JPH07327649A - 高圧処理方法及びその処理用容器 - Google Patents

高圧処理方法及びその処理用容器

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JPH07327649A
JPH07327649A JP6125181A JP12518194A JPH07327649A JP H07327649 A JPH07327649 A JP H07327649A JP 6125181 A JP6125181 A JP 6125181A JP 12518194 A JP12518194 A JP 12518194A JP H07327649 A JPH07327649 A JP H07327649A
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JP
Japan
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container
pressure
lid
casing
cylindrical casing
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JP6125181A
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Keiichi Hori
恵一 堀
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は流動体状の食品を殺菌、変性等のた
め高圧処理するに際し、充填容器の繰返し使用、高圧容
器への投入効率の向上、取扱い容易化等を果たすことの
できる高圧処理方法及びその処理用容器を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明は容器に被処理物を充填密封し、円筒
形ケーシング内に収容して高圧容器に投入し、静水圧加
圧処理を行なう方法において、上記被処理物を可撓材製
の嵌め外し蓋付き容器に充填し、その蓋嵌め閉じ部に粘
着テープを貼付けて密封すると共に前記円筒形ケーシン
グを筒部と底部を着脱結合可能に組み立て式とし、前記
被処理物を充填密封した容器を円筒形ケーシングの底部
上に上下一列に複数個段積みし、円筒形ケーシングの筒
部をかぶせ、底部と結合して容器を円筒形ケーシングに
収容して加圧処理し、加圧処理後に高圧容器から円筒形
ケーシングを取り出し、ケーシング筒部を底部から開放
して取り外し、前記被処理物の充填密封容器を払出し、
加圧処理の済んだ容器から粘着テープを剥がして容器蓋
を開くことを特徴とする高圧処理方法、を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形物を含む液体或い
は粘稠物、例えばそば生地、うどん生地、おろしニンニ
ク、おろし生姜、おろしわさび等の食品を殺菌、改質す
ることを目的とした高圧処理、特に高圧処理後に更に加
工工程を有する場合の高圧処理方法と、そのための処理
用の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品を数千気圧の高圧下で一定時間保持
すると、蛋白質や澱粉は変性し、微生物は殺菌される。
この処理は加熱と異なり、食品の生の風味や栄養素を破
壊しないことから、食品の新しい調理、加工、殺菌方法
として実用化されつつある。
【0003】特に、食品が固形物を含む液状、或いはペ
ースト状のもの、粘稠物の場合はバッチ処理が行なわれ
る。
【0004】この従来の方法を図9について説明する
と、先ず柔軟なプラスチック製容器(パッケージ)31
に、食品等の被処理物10を充填し密封する。31aは
カップ形状の水平なフランジ付きの容器本体、31bは
シール蓋である。容器本体31aとシール蓋31bは一
般的に加熱溶着(ヒートシール)により接合し内部を密
封する。このカップパッケージ31を多数個、円筒形ケ
ーシング32内に積載し、これを高圧容器の中に収納す
