JPH07319691A - 資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム - Google Patents

資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム

Info

Publication number
JPH07319691A
JPH07319691A JP6158213A JP15821394A JPH07319691A JP H07319691 A JPH07319691 A JP H07319691A JP 6158213 A JP6158213 A JP 6158213A JP 15821394 A JP15821394 A JP 15821394A JP H07319691 A JPH07319691 A JP H07319691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
software
usage
information
unit
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6158213A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Morishita
明 森下
Miwako Doi
美和子 土井
Seiji Miike
誠司 三池
Hirobumi Muratani
博文 村谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6158213A priority Critical patent/JPH07319691A/ja
Publication of JPH07319691A publication Critical patent/JPH07319691A/ja
Priority to US08/880,396 priority patent/US5968175A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F21/00Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
    • G06F21/10Protecting distributed programs or content, e.g. vending or licensing of copyrighted material ; Digital rights management [DRM]
    • G06F21/12Protecting executable software
    • G06F21/121Restricting unauthorised execution of programs
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F21/00Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
    • G06F21/60Protecting data
    • G06F21/62Protecting access to data via a platform, e.g. using keys or access control rules
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • Y10S707/99939Privileged access

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioethics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 著作権所有者がソフトウェア毎に利用状況に
応じた利用法を予め指定し、指定通りの利用がなされる
ように利用法を制御する装置を提供すること。 【構成】 本発明のソフトウェア利用法制御装置は、ソ
フトウェアと、このソフトウェアの実行のされ方および
二次利用の方法の少なくとも一方に対応した利用権情報
とを組にして記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶
された利用権情報に従ってソフトウェアを利用する手段
とを備えることを特徴とする。好ましくは、利用権情報
はプログラムであって、このプログラムを実行すること
によりソフトウェアを利用するものであることを特徴と
する。また、好ましくは、記憶手段は、利用権情報に対
するアクセスの方法を規定する著作権情報をもソフトウ
ェアと組にして記憶するものであり、この記憶手段に記
憶された著作権情報に従って利用権情報を編集する手段
をも備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウェアの利用法
に関する制御を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(PC)の普及
に伴い、ゲームソフトウェアやビジネスソフトウェアに
加え、電子書籍やデジタル化されたビデオなどの多様な
ソフトウェアがPC上で利用される機会が増えてきた。
さらに、一般個人が作成したソフトウェアが広く配布さ
れる機会も増えてきた。
【0003】そのような機会の増加に伴い、ソフトウェ
アとしてのソフトウェアの権利を保護するために、ソフ
トウェアが不正に複製され、不正に利用されることを防
止するために様々な方法が考案されている。
【0004】このような方法の一つとして、超流通と呼
ばれるシステムアーキテクチャが提唱されている。超流
通アーキテクチャとは、有料ソフトウェアに対する課金
と、課金に応じた利用許諾、さらには、様々な許諾条件
に応じたソフトウェアの利用の可否を制御可能なシステ
ムである。つまり、超流通システムの目的は、プログラ
ムの実行を許可するか、許可しないかを制御することで
ある。
【0005】これに対して、ソフトウェアの複製により
所有者が変わり、さらに編集により再加工された場合に
おいても、ソフトウェアの著作権所有者の意図した通り
にソフトウェアが利用されるように、著作権者が、ソフ
トウェア毎にソフトウェアの利用法を予め指定し、参照
などの再利用や、複製などの再配布や、編集などの再構
成といったソフトウェアの二次利用が行われる場合にお
いても、利用状況に応じて、指定通りの参照や複製や切
り張りのされ方がなされるように、ソフトウェアの利用
法を制御する方法は、未だに存在していない。
【0006】このようなソフトウェア利用法制御方式
は、何らかのOS上で実行されるプログラム、あるい
は、独自のOSとして実現されることが考えられるが、
ソフトウェアの利用法は、ソフトウェアの種類に応じ
て、多様な利用法が考えられるので、予め全ての利用法
を規定したソフトウェア利用法制御方式を実現すること
は困難である。
【0007】このため、新しい利用法に関する制御機構
をソフトウェア利用法制御方式に追加することが予想さ
れるが、このようなソフトウェア利用法制御方式のヴァ
ージョンアップを頻繁に行うことは、利用者へ負担を増
大させることになる。
【0008】一方、このような問題を解決したとして
も、なおかつ次のような問題がある。近年のPCの普及
に伴い、様々なOSが独自の発達を遂げ、それぞれ個性
豊かなアプリケーションを抱えている。そこで、ソフト
ウェア利用法制御方式を実行するPC上で、既存の複数
のOSを実行することが考えられる。このような場合、
各OSのシステム資源に対するアクセスには制限がない
ので、あるOSに対応した保護されるべきシステム資源
を、別のOSからアクセスすることができる。この結
果、あるOSに対応した保護されるべきシステム資源
を、他のOSから不法にアクセスすることができてしま
う。さらに、あるOSを別のOSから不法にアクセスす
ることで改造し、OSに対応した保護されるべきシステ
ム資源を改造OSから不法にアクセスすることもできて
しまう。さらに、あるOSの異常動作が、他のOSに対
応した保護されるべきシステム資源を破壊する可能性も
ある。さらに、既存のOSでは、利用者がOSを介し
て、OSと同等のシステム資源に対するアクセス権(特
権)を獲得し、システム資源に対するアクセスを行うこ
とができるので、他のOSの特権を用いて、ソフトウェ
ア利用法制御方式に対応した保護されるべき資源を不法
にアクセスすることができる。あるいは、そのOSの特
権を用いて、そのOS上で実行されている全てのプログ
ラムに対応した保護されるべきシステム資源を不法にア
クセスすることができる。
【0009】つまり、ソフトウェア利用法制御方式をP
Cのようなプログラマブルなシステム上で実現する場
合、ソフトウェア利用法制御方式に対応した保護される
べきシステム資源を、不正なアクセスから保護する必要
があるが、従来のOS環境においては、ソフトウェア利
用法制御方式に対応した保護されるべきシステム資源を
保護することができない。
【0010】また、ソフトウェア利用法制御方式を、独
自のOS上で動作するものとして開発する場合、ソフト
ウェアの利用環境や開発環境まで開発すると、OSの開
発コストは膨大なものになる。さらに、既存の代表的な
OSが市場を独占しているような場合には、利用者を独
自のOSに引きつけることは困難である。
【0011】このような場合、最初は、ソフトウェア利
用法制御方式の機構のみを持つ最小限のOSとして設計
し、そのOSから既存のOSの実行を制御することで、
既存のOSの利用環境や開発環境を、そのまま流用する
ことが望ましい。
【0012】しかし、従来の技術では、既存のOSの機
能を、ソフトウェア利用法制御方式から利用する場合に
は、既存のOSに対する何らかの移植作業が必要である
ために、移植自体を拒絶されたり、莫大な利用料を要求
される問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のソフトウェア利用法制御方式では、次のような問題
点があった。
【0014】著作権所有者が、ソフトウェア毎にソフト
ウェアの利用状況に応じた利用法を予め指定する場合に
おいても、利用状況に応じて指定通りの利用のされ方が
なされるようにソフトウェアの利用法を制御する方法は
未だに存在していない。また、ソフトウェアの利用法は
ソフトウェアの種類に応じて多様な利用法が考えられる
ので、予め全ての利用法を規定したソフトウェア利用法
制御方式を実装することは困難である。その代わりに新
しい利用法に関する制御機構をソフトウェア利用法制御
方式に追加することを頻繁に行うことは、利用者へ負担
を増大させることになる。
【0015】ソフトウェア利用法制御方式をPCのよう
なプログラマブルなシステム上で実現する場合、ソフト
ウェア利用法制御方式に対応した保護されるべきシステ
ム資源を、不正なアクセスから保護する必要があるが、
従来のOS環境あるいはマルチOS環境においては、ソ
フトウェア利用法制御方式に対応した保護されるべきシ
ステム資源を保護することができない。しかも、通常の
マルチOS環境として考えた場合にも、各OS環境の保
護ができないことは、重大な問題である。
【0016】また、ソフトウェア利用法制御方式を、独
自のOS上で動作するものとして開発する場合、ソフト
ウェアの利用環境や開発環境まで開発するとOSの開発
コストは膨大なものになる。また、最初にソフトウェア
利用法制御方式の機構のみを持つ最小限のOSとして設
計し、そのOSから既存のOSの実行を制御することで
既存のOSの利用環境や開発環境をそのまま流用する場
合、従来の技術では既存のOSの機能をソフトウェア利
用法制御方式から利用する際には、既存のOSに対する
何らかの移植作業が必要であるために、移植自体を拒絶
されたり莫大な利用料を要求される問題がある。
【0017】一方、前述したように、新しい利用法に関
する制御機構をソフトウェア利用法制御方式に追加する
場合、このようなソフトウェア利用法制御方式のヴァー
ジョンアップを頻繁に行うことは、利用者へ負担を増大
させることになるという問題点があった。
【0018】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、複数のOSに対応したシステム資源を保護し
つつ、あるOSから、他のOSに対応したアプリケーシ
ョンを起動することができる、OS間のアプリケーショ
ンの実行透過性を実現する資源保護装置を提供すること
を目的とする。
【0019】また、本発明は、システムの利用者がOS
を介して全てのシステム資源に対するOSと同等のアク
セス権(いわゆる特権)を獲得することを禁止して、利
用者の不法なアクセスからシステムにおける保護すべき
資源を保護することができる特権保護装置を提供するこ
とを目的とする。
【0020】また、本発明は、ソフトウェアの著作権所
有者の意図した通りにソフトウェアが利用されるよう
に、著作権所有者が、ソフトウェア毎にソフトウェアの
利用状況に応じた利用法を予め指定し、複製などの再配
布や、切り張りなどの再構成といったソフトウェアの二
次利用が行われる場合においても、利用状況に応じて、
指定通りの複製や切り張りのされ方がなされるように、
ソフトウェアの利用法を制御するソフトウェア利用法制
御装置を提供することを目的とする。
【0021】また、本発明は、ソフトウェア利用法制御
方式をPCのようなプログラマブルなシステム上で実現
する場合、ソフトウェア利用法制御方式に対応した保護
されるべきシステム資源を、不正なアクセスから保護
し、従来のOS環境あるいはマルチOS環境において
も、他のOSからソフトウェア利用法制御方式に対応し
た保護されるべきシステム資源を保護するソフトウェア
利用法制御装置を提供することを目的とする。
【0022】さらに、本発明は、特定のOS上で実現さ
れるソフトウェア利用法制御方式に対応したソフトウェ
アを、PC上で実行可能な他のOSから実行することが
できるソフトウェア利用法制御装置を提供することを目
的とする。
【0023】さらに、本発明は、既存のOSを本ソフト
ウェア利用法制御方式用に移植する作業を行うことな
く、既存のOSの機能を、ソフトウェア利用法制御方式
から利用することができるソフトウェア利用法制御装置
を提供することを目的とする。一方、本発明は、上記事
情を考慮してなされたものであり、新しい利用法に関す
る制御機構をソフトウェア利用法制御方式に追加する場
合、利用者へ負担を掛けることなしに、ヴァージョンア
ップを行うことのできるソフトウェア利用法制御システ
ムを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるソフトウ
ェア利用法制御方式の全体的な概要を図1を参照して説
明する。図1に示すように、本発明のソフトウェア利用
法制御方式は、システムで実行させるオペレーティング
システム(OS)毎にシステム資源に対するアクセス権
を指定し、その指定に基づいてOSのシステム資源に対
するアクセスを制御する資源保護部8と、ソフトウェア
利用法制御方式の全利用者が、OSを介して、OSと同
等のシステム資源に対するアクセス権(いわゆる特権)
を獲得し、システム資源に対するアクセスを行うことを
禁ずる特権保護部7と、ソフトウェアの各利用法(実行
のされ方および二次利用方法)に対応した利用条件や、
利用条件に従ってソフトウェアの利用を行う為のプログ
ラムなどの情報(利用権情報)を管理する利用権管理部
2と、そのソフトウェア自身を管理するソフトウェア管
理部1と、ソフトウェアがアクセスされた時点の状況を
示すことができる情報(認証情報)を管理する認証情報
管理部6と、ソフトウェア管理部1と利用権管理部2と
認証情報管理部6へのアクセスを行うと同時に、利用権
情報と認証情報の少なくとも一つを用いて自身のソフト
ウェア管理部1に対するアクセスを制御する利用権制御
部4と、後述する著作権制御部5の利用権管理部4に対
するアクセスを制御するための情報(著作権情報)を管
理する著作権管理部3と、著作権管理部3と認証情報管
理部6へのアクセスを行うと同時に、著作権情報と認証
情報を用いて、利用権管理部2へのアクセスを行う著作
権制御部5を備える。
【0025】本発明(請求項1)に係る資源保護装置
は、システムで実行させるオペレーティングシステム毎
にシステム資源に対するアクセス権を指定するための情
報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された情
報に基づいてオペレーティングシステムのシステム資源
に対するアクセスを制御する手段とを備えることを特徴
とする。
【0026】本発明(請求項2)に係る特権保護装置
は、利用者からの入力を受け付ける手段と、全てのシス
テム資源に対するアクセス権を有するプログラムを実行
する手段と、前記利用者からの入力により前記プログラ
ムを実行することを禁止する手段とを備えることを特徴
とする。
【0027】本発明(請求項3)に係るソフトウェア利
用法制御装置は、ソフトウェアと、このソフトウェアの
実行のされ方および二次利用の方法の少なくとも一方に
対応した利用権情報とを組にして記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された利用権情報に従って前記ソフ
トウェアを利用する手段とを備えることを特徴とする。
また、本ソフトウェア利用法制御装置によれば、ソフ
トウェアにソフトウェアの各利用法(実行のされ方およ
び二次利用方法)に対応した利用条件や、利用条件に従
ってソフトウェアの利用を行う為のプログラムなどの利
用権情報が一体的に組み込まれていることを特徴とす
る。
【0028】また、好ましくは、本発明(請求項4)
は、請求項3に記載のソフトウェア利用法制御装置にお
いて、前記利用権情報は、少なくとも一つのプログラム
を含んでおり、このプログラムを実行することにより前
記ソフトウェアを利用するものであることを特徴とす
る。
【0029】また、好ましくは、本発明(請求項5)
は、請求項4に記載のソフトウェア利用法制御装置にお
いて、前記利用権情報は、ソフトウェアに対応したソフ
トウェアIDを含んでおり、前記利用権情報に含まれて
いる、前記ソフトウェアを利用するためのプログラム
が、前記ソフトウェアIDを有するソフトウェアに対す
るアクセス権利を有するプログラムとして実行されるこ
とを特徴とする。
【0030】また、好ましくは、本発明(請求項6)
は、請求項4に記載のソフトウェア利用法制御装置にお
いて、特定のソフトウェアと組にして記憶されている前
記利用権情報に含まれている、前記ソフトウェアを利用
するためのプログラムを、他のソフトウェアから参照す
る参照手段を備えることを特徴とする。
【0031】また、好ましくは、本発明(請求項7)
は、請求項6に記載のソフトウェア利用法制御装置にお
いて、特定のソフトウェアと組にして記憶されている前
記利用権情報に含まれている、前記ソフトウェアを利用
するためのプログラムが、他のソフトウェアから実行さ
れる場合に、プログラムを呼び出す側のソフトウェアの
ソフトウェアIDを検査する検査手段を備えることを特
徴とする。
【0032】一方、本発明(請求項8)に係るソフトウ
ェア利用法制御システムは、複数の請求項3に記載のソ
フトウェア利用法制御装置と、これらソフトウェア利用
法制御装置相互間を接続する通信手段とを備えたソフト
ウェア利用法制御システムにおいて、前記ソフトウェア
利用法制御装置夫々は、外部から所定のソフトウェアに
対する所定の利用のし方による利用要求を受け付ける手
段と、前記利用権情報にて指示される格納位置に前記ソ
フトウェアの利用法を制御する利用法制御プログラムを
格納するための格納手段と、前記利用要求に対応する前
記利用法制御プログラムが前記格納手段に格納されてい
るか否かを前記利用権情報を参照して判定する判定手段
と、前記判定手段による判定の結果、前記格納手段に前
記利用法制御プログラムが格納されていないと判定され
た場合に、前記利用法制御プログラムを有する他の前記
ソフトウェア利用法制御装置から当該利用法制御プログ
ラムを複写する複写手段とを備えたことを特徴とする。
【0033】
【作用】本資源保護装置によれば、あるオペレーティン
グシステム(OS)がそのOSの管理すべきシステム資
源以外のシステム資源へアクセスすることを制限するこ
とができる。従って、例えばマルチOS環境において、
あるOSから、他のOSに対応したアプリケーションへ
のアクセスが発生した場合には、そのアクセスを本方式
で制御することで、他のOSを起動し、起動されたOS
からアクセスされたアプリケーションを実行することが
でき、互いのOSに対応したシステム資源を保護しつ
つ、OS間のアプリケーションの実行透過性を実現する
ことができる。
【0034】本特権保護装置によれば、システムの利用
者がOSを介して全てのシステム資源に対するOSと同
等のアクセス権(いわゆる特権)を獲得することを禁止
することができる。従って、このOSの管理すべきシス
テム資源を、本方式を適用したOSの動作環境下では、
利用者の不法なアクセスから保護することができる。本
ソフトウェア利用法制御装置によれば、ソフトウェアに
ソフトウェアの各利用法(実行のされ方および二次利用
方法)に対応した利用条件や、利用条件に従ってソフト
ウェアの利用を行う為のプログラムなどの利用権情報が
一体的に組み込まれているため、ソフトウェアの複製に
より所有者が変わり、さらに編集により再加工された場
合においても、ソフトウェアの著作権所有者の意図した
通りにソフトウェアが利用されるように、著作権者が、
ソフトウェア毎にソフトウェアの利用法を利用権情報と
して予め指定し、それらの利用権情報を用いて、参照な
どの再利用や、複製などの再配布や、編集などの再構成
といったソフトウェアの二次利用が行われる場合におい
ても、利用状況に応じて、指定通りの参照や複製や切り
張りのされ方がなされるように、ソフトウェアの利用法
を制御することができる。
【0035】また、本発明に係る資源保護装置、特権保
護手段、ソフトウェア利用法制御装置を組み合わせるこ
とにより、本ソフトウェア利用法制御機構をPCのよう
なプログラマブルなシステム上で実現する場合にも、本
ソフトウェア利用法制御機構内の保護されるべきシステ
ム資源を、不正なアクセスから保護し、従来のOS環境
あるいはマルチOS環境においても、他のOSから本ソ
フトウェア利用法制御機構内のシステム資源を適正に保
護することができる。
【0036】そして、特定のOS上で実現されるソフト
ウェア利用法制御方式に準拠したソフトウェアをPC上
で実行可能な他のOSから実行することができる。
【0037】さらに、既存のOSを本ソフトウェア利用
法制御機構に移植する作業を行うことなく、既存のOS
の機能を、本ソフトウェア利用法制御機構から利用する
ことができる。
【0038】一方、本発明(請求項8)に係るソフトウ
ェア利用法制御システムによれば、各ソフトウェア利用
法制御装置は、他のソフトウェア利用法制御装置が管理
しているソフトウェアを複写する場合に、該ソフトウェ
アに対応する利用法制御プログラムを自身が有している
か否かを判定し、有していないと判定された場合、該当
する利用法制御プログラムをすでに有している他のソフ
トウェア利用法制御装置からその利用法制御プログラム
を複写する。あるいは、ソフトウェアの利用要求を受け
付けた場合に、該利用要求に対応する利用法制御プログ
ラムを自身が有しているか否かを判定し、有していない
と判定された場合、該当する利用法制御プログラムをす
でに有している他のソフトウェア利用法制御装置からそ
の利用法制御プログラムを複写する。
【0039】従って、例えば、新しい利用法に関する利
用法制御プログラムを追加する場合、利用者がインスト
ールしなくても、該当利用法制御プログラムがない場合
は自動的に他の装置から複写してくるので、利用者へ負
担を掛けることなしに、ヴァージョンアップを行い、新
しい利用法に対応することができる。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。なお、各図面において、同様の機能を
有する部分には下二桁が同一の参照番号を付す(例えば
1と101と201)とともに、場合によってはその説
明を省略する。また、下二桁が同一の参照番号を付され
た部分は異なる機能を有する場合があり、実施例によっ
てはその異なる機能を説明し全体の説明を省略する。
【0041】まず、本発明は、あるオペレーティングシ
ステム(OS)に対応した保護されるべきシステム資源
を、他のOSのアクセスから保護し、あるOSが他のO
Sに対応したソフトウェアをアクセスした場合に、その
アクセスを制御することで、そのアクセス(あるいはア
クセスの一部)を、そのソフトウェアに対応したOSに
実行させることで、システム上で実行可能なOSに対応
した任意のソフトウェアを、システム上で実行可能な任
意のOSから透過的に実行することができるソフトウェ
ア利用法制御方式に関するものである。
【0042】さらに、ソフトウェア利用法制御方式の全
利用者が、ソフトウェア利用法制御方式を介して、ソフ
トウェア利用法制御方式のシステム資源に対するアクセ
ス権を獲得し、システム資源に対するアクセスを行うこ
とを禁ずるソフトウェア利用法制御方式に関するもので
ある。
【0043】そして、このような保護された環境のもと
で、ソフトウェアの作成者やソフトウェアに対する著作
権を有する者(著作権所有者)が、ソフトウェア毎にソ
フトウェアの利用状況に応じた利用法(実行のされ方と
二次利用方法)を予め指定し、ソフトウェアに対して、
複製などの再配布や、切り張りなどの再構成といった二
次利用が行われる場合においても、利用状況に応じて、
指定通りの複製や切り張りのされ方がなされるように、
ソフトウェアの利用法を制御するソフトウェア利用法制
御方式に関するものである。
【0044】さらに、ソフトウェアの利用法の制御に関
する部分以外の部分が、他のOSに対応している場合、
利用法の制御に関する部分のみをソフトウェア利用法制
御方式に実行させ、その他の部分を対応したOSに実行
させるものである。つまり、複数のOSに対応している
部分から構成されるような複合的なソフトウェアを、シ
ステム上で実行可能な任意の既存のOSから実行できる
マルチOS環境を実現するソフトウェア利用法制御方式
に関するものである。
【0045】(実施例1) (主な構成要素と作用)図2は、本発明の実施例1の概
略構成図である。すなわち、本実施例は、システムが改
造されていないことを検査すると同時にシステムの初期
化を行うシステム検査手段と、OSを実行するための情
報を管理するOS情報管理手段と、指定されたOSをO
S情報管理手段の情報に基づいて実行するOS実行手段
と、OS毎のシステム資源に対するアクセス権を指定す
る情報を管理するシステム資源保護情報管理手段と、シ
ステム資源保護情報管理手段の情報に基づいてOSのシ
ステム資源に対するアクセスを制御するシステム資源保
護手段と、システム資源保護手段の制御に基づいてシス
テム資源に対するアクセスを行うシステム資源アクセス
手段から構成される資源保護手段を備えることを特徴と
する。
【0046】(実施例1の効果)実施例1によれば、既
存の複数のOSを実行させると同時に、あるOSに対応
した保護されるべきシステム資源を、他のOSのアクセ
スから保護することができる。そして、あるOSを別の
OSから不法に改造することを防止することができる。
さらに、あるOSの異常動作が、他のOSに対応した保
護されるべきシステム資源を破壊することを防止するこ
とができる。さらに、あるOS以外のOSからは、その
OSに対応したソフトウェアを利用できないようにする
ことができる。
【0047】さらに、あるOSが他のOSに対応したソ
フトウェアをアクセスしようとした場合に、そのアクセ
スを制御することにより、実際のアクセスをアクセスし
たソフトウェアに対応したOSに実行させることができ
る。つまり、アクセスしたソフトウェアに対応したOS
を自動的に実行させることで、システム上で実行可能な
OSに対応した任意のソフトウェアを、システム上で実
行可能な任意のOSから透過的に実行することができ
る。
【0048】このため、ソフトウェア利用法制御方式
を、特定のOS上で実行されるプログラムとして実装す
る場合にも、他のOSがソフトウェア利用法制御方式に
対応したソフトウェアをアクセスしようとした場合に、
そのアクセスを制御することにより、実際のアクセスを
ソフトウェア利用法制御方式に対応したOSに実行させ
ることができる。
【0049】つまり、マルチOS環境下で、ソフトウェ
ア利用法制御方式に対応したソフトウェアを、システム
上で実行可能な任意のOSから透過的に実行すると同時
に、各OSに対応した保護されるべきシステム資源を、
他のOSの不法なアクセスから保護することができる。
【0050】また、ソフトウェア利用法制御方式を、独
自のOS上で動作するものとして開発する場合にも、ソ
フトウェア利用法制御方式の機構のみを持つ最小限のO
Sとして設計し、その他の機能は、そのOSから既存の
OSの実行を制御することで、既存のOSの利用環境や
開発環境を、そのまま流用することで、ソフトウェアの
利用法を制御するOSの開発において、OSの開発コス
トを大幅に縮小することができる。
【0051】さらに、既存のOSの機能をソフトウェア
利用法制御方式に対応したOSから利用する場合にも、
OSの移植作業を一切行う必要がなく、システムに普通
にインストールすれば良いので、移植作業を拒否された
り、莫大な利用料を要求される問題もない。
【0052】さらに、一台の情報処理装置上で、複数の
OSを実行させる枠組みなので、OSの消費量、あるい
は、アプリケーションの消費量を伸ばすことができる。
このため、ソフトウェアメーカーの賛同も得られやす
い。
【0053】ユーザにとっても、一台の処理装置上で、
複数のOSに対応したアプリケーションを実行できるこ
とは、大きなメリットになるので、ソフトウェア利用法
制御方式を独自のOSで実現した場合にも、そのOSに
対するユーザの理解が得られやすい。
【0054】本実施例のソフトウェア利用法制御方式で
は、資源保護部そのものが、自身が破壊あるいは改造さ
れていないかどうかを検査し、破壊あるいは改造されて
いることが検出された場合にシステムを停止する手段を
備えている。この結果、資源保護部そのものが、破壊あ
るいは改造されることを防止することができる。
【0055】(実施例1の具体的な説明)図2は、本実
施例の概略構成図である。本実施例は、システムが改造
されていないことを検査すると同時にシステムの初期化
を行うシステム検査部9と、OSを実行するための情報
を管理するOS情報管理部14と、指定されたOSをO
S情報管理手段の情報に基づいて実行するOS実行部1
1と、OS毎のシステム資源15に対するアクセス権を
指定する情報を管理するシステム資源保護情報管理部1
3と、システム資源保護情報管理部13の情報に基づい
てOSのシステム資源に対するアクセスを制御するシス
テム資源保護部10と、システム資源保護部10の制御
に基づいてシステム資源15に対するアクセスを行うシ
ステム資源アクセス部12から構成される資源保護部8
を備えている。
【0056】図3は、本実施例の資源保護部8をCPU
とコプロセッサから構成した場合の概略構成図である。
すなわち、本実施例の資源保護部8は、CPU35とコ
プロセッサ36から構成されており、資源保護部8は、
メモリやハードディスクなどの記憶装置、ディスプレイ
やプリンタなどの出力装置、CPUやコプロセッサや拡
張ボードなどの処理装置といったシステム資源に対し
て、OS毎にアクセス権を指定し、その指定に基づい
て、これらのシステム資源に対するOSのアクセスを制
御するものである。ここで、アドレスとは、前述のシス
テム資源のことや、システム資源中の特定部分を示す情
報のことを意味するものとする。
【0057】CPU35は、システムで規定されたコプ
ロセッサ36がCPU35と接続されていることを検査
するシステム検査部9と、指定されたOSを実行するO
S実行部11と、OSのシステム資源に対するアクセス
を制御するシステム資源保護部10と、システム資源に
対するアクセスを行うシステム資源アクセス部12から
構成される資源保護部8を備えている。
【0058】CPU35に接続されたコプロセッサ36
は、システムで規定されたCPU35がコプロセッサ3
6と接続されていることを検査するシステム検査部9
と、OSを実行するための情報を管理するOS情報管理
部14と、OS毎のシステム資源に対するアクセス権を
指定する情報を管理するシステム資源保護情報管理部1
3から構成される資源保護部8を備えている。
【0059】システム上で実行される各OSにはユニー
クなIDが割り当てられ、OS情報管理部14は、コプ
ロセッサ36内の書き換え可能な不揮発性メモリ(EE
PROMなど)内に、OSのIDと、そのOSのブート
アドレスと、そのOSが実行の中断状態にある場合の実
行の再開を行うためのレジュームアドレスを対応させた
テーブル情報と、そのOSが実行の中断状態にある場合
のOSの実行の再開を行うためのOSの実行環境に関す
る一連の情報を管理している。さらに、現在実行中のO
SのID情報を管理している。
【0060】OS実行部11は、指定されたOSのID
を、OS情報管理部14のテーブル情報から検索し、レ
ジュームアドレスの内容が、本来利用されない筈の特別
なアドレスである場合には、ブートアドレスに従い、O
Sを実行する。レジュームアドレスの内容が、普通のア
ドレスである場合には、レジュームアドレスに従い、O
Sを実行を再開する。
【0061】コプロセッサ36内のシステム資源保護情
報管理部13は、コプロセッサ36内の書き換え可能な
不揮発性メモリ(EEPROMなど)内に、OSのID
と、そのOSに対応した保護されるべきアドレス・リス
トを対応させたテーブル情報を管理している。
【0062】システム資源保護部10は、MMU(メモ
リ・マネジメント・ユニット)を拡張したハードウェア
で実現され、アクセス要求の発生したアドレスを、シス
テム資源保護情報管理部13のテーブル情報から検索
し、そのアドレスに対してアクセス権を持っているOS
のIDを取得する。一方、アクセス要求を出したOSの
IDを、OS情報管理部14から取得し(現在実行中の
OSのID)、これらを比較することで、OSのアクセ
ス権の有無を判定する。そして、アクセス権が無い場合
は、アクセスを禁止するか、そのアドレスに対してアク
セス権を持っているOSを、OS実行部11によって実
行する。
【0063】図4は、本実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【0064】本実施例では、ソフトウェア利用法制御方
式が独立したOSとして実現されている。
【0065】システムを実行すると、システム検査部9
は、CPU35内に記憶されている(ソフトウェアから
参照できない)少なくとも一つの特別な命令をコプロセ
ッサ36に送信する。この命令により、コプロセッサ3
6は正常な動作が行えるように初期化される。さらに、
コプロセッサ36から返信される特別な情報を検査する
ことで、コプロセッサ36がシステムで規定されたもの
であることを認証する。コプロセッサ36が正常な情報
を返信しない場合、CPU35は停止する。一方、コプ
ロセッサは、システムが起動されてから一定時間が経過
しても、CPU35が前述の初期化命令をコプロセッサ
36に与えない場合は、CPU35とを停止させる。
【0066】システムが正常であった場合、システム検
査部9は、OS実行部11が管理しているテーブル情報
を参照し、テーブル情報を取得し、ソフトウェア利用法
制御方式のブートアドレスを取得する。次に、システム
資源保護情報管理部13の管理するテーブル情報を参照
し、ソフトウェア利用法制御方式のIDに対応した保護
されるべきアドレス・リストを検索し、システム資源保
護部10にソフトウェア利用法制御方式のみからアクセ
ス可能なアドレス空間として設定した後、システム資源
保護部10を起動する。起動されたシステム資源保護部
10は、システムで規定されたIDを持つソフトウェア
利用法制御方式を、OS実行部11によって実行する。
【0067】あるOSを実行中に、他のOSに対応した
アドレス(アプリケーション等)へのアクセスが発生し
た場合には、アクセスするアドレスに対応したOSが、
OS実行部11によって実行される。
【0068】他のOSの実行要求が発生すると、OS実
行部11は、現在実行中のOSを中断させ、OS情報管
理部14に、現在実行中のOSの実行環境とそのOSの
実行を再開するためのレジュームアドレスを記憶させ
る。次に、OS実行部11は、実行OS選択部が管理し
ているテーブル情報を参照し、指定されたOSのブート
アドレスとリジュームアドレスを取得する。次に、シス
テム資源保護部10は、システム資源保護情報管理部1
3の管理するテーブル情報を参照し、選択されたOSの
IDに対応したアドレスのリストを取得し、そのIDの
OSがアクセス可能なアドレス空間を記憶する。最後
に、CPU35は、指定されたOSのブートアドレスま
たはリジュームアドレスに従い、OSを実行する。
【0069】システム資源保護部10は、ソフトウェア
利用法制御方式に対しては、全てのアドレスへのアクセ
スを無条件に許可する。
【0070】一方、ソフトウェア利用法制御方式でない
OSに対しては、システム資源保護部10が、アクセス
するアドレスがそのOSがアクセス可能なアドレスであ
るかを検査し、アクセス可能なアドレスである場合に限
り、そのOSからのアクセスを許可する。アクセス要求
の発生したアドレスが、ソフトウェア利用法制御方式の
みからアクセス可能なアドレスである場合は、OS実行
部11がソフトウェア利用法制御方式を呼び出して、そ
のアクセスを、ソフトウェア利用法制御方式によって行
わせるか、そのようなアクセスを禁止するかのいずれか
のアクセス制御が行われる。アクセス要求の発生したア
ドレスが、ソフトウェア利用法制御方式ではない他のO
Sに対応した保護されたアドレスであった場合は、その
ようなアクセスは禁止する。
【0071】このようにして、資源保護部8は、ソフト
ウェア利用方式制御方式が管理するソフトウェア管理部
1、利用権管理部2、著作権管理部3、利用権制御部
4、著作権制御部5、認証情報管理部6、特権保護部7
といった保護されるべき資源に対する、他のOSや他の
OS上で実行されるプログラムからの不正なアクセスを
禁止する。
【0072】(実施例1の変形例)本実施例では、資源
保護部8が、CPU35やコプロセッサから構成されて
いるが、必ずしも、これに限定されるものではない。メ
モリやハードディスクやICカードなどの記憶装置も構
成要素として考えられる。資源保護部8を構成する各部
のCPU35とコプロセッサと記憶装置上への配置も、
