JPH07327685A - 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子 - Google Patents

超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子

Info

Publication number
JPH07327685A
JPH07327685A JP15435694A JP15435694A JPH07327685A JP H07327685 A JPH07327685 A JP H07327685A JP 15435694 A JP15435694 A JP 15435694A JP 15435694 A JP15435694 A JP 15435694A JP H07327685 A JPH07327685 A JP H07327685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
galactosidase
leu
glu
gly
val
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15435694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3212798B2 (ja
Inventor
Atsushi Shimada
敦 島田
Yoshinori Odate
美紀 大館
Nobuhito Koyama
信人 小山
Jinichi Hashino
仁一 橋野
Kiyozou Asada
起代蔵 浅田
Ikunoshin Katou
郁之進 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takara Shuzo Co Ltd filed Critical Takara Shuzo Co Ltd
Priority to JP15435694A priority Critical patent/JP3212798B2/ja
Priority to ES95303772T priority patent/ES2116683T3/es
Priority to DE1995602343 priority patent/DE69502343T2/de
Priority to EP19950303772 priority patent/EP0687732B1/en
Priority to CN95107176A priority patent/CN1056648C/zh
Priority to US08/489,733 priority patent/US5744345A/en
Publication of JPH07327685A publication Critical patent/JPH07327685A/ja
Priority to US08/993,581 priority patent/US5962326A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3212798B2 publication Critical patent/JP3212798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y302/00Hydrolases acting on glycosyl compounds, i.e. glycosylases (3.2)
    • C12Y302/01Glycosidases, i.e. enzymes hydrolysing O- and S-glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12Y302/01023Beta-galactosidase (3.2.1.23), i.e. exo-(1-->4)-beta-D-galactanase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/24Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
    • C12N9/2402Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
    • C12N9/2468Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1) acting on beta-galactose-glycoside bonds, e.g. carrageenases (3.2.1.83; 3.2.1.157); beta-agarase (3.2.1.81)
    • C12N9/2471Beta-galactosidase (3.2.1.23), i.e. exo-(1-->4)-beta-D-galactanase

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より好熱性でかつ、耐熱性に優れ、更に界面
活性剤に耐性を持つβ−ガラクトシダーゼをコードする
遺伝子を単離し、該遺伝子を用いた超耐熱性のβ−ガラ
クトシダーゼの工業的製造方法を提供する。 【構成】 単離されたSDS耐性を有するピロコッカス
フリオサス由来の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝
子。その例には配列表の配列番号1又は2で表される遺
伝子、該配列番号1で表される遺伝子にハイブリダイズ
可能な遺伝子がある。これら例示の遺伝子又はその一部
をプローブ又はプライマーとして用いる該遺伝子のクロ
ーニング方法。該遺伝子を用い、プラスミドを導入させ
た形質転換体を培養する超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SDS耐性を有する超
耐熱性β−ガラクトシダーゼをコードする遺伝子、該遺
伝子又はその一部を利用する該ガラクトシダーゼ遺伝子
のクローニング方法及び食品工業、糖質工学等の分野に
おいて有用な該酵素の遺伝子工学的な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】β−ガラクトシダーゼは、β−ガラクト
シドを分解する酵素で、動物、植物、微生物より見出さ
れ、特に細菌では、大腸菌( Escherichia coli ) をは
じめとして、ストレプトコッカス ラクティス( Strep
tococcus lactis ) 、バチルスズブチリス( Bacillus
subtilis )、ストレプトコッカス サーモフィラス(St
reptococcus thermophilus )、スルホロバス ソルファ
タリカス( Sulfolobus solfataricus )などに存在して
いることが知られている。このβ−ガラクトシダーゼ
は、そのラクトースのガラクトースとグルコースへの加
水分解能を利用して、低乳糖牛乳の製造に使用されてい
る。また、チーズ製造の際大量に生成する乳清中のラク
トースからガラクトース、又はグルコースを製造するた
めにも用いられている。このようにβ−ガラクトシダー
ゼを食品加工に利用する際には、加工中の微生物汚染を
防ぐという点から、更には、基質となるラクトースの溶
解性を向上させるといった点からも高温使用に耐える酵
素が求められている。また近年β−ガラクトシダーゼの
糖転移反応を利用した糖化合物の製造も種々行われてお
り(特開平6−25275号、同6−14774号)、
熱安定性に優れた酵素の開発が望まれている。例えば、
スルホロバス ソルファタリカスのβ−ガラクトシダー
ゼ〔ヨーロピアン ジャーナル オブ バイオケミスト
リー( European Journal of Biochemistry ) 、第18
7巻、第321〜328頁(1990)〕は、90℃で
活性を有しており、好熱性の酵素であるが、85℃で1
80分間処理した後の活性は約50%に低下する。超好
熱菌のピロコッカス フリオサス( Pyrococcus furios
us )のβ−ガラクトシダーゼが高温下で活性を示し、熱
安定性が高いことはヨーロピアン ジャーナル オブ
バイオケミストリー、第213巻、第305〜312頁
(1993)にも記載され、本発明者らも90℃で12
0分間処理したとき約80%の残存活性を示す超耐熱性
β−ガラクトシダーゼを見出し、3種類のβ−ガラクト
シダーゼの単離に成功している(欧州特許公開第059
2158A2号)。これらの3種のβ−ガラクトシダー
ゼはいずれも超耐熱性であるが、その中の1つは1%S
DSの存在下でも活性を示し、極めて安定性の高いβ−
ガラクトシダーゼである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように高温にお
ける食品加工や糖化合物の製造には、好熱性でかつ、耐
熱性の酵素が求められる。更に強力な界面活性剤である
SDS存在下でも酵素活性を維持する酵素は、応用範囲
が広がる。本発明の目的は、より好熱性でかつ、耐熱性
に優れ、更に界面活性剤に耐性を持つβ−ガラクトシダ
ーゼをコードする遺伝子を単離し、該遺伝子を用いた超
耐熱性のβ−ガラクトシダーゼの工業的製造方法を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は単離されたSDS耐性を有するピロ
コッカス フリオサス由来の超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼ遺伝子に関する。本発明の第2の発明は、配列表の
配列番号1で表されるアミノ酸配列、又はその一部であ
って、かつ、超耐熱性β−ガラクトシダーゼ酵素活性を
有する部分をコードする第1の発明の遺伝子に関する。
本発明の第3の発明は、配列表の配列番号2で表される
塩基配列を有することを特徴とする第1の発明の遺伝子
に関する。本発明の第4の発明は、上記第2の発明の遺
伝子にハイブリダイズ可能なSDS耐性を有する超耐熱
性β−ガラクトシダーゼ遺伝子に関する。本発明の第5
の発明は、上記した第2〜第4の発明のいずれかの遺伝
子又はその一部を、プローブ又はプライマーとして用い
ることを特徴とする超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝
子のクローニング方法に関する。そして本発明の第6の
発明は、前記第1の発明の超耐熱性β−ガラクトシダー
ゼ遺伝子を含有させた組換えプラスミドを導入させた形
質転換体を培養し、該培養物から超耐熱性β−ガラクト
シダーゼを採取することを特徴とする超耐熱性β−ガラ
クトシダーゼの製造方法に関する。
【0005】本発明の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺
伝子は、例えばコスミドベクターを用いる発現クローニ
ング法によりスクリーニングを行い、得ることができ
る。発現クローニング法は例えば、目的とする酵素の一
次構造に関する情報なしに酵素遺伝子をクローニングす
る際に用いることができ、例えばピロコッカス ボウゼ
イ( Pyrococcus woesei )由来のプルナーゼ遺伝子(国
際公開 92/02614号)はこの方法により取得さ
れている。一般に発現クローニング法にはプラスミドベ
クターが使用されるが、この場合には目的遺伝子がその
内部で切断されることなく、かつプラスミドベクターに
挿入可能な程度の比較的小さなDNA断片に切断される
ような制限酵素を用いなければならず、必ずしもすべて
の酵素遺伝子のクローニングに適用可能ではない。更
に、数多くのクローンについて酵素活性の発現を調べる
必要があり、操作が繁雑である。
