JPH07317821A - 回転ダンパ - Google Patents

回転ダンパ

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JPH07317821A
JPH07317821A JP13125694A JP13125694A JPH07317821A JP H07317821 A JPH07317821 A JP H07317821A JP 13125694 A JP13125694 A JP 13125694A JP 13125694 A JP13125694 A JP 13125694A JP H07317821 A JPH07317821 A JP H07317821A
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JP
Japan
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shaft portion
crankshaft
piston
eccentric shaft
case
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JP13125694A
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Yoshiro Toiyama
義郎 問山
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でかつ耐久性に富み、しかも、使用環境
の温度変化等に対しても常に安定した性能を発揮するこ
とのできる回転ダンパを提供する。 【構成】 クランク軸21を偏心軸部23と当該偏心軸
部23を挟んで配置した操作軸部24と支持軸部25と
で構成し、これら操作軸部24と支持軸部25をケース
2に対しそれぞれ軸受8,20を介して回動自在に支持
する。一方、ピストン12から延びるスライダ17には
貫通切欠部19を形成し、当該貫通切欠部19をクラン
ク軸21の偏心軸部23に嵌める。そして、ケース2と
操作軸部24との間にはシール5を介装して当該部分を
密封すると共に、このシール5をケース2に取り付けた
キャップ10との間に介装した弾性体9で移動可能に支
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の座席や車両用
サスペンション装置のダンパ、或いはダンパ機能付きの
ドアヒンジ等として使用される回転ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転ダンパは、取付スペースの
関係上および外観上の理由からできるだけ小型に構成す
ることが望ましいる。
【0003】そこで、特許出願人は、先に、平成3年特
許願第358889号(平成5年特許出願公開第447
62号公報)として小型化を図ったこの種の回転ダンパ
を提案した。
【0004】すなわち、上記回転ダンパは、ケース内に
減衰力発生機構を備えたピストンを摺動自在に収納して
二つのオイル室に区画すると共に、当該ケースに偏心軸
部を先端に有するルランク軸を回動自在に配設してい
る。
【0005】一方、ピストンからは、一体的にスライダ
を延ばして当該スライダの表面に移動方向と直交する向
きの溝を形成し、この溝にクランク軸の先端に設けた偏
心軸部を嵌めることにより、クランク軸の回動運動をピ
ストンに往復運動に変換して減衰作用を行うようにして
いる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このものによれば、ク
ランク軸とピストンを結ぶコネクティングロッドを必要
としないので全体の構成を小型化し得る。
【0007】しかし、その反面、クランク軸の先端に設
けた偏心軸部をスライダの表面に形成した溝に嵌めるこ
とで、クランク軸の回動運動をピストンの直線運動に変
換するようにしているために、当該クランク軸を片持ち
で支持せざるを得ない。
【0008】その結果、ピストンに作用する減衰抵抗に
基づいてクランク軸に曲げモーメントが生じ、この曲げ
モーメントによって当該クランク軸とその軸受が早期に
摩耗し、クランク軸の軸受部分にガタが生じてシール性
を損ない、耐久性の点で劣るという欠点を有する。
【0009】また、上記に加えて、使用環境の温度変化
やオイル洩れ等によりケース内のオイル室に密封したオ
イル量に直ちに過不足が生じ、回転ダンパとしての性能
が安定しないという問題点をも有する。
【0010】したがって、この発明の目的は、小型でか
つ耐久性に富み、しかも、使用環境の温度変化に対して