色々な組み合わせが考えられる。あるいは、CPU35
やコプロセッサのいずれか一方に集約することも可能で
ある。
【0073】また、システム資源保護部10はMMUに
よって構成されているが、必ずしも、これに限定される
ものではない。システム資源保護部10は、OSを一意
に指定できる情報とシステム資源を一意に指定できるア
ドレスとを関連づけた情報を管理し、システム資源への
アクセスが発生した際に、その情報を参照し、アクセス
の可否を判定することができるソフトウェア、あるいは
ハードウェアのいずれであっても良い。
【0074】また、OS実行部11やシステム資源保護
部10が管理するアドレスの単位も、1byte単位の
アドレスから1byteより大きなブロック単位のセグ
メントアドレスの任意の単位であって良い。また、記憶
装置以外の出力装置や処理装置も、特定のアドレスを割
り当てることで、記憶装置と統一的に管理しても良い。
【0075】本実施例では、ソフトウェア利用法制御方
式とその他のOSの関係は対等なものであり、各OSの
保護はハードウェアで行っているが、必ずしも、これに
限定されるものではない。ソフトウェア利用法制御方式
を、その他のOSよりも下層に属する(システム資源に
近い)OSとして実行し、ソフトウェア利用法制御方式
から他のOSの実行を制御させることも考えられる。
【0076】この場合は、CPU内にソフトウェア利用
法制御方式のブートアドレスまたはリジュームアドレス
と、ソフトウェア利用法制御方式を実行する命令とを、
ソフトウェアから直接的にアクセスできないように記憶
しておき、CPUがリセットされた場合に必ずソフトウ
ェア利用法制御方式を実行する命令が実行されるように
する。
【0077】OSにおける特権モードを、ソフトウェア
利用法制御方式のものと、その他のOSのものとを区別
するために、少なくとも二つ用意し、ソフトウェア利用
法制御方式に対応した特権モードでのみアクセスできる
システム資源には、その他のOSに対応した特権モード
ではアクセスできないようにする。この結果、資源保護
部8の多くの機能を、ソフトウェアでも実現できるよう
になる。
【0078】他のOSは、ソフトウェア利用法制御方式
から呼ばれるソフトウェア利用法制御方式よりも低い権
利を有する実行単位として扱われ、他のOSを終了ある
いは中断した場合には、必ずソフトウェア利用法制御方
式に実行が戻る。
【0079】アクセス要求の発生したアドレスが、ソフ
トウェア利用法制御方式のみからアクセス可能なアドレ
スであった場合には、実行中のOSが中断され、制御が
ソフトウェア利用法制御方式に戻り、そのアクセスはソ
フトウェア利用法制御方式によって行われる。あるい
は、そのようなアクセスは、ソフトウェア利用法制御方
式によって禁止される。
【0080】OS実行部11や、システム資源保護情報
管理部13が管理する情報は、CPUあるいはコプロセ
ッサ内に記憶されるとしていたが、必ずしも、これに限
定されるものではない。ソフトウェア利用法制御方式以
外のOSからアクセスできないように保護されたアドレ
スに記憶することも考えられる。
【0081】特定のメニューを選択する、特定のキーや
スイッチを押す、などの操作により、呼び出し可能なO
Sの一覧表を表示し、利用者にメニューなどで選択させ
ることで、他のOSを実行することも考えられる。
【0082】本実施例では、ソフトウェア利用法制御方
式が、独立したOSとして実行されているが、必ずし
も、これに限定されるものではない。ソフトウェア利用
法制御方式が、既存のOS上で実行されるプログラムで
あっても良い。
【0083】(実施例2) (実施例2の主な構成要素と作用)図5は、本発明の実
施例2の概略構成図である。すなわち、本実施例のソフ
トウェア利用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法
(実行のされ方および二次利用方法)に対応した情報
(利用権情報)を管理する利用権管理手段と、そのソフ
トウェア自身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフ
トウェアがアクセスされた時点の状況を示すことができ
る情報(認証情報)を管理する認証情報管理手段と、ソ
フトウェア管理手段と利用権管理手段と認証情報管理手
段へのアクセスを行うと同時に、利用権情報と認証情報
の少なくとも一つを用いて自身のソフトウェア管理手段
に対するアクセスを制御する利用権制御手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0084】(実施例2の効果)ソフトウェアの著作権
所有者の意図した通りにソフトウェアが利用されるよう
に、著作権所有者が、ソフトウェア毎にソフトウェアの
利用状況に応じた利用法を予め指定し、複製などの再配
布や、切り張りなどの再構成といったソフトウェアの二
次利用が行われる場合においても、利用状況に応じて、
指定通りの複製や切り張りのされ方がなされるように、
ソフトウェアの利用法を制御することができる。
【0085】さらに、ソフトウェアの著作権所有者が、
ソフトウェアを利用するための独自の手続きを、ソフト
ウェア中に埋め込める機構を用意することにより、各ソ
フトウェア応じた多様な利用法を提供することが可能と
なる。これらの手続きも、ソフトウェア利用法制御方式
によって保護されるので、著作権所有者は、ソフトウェ
アに利用法を制御する自作の手続きを埋め込むことで、
指定された利用法でソフトウェアが利用されるように利
用法を制御できる保護されたソフトウェアを自由に作成
することができる。
【0086】さらに、利用法を制御する利用条件や利用
履歴情報をソフトウェア中に記憶し、それらの情報と、
ソフトウェアがアクセスされた時点の状況をに示す情報
(認証情報)の少なくとも一つを参照することで、ソフ
トウェアの利用状況に応じて、ソフトウェアの利用法を
制御することができる。この結果、ソフトウェアを入手
してから時間が経過するに従って、そのソフトウェアの
表示する静止画像をぼやけさせていき、ついには何も表
示しなくなるなどの利用法の制御も可能となる。
【0087】(実施例2の具体的な説明)図5は、本実
施例の概略構成図である。本実施例のソフトウェア利用
法制御装置は、ソフトウェアの各利用法(実行のされ方
および二次利用方法)に対応した情報(利用権情報)を
管理する利用権管理部2と、そのソフトウェア自身を管
理するソフトウェア管理部1と、ソフトウェアがアクセ
スされた時点の状況を示すことができる情報(認証情
報)を管理する認証情報管理部6と、ソフトウェア管理
部1と利用権管理部2と認証情報管理部6へのアクセス
を行うと同時に、利用権情報と認証情報の少なくとも一
つを用いて自身のソフトウェア管理部1に対するアクセ
スを制御する利用権制御部4を備えている。
【0088】利用権管理部2は、ソフトウェアの各利用
法に対応した情報(利用権情報)として、ソフトウェア
の利用法の種類(名称)を示す情報、ソフトウェアの利
用法に対する著作者の意図を示す情報、一つのソフトウ
ェアと他のソフトウェアとを区別するための情報、ソフ
トウェアを利用するための情報、ソフトウェアの利用法
を制御するための情報、ソフトウェアの利用法の履歴を
記録するための情報、ソフトウェアの利用履歴の情報、
ソフトウェアの利用に対する課金を制御するための情
報、あるいは、これらの情報を構造化させた情報の少な
くとも一つを管理している。さらに、これらの利用権情
報は、テキスト情報、音声情報、ビットマップ情報、ス
トローク情報、静止画像情報、動画像情報、バイナリ情
報、プログラム情報、あるいは、これらの情報を構造化
させた情報の少なくとも一つである。
【0089】ソフトウェア管理部1は、ゲームやビジネ
スソフトなどの各種のアプリケーションプログラムや、
電子書籍や静止画像やデジタルビデオなどの各種のデー
タを管理している。
【0090】そして、利用権管理部2の管理する情報
と、ソフトウェア管理部1の管理する情報が、一つのソ
フトウェアを構成している。
【0091】利用権制御部4は、ソフトウェアのアクセ
ス履歴、アクセスされた時点の認証情報、アクセスに対
する課金履歴、アクセスに対する支払い履歴の少なくと
も一つの情報(利用履歴情報)の記録を行う手続きと、
ソフトウェアの利用履歴情報と現在の利用状況に応じ
て、ソフトウェアに対するアクセスの可否を決定する手
続きと、ソフトウェアの利用履歴情報と現在の利用状況
に応じて、ソフトウェアに対する指定されたアクセスを
実行する手続きの少なくとも一つの手続き(利用法制御
プログラム)を管理し、実行する。
【0092】認証情報管理部6は、ソフトウェアがアク
セスされた時点の状況を、ユニークに示すことができる
情報(認証情報)として、少なくとも一人の特定個人を
認証するための情報、少なくとも一台の特定装置を認証
するための情報、少なくとも一つのパスワードを認証す
るための情報の少なくとも一つを管理している。さら
に、これらの認証情報は、テキスト情報、音声情報、ビ
ットマップ情報、ストローク情報、静止画像情報、動画
像情報、バイナリ情報、プログラム情報、あるいは、こ
れらの情報を構造化させた情報の少なくとも一つであ
る。
【0093】利用権制御部4は、ソフトウェア管理部1
と利用権管理部2と認証情報管理部6へのアクセスを行
い、利用権情報と認証情報の少なくとも一つを用いて自
身のソフトウェア管理部1に対するアクセスを制御す
る。
【0094】図6は、本実施例の利用権管理部2と利用
権制御部4の概略構成図である。
【0095】利用権属性情報は、利用権管理部2の管理
する利用権情報の一つである。利用権属性情報は、ソフ
トウェアの各々の利用法に対応した情報列を持ち、各情
報列は、利用法の名称を示す情報と、その利用法を制御
するプログラム(利用法制御プログラム)へのポインタ
を示す情報と、その利用法に対応した利用法制御プログ
ラムを一意に示すID情報から構成される。利用法制御
プログラムの実体は、利用権制御部4が管理する。
【0096】利用法制御プログラムへのポインタが、N
ULLポインタである場合は、そのソフトウェアでは、
その利用法が許されていないことを示す。NULLポイ
ンタでない場合は、その利用法が許されていることを示
す。
【0097】以下に、ソフトウェアの利用法を制御する
処理の流れを述べる。
【0098】利用法制御プログラムIDを引数として、
利用権制御部4に利用要求を出すと、利用権制御部4
は、利用権属性情報から指定された利用法制御プログラ
ムIDを持つ情報列を検索する。次に、指定された利用
法制御プログラムへのポインタを検査し、NULLポイ
ンタでない場合に、ポインタの示す利用法制御プログラ
ムを実行する。実行された利用法制御プログラムは、プ
ログラムに指定された方法に従って、ソフトウェアへの
利用サービスを提供する。
【0099】ソフトウェアに対応した利用権管理部2へ
のアクセスは、そのソフトウェアの著作者が指定した範
囲でしかアクセスできない(実施例4で後述する)。そ
の為、ソフトウェアが複写されて、ソフトウェアの所有
者が変更された場合においても、新しいソフトウェアの
所有者が、利用権管理部2の利用法制御プログラムを不
法に変更することはできない。
【0100】UNIXなどのOSのアクセス制御は、読
み出し、書き込み、実行という三つのアクセス権利での
み行われていた。さらにソフトウェアの所有者が、ソフ
トウェアに対する全てのアクセス権利を所有することを
許可していた。このため、読み出しが可能ならば複写も
可能となり、複写が可能ならば複写されたソフトウェア
の編集も可能となるといったように、細かい利用法の制
御が不可能であった。さらに、特定の条件(表示デバイ
スの性能、時刻、機種など)でのみ参照を可能とすると
いったような細かい利用法の制御も不可能であった。
【0101】ソフトウェア利用法制御方式においては、
ソフトウェアの著作者は、ソフトウェアの利用に対し
て、ソフトウェアの所有者からのアクセスからも保護さ
れたソフトウェアの著作者が指定した利用法制御プログ
ラムでのみ行うことにより、参照はできるが複写はでき
ない、複写はできるが複写したソフトウェアに対する編
集はできない、特定の時刻にしか参照できないなどの様
々な制御を行うことができる。
【0102】図7は、本実施例の利用権管理部2と利用
権制御部4の他の構成例である。
【0103】利用履歴情報は、利用権管理部2の管理す
る利用権情報の一つである。利用権履歴情報は、ソフト
ウェアの各々の利用法に対応した情報列を持ち、各情報
列は、ソフトウェアの利用法を制御するための利用条件
を示す情報やソフトウェアの利用履歴を示す情報など
と、利用法の名称を示す情報と、その利用法に対応した
利用法制御プログラムを一意に示すID情報から構成さ
れる。利用法制御プログラムの実体は、利用権制御部4
が管理する。
【0104】以下に、利用履歴情報を用いて、ソフトウ
ェアの利用法を制御する処理の流れを述べる。
【0105】利用法制御プログラムIDを引数として、
利用権制御部4に利用要求を出すと、利用権制御部4
は、利用権属性情報から指定された利用法制御プログラ
ムIDを持つ情報列を検索する。利用権制御部4は、利
用履歴情報から、指定された利用法制御プログラムID
を持つ情報列を検索し、それに対応したソフトウェアの
利用法を制御するための利用条件を示す情報やソフトウ
ェアの利用履歴を示す情報へのポインタを検査する。
【0106】次に、利用権属性情報における、指定され
た利用法制御プログラムへのポインタを検査し、NUL
Lポインタでない場合に、ポインタの示す利用法制御プ
ログラムを実行する。ここで、利用権管理部2は、各々
の利用法制御プログラムに対応した利用履歴情報を管理
している。利用法制御プログラムは、自身の利用法制御
プログラムIDを指定し、利用権管理部2にアクセスを
要求することで、自身の利用履歴情報をアクセスする。
例えば、図7における、参照を行うための利用法制御プ
ログラムは、自身の利用法制御プログラムIDである0
0000000を指定して、利用権管理部2にアクセス
を要求することで、参照に関する利用履歴情報をアクセ
スする。これにより、ソフトウェアのアクセス回数など
の、利用履歴に関する情報を用いて、参照に対する課金
額を決定するなどの処理を行う。このように、利用法制
御プログラムは、自身に対応した利用履歴情報をアクセ
スしながら、プログラムに指定された方法に従って、ソ
フトウェアへの利用サービスを提供する。
【0107】図8は、本実施例のさらに他の構成例であ
る。
【0108】利用権属性情報は、利用権管理部2の管理
する利用権情報の一つである。利用権属性情報は、ソフ
トウェアの各々の利用法に対応した情報列を持ち、各情
報列は、利用法の名称を示す情報と、その利用法を制御
するプログラム(利用法制御プログラム)へのポインタ
を示す情報と、その利用法に対応した利用法制御プログ
ラムを一意に示すID情報から構成される。
【0109】ソフトウェア独自の利用法制御プログラム
の実体は、利用法管理手段が管理する。つまり、独自の
利用法制御プログラムは、ソフトウェア自身に埋め込ま
れる。この場合の利用法制御プログラムは、ソフトウェ
アの著作権所有者(作成者)が、自由に作成することが
できる。
【0110】図8に示すように、「複写」という利用法
が、利用法制御方式で規定された無条件の複写を行う利
用法制御プログラム(利用権制御部4に格納されてい
る)に対応している場合、このような無条件の複写に対
応した利用法制御プログラムへのポインタをNULLポイン
タに設定することで、無条件の複写を禁止することがで
きる。
【0111】利用権管理部2が、複写をする毎にノイズ
を加えるような劣化複写、あるいは、複写する度に課金
を行うような課金複写という利用法を実現する利用法制
御プログラムを管理しており、利用権属性情報に、それ
らの利用法制御プログラムに対応した情報列が存在して
おり、それぞれの利用法制御プログラムへのポインタ
は、対応した利用法制御プログラムを指している。
【0112】利用者が、「複写」という手続きを実行し
ようとすると、実行できない旨が表示され、実行可能な
利用法の名称が、利用権属性情報から検索され、表示さ
れる。ここで、劣化複写あるいは課金複写を選択する
と、その利用法に従った複写機能が実行される。
【0113】利用法制御プログラムには、その利用法の
説明文を表示する機能があり、実行前に、その説明文を
表示する。あるいは、利用法の説明を求める操作を行う
と、特別な引数が利用法制御プログラムに渡され、利用
法の説明文を表示する機能が実行される。あるいは、利
用権属性情報中に、各利用法に対応した利用法に関する
説明文を記憶する情報を埋め込まれており、利用法の説
明を求める操作を行うと、利用権制御部4によって、利
用法の説明文が表示される。
【0114】利用条件と利用履歴に応じて、「複写」と
いう利用法の名称に対応した利用法制御プログラムや、
「劣化複写」や「課金複写」などの利用法の名称に対応
した利用法制御プログラムに対応した利用法制御プログ
ラムを選択し、選択された利用法制御プログラムを実行
するような独自の利用法制御プログラムを利用権管理部
2が管理し、「複写」という利用法の名称に対応した利
用法制御プログラムへのポインタを、そのような利用法
制御プログラムに張り替えれば、「複写」という利用法
の名称に対応した利用法制御プログラムを実行しようと
した場合に、利用状況に応じて、実際に実行される利用
法制御プログラムが切り替わることになる。
【0115】前述の利用法切り替え機能に対応した利用
法制御プログラムを記述しやすくするようなプログラム
言語も用意する。このプログラム言語は、利用権情報を
検索したりする機能を簡単な命令で提供することができ
る。
【0116】(実施例2の変形例)本実施例では、利用
権情報が、利用権管理部2に管理されるものとされてい
るが、必ずしも、これに限定されるものではなく、利用
権制御部4が管理しても良い。
【0117】本実施例では、共通の利用法制御プログラ
ムは、利用権制御部4に管理されるものとされている
が、必ずしも、これに限定されるものではなく、利用権
管理部2が管理しても良い。
【0118】本実施例では、独自の利用法制御プログラ
ムは、利用権管理部2に管理されるものとされている
が、必ずしも、これに限定されるものではなく、利用権
制御部4が管理しても良い。
【0119】図9は、ソフトウェアAとソフトウェアB
において、ソフトウェアBの利用権管理部2にのみ課金
複写を行う利用法制御プログラムの実体が存在する状況
を示している。このような場合に、ソフトウェアAの利
用権管理部2の利用権属性情報における、課金複写を行
うための利用法制御プログラムを示すポインタが、ソフ
トウェアBの利用権管理部2が管理する課金複写を行う
ための利用法制御プログラムの実体を指すようにするこ
とで、他のソフトウェアが持つ利用法制御プログラムを
継承して利用することも考えられる。
【0120】利用法制御プログラムの実体が存在するソ
フトウェアAが、ソフトウェアBのアクセス権でアクセ
スできるソフトウェアでない場合は、アクセス時に利用
権制御手段によって、ソフトウェアBによるソフトウェ
アAの利用法制御プログラムの利用が拒否される。
【0121】本実施例では、利用法の許諾は、NULL
ポインタか、利用法制御プログラムへのポインタである
かで表現しているが、必ずしも、これに限定されるもの
ではない。利用権属性情報内の、各利用法に対応した情
報列に、その情報列が対応した利用法の許諾を示す情報
を記憶する部分を追加しても良い。
【0122】(実施例3) (実施例3の主な構成要素と作用)図10は、本発明の
実施例3の概略構成図である。すなわち、本実施例のソ
フトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法
(実行のされ方および二次利用方法)に対応した情報
(利用権情報)を管理する利用権管理手段と、そのソフ
トウェア自身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフ
トウェアがアクセスされた時点の状況を、ユニークに示
すことができる情報(認証情報)を管理する認証情報管
理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段と認
証情報管理手段へのアクセスを行うと同時に、利用権情
報と認証情報の少なくとも一つを用いて自身のソフトウ
ェア管理手段に対するアクセスを制御する利用権制御手
段を備えることを特徴とする。
【0123】(実施例3の効果)通常、ソフトウェアが
実行された場合、実行されたソフトウェアは、ソフトウ
ェアを実行した利用者のアクセス権利で実行される。あ
るいは、そのソフトウェアに対して予め指定されていた
特定個人のアクセス権利で実行される。
【0124】ソフトウェア利用法制御方式の利用法制御
プログラムは、保護されたシステム資源へのアクセスを
行うものであるので、利用者のアクセス権とは異なる特
別なアクセス権で実行されなければならない。
【0125】ここで、利用法制御プログラムが、ソフト
ウェア独自の利用法制御プログラムである場合は、利用
法制御プログラムは、そのソフトウェアの著作者によっ
て作成される。そのため、ソフトウェア利用法制御方式
の特権で実行すると、悪意を持った利用法制御プログラ
ムよって、ソフトウェア利用方式の保護されるべきシス
テム資源への不法なアクセスが行うことができてしま
う。
【0126】著作者のアクセス権利で実行される場合
は、前述した継承機能などを用いると、利用法制御プロ
グラムを介して、同一著作者の全てのソフトウェアへの
アクセスが行えてしまう危険性がある。
【0127】ソフトウェア利用法制御方式においては、
利用法制御プログラムをソフトウェア毎に割り当てられ
たアクセス権利で実行することで、利用法制御プログラ
ムを特定のソフトウェア管理部1の管理するソフトウェ
ア情報にしか利用できないように制限したり、特定のソ
フトウェア管理部1の管理するソフトウェア情報を特定
の利用法制御プログラムからしかアクセスできないよう
にする。
【0128】(実施例3の具体的な説明)図10は、本
実施例の概略構成図である。本実施例のソフトウェア利
用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法(実行のされ
方および二次利用方法)に対応した情報(利用権情報)
を管理する利用権管理部2と、そのソフトウェア自身を
管理するソフトウェア管理部1と、ソフトウェアがアク
セスされた時点の状況を、ユニークに示すことができる
情報(認証情報)を管理する認証情報管理部6と、ソフ
トウェア管理部1と利用権管理部2と認証情報管理部6
へのアクセスを行うと同時に、利用権情報と認証情報の
少なくとも一つを用いて自身のソフトウェア管理部1に
対するアクセスを制御する利用権制御部4を備えてい
る。
【0129】利用権管理部2は、ソフトウェアの各利用
法に対応した情報(利用権情報)として、ソフトウェア
の利用法を示す情報、ソフトウェアの利用法に対する著
作者の意図を示す情報、一つのソフトウェアと他のソフ
トウェアとを区別するための情報、ソフトウェアを利用
するための情報、ソフトウェアの利用法を制御するため
の情報、ソフトウェアの利用法の履歴を記録するための
情報、ソフトウェアの利用履歴の情報、ソフトウェアの
利用に対する課金を制御するための情報、あるいは、こ
れらの情報を構造化させた情報の少なくとも一つを管理
している。さらに、これらの利用権情報は、テキスト情
報、音声情報、ビットマップ情報、ストローク情報、静
止画像情報、動画像情報、バイナリ情報、プログラム情
報、あるいは、これらの情報を構造化させた情報の少な
くとも一つである。
【0130】さらに、利用権管理部2は、ソフトウェア
を区別できる情報として(ソフトウェアID)として、
少なくとも一人の特定個人を認証するための情報、少な
くとも一台の特定装置を認証するための情報、少なくと
も一つのソフトウェアを認証するための情報の、少なく
とも一つを管理している。さらに、これらの著作権情報
は、テキスト情報、音声情報、ビットマップ情報、スト
ローク情報、静止画像情報、動画像情報、バイナリ情
報、プログラム情報、あるいは、これらの情報を構造化
させた情報の少なくとも一つである。
【0131】ソフトウェア管理部1は、ゲームやビジネ
スソフトなどの各種のアプリケーションプログラムや、
電子書籍や静止画像やデジタルビデオなどの各種のデー
タを管理している。
【0132】そして、利用権管理部2の管理する情報
と、ソフトウェア管理部1の管理する情報が、一つのソ
フトウェアを構成している。
【0133】利用権制御部2は、ソフトウェアのアクセ
ス履歴、アクセスされた時点の認証情報、アクセスに対
する課金履歴、アクセスに対する支払い履歴の少なくと
も一つの情報(利用履歴情報)の記録を行う手続きと、
ソフトウェアの利用履歴情報と現在の利用状況に応じ
て、ソフトウェアに対するアクセスの可否を決定する手
続きと、ソフトウェアの利用履歴情報と現在の利用状況
に応じて、ソフトウェアに対する指定されたアクセスを
実行する手続きの少なくとも一つの手続き(利用法制御
プログラム)を管理し、実行する。
【0134】認証情報管理部は6、ソフトウェアがアク
セスされた時点の状況を、ユニークに示すことができる
情報(認証情報)として、少なくとも一人の特定個人を
認証するための情報、少なくとも一台の特定装置を認証
するための情報、少なくとも一つのパスワードを認証す
るための情報の少なくとも一つを管理している。さら
に、これらの認証情報は、テキスト情報、音声情報、ビ
ットマップ情報、ストローク情報、静止画像情報、動画
像情報、バイナリ情報、プログラム情報、あるいは、こ
れらの情報を構造化させた情報の少なくとも一つであ
る。
【0135】利用権制御部4は、ソフトウェア管理部1
と利用権管理部2と認証情報管理部6へのアクセスを行
い、利用権情報と認証情報の少なくとも一つを用いて自
身のソフトウェア管理部1に対するアクセスを制御す
る。
【0136】図11に示すように、ソフトウェア管理部
1と利用権管理部2は、ソフトウェアに対応した、ソフ
トウェアIDを管理する。そして、利用法制御プログラ
ムは、ソフトウェアIDのアクセス権利で実行される。
利用法制御プログラムが、ソフトウェア管理部1に対す
るアクセスを行う際に、利用権制御部4は、利用法制御
プログラムのアクセス権利と、アクセスされるソフトウ
ェア管理部4の管理するソフトウェアIDを比較し、両
者が一致した場合にのみ、利用法制御プログラムのソフ
トウェア管理部1に対するアクセスを許可する。
【0137】前述したように、他のソフトウェアの利用
法制御プログラムを継承利用する場合にも、継承利用さ
れる利用法制御プログラムのアクセス権利(ソフトウェ
アID)と、アクセスされるソフトウェア管理部4のソ
フトウェアIDを比較し、両者が一致した場合にのみ、
利用法制御プログラムのソフトウェア管理部1に対する
アクセスを許可する。
【0138】このようにして、利用法制御プログラムを
特定のソフトウェア管理部の管理するソフトウェア情報
にしか利用できないように制限したり、特定のソフトウ
ェア管理部の管理するソフトウェア情報を特定の利用法
制御プログラムからしかアクセスできないようにしたり
できる。
【0139】ソフトウェアIDは、著作者の個人ID
と、著作者が指定した番号を結合したもので構成され
る。ここで、利用者がソフトウェア管理部1の管理する
ソフトウェア情報へ、利用法制御プログラムを介さない
直接的なアクセスを試みた場合、認証情報管理部6が管
理する利用者の個人IDと、ソフトウェア管理部1が管
理するソフトウェアIDにおける著作者の個人IDの部
分とを、利用権制御部4が比較し、両者が一致した場合
にのみアクセスを許可する。
【0140】あるいは、ソフトウェアIDを、著作者が
指定した番号のみで構成し、ソフトウェア管理部1と利
用権管理部2の管理するソフトウェアIDとを、著作者
の個人IDを鍵として暗号しておき、利用者がソフトウ
ェア管理部1の管理するソフトウェア情報へ、利用法制
御プログラムを介さない直接的なアクセスを試みた場
合、暗号化された双方のソフトウェアIDを、認証情報
管理部6が管理する利用者の個人IDで複合化し、複合
化された両者のソフトウェアIDが一致した場合にのみ
アクセスを許可しても良い。
【0141】(実施例4) (実施例4の主な構成要素と作用)図12は、本発明の
実施例4の概略構成図である。すなわち、本実施例のソ
フトウェア利用法制御装置は、著作権情報によるアクセ
スの制御を行うものであり、ソフトウェアの各利用法
(実行のされ方および二次利用方法)に対応した情報
(利用権情報)を管理する利用権管理手段と、そのソフ
トウェア自身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフ
トウェアがアクセスされた時点の状況を、ユニークに示
すことができる情報(認証情報)を管理する認証情報管
理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段と認
証情報管理手段へのアクセスを行うと同時に、利用権情
報と認証情報の少なくとも一つを用いて自身のソフトウ
ェア管理手段に対するアクセスを制御する利用権制御手
段と、著作権制御手段の利用権管理手段に対するアクセ
スを制御するための情報(著作権情報)を管理する著作
権管理手段と、著作権管理手段と認証情報管理手段への
アクセスを行うと同時に、著作権情報と認証情報を用い
て、利用権管理手段へのアクセスを行う著作権制御手段
を備えることを特徴とする。
【0142】(実施例4の効果)ソフトウェアの著作権
所有者の意図した通りにソフトウェアの利用権情報が編
集されるように、著作権所有者が、ソフトウェア毎にソ
フトウェアの利用状況に応じた利用権情報の編集方法を
予め指定し、利用権情報の編集といったソフトウェアの
二次利用が行われる場合においても、利用状況に応じ
て、指定通りの利用権情報の編集がなされるように、ソ
フトウェアの利用権情報の編集を制御することができ
る。
【0143】さらに、ソフトウェアの著作権所有者が、
ソフトウェアの利用権情報の編集を制御する独自の手続
きを、ソフトウェア中に埋め込める機構を用意すること
により、各ソフトウェア応じた多様な利用権情報の編集
法を提供することが可能となる。これらの手続きも、ソ
フトウェア利用法制御方式によって保護されるので、著
作権所有者は、ソフトウェアに利用権情報の編集法を制
御する自作の手続きを埋め込むことで、独自の利用権情
報の編集法を制御できる保護されたソフトウェアを自由
に作成することができる。
【0144】さらに、ソフトウェアの著作権所有者が、
ソフトウェアの利用権情報の編集を制御する独自の手続
きを、ソフトウェア中に埋め込める機構を用意すること
により、各ソフトウェア応じた多様な利用権情報の編集
法を提供することが可能となる。これらの手続きも、ソ
フトウェア利用法制御方式によって保護されるので、著
作権所有者は、ソフトウェアに利用権情報の編集法を制
御する自作の手続きを埋め込むことで、指定された編集
法でのみ利用権情報を編集できる保護されたソフトウェ
アを自由に作成することができる。
【0145】(実施例4の具体的な説明)図12は、本
実施例の概略構成図である。本実施例のソフトウェア利
用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法(実行のされ
方および二次利用方法)に対応した情報(利用権情報)
を管理する利用権管理部2と、そのソフトウェア自身を
管理するソフトウェア管理部1と、ソフトウェアがアク
セスされた時点の状況を、ユニークに示すことができる
情報(認証情報)を管理する認証情報管理部6と、ソフ
トウェア管理部1と利用権管理部2と認証情報管理部6
へのアクセスを行うと同時に、利用権情報と認証情報の
少なくとも一つを用いて自身のソフトウェア管理部1に
対するアクセスを制御する利用権制御部4と、著作権制
御手段の利用権管理手段に対するアクセスを制御するた
めの情報(著作権情報)を管理する著作権管理部3と、
著作権管理部3と認証情報管理部6へのアクセスを行う
と同時に、著作権情報と認証情報を用いて、利用権管理
手段へのアクセスを行う著作権制御部5を備えている。
【0146】利用権管理部2は、ソフトウェアの各利用
法に対応した情報(利用権情報)として、ソフトウェア
の利用法の種類(名称)を示す情報、ソフトウェアの利
用法に対する著作者の意図を示す情報、一つのソフトウ
ェアと他のソフトウェアとを区別するための情報、ソフ
トウェアを利用するための情報、ソフトウェアの利用法
を制御するための情報、ソフトウェアの利用法の履歴を
記録するための情報、ソフトウェアの利用履歴の情報、
ソフトウェアの利用に対する課金を制御するための情
報、あるいは、これらの情報を構造化させた情報の少な
くとも一つを管理している。さらに、これらの利用権情
報は、テキスト情報、音声情報、ビットマップ情報、ス
トローク情報、静止画像情報、動画像情報、バイナリ情
報、プログラム情報、あるいは、これらの情報を構造化
させた情報の少なくとも一つである。
【0147】ソフトウェア管理部1は、ゲームやビジネ
スソフトなどの各種のアプリケーションプログラムや、
電子書籍や静止画像やデジタルビデオなどの各種のデー
タを管理している。
【0148】そして、利用権管理部2の管理する情報
と、ソフトウェア管理部1の管理する情報が、一つのソ
フトウェアを構成している。
【0149】利用権制御部4は、ソフトウェアのアクセ
ス履歴、アクセスされた時点の認証情報、アクセスに対
する課金履歴、アクセスに対する支払い履歴の少なくと
も一つの情報(利用履歴情報)の記録を行う手続きと、
ソフトウェアの利用履歴情報と現在の利用状況に応じ
て、ソフトウェアに対するアクセスの可否を決定する手
続きと、ソフトウェアの利用履歴情報と現在の利用状況
に応じて、ソフトウェアに対する指定されたアクセスを
実行する手続きの少なくとも一つの手続き(利用法制御
プログラム)を管理し、実行する。
【0150】認証情報管理部6は、ソフトウェアがアク
セスされた時点の状況を、ユニークに示すことができる
情報(認証情報)として、少なくとも一人の特定個人を
認証するための情報、少なくとも一台の特定装置を認証
するための情報、少なくとも一つのパスワードを認証す
るための情報の少なくとも一つを管理している。さら
に、これらの認証情報は、テキスト情報、音声情報、ビ
ットマップ情報、ストローク情報、静止画像情報、動画
像情報、バイナリ情報、プログラム情報、あるいは、こ
れらの情報を構造化させた情報の少なくとも一つであ
る。
【0151】利用権制御部4は、ソフトウェア管理部1
と利用権管理部2と認証情報管理部6へのアクセスを行
い、利用権情報と認証情報の少なくとも一つを用いて自
身のソフトウェア管理部1に対するアクセスを制御す
る。
【0152】著作権管理部3は、利用権制御部4の利用
権情報に対する編集を制御するための情報(著作権情
報)として、ソフトウェアの利用法を編集する情報、ソ
フトウェアの利用法を編集する条件を示す情報、ソフト
ウェアの著作権に対する著作者の意図を示す情報、一つ
のソフトウェアと他のソフトウェアとを区別するための
情報、ソフトウェアの利用法の編集履歴を記録するため
の情報、ソフトウェアの利用法の編集に対する課金を制
御するための情報、認証情報、これらの情報を階層的あ
るいは非階層的に結合させた情報の少なくとも一つを管
理している。さらに、これらの著作権情報は、テキスト
情報、音声情報、ビットマップ情報、ストローク情報、
静止画像情報、動画像情報、バイナリ情報、プログラム
情報、あるいは、これらの情報を構造化させた情報の少
なくとも一つである。
【0153】さらに、著作権管理部3は、利用権制御部
4の利用権情報に対する編集を制御するための情報(著
作権情報)として、少なくとも一人の特定個人を認証す
るための情報、少なくとも一台の特定装置を認証するた
めの情報、少なくとも一つのパスワードを認証するため
の情報の、少なくとも一つを管理している。さらに、こ
れらの著作権情報は、テキスト情報、音声情報、ビット
マップ情報、ストローク情報、静止画像情報、動画像情
報、バイナリ情報、プログラム情報、あるいは、これら
の情報を構造化させた情報の少なくとも一つである。
【0154】著作権制御部5は、著作権情報と認証情報
を用いて、著作権制御部5自身の利用権管理部4に対す
るアクセスを制御する。
【0155】図13は、本実施例の著作権管理部3と著
作権制御部5の概略構成図である。著作権属性情報は、
著作権管理部3の管理する著作権情報の一つである。著
作権属性情報は、ソフトウェアの各々の利用法の編集法
に対応した情報列を持ち、各情報列は、編集法の名称を
示す情報と、その編集法を制御するプログラム(著作権
制御プログラム)へのポインタを示す情報と、その編集
法に対応した著作権制御プログラムを一意に示すID情
報から構成される。著作権制御プログラムの実体は、著
作権制御部5が管理する。
【0156】著作権制御プログラムへのポインタが、N
ULLポインタである場合は、そのソフトウェアでは、
利用法に対するその編集法が許されていないことを示
す。NULLポインタでない場合は、利用法に対するそ
の編集法が許されていることを示す。
【0157】ソフトウェア利用法制御方式においては、
ソフトウェアの著作者は、ソフトウェアの利用法の編集
に対して、ソフトウェアの所有者からのアクセスからも
保護されたソフトウェアの著作者が指定した著作権制御
プログラムでのみ行うことにより、参照はできるが変更
はできない、特定の日数が経過した以降には自由に編集
できるなどの様々な制御を行うことができる。
【0158】以下に、ソフトウェアの利用法の編集法を
制御する処理の流れを述べる。
【0159】著作権制御プログラムIDを引数として、
著作権制御部5に利用法の編集要求を出すと、著作権制
御部5は、著作権属性情報から指定された著作権制御プ
ログラムIDを持つ情報列を検索する。次に、指定され
た著作権制御プログラムへのポインタを検査し、NUL
Lポインタでない場合に、ポインタの示す著作権制御プ
ログラムを実行する。実行された著作権制御プログラム
は、プログラムに指定された方法に従って、ソフトウェ
アへの利用法の編集サービスを提供する。
【0160】図14は、本実施例の著作権管理部3と著
作権制御部5の他の構成例である。著作履歴情報は、著
作権管理部3の管理する著作権情報の一つである。著作
履歴情報は、ソフトウェアの各々の利用法に対応した情
報列を持ち、各情報列は、ソフトウェアの利用法の編集
法を制御するための編集条件を示す情報やソフトウェア
の利用法の編集履歴を示す情報などと、編集法の名称を
示す情報と、その編集法に対応した著作権制御プログラ
ムを一意に示すID情報から構成される。著作権制御プ
ログラムの実体は、著作権制御部5が管理する。