【0006】本発明者らはプラスミドベクターに代え
て、より大きなDNA断片(35〜50kbp)を保持
できるコスミドベクターを用いてピロコッカス フリオ
サスゲノムのコスミドライブラリーを作製し、該ライブ
ラリー中にβ−ガラクトシダーゼ活性を発現するコスミ
ドクローンを検索することにより、β−ガラクトシダー
ゼ遺伝子を単離することを試みた。コスミドベクターを
用いることにより、酵素遺伝子内部が切断されるおそれ
が減ると共に、スクリーニングする形質転換体の数を減
らすことができる。その反面、コスミドベクターはプラ
スミドベクターほど宿主内でのコピー数が高くないた
め、酵素の発現量が低く、活性を検出できない可能性が
ある。
【0007】本発明者らは目的とする酵素が高い耐熱性
を有する点に着目し、コスミドライブラリー中の形質転
換体を個別に培養し、得られた菌体から耐熱性のタンパ
クのみを含むライゼートを調製する工程を組合せた。こ
の一群のライゼートは、コスミドプロテインライブラリ
ーと命名され、該コスミドプロテインライブラリーを酵
素活性の検出に用いることにより、形質転換体のコロニ
ーを用いる方法よりも検出感度が上がると共に、宿主由
来のタンパク等によるバックグラウンドや酵素活性の阻
害といった悪影響を除去することができる。
【0008】本発明者らは、ピロコッカス フリオサス
由来のコスミドプロテインライブラリーを検索し、1%
SDS存在下、β−ガラクトシダーゼ活性を微弱ながら
示すコスミドクローンを1個取得した。
【0009】更に本発明者らはこれらのクローン中に含
まれる挿入DNA断片より、種々の遺伝子工学的手法を
駆使して超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子の単離を
行い、該遺伝子の塩基配列を決定した。更に、該遺伝子
を用いて超耐熱性β−ガラクトシダーゼを遺伝子工学的
に生産させることに成功し、本発明を完成した。なお、
このコスミドプロテインライブラリーを利用した発現ク
ローニング法は必ずしもあらゆる耐熱性酵素に応用でき
るわけではなく、目的とする遺伝子によりその成否は左
右される。例えば、本発明者らは該方法を用いてピロコ
ッカスフリオサス由来のα−グルコシダーゼ〔ジャーナ
ル オブ バクテリオロジー(Journal of Bacteriolog
y ) 、第172巻、第3654〜3660頁(199
0)〕についても該α−グルコシダーゼをコードする遺
伝子の単離を試みたが、該遺伝子の単離には至っていな
い。
【0010】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明に用いられる微生物は、超耐熱性β−ガラクトシダー
ゼ遺伝子を産生する微生物であれば特に限定されない
が、例えば超耐熱細菌であるピロコッカス属に属する菌
株を用いることができ、例えばピロコッカス フリオサ
スDSM 3638やピロコッカス ボウゼイDSM
3773を用いることができる。なお、該両菌株はドイ
ッチェ ザムルンク フォン ミクロオルガニスメン
ウントツェルクルチュウレンGmbH( Deutsche Samm
lung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH )よ
り入手可能な菌株である。例えば、ピロコッカス フリ
オサスゲノム遺伝子のコスミドライブラリーは、ピロコ
ッカス フリオサスDSM 3638のゲノム遺伝子を
適当な制限酵素、例えばSau3AI(宝酒造社製)を
用いて部分分解し、35〜50kbpにサイズ分画して
得られた各DNA断片と適当なコスミドベクター、例え
ばトリプルヘリックスコスミドベクター(ストラタジー
ン社製)をライゲーションした後、インビトロパッケー
ジング法で一旦ラムダファージ粒子中にピロコッカス
フリオサスのゲノムDNA断片をパッケージし、得られ
るファージ溶液を用いて適当な大腸菌、例えば大腸菌D
H5αMCR(BRL社製)を形質転換し調製すること
ができる。次に形質転換体のコロニー数個よりコスミド
DNAを調製し、35〜50kbpのゲノムDNA断片
の挿入を確認する。培養するコロニー数としては、通常
300〜700個で良い。
【0011】各コロニーの培養終了後、培養菌体を集菌
し、熱処理(100℃、10分間)、超音波処理、再熱
処理(100℃、10分間)して、コスミドプロテイン
ライブラリーとして、得られたライゼート中のβ−ガラ
クトシダーゼ活性を1%SDS存在下で測定することに
よって、上記の熱処理にも安定な、超耐熱性β−ガラク
トシダーゼを発現しているコロニーをスクリーニングす
ることができる。β−ガラクトシダーゼ活性は例えばo
−ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシド、ラク
トース(すべてナカライテスク社製)等を基質として、
例えば反応温度95℃で測定を行う。続いて活性を示し
た形質転換体中のコスミドDNA中の挿入断片の解析を
行う。本発明者らが調製した500個の形質転換体中、
活性を示した1個の形質転換体中のコスミドDNA中の
挿入断片について、種々の制限酵素で切断し、その断片
群を適当なベクターに挿入する。例えば、前述のコスミ
ドクローンから調製したコスミドDNAをHindIII
(宝酒造社製)消化し、得られたDNA断片をプラスミ
ドベクターpUC18(宝酒造社製)のHindIII サ
イトに導入した組換えプラスミドを得ることができる。
【0012】次にこの組換えプラスミドを大腸菌JM1
09(宝酒造社製)に導入して得られた形質転換体を培
養し、集菌した後、菌体中に発現されているタンパク質
のβ−ガラクトシダーゼ活性を測定する。活性測定は菌
体及び菌体破壊物の100℃、10分間2回の熱処理物
を用い、1%SDSの存在下で基質しとては、前出のo
−ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシドを用い
る。反応温度は95℃で30分間反応させることにより
活性を測定することができる。上記の形質転換体のライ
ゼートに活性は見られなかった。次に、制限酵素Acc
I、BglII、EcoRV、PstI又はHincII
(すべて宝酒造社製)についても同様な方法で活性の検
索を行ったが、活性は見られなかった。
【0013】そこで、前述の制限酵素よりも長いDNA
断片が得られる制限酵素、例えばClaI(宝酒造社
製)で同様の検索を行ったが、プラスミドに挿入される
段階で挿入断片に欠失が見られ、活性も見られなかっ
た。次にSmaI(宝酒造社製)について同様の方法で
検索したところ、約4kbpのDNA断片を挿入したプ
ラスミドに活性が見られた。このプラスミドは本発明者
らによってプラスミドpTG2S−112と命名され
た。また該プラスミドで大腸菌JM109を形質転換す
ることにより、本発明者らが Escherichia coli JM109/
pTG2S-112 と命名した形質転換体を得ることができる。
該形質転換体を培養し、培養終了後に集菌して得られる
菌体中に発現しているβ−ガラクトシダーゼは、1%S
DSの存在下100℃、10分間2回の熱処理にも安定
であり、目的の超耐熱性β−ガラクトシダーゼが発現さ
れている。
【0014】更に、プラスミドpTG2S−112を数
種類の制限酵素で切断しその断片を適当なベクターに挿
入する。得られた組換えプラスミドを大腸菌JM109
に導入して得られた形質転換体を培養し、集菌した後菌
体中に発現されているタンパク質のβ−ガラクトシダー
ゼ活性を測定し、超耐熱性β−ガラクトシダーゼを発現
しているプラスミドを検索することができる。例えば、
プラスミドpTG2S−112を制限酵素Eco81I
(宝酒造社製)及びSmaI消化して得られる約2.0
kbpのEco81I−SmaIDNA断片を精製し、
pUC18に導入し、組換えプラスミドを得ることがで
きる。又は、pTG2S−112のベクター(pUC1
8)部分のマルチクローニングサイトを利用し、pTG
2S−112を制限酵素Eco81I及びKpnI
((宝酒造社製)消化して得られる約4.7kbpのE
co81I−KpnIDNA断片を精製し、平滑末端化
後、セルフライゲーションを行い、上述の約2.0kb
pのEco81I−SmaIDNA断片を含む組換えプ
ラスミドを得ることができる。
【0015】該プラスミドを大腸菌JM109に導入
し、得られたコロニーの超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
活性を測定し、活性を示したコロニーよりプラスミドを
調製する。該後者のプラスミドはプラスミドpTG2E
S−105と命名され、該プラスミドで形質転換された
大腸菌JM109は Escherichia coli JM109/pTG2ES-1
05と命名、表示され、工業技術院生命工学工業技術研究
所にFERM P−14280として寄託されている。
図1にプラスミドpTG2ES−105の制限酵素地図
を示す。図中、太実線がプラスミドpUC18への挿入
断片である。
【0016】図2にプラスミドpTG2ES−105に
挿入されたピロコッカス フリオサス由来のDNA断片
の制限酵素地図を示す。すなわち図2は、本発明により
得られる超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子の1例の
制限酵素地図を示す図である。 Escherichia coli JM10
9/pTG2ES-105と命名した形質転換体を培養し、培養終了
後に集菌して得られる菌体中に発現しているβ−ガラク
トシダーゼは1%SDS存在下100℃、10分間、2
回の熱処理にも安定であり、目的の超耐熱性β−ガラク
トシダーゼが発現されている。
【0017】超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含
有させた組換えプラスミドを導入させた形質転換体、例
えば Escherichia coli JM109/pTG2S-112 、 Escherich
ia coli JM109/pTG2ES-105をそれぞれ培養することによ
り、培養物中に超耐熱性β−ガラクトシダーゼが蓄積さ
れる。該培養物から超耐熱性β−ガラクトシダーゼを精
製する場合は例えば菌体を集菌した後、超音波処理によ
り該菌体を破砕し、遠心分離により得た上清について、
例えばゲルろ過クロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィー、疎水クロマトグラフィー等の方法を組合
せて、酵素の精製を行うことができる。特に、本発明に
おいて超耐熱性β−ガラクトシダーゼを精製する際に
は、超音波処理の前後に熱処理を行うと、夾雑タンパク
質を変性させ、精製を容易に行うことができ、有効であ
る。
【0018】本発明の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺
伝子、例えば、プラスミドpTG2ES−105に組込
まれた遺伝子を発現させることにより得られる超耐熱性
β−ガラクトシダーゼの理化学的性質は下記のとおりで
ある。
【0019】(1)作用:ラクトースをガラクトースと
グルコースに加水分解する作用を有する。また、o−ニ
トロフェニル−β−D−ガラクトピラノシドをニトロフ
ェノールとガラクトースに加水分解する作用を有する。
また1%SDSを含む50mM リン酸緩衝液(pH
7.0)条件下においてもo−ニトロフェニル−β−D
−ガラクトピラノシドをニトロフェノールとガラクトー
スに加水分解する作用を有する。
【0020】(2)酵素活性測定方法: 〔(2)−a〕酵素活性の測定において、酵素のo−ニ
トロフェニル−β−D−ガラクトピラノシド加水分解活