も常に安定した性能を発揮することのできる回転ダンパ
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明によれば、クランク軸を偏心軸部と当該偏心軸部を挟
む操作軸部と支持軸部とで構成し、これら操作軸部と支
持軸部をケースに対しそれぞれ軸受を介して回動自在に
支持すると共に、ピストンから延びるスライダに移動方
向と直交する向きの貫通切欠部(長孔をも含む)を形成
して当該貫通切欠部をクランク軸の偏心軸部に嵌め、か
つ、操作軸部を密封するシールを弾性体で移動可能に支
持するなり、或いは、ピストンを収納したケースのシリ
ンダ部分を内外二重筒構造にしてその間をリザーバ室と
することによって達成される。
【0012】
【作用】すなわち、上記の構成によれば、クランク軸の
回動運動に伴い偏心軸部が当該クランク軸の軸心周りに
公転運動を行い、この偏心軸部の公転運動によりスライ
ダが貫通切欠部を通して直線運動し、ピストンをケース
内で往復運動させて減衰作用を行う。
【0013】これにより、クランク軸とピストンをコネ
クティングロッドによって結ぶことなく、クランク軸の
回動運動をピストンの直線運動に変換して減衰作用を行
い得るので全体の構成を小型化し得ることになる。
【0014】しかも、上記において、クランク軸は、作
用軸である偏心軸部を挟んで操作軸部と支持軸部の二点
で支持されて両端支持構造となっているので、ピストン
に作用する減衰抵抗の反力はこれら操作軸部と支持軸部
の二点で受け止められる。
【0015】したがって、これら操作軸部と支持軸部の
軸受部分が早期に摩耗してそれらの部分にガタが生じる
のを防止し、当該軸受部分のシール性を常に良好に保っ
て長期の耐久性を確保する。
【0016】また、上記に加えて、使用環境の温度変化
やオイル洩れ等によりケース内のオイル室に密封したオ
イル量に過不足が生じた場合にあっても、クランク軸の
操作軸部を密封するシールが背面側の弾性体により内圧
の変化に対応して移動するなり、或いは、ピストンを収
納したケースのシリンダ部分に設けたリザーバ室の働き
によって当該オイル量の過不足に伴う体積変動を補償
し、常に安定した性能を発揮することになる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明するが、当該図面にあってはその理解を容易にす
るために、敢えて、回転ダンパ1が一方の作動端(図で
は左方端)にある状態をもって示してある。
【0018】図1において、回転ダンパ1の外郭部分を
形作るケース2は、それぞれ開口部を有するシリンダ部
分2aと操作部分2bとからなっており、シリンダ部分
2aの開口部はシール3を有する端蓋4で塞がれてお
り、また、操作部分2bの開口部は直接シール5によっ
てそれぞれ塞がれている。
【0019】シリンダ部分2aの開口部を塞ぐ端蓋3に
はオイル給排孔6が形成してあり、通常、この給排孔6
を栓部材7で塞いでおくと共に、この栓部材7を抜き取
ることによってシリンダ部分2aに対しオイルの補給或
いは交換を行うことができるようにしてある。
【0020】また、操作部分2bの開口部を塞ぐシール
5は、当該開口部に嵌着した軸受8とリング状の弾性体
9とで両端面を挟み、かつ、弾性体9をキャップ10で
シール5に押し付けることによって支持している。
【0021】これにより、ケース2内のオイルの熱膨張
および収縮に伴う体積変動やオイル洩れ等に際し、それ
に対応してシール5が弾性体9を変形させつつ開口部内
で軸方向に移動し、このシール5の移動によって使用環
境の温度変化やオイル洩れ等によるオイル量の過不足に
伴う体積変動を補償するようにしてある。
【0022】ケース2におけるシリンダ部分2aの内部
には、ピストン12が外周面に設けたピストンリング1
1をシリンダ部分2aの内壁面に摺接させて摺動自在に
収納してあり、このピストン12によってシリンダ部分
2aの内部を二つのオイル室A,Bに区画している。
【0023】上記オイル室A,Bは、ピストン12に同
心円を保って交互に穿った二組の連通孔13,14を通
して互いに連通しており、かつ、連通孔13のオイル室
A側への開口端と連通孔14のオイル室B側への開口端
をそれぞれ減衰バルブ15,16で塞いでいる。
【0024】ピストン12からは、ケース2の操作部分
2b内に向ってスライダ17が延びており、これらピス
トン12とスライダ17は、当該スライダ17の一端に
形成したインロー部17aに減衰バルブ15,16と共
にピストン12を積層して嵌挿し、かつ、ピストンナッ
ト18を当該インロー部17aにねじ込むことによって
一体的に取り付けてある。