る。高圧容器は高圧容器胴33と上蓋34、下蓋35よ
り構成され、この蓋には高圧シール36が設けられ、内
部の水圧を液密に保持する。
【0005】高圧容器内部を満水にしたのち、下蓋35
を貫通する吸水口に連結した高圧配管37を通じ、高圧
ポンプ38によって高圧水を供給し容器内部を高圧にす
る。このときパッケージ31は静水圧を受けて収縮し、
内部の被処理物も同様の高圧となり、変性や殺菌が行な
われる。なお、40は高圧弁である。
【0006】図10は従来の上記と異なるパッケージの
例である。39はケーシングの内径に等しい大きさの業
務用の大型プラスチック製袋である。この場合も被処理
物10は、予め袋39に充填されたのちヒートシール等
で密封される。
【0007】前記図9又は図10の状態において、所定
の時間、高圧に加圧したのち高圧弁40を開きケーシン
グと共にパッケージ31(或いは39)を取出す。パッ
ケージ31(或いは39)は水切り乾燥し、ラベルを貼
り、包装後に製品出荷となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の処理手段に
は解決すべき次の課題があった。
【0009】即ち、図9に示すパッケージ容器の場合に
はそのまま最終製品となるため、デザイン性を重視した
小型カップ形状とする場合が多いが、これではバスケッ
ト内へ充填する場合、カップ間の隙間も多いので、容積
率が著しく低く生産効率が悪いという問題があった。
【0010】また図10の場合にはバスケット内径に等
しい大型袋状の容器としているので、容積率は高く、図
9の場合の欠点を解消するものの、この場合の大型袋状
の容器は、一部の業務用には適用可能であるが、一般消
費者向には適しておらず、ハンドリングも容易でないと
いう問題があった。
【0011】また図10のように大型袋状の容器を用い
原料を高圧下で前処理し、無菌環境下で袋状容器を開封
し、例えば前処理されたうどん生地を、製麺機によって
製麺加工するとき等、このようなプラスチック製袋容器
は一度開封すれば、再使用することは一般に困難で、廃
棄されることになり、経済的でないという問題があっ
た。また、大型のプラスチック製袋容器はハンドリング
が容易でなく搬送を自動化し難く手間がかかり、生産性
が著しく悪い等の問題があった。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解消するた
め、バッチ式高圧処理における容積率を高め、ハンドリ
ングを容易にし、生産性を高めた高圧処理方法及びその
処理容器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として次の(1)〜(3)に記載の高圧処理方法及
びその処理用容器を提供しようとするものである。
【0014】(1).容器に被処理物を充填密封し、円
筒形ケーシング内に収容して高圧容器に投入し、静水圧
加圧処理を行なう方法において、上記被処理物を可撓材
製の嵌め外し蓋付き容器に充填し、その蓋嵌め閉じ部に
粘着テープを貼付けて密封すると共に前記円筒形ケーシ
ングを筒部と底部を着脱結合可能に組み立て式とし、前
記被処理物を充填密封した容器を円筒形ケーシングの底
部上に上下一列に複数個段積みし、円筒形ケーシングの
筒部をかぶせ、底部と結合して容器を円筒形ケーシング
に収容して加圧処理し、加圧処理後に高圧容器から円筒
形ケーシングを取り出し、ケーシング筒部を底部から開
放して取り外し、前記被処理物の充填密封容器を払出
し、加圧処理の済んだ容器から粘着テープを剥がして容
器蓋を開くことを特徴とする高圧処理方法。
【0015】(2).静水圧加圧処理を行なうために被
処理物を充填する処理用容器において、同容器が、可撓
性材料で円筒形ケーシングの内径より僅かに小さい全体
外径の大きさに、上部側を僅か大径に小角度のテーパを
つけて成形した底付きテーパ形円筒部と、同底付きテー
パ形円筒部の上端部の側面に沿って平行に重なる嵌合部
を有する嵌込み蓋とにより構成され、上記嵌合した嵌込