性は、加水分解で生成するo−ニトロフェノールを分光
学的に追跡することによって測定できる。すなわち、本
発明の酵素液5μlを112mM 2−メルカプトエタ
ノール、1mM 塩化マグネシウム、1%SDSを含む
100mM リン酸緩衝液(pH7.0)199μlに
加えた後、0.4Mのo−ニトロフェニル−β−D−ガ
ラクトピラノシドを含むジメチルスルホキシド溶液を1
μl加え、95℃、30分間反応させる。反応は、10
0μlの0.1M炭酸ナトリウムを加えて停止し、41
0nmにおける吸光度を測定し、o−ニトロフェノール
の生成量を求める。本発明で得られる酵素は1%SDS
存在下pH7.0、95℃においてo−ニトロフェニル
−β−D−ガラクトピラノシド加水分解活性を有してい
る。 〔(2)−b〕o−ニトロフェニル−β−D−ガラクト
ピラノシド加水分解活性は、下記の方法によっても測定
することができる。すなわち、分光光度計のキュベット
中に、酵素を含むマッキールバイン(McIlvain) 緩衝液
1485μl、及び1Mのo−ニトロフェニル−β−D
−ガラクトピラノシドを含むジメチルスルホキシド溶液
を15μl加えてo−ニトロフェニル−β−D−ガラク
トピラノシドの最終濃度を10mMとして反応を開始さ
せる。反応の進行は410nmにおける吸収の変化を時
間に対して連続的に追跡することにより測定する。41
0nmにおける1分間当りの吸光度の変化を求め、あら
かじめ求めておいてo−ニトロフェノールの吸光係数よ
り、1分間に遊離されたo−ニトロフェノール量を求め
る。1酵素単位は、1分間に1μmolのo−ニトロフ
ェノールを遊離する酵素量として定義する。酵素タンパ
ク質の定量は、プロテインアッセイキット(バイオラッ
ド社製)を用いて行った。
【0021】(3)熱安定性: 〔(2)−b〕記載の方法に準じ、下記の方法で熱安定
性の測定を行った。酵素を含むマッキールバイン緩衝液
(pH5.0)1.5mlを90℃で所定時間加熱した
後、1485μlを抜き取る。分光光度計のキュベット
中で90℃で5分間加熱した後1Mのo−ニトロフェニ
ル−β−D−ガラクトピラノシドを含むジメチルスルホ
キシド溶液15μlを添加し、反応を開始する。反応の
進行は、410nmにおける1分間当りの吸光度の変化
を算出し、あらかじめ求めておいたo−ニトロフェノー
ルの吸光係数より、1分間に遊離されたo−ニトロフェ
ノール量を求める。本発明の酵素は、図3に示すごと
く、90℃で180分間処理してもほぼ100%の残存
活性率を有している。すなわち図3は、酵素の熱安定性
を示す図であり、縦軸は、残存活性率(%)、横軸は、
90℃での酵素の処理時間(分)を示す。
【0022】(4)各種界面活性剤の影響: 〔(2)−b〕記載の方法に準じ、下記の方法で各種界
面活性剤存在下での熱安定性の測定を行った。界面活性
剤は陰イオン性としてドデシル硫酸ナトリウム(ナカラ
イテスク社製)、陽イオン性として臭化ヘキサデシルト
リメチルアンモニウム(ナカライテスク社製)、非イオ
ン性としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノ
ラウレート(和光純薬社製)、コール酸系としてコール
酸ナトリウム(ナカライテスク社製)を用いた。
【0023】反応液は、上記界面活性剤を1%になるよ
うに調整した、酵素を含む50mMリン酸緩衝液(pH
7.0)1.5mlを90℃で所定時間加熱した後、1
485μlを抜き取る。分光光度計のキュベット中で9
0℃で5分間加熱した後、1Mのo−ニトロフェニル−
β−D−ガラクトピラノシドを含むジメチルスルホキシ
ド溶液15μlを添加し、反応を開始する。反応の進行
は、410nmにおける1分間当りの吸光度の変化を算
出し、あらかじめ求めておいたo−ニトロフェノールの
吸光係数より、1分間に遊離されたo−ニトロフェノー
ル量を求める。本発明の酵素は図4に示すごとく臭化ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムを除いて、いずれの
界面活性剤の存在下、90℃で120分間処理してもほ
ぼ80%の残存活性率を有している。特にタンパク質変
性用に使われているドデシル硫酸ナトリウム存在下、9
0℃、120分間処理してもほぼ90%の残存活性率を
有している。すなわち、図4は、各種界面活性剤存在下
での酵素の熱安定性を示す図であり、縦軸は、残存活性
率(%)、横軸は、90℃での酵素の処理時間(分)を
示す。また、図中白四角印は臭化ヘキサデシルトリメチ
ルアンモニウム、黒四角印はドデシル硫酸ナトリウム、
白丸印はポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラ
ウレート、黒丸印はコール酸ナトリウムを示す。
【0024】(5)基質特異性:本発明の酵素の基質特
異性は、下記表1に示すようなp−ニトロフェニル化合
物を用いて、以下の方法で測定できる。すなわち、酵素
を含む150mM クエン酸ナトリウム緩衝液(pH
5.0)1485μlを分光々度計用のキュベットに入
れ、表1に示す0.1Mの基質溶液15μlを加え、混
合し、反応は直ちに405nmの吸収の変化を追跡する
ことで測定した。対照として、酵素を含まない150m
M クエン酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)1485
μlを用いて、上記の測定を行った。反応は、90℃で
行った。酵素1単位は1分間に1μmolのp−ニトロ
フェノールを遊離させるのに必要な酵素量とした。上記
の方法に従い、p−ニトロフェニル−β−D−グルコピ
ラノシド(GlcpβNp)、p−ニトロフェニル−β
−D−ガラクトピラノシド(GalpβNp)、p−ニ
トロフェニル−β−D−マンノピラノシド(Manpβ
Np)、p−ニトロフェニル−β−D−キシロピラノシ
ド(XylpβNp)、p−ニトロフェニル−β−D−
フコピラノシド(FucpβNp)、p−ニトロフェニ
ル−β−D−ガラクトピラノシド(GalpαNp)
(すべてナカライテスク社製)に対する加水分解活性を
測定した。結果を表1に示す。すなわち表1は、上記の
基質に対する比活性(U/mg)と相対活性(%)を示
す。
【0025】
【表1】 表 1 基 質 特 異 性 ────────────────────────────────── 基 質 比 活 性 相 対 活 性 (U/mg) (%) ────────────────────────────────── GalpβNp 192 100 GlupβNp 512 267 ManpβNp 12.8 6.7 XylpβNp 51.2 26.7 FucpβNp 0 0 GalpαNp 0 0 ──────────────────────────────────
【0026】更に下記に示すような天然基質を用いて分
解活性を調べた。すなわち、ラクトース、セロビオー
ス、メチル−β−D−グルコース、サリシン、アルブチ
ン、スクロース、マルトース(すべてナカライテスク社
製)については、各々の基質を150mM クエン酸ナ
トリウム緩衝液(pH5.0)1ml中に最終濃度が5
0mMとなるように溶解した。カルボキシメチルセルロ
ース(和光純薬社製)、アビセル(フナコシ薬品社
製)、ラミナリン(ナカライテスク社製)については最
終濃度が17g/リットル相当になるように溶解した。
上記基質溶液を90℃に加熱した後、リン酸緩衝液(p
H7.0)に溶解した酵素液15μl(約45mU)を
添加して、90℃で30分間反応させた。反応は氷冷す
ることにより停止させ、グルコースBテストワコー(和
光純薬社製)を用いて反応液中の遊離されたグルコース
量を測定した。ラクトース分解活性を100%とした時
の他の基質の相対活性(%)を表2に示す。
【0027】
【表2】 表 2 基 質 特 異 性 ──────────────────────────────── 基 質 相 対 活 性(%) ──────────────────────────────── ラクトース 100 セロビオース 136 メチル−β−D−グルコース 10.2 サリシン 69.6 アルブチン 6.1 スクロース 1.9 マルトース 1.9 カルボキシメチルセルロース 0 アビセル 0 ラミナリン 1.3 ────────────────────────────────
【0028】(6)アミノ酸配列の特徴:プラスミドp
TG2ES−105中のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子が
コードするアミノ酸配列(配列表配列番号1)につい
て、アミノ酸配列ホモロジー検索をDNASIS(日立
ソフトウェアエンジニアリング社製)のNBRF−PI
Rを用いて行った。当該酵素、及びピロコッカス フリ
オサスが生産する他の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
(配列表配列番号3)のアミノ酸配列を、耐熱性β−ガ
ラクトシダーゼであるスルホロバス ソルファタリカス
に存在する2種のβ−ガラクトシダーゼ(配列表配列番
号4、5)と比較したところ、驚くべきことに、2種の
耐熱性酵素の間で相同性のある配列のいくつかは、超耐
熱性酵素においても保存されていることが初めて明らか
になった。図5及び図6は配列表の配列番号1、3〜5
でそれぞれ表されるアミノ酸配列を比較した図であり、
図中に示す本発明者らがボックス( Box )配列と命名し
た10種類の配列 (Box-1〜10)は、この保存配列を
示している。これに基づいて、例えば配列表の配列番号
6〜8でそれぞれ示される Box7、8、10のアミノ酸
配列より作製したプライマー若しくはプローブを使用す
ることにより、他の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝
子をクローニングすることができる。なお、図5及び図
6における4段の塩基配列は、上段から下段に向って順
番に、それぞれ配列表の配列番号3(最上段)、配列番
号1(第2段)、配列番号4(第3段)、配列番号5
(最下段)に相当する。
【0029】以上、詳細に説明したように、本発明によ
り超耐熱性β−ガラクトシダーゼをコードする遺伝子を
提供され、該遺伝子を用いた超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼの工業的製造方法が提供される。該酵素は高度の耐
熱性及びSDS耐性を有し、高温下での食品加工や糖質
工学処理において特に有用である。更に、本発明により
単離された遺伝子若しくはその一部の遺伝子はスクリー
ニング用のプローブ、プライマーとしても有用である。
得られたこれらの遺伝子をプローブとして厳密な条件下
でハイブリダイゼーションを行えば、本酵素と配列は少
し異なるが同様の酵素活性を持つと期待されるすべての
本酵素類似の遺伝子を得ることが期待できる。ここで言
う厳密な条件下とは、以下の条件下のことを言う。すな
わち、DNAを固定したナイロン膜を、6×SSC(1
×SSCは塩化ナトリウム8.76g、クエン酸ナトリ
ウム4.41gを1リットルの水に溶かしたもの)、1
%ラウリル硫酸ナトリウム、100μg/mlのサケ精
子DNA、5×デンハルツ( Denhardt's ) (ウシ血清
アルブミン、ポリビニルピロリドン、フィコールをそれ
ぞれ0.1%の濃度で含む)を含む溶液中で65℃で2
0時間プローブとハイブリダイゼーションを行うことを
言う。
【0030】また、得られたこれらの遺伝子をプライマ
ーとして用い、遺伝子増幅を行えば、本酵素と配列は少
し異なるが同様の酵素活性を持つと期待されるすべての
本酵素類似の遺伝子を得ることが期待できる。更に、前
述の耐熱性β−ガラクトシダーゼ、及び超耐熱性β−ガ
