JPH0732433B2

JPH0732433B2 - フアクシミリ装置

Info

Publication number: JPH0732433B2
Application number: JP59273650A
Authority: JP
Inventors: 正樹高橋
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1984-12-27
Filing date: 1984-12-27
Publication date: 1995-04-10
Anticipated expiration: 2010-04-10
Also published as: JPS60216662A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は、フアクシミリ装置の改良に関する。

〔発明の技術的背景〕

従来のフアクシミリ装置を第11図（ａ），（ｂ），
（ｃ）に示す。

すなわち（ａ）に示すものは、装置本体１の上面前端部
に送信原稿供給部２を傾斜して設け、この送信原稿供給
部２から供給された送信原稿３を装置本体１内に収容し
てある読取走査部で読取つたのち装置本体１の側面部あ
るいは前面部下方に配設した送信済原稿収容部である縦
形スタツカ４に排出するようにし、かつ記録シート５を
装置本体１の上面に排出する構成となつている。一方
（ｂ）に示すものは、装置本体１の上面に前端部側へ突
出する送信原稿供給部６を設け、この送信原稿供給部６
から装置本体１内の読取走査部に送信原稿３を供給して
ここで読取りを行ない、その送信済原稿３′を装置本体
１の前端面部に突設した送信済原稿収容部である平面ス
タツカ７でストツクするようにし、かつ記録シート５を
装置本体１の上面に後部へ向つて排出するように構成さ
れている。また（ｃ）に示すものは、装置本体１の上面
に送信原稿供給部８を設けて装置本体１内の読取走査部
へ送信原稿３を供給し、送信済原稿３′を装置本体１の
前端側面部に突設した送信済原稿収容部である平面スタ
ッカ７に排出するようにし、かつ記録シート５を装置本
体１の前端側面部より排出して上記平面スタツカ７の下
方に配設されたスタツカ９でストツクする構成となつて
いる。

〔背景技術の問題点〕

ところが、これら従来の装置は、いずれも送信済原稿収
容部が装置本体から突出しているため、装置を机上等に
設置する際に上記送信済原稿収容部が邪魔になつて設置
位置が限定されたり、また場合によつては設置できなく
なることがあつた。さらに送信済原稿収容部は装置本体
の側面の一方向にしか設けられていないため、送信済原
稿を他方向から取り出すのは容易ではなく、故に装置自
体の設置方向に融通性がないという問題があつた。

〔発明の目的〕

そこで本発明は、装置本体の設置位置、設置方向に融通
性をもたせたフアクシミリ装置を提供することを目的と
する。

〔発明の概要〕

本発明は、上記目的を達成するために、送信原稿供給部
を装置内部に設け、記録済の記録紙をストツクするため
の記録紙スタツカを前記送信済原稿収容部の上方側に設
け、装置の複数の側面から送信済原稿を取り出せるよう
送信済原稿取り出し口を設けたフアクシミリ装置を提供
する。

〔発明の実施例〕

第１図および第２図は、本発明の一実施例におけるフア
クシミリ装置の構成を示すもので、第１図はその外観を
示す斜視図、第２図はそのＩ−Ｉ矢視断面図である。

装置本体10の上面中央部には、一方に緩やかに傾斜させ
た送信原稿供給台20が設けてある。この送信原稿供給台
20は、先端部が装置本体10の筐体内に入り込んでおり、
その先端近傍には自動給紙機構を構成する給紙ローラ21
と分離板22とがそれぞれ配設されている。またこの自動
給紙機構の原稿送出側である下方には、紙ガイド23と、
搬送機構をなす搬送ローラ24および背面板25とがそれぞ
れ配設されており、さらにこの搬送機構の下方には平面
スタツカ30が設けられている。この平面スタツカ30は、
装置本体10の筐体内底面を利用したもので、その先端部
に対応する装置本体10の側面部は二面にわたつて開口さ
れて送信済原稿取出口として機能するようになつてい
る。

一方、前記送信原稿供給台20の上方側には、この供給台
20と略同角度で傾斜した記録済の紙（記録紙）をストツ
クするための記録紙スタツカ40が配設してある。この記
録紙スタツカ40の基端側には、記録紙の移送方向に記録
部41と、自動カツタ42とがそれぞれ配設されている。上
記記録部41は感熱ヘツド43とそのプラテンローラ44とか
らなる。また、この記録部41の下方で、かつ前記自動給
紙機構および紙ガイド23の側方となる位置には、ロール
紙45が配設されている。このロール紙45はケース46に収
容されており、このケース46と、装置本体の筐体内底面
との間に形成される空間部には記録制御回路等を構成す
る回路基板51が設置されている。

また、前記送信原稿供給台20と送信済原稿収容部である
平面スタツカ30との間に形成される空間部には、読取走
査部60と、その制御回路および送受信回路等からなる回
路基板52とがそれぞれ収容されている。読取走査部60
は、前記紙ガイド23近傍に光源61を配設し、この光源61
の照明による送信原稿の反射像をミラー62で反射させた
のち光学系63を介して固体撮像装置からなる受光部64で
受光するものとなつている。

このような構成であるから、送信原稿70は送信原稿供給
台20に例えば第２図のようにセツトされる。この状態で
送信動作を開始すると、上記送信原稿供給台20の最下層
の原稿から自動給紙機構により読取走査位置へ移送さ
れ、読取走査部60により読取られる。そして、この読取
りがなされた原稿（送信済原稿）71は搬送機構により送
信済原稿収容部である平面スタツカ30へ移送され、図示
する如く積層される。これらの送信済原稿の取出しは、
装置本体10の側面開口部（送信済原稿取り出し口）より
行なう。