み蓋の外周面と底付きテーパ形円筒部の側面とに跨がっ
て粘着テープを貼付けることにより同容器が密封され、
同粘着テープを剥がすことにより同容器の嵌込み蓋が開
放されるよう構成されたことを特徴とする処理用容器。
【0016】(3).上記(2)記載の処理用容器にお
いて、底付きテーパ形円筒部の底部に設けられた空気抜
き穴と、被処理物の充填時に当該空気抜き穴を閉止する
閉止手段とを具備したことを特徴とする処理用容器。
【0017】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0018】即ち、上記(1)の構成は高圧処理方法に
関し、上記(2)の構成は、たとえば上記(1)の方法
を実施するに際して用いられる被処理物充填用の好適の
容器(処理用容器)を示す。また、上記(3)の構成の
容器(処理用容器)は上記(2)の容器の底部に空気抜
き用の穴を設け、かつ、その穴の閉止手段を付設する構
成を示す。
【0019】従って、可撓性プラスチック等の材料で、
高圧容器用の円筒形ケーシング内径より僅かに小さい大
きさに成形した僅かなテーパ角を有する嵌め外し蓋(嵌
込み蓋)付きの容器に、被処理物を充填し、嵌込み蓋を
嵌め込み、嵌込み蓋の嵌合部と容器側面とに跨がって粘
着テープを貼付けて密封し、組み立て式の円筒形ケーシ
ングの底部上に前記密封済の容器を上へ一列に複数個、
段積みし、ケーシングの筒部をかぶせ、底部と結合する
ことによって容器を円筒形ケーシング内に収容し、又は
取出す工程とすることにより、円筒形ケーシング内部で
の容器との間隙が著しく減少し、容積率が高まる。ま
た、円筒形ケーシングの筒部を外した状態で容器を段積
み収容し、又は取り出す工程とすることにより、作業が
単純化して容易になり、機械的な操作も可能になり、作
業性がよくなる。
【0020】また容器外面の粘着テープを剥がして容器
の嵌込み蓋を外し、容器を破損することなく被処理物材
料を取り出すことができ、容器は洗浄して繰り返し再使
用することが可能である。
【0021】また容器底面に設けた空気抜き穴は、被処
理物の充填時に容器内の空気の逃げを良くして空気の封
入をなくし、充填を容易にする。充填完了時に蓋等で空
気抜き穴を密封して加圧処理を行ない、被処理物材料を
取り出すときに蓋等を外して空気抜き穴を開放すると、
被処理物の取り出しが更に容易になる。
【0022】
【実施例】本発明の方法に係る一実施例を処理用の容器
等と共に図1〜図8により詳細に説明する。
【0023】図1は本発明による高圧処理用容器の実施
例の縦断側面図を示す。処理用の容器1は全体外径D
を、後記図5(e)で示す円筒形ケーシング5の内径よ
り僅かに小さい大きさで、かつ可撓性プラスチック等の
材料で形成し製作される。容器1の全体高さHは、円筒
形ケーシング5の有効高さを整数分割した等しい高さに
形成されている。又、容器1は僅かなテーパ角θを有す
る底付きテーパ形円筒部1aと、嵌込み蓋1bからな
り、必要に応じて底付きテーパ形円筒部1aの底部に空
気抜き穴1fを設け、封止蓋1gで閉止し、粘着テープ
2を貼付けて密封できるようにする。
【0024】図2は容器1の蓋嵌合い部の拡大断面を示
し、嵌込み蓋1bの外周部は底付きテーパ形円筒部1a
の上端の内面と外面に平行に接する嵌込み部1cを備
え、蓋の中央部を底付きテーパ形円筒部1aに上から押
付ける要領で嵌め外しできるよう構成されている。2は
嵌込み蓋1bの外周部と底付きテーパ形円筒部1aの外
周部とに跨がって貼付けた密封シール用の粘着テープで
ある。粘着テープ2は高圧容器内の高圧水の圧力で容器
1面へ圧着されることにより、良好な密封作用を果た
し、高圧処理が済んで円筒形ケーシング5から取り出し
たときには、この粘着テープ2を剥ぎ取ると、嵌め込み
蓋1bを外して、処理済み原料を出し、容器1を繰り返
し再使用することが可能である。
【0025】図3は容器1の蓋嵌合い部の他の実施例を
示し、平らな嵌込み蓋1bの端を単純な折曲げ部として
テーパ形円筒部1a上端の外側面と嵌り合う嵌込み部1