ラクトシダーゼの間で保存されているアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列を有するオリゴマーをプローブとして
用いて、スクリーニングすることも可能である。すなわ
ち上記の組成と同じハイブリダイゼーションの溶液中
で、各オリゴマーがターゲットDNAと相補鎖を形成す
る際のTm値より5℃低い温度でハイブリダイゼーショ
ンを行うことによって、好熱菌、及び超好熱菌より、そ
れぞれ耐熱性、及び超耐熱性の本酵素と同様の酵素活性
を持つと期待されるすべての本酵素類似の遺伝子を得る
ことが期待できる。また上記のオリゴマーをプライマー
として用いて遺伝子増幅によりスクリーニングすること
も可能である。
【0031】なお、本発明の超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼ遺伝子を発現させることにより得られる超耐熱性β
−ガラクトシダーゼは、ピロコッカス属に属する菌株、
例えばピロコッカス フリオサスDSM 3638やピ
ロコッカス ボウゼイDSM3773を適当な増殖培地
中で培養し、その菌体及び培養液より精製して得ること
もできる。ピロコッカス属の菌体の培養に当っては、通
常、超耐熱菌の培養に用いられる方法が利用でき、培地
に加える栄養源は使用する菌株が利用し得るものであれ
ばよい。炭素源としては、例えばデンプン等が利用で
き、窒素源としては、例えばトリプトン、ペプトン等が
利用でき、他の栄養源としては、例えば、酵母エキス等
が利用できる。培地中には、マグネシウム塩、ナトリウ
ム塩、鉄塩などの金属塩を微量元素として加えてもよ
い。また例えば、培地の調製に人工海水を用いることが
有利である。また培地は固形の硫黄を含んでいない透明
な培地が望ましく、該培地を用いれば、菌体の増殖は光
学密度を測定することにより容易に監視することができ
る。培養に当っては、静置培養又はかくはん培養で行う
ことができるが、例えば特表平4−503757号公報
に記載のごとく、通気培養を行ってもよいし、例えばア
プライド アンド エンバイロンメンタル マイクロバ
イオロジー( Applied and Environmental Microbiolog
y ) 、第55巻、第2086〜2088頁(1992)
に記載のように、透析培養法を用いてもよい。一般に培
養温度は、95℃前後が好ましく、通常16時間程度で
超耐熱性β−ガラクトシダーゼが培養物中に著量蓄積す
る。培養条件は、使用する菌体、培地組成に応じ超耐熱
性β−ガラクトシダーゼの生産量が最大になるように設
定するのは当然である。
【0032】超耐熱性β−ガラクトシダーゼを採取する
に当っては、例えば培養液から遠心分離、ろ過などによ
って菌体を集め、次いで菌体を破砕すればよく、菌体の
破砕方法としては、超音波破砕、ビーズ破砕、溶菌酵素
処理等があり、これらの方法を利用して菌体中より超耐
熱性β−ガラクトシダーゼを抽出することができる。な
お、酵素の抽出は使用する菌体によって最も抽出効果の
高い方法を採用して粗酵素液を調製するばよい。かくし
て得られた粗酵素液から超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
を単離するに当っては、通常の酵素の精製に用いられる
方法を使用できる。例えば、硫安塩析処理、イオン交換
クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、ゲルろ
過クロマトグラフィー等の方法を組合せて使用できる。
例えば、ピロコッカス フリオサスDSM 3638の
培養菌体より調製される粗酵素液をDEAE−トヨパー
ルM650イオン交換体(東ソー社製)にかけ、活性画
分を溶出させる。得られた活性画分をHIC−カートリ
ッジカラム(バイオラッド社製)にかけ、活性画分を溶
出させる。溶出した活性画分をスーパーローズ12カラ
ム(ファルマシア社製)にかけ、活性画分を溶出させ
る。溶出した活性画分をハイドロキシアパタイトカラム
(バイオラッド社製)にかけ、活性画分を溶出させる。
このような処理によって超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
を得ることができる。
【0033】
【実施例】以下に本発明を実施例をもって示すが、本発
明は、以下の実施例の範囲のみに限定されるものではな
い。
【0034】実施例1 (1)ピロコッカス フリオサス ゲノム DNAの調
製 ピロコッカス フリオサスDSM 3638の培養は以
下のとおりに行った。トリプトン1%、酵母エキス0.
5%、可溶性デンプン1%、ジャマリンS・ソリッド
(ジャマリンラボラトリー社製)3.5%、ジャマリン
S・リキッド(ジャマリンラボラトリー社製)0.5
%、MgSO4 0.003%、NaClの0.001
%、FeSO4 ・7H2 O 0.0001%、CoSO
4 0.0001%、CaCl2 ・7H2 O 0.00
01%、ZnSO4 0.0001%、CuSO4 ・5
2 O 0.1ppm、KAl(SO4 2 0.1p
pm、H3 BO3 0.1ppm、Na2 MoO4 ・2
2 O 0.1ppm、NiCl2 ・6H2 O 0.2
5ppmの組成の培地2リットルを2リットル容のメデ
ィウムボトルに入れ、120℃、20分間殺菌した後、
窒素ガスを吹込み溶存酸素を除去した後、これに上記菌
株を接種して95℃、16時間静置培養した。培養後、
遠心分離によって菌体を集めた。次に集菌体を25%ス
クロースを含む0.05M トリス(Tris) −HCl
(pH8.0)4mlに懸濁し、この懸濁液に0.8m
l リゾチーム〔5mg/ml、0.25M トリス−
HCl(pH8.0)〕、2ml 0.2M EDTA
を加え、20℃で1時間、保温した後、24mlのSE
T溶液〔150mMNaCl、1mM EDTA、20
mM トリス−HCl(pH8.0)〕を加え、更に5
%SDS4ml、プロティナーゼK(10mg/ml)
400μlを加え、37℃、1時間反応させた。反応終
了後フェノール−クロロホルム抽出、続いてエタノール
沈殿を行い、約3.2mgのゲノムDNAを調製した。
【0035】(2)コスミドプロテインライブラリーの
作製 ピロコッカス フリオサスDSM 3638のゲノムD
NA400μgをSau3AI用緩衝液(50mM ト
リス−HCl、pH7.5、10mM MgCl2 、1
mM ジチオスレイトール、100mM NaCl)
中、Sau3AIで部分分解し、密度勾配超遠心法によ
りサイズ分画した。トリプルヘリックスコスミドベクタ
ー1μgをBamHIで切断し、サイズ分画された35
〜50kbpのゲノムDNA断片140μgと混合し
て、ライゲーションキット(宝酒造社製)を用いてライ
ゲーションを行った後、ギガバックIIゴールド(ストラ
タジーン社製)を用いてインビトロパッケージング法に
よってピロコッカスゲノムDNAフラグメントをラムダ
ファージ粒子中にパッケージした。得られたファージ溶
液の一部を用いて大腸菌DH5αMCRを形質転換し、
コスミドライブラリーを調製した。得られたコロニー数
個よりコスミドDNAを調製し、適当な大きさの挿入断
片があることを確認した。次に新たに、上記ライブラリ
ーより500個のコロニーを選択し、0.01%のアン
ピシリンを含むL−ブロス培地2mlに懸濁し、37℃
で16時間振とう培養した。該培養物を遠心し沈殿物と
して回収した菌体を20mM トリス−HCl(pH
8.0)に懸濁し、100℃で10分間熱処理した。続
いて超音波処理を行い更に100℃、10分間熱処理
し、遠心後の上清をとり粗酵素液とし、500個のコス
ミドプロテインライブラリーを調製した。
【0036】(3)β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含む
コスミドの選択 実施例1−(2)で得られたコスミドプロテインライブ
ラリー500個の粗酵素液について、β−ガラクトシダ
ーゼ活性を測定した。すなわち粗酵素液10μlを11
2mM 2−メルカプトエタノール、1mM 塩化マグ
ネシウム、1%SDSを含む100mM リン酸緩衝液
(pH7.0)99.5μlに加えた後、0.4Mのo
−ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシドを含む
ジメチルスルホキシド溶液を0.5μl加え95℃、3
0分反応させた。反応は、50μlの0.1M 炭酸ナ
トリウムを加えて停止し、410nmにおける吸光度を
測定し、o−ニトロフェノールの生成量を求めた。50
0個のコスミドプロテインライブラリーより1個のβ−
ガラクトシダーゼ活性を有するコスミドプロテインを特
定し、該当する1個のコスミドDNAを特定した。
【0037】(4)プラスミドpTG2S−112の調
製及び耐熱性β−ガラクトシダーゼの製造 実施例1−(3)で得られた1個のコスミドDNAを制
限酵素SmaIで完全消化した。次いでベクターとして
pUC18をSmaIサイトで切断し、末端の脱リン酸
化を行った。該プラスミドに上記のSmaI消化DNA
断片をライゲーションキットを用いてライゲーション
し、得られた反応液を用いて大腸菌JM109を形質転
換した。形質転換体を0.01%のアンピシリンを含む
L−ブロス培地5mlに懸濁し、37℃で16時間振と
う培養を行った。該培養物を遠心し回収した菌体を、1
mM EDTAを含む50mM リン酸緩衝液(pH
7.0)に懸濁し、100℃で10分間熱処理した。続
いて超音波処理を行い更に100℃、10分間熱処理を
行い、遠心後の上清をとり粗酵素液とした。この粗酵素
液5μlを用いた以外は実施例1−(3)の活性測定法
に準じβ−ガラクトシダーゼ活性を測定した。粗酵素液
中に100℃、20分間の熱処理に耐性の超耐熱性β−
ガラクトシダーゼ活性を認めた。この粗酵素液に相当す
るプラスミドをプラスミドpTG2S−112と命名し
た。またプラスミドpTG2S−112を大腸菌JM1
09に導入し、形質転換体を得た。該形質転換体を Esc
herichia coli JM109/pTG2S-112 と命名した。
【0038】(5)プラスミドpTGES−105の調
製 実施例1−(4)で得られた約4kbp SmaIDN
A断片を含むプラスミドpTG2S−112を制限酵素
Eco81I及びKpnIで完全消化後、約4.7kb
pのEco81I−KpnIDNA断片を精製し、平滑
末端化後、セルフライゲーションを行った。得られたプ
ラスミドをプラスミドpTG2ES−105と命名し、
該プラスミドを大腸菌JM109に導入し、形質転換体
を得た。この形質転換体は Escherichia coli JM109/pT
G2ES-105と命名、表示され、工業技術院生命工学工業技
術研究所にFERM P−14280として寄託されて
いる。図1にプラスミドpTG2ES−105の制限酵
素地図を示す。また図2にプラスミドpTG2ES−1
05に挿入されたピロコッカス フリオサス由来の、本
発明により得られた約2.0kbpの超耐熱性β−ガラ
クトシダーゼ遺伝子の制限酵素地図を示す。
【0039】実施例2 (超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子の塩基配列の決
定)上記プラスミドpTG2ES−105に挿入された
超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含む約2.0k
bpから、キロ−シークェンス用デレーションキット
(宝酒造社製)を用いてデレーションミュータントを作
製し、各断片の塩基配列を決定した。塩基配列の決定は
ブカベスト( Bca Bast ) ジデオキシシークエンシング
キッド(宝酒造社製)を用いたジデオキシ法により行っ