【0025】スライダ17は、図2にみられるように、
一側面から移動方向と直交する向きに切り込んで形成し
た貫通切欠部19を有しており、かつ、操作部分2bに
設けた軸受20と後記するクランク軸21の鍔部22と
でガイドされている。
【0026】クランク軸21は、偏心軸部23と当該偏
心軸部23を挟む操作軸部24と支持軸部25とで構成
してあり、これら操作軸部24と支持軸部25を前記し
た軸受8,20でそれぞれ軸支することにより、ケース
2における操作部分2bの内部に回動自在に配置してあ
る。
【0027】クランク軸21の偏心軸部23は、図2か
ら分かるように、上記スライダ17の貫通切欠部19に
嵌合し、また、操作軸部24は、先に述べたシール5と
弾性体9およびキャップ10を貫通して外部に延び、こ
の操作軸部24を通して外部からクランク軸21を回動
し得るようにしてある。
【0028】回転ダンパ1の組み立てに際しては、予め
操作部分2bの開口部を通してケース2内に軸受20を
組み付けておく。
【0029】そして、シリンダ部分2aの開口部からピ
ストン12とスライダ17等からなるピストンロッドア
ッセンブリをケース2の内部に位置合わせして挿入し、
シリンダ部分2aの開口部に端蓋4を施して閉じる。
【0030】続いて、この状態から操作部分2bの開口
部を通してクランク軸21をケース2内に挿入し、当該
クランク軸21の偏心軸部23をスライダ17の貫通切
欠部19に嵌める共に、支持軸部25を軸受20に通
す。
【0031】これにより、上記ピストンロッドアッセン
ブリは、ピストン12の外周をシリンダ部分2aの内壁
で、また、スライダ17の両面を軸受20とクランク軸
21の鍔部22とで摺動自在に支持される。
【0032】しかる後、操作部分2bの開口部に軸受
8,シール5および弾性体9を順次に組み付け、かつ、
キャップ10を施してそれらを止めてやるのである。
【0033】次に、上記したこの発明の第一実施例であ
る図1および図2に示す回転ダンパ1の作用について説
明する。
【0034】外力によってクランク軸21が操作軸部2
4と支持軸部25の軸心周りに回動運動を始めると、こ
のクランク軸21の回動運動に伴い偏心軸部23が当該
クランク軸21の軸心周りに公転運動を行う。
【0035】偏心軸部23の公転運動は、当該偏心軸部
23に嵌合した貫通切欠部19を通してスライダ17に
作用し、当該スライダ17を摺動方向に動かす直線運動
に変換されてピストン12をシリンダ部2a内で移動さ
せる。
【0036】このことから、上記貫通切欠部19は、ス
ライダ17の幅を充分に大きくとれるような場合には、
当該スライダ17の一側面から切り込んで形成すること
なく移動方向と直交する向きの長孔として形成するよう
にしてもよい。
【0037】かくして、今、ピストン12がオイル室B
側に向って移動したとすると、オイル室B内にあったオ
イルがピストン12の連通孔13を通して減衰バルブ1
5を押し開きつつオイル室A側に移動し、この減衰バル
ブ15を押し開きつつ流れるオイルの流動抵抗(減衰抵
抗)で減衰力を発生する。
【0038】また、ピストン12が上記とは反対の方向
すなわちオイル室A側に向って移動したときには、オイ
ル室A内にあったオイルが、ピストン12の連通孔14
を通して減衰バルブ16を押し開きつつオイル室B側に
移動し、この減衰バルブ16を押し開いて流れるオイル
の流動抵抗で減衰力を発生する。
【0039】このことから、上記回転ダンパ1の作動に
当っては、ピストン12の減衰バルブ15,16によっ
て発生した流動抵抗すなわち減衰抵抗が、反力としてス
ライダ17からクランク軸21の偏心軸部23に作用す
ることになる。
【0040】しかし、当該クランク軸21は、上記反力
の作用点である偏心軸部23を挟んで操作軸部24と支
持軸部25の部分を軸受8,20で二点支持されてお
り、したがって、ピストン12に作用する減衰抵抗の反
力はこれら操作軸部24と支持軸部25の二点で受け止
められる。
【0041】そのために、これら操作軸部24と軸受8
の部分、並びに支持軸部25と軸受20の部分が早期に
摩耗してそれらの部分にガタが生じることがなく、常に
シール5の密封性能を良好に保つて長期の耐久性を確保
することになる。
【0042】また、使用環境の温度変化やオイル洩れ等
によりケース2内のオイル室A,Bに密封したオイル量
に過不足が生じた場合には、上記シール5が背面側の弾
性体9の働きにより内圧の変化に対応して移動する。
【0043】これにより、オイル室A,B内のオイル量
の過不足を補償して、常に安定した減衰性能を確保する
ことになる。
【0044】図3は、この発明の第二の実施例を示すも