cを形成した場合である。この容器1の蓋嵌込み部1c
の構成は、蓋密閉時に内部のエアーを追出すために有効
な形状であれば更に他の構成として差支えない。
【0026】図4は容器1の蓋嵌合い部の更に他の実施
例を示し、嵌込み蓋1bの上向き折曲げ部を底付きテー
パ形円筒部1aの内側面と接して嵌り合うようにした場
合である。
【0027】次に、図5(a)〜(e)、図8(a)〜
(g)に上述した処理用容器1を使用して行なう本発明
の高圧処理方法の工程を示す。
【0028】なお、図6は図5(e)の底部5a近傍の
部分図で、(a)は水平方向の掛け金5cの軸を側面か
ら見たに相当する縦断面図、(b)は掛け金5cを軸方
向に見たに相当する部分側面図である。
【0029】図7は図6に対応する別の実施例の図で、
頭を有する画鋲状の掛け金5cが鉛直方向に設けられて
いるのに対し、筒部5bの下端に設けたフランジ5eの
穴部5dとそれに延設される狭幅の溝部で係合する例で
ある。(a)は掛け金5cの軸を側面から見たに相当す
る縦断面図、(b)はその平面図である。
【0030】なお、図6、図7中、両矢印は筒部5bを
その向きに回転、上下移動して底部5aに着脱するこを
示す。
【0031】図5(d)〜(e)において、円筒形ケー
シング5は、脚付パンチングメタル等で作られた底部5
aの周辺複数箇所に掛け金5cを設け、筒部5bには下
端部に前記掛け金5cと着脱結合するL形スリット又は
長孔等の穴部5dを有し、筒部5b又は底部5aを回し
て掛け金5cと穴部5dを引っ掛けることにより、底部
5aと筒部5bを固定し、更に上端部に吊上げ時の玉掛
け用の複数個の金具5fを備えている。
【0032】ここで図5(a)〜(e)、図8(a)〜
(g)を参照して処理方法を説明する。なお、以下の説
明項目の(a),(b)…は、図の(a),(b)…と
対応させてある。
【0033】先ず図5により説明する。
【0034】(a)容器1の嵌込み蓋1bを外し、底部
の空気抜き穴1fを通気可能な状態にして内部に被処理
物10を充填する。
【0035】(b)充填の済んだ容器1に嵌め込み蓋1
bを嵌め、底部の封止蓋1gを嵌めて蓋をする。
【0036】(c)嵌込み蓋1bと容器1の底付きテー
パ形円筒部1aの外周部に跨がって粘着テープ2を貼付
け、封止蓋1gを覆って容器底面に粘着テープ2を貼付
け、シール密封する。
【0037】(d)前記シール密封済み容器1を、分離
された円筒形ケーシング5の底部5a上に複数個積み重
ねる。このとき、容器1の積重ねは、円筒形ケーシング
5のない状態で行なうから、円筒形ケーシング5内に上
から1個ずつ挿入するのに比べて作業が非常に容易にな
り、機械的に行なうこともでき、作業性が良くなる。
【0038】(e)分割された円筒形ケーシング5の筒
部5bを巻上索6等で吊り上げ、前記底部5a及び積重
ねた密封済み容器1上に降下してかぶせ、底部5aの掛
け金5cに筒部5bの穴部5dに嵌め回して結合する。
【0039】次に図8により説明する。
【0040】(a)一体に結合した円筒形ケーシング5
を巻上索6等で吊上げ高圧容器胴33内に投入する。
【0041】(b)上蓋34を嵌め、高圧ポンプ38に
より高圧容器内に高圧水を供給し高圧処理を行なう。こ
のとき、高圧容器内の円筒形ケーシング5内は、同ケー
シング5の内径に合わせて小角度のテーパ形の蓋嵌込み
式に製作された容器1が円筒形ケーシング5内を無駄な
く専有して隙間容積が減少し、容積率が著しく改善され
る。
【0042】(c)高圧容器内を減圧し上蓋34を開
け、円筒形ケーシング5を取り出す。
【0043】(d)取り出した円筒形ケーシング5の穴
部5dから掛け金5cを外し、筒部5bを上へ吊り上げ
て外す。
【0044】(e)取外された底部5a上の処理済み容
器1を別室(必要に応じて無菌室とするのが望ましい)
Aへ搬送する。
【0045】(f)清浄環境の別室Aにおいて容器1の
嵌込み蓋1bを外し、処理済原料を容器1内から取り出
す。この時、容器1底部の空気抜き穴1fを開ければ、
処理物の取り出しが更に容易になる。