た。配列表の配列番号2にプラスミドpTG2ES−1
05に挿入された超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子
を含むDNA断片の塩基配列を示す。配列表の配列番号
1に該塩基配列がコードする超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼのアミノ酸配列を示す。
【0040】実施例3 (1)超耐熱性β−ガラクトシダーゼの製造 実施例1で得られた本発明の超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼ遺伝子を含有するプラスミドpTG2ES−105
を導入した大腸菌 Escherichia coli JM109/pTG2ES-105
と(FERM P−14280)を0.01%のアンピ
シリンを含むL−ブロス培地5mlに懸濁し、37℃で
16時間振とう培養を行った。更に該培養物を同条件の
培地1.2リットルに懸濁し、37℃で16時間振とう
培養を行った。該培養物を遠心し回収した菌体を1mM
EDTAを含む50mM リン酸緩衝液(pH7.
0)に懸濁し、100℃で10分間熱処理した。続いて
超音波処理を行い更に100℃、10分間熱処理を行い
遠心後の上清をとり粗酵素液を得た。粗酵素液中のβ−
ガラクトシダーゼの比活性はpH5.0、90℃におい
て約740U/mgであった。
【0041】
【発明の効果】本発明の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
遺伝子を用いることにより、SDS耐性で超耐熱性のβ
−ガラクトシダーゼを工業的に有利に生産することが可
能となる。また、本発明の超耐熱性β−ガラクトシダー
ゼ遺伝子若しくはその一部をプローブ、プライマーとし
て用いることにより、種々の生物由来の超耐熱性β−ガ
ラクトシダーゼ遺伝子を得ることができる。
【0042】
【配列表】
【0043】配列番号:1 配列の長さ:491 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Lys Phe Pro Lys Asn Phe Met Phe Gly Tyr Ser Trp Ser Gly 1 5 10 15 Phe Gln Phe Glu Met Gly Leu Pro Gly Ser Glu Val Glu Ser Asp 20 25 30 Trp Trp Val Trp Val His Asp Lys Glu Asn Ile Ala Ser Gly Leu 35 40 45 Val Ser Gly Asp Leu Pro Glu Asn Gly Pro Ala Tyr Trp His Leu 50 55 60 Tyr Lys Gln Asp His Asp Ile Ala Glu Lys Leu Gly Met Asp Cys 65 70 75 Ile Arg Gly Gly Ile Glu Trp Ala Arg Ile Phe Pro Lys Pro Thr 80 85 90 Phe Asp Val Lys Val Asp Val Glu Lys Asp Glu Glu Gly Asn Ile 95 100 105 Ile Ser Val Asp Val Pro Glu Ser Thr Ile Lys Glu Leu Glu Lys 110 115 120 Ile Ala Asn Met Glu Ala Leu Glu His Tyr Arg Lys Ile Tyr Ser 125 130 135 Asp Trp Lys Glu Arg Gly Lys Thr Phe Ile Leu Asn Leu Tyr His 140 145 150 Trp Pro Leu Pro Leu Trp Ile His Asp Pro Ile Ala Val Arg Lys 155 160 165 Leu Gly Pro Asp Arg Ala Pro Ala Gly Trp Leu Asp Glu Lys Thr 170 175 180 Val Val Glu Phe Val Lys Phe Ala Ala Phe Val Ala Tyr His Leu 185 190 195 Asp Asp Leu Val Asp Met Trp Ser Thr Met Asn Glu Pro Asn Val 200 205 210 Val Tyr Asn Gln Gly Tyr Ile Asn Leu Arg Ser Gly Phe Pro Pro 215 220 225 Gly Tyr Leu Ser Phe Glu Ala Ala Glu Lys Ala Lys Phe Asn Leu 230 235 240 Ile Gln Ala His Ile Gly Ala Tyr Asp Ala Ile Lys Glu Tyr Ser 245 250 255 Glu Lys Ser Val Gly Val Ile Tyr Ala Phe Ala Trp His Asp Pro 260 265 270 Leu Ala Glu Glu Tyr Lys Asp Glu Val Glu Glu Ile Arg Lys Lys 275 280 285 Asp Tyr Glu Phe Val Thr Ile Leu His Ser Lys Gly Lys Leu Asp 290 295 300 Trp Ile Gly Val Asn Tyr Tyr Ser Arg Leu Val Tyr Gly Ala Lys 305 310 315 Asp Gly His Leu Val Pro Leu Pro Gly Tyr Gly Phe Met Ser Glu 320 325 330 Arg Gly Gly Phe Ala Lys Ser Gly Arg Pro Ala Ser Asp Phe Gly 335 340 345 Trp Glu Met Tyr Pro Glu Gly Leu Glu Asn Leu Leu Lys Tyr Leu 350 355 360 Asn Asn Ala Tyr Glu Leu Pro Met Ile Ile Thr Glu Asn Gly Met 365 370 375 Ala Asp Ala Ala Asp Arg Tyr Arg Pro His Tyr Leu Val Ser His 380 385 390 Leu Lys Ala Val Tyr Asn Ala Met Lys Glu Gly Ala Asp Val Arg 395 400 405 Gly Tyr Leu His Trp Ser Leu Thr Asp Asn Tyr Glu Trp Ala Gln 410 415 420 Gly Phe Arg Met Arg Phe Gly Leu Val Tyr Val Asp Phe Glu Thr 425 430 435 Lys Lys Arg Tyr Leu Arg Pro Ser Ala Leu Val Phe Arg Glu Ile 440 445 450 Ala Thr Gln Lys Glu Ile Pro Glu Glu Leu Ala His Leu Ala Asp 455 460 465 Leu Lys Phe Val Thr Lys Lys Val Ala Ile Ser Phe Phe Leu Cys 470 475 480 Phe Leu Thr His Ile Phe Gly Lys Ile Arg Ser 485 490
【0044】配列番号:2 配列の長さ:1476 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 配列: ATGAAGTTCC CAAAAAACTT CATGTTTGGA TATTCTTGGT CTGGTTTCCA GTTTGAGATG 60 GGACTGCCAG GAAGTGAAGT GGAAAGCGAC TGGTGGGTGT GGGTTCACGA CAAGGAGAAC 120 ATAGCATCAG GTCTAGTAAG TGGAGATCTA CCAGAGAACG GCCCAGCATA TTGGCACCTC 180 TATAAGCAAG ATCATGACAT TGCAGAAAAG CTAGGAATGG ATTGTATTAG AGGTGGCATT 240 GAGTGGGCAA GAATTTTTCC AAAGCCAACA TTTGACGTTA AAGTTGATGT GGAAAAGGAT 300 GAAGAAGGCA ACATAATTTC CGTAGACGTT CCAGAGAGTA CAATAAAAGA GCTAGAGAAA 360 ATTGCCAACA TGGAGGCCCT TGAACATTAT CGCAAGATTT ACTCAGACTG GAAGGAGAGG 420 GGCAAAACCT TCATATTAAA CCTCTACCAC TGGCCTCTTC CATTATGGAT TCATGACCCA 480 ATTGCAGTAA GGAAACTTGG CCCGGATAGG GCTCCTGCAG GATGGTTAGA TGAGAAGACA 540 GTGGTAGAGT TTGTGAAGTT TGCCGCCTTC GTTGCTTATC ACCTTGATGA CCTCGTTGAC 600 ATGTGGAGCA CAATGAACGA ACCAAACGTA GTCTACAATC AAGGTTACAT TAATCTACGT 660 TCAGGATTTC CACCAGGATA TCTAAGCTTT GAAGCAGCAG AAAAGGCAAA ATTCAACTTA 720 ATTCAGGCTC ACATCGGAGC ATATGATGCC ATAAAAGAGT ATTCAGAAAA ATCCGTGGGA 780 GTGATATACG CCTTTGCTTG GCACGATCCT CTAGCGGAGG AGTATAAGGA TGAAGTAGAG 840 GAAATCAGAA AGAAAGACTA TGAGTTTGTA ACAATTCTAC ACTCAAAAGG AAAGCTAGAC 900 TGGATCGGCG TAAACTACTA CTCCAGGCTG GTATATGGAG CCAAAGATGG ACACCTAGTT 960 CCTTTACCTG GATATGGATT TATGAGTGAG AGAGGAGGAT TTGCAAAGTC AGGAAGACCT 1020 GCTAGTGACT TTGGATGGGA AATGTACCCA GAGGGCCTTG AGAACCTTCT TAAGTATTTA 1080 AACAATGCCT ACGAGCTACC AATGATAATT ACAGAGAACG GTATGGCCGA TGCAGCAGAT 1140 AGATACAGGC CACACTATCT CGTAAGCCAT CTAAAGGCAG TTTACAATGC TATGAAAGAA 1200 GGTGCTGATG TTAGAGGGTA TCTCCACTGG TCTCTAACAG ACAACTACGA ATGGGCCCAA 1260 GGGTTCAGGA TGAGATTTGG ATTGGTTTAC GTGGATTTCG AGACAAAGAA GAGATATTTA 1320 AGGCCAAGCG CCCTGGTATT CAGAGAAATA GCCACTCAAA AAGAAATTCC AGAAGAATTA 1380 GCTCACCTCG CAGACCTCAA ATTTGTTACC AAGAAAGTAG CCATTTCATT TTTTCTTTGT 1440 TTTTTAACTC ATATTTTTGG GAAAATAAGA TCATAA 1476