【0161】以下に、著作履歴情報を用いて、ソフトウ
ェアの利用法を制御する処理の流れを述べる。
【0162】著作権制御プログラムIDを引数として、
著作権制御部5に利用法の編集要求を出すと、著作権制
御部5は、著作権属性情報から指定された著作権制御プ
ログラムIDを持つ情報列を検索する。著作権制御部5
は、著作履歴情報から、指定された著作権制御プログラ
ムIDを持つ情報列を検索し、それに対応したソフトウ
ェアの利用法の編集法を制御するための編集条件を示す
情報やソフトウェアの利用法の編集履歴を示す情報への
ポインタを検査する。
【0163】次に、著作権属性情報における、指定され
た著作権制御プログラムへのポインタを検査し、NUL
Lポインタでない場合に、ポインタの示す著作権制御プ
ログラムを実行する。ここで、著作権管理部3は、各々
の著作権制御プログラムに対応した著作権履歴情報を管
理している。著作権制御プログラムは、自身の著作権制
御プログラムIDを指定し、著作権管理部3にアクセス
を要求することで、自身の著作権履歴情報をアクセスす
る。例えば、図14における、編集を行うための著作権
制御プログラムは、自身の著作権制御プログラムIDで
ある00001000を指定して、著作権管理部3にア
クセスを要求することで、編集に関する著作権履歴情報
をアクセスする。これにより、ソフトウェアの利用権情
報の編集回数などの、利用履歴に関する情報を用いて、
編集に対する課金額を決定するなどの処理を行う。この
ように、著作権制御プログラムは、自身に対応した著作
権履歴情報をアクセスしながら、プログラムに指定され
た方法に従って、ソフトウェアの利用権情報の編集サー
ビスを提供する。
【0164】ソフトウェアの利用法の編集条件を示す情
報として、少なくとも一人の特定個人を認証するための
情報、少なくとも一台の特定装置を認証するための情
報、少なくとも一つのパスワードを認証するための情報
が著作履歴情報に格納されており、著作権制御部5が、
著作権制御プログラムの実行が要求された状況を示す認
証情報との比較を行い、両者が一致する、あるいは、規
定された関係を有する場合にのみ、著作権制御プログラ
ムによるソフトウェアの利用法の編集が実行される。
【0165】図15は、本実施例のさらに他の構成例で
ある。
【0166】著作権属性情報は、著作権管理部3の管理
する著作権情報の一つである。著作権属性情報は、ソフ
トウェアの各々の利用法の編集法に対応した情報列を持
ち、各情報列は、編集法の名称を示す情報と、その編集
法を制御するプログラム(著作権制御プログラム)への
ポインタを示す情報と、その編集法に対応した著作権制
御プログラムを一意に示すID情報から構成される。
【0167】ソフトウェア独自の著作権制御プログラム
の実体は、著作権管理部3が管理する。つまり、独自の
著作権制御プログラムは、ソフトウェア自身に埋め込ま
れる。この場合の著作権制御プログラムは、ソフトウェ
アの著作権所有者(作成者)が、自由に作成することが
できる。
【0168】「編集」という利用法が、利用法制御方式
で規定された、著作権所有者のみが利用法の編集を行え
る著作権制御プログラムに対応している場合、「編集」
に対応した著作権制御プログラムへのポインタをNUL
Lポインタに設定することで、利用法の編集を完全に禁
止することができる。著作権管理部3が、一定金額を支
払えば利用法を編集することができるような「課金編
集」という編集法を実現する著作権制御プログラムを管
理しており、著作権属性情報に、それらの著作権制御プ
ログラムに対応した情報列が存在しており、それぞれの
著作権制御プログラムへのポインタは、対応した著作権
制御プログラムを指している。
【0169】このような場合、利用者が、「編集」とい
う手続きを実行しようとすると、実行できない旨が表示
され、実行可能な編集法の名称が、著作権属性情報から
検索され、表示される。ここで、課金編集を選択する
と、その編集法に従った利用法の編集機能が実行され
る。
【0170】著作権制御プログラムには、その編集法の
説明文を表示する機能があり、実行前に、その説明文を
表示する。あるいは、編集法の説明を求める操作を行う
と、特別な引数が著作権制御プログラムに渡され、編集
法の説明文を表示する機能が実行される。あるいは、著
作権属性情報中に、各編集法に対応した編集法に関する
説明文を記憶する情報を埋め込まれており、編集法の説
明を求める操作を行うと、著作権制御部5によって、編
集法の説明文が表示される。
【0171】「編集」という利用法が、利用法制御方式
で規定された、著作権所有者のみが利用法の編集を行え
る著作権制御プログラムに対応している場合、「編集」
に対応した著作権制御プログラムへのポインタを、著作
権管理部3が管理している独自の著作権制御プログラム
である、「課金編集」に対応した著作権制御プログラム
に対するポインタに張り替えれば、通常の利用法の「編
集」を実行しようとした場合に、利用法の「課金編集」
の手続きが実行される。
【0172】「編集」に対応した著作権制御プログラム
へのポインタを、著作権管理部3が管理している独自の
著作権制御プログラムである、「編集法切替え機能」に
対応した著作権制御プログラムに対するポインタに張り
替えれば、通常の「編集」を実行しようとした場合に、
編集条件と利用権情報の編集履歴に応じて、「編集」と
いう利用法の名称に対応した利用法制御プログラムや、
「課金編集」などの編集法の名称に対応した著作権制御
プログラムに対応した著作権制御プログラムを選択し、
選択された著作権制御プログラムを実行するような独自
の著作権制御プログラムを著作権管理部3が管理し、
「編集」という編集法の名称に対応した著作権制御プロ
グラムへのポインタを、そのような著作権制御プログラ
ムに張り替えれば、「編集」という編集法の名称に対応
した著作権制御プログラムを実行しようとした場合に、
編集状況に応じて、実際に実行される著作権制御プログ
ラムが切り替わることになる。
【0173】前述の編集法切り替え機能に対応した著作
権制御プログラムを記述しやすくするようなプログラム
言語も用意する。このプログラム言語は、著作権情報を
検索したりする機能を簡単な命令で提供することができ
る。
【0174】(実施例4の変形例)本実施例では、著作
権情報が、著作権管理部3に管理されるものとされてい
るが、必ずしも、これに限定されるものではなく、著作
権制御部5が管理しても良い。
【0175】本実施例では、共通の著作権制御プログラ
ムは、著作権制御部5に管理されるものとされている
が、必ずしも、これに限定されるものではなく、著作権
管理部3が管理しても良い。
【0176】本実施例では、独自の著作権制御プログラ
ムは、著作権管理部3に管理されるものとされている
が、必ずしも、これに限定されるものではなく、著作権
制御部5が管理しても良い。
【0177】図16は、ソフトウェアAとソフトウェア
Bにおいて、ソフトウェアBの著作権管理部3にのみ課
金編集を行う著作権制御プログラムの実体が存在する状
況を示している。このような場合に、ソフトウェアAの
著作権管理部3の著作権属性情報における、課金編集を
行うための著作権制御プログラムを示すポインタが、ソ
フトウェアBの著作権管理部3が管理する課金編集を行
うための著作権制御プログラムの実体を指すようにする
ことで、他のソフトウェアが持つ著作権制御プログラム
を継承して利用することも考えられる。
【0178】著作権制御プログラムの実体が存在するソ
フトウェアAが、ソフトウェアBのアクセス権でアクセ
スできるソフトウェアでない場合は、アクセス時に著作
権制御手段によって、ソフトウェアBによるソフトウェ
アAの著作権制御プログラムの利用が拒否される。
【0179】本実施例では、編集法の許諾は、NULL
ポインタか、著作権制御プログラムへのポインタである
かで表現しているが、必ずしも、これに限定されるもの
ではない。著作権属性情報内の、各編集法に対応した情
報列に、その情報列が対応した編集法の許諾を示す情報
を記憶する部分を追加しても良い。
【0180】(実施例5) (実施例5の主な構成要素と作用)図17は、本発明の
実施例5の概略構成図である。すなわち、本実施例は、
ソフトウェア利用法制御方式の全利用者が、ソフトウェ
ア利用法制御方式を介して、ソフトウェア利用法制御方
式のシステム資源に対するアクセス権を獲得し、システ
ム資源に対するアクセスを行うことを禁ずる特権保護手
段を備えることを特徴とする。
【0181】(実施例5の効果)実施例1の資源保護部
8を用いれば、ソフトウェア利用法制御方式(機構)に
対応した保護されるべきシステム資源に対する他のOS
からの不法なアクセスを防止することができる。
【0182】しかし、従来のOSには、システムの利用
者が、OSを介して、OSのシステム資源に対するアク
セス権を獲得し、システム資源に対するアクセスを行え
るような機構が用意されている。このような機構の例と
しては、UNIXにおいて、特定のパスワードを知るシ
ステム管理者が、スーパーユーザになり、OSのアクセ
ス権を利用してシステムを自由にアクセスする機構が挙
げられる。
【0183】このため、システムの利用者が、OSを介
して、OSのシステム資源に対するアクセス権を獲得す
ることで、そのOSに対応した保護されるべきシステム
資源を自由にアクセスすることができる。このため、O
Sを改造し、OSに対応した保護されるべきシステム資
源を改造OSから不法にアクセスすることができる。さ
らに、利用者の不注意な操作が、OSに対応した保護さ
れるべきシステム資源を破壊する可能性がある。
【0184】本実施例のソフトウェア利用法制御方式
は、ソフトウェア利用法制御方式の全利用者が、ソフト
ウェア利用法制御方式を介して、ソフトウェア利用法制
御方式のシステム資源に対するアクセス権を獲得し、シ
ステム資源に対するアクセスを行うことを禁ずる特権保
護部8を備えている。
【0185】この結果、システムの利用者が、ソフトウ
ェア利用法制御方式を介して、ソフトウェア利用法制御
方式のシステム資源に対するアクセス権を獲得すること
で、ソフトウェア利用法制御方式に対応した保護される
べきシステム資源を自由にアクセスすることを防止でき
る。そして、ソフトウェア利用法制御方式を改造され、
ソフトウェア利用法制御方式に対応した保護されるべき
システム資源を改造されたソフトウェア利用法制御方式
から不法にアクセスされることを防止できる。さらに、
利用者の不注意な操作が、ソフトウェア利用法制御方式
に対応した保護されるべきシステム資源を破壊すること
を防止できる。
【0186】(実施例5の具体的な説明)図17は、本
実施例の概略構成図である。本実施例のソフトウェア利
用法制御装置は、ソフトウェア利用法制御方式の全利用
者が、ソフトウェア利用法制御方式を介して、ソフトウ
ェア利用法制御方式のシステム資源に対するアクセス権
を獲得し、システム資源に対するアクセスを行うことを
禁ずる特権保護部7を備えている。
【0187】ソフトウェア利用法制御方式上で実行され
る各プログラムは、実行単位という一つのまとまりとし
て管理され、各実行単位には、複数の実行単位を区別す
るための情報として、実行単位IDと呼ばれるID情報
が割り当てられる。
【0188】実行単位IDは、実行されたプログラムが
システム資源にアクセスを行う場合に、アクセスの可否
を判定するアクセス権利を示す情報としての役割を有す
る。各システム資源にも、そのシステム資源に対するア
クセス権利を有する実行単位を示す情報として、実行単
位IDが割り当てられており、システム資源と同一の実
行単位IDで実行されたプログラムのみが、そのシステ
ム資源に対してアクセスを行うことが許される。
【0189】ソフトウェア利用法制御方式では、各プロ
グラムと同様に、ソフトウェア利用法制御方式自体も一
つの実行単位として扱う。そのため、ソフトウェア利用
法制御方式や、その上で実行される各プログラムに割り
当てられる実行単位IDは、実施例1で述べた資源保護
部8において、OSのIDと同様に扱われる。
【0190】これらの実行単位IDの管理とアクセスの
可否の判定は、実施例1で述べた通りに資源保護部8が
行う。
【0191】ソフトウェア利用法制御方式には、特殊な
実行単位IDが割り当てられ、ソフトウェア利用法制御
方式自体は特殊な実行単位IDを持ったプログラムとし
て実行される。システム資源保護部8は、その様な特殊
な実行単位IDを割り当てられて実行されるソフトウェ
ア利用法制御方式に対しては、無条件に全てのシステム
資源へのアクセスを許可する。すなわち、ソフトウェア
利用法制御方式の実行単位IDは、システム資源に対す
る特権を有する実行プログラムであることを示す情報で
ある。
【0192】本実施例の特権保護部7は、利用者からの
入力を受ける入力部16と、実行要求のあったプログラ
ムを入力部16が指定した実行単位IDで実行するプロ
グラム実行部17と、実行単位IDを検査する実行単位
検査部18とから構成される。
【0193】図18は、本実施例の処理の流れを示す図
である。
【0194】入力部16は利用者からの入力内容に従っ
て、実行要求のあったプログラムをどのような実行単位
IDで実行するかを決定する。ここで、プログラム実行
部17は、プログラムを実行する前に、実行単位検査部
18に実行する実行単位IDの検査を依頼する。実行単
位検査部18は、実行される実行単位の実行単位ID
を、ソフトウェア利用法制御方式自身に割り当てられた
実行単位IDとの関係を検査する。もし、両者の実行単
位IDが同一である場合は、一般利用者によってソフト
ウェア利用法制御方式と同等の特権的なアクセス権利を
有するプログラムが起動されようとしたことを意味する
ので、そのような場合には、プログラムの実行を拒否す
るように、プログラム実行部17に通知する。一方、両
者の実行単位が異なる場合には、プログラムの実行を許
可するように、プログラム実行部17に通知する。
【0195】(実施例6) (主な構成要素と作用)図19は、本発明の実施例6の
概略構成図である。すなわち、本実施例は、ソフトウェ
アを管理するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウ
ェアと少なくとも1つのソフトウェアの利用のされ方を
関連させて管理するための利用権管理手段と、ソフトウ
ェア管理手段と利用権管理手段に管理された情報を参照
して、ソフトウェアの利用のされ方を制御するための利
用権制御手段と、利用者が利用要求を入力するための入
力手段とを備えたソフトウェア利用法制御方式におい
て、前記利用権管理手段が、利用者のソフトウェアのア
クセスの仕方に応じて課金の額を決定する課金金額設定
手段と、課金された金額の合計額を記憶する課金金額記
憶手段と、課金額の合計の上限値を記憶する課金枠記憶
手段を備えることを特徴とする。
【0196】(実施例6の効果)従来、ソフトウェアを
利用する度に課金するようなシステムにおいては、課金
に対する支払の為に、何らかの形で課金センターとの情
報のやり取りを行わなければならない。そのため、ソフ
トウェアに対する利用時の課金を行う装置は、常時ネッ
トワークに接続するか、ソフトウェアを利用する度にネ
ットワークに接続する必要があった。そのような制限を
無くし、ネットワークに接続した時点で始めて課金を行
おうとするならば、ネットワークに接続しない限り無制
限のソフトウェアの利用を許すことになり、多大な危険
性を伴うことになる。
【0197】これに対し、本実施例では、各ソフトウェ
ア毎に課金額の合計を管理すると同時に、課金額の上限
値を設定することで、課金額の上限値を超える利用を行
った場合には、何らかの支払操作を行い、課金額を初期
化しない限りは、そのソフトウェアの利用を禁止する、
あるいは、システム全体の利用を禁止することにより、
ネットワークから切り放した状態でのソフトウェアの利
用を可能とすると同時に、支払を行わない状態での一定
以上の利用を禁止することにより、合理的に対価の支払
いと徴収を行うことができる。
【0198】(実施例6の具体的な説明)図19は、本
実施例の概略構成図である。本実施例は、利用者からの
要求指示を入力するための、例えば、キーやトラックボ
ールなどからなる入力部1116と、本や新聞、雑誌な
どのソフトウェアを管理するためのソフトウェア管理部
1101と、前記ソフトウェア管理部1101で管理さ
れている個々のソフトウェアがどのように利用できるか
を管理する利用権管理部1102と、前記入力部111
6から利用要求があったときに、利用の可否を決定し、
その内容に応じて利用権管理部1102の管理している
情報を変更したり、前記利用可とされたソフトウェアを
前記ソフトウェア管理部1101から読みだし、暗号化
されている情報の復号あるいは圧縮されている情報の復
元などを行う利用権制御部1104と、前記利用権制御
部1104が利用可と判断したときに、利用者のソフト
ウェアへのアクセスの仕方に応じて課金の額を決定する
課金金額設定部1130と、課金された金額の合計額を
記憶する課金金額記憶部1131と、課金額の合計の上
限値を記憶する課金枠記憶部1132と、前記利用権制
御部1104により提示可能になったデータを提示する
情報提示部1119を備えている。
【0199】利用者が、ソフトウェアiの利用要求を入
力部1116に対して行うと、利用権制御部1104
は、実施例2で示されているような方式で、ソフトウェ
アiに対応した利用法制御プログラムとしての課金額設
定プログラム(利用権管理部1102が管理)を実行
し、利用のされ方に応じた課金額を算出する。
【0200】課金額設定プログラムは、算出された課金
額を利用権管理部1102の中の課金金額記憶部113
1の管理している課金額に加算していく。ここで、前述
したように、利用権管理部1102は各ソフトウェア毎
に一体化されて管理されているので、各ソフトウェア毎
の課金額が個別に管理される。
【0201】利用権管理部1102は、ソフトウェアの
著作権所有者によって設定された課金額の上限値を管理
する課金枠記憶部1132も管理している。
【0202】課金額設定プログラムは、算出された課金
額を課金金額記憶部1131の管理している課金額に加
算する度に、課金枠記憶部1132の課金額の上限値と
比較を行い、課金額の合計が課金額の上限値を超えた場
合に、利用権制御部1104にソフトウェアの利用禁止
を通知する。
【0203】利用権制御部1104は、利用禁止になっ
たソフトウェアを登録し、以後、規定された支払操作が
行われるまで、そのソフトウェアの利用を禁止する。あ
るいは、規定された支払操作以外のシステムの利用を禁
止する。
【0204】利用権管理部1102の管理する課金金額
記憶部1131の部分を、ICカード内に管理させれ
ば、利用者が装置の利用時にICカードを挿入すること
で、利用者毎の課金額の管理が行われ、一つの装置を複
数の利用者が共用することが容易になる。
【0205】(実施例6の変形例1)本実施例では、課
金金額記憶部1131が、利用権管理部1102に管理
されているとしたが、必ずしも、これに限定されるもの
ではなく、利用権制御部1104に管理されるものであ
っても良い。そして、利用権制御部1104に管理され
る場合は、ソフトウェア毎の課金額を個別に管理するも
のであっても、全ての課金額の合計を一括して管理する
ものであっても良い。
【0206】(実施例6の変形例2)本実施例では、課
金枠記憶部1132が、利用権管理部1102に管理さ
れているとしたが、必ずしも、これに限定されるもので
はなく、利用権制御部1104に管理されるものであっ
ても良い。そして、利用権制御部1104に管理される
場合は、ソフトウェア毎の課金枠を個別に管理するもの
であっても、全ての課金枠の合計を一括して管理するも
のであっても良い。
【0207】また、全ての課金枠の合計を一括して管理
する場合は、プリペイドカードを購入しソフトウェアを
利用する装置に挿入することで、課金額が0になる(あ
るいは0にできるだけ近くなる)ようにプリペイドカー
ドから支払を行い、支払われた額を課金額から差し引く
ことも考えられる。
【0208】(実施例7) (実施例7の主な構成要素と作用)図20は、本発明の
実施例7の概略構成図である。すなわち、本実施例のソ
フトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアを管理する
ためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用さ
れ方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理するた
めの利用権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権
管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウェアの
利用のされ方を制御するための利用権制御手段と、利用
者が利用要求を入力するための入力手段とを備えたソフ
トウェア利用法制御方式において、前記利用権制御手段
は、利用者がアクセスしたソフトウェアの量に応じて課
金の額を決定する課金金額設定手段を具備したことを特
徴とする。
【0209】(実施例7の効果)従来の冊子体の書籍な
どでは、一冊の対価を一律に支払う必要があった。この
ため、利用者が読み進むうちに利用者にとって有用でな
いと判断しても、対価の全部または一部の払い戻しを受
けることが通常できなかった。また、このような払い戻
しを実現するためには、多大な労力を必要とした。
【0210】これに対し、本実施例では、文書などの情
報にアクセスした量などに応じて、課金を行うことによ
り、合理的に対価の支払いと徴収を行うことができる。
【0211】(実施例7の具体的な説明)図20は、本
実施例の概略構成図である。本実施例は、利用者からの
要求指示を入力するための、例えば、キーやトラックボ
ールなどからなる入力部116と、本や新聞、雑誌など
のソフトウェアを管理するためのソフトウェア管理部1
01と、前記ソフトウェア管理部101で管理されてい
る個々のソフトウェアがどのように利用できるかを管理
する利用権管理部102と、前記入力部116から利用
要求があったときに、利用の可否を決定し、その内容に
応じて利用権管理部102の管理している情報を変更し
たり、前記利用可とされたソフトウェアを前記ソフトウ
ェア管理部101から読みだし、暗号化されている情報
の復号あるいは圧縮されている情報の復元などを行う利
用権制御部104と、前記利用権制御部104が利用可
と判断したときに、利用者がアクセスしたソフトウェア
の量に応じて課金の額を決定する課金金額設定部120
と、前記利用権制御部104により提示可能になったデ
ータを提示する情報提示部119を備えている。
【0212】図21に本実施例の処理の流れを図示す
る。
【0213】利用者からの入力待ちをしていて(ステッ
プS41)、利用者から例えばソフトウェアiに対して
利用要求がある(ステップS42)と、利用権制御部1
04は、例えば、実施例2に示されているような方式
で、利用の可否を判定する(ステップS43)。利用が
許可されない場合には、利用できない旨のメッセージを
情報提示部119に提示し(ステップS44)、処理を
終了し、次の入力待ち状態に戻る。利用が許可された場
合、利用権制御部104は利用要求のあったソフトウェ
アiをソフトウェア管理部101より読み出す(ステッ
プS45)。ソフトウェアiが圧縮あるいは暗号化され
ている場合には、このとき復元(圧縮されていた情報を
もとに戻す)、あるいは復号(暗号化されていた情報を
鍵などを使って暗号を解いて、もとに戻す)する。
【0214】さらに、利用権管理部102が管理してい
る利用の仕方に関する情報の中から、課金金額情報を復
元、あるいは復号し、課金金額設定部に送る。(ステッ
プS46)。次に、課金金額情報の一例を次に示す。
【0215】y=C1・xC2 ここで、C1とC2は所定の定数である。xは、ステッ
プS48で得られる提示したソフトウェアの量の情報で
あり、得られるyの値が課金の金額である。
【0216】ステップS47で、利用権制御部104は
ステップS45で復号あるいは復元したソフトウェアを
情報提示部119に送る。情報提示部119は、提示し
たソフトウェアの量の情報を利用権制御部104へ送
り、利用権制御部104は、当該の情報を課金金額設定
部120へ送る(ステップS48)。
【0217】ここでは、ソフトウェアが文書である場合
について説明する。ソフトウェアが文書である場合に
は、情報提示部119は、文書の先頭から、文書の中で
提示した部分で最も後ろの文字までの文字数をカウント
し、この文字数を利用権制御手10段4へ送る。利用権
制御部104は、当該の文字数を課金金額設定部120
へ送る。
【0218】課金金額設定部120は、利用権制御部1
04から送られた文字数を課金金額情報のxに代入して
計算し、課金金額yを得る(ステップS49)。
【0219】以上のように、ソフトウェア全体の対価を
支払うことなく、ソフトウェアの中で提示された部分の
みの対価を支払うことが可能になり、ソフトウェア利用
の支払いと徴収を合理的に行うことができる。例えば、
提示された文書を読んでいて、その後の部分が利用者に
必要でないとわかった場合、そこまで読んだ部分のみの
対価を支払うことで済むことになる。従って、読んだ部
分の対価を支払えば良いので、大きい額の支払いをする
ことなく、多くのソフトウェアにアクセスすることがで
きるようになる。
【0220】(変形例1)本実施例では、情報提示部1
19が、文書の先頭から提示した文字までの文字数をカ
ウントし、これを用いて課金金額が設定されているが、
必ずしも、これに限定されるものではない。例えば、次
のように、文書の中で提示した文字を管理するように変
形することが可能である。
【0221】利用権管理部102が管理している利用の
仕方に関する情報の中から、復元、あるいは復号化され
て、課金金額情報に送られる課金金額情報は、ソフトウ
ェアデータ管理テーブルと課金金額計算式とからなる。
課金金額計算式は、上述した本実施例の課金金額情報と
同様であるので、説明を省略する。ソフトウェアデータ
管理テーブルは、文書中の部分について、提示したか否
かの情報を格納するものである。ソフトウェアデータ管
理テーブルの一例を図22に図示する。図22で、アク
セス・フラグの1は、当該の行の開始文字位置から終了
文字位置までの部分が既に提示されたことを示し、アク
セス・フラグの0は、当該の行の開始文字位置から終了
文字位置までの部分が未だ提示されていないことを意味
する。ここで、ソフトウェアデータ管理テーブル内の情
報は、開始文字の昇順に並べられている。
【0222】図21において、ステップS47までは、
本実施例と同じである。
【0223】ステップS48で、情報提示部119は、
提示したソフトウェアの部分の最初の文字位置と最後の
文字位置を利用権制御部104へ送り、利用権制御部1
04は、当該の情報を課金金額設定部120へ送る。課
金金額設定部120は、送られてきた文字位置の情報を
ソフトウェアデータ管理テーブルに格納し、課金金額を
設定する(ステップS49)。ここで、例えば、送られ
てきた文字位置の情報が、開始文字位置が3601、終
了文字位置が8400である場合について説明する。
【0224】まず、図23に図示するように、送られて
きた開始文字位置3601と、終了文字位置8400が
明示されるように、開始文字位置と終了文字位置を設定
する(文書を分割する)。このとき、アクセス・フラグ
の値は元と同じものにする。次に、図24に図示するよ
うに、開始文字位置3601から終了文字位置8400
の範囲で、アクセス・フラグが0である場合には、これ
を2とする。
【0225】次に、課金金額の計算を行う。課金金額の
計算の処理の流れを図25に図示する。まず、アクセス
・フラグが1または2である部分の文字数を合計し(ス
テップS411)、課金金額計算式のxに代入して値y
1を得る(ステップS412)。次に、アクセス・フラ
グが1である部分の文字数を合計し(ステップS41
3)、課金金額計算式のxに代入して値y2を得る(ス
テップS414)。最後に、y1−y2を計算して課金
金額とする(ステップS415)。
【0226】ソフトウェアデータ管理テーブルにおい
て、最後に、アクセス・フラグが2である場合にこれを
1とし、さらに、アクセス・フラグがが1で隣り合う部
分は1行にまとめる。図24の場合では、図26に図示
するようになる。
【0227】以上のように、文書の中で提示した文字を
管理することによって、一度読んだ提示した部分には、
再度課金することなく、支払い・徴収を行うことができ
る。 (変形例2)本実施例では、課金金額情報である y=C1・xC2 のxに、提示した文字数をxに代入して計算し、課金金
額yを得たが、必ずしも、これに限定されるものではな
い。例えば、次のように、提示した文字数の全文字数に
対するパーセンテージをxに代入するようにしても良
い。
【0228】 {(提示した文字数)/(全文字数)}×100 また、課金金額情報も、これに限定されるものではな
い。例えば、次のような課金金額情報でも良い。
【0229】 C・x ( 0<x< 25) y = 2・C・x (25<x< 50) 3・C・x (50<x< 75) 4・C・x (75<x<100) ここで、Cは、所定の定数であり、xは、提示した文字
数の全文字数に対するパーセンテージである。
【0230】(変形例3)本実施例では、課金金額の設
定に提示した文字数を用いたが、必ずしも、これに限定
されるものではない。例えば、単語数、文の数、段落の
数、章の数などでも良い。
【0231】(変形例4)本実施例では、ソフトウェア
が文書である場合の提示した文字数を課金金額の設定に
用いたが、必ずしも、これに限定されるものではない。
例えば、ソフトウェアが音声である場合には、利用者が
出力させた時間、あるいは全体の時間に対するその比率
を用いれば良い。また、ソフトウェアがビットマップや
静止画である場合には、利用者が提示させたビットの
数、あるいは全体のビット数に対するその比率、また
は、利用者が提示させた面積、あるいは全体の面積に対
するその比率を用いれば良い。また、ソフトウェアが動
画である場合には、利用者が出力させた時間、あるいは
全体の時間に対するその比率、または、フレーム数、あ
るいは全体のフレーム数に対するその比率、または、利
用者が提示させた面積、あるいは全体の面積に対するそ
の比率を用いれば良い。このように、一般に、提示また
は出力した情報の量、または、全体に対するその比率を
用いれば良い。
【0232】(実施例8) (実施例8の主な構成要素と作用)図27は、本発明の
実施例8の概略構成図である。すなわち、本実施例のソ
フトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアを管理する
ためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用の
され方およびソフトウェアの構造と1つ以上のソフトウ
ェアを関連させて管理するための利用権管理手段と、ソ
フトウェア管理手段と利用権管理手段に管理された情報
を参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御するた
めの利用権制御手段と、利用者が利用要求を入力するた
めの入力手段と、ソフトウェアを提示するための情報提
示手段とを備えたソフトウェア利用法制御装置におい
て、前記利用権制御手段は、ソフトウェアの構造を参照
してソフトウェアの提示の制御を行うことを特徴とす
る。
【0233】(実施例8の効果)電子化された新聞や雑
誌などの情報でも、紙媒体の雑誌や新聞などと同様に、
広告媒体の役割を果たし、このことによって、広告料を
徴収する価値をもち、結果として、新聞や雑誌などの情
報の価格を低減させることが可能となる。広告は、自動
的に表示することにより、利用者や情報提供者の労力を
要する必要がない。
【0234】(実施例8の具体的な説明)図27は本実
施例の概略構成図である。本実施例は、利用者からの要
求指示を入力するための、例えば、キーやトラックボー
ルなどからなる入力部216と、本や新聞、雑誌などの
ソフトウェアの内容を管理するためのソフトウェア管理
部201と、前記ソフトウェア管理部201で管理され
ている個々のソフトウェアがどのように利用できるかと
いう情報とソフトウェアの構造を管理する利用権管理部
202と、前記入力部216から利用要求があったとき
に、利用の可否を決定し、その内容に応じて利用権管理
部202の管理している情報を変更したり、前記利用可
とされたソフトウェアを前記ソフトウェア管理部201
から読みだし、暗号化されている情報の復号あるいは圧
縮されている情報の復元などを行う利用権制御部204
と、前記利用権制御部204により提示可能になったデ
ータを提示する情報提示部219を備えている。
【0235】図28に本実施例の処理の流れを図示す
る。ステップS54までは、実施例4の図21の処理の
流れと同様であるので、説明を省略する。
【0236】ステップS55では、利用権制御部204
は利用要求のあったソフトウェアiの構造を利用権管理
部202より読み出し、当該のソフトウェアの構造の中
にポインタで示されたソフトウェアの内容をソフトウェ
ア管理部201より読み出す。当該のソフトウェアiの
構造およびポインタで示されたソフトウェアの内容が圧
縮あるいは暗号化されている場合には、復元(圧縮され
ていた情報をもとに戻す)、あるいは復号(暗号化され
ていた情報を鍵などを使って暗号を解いて、もとに戻
す)する。
【0237】図29に、復号・復元された後のソフトウ
ェアiの構造の一例を図示する。図29に図示するよう
に、ソフトウェアは、広告以外の情報からなる記事情報
と広告情報とからなり、それぞれは、通し番号と複数の
ポインタからなる。各ポインタは、情報の内容を指して
いる。末尾の¥0は、ソフトウェアの最後であることを
示している。
【0238】ステップS56とステップS57では、記
事カウンタC1と広告カウンタC2をそれぞれ1にす
る。ステップS58では、記事カウンタC1の値と記事
情報の通し番号が一致する記事から順に3つの記事を情
報提示部219に送る。例えば、C1が1のときには、
記事1、記事2および記事3の内容を提示する。さら
に、C1の値に3を足す。同様に、ステップS59で
は、広告カウンタC2の値と広告情報の通し番号が一致
する広告から順に2つの広告を情報提示部219に送
る。例えば、C2が1のときには、広告1および広告2
の内容を提示する。さらに、C2の値に2を足す。情報
提示部219は、利用権制御部204から送られてきた
記事または広告を順次提示する。提示すべき記事がなく
なったら、処理を終了する(ステップS510)。提示
すべき記事が残っている場合には、ステップS511
で、利用者より継続要求があった場合に、ステップS5
8へ戻り処理を継続し、そうでなければ終了する。
【0239】(実施例8の変形例1)本実施例では、利
用権制御部204が、記事と広告を交互に提示するよう
に制御したが、必ずしも、これに限定されるものではな
い。例えば、次のように、提示画面の下部に常に広告を
提示するように変形することが可能である。
【0240】図30において、ステップS57までは、
上記した実施例8と同じである。
【0241】ステップS512において、記事カウンタ
C1の値と記事情報の通し番号が一致する記事から順に
3つの記事を情報提示部219の記事用バッファに格納
する。同様に、ステップS513において、広告カウン
タC2の値と広告情報の通し番号が一致する広告から順
に2つの広告を広告用バッファに格納する。次に、利用
権制御部204は、情報提示部219を起動する(ステ
ップS514)。ステップS515で、C1の値に3を
足し、C2の値に2を足す。提示すべき記事がなくなっ
たら、処理を終了し(ステップS516)、提示すべき
記事が残っている場合には、ステップS515で、利用
者より継続要求があった場合にステップS512へ戻り
処理を継続し、そうでなければ終了する。
【0242】情報提示部219は、利用権制御部204
から起動されると、記事用バッファ中のデータを提示画
面の上部に提示し、記事用バッファ中のデータを提示画
面の下部に提示する。図31に、提示画面の一例を図示
する。
【0243】(実施例8の変形例2)本実施例では、記
事と広告を交互に提示したが、必ずしも、これに限定さ
れるものではない。例えば、次のように、スクリーンセ
ーバーとして広告を表示しても良い。
【0244】本実施例の図28に対応する処理の流れを
図32に図示する。図32において、ステップS56ま
では、上記した実施例8の図28と同じである。
【0245】ステップS521で、記事を表示し、表示
した記事の数を記事カウンタC1に加える。ステップS
522で、提示すべき記事が残っているかどうかを判定
する。提示すべき記事が残っている場合には、ステップ
S523で、利用者より継続要求があった場合にステッ
プS524へ戻り処理を継続する。提示すべき記事が残
っていないか、利用者より継続要求がなかった場合に、
ステップS525へ進む。ステップS525で、利用権
制御部204内のタイマーの値を0にセットする。何ら
かの入力があったら、処理を終了し、そうでなければス
テップS527へ進む(ステップS526)。ステップ
S527では、タイマーの値が、あらかじめ設定された
時間であるC2を越えたかどうかを判定する。タイマー
の値がC2を越えていない場合には、ステップS526
に戻り、タイマーの値がC2を越えた場合に、ステップ
S528でC1の数だけ広告を画面に表示し、処理を終
了する。
【0246】また、図32に図示した処理ではなく、図
33と図34に図示する処理を行っても良い。図33の
各処理は、図32ステップS51からステップS523
までと同じである。図33の処理と平行して、図34に
図示した処理を行う。すなわち、ステップS531で、
タイマーの値を0にセットする。ステップS532で、
何らかの入力があったかを判定し、何らかの入力があっ
た場合には、ステップS531へ戻る。そうでなけれ
ば、ステップS533で、タイマーの値が、あらかじめ
設定された時間であるC2を越えたかどうかを判定す
る。タイマーの値がC2を越えていない場合には、ステ
ップS532へ戻り、タイマーの値がC2を越えた場合
には、ステップS534でC1の数だけ広告を画面に表
示し、ステップS532へ戻る。
【0247】なお、広告の提示では、広告情報の通し番
号を利用して、C1の数だけの広告を順に提示するよう
にすれば良い。
【0248】(実施例9) (実施例9の主な構成要素と作用)図35は、本発明の
実施例9の概略構成図である。すなわち、本実施例のソ
フトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアを管理する
ためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用さ
れ方およびソフトウェアの構造と1つ以上のソフトウェ
アを関連させて管理するための利用権管理手段と、ソフ
トウェア管理手段と利用権管理手段に管理された情報を
参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御するため
の利用権制御手段と、利用者が利用要求を入力するため
の入力手段とを備えたソフトウェア利用法制御方式にお
いて、前記利用権制御手段は、ソフトウェアの構造を参
照して課金の額を決定する課金金額設定手段を具備した
ことを特徴とする。
【0249】(実施例9の効果)電子化された新聞や雑
誌などの情報でも、紙媒体の雑誌や新聞などと同様に、
広告媒体の役割を果たして、広告料を徴収する価値をも
たせることができるようにし、かつ、広告は自動的に表
示するのではなく、利用者が広告の表示の有無を選択で
きるようにすることにより、利用者にとって合理的な課
金を実現することができる。すなわち、例えば、利用者
が時間があるか、お金の余裕がある場合に、広告を見れ
ば、その分課金金額を安くすることができ、利用者が時
間がないか、お金の余裕がある場合には、広告を見るこ
となく記事などの必要な情報のみを見ることができる。
【0250】(実施例9の具体的な説明)図35は本実
施例の概略構成図である。本実施例は、利用者からの要
求指示を入力するための、例えば、キーやトラックボー
ルなどからなる入力部316と、本や新聞、雑誌などの
ソフトウェアの内容を管理するためのソフトウェア管理
部301と、前記ソフトウェア管理部301で管理され
ている個々のソフトウェアがどのように利用できるかと
いう情報とソフトウェアの構造を管理する利用権管理部
302と、前記入力部316から利用要求があったとき
に、利用の可否を決定し、その内容に応じて利用権管理
部302の管理している情報を変更したり、前記利用可
とされたソフトウェアを前記ソフトウェア管理部301
から読みだし、暗号化されている情報の復号あるいは圧
縮されている情報の復元などを行う利用権制御部304
と、前記利用権制御部304が利用可と判断したとき
に、ソフトウェアの構造を参照して課金の額を決定する
課金金額設定部320と、前記利用権制御部304によ
り提示可能になったデータを提示する情報提示部319
を備えている。
【0251】図36に、本実施例の処理の流れを図示す
る。ステップS67までは、実施例5の図28の処理の
流れと同様であるので説明を省略する。なお、図37に
図示した、復号・復元された後のソフトウェアiの構造
の一例は、実施例5の図29と同様であり、「記事情
報」および「広告情報」の行にそれぞれの情報の合計が
格納されている点が異なる。
【0252】ステップS68で、利用権制御部304
は、情報提示部319に、例えば図38に図示するよう
な画面を提示し、利用者が画面の「記事情報」の直前の
□をポインティングしたかどうかを判定する。図38で
は、記事情報と広告情報のそれぞれの情報の合計を「全
件数」と「見ていない件数」として表示する。
【0253】図38において「記事情報」の直前の□が
ポインティングされた場合には、記事カウンタC1の値
と記事情報の通し番号が一致する記事から順に3つの記
事を情報提示部319に送り、C1の値に3を足す(ス
テップS69)。ステップS610で、提示すべき記事
が残っているかどうかを判定し、提示すべき記事が残っ
ていればステップS68に戻り、提示すべき記事が残っ
ていなければ処理を終了する。ステップS68に戻った
場合には、例えば図39のように、C1−1の値を「見
た件数」として、全件数の値から見た件数を引いた値を
記事の「見ていない件数」として表示する。
【0254】図38で、「記事情報」がポインティング
されなかった場合に、「広告情報」の直前の□がポイン
ティングされたかどうかを判定する(ステップS61
1)。「広告情報」の直前の□がポインティングされな
かった場合には処理を終了する。「広告情報」の直前の
□がポインティングされた場合には、ステップS612
で、広告カウンタC2の値と広告情報の通し番号が一致
する広告から順に2つの広告を情報提示部319に送
り、C2の値に2を足し、ステップS68に戻る。ステ
ップS68に戻った場合には、例えば図40のように、
C2−1の値を広告の「見た件数」として、全件数の値
から見た件数を引いた値を「見ていない件数」として表
示する。
【0255】ステップS613で、利用権管理部302
が管理している利用の仕方に関する情報の中から、課金
金額情報を復元、あるいは復号し、C1とC2の値とと
もに課金金額設定部320へ送る。課金金額情報の一例
を次に示す。
【0256】y=C4・xC5 ここで、C4とC5は所定の定数である。
【0257】ステップS614で、課金金額を設定す
る。課金金額設定の処理の流れを図41に図示する。図
41のステップS621で、C1−C2の値を計算し、
これをC3とする。ステップS622で,C3が0より
大きいかどうかを判定する。C3が0より大きければ、
これをxに代入し得られたyの値を課金金額とし(ステ
ップS623)、終了する。そうでなければ処理を終了
する。
【0258】(実施例9の変形例1)本実施例では、広
告の表示を選択することによって、課金金額を安くでき
るようにしたが、必ずしも、これに限定されるものでは
ない。例えば、次のように、スクリーンセーバーとして
広告を表示することにより、広告を多くの人が見れるよ
うにし、課金金額を安くしても良い。
【0259】本実施例の図36に対応する処理の流れを
図42に図示する。図42において、ステップS66ま
では、本実施例の図36と同じである。
【0260】ステップS637で、記事を表示し、表示
した記事の数を記事カウンタC1に加える。ステップS
638で、提示すべき記事が残っているかどうかを判定
する。提示すべき記事が残っている場合には、ステップ
S639で、利用者より継続要求があった場合にステッ
プS637へ戻り処理を継続する。提示すべき記事が残
っていないか、利用者より継続要求がなかった場合に、
ステップS6310へ進む。
【0261】ステップS6310で、広告カウンタC2
を1にし、利用権制御部304内のタイマーの値を0に
セットする。ステップS6311で、何らかの入力があ
ったかどうかを判定する。入力がなかった場合には、ス
テップS6312で、タイマーの値があらかじめ設定さ
れた時間であるC3を越えたかどうかを判定する。C3
を越えていない場合には、ステップS6311へ戻る。
C3を越えた場合には、ステップS6313で、広告の
通し番号がC2である広告を画面に表示し、ステップS
6314で、C2に1を加えて、ステップS6311へ
戻る。ステップS6311で、何らかの入力があった場
合には、ステップS6315で、C1とC2の値を課金
金額設定部320へ渡し、ステップS6316で、課金
金額を設定する。課金金額の設定は、本実施例と同様に
行えば良い。
【0262】また、図42に図示した処理ではなく、図
43と図44に図示する処理を行っても良い。図43の
各処理は、図42ステップS61からステップS639
までと同じである。図43の処理と平行して、図44に
図示した処理を行う。すなわち、ステップS641で、
広告カウンタC2を1にし、提示広告数カウンタC4を
0にし、課金記事数カウンタC5を0にする。次に、ス
テップS642で、利用権制御部304内のタイマーの
値を0にセットする。
【0263】ステップS643で、何らかの入力があっ
たかどうかを判定する。入力がなかった場合には、ステ
ップS644で、タイマーの値があらかじめ設定された
時間であるC3を越えたかどうかを判定する。C3を越
えていない場合には、ステップS643へ戻る。C3を
越えた場合には、ステップS645で、広告の通し番号
がである広告を画面に表示し、ステップS646で、C
2に1を加える。ステップS647で、広告カウンタC
2が広告情報の通し番号の上限を越えたかを判定し、ス
テップS643へ戻る。ここで、広告情報の通し番号の
上限を越えた場合には、ステップS648で、広告カウ
ンタC2を1にし、提示広告数カウンタC4を広告情報
の通し番号の上限値にする。
【0264】ステップS643で、何らかの入力があっ
た場合には、ステップS649で、C1とC4、C5の
値を課金金額設定部320へ渡す。ステップS6410
で、課金金額情報の式のxにC1−C4−C5の値を代
入計算して、課金金額yを得るとともに、C1−C4−
C5の値をC5の値とし、ステップS642へ戻る。 (実施例9の変形例2)本実施例では、広告の表示を選
択することによって、課金金額を安くできるようにした
が、必ずしも、これに限定されるものではない。例え
ば、次のように、広告を他の装置にコピーする、すなわ
ち、他の人にコピーさせることにより、課金金額を安く
するようにしても良い。
【0265】図45に概略構成図を図示する。本実施例
の概略構成図である図35とは、利用権制御部404
が、課金金額設定部420に加えて複写管理部421を
さらに有する点が異なる。
【0266】図46に利用権制御部4の処理の流れを図
示する。ステップS612までは、本実施例の図36の
処理の流れと同じであるので説明を省略する。
【0267】図46のステップS613で、利用者がペ
ンなどのポインテイングデバイスでポインテイングした
広告のポインタを複写管理部420へ送り、ステップS
68へ戻る。複写管理部420は、送られてきた広告の
ポインタを順次格納する。ステップS610で、記事カ
ウンタC1が記事情報の通し番号の上限を越えた場合、
およびステップS611で、利用者の要求が広告情報で
ない場合に、ステップS614で、C1の値を課金金額
設定部420へ送り、処理を終了する。
【0268】図47に複写管理部421の処理の流れを
図示する。ステップS651で、複写広告数C3を0に
する。利用者から複写の要求が合った場合に、ステップ
S653で、一つの広告が複写されるごとにC3の値に
1を加えて、ステップS652へ戻る。ここでの複写で
は、他の装置への複写を感知し、これを対象とする。複
写要求ではなく、課金金額設定部420から、複写広告
数が要求された場合に、ステップS654で、複写広告
数C3の値を課金金額設定部420へ送り、ステップS
651へ戻る。
【0269】図48に課金金額設定部420の処理の流
れを図示する。ステップS661で、提示記事数C4を
0にする。課金金額設定命令が送られてくることによ
り、ステップS662でこれを判定し、ステップS66
3で複写広告数C3を複写管理部421に要求する。ス
テップS664で、複写管理部421から送られてくる
複写広告数C3を受取る。ステップS665で、C4−
C3の値を課金金額情報の式のxに代入し、課金金額y
の値を得る。課金金額設定命令ではなく、記事カウンタ
数C1が送られてきた場合には、ステップS667で、
提示記事数C4に送られてきたC1の値を加え、ステッ
プS661へ戻る。
【0270】本変形例2では、広告を他の装置にコピー
する、すなわち、他の人にコピーさせることにより課金
金額を安くするようにしたが、広告ではなく、アンケー
トで同様にしても良い。すなわち、利用者がポインティ
ングしたアンケートを複写管理部421へ送り、利用者
がアンケート中の質問に答えを書き込んで送信した回数
を記録し、課金金額を安くするようにすることもでき
る。このとき、利用者がポインティングした直後のアン
ケートを複写管理部421に保存することにより、アン
ケートが送信されるときに、アンケートの差分を調べ、
送信されたアンケートに答えが記入されていない場合に
は、送信した回数を減らすようにすることも可能であ
る。
【0271】(実施例9の変形例3)本実施例では、提
示した記事の数C1から提示した広告の数C2を引い
て、課金金額を設定したが、必ずしも、これに限定され
るものではない。例えば、次のように、記事および広告
のそれぞれが値をもち、これを用いて課金金額を設定し
ても良い。
【0272】図49に、復号・復元された後のソフトウ
ェアの構造の形式と例を図示する。本実施例の図47と
異なる点は、記事および広告に点数が付与されている点
である。本実施例では、提示した記事の数C1と提示し
た広告の数C2を課金金額設定部420へ送ったが、本
変形例では、提示した記事の点数の合計と、提示した広
告の点数の合計を課金金額設定部420へ送り、これら
をC1とC2の代わりに用いて課金金額を設定する。
【0273】本変形例により、記事や広告ごとに金額を
変更できるので、例えば、ソフトウェアが時刻表である
場合には、臨時列車の情報は、他の情報より高くするな
どができる。
【0274】同様に、ソフトウェアが推理小説である場
合に、復号・復元された後の構造を図50のようにする
と、結末が書かれている「終章」を読まない場合には、
割安になるようにすることもできる。図50に構造を示
した小説は、序章と終章を含めて10の章からなり、終
章の点数が他の章より高くなっている。
【0275】(実施例10) (実施例10の主な構成要素と作用)本発明の実施例1
0の構成は、実施例7の図20の構成と同様である。
【0276】すなわち、本実施例のソフトウェア利用法
制御装置は、ソフトウェアを管理するためのソフトウェ
ア管理部101と、ソフトウェアの利用され方およびソ
フトウェアの構造と1つ以上のソフトウェアを関連させ
て管理するための利用権管理部102と、ソフトウェア
管理部101と利用権管理部102に管理された情報を
参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御するため
の利用権制御部104と、利用者が利用要求を入力する
ための入力部とを備えたソフトウェア利用法制御方式に
おいて、前記利用権制御部104は、ソフトウェアの構
造を参照して課金の額を決定する課金金額設定部120
を具備したことを特徴とする。
【0277】(実施例10の効果)新聞や雑誌の記事
は、一般に見出しと本文からなり、書籍は、タイトル
と、目次、本文などからなる。読者は、一般に、まず見
出しやタイトルを見て興味がある場合に、その内容・本
文を見ようとする。従来の紙媒体の新聞や雑、書籍で
は、記事や章の一部のみに興味がある場合でも、その1
冊全体に設定された価格で購入する必要があった。これ
に対し、本実施例では、興味がある記事や章を選択する
ことができ、かつ見出しやタイトルのみを見る場合には
安い金額にすることができる。
【0278】(実施例10の具体的な説明)本実施例の
概略構成図は、実施例7の図20の構成と同様である。
【0279】図51に、本実施例の処理の流れを図示す
る。図52に、復号・復元された後のソフトウェアiの
構造を図示する。図52に図示したように、各記事情報
は、記事見出しのポインタと記事本文のポインタからな
る。
【0280】図51のステップS75までは、実施例7
の図36の処理の流れと同様であるので説明を省略す
る。ステップS76で、記事見出しカウンタC1を0に
し、ステップS77で、記事本文カウンタC2を0にす
る。ステップS78で、利用者の要求が記事見出しであ
るかを判定する。利用者の要求が記事見出しである場合
には、ステップS79で、C1の次から順に3つの記事
を情報提示部119へ送り、C1←C1+3とする。こ
のとき情報提示部119が提示する画面の一例を、図5
3に図示する。ステップS710で、記事情報がまだ残
っているかを判定し、残っていればステップS78へ戻
る。提示された画面で、いずれかの記事見出しの直前の
□がポインティングされた場合には、ステップS712
で、ポインティングされた記事本文を情報提示部119
へ送り、記事本文カウンタC2に1を加えて、ステップ
S78へ戻る。記事情報が残っていないか、図53の画
面で「終了」が選択された場合に、ステップS713へ
進む。
【0281】ステップS713で、利用権管理部102
が管理している利用の仕方に関する情報の中から、課金
金額情報を復元、あるいは復号し、C1とC2の値とと
もに課金金額設定部120へ送る。課金金額情報の一例
を次に示す。
【0282】y=C4・xC5 ここで、C4とC5は所定の定数である。
【0283】ステップS714で、 C1+C2・8 の値を計算し、これを課金金額情報の式のxに代入し、
課金金額yを得る。このように、見出しと本文の価格比
を設定して、課金金額を決めることができる。
【0284】(実施例10の変形例1)本実施例では、
記事の場合について説明したが、必ずしも、これに限定
されるものではない。例えば、辞典、事典、字典でも、
同様にして、見出しと説明文に分け、価格比を設定して
も良い。また、名簿では、見出しとなる人名と、その人
の住所や所属などの説明に分け、価格比を設定しても良
い。また、電話帳では、見出しとなる人名や商店名と、
その住所や商店案内を分け、価格比を設定しても良い。
【0285】(実施例10の変形例2)本実施例では、
記事の見出しと本文の場合について説明したが、必ずし
も、これに限定されるものではない。例えば、図54に
図示するように、複数の情報について、それぞれの題名
と本体を格納しても良い。この場合、図55に図示する
ような画面を表示することにより、利用者が所望する情
報を表示させることができる。このとき、題名と本体の
価格比を設定できると同時に、実施例7で説明したよう
に、各情報に点数をつけて、情報間の価格比を設定する
ことも可能である。この場合、図54に図示したように
それぞれの情報に点数を設定し、提示した題名と本体の
数の合計を求める際に、それぞれの点数を掛けて合計す
れば良い。 (実施例10の変形例3)本実施例では、記事の見出し
と本文の場合について説明したが、必ずしも、これに限
定されるものではない。例えば、内容についての付加的
な情報や、サービスの有無を選択して、課金することも
できる。図56に、ソフトウェアが映画である場合の構
造を図示する。図56に図示するように、字幕の情報を
もつ映画があり、この映画と字幕サービスが選択されれ
ば、字幕サービスがない場合よりも、課金金額を高くす
ることができる。
【0286】(実施例11) (実施例11の主な構成要素と作用)図57は、本発明
の実施例11の概略構成図である。すなわち、本実施例
のソフトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアを管理
するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利
用され方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理す
るための利用権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利
用権管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウェ
アの利用のされ方を制御するための利用権制御手段と、
利用者が利用要求を入力するための入力手段とを備えた
ソフトウェア利用法制御方式において、前記利用権制御
手段は、利用者がアクセスしたソフトウェアに付与され
た日時に応じて課金の額を決定する課金金額設定手段を
具備したことを特徴とする。
【0287】(実施例11の効果)一般にニュースなど
の情報では、新しいものほど価値があり、古くなるほど
価値は減ると考えられる。従来の紙媒体の新聞や書籍で
は、このような時間の観点から合理的に価格を決定する
ことが困難であった。
【0288】これに対し、本実施例では、新聞や書籍の
作成や配布の日時と、それらにアクセスした日時を参照
することにより、合理的に価格を決定することができ
る。
【0289】(実施例11の具体的な説明)図57は、
本実施例の概略構成図である。本実施例は、利用者から
の要求指示を入力するための、例えば、キーやトラック
ボールなどからなる入力部516と、本や新聞、雑誌な
どのソフトウェアを管理するためのソフトウェア管理部
501と、前記ソフトウェア管理部501で管理されて
いる個々のソフトウェアがどのように利用できるかの情
報とソフトウェアが作成された日付を管理する利用権管
理部502と、前記入力部516から利用要求があった
ときに、利用の可否を決定し、その内容に応じて利用権
管理部502の管理している情報を変更したり、前記利
用可とされたソフトウェアを前記ソフトウェア管理部5
01から読みだし、暗号化されている情報の復号あるい
は圧縮されている情報の復元などを行う利用権制御部5
04と、利用者がソフトウェアにアクセスした日時を得
る計時部522と、前記利用権制御部504が利用可と
判断したときに、利用者がアクセスしたソフトウェアに
付与された日時に応じて課金の額を決定する課金金額設
定部520と、前記利用権制御部504により提示可能
になったデータを提示する情報提示部519を備えてい
る。
【0290】図58に、本実施例の処理の流れを図示す
る。ステップS87までは、実施例4の図21の処理の
流れと同様であるので、説明を省略する。ただし、ステ
ップS86で、復元、あるいは復号し、課金金額設定部
520に送る課金金額情報は、次の通りである。
【0291】y=C1−C2・xC3 ここで、C1、C2、およびC3は所定の定数である。
【0292】ステップS88で、提示したソフトウェア
が作成された日付を課金金額設定部520へ渡す。
【0293】ステップS89で、課金金額を設定する。
課金金額設定の処理の流れを図59に図示する。図59
のステップS811で、操作当日の日付とソフトウェア
に付与されている日付との差(日数)をC4とする。ス
テップS812で,C4をxに代入しyの値を得る。ス
テップS813で,yが0より小さいかどうかを判定
し、yが0より小さければ、yを0とする。最後にyの
値を課金金額とし終了する。
【0294】(実施例12) (実施例12の構成)図60は、本発明の実施例12の
概略構成図である。すなわち、本実施例のソフトウェア
利用法制御装置は、ソフトウェアを管理するためのソフ
トウェア管理手段と、ソフトウェアの利用され方と1つ
以上のソフトウェアを関連させて管理するための利用権
管理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段に
管理された情報を参照して、ソフトウェアの利用のされ
方を制御するための利用権制御手段と、利用者が利用要
求を入力するための入力手段とを備えたソフトウェア利
用法制御方式において、前記利用権制御手段は、利用者
が利用したときに、著作権の所在をあきらかにした付加
情報をソフトウェアに重畳するための付加情報重畳提示
手段を具備したことを特徴とする。
【0295】(実施例12の効果)従来の著作権を明示
する印は、本の表紙などに記されているので、その箇所
を利用しないようにすれば、容易に著作者がだれかを不
明にすることができた。
【0296】ソフトウェアに対し、参照、複写、変更な
どの2次利用を行おうとしたとき、本実施例では、ソフ
トウェアに対して、著作者名などを明らかにした付加情
報(例えばテロップなど)が重畳されるので、常に著作
権がだれにあるかが明確になる。付加情報は、ソフトウ
ェアを表示するときに必ず重畳して、表示されるので、
付加情報を削除することはできないので、著作権の所在
を不明にすることが非常に困難になる。
【0297】(実施例12の具体的な説明)図60は本
実施例の概略構成図である。本実施例は、利用者からの
要求指示を入力するための、例えば、キーやトラックボ
ールなどからなる入力部616と、本や新聞、雑誌など
のソフトウェアを管理するためのソフトウェア管理部6
01と、前記ソフトウェア管理部601で管理されてい
る個々のソフトウェアがどのように利用できるかを管理
する利用権管理部602と、前記入力部616から利用
要求があったときに、利用権管理部602が管理してい
る利用権情報とソフトウェア管理管理部601が管理し
ているソフトウェアを参照して、利用の可否を決定し、
その内容に応じて利用権管理部602の管理している情
報を変更したり、前記利用可とされたソフトウェアを前
記ソフトウェア管理部601から読みだし、暗号化され
ている情報の復号あるいは圧縮されている情報の復元な
どを行う利用権制御部604と、前記利用権制御部60
4が利用可と判断したときに、ソフトウェアに著作者名
など著作権の所在を明らかにした文言をソフトウェアの
形式(テキスト、音声、ビットマップ、静止画、動画な
ど)に適した形式で生成するための付加情報生成部62
3と、前記利用権制御部604により提示可能になった
データを提示する提示部619と、前記付加情報生成部
623により生成された付加情報を前記提示部619に
提示されているソフトウェアに重ねて提示するための付
加情報重畳提示部624を備えている。
【0298】図61は、本実施例の処理の流れを示す図
である。
【0299】利用者からの入力待ちをしていて(ステッ
プS91)、利用者から例えばソフトウェアiに対して
利用要求がある(ステップS92)と、利用権制御部6
04は、ソフトウェア管理部601が管理しているソフ
トウェアiの情報と、利用権管理部602が管理してい
る利用の仕方に関する情報とを参照して、例えば、実施
例2に示されているような方式で、利用の可否を判定す
る(ステップS93)。
【0300】利用が許可されない場合には、利用できな
い旨のメッセージを提示部619に提示し(ステップS
94)、処理を終了し、次の入力待ち状態に戻る。
【0301】利用が許可された場合、利用権制御部60
4は利用要求のあったソフトウェアiをソフトウェア管
理部601より読み出す(ステップS95)。ソフトウ
ェアiが圧縮あるいは暗号化されている場合には、この
とき復元(圧縮されていた情報をもとに戻す)、あるい
は復号(暗号化されていた情報を鍵などを使って暗号を
解いて、もとに戻す)。
【0302】次に利用権制御部604は、復号あるいは
復元されたソフトウェアの形式がテキスト、音声、ビッ
トマップ、静止画、動画、あるいはそれ以外のいずれで
あるかの判定を行う(ステップS96)。
【0303】その判定結果をもとに、付加情報生成部6
23は、ソフトウェアの形式に応じた形式での著作権の
所在を明らかにした文言(付加情報)、例えば「ABC
DE(c)」((c)はコピーライトマークのかわり)
あるいは「本ソフトウェアの著作権はABCDE社にあ
ります」(音声)を、例えば図62のような形式でソフ
トウェアと付加情報の対応を記述した対応表をもとに生
成する(ステップS97)。例えば、ソフトウェアがテ
キストであれば、図62から、著作権宣言文言もテキス
トで作成する。ソフトウェアがビットマップであれば、
著作権宣言文言も、テキスト情報をビットマップに変換
して、ビットマップ情報として、作成する。ソフトウェ
アが音声、静止画、動画、その他であれば、著作権宣言
文言をテキスト情報を音声合成により、音声に変換し
て、音声情報として作成する。
【0304】ステップS98で、利用権制御部604は
ステップS95で復号あるいは復元したソフトウェアを
情報提示部619に提示する。
【0305】このとき、付加情報重畳提示部624は、
ステップS97で付加情報生成部623が生成した付加
情報を提示する。提示場所や、提示の周期などは、例え
ば、図63のような形式で付加情報の形式と対応させて
記述されている対応表を用いて、制御する(ステップS
99)。テキストであれば、右下に、ビットマップ出あ
れば右上に、定常的に表示する。音声であれば、スピー
カから例えば、3分毎に流す。ステップS98とステッ
プS99は同時に実行される。
【0306】この結果、例えば、図64のように、ソフ
トウェアが提示されている枠の外側で、右下に著作権宣
言文言「ABCDE(c)」が重ねて表示される。
【0307】また、複写あるいは変更の権利を有する利
用者が、ソフトウェア(仮にiと呼ぶ)を複写あるいは
変更したときは、複写あるいは変更されて新しく生成さ
れたソフトウェア(仮にi’と呼ぶ)にも、前述の実施
例で説明したように、ソフトウェアiの利用権管理部6
02の内容がそのまま、ソフトウェアi’の利用権管理
部602に複写される。従って、複写や変更によって、
著作権の所在を明らかにする著作権宣言文言が消えてし
まうことはない。
【0308】以上のように、著作権宣言文言はソフトウ
ェアとは別の手段により生成され、提示されるので、ソ
フトウェアの編集の際に削除されることがない。また、
ソフトウェア情報の表示をじゃましない場所に表示され
るので、利用者を阻害することはない。
【0309】(実施例12の変形例)本実施例では付加
情報生成部623がソフトウェアの形式に応じて、生成
する付加情報(著作権宣言文言)の形式を変えている
が、必ずしも、これに限定されるものではない。ソフト
ウェアの形式によらずに、著作権宣言文言を一定の形式
(例えば、テキスト、あるいは音声)で付加する方法も
可能である。
【0310】また、利用者が著作権宣言文言の形式を選
択することも可能である。例えば、図62のような対応
表を設定しておかずに、ステップS97で、利用者に著
作権宣言文言の形式の何にするか、その都度問い合わせ
るように変形することもできる。あるいは予め、ソフト
ウェアのどの形式に対し、著作権宣言文言を何の形式で
提示するかを記述した表(図62のかわり)を利用者が
設定しておき、ステップS97で、その対応表をみなが
ら、著作権宣言文言を生成することも可能である。
【0311】また紙などへの印刷の場合には、付加情報
生成部623がテキストなど紙に印刷できる形式に自動
的に切り替えるようにすることも可能である。また、付
加情報の印刷箇所も、必ず印刷される場所(例えば、ペ
ージ番号の印刷箇所の近くなど)に自動的に設定し直す
ことも可能である。
【0312】付加情報重畳提示部624は図63のよう
な対応表により、付加情報の提示を制御しているが、必
ずしも、これに限定される物ではない。図63の内容を
利用者毎に変更することも可能である。
【0313】また、付加情報生成部623は必ずしも、
すべてのソフトウェアの利用管理部に付加されているわ
けではない。著作者がソフトウェアを作成するときに、
不要と判断し、付加情報生成部623なしの形式で作成
することも可能である。
【0314】(実施例13) (実施例13の主な構成要素と作用)図65は、本発明
の実施例13の概略構成図である。すなわち、本実施例
のソフトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアを管理
するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利
用され方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理す
るための利用権管理手段と、利用権管理手段が管理する
情報の制御を行う権利情報を管理するための著作権管理
手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段に管理
された情報を参照して、ソフトウェアの利用のされ方を
制御するための利用権制御手段と、著作権管理手段と利
用権管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウェ
アの作者と利用者を明確に制御するための著作権制御手
段と、利用者が利用要求を入力するための入力手段と、
利用権制御手段は、利用者が利用したときに、著作権の
所在をあきらかにした付加情報をソフトウェアに重畳す
るための付加情報重畳提示手段とを具備したソフトウェ
ア利用法制御方式において、著作権制御手段がソフトウ
ェアの作者であると認識した利用者だけが、利用権管理
手段および付加情報生成手段、付加情報重畳提示手段の
保持している内容を書き換えられるようにしたことを特
徴とする。
【0315】(実施例13の効果)従来の著作権を明示
する印は、本の表紙などに記されているので、その箇所
を利用しないようにすれば、容易に著作者がだれかを不
明にすることができた。
【0316】ソフトウェアに対し、参照、複写、変更な
どの2次利用を行おうとしたとき、本実施例では、ソフ
トウェアに対して、著作者名などを明らかにした付加情
報(例えばテロップなど)が重畳されるので、常に著作
権がだれにあるかが明確になる。しかも、提示する付加
情報の内容や、重畳して提示する場所などの変更は、ソ
フトウェアの作者(著作権をもっている者)だけしか行
えない。従って、著作権のない利用者は、付加情報を見
えにくい場所に表示したり、サイズを変更して目立たな
くしたりなどの改編を行うことができないので、いつも
著作権の存在を利用者に認識させるように提示すること
が可能となる。
【0317】(実施例13の具体的な説明)図65は、
本実施例の概略構成図である。実施例13は、実施例1
0と同様の構成に、ソフトウェアの著作権に関する情報
を管理するための著作権管理部703と、著作権管理部
703と利用権管理部702に管理された情報を参照し
て、ソフトウェアの作者とそれ以外の利用者とを明確に
制御するための著作権制御部705を付加した構成にな
っている。
【0318】すなわち、本実施例は、利用者からの要求
指示を入力するための、例えば、キーやトラックボール
などからなる入力部716と、本や新聞、雑誌などのソ
フトウェアを管理するためのソフトウェア管理部701
と、前記ソフトウェア管理部701で管理されている個
々のソフトウェアがどのように利用できるかを管理する
利用権管理部702と、前記入力部716から利用要求
があったときに、利用の可否を決定し、その内容に応じ
て利用権管理部702の管理している情報を変更した
り、前記利用可とされたソフトウェアを前記ソフトウェ
ア管理部701から読みだし、暗号化されている情報の
復号あるいは圧縮されている情報の復元などを行う利用
権制御部704と、前記利用権制御部704が利用可と
判断したときに、利用者がアクセスしたソフトウェアの
量に応じて課金の額を決定する課金金額設定部720
と、前記利用権制御部704により提示可能になったデ
ータを提示する情報提示部719と、ソフトウェアの著
作権に関する情報を管理するための著作権管理部703
と、著作権管理部703と利用権管理部702に管理さ
れた情報を参照して、ソフトウェアの作者とそれ以外の
利用者とを明確に制御するための著作権制御部705を
備えている。
【0319】実施例12では、利用権制御部604が、
付加情報生成部623や付加情報重畳提示部624が管
理するデータ(具体的には図62の付加情報生成表や図
63の付加情報提示表にあたる)に対して、変更ができ
たが、本実施例では、利用権制御部704は、付加情報
生成部723や付加情報重畳提示部724が管理するデ
ータに対して、変更できない。変更できるのは著作権制
御部705である。
【0320】図66は、本実施例の処理の流れを示す図
である。実施例10の処理の流れ図とは、入力待ちのス
テップS91の後の処理が異なっている。
【0321】利用者からの入力が、付加情報生成部72
3が管理する付加情報生成表への変更要求であった場合
(ステップS910)は、著作権制御部705が実施例
2で示したように、著作権管理部703が管理する著作
権情報と、利用権管理部702が管理する利用権情報と
を参照して、利用者がソフトウェアの著作者自身である
かを判断する(ステップS912)。
【0322】利用者がソフトウェアの著作者自身であれ
ば、入力された変更内容が、著作権制御部705を通じ
て、付加情報生成表に書き込まれる(ステップS91
3)。そうでなければ、変更が行えないので、メッセー
ジを提示して(ステップS94)、ステップS91へ戻
る。
【0323】また、利用者からの入力が、付加情報重畳
提示部724が管理する付加情報提示表への変更であっ
た場合(ステップS911)は、先と同様に著作権制御
部705が利用者がソフトウェアの著作者であるかを判
断する(ステップS912)。
【0324】利用者がソフトウェアの著作者自身であれ
ば、入力された変更内容が、著作権制御部705を通じ
て、付加情報提示表に書き込まれる(ステップS91
3)。そうでなければ、変更が行えないので、メッセー
ジを提示して(ステップS94)、ステップS91へ戻
る。
【0325】本実施例のようにすれば、著作者以外は著
作権宣言文言である付加情報の内容やその提示場所を変
更できない。従って、著作者がソフトウェアの真価を落
としめると判断するような場所や形式で付加情報の提示
を、利用者が望んだとしても、そのような変更ができな
くなっている。
【0326】また、複写あるいは変更の権利を有する利
用者が、ソフトウェア(仮にiと呼ぶ)を複写あるいは
変更したときは、複写あるいは変更されて新しく生成さ
れたソフトウェア(仮にi’と呼ぶ)にも、前述したよ
うに、ソフトウェアiの利用権管理部702の内容がそ
のまま、ソフトウェアi’の利用権管理部702に複写
される。従って、複写や変更によって、著作権の所在を
明らかにする著作権宣言文言が消えてしまうことはな
い。
【0327】(実施例13の変形例)本実施例では、付
加情報生成表や付加情報提示表の内容を書き換える際
に、著作者であることを、確認するようになっている
が、必ずしも、これに限定されるものではない。実施例
10の図61のステップS97やステップS99で、付
加情報の形式や提示場所の変更が利用者からあったとき
に、利用者が著作者であるか否かを判断するようにする
ことも可能である。
【0328】(実施例14) (実施例14の主な構成要素と作用)図67は、本発明
の実施例14の概略構成図である。すなわち、本実施例
のソフトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアを管理
するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利
用され方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理す
るための利用権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利
用権管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウェ
アの利用のされ方を制御するための利用権制御手段と、
利用者が利用要求を入力するための入力手段と、前記利
用権制御手段は、著作権の所在をあきらかにした付加情
報をソフトウェアに重畳するための付加情報重畳提示手
段を具備したソフトウェア利用法制御方式において、ソ
フトウェアの複写あるいは変更の権利を有する利用者が
ソフトウェアを複写あるいは変更したときの分量を計測
するソフトウェア利用量計測手段と、前記ソフトウェア
利用量計測手段が計測したソフトウェア利用量に応じ
て、前記付加情報重畳提示手段を制御することを特徴と