ので、基本的には、使用環境の温度変化やオイル洩れ等
に伴うオイルの体積変動の補償を、前記第一の実施例の
ようにシール5と弾性体9とで行うのではなく、ケース
2のシリンダ部分2aで行うようにした点で異なってい
る。
【0045】したがって、第一の実施例と同一の構造部
分については、同一符号を用いることでその構造および
作用については先の説明に基づいて容易に理解できるこ
とから、ここではそれらの詳細な説明は省略し、異なる
構造の部分についてのみ説明することにする。
【0046】すなわち、この第二の実施例にあっては、
ケース2における操作部分2bの開口部を密封するシー
ル5を、キャップ10との間に介装した弾性体9を通し
て支持することなく、ケース2に嵌着したスナップリン
グ26で直接支持するようにしている。
【0047】そのために、このものでは、シール5の部
分でオイル量の過不足の補償を行うことができないの
で、その代わりに、ケース2のシリンダ部分2aをアウ
タシェルとしてその内部にシリンダ2cを配置してあ
る。
【0048】シリンダ2cの両端は、ヘッドキャップ2
7とボトムキャップ28で塞いであり、それにより、こ
の部分を内外二重筒構造としてこれらシリンダ部分2a
と内部のシリンダ2cとで両者の間にリザーバ室Cを構
成している。
【0049】スライダ17は、上記ヘッドキャップ27
を貫通してシリンダ2cの内部まで延び、かつ、スライ
ダ17の先端に装着したピストン12の外周面のピスト
ンリング11がシリンダ2cの内周壁と摺接して、当該
シリンダ2cの内部をオイル室A,Bに区画している。
【0050】オイル室Bは、ピストン12に設けた連通
孔13から減衰バルブ15を通してオイル室Aに連通す
るだけでなく、ボトムキャップ28に設けたチェックバ
ルブ29と連通孔30,31を通して前記リザーバ室C
にも連通している。
【0051】そして、チェックバルブ29には、ボトム
キャップ28側の連通孔30に通じるオリフィス32が
穿設してある。
【0052】これにより、第二の実施例にあっては、ピ
ストン12がオイル室B側に向って移動すると、オイル
室B内にあったオイルがピストン12の連通孔13を通
して減衰バルブ15を押し開きつつオイル室A側に移動
する。
【0053】それと同時に、オイル室A内へのスライダ
17の侵入により当該スライダ17の侵入体積分に相当
する量のオイルが、オイル室Bからチェックバルブ29
のオリフィス32およびボトムキャップ28の連通孔3
0,31を通してリザーバ室Cに流入し、これら減衰バ
ルブ15を押し開いて流れるオイルの流動抵抗とオリフ
ィス32を通るオイルの流動抵抗とで減衰力を発生す
る。
【0054】また、ピストン12が上記とは反対の方向
すなわちオイル室A側に向って移動するときには、オイ
ル室A内にあったオイルが、ピストン12の連通孔14
を通して減衰バルブ16を押し開きつつオイル室B側に
移動し、この減衰バルブ16を押し開いて流れるオイル
の流動抵抗で減衰力を発生する。
【0055】一方、これと並行してオイル室Bには、オ
イル室Aからのスライダ17の退出体積分に相当する量
のオイルが、リザーバ室Cからボトムキャップ28の連
通孔31,30を通してチェックバルブ29を開きつつ
補給される。
【0056】かくして、使用環境の温度変化やオイル洩
れ等により内部シリンダ2c内のオイル量に過不足が生
じた場合には、上記チェックバルブ29のオリフィス3
2を通してオイル室Bとリザーバ室Cの間をオイルが行
き来する。
【0057】これにより、第二の実施例の場合にあって
も、ピストン12に作用する減衰抵抗の反力をクランク
軸21における操作軸部24と支持軸部25の二点で受
け止め、これら軸受部の早期に摩耗を防止して長期の耐
久性を確保すると共に、内部シリンダ2c内のオイル量
の過不足をも補償して常に安定した減衰性能を確保する
ことになる。
【0058】
【考案の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ピストンから延びるスライダに設けた貫通切欠部を
クランク軸の偏心軸部に嵌め、かつ、当該偏心軸部を挟
む操作軸部と支持軸部でクランク軸をケースに対し二点
支持するようにしたため、コネクティングロッドを用い
てピストンとクランク軸を連結する一般の回転ダンパに
比べて小型に構成することができる。
【0059】しかも、作用軸部である偏心軸部を挟んで
クランク軸が二点で支持され、これら二点でピストンの
減衰抵抗の反力を受けることになるので、クランク軸の
軸受部分が早期に摩耗してそれらの部分にガタが生じる
ことがなく、常にシールの密封性能を良好に保つて長期
の耐久性を確保することができる。