【0045】配列番号:3 配列の長さ:510 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Phe Pro Glu Lys Phe Leu Trp Gly Val Ala Gln Ser Gly Phe 1 5 10 15 Gln Phe Glu Met Gly Asp Lys Leu Arg Arg Asn Ile Asp Thr Asn 20 25 30 Thr Asp Trp Trp His Trp Val Arg Asp Lys Thr Asn Ile Glu Lys 35 40 45 Gly Leu Val Ser Gly Asp Leu Pro Glu Glu Gly Ile Asn Asn Tyr 50 55 60 Glu Leu Tyr Glu Lys Asp His Glu Ile Ala Arg Lys Leu Gly Leu 65 70 75 Asn Ala Tyr Arg Ile Gly Ile Glu Trp Ser Arg Ile Phe Pro Trp 80 85 90 Pro Thr Thr Phe Ile Asp Val Asp Tyr Ser Tyr Asn Glu Ser Tyr 95 100 105 Asn Leu Ile Glu Asp Val Lys Ile Thr Lys Asp Thr Leu Glu Glu 110 115 120 Leu Asp Glu Ile Ala Asn Lys Arg Glu Val Ala Tyr Tyr Arg Ser 125 130 135 Val Ile Asn Ser Leu Arg Ser Lys Gly Phe Lys Val Ile Val Asn 140 145 150 Leu Asn His Phe Thr Leu Pro Tyr Trp Leu His Asp Pro Ile Glu 155 160 165 Ala Arg Glu Arg Ala Leu Thr Asn Lys Arg Asn Gly Trp Val Asn 170 175 180 Pro Arg Thr Val Ile Glu Phe Ala Lys Tyr Ala Ala Tyr Ile Ala 185 190 195 Tyr Lys Phe Gly Asp Ile Val Asp Met Trp Ser Thr Phe Asn Glu 200 205 210 Pro Met Val Val Val Glu Leu Gly Tyr Leu Ala Pro Tyr Ser Gly 215 220 225 Phe Pro Pro Gly Val Leu Asn Pro Glu Ala Ala Lys Leu Ala Ile 230 235 240 Leu His Met Ile Asn Ala His Ala Leu Ala Tyr Arg Gln Ile Lys 245 250 255 Lys Phe Asp Thr Glu Lys Ala Asp Lys Asp Ser Lys Glu Pro Ala 260 265 270 Glu Val Gly Ile Ile Tyr Asn Asn Ile Gly Val Ala Tyr Pro Lys 275 280 285 Asp Pro Asn Asp Ser Lys Asp Val Lys Ala Ala Glu Asn Asp Asn 290 295 300 Phe Phe His Ser Gly Leu Phe Phe Glu Ala Ile His Lys Gly Lys 305 310 315 Leu Asn Ile Glu Phe Asp Gly Glu Thr Phe Ile Asp Ala Pro Tyr 320 325 330 Leu Lys Gly Asn Asp Trp Ile Gly Val Asn Tyr Tyr Thr Arg Glu 335 340 345 Val Val Thr Tyr Gln Glu Pro Met Phe Pro Ser Ile Pro Leu Ile 350 355 360 Thr Phe Lys Gly Val Gln Gly Tyr Gly Tyr Ala Cys Arg Pro Gly 365 370 375 Thr Leu Ser Lys Asp Asp Arg Pro Val Ser Asp Ile Gly Trp Glu 380 385 390 Leu Tyr Pro Glu Gly Met Tyr Asp Ser Ile Val Glu Ala His Lys 395 400 405 Tyr Gly Val Pro Val Tyr Val Thr Glu Asn Gly Ile Ala Asp Ser 410 415 420 Lys Asp Ile Leu Arg Pro Tyr Tyr Ile Ala Ser His Ile Lys Met 425 430 435 Ile Glu Lys Ala Phe Glu Asp Gly Tyr Glu Val Lys Gly Tyr Phe 440 445 450 His Trp Ala Leu Thr Asp Asn Phe Glu Trp Ala Leu Gly Phe Arg 455 460 465 Met Arg Phe Gly Leu Tyr Glu Val Asn Leu Ile Thr Lys Glu Arg 470 475 480 Ile Pro Arg Glu Lys Ser Val Ser Ile Phe Arg Glu Ile Val Ala 485 490 495 Asn Asn Gly Val Thr Lys Lys Ile Glu Glu Glu Leu Leu Arg Gly 500 505 510
【0046】配列番号:4 配列の長さ:491 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Leu Ser Phe Pro Lys Gly Phe Lys Phe Gly Trp Ser Gln Ser 1 5 10 15 Gly Phe Gln Ser Glu Met Gly Thr Pro Gly Ser Glu Asp Pro Asn 20 25 30 Ser Asp Trp His Val Trp Val His Asp Arg Glu Asn Ile Val Ser 35 40 45 Gln Val Val Ser Gly Asp Leu Pro Glu Asn Gly Pro Gly Tyr Trp 50 55 60 Gly Asn Tyr Lys Arg Phe His Asp Glu Ala Glu Lys Ile Gly Leu 65 70 75 Asn Ala Val Arg Ile Asn Val Glu Trp Ser Arg Ile Phe Pro Arg 80 85 90 Pro Leu Pro Lys Pro Glu Met Gln Thr Gly Thr Asp Lys Glu Asn 95 100 105 Ser Pro Val Ile Ser Val Asp Leu Asn Glu Ser Lys Leu Arg Glu 110 115 120 Met Asp Asn Tyr Ala Asn His Glu Ala Leu Ser His Tyr Arg His 125 130 135 Ile Leu Glu Asp Leu Arg Asn Arg Gly Phe His Ile Val Leu Asn 140 145 150 Met Tyr His Trp Thr Leu Pro Ile Trp Leu His Asp Pro Ile Arg 155 160 165 Val Arg Arg Gly Asp Phe Thr Gly Pro Thr Gly Trp Leu Asn Ser 170 175 180 Arg Thr Val Tyr Glu Phe Ala Arg Phe Ser Ala Tyr Val Ala Trp 185 190 195 Lys Leu Asp Asp Leu Ala Ser Glu Tyr Ala Thr Met Asn Glu Pro 200 205 210 Asn Val Val Trp Gly Ala Gly Tyr Ala Phe Pro Arg Ala Gly Phe 215 220 225 Pro Pro Asn Tyr Leu Ser Phe Arg Leu Ser Glu Ile Ala Lys Trp 230 235 240 Asn Ile Ile Gln Ala His Ala Arg Ala Tyr Asp Ala Ile Lys Ser 245 250 255 Val Ser Lys Lys Ser Val Gly Ile Ile Tyr Ala Asn Thr Ser Tyr 260 265 270 Tyr Pro Leu Arg Pro Gln Asp Asn Glu Ala Val Glu Ile Ala Glu 275 280 285 Arg Leu Asn Arg Trp Ser Phe Phe Asp Ser Ile Ile Lys Gly Glu 290 295 300 Ile Thr Ser Glu Gly Gln Asn Val Arg Glu Asp Leu Arg Asn Arg 305 310 315 Leu Asp Trp Ile Gly Val Asn Tyr Tyr Thr Arg Thr Val Val Thr 320 325 330 Lys Ala Glu Ser Gly Tyr Leu Thr Leu Pro Gly Tyr Gly Asp Arg 335 340 345 Cys Glu Arg Asn Ser Leu Ser Leu Ala Asn Leu Pro Thr Ser Asp 350 355 360 Phe Gly Trp Glu Phe Phe Pro Glu Gly Leu Tyr Asp Val Leu Leu 365 370 375 Lys Tyr Trp Asn Arg Tyr Gly Leu Pro Leu Tyr Val Met Glu Asn 380 385 390 Gly Ile Ala Asp Asp Ala Asp Tyr Gln Arg Pro Tyr Tyr Leu Val 395 400 405 Ser His Ile Tyr Gln Val His Arg Ala Leu Asn Glu Gly Val Asp 410 415 420 Val Arg Gly Tyr Leu His Trp Ser Leu Ala Asp Asn Tyr Glu Trp 425 430 435 Ser Ser Gly Phe Ser Met Arg Phe Gly Leu Leu Lys Val Asp Tyr 440 445 450 Leu Thr Lys Arg Leu Tyr Trp Arg Pro Ser Ala Leu Val Tyr Arg 455 460 465 Glu Ile Thr Arg Ser Asn Gly Ile Pro Glu Glu Leu Glu His Leu 470 475 480 Asn Arg Val Pro Pro Ile Lys Pro Leu Arg His 485 490