【0046】(g)取り出した処理済み原料を、分配
機、製麺機等の後加工ライン7に供給する。処理済原料
を取り出した容器1は、洗浄して再び被処理物10を充
填して、繰り返し使用できる。
【0047】上述した高圧処理方法によると、処理用の
容器1に、円筒形ケーシング5の内径より僅かに小さい
全体外径に可撓性材料により成形した小さいテーパ角の
嵌込み蓋付き容器、あるいは底部に空気抜き穴1f設け
た容器を使用し、粘着テープ2の貼付けで密封し、その
粘着テープ2を剥がし、蓋を外すことで処理済原料を取
り出し、この容器1を筒部と底部の着脱する組み立て式
ケーシング内に上下一列に段積みして高圧容器内に投入
し、高圧処理するため、円筒形ケーシング5内の被処理
物の容積率を著しく高くできるという利点がある。ま
た、容器1を、円筒形ケーシング5へ積込み収容及び取
出す作業を簡単にかつ、容易にできるという利点があ
る。又、容器1を破損廃却することなく、繰り返し使用
することができるという利点がある。
【0048】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0049】(1)上記(1)の構成にあっては被処理
物を可撓材製の嵌め外し蓋付き容器に充填し、その蓋嵌
め閉じ部を粘着テープで貼付けて密封したものを分解組
み立て式の円筒形ケーシングの底部に複数個、段積み
し、円筒形ケーシングとして組立て、高圧容器に収容、
高圧処理の後、取出して円筒形ケーシングを分解、複数
個の容器はそれぞれ粘着テープを剥がして蓋を開くので
容器と円筒形ケーシング間に無駄な空隙が発生せず、容
積効率がきわめて高い。
【0050】また、円筒形ケーシングに容器を収容する
に際しは、従来のように一方の開口部から順次的に収容
するのではなく、分解した円筒形ケーシングの底部上に
容器(複数)を段積みし、分解筒部を上から嵌め下して
円筒形ケーシングに組立てるので、また、容器の取出し
時はその逆を行なうので作業を能率的に行なうことがで
きる。
【0051】また、容器は粘着テープを剥すことによっ
て何らの損傷なく蓋を外すことができるので、繰返し再
使用が可能で、著しく経済的である。
【0052】(2)上記(2)の構成にあっては、被処
理物を充填する処理用容器を、可撓性材料で、円筒形ケ
ーシング(高圧容器へ収納するための)の内径より僅か
に小さい全体外径で、かつ、下細りの微小テーパを付し
て形成し、嵌め込み蓋は粘着テープの着脱で密封取付
け、取外しできるので、その製作に当っては形抜けがよ
く、かつ上記(1)の容器として最適である。
【0053】即ち、高容積効率、繰返し使用の実を挙げ
ることができる。
【0054】(3)上記(3)の構成にあっては上記
(2)の構成の処理用容器の底部に空気抜き穴とその閉
止手段を設けるので、被処理物の充填に際しては空気が
内部に帯溜せず、かつ、被処理物を取出すときは閉止手
段を開放することによって、空気流入(後方からの)が
容易となって被処理物が円滑に取出せる。
【0055】以上の効果の他、容器を繰返し使用できる
ので、いわゆるプラスチック廃棄物が発生せず、その処
理に絡む環境汚染等の問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の方法に用いる被処理物充填
用の容器(処理用容器)の縦断面図、
【図2】図1の容器の蓋嵌込み部を示す拡大図、
【図3】図1の容器の蓋嵌込み部を示す別の実施例の拡
大図、
【図4】図1の容器の蓋嵌込み部を示す更に別の実施例
の拡大図、
【図5】上記実施例の高圧処理方法の工程図で、(a)
〜(e)は各工程を説明する模式図、
【図6】図5(e)の底部5a近傍の部分拡大図で、
(a)は掛け金5cの軸を側面から見たに相当する縦断
面図、(b)は掛け金5cを軸方向に見たに相当する部
分側面図、
【図7】図5(e)の底部5a近傍の別の実施例の部分
拡大図で、(a)は縦断面図、(b)は(a)の平面
図、
【図8】図5の工程に続く高圧処理方法の工程図で、
(a)〜(g)は各工程を説明する、ブロック図及び模