一方、着信や複写時にロール紙45は、記録走査部41のプ
ラテンローラ44により引き出されて感熱ヘツド43で記録
され、しかるのち１枚分の情報記録が終了した時点でそ
の後端部が自動カツタ42により切断されて記録紙スタツ
カ40に移送され積層される。

このように、本実施例の装置であれば送信済原稿収容部
である平面スタツカ30が、装置本体10の内部に収容され
ているため装置を机上等に設置する際の設置位置が限定
されない。また送信済原稿取り出し口が装置本体10の側
面の２面にわたつて設けられているため送信済原稿を２
方向から容易に取り出すことができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では送信原稿70およびロール紙45の
移送経路を第３図（ａ）に示す如く設定したが、第３図
（ｂ），（ｃ）〜第10図（ａ），（ｂ）に示す如く各種
変形して設定してもよい。すなわち、第３図（ｂ），
（ｃ）はロール紙45の設置位置の変形例、第４図
（ａ），（ｂ）は第３図（ａ）に対しロール紙45の移送
方向をそのままにして送信原稿70の移送方向を前後反対
にした例、第５図（ａ），（ｂ）はロール紙45の移送方
向のみを前後反対にした例、第６図（ａ）〜（ｃ）はロ
ール紙45および送信原稿70の各移送方向をそれぞれ前記
第３図（ａ）〜（ｃ）に対し前後反対にした例、第７図
（ａ），（ｂ）はロール紙45の位置を送信原稿70の移送
経路の下方に設定した例、第８図（ａ），（ｂ）は第７
図（ａ），（ｂ）に対し送信原稿70の移送方向を前後反
対にした例、第９図（ａ），（ｂ）は第７図（ａ），
（ｂ）に対しロール紙45の移送方向を前後反対にした
例、第10図（ａ），（ｂ）は送信原稿70およびロール紙
45の移送方向を第７図（ａ），（ｂ）に対しそれぞれ前
後反対に設定した例である。ただし、上記各図におい
て、Ｆは装置本体の前側、Ｂは後側を示し、また60は読
取走査部の設置位置を示している、なお、上記各図に示
した前後（F,B）方向は左右方向としてもよい。

さらに、前記各実施例では読取走査部等の主要部を送信
原稿供給台と送信済原稿収容部との間の空間部に配設し
たが、送信原稿供給台あるいは送信済原稿収容部と記録
紙スタツカとの間に配設してもよい。その他送信済原稿
収容部、記録紙スタツカ、送信原稿供給台の構造、主要
部の配設位置やその構成等についても本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施できる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によれば、送信原稿供給部に
対して送信済原稿収容部を下方の装置内部に配設したた
め、送信済原稿が送信原稿に重なることなく送信が行え
る。

また送信済原稿収容部の原稿取り出し口を装置の複数の
側面に設けたので、これら複数の側面から送信済原稿を
取り出すことができ、設置場所、設置方向に大きく融通
性のもてるフアクシミリ装置が得られる。

また、一般に送信されてくる複数の画情報は、それぞれ
不特定多数の人宛てに送信されるため、記録済の記録紙
が複数枚にわたってスタッカに堆積された場合、受信者
は堆積された記録済の記録紙を１枚ずつめくって自分宛
てのものを探し出さなければならないが、そのような場
合でも本発明では、記録紙スタッカを送信済原稿収容部
より上方に配設したことにより、装置下方側に配設した
場合に比べ、記録済の記録紙をめくりやすくなる。した
がって自分宛ての記録済の記録紙を探し易くなり、操作
性が向上する。

さらに記録紙スタッカを送信済原稿収容部より上方に配
設することにより、堆積された複数枚の記録済の記録紙
と、送信済原稿収容部に収容される送信済原稿とを分離
することができる。

また、本発明では記録紙スタッカを装置内部に配設す
る、つまり装置上面から突出させないようにすることに
より、原稿供給部が記録紙スタッカにより覆われた状態
とはならないので、原稿を原稿供給部に供給するのに妨
げとなる部材がなくなる。よって原稿を原稿供給部に供
給しやすくなるフアクシミリ装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例におけるフアクシ
ミリ装置を示すもので、第１図は同装置の外観を示す斜
視図、第２図は第１図のフアクシミリ装置のＩ−Ｉ矢視
断面図、第３図（ａ）は第１図のフアクシミリ装置の送
信原稿及びロール紙の移送経路を示す模式図、第３図
（ｂ），（ｃ）〜第10図（ａ），（ｂ）はそれぞれ本発
明の他の異なる実施例を示す模式図、第11図（ａ），
（ｂ），（ｃ）はそれぞれ従来のフアクシミリ装置を概
略的に示す斜視図である。 10……装置本体、20……送信原稿供給台、30……送信原
稿収容部である平面スタツカ、40……記録紙スタツカ、
45……ロール紙、51,52……回路基板、60……読取走査
部、70……送信原稿、71……送信済原稿。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】送信原稿を供給するための送信原稿供給部
と、送信済原稿を収容するための送信済原稿収容部と、
記録済の記録紙をストツクするための記録紙スタツカと
を設け、前記送信済原稿収容部を前記送信原稿供給部よ
り下方の前記装置内部に配設したフアクシミリ装置にお
いて、前記送信原稿供給部を装置内部に配設し、前記記録紙スタツカを前記送信済原稿収容部より上方の
前記装置内部に配設し、前記送信済原稿収容部の原稿取り出し口を前記装置の複
数の側面に設けたことを特徴とするフアクシミリ装置。