する。
【0329】(実施例14の効果)実施例10および実
施例11では、利用権のある利用者が利用するすべての
ソフトウェアに一律に著作権の所在を明らかにする付加
情報(著作権宣言文言)が重畳表示される。ソフトウェ
アより、わずかな量(例えば、1行程度)を複写して用
いたような場合にも、必ず著作権宣言文言が重畳表示さ
れる。極端な場合には、複数(例えば、N個)のソフト
ウェアからわずかな量ずつ複写したときに、N個分の著
作権宣言文言が提示されることになり、非常にわずらわ
しくなる可能性がある。
【0330】本実施例によれば、著作者がわずかな量の
利用には、著作権宣言文言を提示する必要がないと判断
した場合には、提示しないようにできるので、N個分の
著作権宣言文言に利用者がわずらわされるようなケース
を減らすことができる。
【0331】(実施例14の具体的な説明)図67は、
本実施例の概略構成図である。
【0332】実施例12の概略構成(図60)に、著作
者がソフトウェアを生成したときに、わずかな量の利用
であれば、著作権宣言文言の重畳提示を省略する旨を指
定する些少省略指定部826と、利用者がソフトウェア
を複写、変形した利用量を計測する利用量計測部825
と、利用量計測部825が計測した利用量をもとに、付
加情報生成部823の生成を制御することが、追加され
ている。
【0333】図68は、本実施例の処理の流れを示す図
である。
【0334】利用者から利用要求があり(ステップS9
2)、利用可であれば(ステップS93)、次に利用者
より、複写や変更のために利用する範囲の指定がある
(ステップS914)。指定された範囲は利用権制御部
804が利用権管理部802の中の利用量計測部825
に送る。利用量計測部825はその量の総計を管理して
いる。
【0335】利用にあたって付加情報が重畳表示される
ことが、基本であるから、ステップS915で、重畳提
示フラグ(FLG)をONにする。
【0336】次に、著作者がこのソフトウェアを作成し
たときに、些少の利用に関しては、付加情報の重畳提示
を省略する事を指定しているかを調べる(ステップS9
16)。具体的には、利用権制御部804が、利用権管
理部802が管理している些少省略指定部826に些少
省略の指定がされているかを調べる。
【0337】些少省略の指定がされていなければ、従来
通り、利用量に関係なく付加情報の提示を行うので、ス
テップS95へ処理は移行する。
【0338】些少省略の指定があれば、利用量計測部8
25が計測した利用量がわずかな量とみなせる一定量
(α)を超えているかを調べる(ステップS917)。
【0339】超えていなければ、利用量がわずかなの
で、付加情報の重畳は不必要になるので、重畳提示フラ
グ(FLG)をOFFにする(ステップS918)。
【0340】超えていれば、些少省略の指定の範疇にあ
てはまらないので、ステップS95へ処理は移行する。
【0341】ソフトウェアの復号・復元(ステップS9
6)後、重畳提示FLGの値を調べる(ステップS91
9)。重畳提示FLGが初期設定のまま、ONであれ
ば、従来通り、ソフトウェアの形式を調べ(ステップS
96)、付加情報を生成し(ステップS97)、ソフト
ウェアの提示を行う(ステップS98)。
【0342】重畳提示FLGがOFFであれば、付加情
報の生成は不要なので、処理はソフトウェアの提示に移
行する(ステップS98)。
【0343】提示後、再び、重畳提示FLGの値を調べ
(ステップS920)、付加情報の提示を行うか(ステ
ップS99)、あるいは次の処理へ移行する。
【0344】以上、本実施例によれば、著作者が許可し
ている場合には、わずかな量の利用には著作権宣言文言
が提示されないので、わずらわしさから、逃れることが
できる。
【0345】(実施例14の変形例)上の実施例では、
利用量がわずかであれば、著作権宣言文言を一律に省略
する方法について、説明したが、かならずしも、これに
限定されるわけではない。例えば、利用量に応じて、付
加情報重畳提示部824が管理する付加情報提示表の内
容を変更して、サイズや提示周期を制御することも可能
である。
【0346】また、利用量がわずかであるかどうかを判
断する量が、実施例では一律になっている。その代わり
に、例えば、著作者が些少省略の指定を行うとき、その
量を指示するようにし、ソフトウェアによって、変えら
れるようにすることもできる。
【0347】また、利用者が複数のソフトウェアを利用
する場合には、利用権制御部804が、個々のソフトウ
ェアの利用量計測部825が計測した量をある関数(例
えば、線形に重み付けおこなう)により、算出し、この
量により、利用量がわずかであるかどうかを総体的に判
定することも可能である。
【0348】(実施例15) (実施例15の主な構成要素と作用)図69は、本発明
の実施例15の概略構成図である。すなわち、本実施例
のソフトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアのソフ
トウェアを管理するためのソフトウェア管理手段と、ソ
フトウェアの利用され方と1つ以上のソフトウェアを関
連させて管理するための利用権管理手段と、ソフトウェ
ア管理手段と利用権管理手段に管理された情報を参照し
て、ソフトウェアの利用のされ方を制御するための利用
権制御手段と、利用者の認証情報を管理する認証情報管
理手段と、利用者が利用要求を入力するための入力手段
と、利用可能となったソフトウェアを提示するための情
報提示手段とを具備したソフトウェア利用法制御装置に
おいて、利用者のプロフィールに対応してソフトウェア
の提示方法を制御する資格対応制御手段を具備したこと
を特徴とする。
【0349】(実施例15の効果)従来のソフトウェア
では、暗号化あるいは圧縮されていないので、購入さえ
すれば、だれでも見ることができた。ソフトウェアの中
には、ヌード雑誌など、ある一定年齢以上しか見せたく
ないものも存在する。しかし、従来の印刷されたソフト
ウェアでは、一度購買されたソフトウェアに対して、こ
れを防ぐ手段がなかった。
【0350】本実施例によれば、ソフトウェアは暗号化
あるいは圧縮されているので、購買して見る時点で、復
号あるいは復元が必要である。この時点で利用者の年齢
などチェックして、見せるべきでない情報は暗号化ある
いは圧縮したままにし、隠ぺいすることができる。
【0351】(実施例15の具体的な説明)図69は、
本実施例の概略構成図である。
【0352】本構成の特徴は、利用者の資格(単に利用
料金を支払ったという以外の資格、例えば、年齢)に応
じて提示方法を制御する資格対応制御部927が利用権
管理部902内に設けられている点にある。
【0353】図70は、本実施例の処理の流れ図であ
る。
【0354】利用可かどうかを識別した(ステップS9
3)後、認証情報管理部906は、利用者が要求したソ
フトウェアを利用する資格(正当な料金を支払っている
かどうかでなく、年齢などが条件にあっているか)があ
るかどうかを、資格対応制御部927が管理している例
えば、図71のような資格対応表を元に判定する(ステ
ップS930)。
【0355】図71は、ソフトウェアに含まれているテ
キストAにはU17(17歳以下)の制限が非適用−N
A(Not Applicable)で、現在は解凍F
LGがOffであることを示している。テキストBも同
様である。写真CはU17の制限が適用−A(Appl
icable)である。
【0356】つまり、今利用しようとしているソフトウ
ェアには、図71に示されているように、U17の制限
があるので、認証情報管理部906は、利用者の年齢
が、18歳以上であるかを調べるのである。
【0357】18歳以上であれば、フル利用の資格を有
しているので、ステップS931に処理が移り、資格対
応表の解凍FLGをonにする。具体的には、図72の
ように、解凍FLG欄の属性値がすべてonになる。
【0358】17歳以下である場合は、フル利用の資格
がないので、資格がある箇所のみ、解凍FLGをonに
する(ステップS932)。具体的には、U17の制限
が適用されないテキストAとB、広告Dが該当するの
で、図73のように、その箇所の解凍FLGの属性値だ
けがonになる。
【0359】次に、この解凍FLGがonの箇所のみ、
利用が許されているので、その箇所のみ、復元あるいは
復号を行う(ステップS933)。
【0360】解凍FLGがoffの箇所は、そのまま提
示しても良いが、ここでは、例えば塗りつぶし処理をお
こなう(ステップS934)。
【0361】その結果を情報提示部919に提示する
(ステップS98)。例えば、図73のように、写真C
の部分のみ、解凍FLGがoffのソフトウェアを提示
した場合には、図74のように、写真Cの部分が見えな
いように塗りつぶされた状態で提示される。
【0362】このように本実施例によれば、たとえお金
を払っても、倫理的にみる資格のない利用者には見せな
いようにできるので、教育上の配慮などを十分に行うこ
とができる。
【0363】(実施例15の変形例)本実施例では、見
る資格のない部分、塗りつぶしを行っているが、必ずし
もこれに限定されるものではない。例えば、この部分に
著作権を示す付加情報を提示するようにすることもでき
る。あるいは広告を、この部分に掲載することも可能で
ある。
【0364】本実施例では、利用できない部分が、音声
であった場合は信号を歪ませたり、動画であった場合に
は、雑音を混入するなどの処理により、情報を隠ぺいす
ることが可能である。
【0365】また、本実施例では、利用者が資格を有し
ていない場合には、その利用を禁じているだけである。
その代わりに、例えば、利用できなかった分の料金(例
えば、全体のページ数に占める割合に応じた分)を割り
引くようにすることも可能である。
【0366】本実施例の認証情報管理部906は、資格
対応制御部927が管理する資格対応表をみて、U17
などの資格があるかを判定するようになっているが、必
ずしも、これに限定されるものではない。認証情報管理
部906で、必要と思われる資格(例えば、年齢や、運
転免許のありなしなど)をあらかじめ、チェックして起
き、その結果を利用権制御部904に保持しておく。ソ
フトウェアに利用要求が逢ったときに、利用権制御部9
04が保持した資格内容を参照しながら、資格対応制御
部927の資格対応表を参照し、変更指示を与えるよう
にすることも可能である。
【0367】(実施例16) (実施例16の主な構成要素と作用)図75は、本発明
の実施例16の概略構成図である。すなわち、本実施例
のソフトウェア利用法制御装置は、ソフトウェアのソフ
トウェアを管理するためのソフトウェア管理手段と、ソ
フトウェアの利用され方と1つ以上のソフトウェアを関
連させて管理するための利用権管理手段と、ソフトウェ
ア管理手段と利用権管理手段に管理された情報を参照し
て、ソフトウェアの利用のされ方を制御するための利用
権制御手段と、利用者が利用要求を入力するための入力
手段と、利用可能となったソフトウェアを提示するため
の提示手段とを具備したソフトウェア利用法制御装置に
おいて、ソフトウェアの利用回数を計数する利用計数手
段と、利用計数手段が計数した利用回数に基づいて、ソ
フトウェアの提示方法を制御する利用回数対応制御手段
とを具備したことを特徴とする。
【0368】(実施例16の効果)電子媒体の複写は、
光学的な複写と異なり、デジタルで行われるので、複写
回数が増えても、劣化することがない。このため、原本
という概念が失われてしまうことになる。
【0369】本実施例では、ソフトウェアが複写される
回数を計数し、その回数に応じて、複写されたソフトウ
ェアの品質を劣化させることができるので、原本だけが
ももとの画質のままで維持できる。
【0370】(実施例16の具体的説明)図75は、本
実施例の概略構成図である。
【0371】本構成の特徴は、ソフトウェアが何回複写
されたものであるかを計数し、記憶するための利用計数
部1028と、利用計数部1028が計数した複写回数
に応じて、ソフトウェアの提示の品質を制御する利用回
数対応制御部1029とが利用権管理部1002内に設
けられている点にある。
【0372】図76は、本実施例の処理の流れ図であ
る。
【0373】利用可である(ステップS93)と、利用
計数部1028が保持している該当ソフトウェアが複写
されてきた回数cを読み出す(ステップS934)。
【0374】今回の複写分の回数をcに加算する(c←
c+1)(ステップS935)。
【0375】次に利用回数対応制御部1029が複写回
数に応じた劣化度を、例えば、 d=F(c)=1−(1/2)c/10 (1≦c≦10) =1/2 (c>10) …(1) のような関数に応じて、算出する(ステップS93
6)。(1)の関数は利用回数10回で半減するように
なっている。
【0376】利用回数対応制御部1029が劣化度dを
算出すれば、この劣化度dに従って、利用権制御部10
04はソフトウェア管理部1001が管理しているソフ
トウェアを復号あるいは復元する(ステップS93
7)。
【0377】例えば、劣化度dが10%であれば、高周
波成分10%をカットするようなフィルタを用いて、復
号あるいは復元されたソフトウェアの高周波成分をカッ
トする。あるいは低周波成分をカットするようにするこ
とも可能である。
【0378】劣化処理を受けたソフトウェアが提示部1
019に提示される。
【0379】(実施例16の変形例)利用回数対応制御
部1029は(1)式のような関数で劣化度を設定して
いるが、必ずしもこれに限定される訳ではない。例え
ば、下のような対応表により、劣化度を設定するように
することも可能である。つまり、複写回数が3回以下な
らば、劣化度は0%なので、劣化しない。複写回数が4
回から7回ならば、5%だけ劣化するという具合であ
る。
【0380】 複写回数 劣化度(%) 1〜3 0 4〜7 5 8〜10 10 : : : : また、劣化のさせ方も、上の実施例の方法に限定される
ものではない。ソフトウェアが動画である場合には、1
枚1枚のコマの画質を劣化させるのでなく、コマ落とし
のように時系列方向に間引いて、劣化させる方法もあ
る。
【0381】さらに、本実施例では、複写回数に応じて
劣化を行っているが、必ずしも、これに限定されるもの
ではない。ソフトウェアが作成されてから経過時間、あ
るいは利用者が購入した時点からの経過時間など、時間
に応じて、劣化させていくことも可能である。この場合
には、本実施例の利用計数部1028の替わりに経過時
間計数手段を持ち、利用回数対応制御部1029は複写
回数の替わりに経過時間を変数として、劣化度を算出す
るようにすれば良い。
【0382】(実施例17) (主な構成要素と作用)図77は、本発明の実施例17
の概略構成図である。すなわち、本実施例は、アクセス
権を獲得した利用者だけがソフトウェアにアクセスでき
るソフトウェア利用法制御方式において、ソフトウェア
自身を管理するソフトウェア管理手段と、提示方法に対
応したソフトウェアの提示の可否の情報を管理するソフ
トウェア提示管理手段と、利用者からアクセスがあった
ときに、利用者の端末の提示能力情報を知るための提示
能力情報を管理する資源保護手段と、前記資源保護手段
が管理している利用者の端末の提示能力とソフトウェア
提示管理手段が管理する提示可否情報を参照し、ソフト
ウェアへのアクセスの可否を制御する利用権制御手段を
備えることを特徴とする。
【0383】(実施例17の効果)現在、フルカラー
(1677万色)でかつ100万画素以上の高解像度で
表示可能な高性能の表示デバイスを有したワークステー
ションや、256色あるいはモノクロで、解像度も高々
10万画素程度の低性能の表示デバイスしかない携帯用
パーソナルコンピュータなど、表示性能に差のある端末
が使われている。音の提示能力に関しても同様に、8b
itのAD−DAの性能しかない端末から、24bit
のAD−DAの性能をもつ端末まで、さまざまである。
今後、この傾向はますます強まっていく。
【0384】このとき、問題になるのは、著作者が当初
作成した表示性能より劣る表示性能しか持たない端末で
の2次利用である。フルカラーで100万画素以上の高
解像度で作成された著作物が、256色で10万画素し
かない表示デバイスに表示されることが有り得る。著作
物の2次利用の許諾の考え方では、単に利用のために必
要な料金を払えば、利用できるというものであり、利用
時の提示の品質まで、考慮して、利用の許諾を判断する
機構はなかった。従って、著作者が望まない表示性能の
低い端末での利用を禁止することができなかった。特に
芸術性の高い作品では、大きな問題である。
【0385】本実施例によれば、2次利用を行う端末に
結合されている表示デバイスの表示性能をチェックし、
著作物が要求する表示性能を満足していなければ、利用
を拒否できるので、芸術性の高い著作物を著作者の意図
通りの品質で参照できる。
【0386】(実施例17の具体的な説明)図77は、
本実施例の概略構成図である。本実施例は、利用者から
の要求指示を入力するための、例えば、キーやトラック
ボールなどからなる入力部2116と、本や新聞、雑
誌、ソフトウェアなどのソフトウェア情報を管理するた
めのソフトウェア情報管理部2101と、前記ソフトウ
ェア情報管理部段2101で管理されている個々のソフ
トウェアがどのように利用できるか、特に前記ソフトウ
ェア情報管理部2101に記憶されたソフトウェアを提
示するのに必要な提示能力情報を管理する利用権管理部
2102と、前記入力部2116から利用請求があった
ときに、利用者の端末の提示能力情報を知るための該提
示能力情報を管理する資源保護部2108と、前記入力
部2116から利用要求があったときに、利用権管理部
2102が管理している利用権情報とソフトウェア情報
管理管理部2101が管理しているソフトウェア情報、
前記資源保護部2108が管理している利用者の端末の
提示能力と利用権管理部2102が管理しているソフト
ウェアの提示能力情報を参照して、利用の可否を決定
し、その内容に応じて利用権管理部2102の管理して
いる情報を変更したり、前記利用可とされたソフトウェ
ア情報を前記フトウェア情報管理部2101から読みだ
し、暗号化されている情報の復号あるいは圧縮されてい
る情報の復元などを行う利用権制御部2104と、前記
利用権制御部2104により提示可能になったデータを
提示する情報提示部2119を備えている。
【0387】図78は、本実施例の処理の流れ図であ
る。
【0388】利用者からの入力待ちをしていて(ステッ
プS1001)、利用者から例えば著作物情報iに対し
て利用要求がある(ステップS1002)と、利用権制
御部2104は、著作物情報管理手段が管理している著
作物iの情報と、利用権管理部2102が管理している
利用の仕方に関する情報とを参照して、例えば、実施例
2に示されているような方式で、利用の可否を判定する
(ステップS1003)。
【0389】利用が許可されない場合には、利用できな
い旨のメッセージを情報提示部2119に提示し(ステ
ップS1004)、処理を終了し、次の入力待ち状態に
戻る。
【0390】著作物の参照など利用が許可されると、利
用権制御部2104は資源保護部2108が管理してい
る提示能力情報を読み出す(ステップS1005)。図
79に、提示能力情報の記憶の一例を示す。グラフィッ
クス(表示)の項目では、モニタのサイズ、解像度、カ
ラーの項目に関して、オーディオ(音)の項目では、出
力、サンプリング、ADコンバータ、DAコンバータの
項目に関して、それぞれの提示性能が記憶されている。
図79では、グラフィックスに関してはモニタサイズが
16”、解像度が1280x1024、カラーが8ビッ
トカラーである。一方、オーディオに関しては、出力が
ステレオレベルアナログ、サンプリングレートが32K
Hz、ADコンバータが16ビットで64倍オーバサン
プリング、DAコンバータが16ビットで8倍オーバサ
ンプリングとなっている。
【0391】利用権制御に2104はステップS100
6で、資源保護部2108から読みだした図79のよう
な提示能力情報を、利用権管理部2102が管理するソ
フトウェア提示条件を満足するかを判定する。ソフトウ
ェア提示条件は例えば、図80のような形式で管理され
ている。図80は、情報提示部2119の機能としてグ
ラフィックス機能を使用するソフトウェアの例につい
て、その条件を示している。図80が図79の記憶形式
と大きく異なるのは、<=などの条件式が加味されてい
ること、その条件が満たされない場合の変換プログラム
を実行するためのアドレスも記憶していることである。
【0392】つまり、図80の例ではモニタの性能が
「>=16”」がなので、16”以上のサイズのモニタ
を表示の条件としている。逆に小さいモニタでよい場合
には「<=16”」と記述しておけばよい。また、変換
プログラムへのポインタが「NULL」になっている
が、これは使ってよい変換プログラムがないことを意味
する。つまり、16”以上のモニタがついていない端末
では、表示できないことを意味する。
【0393】また、解像度には「==1280x102
4」と記述されているので、1280x1024の解像
度と等しい場合だけ、提示が許可されていることを示し
ている。この解像度に等しくない場合には、変換プログ
ラムへのポインタが「p1」となっているので、この変
換プログラムを使って、異なる解像度でも提示が許可さ
れていることがわかる。
【0394】さらに、カラーは「==24ビットフルカ
ラー」なので、24ビットフルカラーの提示が可能な端
末での提示が許可されている。また、変換プログラムへ
のポインタも「p2」と記述されているので、24ビッ
トフルカラーの提示ができない端末でも、変換すること
で提示が許可されていることがわかる。
【0395】図80はグラフィックスのみを使用するソ
フトウェアの例であるが、オーディオを使用するソフト
ウェア、グラフィックスとオーディオの双方を使用する
ソフトウェア、あるいは他の3次元コンピュータグラフ
ィックスの機能を使用するソフトウェアなどに関して
も、同様の方式で、記述することが可能である。図80
のような形式で記憶されているソフトウェア提示条件
は、ソフトウェアが作られた時点で、著作者が記述する
のもである。従って、著作者の意図に合わない提示は、
このソフトウェア提示条件を厳しくすることで、拒絶す
ることができる。特に許可した性能以外での提示を拒絶
したければ、変換プログラムへのポインタをNULLに
することで、作成時と同様の環境のみでの提示を条件と
することができる。
【0396】ステップS1006では、利用権制御部2
104は、図79の提示能力条件が図80の提示条件を
満足するかを、各項目に関して、順次チェックしてい
く。もし、図80の提示条件の項目に該当するものが図
79になければ、変換のしようがないので、その場合
は、利用ができない旨を表示して、入力待ち状態(ステ
ップS1001)に戻る。
【0397】モニタサイズは16”以上が条件である
が、図79では16”になっているので、この条件は満
足する。
【0398】解像度は1280x1024であることが
条件だが、図79では1280x1024になっている
ので、この条件も満足する。
【0399】カラーは図80では24ビットフルカラー
であることが条件だが、図79では8ビットカラーにな
っていて、この条件を満足出来ない。だが、図80の変
換プログラムの欄に変換プログラムへのポインタが記述
されている(ステップS1007)ので、この変換プロ
グラムを使って、8ビットカラーに変換し、提示できる
(ステップS1008)。
【0400】著作物情報iが圧縮あるいは暗号化されて
いる場合には、このとき復元(圧縮されていた情報をも
とに戻す)、あるいは復号(暗号化されていた情報を鍵
などを使って暗号を解いて、もとに戻す)(ステップS
1009)。さらに、その結果を提示する(ステップS
1010)。
【0401】以上のように本実施例によれば、著作者が
意図した品質環境でのみ提示を行なうことができる。
【0402】また、ソフトウェア提示条件で変換プログ
ラムの使用が許可されていず、何らかの手段により、不
正に変換を行なった場合でも、図80のソフトウェア提
示条件は書き換えられないので、ステップS1006で
ソフトウェア提示条件をチェックした段階ではねられ、
提示できずに終わる。
【0403】(実施例17の変形例)本実施例では、資
源保護部2108が端末に結合されている情報提示部2
119のすべての提示能力を一括して、図79のような
形式で管理することを前提としているが、必ずしも、こ
れに限定されるものではない。
【0404】例えば、図77の構成のかわりに、図81
のような構成にして、各情報提示部A,B(2219
a,2219b)が管理する個々の情報提示能力を利用
権制御部2204が読み出すようにすることも可能であ
る。図81の構成においては、図79のような提示能力
情報は、グラフィックスあるいはオーディオの情報提示
を行なう個々の情報提示部(図81では情報提示手段A
(2219a)あるいは情報提示手段B(2219
b))がそれぞれ管理する提示能力情報として、例えば
図82のように、別々に管理されている。
【0405】また、本実施例における処理の流れは、図
78のフローチャートとほぼ同様であるが、図77の資
源保護部2108の管理する提示能力情報を読み出して
いたステップS1005が、個々の情報提示部A,B
(2219a,2219b)の管理する提示能力情報を
読み出す事になる。
【0406】図80のように、ソフトウェア提示条件が
グラフィックスなど特定の提示能力しか必要としない場
合には、該当の情報提示部AあるいはBにだけアクセス
し、余分な情報を読み込まないようにすることも可能で
ある。図80の例ではグラフィックス機能だけなので、
情報提示手段Aにだけアクセスすることになる。
【0407】(実施例18) (主な構成要素と作用)図83は、本発明の実施例18
の概略構成図である。すなわち、本実施例は、アクセス
権を獲得した利用者だけがソフトウェアにアクセスでき
るソフトウェア利用法制御方式において、作成途中のソ
フトウェアあるいはソフトウェアのバックアップがアク
セス権のない利用者が利用できるようなシステム資源に
格納されることを禁ずる保護手段を備えることを特徴と
する。
【0408】(実施例18の効果)コンピュータを用い
て小説などの著作物を作成する場合には、停電などの不
慮の事故への対策として、作成途中の著作物のバックア
ップを自動的に作成することが行われている。このよう
なバックアップは、ディスクの容量など気にしないでよ
いようにUNIX系のシステムなどでは、/usr/t
mpなどのいわゆるテンポラリディレクトリ(一時領
域)を使うことが多い。
【0409】ところが、/usr/tmpなどはだれも
が使えるようになっているため、作成者が/usr/t
mpなどのディレクトリに作成されたバックアップファ
イルを消し忘れると、誰もが容易に参照・複写などがで
きるという問題があった。また、作成後に必ず消したと
しても、作成途中では/usr/tmpにバックアップ
ファイルが存在しているために、そのバックアップファ
イルを不正に参照・複写されてしまう可能性が高かっ
た。
【0410】本発明では、/usr/tmpなど誰もが
アクセスできるようなディレクトリを使っていても、そ
れを作成者本人以外はアクセスできないディレクトリを
/usr/tmpなどのテンポラリディレクトリに形式
的に置き換えるので、作成途中でも、作成者本人以外は
参照・複写などができないようできる。また、もし作成
後に途中のバックアップファイルを消し忘れたとして
も、作成者以外は参照・複写などはできないので、作成
者の意図に反した利用はできないので、セキュリティ上
大いに効果がある。
【0411】(実施例18の具体的な説明)図83は、
本実施例の概略構成図である。本実施例は、利用者から
の要求指示を入力するための、例えば、キーやトラック
ボールなどからなる入力部2316と、本や新聞、雑
誌、ソフトウェアなどのソフトウェア情報を管理するた
めのソフトウェア情報管理部2301と、前記ソフトウ
ェア情報管理部2301で管理されている個々のソフト
ウェアがどのように利用できるかを管理する利用権管理
部2302と、前記入力部2316から利用要求があっ
たときに、利用権管理部2302が管理している利用権
情報とソフトウェア情報管理部2301が管理している
ソフトウェア情報を参照して、利用の可否を決定し、そ
の内容に応じて利用権管理部2302の管理している情
報を変更したり、前記利用可とされたソフトウェア情報
を前記フトウェア情報管理部2301から読みだし、暗
号化されている情報の復号あるいは圧縮されている情報
の復元などを行う利用権制御部2304と、前記利用権
制御部2304が前記ソフトウェア情報管理部2301
が管理しているソフトウェア情報をアクセスしたとき
に、ソフトウェア情報管理部2301が管理しているソ
フトウェア情報がアクセス権のないユーザがアクセスで
きるようなディレクトリを作業領域とすることがないよ
うに保護するための保護部2340と、前記保護部23
40によりアクセス権のないユーザがアクセスできない
作業領域を必要としたときに使う疑似作業領域部234
1と、アクセスが許可されたソフトウェア情報を提示す
るための情報提示部2319を備えている。
【0412】図84は、本実施例の利用権制御部230
4の処理の流れ図である。
【0413】ステップS1021〜S1025、S10
28は、それぞれ実施例17の処理の流れ(図78)の
ステップS1001〜S1005、S1010と同様で
ある。
【0414】ステップS1026では、今アクセスした
ソフトウェア情報が使っているディレクトリがアクセス
権のあるユーザ(厳密には利用者本人)だけが使えるデ
ィレクトリであるかどうかをチェックする。具体的に
は、例えばソフトウェア情報がC言語であれば、fop
en,freopen,fdopenなどの関数がある
か否かをチェックする。そして、ある場合に、その使っ
ているファイルが例えば/usr/tmpなどのアクセ
ス権で保護されていないテンポラリディレクトリにある
かないかをチェックする。
【0415】アクセス権の不要なディレクトリを使用し
ていない場合は、そのまま情報提示のステップS102
8に進む。
【0416】アクセス権の不要なディレクトリを使用し
ている場合は、アクセス権の必要ないディレクトリを使
うファイルをアクセス権の必要なディレクトリ、ここで
は、疑似作業領域部2341を使うように書き換える
(ステップS1027)。
【0417】具体的には、図85(a)のようにファイ
ル読みだしポインタがアクセス権のないディレクトリ内
をさすPS1であったのを、図85(b)のようにアクセ
ス権の必要な疑似作業領域手段内のポインタPS2に書き
換える。問題の箇所について同様の処理を行なう。
【0418】書き換えた後は、ステップS1028に進
む。
【0419】(実施例19) (主な構成要素と作用)図86は、本発明の実施例19
の概略構成図である。すなわち、本実施例は、アクセス
権を獲得した利用者だけがソフトウェアにアクセスでき
るソフトウェア利用法制御方式において、ソフトウェア
自身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフトウェア
の著作者の名前およびソフトウェアを他のソフトウェア
と区別するための識別情報および利用履歴情報を管理す
る利用権管理手段と、利用者のソフトウェアのアクセス
の制御および前記利用権管理手段が管理する利用履歴情
報の告知を行なうための利用権制御手段と、前記利用権
制御手段が告知した利用履歴情報を集計処理する集計手
段と、前記集計手段の集計結果をソフトウェア利用法制
御方式を利用する利用者に知らせるための広報手段を備
えたことを特徴とする。
【0420】(実施例19の効果)本などの印刷物の週
単位のベストセラーの算出は代表的な書店での売り上げ
数で代表されている。書店ごとの集計では地方ごとの特
色あるベストセラーは出るが、全国的なベストセラーを
算出するのは非常に困難である。
【0421】また、プログラムなどのベストセラーは月
単位の出荷本数などを目安に行なわれているので、正確
な値となっている保証がない。さらに、週単位など短い
期間でのベストセラーを算出することはほとんどできな
い。
【0422】また、印刷物にしでも、ソフトウェアにし
ても、購入後に実際に読んだり利用したりした回数など
の細かい利用状況を知ることはできなかった。
【0423】本実施例では、利用者がソフトウェアのア
クセス権を得た回数、アクセス権を得た後に利用した回
数、アクセス権を得てから該ソフトウェアの廃棄までの
期間などの詳細な利用情報を容易に集計することができ
る。また、利用者の利用する端末がネットワークに結合
されていれば、随時に利用情報が集計できるので、週単
位、日単位での集計も可能である。さらに、全国的な集
計を行なうことも可能である。従って、ソフトウェアの
販売会社は現在の売れ筋ソフトウェアのの情報を知っ
て、営業方針を検討したり、新規ソフトウェアの開発の
検討を行なえるようになるので、その効果は大きい。
【0424】さらに、集計した結果を利用者全員に容易
に知らせることができるので、利用者は、皆が便利に使
っているソフトウェアや使い勝手が悪いソフトウェアの
情報を容易に知ることができるので、利用者は良い、自
分にあったソフトウェアを選択して購買することが容易
になるので、その効果は大きい。
【0425】(具体的な発明)図86は、本実施例の概
略構成図である。本実施例は、利用者からの要求指示を
入力するための、例えば、キーやトラックボールなどか
らなる入力部2416と、本や新聞、雑誌、ソフトウェ
アなどのソフトウェア情報を管理するためのソフトウェ
ア情報管理部2401と、前記ソフトウェア情報管理部
2401で管理されている個々のソフトウェアがどのよ
うに利用できるかを管理する利用権管理部2402と、
前記入力部2416から利用要求があったときに、利用
権管理部2402が管理している利用権情報とソフトウ
ェア情報管理部2401が管理しているソフトウェア情
報を参照して、利用の可否を決定し、その内容に応じて
利用権管理部2402の管理している情報を変更した
り、前記利用可とされたソフトウェア情報を前記ソフト
ウェア情報管理部2401から読みだし、暗号化されて
いる情報の復号あるいは圧縮されている情報の復元など
を行う利用権制御部2404と、前記利用権制御部24
04が前記ソフトウェア情報管理部2401が管理して
いるソフトウェア情報をアクセスしたときに、利用権管
理部2402が管理している著作者名、ソフトウェア識
別名、および該ソフトウェア情報の利用履歴情報を利用
権制御部2404から伝送、その内容を集計処理し、逆
に集計処理した結果を利用権制御部2404に伝送する
集計処理部2442を備えている。
【0426】図87は、本実施例の利用権制御部240
4の処理の流れ図である。
【0427】ステップS1031〜S1036は、それ
ぞれ実施例17の処理の流れ(図78)のステップS1
001〜S1005、S1010と同様である。
【0428】利用要求のあった該当のソフトウェアが情
報提示部(図示せず)に提示できた(ステップS103
6)後で、集計処理に必要なデータ記入を行う。まず、
今回の利用が、該当ソフトウェアに対する初めての利用
であるかをチェックする。そのために、利用権管理部2
402が管理する、例えば図89のような形式で管理さ
れている利用履歴情報の開始日時欄は空白かどうかを調
べる(ステップS1037)。空白であれば初めての利
用なので、利用履歴に現在の時刻を開始日時の項目に書
き込む(ステップS1038)。空白でなければ、現時
刻からの利用時間のカウントを行う(ステップS103
9,S1040)。
【0429】利用が終了するまで(ステップS103
9)、利用時間の累積をカウントする(ステップS10
40)。利用が終了した時点で、今回の累積利用時間
(図89の例ではy1時間y2分)を利用履歴情報の累
積利用時間の項目に書き込む(ステップS1041)。
初めての利用でない場合には、すでに累積利用時間(た
とえば、y3時間y4分)が書き込まれているので、そ
れに足し合わせた時間(y1+y3時間y2+y4分)
を書き込む。
【0430】ここまでで、集計処理に必要な情報が書き
込まれたので、利用権制御部2404は、利用権管理部
2402が管理している著作者名、ソフトウェア識別
名、利用履歴情報を集計処理部2442に送る(ステッ
プS1042)。利用が初めの場合は、その旨も送る。
図89では著作者名やソフトウェア識別名がたとえば、
ASCIIなどの文字コードデータが書き込まれている
ことを想定しているが、必ずしも、これに限定されるも
のではない。暗号化されたデータやバイナリデータが書
き込まれることもある。
【0431】図88は、本実施例の集計処理部2442
の処理の流れ図である。
【0432】集計処理部2442は、多数の利用者端末
の利用権制御部2404から送られてくる著作者名、ソ
フトウェア識別名、利用履歴を、例えば図90のような
形式で記述する。図90は、著作者名ごとに作成したソ
フトウェアの集計をとるようになっている。
【0433】まず、送られてきた著作者名、ソフトウェ
ア名、利用履歴を受け取る(ステップS1051)。
【0434】送られてきた著作者名と同じ著作者名がす
でに図90に存在するかを調べる(ステップS105
2)。
【0435】存在しない場合は、著作者名を図90の表
に追加する(ステップS1053)。 存在する場合
は、その著作者名の項目の中に、送られてきたソフトウ
ェア名と同じものがあるかを調べる(ステップS105
4)。なければ、そのソフトウェア名の項目を追加する
(ステップS1055)。
【0436】次に、送られてきた利用データが新規利用
であるかを調べ(ステップS1056)、新規であれ
ば、新規利用者の数を示す新規数の項目の値に1追加す
る(ステップS1057)。
【0437】そして、送られてきた累積利用時間を新規
利用時間を示す新規時間の項目に追加する(ステップS
1058)。
【0438】週単位のベストテンは新規利用数の大小が
問題なので、新規数でソートする(ステップS105
9)。
【0439】その結果を利用者の端末に、例えば図91
のような形式で知らせる(ステップS1060)。
【0440】集計をすべき、週などの一定期間がすぎる
と、新規数は累積数に、新規時間は累積時間に積算さ
れ、それぞれの項目は0にクリアされる。
【0441】以上、本実施例によれば、週などの一定の
期間のベストセラーを正しく、かつ迅速に集計し、利用
者に知らせることができるので、その効果は大きい。
【0442】(実施例19の変形例)本実施例では週単
位などの一定の期間内に増えた利用者の数をもとにベス
トセラーをきめ、知らせるようにしているが、必ずし
も、これに限定されるものではない。たとえば、累積の
利用者の数の大小、あるいは利用時間の大小により決定