【0047】配列番号:5 配列の長さ:489 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Tyr Ser Phe Pro Asn Ser Phe Arg Phe Gly Trp Ser Gln Ala 1 5 10 15 Gly Phe Gln Ser Glu Met Gly Thr Pro Gly Ser Glu Asp Pro Asn 20 25 30 Thr Asp Trp Tyr Lys Trp Val His Asp Pro Glu Asn Met Ala Ala 35 40 45 Gly Leu Val Ser Gly Asp Leu Pro Glu Asn Gly Pro Gly Tyr Trp 50 55 60 Gly Asn Tyr Lys Thr Phe His Asp Asn Ala Gln Lys Met Gly Leu 65 70 75 Lys Ile Ala Arg Leu Asn Val Glu Trp Ser Arg Ile Phe Pro Asn 80 85 90 Pro Leu Pro Arg Pro Gln Asn Phe Asp Glu Ser Lys Gln Asp Val 95 100 105 Thr Glu Val Glu Ile Asn Glu Asn Glu Leu Lys Arg Leu Asp Glu 110 115 120 Tyr Ala Asn Lys Asp Ala Leu Asn His Tyr Arg Glu Ile Phe Lys 125 130 135 Asp Leu Lys Ser Arg Gly Leu Tyr Phe Ile Leu Asn Met Tyr His 140 145 150 Trp Pro Leu Pro Leu Trp Leu His Asp Pro Ile Arg Val Arg Arg 155 160 165 Gly Asp Phe Thr Gly Pro Ser Gly Trp Leu Ser Thr Arg Thr Val 170 175 180 Tyr Glu Phe Ala Arg Phe Ser Ala Tyr Ile Ala Trp Lys Phe Asp 185 190 195 Asp Leu Val Asp Glu Tyr Ser Thr Met Asn Glu Pro Asn Val Val 200 205 210 Gly Gly Leu Gly Tyr Val Gly Val Lys Ser Gly Phe Pro Pro Gly 215 220 225 Tyr Leu Ser Phe Glu Leu Ser Arg Arg His Met Tyr Asn Ile Ile 230 235 240 Gln Ala His Ala Arg Ala Tyr Asp Gly Ile Lys Ser Val Ser Lys 245 250 255 Lys Pro Val Gly Ile Ile Tyr Ala Asn Ser Ser Phe Gln Pro Leu 260 265 270 Thr Asp Lys Asp Met Glu Ala Val Glu Met Ala Glu Asn Asp Asn 275 280 285 Arg Trp Trp Phe Phe Asp Ala Ile Ile Arg Gly Glu Ile Thr Arg 290 295 300 Gly Asn Glu Lys Ile Val Arg Asp Asp Leu Lys Gly Arg Leu Asp 305 310 315 Trp Ile Gly Val Asn Tyr Tyr Thr Arg Thr Val Val Lys Arg Thr 320 325 330 Glu Lys Gly Tyr Val Ser Leu Gly Gly Tyr Gly His Gly Cys Glu 335 340 345 Arg Asn Ser Val Ser Leu Ala Gly Leu Pro Thr Ser Asp Phe Gly 350 355 360 Trp Glu Phe Phe Pro Glu Gly Leu Tyr Asp Val Leu Thr Lys Tyr 365 370 375 Trp Asn Arg Tyr His Leu Tyr Met Tyr Val Thr Glu Asn Gly Ile 380 385 390 Ala Asp Asp Ala Asp Tyr Gln Arg Pro Tyr Tyr Leu Val Ser His 395 400 405 Val Tyr Gln Val His Arg Ala Ile Asn Ser Gly Ala Asp Val Arg 410 415 420 Gly Tyr Leu His Trp Ser Leu Ala Asp Asn Tyr Glu Trp Ala Ser 425 430 435 Gly Phe Ser Met Arg Phe Gly Leu Leu Lys Val Asp Tyr Asn Thr 440 445 450 Lys Arg Leu Tyr Trp Arg Pro Ser Ala Leu Val Tyr Arg Glu Ile 455 460 465 Ala Thr Asn Gly Ala Ile Thr Asp Glu Ile Glu His Leu Asn Ser 470 475 480 Val Pro Pro Val Lys Pro Leu Arg His 485
【0048】配列番号:6 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Asp Trp Ile Gly Val Asn Tyr Tyr Ser Arg Leu Val 1 5 10
【0049】配列番号:7 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Pro Ala Ser Asp Phe Gly Trp Glu Met Tyr Pro Glu Gly 1 5 10
【0050】配列番号:8 配列の長さ:23 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gly Tyr Leu His Trp Ser Leu Thr Asp Asn Tyr Glu Trp Ala Gln 1 5 10 15 Gly Phe Arg Met Arg Phe Gly Leu 20
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpTG2ES−105の制限酵素地
図を示す図である。
【図2】本発明の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子
の1例の制限酵素地図を示す図である。
【図3】酵素の熱安定性を示す図である。
【図4】界面活性剤存在下での酵素の熱安定性を示す図
である。
【図5】β−ガラクトシダーゼのアミノ酸配列の比較を
示す図の一部(前半)である。
【図6】β−ガラクトシダーゼのアミノ酸配列の比較を
示す図の一部(後半)である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】該プラスミドを大腸菌JM109に導入
し、得られたコロニーの超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
活性を測定し、活性を示したコロニーよりプラスミドを
調製する。該後者のプラスミドはプラスミドpTG2E
S−105と命名され、該プラスミドで形質転換された
大腸菌JM109はEscherichia coli
JM109/pTG2ES−105と命名、表示され、
通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所にFER
M BP−5023として寄託されている。図1にプラ
スミドpTG2ES−105の制限酵素地図を示す。図
中、太実線がプラスミドpUC18への挿入断片であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】(5)プラスミドpTGES−105の調
製 実施例1−(4)で得られた約4kbp SmaIDN
A断片を含むプラスミドpTG2S−112を制限酵素
Eco81I及びKpnIで完全消化後、約4.7kb
pのEco81I−KpnIDNA断片を精製し、平滑
末端化後、セルフライゲーションを行った。得られたプ
ラスミドをプラスミドpTG2ES−105と命名し、
該プラスミドを大腸菌JM109に導入し、形質転換体
を得た。この形質転換体はEscherichia c
oli JM109/pTG2ES−105と命名、表
示され、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所
FERM BP−5023として寄託されている。図
1にプラスミドpTG2ES−105の制限酵素地図を
示す。また図2にプラスミドpTG2ES−105に挿
入されたピロコッカス フリオサス由来の、本発明によ
り得られた約2.0kbpの超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼ遺伝子の制限酵素地図を示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】実施例3 (1)超耐熱性β−ガラクトシダーゼの製造 実施例1で得られた本発明の超耐熱性β−ガラクトシダ
ーゼ遺伝子を含有するプラスミドpTG2ES−105
を導入した大腸菌Escherichia coli
JM109/pTG2ES−105と(FERM BP
−5023)を0.01%のアンピシリンを含むL−ブ
ロス培地5mlに懸濁し、37℃で16時間振とう培養
を行った。更に該培養物を同条件の培地1.2リットル
に懸濁し、37℃で16時間振とう培養を行った。該培
養物を遠心し回収した菌体を1mM EDTAを含む5
0mM リン酸緩衝液(pH7.0)に懸濁し、100
℃で10分間熱処理した。続いて超音波処理を行い更に
100℃、10分間熱処理を行い遠心後の上清をとり粗
酵素液を得た。粗酵素液中のβ−ガラクトシダーゼの比
活性はpH5.0、90℃において約740U/mgで
あった。
【書類名】 受託番号変更届
【提出日】 平成7年3月14日
【旧寄託機関の名称】 工業技術院生命工学工業技
術研究所
【旧受託番号】 FERM P−14280
【新寄託機関の名称】 通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所
【新受託番号】 FERM BP−5023
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:00) (C12N 9/38 C12R 1:19) C12R 1:00) (72)発明者 橋野 仁一 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 浅田 起代蔵 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単離されたSDS耐性を有するピロコッ
    カス フリオサス由来の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ
    遺伝子。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
    配列、又はその一部であって、かつ、超耐熱性β−ガラ
    クトシダーゼ酵素活性を有する部分をコードする請求項
    1に記載の超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号2で表される塩基配列
    を有することを特徴とする請求項1に記載の超耐熱性β
    −ガラクトシダーゼ遺伝子。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の遺伝子にハイブリダイ
    ズ可能なSDS耐性を有する超耐熱性β−ガラクトシダ
    ーゼ遺伝子。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の遺伝子
    又はその一部を、プローブ又はプライマーとして用いる
    ことを特徴とする超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子