式図、
【図9】従来の高圧処理方法の一例を示す模式図で、
(a)は高圧容器胴33等の縦断面図、(b)は(a)
のパッケージ31の詳細図、
【図10】従来の別の高圧処理方法を示す模式図で、高
圧容器胴33等の縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器(処理用容器) 1a 底付きテーパ形円筒部 1b 嵌込み蓋 1c 嵌込み部 1f 空気抜き穴 1g 封止蓋 2 粘着テープ 5 円筒形ケーシング 5a 底部 5b 筒部 5c 掛け金 5d 穴部 5e フランジ 5f 金具 6 巻上索 7 後加工ライン 33 高圧容器胴 34 上蓋 35 下蓋 36 高圧シール 38 高圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/221 D F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に被処理物を充填密封し、円筒形ケ
    ーシング内に収容して高圧容器に投入し、静水圧加圧処
    理を行なう方法において、上記被処理物を可撓材製の嵌
    め外し蓋付き容器に充填し、その蓋嵌め閉じ部に粘着テ
    ープを貼付けて密封すると共に前記円筒形ケーシングを
    筒部と底部を着脱結合可能に組み立て式とし、前記被処
    理物を充填密封した容器を円筒形ケーシングの底部上に
    上下一列に複数個段積みし、円筒形ケーシングの筒部を
    かぶせ、底部と結合して容器を円筒形ケーシングに収容
    して加圧処理し、加圧処理後に高圧容器から円筒形ケー
    シングを取り出し、ケーシング筒部を底部から開放して
    取り外し、前記被処理物の充填密封容器を払出し、加圧
    処理の済んだ容器から粘着テープを剥がして容器蓋を開
    くことを特徴とする高圧処理方法。
  2. 【請求項2】 静水圧加圧処理を行なうために被処理物
    を充填する処理用容器において、同容器が、可撓性材料
    で円筒形ケーシングの内径より僅かに小さい全体外径の
    大きさに、上部側を僅か大径に小角度のテーパをつけて
    成形した底付きテーパ形円筒部と、同底付きテーパ形円
    筒部の上端部の側面に沿って平行に重なる嵌合部を有す
    る嵌込み蓋とにより構成され、上記嵌合した嵌込み蓋の
    外周面と底付きテーパ形円筒部の側面とに跨がって粘着
    テープを貼付けることにより同容器が密封され、同粘着
    テープを剥がすことにより同容器の嵌込み蓋が開放され
    るよう構成されたことを特徴とする処理用容器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の処理用容器において、底
    付きテーパ形円筒部の底部に設けられた空気抜き穴と、
    被処理物の充填時に当該空気抜き穴を閉止する閉止手段
    とを具備したことを特徴とする処理用容器。
JP6125181A 1994-06-07 1994-06-07 高圧処理方法及びその処理用容器 Withdrawn JPH07327649A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005017404A1 (de) * 2005-04-15 2006-10-19 Krones Ag Vorrichtung und Verfahren zur Sterilisation von Flüssigkeiten

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DE102005017404A1 (de) * 2005-04-15 2006-10-19 Krones Ag Vorrichtung und Verfahren zur Sterilisation von Flüssigkeiten

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