JPH0732630U - コンタクトレンズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目の黒目部分を大きくし、またその輪郭を明
瞭にする美容効果を有するコンタクトレンズを提供する
こと。 【構成】 コンタクトレンズ１０は、透明の合成樹脂製
のソフトコンタクトレンズである。このコンタクトレン
ズ１０の周縁部分に環状の黒色の着色部１５をその全周
に設ける。着色部１５はコンタクトレンズ１０の周縁に
接している。着色部１５の幅は約２．０mmである。ま
た、環状の着色部１５の内径は黒目部分の外径より小さ
く設定する。着色部１５は、黒色以外にこげ茶、茶、ブ
ルー、グリーン又はグレーの濃色又は暗色にて着色す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、人間の眼球の黒目部分に装着して使用するコンタクトレンズに関し 、より詳しくはコンタクトレンズを装着した際に使用者の目の黒目部分がより大 きく、且つより明瞭となるような美容上の効果を発揮するコンタクトレンズに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコンタクトレンズにおいては、近視用、乱視用等の視力矯正用のものと して一般に無着色透明体のものが普及しており、特に美容上の効果を発揮するよ うなものの存在はなかった。ただファッションの一つの手段として利用される青 色や緑色等の薄い色がその全体に着色されたいわゆるカラーコンタクトレンズは 存在していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般に美人の条件として第一に目の大きいことが挙げられるが、特にその黒目 部分の大きいことが第一のポイントとなる。また黒目部分の輪郭がくっきり明瞭 であることもその大きな条件となる。しかしながら、この黒目部分を大きくした り、その輪郭を明瞭にするような美容整形は事実上不可能である。そこで、本考 案は、コンタクトレンズに着目し、これを利用して人間の目の黒目部分を大きく 、しかも明瞭にしうるものを提供することをその課題としている。更に、コンタ クトレンズを落とした際に、発見しやすくすることも本考案のもう一つの課題で ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、コンタクトレンズ１０の周縁部分に環 状の濃色の着色部１５を設けるようにした。

【０００５】

【作用】

本考案のコンタクトレンズを人間の目に装着すると、周縁部分に設けられた環 状の濃色着色部分が黒目の輪郭部分を囲むように位置して、実際の黒目より大き く、且つ輪郭明瞭な黒目が出現することになる。これによって目がより美しくな り、美容効果を発揮する。また、コンタクトレンズを落とした時も、環状の濃色 着色部がコンタクトレンズの周縁部分に存在しているため簡単にそれを見つけ出 すことができる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付の図面に基づき実施例について説明する。添付の図面はすべて本考 案の実施例を図示している。 図１は、本考案の一実施例の斜視説明図である。コンタクトレンズ１０は、視 力矯正用の透明の合成樹脂製のいわゆるソフトコンタクトレンズである。このコ ンタクトレンズ１０の周縁部分に黒色の着色部１５をその全周に設ける。この環 状の着色部１５の幅は、必要に応じて細幅に適宜設定すればよく、本実施例では 約２．０mmである。実際に製品化する場合には、使用者の黒目部分は個人により その直径が異なるため、環状の着色部１５の内径及び外径を各種の大きさのもの に設計し、製造する。

【０００７】 ここで、着色部１５の幅は、広狭任意に設定することができるが、実際の黒目 部分の色合いは各人によって異なっており、本考案の着色部１５をこの黒目部分 と完全に同一の色合いにすることは不可能であるため、黒目を大きくすることが できる範囲内でその幅をできるだけ狭くすることが望ましい。これにより着色部 １５が黒目の輪郭をも形成することになるため、黒目部分がよりくっきりと明瞭 に現れることになる。着色部１５の色合いも使用者の黒目部分の色合いの相違を 考慮して、こげ茶色や茶色等各種の色合いの濃色又は暗色に着色することができ る。また、外国人の目の色を考慮して、着色部１５の色合いをブルー、グリーン 、グレー等の濃色又は暗色のものとして実施することも可能である。更に、図２ （Ｂ）に図示したように、環状の着色部１５をコンタクトレンズの周縁から少し 離れた部分に設けてもよい。

【０００８】 図２は、本考案の実施例のコンタクトレンズの正面図である。その（Ａ）が図 １の実施例の正面図であり、その（Ｂ）が他の実施例の正面図である。図２（Ａ ）においては、コンタクトレンズ１０の周縁部分に着色部１５がその全周に渡っ て設けられ、この着色部１５はコンタクトレンズ１０の周縁に接している。他方 、図２（Ｂ）のコンタクトレンズ１０においては、環状の着色部１５は、コンタ クトレンズ１０の周縁から少し離れた位置に設けられている。このように着色部 １５は、コンタクトレンズ１０の周縁部分に位置していればよく、必ずしも周縁 に接している必要はない。また、着色部１５は、正確な円形でなくともよく、多 少左右の長さが上下の長さよりも長いものとして実施してもよい。上記実施例で は、着色部１５の左右長さが上下の長さよりもほんの僅か長く設けられている。 更に、着色部１５の幅は、上記実施例においては一定幅にしているが、必要に応 じて左方部及び右方部の幅を上方部及び下方部の幅よりも少し大きくしてもよい 。

【０００９】 図３は、本考案のコンタクトレンズ１０を眼球２０に装着した状態の概略断面 説明図である。眼球２０の黒目部分２５の表面を覆うように本考案のコンタクト レンズ１０を装着すると、コンタクトレンズ１０の周縁に設けられた着色部１５ が黒目部分２５の周縁を覆い、これにより黒目部分の直径が実際よりも大きく見 えることになり、また黒目部分２５の輪郭が明瞭となる。

【００１０】 以上、本考案の実施例について説明したが、コンタクトレンズの大きさ、環状 の細幅の着色部の幅やその内径及び外径又は着色部の縦の外径長さ及び横の外径 長さ等は全く自由に設計することができ、また着色部の位置もコンタクトレンズ の周縁部分であればよく、その周縁に接していなくともよい。 着色部は、コンタクトレンズの周縁部分の表面、裏面、又はこれら表面と裏面 の中間部位の何れの部分に設けてもよい。 更に、本考案においては視力矯正用のコンタクトレンズばかりでなく、視力矯 正効果のない単なる透明体のものに本考案を適用して目の美しさを倍増するため のみのものとして実施することもでき、この後者のものにあっては、誰でもが利 用することのできるものとなる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の構成からなる本考案は、美人の条件である目の黒目部分の大きさを実際 よりも大きく見せることが可能となる。 また、黒目部分の輪郭が明瞭となり、より黒目部分が美しく見えるようになる 。 更に、コンタクトレンズを落としてしまった場合には、コンタクトレンズの周 縁部分に存在する環状の濃色着色部により、容易に見つけ出すことも可能となる 。 以上、本考案は簡易な構成にして大きな効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】（Ａ）図１の実施例の正面図である。 （Ｂ）他の実施例の正面図である。

【図３】図１の実施例の使用時の概略断面説明図であ
る。

【符号の説明】

１０ コンタクトレンズ １５ 着色部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンタクトレンズ(10)の周縁部分に環状
   の濃色の着色部(15)を設けたことを特徴とするコンタク
   トレンズ。