    のクローニング方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の超耐熱性β−ガラクト
    シダーゼ遺伝子を含有させた組換えプラスミドを導入さ
    せた形質転換体を培養し、該培養物から超耐熱性β−ガ
    ラクトシダーゼを採取することを特徴とする超耐熱性β
    −ガラクトシダーゼの製造方法。
JP15435694A 1992-10-05 1994-06-14 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子 Expired - Lifetime JP3212798B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15435694A JP3212798B2 (ja) 1994-06-14 1994-06-14 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子
DE1995602343 DE69502343T2 (de) 1994-06-14 1995-06-02 Für ein hyperthermostabiles Beta-galaktosidase kodierendes Gen
EP19950303772 EP0687732B1 (en) 1994-06-14 1995-06-02 Hyperthermostable beta-galactosidase gene
ES95303772T ES2116683T3 (es) 1994-06-14 1995-06-02 Gen de la beta-galactosidasa hipertermoestable.
CN95107176A CN1056648C (zh) 1994-06-14 1995-06-13 高热稳定性β-半乳糖苷酶基因
US08/489,733 US5744345A (en) 1992-10-05 1995-06-14 Hyperthermostable β-galactosidase gene, enzyme encoded thereby, and process for production
US08/993,581 US5962326A (en) 1992-10-05 1997-12-18 Hyperthermostable β-galactosidase gene, enzyme encoded thereby, and process for production

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15435694A JP3212798B2 (ja) 1994-06-14 1994-06-14 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07327685A true JPH07327685A (ja) 1995-12-19
JP3212798B2 JP3212798B2 (ja) 2001-09-25

Family

ID=15582374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15435694A Expired - Lifetime JP3212798B2 (ja) 1992-10-05 1994-06-14 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0687732B1 (ja)
JP (1) JP3212798B2 (ja)
CN (1) CN1056648C (ja)
DE (1) DE69502343T2 (ja)
ES (1) ES2116683T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273379A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology セルロースの糖化方法

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU767618C (en) * 1995-07-18 2004-09-09 Bp Corporation North America Inc. Screening methods for enzymes and enzyme kits
US6004788A (en) 1995-07-18 1999-12-21 Diversa Corporation Enzyme kits and libraries
DK1469066T3 (da) * 1996-01-11 2008-07-28 Verenium Corp Endoglucanase fra Thermotoga
ATE271126T1 (de) * 1996-01-11 2004-07-15 Diversa Corp Glykosidaseenzyme
US5958751A (en) 1996-03-08 1999-09-28 Diversa Corporation α-galactosidase
US6987016B2 (en) 1996-03-08 2006-01-17 Diversa Corporation α-galactosidases and methods for making and using them
US7465571B1 (en) 1996-05-22 2008-12-16 Verenium Corporation Endoglucanases
US5789228A (en) 1996-05-22 1998-08-04 Diversa Corporation Endoglucanases
CA2274112A1 (en) 1996-12-06 1998-06-11 Diversa Corporation Glycosidase enzymes
ATA37099A (de) * 1999-03-04 2000-02-15 Lactoprot Alpenlaendische Milc Verfahren zur enzymatischen lactosespaltung, insbesondere mittels membrandiffusionsreaktoren
CN100398655C (zh) * 2005-10-11 2008-07-02 山东大学 一种转糖基α-半乳糖苷酶基因
CN100370029C (zh) * 2005-10-11 2008-02-20 山东大学 一种高效转糖基β-半乳糖苷酶基因
CN101993864B (zh) * 2009-08-13 2012-12-26 中国农业大学 一种耐高温β-半乳糖苷酶及其编码基因与应用
CN102154239B (zh) * 2011-01-06 2012-12-12 中山大学 一种具有高效转糖基β-半乳糖苷酶的新基因及应用
CN102268421B (zh) * 2011-08-03 2012-12-12 山西恩泽生物技术有限公司 一种β-葡萄糖苷酶基因的克隆、表达及应用
CN111154740B (zh) * 2020-02-07 2022-03-04 中国农业大学 一种沙质微泡菌β-半乳糖苷酶及其编码基因与应用
CN114774394A (zh) * 2022-04-20 2022-07-22 南京工业大学 一种热稳定β半乳糖苷酶及其合成甘油半乳糖苷的应用
CN114958893B (zh) * 2022-06-14 2023-08-29 中农华威生物制药(湖北)有限公司 一种乳猪高温教槽料制备所需的乳糖酶的构建方法
CN117402858B (zh) * 2023-12-13 2024-03-15 北京科为博生物科技有限公司 一种耐热性提高的β-葡萄糖苷酶突变体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6014774A (ja) * 1983-07-06 1985-01-25 日本電気株式会社 コネクタ
EP0592158B1 (en) * 1992-10-05 2001-12-05 Takara Shuzo Co. Ltd. Hyperthermostable beta-galactosidases
JP3086115B2 (ja) * 1993-01-08 2000-09-11 寳酒造株式会社 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273379A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology セルロースの糖化方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1056648C (zh) 2000-09-20
DE69502343D1 (de) 1998-06-10
JP3212798B2 (ja) 2001-09-25
ES2116683T3 (es) 1998-07-16
EP0687732B1 (en) 1998-05-06
DE69502343T2 (de) 1999-02-04
EP0687732A1 (en) 1995-12-20
CN1128799A (zh) 1996-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3212798B2 (ja) 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子
US7622291B2 (en) Agarase and gene thereof
US8008055B2 (en) Thermotolerant ribonuclease H
KR100452447B1 (ko) 초고열 안정성 프로테아제 유전자
JP3086115B2 (ja) 超耐熱性β−ガラクトシダーゼ遺伝子
EP0648843A1 (en) DNA encoding a hyperthermostable alpha-amylase
US7604962B2 (en) α-agarase and process for producing the same
US5744345A (en) Hyperthermostable β-galactosidase gene, enzyme encoded thereby, and process for production
JP3341915B2 (ja) 超耐熱性プロテアーゼ遺伝子
Fridjonsson et al. The structure of the α-galactosidase gene loci in Thermus brockianus ITI360 and Thermus thermophilus TH125
JP3464810B2 (ja) 超耐熱性アミノペプチダーゼ遺伝子
JP3512237B2 (ja) 耐熱性メチオニンアミノペプチダーゼ及びその遺伝子
JP3463951B2 (ja) 耐熱性ピログルタミルペプチダーゼ及びその遺伝子
JPH05146296A (ja) β−ガラクトシダーゼ遺伝子を含むDNA断片及び該DNA断片を組み込んだプラスミド
JPH07143880A (ja) 超耐熱性α−アミラーゼ遺伝子
WO2000031245A1 (fr) Creatine amidinohydrolase et procede de production de ladite substance
JPH11169179A (ja) β−ガラクトシダーゼ、その製造方法、及び該β−ガラクトシダーゼを含有する発酵乳
JP2913411B2 (ja) セルラーゼ遺伝子

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719