【0060】また、クランク軸の操作軸部を密封するシ
ールを弾性体で移動可能に支持したことにより、使用環
境の温度変化やオイル洩れ等でオイル量に過不足が生じ
た場合にあっても、クランク軸の操作軸部を密封するシ
ールが背面側の弾性体により内圧の変化に対応して移動
し、当該オイル量の過不足を補償して常に安定した性能
を発揮することができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、ケースの
シリンダ部分を二重筒構造にしてリザーバ室を構成し、
このリザーバ室によって上記したオイル量の過不足補償
を行うようにしたので、クランク軸の操作軸部を密封す
るシールを可動にする必要がなくなり、これによって、
当該シールの耐久性を向上させることができる。
【0062】さらに、上記に加えて、シールの締付力を
も充分に確保することができることになるので、これら
のことが相俟って、回転ダンパとしての性能および耐久
性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による回転ダンパの一実施例を示す縦
断正面図である。
【図2】同上におけるクランク軸とスライダの係合関係
を示す部分平面図である。
【図3】この発明による回転ダンパの他の実施例を示す
縦断正面図である。
【符号の説明】
1,1a 回転ダンパ 2 ケース 2a シリンダ部分 2b 操作部分 2c 内部シリンダ 5 シール 8 軸受 9 弾性体 12 ピストン 15 減衰バルブ 16 減衰バルブ 17 スライダ 19 貫通切欠部 20 軸受 21 クランク軸 23 偏心軸部 24 操作軸部 25 支持軸部 A,B オイル室 C リザーバ室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に減衰力発生機構を備えたピス
    トンを摺動自在に収納して内部を二つのオイル室に区画
    する一方、当該ケースに回転軸部と偏心軸部を有するク
    ランク軸を配設し、このクランク軸の偏心軸部をピスト
    ンから一体的に延びるスライダに連繋し、これら偏心軸
    部とスライダとでクランク軸の回動運動をピストンの往
    復運動に変換して減衰作用を行う回転ダンパにおいて、
    上記クランク軸を偏心軸部と当該偏心軸部を挟む操作軸
    部と支持軸部とで構成し、これら操作軸部と支持軸部を
    ケースに対しそれぞれ軸受を介して回動自在に軸支する
    と共に、ピストンから延びるスライダに移動方向と直交
    する向きの貫通切欠部を形成して当該貫通切欠部をクラ
    ンク軸の偏心軸部に嵌め、かつ、操作軸部を密封するシ
    ールを弾性体で移動可能に支持したことを特徴とする回
    転ダンパ。
  2. 【請求項2】 ケース内に減衰力発生機構を備えたピス
    トンを摺動自在に収納して内部を二つのオイル室に区画
    する一方、当該ケースに回転軸部と偏心軸部を有するク
    ランク軸を配設し、このクランク軸の偏心軸部をピスト
    ンから一体的に延びるスライダに連繋し、これら偏心軸
    部とスライダとでクランク軸の回動運動をピストンの往
    復運動に変換して減衰作用を行う回転ダンパにおいて、
    上記クランク軸を偏心軸部と当該偏心軸部を挟む操作軸
    部と支持軸部とで構成し、これら操作軸部と支持軸部を
    ケースに対しそれぞれ軸受を介して回動自在に支持する
    と共に、ピストンから延びるスライダに移動方向と直交
    する向きの貫通切欠部を形成して当該貫通切欠部をクラ
    ンク軸の偏心軸部に嵌め、かつ、ピストンを収納したケ
    ースのシリンダ部分を当該シリンダ部分とその内部に納
    めたシリンダとで内外二重筒構造に形成し、これらシリ
    ンダ部分とシリンダの間をリザーバ室としたことを特徴
    とする回転ダンパ。
JP13125694A 1994-05-20 1994-05-20 回転ダンパ Pending JPH07317821A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105392952A (zh) * 2013-07-18 2016-03-09 尤利乌斯·布卢姆有限公司 用于可运动的家具部件的缓冲器
JP2020153471A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 株式会社栗本鐵工所 磁気粘性流体装置の回転軸のシール構造

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