することも可能である。これは図90のどの項目の指数
により、ソートを行うかで容易に実現できる。
【0443】(実施例20) (主な構成要素と作用)図92は、本発明の実施例20
の概略構成図である。すなわち、本実施例のソフトウェ
ア利用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法に対応し
た情報と利用に応じて課金された額を格納した課金金額
情報を管理する利用権管理手段と、そのソフトウェア自
身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフトウェア管
理手段と利用権管理手段へのアクセスを行なうと同時
に、利用権情報を用いて自身のソフトウェア管理手段に
対するアクセスを制御し、ソフトウェアを複写する場合
に課金金額情報の処理を行う利用権制御手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0444】(実施例20の効果)従来の計算機では、
ソフトウェアの保護が十分でなく、違法にコピーされる
ことがあった。一方、本発明の他の実施例で説明したソ
フトウェア利用法制御装置では、ソフトウェアを保護
し、利用に応じてそれぞれのソフトウェアに課金するこ
とが可能である。さらに、本実施例に示す方法によっ
て、当該の装置においてソフトウェアを複写することが
可能であり、課金金額の処理も適切に行なうことができ
る。
【0445】(具体的な発明)図92は、実施例20の
概略構成図である。本実施例のソフトウェア利用法制御
装置は、ソフトウェアの各利用法に対応した情報と利用
に応じて課金された額を格納した課金金額情報を管理す
る利用権管理部2502と、そのソフトウェア自身を管
理するソフトウェア管理部2501と、ソフトウェア管
理部2501と利用権管理部2502へのアクセスを行
なうと同時に、利用権情報を用いて自身のソフトウェア
管理部2501に対するアクセスを制御し、ソフトウェ
アを複写する場合に課金金額情報の処理を行う利用権制
御部2504と、利用者がコマンドなどを入力するため
の入力手段2516と、ソフトウェアを提示するための
情報提示手段2519を備えている。
【0446】図93に、利用権管理部2502と利用権
制御部2504の構成を示す。
【0447】図93に示すように、利用権管理部250
2は、利用権属性情報からなる。利用権属性情報は、当
該のソフトウェアの利用方法についての情報であり、利
用法の名称を示す情報と、当該の利用法を制御する利用
法制御プログラムを一意に示すID情報と、利用権制御
部2504の中の当該の利用法制御プログラムへのポイ
ンタを示す情報と、利用法制御プログラムに従って課金
された額を格納した課金金額情報から構成される。利用
法制御プログラムへのポインタがNULLポインタであ
る場合は、そのソフトウェアでは、その利用法が許され
ていないことを示す。NULLポインタでない場合は、
当該の利用法が許されていることを示す。
【0448】図93に示すように、利用権制御部250
4は、利用法制御プログラムのID情報と、利用法制御
プログラムの実体から構成される。
【0449】以下に、ソフトウェアが文書である場合に
おいて、ソフトウェア(文書)を参照する場合と、複写
する場合の処理の流れについて説明する。
【0450】図94、に入力部2516における表示の
一例を示す。
【0451】図94において「表示」が選択された場合
の利用権制御部2504の処理の流れを図95に示す。
【0452】まず、「表示」が選択されると、利用権制
御部2504は、利用権管理部2502の利用権属性情
報の中の「利用法の名称」が「参照」である項目を検索
する(ステップS1071)。当該の項目の「利用法制
御プログラムへのポインタ」がNULLポインタである
かをチェックする(ステップS1072)。NULLポ
インタでない場合に、ポインタで指された利用法制御プ
ログラムを起動し(ステップS1073)、処理の制御
を利用法制御プログラムへ渡す(ステップS107
4)。
【0453】また、図96に参照を行う利用法制御プロ
グラムの処理の流れを図示する。
【0454】まず、変数xの値を0にする(ステップS
1081)。次に、表示用ポインタをソフトウェア管理
手段1の中のソフトウェア(文書)の先頭にセットする
(ステップS1082)。表示用ポインタ位置から所定
の量の文字を情報提示手段17に表示する(ステップX
1083)。このとき、表示した文字数をカウントした
値を変数xに加え(ステップS1084)、表示用ポイ
ンタを表示した最後の文字の位置へずらす(ステップS
1085)。
【0455】次ページボタンが押された場合に、ステッ
プXS53へ戻る(ステップS1086)。
【0456】終了ボタンが押された場合には、次の処理
へ進む(ステップS1087)。
【0457】所定の定数Cと変数xの積の値を、変数y
に代入する(ステップS1088)。さらに、利用権管
理部2502の利用権属性情報の中の「参照」の項目の
中の課金金額情報の値を、当該の値にyの値を加えたも
のに書きかえる(ステップS1089)。
【0458】図94において「複写」が選択された場
合、図95に示した「参照」の場合と同様にして図93
の複写をおこなう利用法制御プログラムが起動され、制
御が渡される。図97に利用法制御プログラムの処理の
流れを示す。
【0459】まず、当該装置の図示しない記憶部に、当
該のソフトウェア管理部2501と利用権管理部250
2を複写する(ステップS1091)。さらに、利用権
管理部2502の利用権属性情報の中の課金金額情報の
値をすべて0にする(ステップS1092)。
【0460】(実施例21) (主な構成要素と作用)図98は、本発明の実施例21
の概略構成図である。すなわち、本実施例のソフトウェ
ア利用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法に対応し
た情報と利用に応じて課金された額を格納した課金金額
情報を管理する利用権管理手段と、そのソフトウェア自
身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフトウェア管
理手段と利用権管理手段へのアクセスを行なうと同時
に、利用権情報を用いて自身のソフトウェア管理手段に
対するアクセスを制御し、ソフトウェアが消去される場
合に課金金額情報を送出する利用権制御手段と、利用権
制御手段から送出された課金金額を加算し格納する課金
金額格納手段を備えることを特徴とする。
【0461】(実施例21の効果)従来の計算機では、
ソフトウェアの保護が十分でなく、違法にコピーされる
ことがあった。一方、本発明の他の実施例で説明したソ
フトウェア利用法制御装置では、ソフトウェアを保護
し、利用に応じてそれぞれのソフトウェアに課金するこ
とが可能である。さらに、本実施例に示す方法によっ
て、当該の装置においてソフトウェアを消去することが
可能であり、課金金額の処理も適切に行なうことができ
る。
【0462】特に、本発明の他の実施例で説明したよう
にソフトウェアを複写して利用できる場合に、利用して
不要となったソフトウェアを消去する必要が生じ、これ
に適切に対処することができる。
【0463】(実施例21の具体的な説明)図98は、
実施例21の概略構成図である。本実施例のソフトウェ
ア利用法制御装置は、ソフトウェアの各利用法に対応し
た情報と利用に応じて課金された額を格納した課金金額
情報を管理する利用権管理部2602と、そのソフトウ
ェア自身を管理するソフトウェア管理部2601と、ソ
フトウェア管理部2601と利用権管理部2602への
アクセスを行なうと同時に、利用権情報を用いて自身の
ソフトウェア管理部2601に対するアクセスを制御
し、ソフトウェアが消去される場合に課金金額情報を送
出する利用権制御部2604と、利用者がコマンドなど
を入力するための入力手段2616と、ソフトウェアを
提示するための情報提示手段2619と、利用権制御部
2604から送出された課金金額を加算し格納する課金
金額格納部2643を備えている。
【0464】利用権管理部2602と利用権制御部26
04の構成は、実施例20の図93に示す利用権管理部
2502と利用権制御部2504の構成と同様であるの
で説明を省略する。
【0465】図99に入力部2616における表示の一
例を示す。図99において「表示」が選択された場合の
利用権制御部2604の処理の流れは、実施例20の図
95と同様であり、利用法制御プログラムの処理の流れ
は、図96と同様であるので説明を省略する。また、図
99において「複写」が選択された場合の利用権制御部
2604の処理の流れは、実施例20の図97と同様で
あるので説明を省略する。
【0466】図99において「削除」が選択された場合
の削除を行う利用権制御部プログラムの処理の流れを図
100に示す。
【0467】まず、当該のソフトウェアの利用権管理部
2602の利用権属性情報の中の課金金額情報の値をす
べて課金金額格納部2643へ送出する(ステップS1
101)。次に、当該のソフトウェア管理部2601と
利用権管理部2602を消去する(ステップS110
2)。課金金額格納部2643は、当該の利用権制御部
プログラムから課金金額情報の値が送出されてくると、
格納されている値に送出されきた値を加算して格納す
る。
【0468】なお、ソフトウェアに、当該のソフトウェ
アの出版社や作成者などを識別するためのIDを付与す
ることが可能である。従って、課金金額格納部2643
は、このIDを用いることによって、課金金額情報を出
版社や作成者別に加算し格納することも可能である。こ
の場合、課金金額格納部2643に格納した金額を、図
101のように情報提示手段2619に表示することも
可能である。
【0469】(実施例22) (主な構成要素と作用)図102は、本発明の実施例2
2の概略構成図である。すなわち、本実施例は、本発明
に係るソフトウェア利用法制御方式において、著作物に
対して利用が発生した場合に、オペレーティング・シス
テムが、その利用に対応する利用法制御プログラムがシ
ステム内に存在するか否かを判定し、存在しない場合に
は、利用者に対してその利用ができないことを通知し、
存在する場合には、利用法制御プログラムを実行するこ
とを特徴とする。
【0470】(実施例22の効果)従来、あるオペレー
ティング・システムが、著作権に係る情報の利用法に対
する処理を表すプログラムである利用法制御プログラム
を持たない場合、その利用に対して適切な処理を行うこ
とが出来なかった。
【0471】本実施例では、利用者からの利用の要求が
あった場合、当該利用に対応する利用法制御プログラム
がシステム内に存在するか否かを判定し、存在しない場
合には、利用者に対し当該利用ができないことを通知
し、利用者に利用の要求に対して適切な処理が行なえな
いことを通知してから、次の新たな利用の要求を待つ。
これにより、システムに対して、誤ったコードを利用法
制御プログラムの代わりに実行して、誤った処理を行う
ことを防ぎことができ、一方、利用者に対しては、利用
法制御プログラムをシステム内に追加する必要性がある
ことの認識を促すことができる。
【0472】(実施例22の具体的な説明)図102
は、本実施例の概略構成図である。本実施例は、入力部
2716、利用情報管理部2702、利用権制御部27
04、情報提示部2719、著作物情報管理部2745
を備え、利用権管理部2704には、利用権属性情報中
に、ユーザから要求があった使用に対する利用法制御プ
ログラムへのポインタが存在しないことを検出する利用
法制御プログラム存在検知部2744を設けてある。
【0473】図103は、本実施例の利用権制御部27
04内部と、利用権管理部2702内部に保存されてい
る情報を表す図である。
【0474】図104は、本実施例の処理の流れを示す
図である。
【0475】利用者からの入力待ちをしていて(ステッ
プS1111)、利用者から例えば著作物情報iに対し
て利用要求がある(ステップS1112)と、利用権制
御部2704は、利用権管理部2702が管理する利用
権属性情報を参照して、当該利用法の利用法制御プログ
ラムが利用権制御部21704内に存在するか否かを判
定する。例えば、本実施例では、その利用法制御プログ
ラムへのポインタがNULLか否かを判定する(ステッ
プS1113)。
【0476】このポインタがNULLならば、利用権制
御部2704は、当該利用に対する利用法制御プログラ
ムを保持していない。一方、このポインタが、NULL
でなければ、そのポインタの指し示す場所に当該利用に
対する利用法制御プログラムが保持されている。
【0477】ポインタがNULLの場合、利用権制御部
2704は、利用者に対して、当該利用に対する利用法
制御プログラムがシステム内に存在しないため、当該利
用ができない旨のメッセージを情報提示部2719に提
示し(ステップS1114)、処理を終了し、次の入力
待ち状態に戻る。
【0478】ポインタがNULLではない場合、そのポ
インタが指し示す場所に保持された当該利用に対する利
用法制御プログラムが実行される。この利用法制御プロ
グラムは、利用権管理部2704が管理している利用の
仕方に関する情報(利用履歴情報)を参照して、当該利
用が著作者により許諾された利用条件や課金の条件を満
たす利用であるか否かを判定することによって、利用の
可否を判定する(ステップS1115)。
【0479】利用が許可されない場合には、著作者が許
諾した利用条件あるいは課金の条件により利用できない
旨のメッセージを情報提示部2719に提示し(ステッ
プS1116)、処理を終了し、次の入力待ち状態に戻
る。
【0480】利用が許可された場合には、利用権制御部
2704は利用要求のあった著作物情報iを著作物情報
管理部2745より読み出す(ステップS1117)。
著作物情報iが圧縮あるいは暗号化されている場合に
は、このとき復元(圧縮されていた情報をもとに戻
す)、あるいは復号(暗号化されていた情報を鍵などを
使って暗号を解いて、もとに戻す)。
【0481】ステップS1118で、利用権制御部27
04は、ステップS1117で復号あるいは復元した著
作物情報を情報提示部2719に提示する。
【0482】この結果、著作物の利用に対する利用法制
御プログラムがシステム内に存在しない場合にも、シス
テムが誤った処理を行なうことを防ぎ、また、利用者に
対して当該利用に対する利用法制御プログラムの不在を
知らせることができる。
【0483】(実施例23) (主な構成要素と作用)図105は、本発明の実施例2
3の概略構成図である。すなわち、本実施例は、本発明
に係るソフトウェア利用法制御方式において、著作物に
対して利用が発生した場合に、オペレーティング・シス
テムが、その利用に対応する利用法制御プログラムがシ
ステム内に存在するか否かを判定し、存在しない場合に
は、他のシステムに対して当該利用法制御プログラムの
移送を要求する利用法制御プログラム授受手段を介して
他のシステムより当該利用法制御プログラムを移送し
て、その利用法制御プログラムを実行し、存在する場合
には、その利用法制御プログラムを実行することを特徴
とする。
【0484】(実施例23の効果)従来、あるオペレー
ティング・システムが、著作権に係る情報の利用法に対
する処理を表すプログラムである利用法制御プログラム
を持たない場合、その利用に対して適切な処理を行うこ
とが出来なかった。
【0485】また、新たな利用法に対する処理を含むよ
うにオペレーティング・システムをバージョン・アップ
する場合には、すでに旧バージョンをインストールして
あるシステムに対して新しいバージョンをインストール
する必要がある。
【0486】本実施例によれば、新たな利用法の追加に
対して、対応する利用法制御プログラムのみをそのシス
テムに追加することにより、柔軟に対応できる。また、
その利用法制御プログラムを所有するオペレーティング
・システムとそれを必要とするオペレーティング・シス
テム間で移送させることにより、煩雑な再インストール
を行わずに、新しい利用法に対応できる。
【0487】(実施例23の具体的な説明)図105
は、本実施例の概略構成図である。本実施例は、入力部
2816、利用情報管理部2802、利用権制御部28
04、情報提示部2819、著作物情報管理部284
5、他のオペレーティング・システムと利用法制御プロ
グラムの授受を行う利用法制御プログラム授受部284
6を備え、利用権管理手段2802には、利用権属性情
報中に、ユーザから要求があった使用に対する利用法制
御プログラムへのポインタが存在しないことを検出する
利用法制御プログラム存在検知部2844を設けてあ
る。ここで、利用法制御プログラム授受部2846は、
他のシステムとの間でプログラムの授受ができるようネ
ットワークにより接続されている。
【0488】図106は、本実施例の利用権制御部28
04内部と、利用権管理部2802内部に保存されてい
る情報を表す図である。
【0489】図107は、本実施例の処理の流れを示す
図である。
【0490】利用者からの入力待ちをしていて(ステッ
プS1121)、利用者から例えば著作物情報iに対し
て利用要求がある(ステップS1122)と、利用権制
御部2804は、利用権管理部2802が管理する利用
権属性情報を参照して、当該利用法の利用法制御プログ
ラムが利用権制御部2804内に存在するか否かを判定
する。例えば、本実施例では、その利用法制御プログラ
ムへのポインタがNULLか否かを判定する(ステップ
S1123)。
【0491】このポインタがNULLならば、利用権制
御部2804は、当該利用に対する利用法制御プログラ
ムを保持していない。一方、このポインタが、NULL
でなければ、そのポインタの指し示す場所に当該利用に
対する利用法制御プログラムが保持されている。
【0492】ポインタがNULLの場合、利用権制御部
2804は、利用法制御プログラム授受部2846に対
して他のシステムから当該利用に対応する利用法制御プ
ログラムの移送を要求する。利用権制御部2804は、
ネットワークを介して他のシステムに対し当該利用に対
する利用法制御プログラムの移送を要求する。この要求
に応じて送られてきた利用法制御プログラムは、利用権
制御部2804によって、利用権属性情報の一部として
格納される。また、利用権管理部2802内の利用権属
性情報のうち当該利用の利用法制御プログラムへのポイ
ンタが更新されて、先ほど格納された利用法制御プログ
ラムが保持されている場所を指し示すように設定される
(ステップS1124)。
【0493】このように、当該利用に対する利用法制御
プログラムがシステム内に移送されたので、次に、その
利用法制御プログラムが実行される。
【0494】一方、ポインタがNULLではない場合、
すでにシステム内には、当該利用に対する利用法制御プ
ログラムが存在するので、利用法制御プログラム授受部
2846に対して移送の要求を出すことなく、そのポイ
ンタが指し示す場所に保持された当該利用に対する利用
法制御プログラムが実行される。
【0495】これらの利用法制御プログラムの実行にお
いては、利用権管理部2802が管理している利用の仕
方に関する情報(利用履歴情報)を参照して、当該利用
が著作者により許諾された利用条件や課金の条件を満た
す利用であるか否かを判定することによって、利用の可
否を判定する(ステップS1125)。
【0496】利用が許可されない場合には、著作者が許
諾した利用条件あるいは課金の条件により利用できない
旨のメッセージを情報提示部2819に提示し(ステッ
プS1126)、処理を終了し、次の入力待ち状態に戻
る。
【0497】利用が許可された場合には、利用権制御部
2804は利用要求のあった著作物情報iを著作物情報
管理部2845より読み出す(ステップS1127)。
著作物情報iが圧縮あるいは暗号化されている場合に
は、このとき復元(圧縮されていた情報をもとに戻
す)、あるいは復号(暗号化されていた情報を鍵などを
使って暗号を解いて、もとに戻す)。
【0498】ステップS1128で、利用権制御部28
04はステップS1127で復号あるいは復元した著作
物情報を情報提示部2819に提示する。
【0499】この結果、著作物の利用に対する利用法制
御プログラムがシステム内に存在しない場合にも、他の
システムから必要な利用法制御プログラムを移送するこ
とにより利用者の利用を処理することができる。
【0500】また、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。
【0501】ここで、上記各実施例で述べられている発
明1〜発明49を示す。
【0502】発明1のソフトウェア利用法制御方式は、
マルチOS環境で利用する場合のシステム資源の保護に
特徴を有するものであり、システムで実行させるオペレ
ーティングシステム(OS)毎にシステム資源に対する
アクセス権を指定し、その指定に基づいてOSのシステ
ム資源に対するアクセスを制御する資源保護手段とを備
えることを特徴とする。
【0503】発明2のソフトウェア利用法制御方式は、
スーパーユーザの存在しないソフトウェア利用法制御方
式であり、ソフトウェア利用法制御方式の全利用者が、
ソフトウェア利用法制御方式を介して、ソフトウェア利
用法制御方式のシステム資源に対するアクセス権を獲得
し、システム資源に対するアクセスを行うことを禁ずる
特権保護手段とを備えることを特徴とする。
【0504】発明3のソフトウェア利用法制御方式は、
利用権管理手段とソフトウェア管理手段(最小構成)に
特徴を有するものであり、ソフトウェア利用法制御方式
上で実行されるソフトウェア自身が、ソフトウェアの各
利用法(実行のされ方および二次利用の方法)に対応し
た情報(利用権情報)を管理する利用権管理手段と、そ
のソフトウェア自身を管理するソフトウェア管理手段と
を備えることを特徴とする。
【0505】発明4は、利用権情報の役割に特徴を有す
るものであり、発明3、または発明1かつ発明2かつ発
明3のソフトウェア利用法制御方式において、利用権情
報が、ソフトウェアの利用法を示す情報、ソフトウェア
の利用法に対する著作者の意図を示す情報、一つのソフ
トウェアと他のソフトウェアとを区別するための情報、
ソフトウェアを利用するための情報、ソフトウェアの利
用法を制御するための情報、ソフトウェアの利用法の履
歴を記録するための情報、ソフトウェアの利用履歴の情
報、ソフトウェアの利用に対する課金を制御するための
情報、あるいは、これらの情報を階層的あるいは非階層
的に結合させた情報の少なくとも一つであることを特徴
とする。
【0506】発明5は、利用権情報の実体に特徴を有す
るものであり、発明4のソフトウェア利用法制御方式に
おいて、利用権情報が、テキスト情報、音声情報、ビッ
トマップ情報、ストローク情報、静止画像情報、動画像
情報、バイナリ情報、プログラム情報、あるいは、これ
らのこれらの情報を階層的あるいは非階層的に結合させ
た情報の少なくとも一つであることを特徴とする。
【0507】発明6は、利用権制御手段のソフトウェア
管理手段へのアクセスに特徴を有するものであり、発明
5のソフトウェア利用法制御方式において、ソフトウェ
アを生成する、参照する、表示する、複写する、移動す
る、変更する、消去する、実行する、分解する、あるい
は、これらのアクセスを階層的あるいは非階層的に組み
合わせたアクセスを行う、複数のソフトウェアの全体あ
るいはその一部を互いに結合させる、複数のソフトウェ
アの全体あるいはその一部を互いに階層的あるいは非階
層的に組み合わせる、というアクセスの内の少なくとも
一つを行う利用権制御手段を備えることを特徴とする。
【0508】発明7は、利用権制御手段の利用権管理手
段へのアクセスに特徴を有するものであり、発明6のソ
フトウェア利用法制御方式において、利用権制御手段
が、利用権情報を生成する、参照する、表示する、複写
する、移動する、変更する、消去する、実行する、分解
する、あるいは、これらのアクセスを階層的あるいは非
階層的に組み合わせたアクセスを行う、複数の利用権情
報の全体あるいはその一部を互いに結合させる、複数の
利用権情報の全体あるいはその一部を互いに階層的ある
いは非階層的に組み合わせる、というアクセスの内の少
なくとも一つを行うことを特徴とする。
【0509】発明8は、認証情報管理手段に特徴を有す
るものであり、発明7のソフトウェア利用法制御方式に
おいて、ソフトウェアが利用された時点の状況を示すこ
とができる情報(認証情報)を管理する認証情報管理手
段を備えることを特徴とする。
【0510】発明9は、認証情報の実体に特徴を有する
ものであり、発明8のソフトウェア利用法制御方式にお
いて、認証情報が、少なくとも一人の特定個人を認証す
るための情報、少なくとも一台の特定装置を認証するた
めの情報、少なくとも一つのパスワードを認証するため
の情報の少なくとも一つであることを特徴とする。
【0511】発明10は、認証情報の実体に特徴を有す
るものであり、発明9記載のソフトウェア利用法制御方
式において、認証情報が、テキスト情報、音声情報、ビ
ットマップ情報、ストローク情報、静止画像情報、動画
像情報、バイナリ情報、プログラム情報、あるいは、こ
れらの情報を階層的あるいは非階層的に結合させた情報
の少なくとも一つであることを特徴とする。
【0512】発明11は、認証情報の性質に特徴を有す
るものであり、発明10のソフトウェア利用法制御方式
において、認証情報がユニークな情報であることを特徴
とする。
【0513】発明12は、利用権制御手段のソフトウェ
ア管理手段へのアクセス制御に特徴を有するものであ
り、発明10または発明11のソフトウェア利用法制御
方式において、利用権制御手段が、利用権情報と認証情
報の少なくとも一つを用いて、利用権制御手段自身のソ
フトウェア管理手段に対するアクセスを制御することを
特徴とする。
【0514】発明13は、利用権制御手段の利用法制御
方針(有、無、指定)に特徴を有するものであり、発明
12のソフトウェア利用法制御方式において、利用権制
御手段が、ソフトウェアに対するアクセスを、「無条件
にアクセスできる」、「絶対にアクセスできない」、
「指定された方法でアクセスできる」という制御方針の
少なくとも一つで制御することを特徴とする。
【0515】発明14は、利用法制御プログラムに特徴
を有するものであり、発明13のソフトウェア利用法制
御方式において、利用権制御手段が、ソフトウェアの利
用履歴、利用された時点の認証情報、利用に対する課金
履歴、利用に対する支払い履歴の少なくとも一つの情報
(利用履歴情報)を記録する手続きと、ソフトウェアの
利用履歴情報、現在の利用状況、利用された時点の認証
情報の少なくとも一つに応じて、ソフトウェアに対する
アクセスの可否を決定する手続きと、ソフトウェアの利
用履歴情報、現在の利用状況、利用された時点の認証情
報の少なくとも一つに応じて、ソフトウェアに対する指
定されたアクセスを実行する手続きとの少なくとも一つ
の手続き(利用法制御プログラム)を実行することを特
徴とする。
【0516】発明15は、利用履歴情報の管理に特徴を
有するものであり、発明14のソフトウェア利用法制御
方式において、利用権管理手段または利用権制御手段
が、利用履歴情報を管理する、あるいは、利用履歴情報
とソフトウェアの利用法とを関連付けて管理することを
特徴とする。
【0517】発明16は、利用法制御プログラムの管理
に特徴を有するものであり、発明15のソフトウェア利
用法制御方式において、利用権管理手段または利用権制
御手段が、利用法制御プログラムを管理する、あるい
は、利用法制御プログラムとソフトウェアの利用法とを
関連付けて管理することを特徴とする。
【0518】発明17は、利用権属性情報と利用権状態
情報に特徴を有するものであり、発明16のソフトウェ
ア利用法制御方式において、利用権管理手段が、利用権
制御手段のソフトウェアに対するアクセスの制御方針を
管理する、あるいは、利用権制御手段のソフトウェアに
対するアクセスの制御方針を示す情報とソフトウェアの
利用法とを関連付けて管理することを特徴とする。
【0519】発明18は、著作権管理手段とその役割に
特徴を有するものであり、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェア自身が、利用権制御
手段の利用権管理手段に対するアクセスを制御するため
の情報(著作権情報)を管理する著作権管理手段を備え
ることを特徴とする。
【0520】発明19は、著作権情報の実体に特徴を有
するものであり、発明3または発明18のソフトウェア
利用法制御方式において、著作権情報が、ソフトウェア
の利用法を編集する情報、ソフトウェアの利用法を編集
する条件を示す情報、ソフトウェアの作成者やソフトウ
ェアに対する著作権を有する者(著作権所有者)を示す
情報、ソフトウェアの著作権に対する著作者の意図を示
す情報、一つのソフトウェアと他のソフトウェアとを区
別するための情報、ソフトウェアの利用法の編集履歴を
記録するための情報、ソフトウェアの利用法の編集に対
する課金を制御するための情報、認証情報、これらの情
報を階層的あるいは非階層的に結合させた情報の少なく
とも一つであることを特徴とする。
【0521】発明20は、著作権制御手段に特徴を有す
るものであり、発明18または発明19のソフトウェア
利用法制御方式において、著作権情報と認証情報の少な
くとも一つを用いて、利用権制御手段の利用権管理手段
に対するアクセスを制御する著作権制御手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0522】発明21は、著作権制御手段のアクセス制
御方針に特徴を有するものであり、発明20のソフトウ
ェア利用法制御方式において、著作権制御手段が、著作
権制御手段自身あるいは利用権制御手段の、利用権情報
に対する編集を、「無条件に編集できる」、「絶対に編
集できない」、「指定された方法で編集できる」という
制御方針の少なくとも一つで制御することを特徴とす
る。
【0523】発明22は、著作権属性情報(自由、固
定、条件)に特徴を有するものであり、発明21のソフ
トウェア利用法制御方式において、著作権管理手段が、
利用権制御手段の利用権情報に対する編集の制御方針を
示す情報を管理することを特徴とする。
【0524】発明23は、特約情報に特徴を有するもの
であり、発明20のソフトウェア利用法制御方式におい
て、利用権制御手段が、利用権情報あるいはソフトウェ
ア管理手段の管理する情報に対するアクセスを行おうと
した状況において、著作権制御手段が、認証情報管理手
段に対するアクセスを行い、認証情報を検出すると同時
に、著作権管理手段に対するアクセスを行い、著作権情
報を検出し、検出された認証情報と著作権情報が規定さ
れた関係を持つことを認証することを特徴とする。
【0525】発明24は、認証情報による暗号化に特徴
を有するものであり、発明20のソフトウェア利用法制
御方式において、著作権制御手段または利用権制御手段
が、認証情報を鍵として、著作権情報、利用権情報、ソ
フトウェア管理手段の管理する情報の少なくとも一つを
暗号化することを特徴とする。
【0526】発明25は、特約情報に特徴を有するもの
であり、発明20のソフトウェア利用法制御方式におい
て、利用権制御手段が、利用権情報あるいはソフトウェ
ア管理手段の管理する情報に対するアクセスを行おうと
した状況において、著作権制御手段が、認証情報管理手
段に対するアクセスを行い、認証情報を検出し、検出さ
れた認証情報で、認証情報を鍵として著作権制御手段に
よって暗合化されている少なくとも一つの著作権情報を
復号化し、元の著作権情報に復号化されたかどうかを認
証することを特徴とする。
【0527】発明26は、著作権制御プログラムに特徴
を有するものであり、発明20のソフトウェア利用法制
御方式において、著作権制御手段が、利用権情報や著作
権情報の編集履歴、編集に対する課金履歴、編集された
時点のの認証情報、編集に対する支払い履歴の少なくと
も一つの情報(編集履歴情報)を記録する手続きと、利
用権情報や著作権情報の編集履歴、編集に対する課金履
歴、編集された時点の認証情報、編集に対する支払い履
歴、現在の利用状況の少なくとも一つに応じて、利用権
情報や著作権情報に対する編集の可否を決定する手続き
と、利用権情報や著作権情報の編集履歴、編集に対する
課金履歴、編集された時点の認証情報、編集に対する支
払い履歴、現在の利用状況の少なくとも一つに応じて、
利用権情報や著作権情報に対する指定された編集を実行
する手続きの少なくとも一つの手続き(利用法制御プロ
グラム)を実行することを特徴とする。
【0528】発明27は、著作権制御オブジェクトの管
理に特徴を有するものであり、発明26のソフトウェア
利用法制御方式において、著作権制御手段または著作権
管理手段が、著作権制御プログラムを管理することを特
徴とする。
【0529】発明28は、著作権状態情報に特徴を有す
るものであり、発明27のソフトウェア利用法制御方式
において、著作権制御プログラムにより決定される、利
用権制御手段の利用権情報に対する編集の可否を示す情
報を、著作権管理手段が管理することを特徴とする。
【0530】発明29は、著作権の無い著作物(自由)
などを扱う点に特徴を有するものであり、発明27のソ
フトウェア利用法制御方式において、ソフトウェアが複
写され、ソフトウェアの所有者が変更された場合に、著
作権制御手段が、著作権情報内の著作者を認証するため
の認証情報を、ソフトウェアの所有者の認証情報で置き
換えるか、著作権情報内の認証情報を消去するかの、い
ずれかの管理を行うことを特徴とする。
【0531】発明30は、ユーザプログラム(アプリケ
ーションプログラム)などを扱う点に特徴を有するもの
であり、発明3または発明20のソフトウェア利用法制
御方式において、利用権管理手段または利用権制御手段
が、ソフトウェアを利用するためのアプリケーションプ
ログラム(利用プログラム)を管理、実行することを特
徴とする。
【0532】発明31は、利用者IDで保護、実行され
る利用プログラムなどを扱う点に特徴を有するものであ
り、発明3または発明16のソフトウェア利用法制御方
式において、利用権制御手段が、利用プログラムを、他
のプログラムのアクセスから保護された実行単位として
実行し、各実行単位のアクセス権を示す実行単位IDと
して認証情報を利用することを特徴とする。
【0533】発明32は、著作者IDで保護される利用
法制御プログラム、著作権制御プログラムに特徴を有す
るものであり、発明20または発明27のソフトウェア
利用法制御方式において、利用権制御手段または著作権
制御手段が、利用法制御プログラムと、著作権制御プロ
グラムとを、他のプログラムのアクセスから保護された
実行単位として扱い、各実行単位のアクセス権を示す実
行単位IDとして著作権情報を利用することを特徴とす
る。
【0534】発明33は、利用者IDで保護される利用
法制御プログラム、著作権制御プログラム、ソフトウェ
アに特徴を有するものであり、発明21または発明27
のソフトウェア利用法制御方式において、著作権制御手
段が利用権制御手段の利用権情報の編集を、「無条件に
編集できる」という制御方針で制御する場合において、
利用権制御手段または著作権制御手段が、利用法制御プ
ログラムと、著作権制御プログラムと、ソフトウェアと
を、他のプログラムのアクセスから保護された実行単位
として扱い、各実行単位のアクセス権を示す実行単位I
Dとして認証情報を利用することを特徴とする。
【0535】発明34は、実行単位IDとしての著作権
情報の実体に特徴を有するものであり、発明31、発明
32または発明33のソフトウェア利用法制御方式にお
いて、利用プログラムと、利用法制御プログラムと、著
作権制御プログラムと、ソフトウェアの実行単位IDと
して利用される著作権情報や認証情報が、特定個人に対
応した個人ID、特定装置に対応した装置ID、特定ソ
フトウェアに対応したソフトウェアIDの少なくとも一
つであることを特徴とする。
【0536】発明35は、プログラムとデータを別々に
保護するOSに特徴を有するものであり、発明27また
は発明20のソフトウェア利用法制御方式において、プ
ログラムと、プログラムによってアクセスされるデータ
とを、利用権制御手段または著作権制御手段が、分離さ
れた実行単位として別個に保護することを特徴とする。
【0537】発明36は、実行単位IDによるプログラ
ムのデータへのアクセス管理に特徴を有するものであ
り、発明27または発明35のソフトウェア利用法制御
方式において、実行単位として別個に保護された、少な
くとも一つのプログラムと、少なくとも一つのデータと
が、異なる実行単位IDを有する場合に、利用権制御手
段または著作権制御手段が、プログラムのデータに対す
るアクセスを禁止することを特徴とする。
【0538】発明37は、実行単位IDによるプログラ
ムのデータへのアクセス管理に特徴を有するものであ
り、発明36のソフトウェア利用法制御方式において、
実行単位として別個に保護された、少なくとも一つのプ
ログラムと、少なくとも一つのデータとが、同一の実行
単位IDを有する場合に、利用権制御手段または著作権
制御手段が、プログラムのデータに対するアクセスを許
可することを特徴とする。
【0539】発明38は、同一の実行単位IDを有する
プログラム、データのグループ管理に特徴を有するもの
であり、発明37のソフトウェア利用法制御方式におい
て、利用権制御手段または著作権制御手段が、同一の実
行単位IDを有するプログラムとデータとを一つのグル
ープにまとめて管理し、同一グループ内の任意のプログ
ラムやデータから、同一グループに属する全てのプログ
ラムとデータを検索できることを特徴とする。
【0540】発明39は、認証情報管理手段のICカー
ド化に特徴を有するものであり、発明8または発明10
のソフトウェア利用法制御方式において、認証情報管理
手段が、情報処理装置本体から着脱可能であることを特
徴とする。
【0541】発明40は、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェアを管理するためのソ
フトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用され方と1
つ以上のソフトウェアを関連させて管理するための利用
権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段
に管理された情報を参照して、ソフトウェアの利用のさ
れ方を制御するための利用権制御手段と、利用者が利用
要求を入力するための入力手段とを備えたソフトウェア
利用法制御方式であって、前記利用権制御手段は、利用
者がアクセスしたソフトウェアの量に応じて課金の額を
決定する課金金額設定手段を具備したことを特徴とす
る。
【0542】発明41は、発明11に関するとともに広
告自動表示に特徴を有するものであり、発明16のソフ
