有する、使用の間の膣の上皮
の乾燥を減少させる吸収性タンポン。
【0083】21.被覆材料が網状の耐水性プラスチッ
クフィルムである、上記20記載のタンポン。
【0084】22.フィルムがポリマー、コポリマー又
はターポリマーである、上記21記載のタンポン。
【0085】23.フィルムがポリエチレン又はポリプ
ロピレンである、上記22記載のタンポン。
【0086】24.被覆が疎水性材料の複数の層を含ん
で成る、上記20記載のタンポン。
【0087】25.膣の上皮と接触しているタンポンの
表面毛管吸引圧を約40mmHg未満に減少させるステ
ップを含んで成る、タンポンの使用の間の膣の上皮の自
然な湿気を保存する方法。
【0088】26.織られた又は不織の繊維の半透性膜
をタンポン吸収性コアと膣の上皮との間に差し入れるス
テップを更に含んで成る、上記25記載の方法。
【0089】27.タンポン表面での毛管吸引圧を減少
させるために親水性と疎水性材料との組み合わせ物から
吸収性コアを生成させるステップを更に含んで成る、上
記25記載の方法。
【0090】28.吸収性コアが約10〜90重量%の
疎水性材料を含む、上記27記載の方法。
【0091】29.少なくとも約3のデニールを有する
繊維から吸収性コアを生成させるステップを更に含んで
成る、上記25記載の方法。
【0092】30.吸収性コアが約30〜70重量%の
疎水性材料を含む、上記26記載の方法。
【0093】31.吸収性コアが約50重量%の疎水性
材料を含む、上記30記載の方法。
【0094】32.吸収性コアの密度が約0.25g/
ccと等しいか又はそれ未満である、上記25記載の方
法。
【0095】33.しみ込んでいないタンポンと接触し
ている膣の上皮の乾燥を実質的に防止するのに効果的
な、月経のタンポンの外側表面又は表面層の体液輸送を
減少させることを含んで成る、膣の上皮組織の乾燥を防
止する方法。
【0096】34.タンポンと接触している膣の上皮組
織の乾燥を実質的に防止するために、低い毛管吸引圧を
有する繊維ブレンドを供給することによってしみ込んで
いないタンポンの外側表面又は表面部分の毛管吸引圧を
減少させることを含んで成る、上記33記載の方法。
【0097】35.開かれた非吸収性被覆材料の網状の
非吸収性緩衝ゾーンを作り出すことを含んで成る、上記
33記載の方法。
【0098】36.毛管吸引圧が膣の上皮を乾燥させる
ことを防止するのに効果的な、大きな径の繊維のタンポ
ンを作り出すことを含んで成る、上記33記載の方法。
【0099】37.タンポンの表面の毛管吸引圧及びタ
ンポンの吸収性コアの毛管吸引圧を実質的に減少させる
ことを含んで成る、タンポンの早い使用の間の膣の上皮
の乾燥を防止する方法であって、タンポンの表面にそし
て吸収性コアに疎水性材料を添加することを含んで成る
方法。
【0100】38.約0.25g/cc未満の密度を有
する吸収性コアを生成させるステップを含んで成る、吸
収性コアを有するタンポンの使用の間の使用者の膣の上
皮の自然な湿気を保存する方法。
【0101】39.a)約0.25g/cc未満の密度
を有する吸収性コアを生成させること、及びb)使用後
のタンポンを取り出すための手段を吸収性コアに取り付
けることのステップを含んで成る、低い表面毛管吸引圧
を有するタンポンを製造する方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】毛管吸引圧試験装置を図示する。
【図2】数個の市販のタンポンに関するそして本発明の
数個の実施態様に関する、毛管吸引圧と生体内乾燥スコ
アーとの間の関係を図示するグラフである。
【符号の説明】
10 測定装置 12 支持プレート 14 容器 16 圧力センサー 18 ガス抜きバルブ 19 貯槽 20 室 24 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リンダ・エム・ピアソン アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08876 ヒルズボロ・マールボロコモン604エイ (72)発明者 ハリー・エル・パイン アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08902 ノースブランズウイツク・ネイサンドライ ブ165 (72)発明者 ロナルド・ピー・シユレク アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07724 テイントンフオールズ・グリーンメドウド ライブ24 (72)発明者 リチヤード・エイ・シユローダー アメリカ合衆国ペンシルベニア州18324ブ ツシユキル・ピーエムエル381・アールア ールナンバー1

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンポンが約40mmHg未満の表面毛
    管吸引圧を有する、吸収性コアを含んで成る吸収性タン
    ポン。
  2. 【請求項2】 約0.4g/cc未満の密度を有する吸
    収性タンポンコア及び約40mmHg未満の表面毛管吸
    引圧を与えるのに効果的な量の疎水性材料を含んで成る
    吸収性タンポン。
  3. 【請求項3】 約0.25g/cc未満の密度及び約4
    0mmHg密度の表面毛管吸引圧を有する吸収性コアを
    含んで成る吸収性タンポン。
  4. 【請求項4】 タンポンが吸収性コア及び使用の際にタ
    ンポンが最初に膣の上皮と接触する場所で少なくとも吸
    収性コアを覆う材料を含んで成り、吸収性コアを覆う材
    料が疎水性であり、そしてタンポンが約40mmHg未
    満の表面毛管吸引圧を有する、使用の間の膣の上皮の乾
    燥を減少させる吸収性タンポン。
  5. 【請求項5】 膣の上皮と接触しているタンポンの表面
    毛管吸引圧を約40mmHg未満に減少させるステップ
    を含んで成る、タンポンの使用の間の膣の上皮の自然な
    湿気を保存する方法。
  6. 【請求項6】 しみ込んでいないタンポンと接触してい
    る膣の上皮の乾燥を実質的に防止するのに効果的な、月
    経のタンポンの外側表面又は表面層の体液輸送を減少さ
    せることを含んで成る、膣の上皮組織の乾燥を防止する
    方法。
  7. 【請求項7】 タンポンの表面の毛管吸引圧及びタンポ
    ンの吸収性コアの毛管吸引圧を実質的に減少させること
    を含んで成る、タンポンの早い使用の間の膣の上皮の乾
    燥を防止する方法であって、タンポンの表面にそして吸
    収性コアに疎水性材料を添加することを含んで成る方
    法。
  8. 【請求項8】 約0.25g/cc未満の密度を有する
    吸収性コアを生成させるステップを含んで成る、吸収性
    コアを有するタンポンの使用の間の使用者の膣の上皮の
    自然な湿気を保存する方法。
  9. 【請求項9】 a)約0.25g/cc未満の密度を有
    する吸収性コアを生成させること、及び b)使用後のタンポンを取り出すための手段を吸収性コ
    アに取り付けることのステップを含んで成る、低い表面
    毛管吸引圧を有するタンポンを製造する方法。
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