トウェア利用法制御方式において、ソフトウェアを管理
するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利
用のされ方およびソフトウェアの構造と1つ以上のソフ
トウェアを関連させて管理するための利用権管理手段
と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段に管理され
た情報を参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御
するための利用権制御手段と、利用者が利用要求を入力
するための入力手段と、ソフトウェアを提示するための
情報提示手段とを備えたソフトウェア利用法制御方式で
あって、前記利用権制御手段は、ソフトウェアの構造を
参照してソフトウェアの提示の制御を行うことを特徴と
する。
【0543】発明42は、発明12に関するとともに広
告特別課金に特徴を有するものであり、発明16のソフ
トウェア利用法制御方式において、ソフトウェアを管理
するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利
用され方およびソフトウェアの構造と1つ以上のソフト
ウェアを関連させて管理するための利用権管理手段と、
ソフトウェア管理手段と利用権管理手段に管理された情
報を参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御する
ための利用権制御手段と、利用者が利用要求を入力する
ための入力手段とを備えたソフトウェア利用法制御方式
であって、前記利用権制御手段は、ソフトウェアの構造
を参照して課金の額を決定する課金金額設定手段を具備
したことを特徴とする。
【0544】発明43は、発明15に関するとともに一
括課金に特徴を有するものであり、発明16のソフトウ
ェア利用法制御方式において、ソフトウェアを管理する
ためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用さ
れ方およびソフトウェアの構造と1つ以上のソフトウェ
アを関連させて管理するための利用権管理手段と、ソフ
トウェア管理手段と利用権管理手段に管理された情報を
参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御するため
の利用権制御手段と、利用者が利用要求を入力するため
の入力手段とを備えたソフトウェア利用法制御方式であ
って、前記利用権制御手段は、ソフトウェアの構造を参
照して課金の額を決定する課金金額設定手段を具備した
ことを特徴とする。
【0545】発明44は、発明16に関するとともに経
時方式課金に特徴を有するものであり、発明16のソフ
トウェア利用法制御方式において、ソフトウェアを管理
するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの利
用され方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理す
るための利用権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利
用権管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウェ
アの利用のされ方を制御するための利用権制御手段と、
利用者が利用要求を入力するための入力手段とを備えた
ソフトウェア利用法制御方式であって、前記利用権制御
手段は、利用者がアクセスしたソフトウェアに付与され
た日時に応じて課金の額を決定する課金金額設定手段を
具備したことを特徴とする。
【0546】発明45は、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェアを管理するためのソ
フトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用され方と1
つ以上のソフトウェアを関連させて管理するための利用
権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段
に管理された情報を参照して、ソフトウェアの利用のさ
れ方を制御するための利用権制御手段と、利用者が利用
要求を入力するための入力手段とを備えたソフトウェア
利用法制御方式であって、前記利用権制御手段は、利用
者が利用したときに、著作権の所在をあきらかにした付
加情報をソフトウェアに重畳するための付加情報重畳手
段を具備したことを特徴とする。
【0547】発明46は、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェアを管理するためのソ
フトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用され方と1
つ以上のソフトウェアを関連させて管理するための利用
権管理手段と、利用権管理手段が管理する情報の制御を
行う権利情報を管理するための著作権管理手段と、ソフ
トウェア管理手段と利用権管理手段に管理された情報を
参照して、ソフトウェアの利用のされ方を制御するため
の利用権制御手段と、著作権管理手段と利用権管理手段
に管理された情報を参照して、ソフトウェアの作者と利
用者を明確に制御するための著作権制御手段と、利用者
が利用要求を入力するための入力手段と、利用権制御手
段は、利用者が利用したときに、著作権の所在をあきら
かにした付加情報をソフトウェアに重畳するための付加
情報重畳手段とを具備したソフトウェア利用法制御方式
であって、著作権制御手段がソフトウェアの作者である
と認識した利用者だけが、利用権管理手段および付加情
報生成手段、付加情報重畳提示手段の保持している内容
を書き換えられるようにしたことを特徴とする。
【0548】発明47は、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェアを管理するためのソ
フトウェア管理手段と、ソフトウェアの利用され方と1
つ以上のソフトウェアを関連させて管理するための利用
権管理手段と、ソフトウェア管理手段と利用権管理手段
に管理された情報を参照して、ソフトウェアの利用のさ
れ方を制御するための利用権制御手段と、利用者が利用
要求を入力するための入力手段と、前記利用権制御手段
は、著作権の所在をあきらかにした付加情報をソフトウ
ェアに重畳するための付加情報重畳手段を具備したソフ
トウェア利用法制御方式であって、ソフトウェアの複写
あるいは変更の権利を有する利用者がソフトウェアを複
写あるいは変更したときの分量を計測するソフトウェア
利用量計測手段と、前記ソフトウェア利用量計測手段が
計測したソフトウェア利用量に応じて、前記付加情報重
畳手段を制御することを特徴とする。
【0549】発明48は、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェアのソフトウェアを管
理するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの
利用され方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理
するための利用権管理手段と、ソフトウェア管理手段と
利用権管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウ
ェアの利用のされ方を制御するための利用権制御手段
と、利用者の認証情報を管理する認証情報管理手段と、
利用者が利用要求を入力するための入力手段と、利用可
能となったソフトウェアを提示するための提示手段とを
具備したソフトウェア利用法制御方式であって、利用者
のプロフィールに対応してソフトウェアの提示方法を制
御する資格対応制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0550】発明49は、発明16のソフトウェア利用
法制御方式において、ソフトウェアのソフトウェアを管
理するためのソフトウェア管理手段と、ソフトウェアの
利用され方と1つ以上のソフトウェアを関連させて管理
するための利用権管理手段と、ソフトウェア管理手段と
利用権管理手段に管理された情報を参照して、ソフトウ
ェアの利用のされ方を制御するための利用権制御手段
と、利用者が利用要求を入力するための入力手段と、利
用可能となったソフトウェアを提示するための提示手段
とを具備したソフトウェア利用法制御方式であって、ソ
フトウェアの利用回数を計数する利用計数手段と、利用
計数手段が計数した利用回数に基づいて、ソフトウェア
の提示方法を制御する利用回数対応制御手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0551】発明50は、端末による参照制御を行う点
に特徴を有するものであり、アクセス権を獲得した利用
者だけがソフトウェアにアクセスできるソフトウェア利
用法制御方式において、ソフトウェア自身を管理するソ
フトウェア管理手段と、表示方法に対応したソフトウェ
アの提示の可否の情報を管理するソフトウェア表示管理
手段と、利用者からアクセスがあったときに、利用者の
端末の提示能力情報を知るための提示能力告知手段と、
前記提示能力告知手段が得た利用者の端末の表示能力と
ソフトウェア提示管理手段が管理する表示可否情報を参
照し、ソフトウェアへのアクセスの可否を制御する利用
権制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0552】発明51は、処理途中に発生する失敗作の
扱いに特徴を有するものであり、アクセス権を獲得した
利用者だけがソフトウェアにアクセスできるソフトウェ
ア利用法制御方式において、作成途中のソフトウェアあ
るいはソフトウェアのバックアップがアクセス権のない
利用者が利用できるようなシステム資源に格納されるこ
とを禁ずる保護手段を具備したことを特徴とする。
【0553】発明52は、ベストセラーの集計等を知ら
せる機能を有する点に特徴を有するものであり、アクセ
ス権を獲得した利用者だけがソフトウェアにアクセスで
きるソフトウェア利用法制御方式において、ソフトウェ
ア自身を管理するソフトウェア管理手段と、ソフトウェ
アの著作者の名前およびソフトウェアを他のソフトウェ
アと区別するための識別情報および利用履歴情報を管理
する利用権管理手段と、利用者のソフトウェアのアクセ
スの制御および前記利用権管理手段が管理する利用履歴
情報の告知を行なうための利用権制御手段と、前記利用
権制御手段が告知した利用履歴情報を集計処理する集計
手段と、前記集計手段の集計結果をソフトウェア利用法
制御方式を利用する利用者に知らせるための広報手段を
具備したことを特徴とする。
【0554】
【発明の効果】本ソフトウェア利用法制御機構によれ
ば、ソフトウェアの著作権所有者の意図した通りにソフ
トウェアが利用されるように、著作権所有者が、ソフト
ウェア毎にソフトウェアの利用法を利用状況に応じた利
用法を予め指定し、複製などの再配布や、切り張りなど
の再構成といったソフトウェアの二次利用が行われる場
合においても、利用状況に応じて、指定通りの複製や切
り張りのされ方がなされるように、ソフトウェアの利用
法を制御することができる。
【0555】さらに、本ソフトウェア利用法制御機構を
PCのようなプログラマブルなシステム上で実現する場
合、本特権保護機構によれば、本ソフトウェア利用法制
御機構内の保護されるべきシステム資源を、不正なアク
セスから保護し、従来のOS環境あるいはマルチOS環
境においても、他のOSからソフトウェア利用法制御機
構内のシステム資源を適正に保護することができる。
【0556】また、本資源保護装置によれば、複数のO
Sを並列に実行することができるマルチOS環境を実現
し、あるOSから、他のOSに対応したアプリケーショ
ンを起動することができ、互いのOSに対応したシステ
ム資源を保護しつつ、OS間のアプリケーションの実行
透過性を実現することができる。そして、特定のOS上
で実現される本ソフトウェア利用法制御機構に準拠下ソ
フトウェアを、PC上で実行可能な他のOSから実行す
ることができる。さらに、既存のOSを本ソフトウェア
利用法制御機構に移植する作業を行うことなく、既存の
OSの機能を、本ソフトウェア利用法制御機構から利用
することができる。
【0557】本特権保護機構によれば、システムの利用
者がOSを介して全てのシステム資源に対するOSと同
等のアクセス権(いわゆる特権)を獲得することを禁止
することができる。従って、このOSの管理すべきシス
テム資源を、本方式を適用したOSの動作環境下では、
利用者の不法なアクセスから保護することができる。一
方、本発明(請求項8)に係るソフトウェア利用法制御
システムによれば、各ソフトウェア利用法制御装置は、
新しい利用法に関する利用法制御プログラムを追加する
場合、利用者がインストールしなくても、該当利用法制
御プログラムがない場合は自動的に他の装置から複写し
てくるので、利用者へ負担を掛けることなしに、ヴァー
ジョンアップを行い、新しい利用法に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の概要図
【図2】実施例1の概略構成図
【図3】実施例1をCPUとコプロセッサから構成した
場合の概略構成図
【図4】実施例1の処理の流れ図
【図5】実施例2の概略構成図
【図6】実施例2の利用権管理部と利用権制御部の概略
構成図
【図7】実施例2の利用権管理部と利用権制御部の他の
概略構成図
【図8】実施例2の利用権管理部と利用権制御部のさら
に他の概略構成図
【図9】実施例2の利用権管理部のさらに他の概略構成
【図10】実施例3の概略構成図
【図11】実施例3のソフトウェア管理部と利用権管理
部の概略構成図
【図12】実施例4の概略構成図
【図13】実施例4の著作権管理部と著作権制御部の概
略構成図
【図14】実施例4の著作権管理部と著作権制御部の他
の概略構成図
【図15】実施例4の著作権管理部と著作権制御部のさ
らに他の概略構成図
【図16】実施例4の著作権管理部のさらに他の概略構
成図
【図17】実施例5の概略構成図
【図18】実施例5の処理の流れ図
【図19】実施例6の概略構成図
【図20】実施例7の概略構成図
【図21】実施例7の処理の流れ図
【図22】実施例7の著作物データ管理テーブルの例
【図23】実施例7の著作物データ管理テーブルの例
【図24】実施例7の著作物データ管理テーブルの例
【図25】実施例7の他の処理の流れ図
【図26】実施例7の著作物データ管理テーブルの例
【図27】実施例8の概略構成図
【図28】実施例8の処理の流れ図
【図29】実施例8のソフトウェアの構造の例
【図30】実施例8の他の処理の流れ図
【図31】実施例8の提示の一例
【図32】実施例8のさらに他の処理の流れ図
【図33】実施例8の他の処理の流れ図
【図34】実施例8の他の処理の流れ図
【図35】実施例9の概略構成図
【図36】実施例9の処理の流れ図
【図37】実施例9のソフトウェアの構成の一例
【図38】実施例9の画面の一例
【図39】実施例9の画面の一例
【図40】実施例9の画面の一例
【図41】実施例9の処理の流れ図
【図42】実施例9の他の処理の流れ図
【図43】実施例9のさらに他の処理の流れ図
【図44】実施例9のさらに他の処理の流れ図
【図45】実施例10の概略構成図
【図46】実施例10の利用権制御部の処理の流れ図
【図47】実施例10の複写管理部の処理の流れ図
【図48】実施例10の課金金額設定部の処理の流れ図
【図49】実施例10のソフトウェアの構成の一例
【図50】実施例10のソフトウェアの構成の他の例
【図51】実施例10のさらに他の処理の流れ図
【図52】実施例10のソフトウェアの構成のさらに他
の例
【図53】実施例10の画面例
【図54】実施例10のソフトウェアの構成のさらに他
の例
【図55】実施例10の他の画面例
【図56】実施例10のソフトウェアの構成のさらに他
の例
【図57】実施例11の概略構成図
【図58】実施例11の処理の流れ図
【図59】実施例11の課金金額設定の処理の流れ図
【図60】実施例12の概略構成図
【図61】実施例12の処理の流れ図
【図62】実施例12の付加情報生成表
【図63】実施例12の付加情報提示表
【図64】実施例12の画面例
【図65】実施例13の概略構成図
【図66】実施例13の処理の流れ図
【図67】実施例14の概略構成図
【図68】実施例14の処理の流れ図
【図69】実施例15の概略構成図
【図70】実施例15の処理の流れ図
【図71】実施例15の資格対応表の一例
【図72】実施例15の資格対応表の一例
【図73】実施例15の資格対応表の一例
【図74】実施例15の画面の例
【図75】実施例16の概略構成図
【図76】実施例16の処理の流れ図
【図77】実施例17の概略構成図
【図78】実施例17の処理の流れ図
【図79】提示能力情報の記憶の一例を示す図
【図80】ソフトウェア提示条件の一例を示す図
【図81】実施例17の変形例の概略構成図
【図82】提示能力情報の一例を示す図
【図83】実施例18の概略構成図
【図84】実施例18の利用権制御部の処理の流れ図
【図85】ファイル読みだしポインタの一例を示す図
【図86】実施例19の概略構成図
【図87】実施例19の利用権制御部の処理の流れ図
【図88】実施例19の集計処理部の処理の流れ図
【図89】実施例19の利用権管理部の概略構成図
【図90】実施例19の集計処理部に与える情報の一例
を示す図
【図91】実施例19の出力の一例を示す図
【図92】実施例20の概略構成図
【図93】実施例20の利用権管理部と利用権制御部の
概略構成図
【図94】実施例20の入力部における表示の一例を示
す図
【図95】表示が選択された場合の利用権制御部の処理
の流れ示す図
【図96】参照を行う利用法制御プログラムの処理の流
れを示す図
【図97】複写を行う利用法制御プログラムの処理の流
れを示す図
【図98】実施例21の概略構成図
【図99】入力部における表示の一例を示す図
【図100】削除を行う利用権制御部プログラムの処理
の流れを示す図
【図101】課金金額情報の一例を示す図
【図102】実施例22の概略構成図
【図103】実施例22の利用権制御部内部と利用権管
理部内部に保存されている情報を表す図
【図104】実施例22の処理の流れを示す図
【図105】実施例23の概略構成図
【図106】実施例23の利用権制御部内部と利用権管
理部内部に保存されている情報を表す図
【図107】実施例23の処理の流れを示す図
【符号の説明】
1,101…ソフトウェア管理部、2,102,280
2…利用権管理部、3…著作権管理部、4,104,2
804…利用権制御部、5…著作権制御部、6…認証情
報管理部、7…特権保護部、8…資源保護部、9…シス
テム検査部、10…システム資源保護部、11…OS実
行部、12…システム資源アクセス部、13…システム
資源保護情報管理部、14…OS情報管理部、15…シ
ステム資源、16,116,2816…入力部、17…
プログラム実行部、18…実行単位検査部、119,2
819…情報提示部、20,120…課金金額設定部、
421…複写管理部、522…計時部、623…付加情
報生成部、624…付加情報重畳提示部、825…利容
量計測部、826…些少省略指定部、927…資格対応
制御部、1028…利用計数部、1029…利用回数対
応制御部、35…CPU、36…コプロセッサ、284
4…利用法制御プログラム存在検知部、2845…著作
物情報管理部、2846…利用法制御プログラム授受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村谷 博文 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システムで実行させるオペレーティングシ
    ステム毎にシステム資源に対するアクセス権を指定する
    ための情報を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された情報に基づいてオペレーティ
    ングシステムのシステム資源に対するアクセスを制御す
    る手段とを備えることを特徴とする資源保護装置。
  2. 【請求項2】利用者からの入力を受け付ける手段と、 全てのシステム資源に対するアクセス権を有するプログ
    ラムを実行する手段と、 前記利用者からの入力により前記プログラムを実行する
    ことを禁止する手段とを備えることを特徴とする特権保
    護装置。
  3. 【請求項3】ソフトウェアと、このソフトウェアの実行
    のされ方および二次利用の方法の少なくとも一方に対応
    した利用権情報とを組にして記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された利用権情報に従って前記ソフ
    トウェアを利用する手段とを備えることを特徴とするソ
    フトウェア利用法制御装置。
  4. 【請求項4】前記利用権情報は、少なくとも一つのプロ
    グラムを含んでおり、このプログラムを実行することに
    より前記ソフトウェアを利用するものであることを特徴
    とする請求項3に記載のソフトウェア利用法制御装置。
  5. 【請求項5】前記利用権情報は、ソフトウェアに対応し
    たソフトウェアIDを含んでおり、 前記利用権情報に含まれている、前記ソフトウェアを利
    用するためのプログラムが、前記ソフトウェアIDを有
    するソフトウェアに対するアクセス権利を有するプログ
    ラムとして実行されることを特徴とする請求項4に記載
    のソフトウェア利用法制御装置。
  6. 【請求項6】特定のソフトウェアと組にして記憶されて
    いる前記利用権情報に含まれている、前記ソフトウェア
    を利用するためのプログラムを、他のソフトウェアから
    参照する参照手段を備えることを特徴とする請求項4に
    記載のソフトウェア利用法制御装置。
  7. 【請求項7】特定のソフトウェアと組にして記憶されて
    いる前記利用権情報に含まれている、前記ソフトウェア
    を利用するためのプログラムが、他のソフトウェアから
    実行される場合に、プログラムを呼び出す側のソフトウ
    ェアのソフトウェアIDを検査する検査手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のソフトウェア利用法制
    御装置。
  8. 【請求項8】複数の請求項3に記載のソフトウェア利用
    法制御装置と、これらソフトウェア利用法制御装置相互
    間を接続する通信手段とを備えたソフトウェア利用法制
    御システムにおいて、 前記ソフトウェア利用法制御装置夫々は、 外部から所定のソフトウェアに対する所定の利用のし方
    による利用要求を受け付ける手段と、 前記利用権情報にて指示される格納位置に前記ソフトウ
    ェアの利用法を制御する利用法制御プログラムを格納す
    るための格納手段と、 前記利用要求に対応する前記利用法制御プログラムが前
    記格納手段に格納されているか否かを前記利用権情報を
    参照して判定する判定手段と、 前記判定手段による判定の結果、前記格納手段に前記利
    用法制御プログラムが格納されていないと判定された場
    合に、前記利用法制御プログラムを有する他の前記ソフ
    トウェア利用法制御装置から当該利用法制御プログラム
    を複写する複写手段とを備えたことを特徴とするソフト
    ウェア利用法制御システム。
JP6158213A 1994-03-29 1994-06-17 資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム Pending JPH07319691A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6158213A JPH07319691A (ja) 1994-03-29 1994-06-17 資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム
US08/880,396 US5968175A (en) 1994-03-29 1997-06-23 Software use method control system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-81102 1994-03-29
JP8110294 1994-03-29
JP6158213A JPH07319691A (ja) 1994-03-29 1994-06-17 資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004291906A Division JP2005100422A (ja) 1994-03-29 2004-10-04 ソフトウェア利用法制御装置及びソフトウェア利用法制御システム
JP2005004505A Division JP2005190489A (ja) 1994-03-29 2005-01-11 特権保護装置及びシステム検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07319691A true JPH07319691A (ja) 1995-12-08

Family

ID=26422142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6158213A Pending JPH07319691A (ja) 1994-03-29 1994-06-17 資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5968175A (ja)
JP (1) JPH07319691A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207948A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Hitachi Ltd 情報提供装置及び情報提供方法
JPH11212881A (ja) * 1998-01-30 1999-08-06 Pfu Ltd 情報受配信システム
JP2000293439A (ja) * 1999-04-06 2000-10-20 Fujitsu Ltd コンテンツ利用制御システム、コンテンツ利用装置およびその利用方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001209726A (ja) * 2000-11-02 2001-08-03 Fujitsu Ltd ライセンスサーバ、著作権者システム、利用者システム、システム、記録媒体およびコンテンツ利用制御方法
JP2002099808A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および装置
JP2002366442A (ja) * 2001-06-11 2002-12-20 Sanyo Electric Co Ltd データ端末装置およびデータ記録装置
JP2008510219A (ja) * 2004-08-13 2008-04-03 インカエントワークス インク ネットワークを介して個人携帯端末にデータを伝送する方法及びそのシステム
JP2008521121A (ja) * 2004-11-24 2008-06-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ セキュリティスコアに基づく復号/暗号解読
US7395245B2 (en) 2001-06-07 2008-07-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Content usage management system and server used in the system
JP2008287729A (ja) * 1996-05-15 2008-11-27 Intertrust Technologies Corp 閉鎖、接続された機器における記憶媒体電子権利管理用の暗号法の方法、機器およびシステム
JP2009543218A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 アギア システムズ インコーポレーテッド コピー・プロテクトされたコンテンツの複数のデバイスにおける消費を可能にするためのシステムおよび方法
US7739659B2 (en) 2004-05-24 2010-06-15 Sony Corporation Information processing apparatus, executability determining method, and computer program for the same
JP2010170563A (ja) * 2002-08-28 2010-08-05 Qualcomm Inc 無線デバイス動作に対する料金請求システム
JP2011090701A (ja) * 1996-03-22 2011-05-06 Vulcan Patents Llc 表示装置の近傍にいる人の周辺に対する注意を引きつけるためのアテンションマネージャ
US8429244B2 (en) 2000-01-28 2013-04-23 Interval Licensing Llc Alerting users to items of current interest
US9143622B2 (en) 2006-02-17 2015-09-22 Qualcomm Incorporated Prepay accounts for applications, services and content for communication devices
US9185234B2 (en) 2006-02-22 2015-11-10 Qualcomm Incorporated Automated account mapping in a wireless subscriber billing system
US9185538B2 (en) 2005-05-31 2015-11-10 Qualcomm Incorporated Wireless subscriber application and content distribution and differentiated pricing
US9203923B2 (en) 2001-08-15 2015-12-01 Qualcomm Incorporated Data synchronization interface
US9232077B2 (en) 2003-03-12 2016-01-05 Qualcomm Incorporated Automatic subscription system for applications and services provided to wireless devices
US9350875B2 (en) 2005-05-31 2016-05-24 Qualcomm Incorporated Wireless subscriber billing and distribution
JP2016529590A (ja) * 2013-06-17 2016-09-23 シンクエーティー カンパニー リミテッドThinkat Co., Ltd. 電話認証基盤の情報流出防止方法及びシステム
US10009743B2 (en) 2001-08-13 2018-06-26 Qualcomm Incorporated System and method for providing subscribed applications on wireless devices over a wireless network
US10043170B2 (en) 2004-01-21 2018-08-07 Qualcomm Incorporated Application-based value billing in a wireless subscriber network

Families Citing this family (106)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7859551B2 (en) 1993-10-15 2010-12-28 Bulman Richard L Object customization and presentation system
US7036019B1 (en) 1994-04-01 2006-04-25 Intarsia Software Llc Method for controlling database copyrights
JPH07271865A (ja) 1994-04-01 1995-10-20 Mitsubishi Corp データベース著作権管理方法
US6744894B1 (en) 1994-04-01 2004-06-01 Mitsubishi Corporation Data management system
US7302415B1 (en) 1994-09-30 2007-11-27 Intarsia Llc Data copyright management system
US6424715B1 (en) 1994-10-27 2002-07-23 Mitsubishi Corporation Digital content management system and apparatus
EP0715241B1 (en) 1994-10-27 2004-01-14 Mitsubishi Corporation Apparatus for data copyright management system
EP0709760B1 (en) 1994-10-27 2006-05-31 Intarsia Software LLC Data copyright management system
US8595502B2 (en) 1995-09-29 2013-11-26 Intarsia Software Llc Data management system
US7801817B2 (en) 1995-10-27 2010-09-21 Makoto Saito Digital content management system and apparatus
IL123512A0 (en) * 1998-03-02 1999-03-12 Security 7 Software Ltd Method and agent for the protection against hostile resource use access
US7503072B2 (en) * 1998-04-29 2009-03-10 Microsoft Corporation Hardware ID to prevent software piracy
JP4763866B2 (ja) 1998-10-15 2011-08-31 インターシア ソフトウェア エルエルシー 2重再暗号化によりデジタルデータを保護する方法及び装置
US7191153B1 (en) * 1999-09-10 2007-03-13 Dphi Acquisitions, Inc. Content distribution method and apparatus
US7383233B1 (en) * 1999-12-03 2008-06-03 General Electric Company Method of designing an electronic transaction system
US6460140B1 (en) * 1999-12-30 2002-10-01 Starnet Communications Corporation System for controlling the use of licensed software
JP2001309099A (ja) * 2000-04-21 2001-11-02 Sharp Corp 画像処理装置およびその管理システム
US7958213B1 (en) * 2000-09-21 2011-06-07 Siemens Enterprise Communications, Inc. Processing electronic messages
US7099026B1 (en) 2000-10-17 2006-08-29 International Business Machines Corporation Unique printer pass code system and method
JP4714980B2 (ja) * 2000-10-17 2011-07-06 ソニー株式会社 コンテンツ受信装置及びコンテンツ受信方法
US7392287B2 (en) 2001-03-27 2008-06-24 Hemisphere Ii Investment Lp Method and apparatus for sharing information using a handheld device
US8275716B2 (en) 2001-05-31 2012-09-25 Contentguard Holdings, Inc. Method and system for subscription digital rights management
US7725401B2 (en) 2001-05-31 2010-05-25 Contentguard Holdings, Inc. Method and apparatus for establishing usage rights for digital content to be created in the future
US6876984B2 (en) 2001-05-31 2005-04-05 Contentguard Holdings, Inc. Method and apparatus for establishing usage rights for digital content to be created in the future
US7146340B1 (en) * 2001-07-25 2006-12-05 Novell, Inc. Method and systems for licensing electronic data
JP2003076432A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Nec Corp プログラム実行装置及びそれに用いるプログラム実行方法並びにそのプログラム
JP2003140972A (ja) * 2001-11-08 2003-05-16 Nec Corp プログラム実行装置及びプログラム実行方法並びにそれを用いた携帯端末及び情報提供システム
WO2003093961A2 (en) * 2002-05-02 2003-11-13 Shieldip, Inc. Method and apparatus for protecting information and privacy
US7539680B2 (en) * 2002-05-10 2009-05-26 Lsi Corporation Revision control for database of evolved design
EP1422622A3 (en) * 2002-11-15 2007-07-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus, method and program for contention arbitration
GB0226874D0 (en) * 2002-11-18 2002-12-24 Advanced Risc Mach Ltd Switching between secure and non-secure processing modes
US7716474B2 (en) * 2003-05-12 2010-05-11 Byteblaze, Inc. Anti-piracy software protection system and method
CA2776354A1 (en) 2003-06-05 2005-02-24 Intertrust Technologies Corporation Interoperable systems and methods for peer-to-peer service orchestration
US8499358B2 (en) * 2003-09-12 2013-07-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Program executing processing and controlling
US8732644B1 (en) 2003-09-15 2014-05-20 Nvidia Corporation Micro electro mechanical switch system and method for testing and configuring semiconductor functional circuits
US8775997B2 (en) 2003-09-15 2014-07-08 Nvidia Corporation System and method for testing and configuring semiconductor functional circuits
US8775112B2 (en) 2003-09-15 2014-07-08 Nvidia Corporation System and method for increasing die yield
US8711161B1 (en) 2003-12-18 2014-04-29 Nvidia Corporation Functional component compensation reconfiguration system and method
JP2005275839A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Nec Corp ソフトウェア利用許可方法及びシステム
SE526829C2 (sv) * 2004-03-30 2005-11-08 Scania Cv Ab Arrangemang, motorfordon, sätt och datorprogram för att ge tillträde till elektroniska styrenheter
US7711977B2 (en) * 2004-04-15 2010-05-04 Raytheon Company System and method for detecting and managing HPC node failure
US8723231B1 (en) 2004-09-15 2014-05-13 Nvidia Corporation Semiconductor die micro electro-mechanical switch management system and method
US8711156B1 (en) 2004-09-30 2014-04-29 Nvidia Corporation Method and system for remapping processing elements in a pipeline of a graphics processing unit
US8385589B2 (en) * 2008-05-15 2013-02-26 Berna Erol Web-based content detection in images, extraction and recognition
US8156116B2 (en) * 2006-07-31 2012-04-10 Ricoh Co., Ltd Dynamic presentation of targeted information in a mixed media reality recognition system
US8184155B2 (en) 2007-07-11 2012-05-22 Ricoh Co. Ltd. Recognition and tracking using invisible junctions
US7639387B2 (en) * 2005-08-23 2009-12-29 Ricoh Co., Ltd. Authoring tools using a mixed media environment
US8276088B2 (en) 2007-07-11 2012-09-25 Ricoh Co., Ltd. User interface for three-dimensional navigation
US7672543B2 (en) * 2005-08-23 2010-03-02 Ricoh Co., Ltd. Triggering applications based on a captured text in a mixed media environment
US8856108B2 (en) 2006-07-31 2014-10-07 Ricoh Co., Ltd. Combining results of image retrieval processes
US8335789B2 (en) 2004-10-01 2012-12-18 Ricoh Co., Ltd. Method and system for document fingerprint matching in a mixed media environment
US8195659B2 (en) 2005-08-23 2012-06-05 Ricoh Co. Ltd. Integration and use of mixed media documents
US8510283B2 (en) 2006-07-31 2013-08-13 Ricoh Co., Ltd. Automatic adaption of an image recognition system to image capture devices
US8838591B2 (en) 2005-08-23 2014-09-16 Ricoh Co., Ltd. Embedding hot spots in electronic documents
US8144921B2 (en) 2007-07-11 2012-03-27 Ricoh Co., Ltd. Information retrieval using invisible junctions and geometric constraints
US7702673B2 (en) 2004-10-01 2010-04-20 Ricoh Co., Ltd. System and methods for creation and use of a mixed media environment
US8176054B2 (en) * 2007-07-12 2012-05-08 Ricoh Co. Ltd Retrieving electronic documents by converting them to synthetic text
US7991778B2 (en) * 2005-08-23 2011-08-02 Ricoh Co., Ltd. Triggering actions with captured input in a mixed media environment
US7970171B2 (en) 2007-01-18 2011-06-28 Ricoh Co., Ltd. Synthetic image and video generation from ground truth data
US7551780B2 (en) * 2005-08-23 2009-06-23 Ricoh Co., Ltd. System and method for using individualized mixed document
US9373029B2 (en) 2007-07-11 2016-06-21 Ricoh Co., Ltd. Invisible junction feature recognition for document security or annotation
US8086038B2 (en) 2007-07-11 2011-12-27 Ricoh Co., Ltd. Invisible junction features for patch recognition
US8949287B2 (en) * 2005-08-23 2015-02-03 Ricoh Co., Ltd. Embedding hot spots in imaged documents
US9530050B1 (en) 2007-07-11 2016-12-27 Ricoh Co., Ltd. Document annotation sharing
US9405751B2 (en) * 2005-08-23 2016-08-02 Ricoh Co., Ltd. Database for mixed media document system
US8156427B2 (en) 2005-08-23 2012-04-10 Ricoh Co. Ltd. User interface for mixed media reality
US7917554B2 (en) 2005-08-23 2011-03-29 Ricoh Co. Ltd. Visibly-perceptible hot spots in documents
US7812986B2 (en) * 2005-08-23 2010-10-12 Ricoh Co. Ltd. System and methods for use of voice mail and email in a mixed media environment
US7885955B2 (en) 2005-08-23 2011-02-08 Ricoh Co. Ltd. Shared document annotation
US8369655B2 (en) 2006-07-31 2013-02-05 Ricoh Co., Ltd. Mixed media reality recognition using multiple specialized indexes
US8005831B2 (en) * 2005-08-23 2011-08-23 Ricoh Co., Ltd. System and methods for creation and use of a mixed media environment with geographic location information
US8332401B2 (en) 2004-10-01 2012-12-11 Ricoh Co., Ltd Method and system for position-based image matching in a mixed media environment
US10192279B1 (en) 2007-07-11 2019-01-29 Ricoh Co., Ltd. Indexed document modification sharing with mixed media reality
US8825682B2 (en) * 2006-07-31 2014-09-02 Ricoh Co., Ltd. Architecture for mixed media reality retrieval of locations and registration of images
US9171202B2 (en) * 2005-08-23 2015-10-27 Ricoh Co., Ltd. Data organization and access for mixed media document system
US8521737B2 (en) 2004-10-01 2013-08-27 Ricoh Co., Ltd. Method and system for multi-tier image matching in a mixed media environment
US7669148B2 (en) * 2005-08-23 2010-02-23 Ricoh Co., Ltd. System and methods for portable device for mixed media system
US8868555B2 (en) 2006-07-31 2014-10-21 Ricoh Co., Ltd. Computation of a recongnizability score (quality predictor) for image retrieval
US7920759B2 (en) * 2005-08-23 2011-04-05 Ricoh Co. Ltd. Triggering applications for distributed action execution and use of mixed media recognition as a control input
US9384619B2 (en) * 2006-07-31 2016-07-05 Ricoh Co., Ltd. Searching media content for objects specified using identifiers
US7587412B2 (en) * 2005-08-23 2009-09-08 Ricoh Company, Ltd. Mixed media reality brokerage network and methods of use
US8600989B2 (en) 2004-10-01 2013-12-03 Ricoh Co., Ltd. Method and system for image matching in a mixed media environment
US7509493B2 (en) * 2004-11-19 2009-03-24 Microsoft Corporation Method and system for distributing security policies
JP4464297B2 (ja) * 2005-03-10 2010-05-19 パナソニック株式会社 再生装置、再生方法、及び再生プログラム
CN100337176C (zh) * 2005-08-15 2007-09-12 华为技术有限公司 对数字版权中执行权限进行***限制的方法及装置
US7769772B2 (en) * 2005-08-23 2010-08-03 Ricoh Co., Ltd. Mixed media reality brokerage network with layout-independent recognition
US20070074050A1 (en) * 2005-09-14 2007-03-29 Noam Camiel System and method for software and data copy protection
US9626667B2 (en) 2005-10-18 2017-04-18 Intertrust Technologies Corporation Digital rights management engine systems and methods
KR101285024B1 (ko) * 2005-10-18 2013-08-27 인터트러스트 테크놀로지즈 코포레이션 디지털 권리 관리를 위한 방법
JP4124243B2 (ja) * 2006-06-05 2008-07-23 セイコーエプソン株式会社 記憶素子の製造方法、記憶素子、記憶装置、および電子機器、ならびにトランジスタの製造方法
US8201076B2 (en) 2006-07-31 2012-06-12 Ricoh Co., Ltd. Capturing symbolic information from documents upon printing
US9063952B2 (en) 2006-07-31 2015-06-23 Ricoh Co., Ltd. Mixed media reality recognition with image tracking
US8676810B2 (en) 2006-07-31 2014-03-18 Ricoh Co., Ltd. Multiple index mixed media reality recognition using unequal priority indexes
US8489987B2 (en) 2006-07-31 2013-07-16 Ricoh Co., Ltd. Monitoring and analyzing creation and usage of visual content using image and hotspot interaction
US9020966B2 (en) 2006-07-31 2015-04-28 Ricoh Co., Ltd. Client device for interacting with a mixed media reality recognition system
US8073263B2 (en) 2006-07-31 2011-12-06 Ricoh Co., Ltd. Multi-classifier selection and monitoring for MMR-based image recognition
US9176984B2 (en) 2006-07-31 2015-11-03 Ricoh Co., Ltd Mixed media reality retrieval of differentially-weighted links
FR2908252B1 (fr) * 2006-11-02 2008-12-26 Alcatel Sa Procede de partage interactif temps reel de donnees multimedia serveur et reseau de communication interactif temps reel
US8724483B2 (en) * 2007-10-22 2014-05-13 Nvidia Corporation Loopback configuration for bi-directional interfaces
KR101331032B1 (ko) * 2008-07-30 2013-11-19 삼성전자주식회사 가상화 환경과 결합된 어플리케이션 실행 방법
US8385660B2 (en) * 2009-06-24 2013-02-26 Ricoh Co., Ltd. Mixed media reality indexing and retrieval for repeated content
JP5560723B2 (ja) * 2010-01-13 2014-07-30 ソニー株式会社 情報処理装置および方法、並びに、情報処理システムおよび方法
US9331869B2 (en) 2010-03-04 2016-05-03 Nvidia Corporation Input/output request packet handling techniques by a device specific kernel mode driver
JP6047553B2 (ja) 2011-04-11 2016-12-21 インタートラスト テクノロジーズ コーポレイション 情報セキュリティのためのシステムと方法
US9058331B2 (en) 2011-07-27 2015-06-16 Ricoh Co., Ltd. Generating a conversation in a social network based on visual search results
GB2555569B (en) * 2016-10-03 2019-06-12 Haddad Elias Enhanced computer objects security

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0695302B2 (ja) * 1983-10-05 1994-11-24 亮一 森 ソフトウェア管理方式
JPH0628030B2 (ja) * 1984-03-12 1994-04-13 亮一 森 ソフトウェア利用管理方式
US5103392A (en) * 1983-10-05 1992-04-07 Fujitsu Limited System for storing history of use of programs including user credit data and having access by the proprietor
US4791565A (en) * 1984-06-20 1988-12-13 Effective Security Systems, Inc. Apparatus for controlling the use of computer software
US5014234A (en) * 1986-08-25 1991-05-07 Ncr Corporation System with software usage timer and counter for allowing limited use but preventing continued unauthorized use of protected software
US5027271A (en) * 1987-12-21 1991-06-25 Bull Hn Information Systems Inc. Apparatus and method for alterable resource partitioning enforcement in a data processing system having central processing units using different operating systems
JP2629278B2 (ja) * 1988-06-30 1997-07-09 株式会社日立製作所 仮想計算機システム
US5023907A (en) * 1988-09-30 1991-06-11 Apollo Computer, Inc. Network license server
US4941175A (en) * 1989-02-24 1990-07-10 International Business Machines Corporation Tamper-resistant method for authorizing access to data between a host and a predetermined number of attached workstations
JPH02293930A (ja) * 1989-05-08 1990-12-05 Victor Co Of Japan Ltd 記録媒体の記録内容の盗用防止方式
US5073933A (en) * 1989-12-01 1991-12-17 Sun Microsystems, Inc. X window security system
US5469556A (en) * 1989-12-12 1995-11-21 Harris Corporation Resource access security system for controlling access to resources of a data processing system
JPH0619707B2 (ja) * 1990-08-09 1994-03-16 亮一 森 ソフトウェア管理方式
US5305456A (en) * 1991-10-11 1994-04-19 Security Integration, Inc. Apparatus and method for computer system integrated security
US5291598A (en) * 1992-04-07 1994-03-01 Gregory Grundy Method and system for decentralized manufacture of copy-controlled software
JPH05334324A (ja) * 1992-06-01 1993-12-17 Akitaka Nakayama デジタル情報の構造と当該利用装置
US5452455A (en) * 1992-06-15 1995-09-19 International Business Machines Corporation Asynchronous command support for shared channels for a computer complex having multiple operating systems
JP2519390B2 (ja) * 1992-09-11 1996-07-31 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション デ―タ通信方法及び装置
US5483658A (en) * 1993-02-26 1996-01-09 Grube; Gary W. Detection of unauthorized use of software applications in processing devices

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090701A (ja) * 1996-03-22 2011-05-06 Vulcan Patents Llc 表示装置の近傍にいる人の周辺に対する注意を引きつけるためのアテンションマネージャ
JP2008287729A (ja) * 1996-05-15 2008-11-27 Intertrust Technologies Corp 閉鎖、接続された機器における記憶媒体電子権利管理用の暗号法の方法、機器およびシステム
JPH10207948A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Hitachi Ltd 情報提供装置及び情報提供方法
JPH11212881A (ja) * 1998-01-30 1999-08-06 Pfu Ltd 情報受配信システム
JP2000293439A (ja) * 1999-04-06 2000-10-20 Fujitsu Ltd コンテンツ利用制御システム、コンテンツ利用装置およびその利用方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US6873975B1 (en) 1999-04-06 2005-03-29 Fujitsu Limited Content usage control system, content usage apparatus, computer readable recording medium with program recorded for computer to execute usage method
US8429244B2 (en) 2000-01-28 2013-04-23 Interval Licensing Llc Alerting users to items of current interest
JP2002099808A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および装置
JP2001209726A (ja) * 2000-11-02 2001-08-03 Fujitsu Ltd ライセンスサーバ、著作権者システム、利用者システム、システム、記録媒体およびコンテンツ利用制御方法
JP2011044175A (ja) * 2001-06-07 2011-03-03 Panasonic Corp コンテンツ利用管理システム、これに用いられるサーバ装置、コンテンツ利用管理方法及びライセンス情報送信方法
JP2008210410A (ja) * 2001-06-07 2008-09-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンテンツ利用管理システム、これに用いられるサーバ装置、コンテンツ利用管理方法及びライセンス情報送信方法
US7395245B2 (en) 2001-06-07 2008-07-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Content usage management system and server used in the system
JP2002366442A (ja) * 2001-06-11 2002-12-20 Sanyo Electric Co Ltd データ端末装置およびデータ記録装置
US10009743B2 (en) 2001-08-13 2018-06-26 Qualcomm Incorporated System and method for providing subscribed applications on wireless devices over a wireless network
US9203923B2 (en) 2001-08-15 2015-12-01 Qualcomm Incorporated Data synchronization interface
JP2010170563A (ja) * 2002-08-28 2010-08-05 Qualcomm Inc 無線デバイス動作に対する料金請求システム
US9232077B2 (en) 2003-03-12 2016-01-05 Qualcomm Incorporated Automatic subscription system for applications and services provided to wireless devices
US10043170B2 (en) 2004-01-21 2018-08-07 Qualcomm Incorporated Application-based value billing in a wireless subscriber network
US7739659B2 (en) 2004-05-24 2010-06-15 Sony Corporation Information processing apparatus, executability determining method, and computer program for the same
US8549511B2 (en) 2004-05-24 2013-10-01 Sony Corporation Information processing apparatus, executability determining method, and computer program for the same
JP2008510219A (ja) * 2004-08-13 2008-04-03 インカエントワークス インク ネットワークを介して個人携帯端末にデータを伝送する方法及びそのシステム
JP4921377B2 (ja) * 2004-11-24 2012-04-25 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ セキュリティスコアに基づく復号/暗号解読
JP2008521121A (ja) * 2004-11-24 2008-06-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ セキュリティスコアに基づく復号/暗号解読
US9185538B2 (en) 2005-05-31 2015-11-10 Qualcomm Incorporated Wireless subscriber application and content distribution and differentiated pricing
US9350875B2 (en) 2005-05-31 2016-05-24 Qualcomm Incorporated Wireless subscriber billing and distribution
US9143622B2 (en) 2006-02-17 2015-09-22 Qualcomm Incorporated Prepay accounts for applications, services and content for communication devices
US9185234B2 (en) 2006-02-22 2015-11-10 Qualcomm Incorporated Automated account mapping in a wireless subscriber billing system
JP2009543218A (ja) * 2006-07-05 2009-12-03 アギア システムズ インコーポレーテッド コピー・プロテクトされたコンテンツの複数のデバイスにおける消費を可能にするためのシステムおよび方法
JP2016529590A (ja) * 2013-06-17 2016-09-23 シンクエーティー カンパニー リミテッドThinkat Co., Ltd. 電話認証基盤の情報流出防止方法及びシステム
US9736161B2 (en) 2013-06-17 2017-08-15 Thinkat Co., Ltd. Method and system for preventing information leakage based on telephone

Also Published As

Publication number Publication date
US5968175A (en) 1999-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07319691A (ja) 資源保護装置、特権保護装置、ソフトウェア利用法制御装置、及びソフトウェア利用法制御システム
JP3503774B2 (ja) ファイルへのアクセスを保護するための方法および装置
US5649013A (en) Royalty tracking method and apparatus
US8479305B1 (en) Method and system for managing a data object so as to comply with predetermined conditions for usage
JP3503773B2 (ja) ファイルへのアクセスを保護するための方法および装置
US6963858B2 (en) Method and apparatus for assigning consequential rights to documents and documents having such rights
US6735699B1 (en) Method and system for monitoring use of digital works
US20070269044A1 (en) Digital library system with rights-managed access
JP2002251325A (ja) ソフトウェア・オブジェクトの配布を可能にするための方法および装置
WO2005124642A1 (en) User software for facilitating copyright licensing and compliance
JPH07295803A (ja) ソフトウェア・オブジェクトを配布するための方法および装置
JPH09138827A (ja) ディジタル著作物流通システム
JP2000330873A (ja) コンテンツ流通システムおよびその方法、記録媒体
JP2000113047A (ja) 電子書籍システム及び電子書棚及びicカード
JP2013093912A (ja) デジタルワークの分配及び利用を制御するためのシステム
KR20090122606A (ko) 인터넷상에서의 저작권 보호 및 침해방지 방법
KR100709751B1 (ko) 디지털 저작권 관리 방법 및 시스템
WO1998027494A1 (fr) Procede de gestion de document electronique
JP2005190489A (ja) 特権保護装置及びシステム検査装置
Lesk Digital libraries meet electronic commerce: On-screen intellectual property
JP2005100422A (ja) ソフトウェア利用法制御装置及びソフトウェア利用法制御システム
EP1130490A2 (en) Method for secure distribution of digital products
KR20170089331A (ko) 불법복제방지 및 전송 추적 모니터링 방법 및 시스템
JP2002189867A (ja) デジタルデータ貸与システム、デジタルデータ貸与方法、及び媒体
JP2005182836A (ja) 電子書籍表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308