JPH07317654A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JPH07317654A
JPH07317654A JP6133740A JP13374094A JPH07317654A JP H07317654 A JPH07317654 A JP H07317654A JP 6133740 A JP6133740 A JP 6133740A JP 13374094 A JP13374094 A JP 13374094A JP H07317654 A JPH07317654 A JP H07317654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
fluid
swash plate
suction chamber
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP6133740A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Fukai
勇 深井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた吐出性能を維持しつつ、装置の組付
け、製造、設置効率を向上した斜板式圧縮機を提供す
る。 【構成】 本体ケーシング1の一端に、内部が第1の隔
壁3aにより流体の吸入室3bと吐出室3cとに画成さ
れたシリンダヘッド3を取り付けた斜板式圧縮機におい
て、吸入室3bを、第2の隔壁13aにより第1吸入室
13bと第2吸入室23bとに画成し、第1吸入室に
は、流体吸入用ポート11を接続するとともに、斜板室
5と連通する第1の流体通路12aを接続し、第2吸入
室23bには、斜板室5へと連通する第2の流体通路1
2bを接続するとともにシリンダボア6bに連通可能な
吸入口23dを設けた斜板式圧縮機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置等に用
いられる斜板式圧縮機に関し、とくにいわゆる両頭ピス
トンを有する斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、両頭ピストン式の斜板式圧縮
機としては、たとえば図3に示すようなものが知られて
いる。図3において31は、本体ケーシングを示してい
る。本体ケーシング31の両端にはフロントハウジング
32とシリンダヘッド33とが接続されている。本体ケ
ーシング31内には斜板34を収容する斜板室35とシ
リンダボア36とが形成されている。
【0003】斜板34には、駆動軸37が挿通されてい
る。駆動軸37はベアリング38を介して本体ケーシン
グ31側に支持されている。また、斜板34にはシュー
39を介してピストン40が連結されている。ピストン
40は、左右のシリンダボア36a、36b内へと延び
ている。本体ケーシング31には、外部から流体(たと
えば、冷媒)吸入する流体吸入用ポート41が設けられ
ており、吸入された流体は、さらにシリンダボア36内
へと吸入されるようになっている。
【0004】シリンダヘッド33内は、隔壁33aによ
り吸入室44と吐出室45とに画成されている。吸入室
44とシリンダボア36bとは吸入口44aを介して連
通されている。また吐出室45は開閉弁45bを有する
吐出口45aを介してシリンダボア36bに連通されて
いる。
【0005】また、本体ケーシング31の他端に接続さ
れるフロントハウジング32内は隔壁32aにより吸入
室42と吐出室43とに画成されている。吸入室42と
シリンダボア36aとは吸入口42aを介して連通され
ている。また、吐出室43は開閉弁43bを有する吐出
口43aを介してシリンダボア36aに連通されてい
る。
【0006】斜板室35と吸入室42、44とは流体流
通路46a、46bを介して連通されている。
【0007】上記のような装置においては、駆動軸37
の回転に伴って斜板34が回転されると、シュー39を
介して接続されたピストン40がシリンダボア36a、
36bを往復動する。流体吸入用ポート41から流入さ
れた流体は、斜板室35、流体流通路46a、46bを
介して吸入室42、44内へ流入しシリンダボア36
a、36b内へと送られ、ピストン40の前記往復動に
より圧縮された後吐出室43、45へ吐出される。
【0008】また、流体吸入用ポート41から、系内に
流入した流体は斜板室35でバランスよく分散され吸入
室42、44へ送られる。従って、駆動軸37の軸方向
前後での流体量、流体温度、流体圧力等が均一化され、
効率的な圧縮、吐出が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来装置においては、本体ハウジング31に直接
流体吸入用ポート41が接続されている。このため、ま
ず、本体ハウジング31自身の機構が複雑化するという
問題がある。
【0010】また、圧縮機の設置箇所によっては、自動
車のエンジンルーム内への設置等の場合には、流体吸入
用ポート41に接合される流体吸入用ホース(図示略)
が、駆動軸37の軸方向側から接続されなければならな
い場合がある。このような場合には、流体吸入用ポート
41を、曲がりくねった延長管等を用いて流体吸入用ホ
ースとの接合位置まで延設しなければならない。このた
め、流体吸入用ポート41あるいはその延長管の構造が
複雑化したり、曲がりくねった延長管のために装置全体
の設置スペースが増大するという問題もある。
【0011】しかし、上記のような問題を解消しようと
して、ただ単に流体吸入用ポート41の接続位置を軸方
向に変更したのでは、軸方向の両側に位置するシリンダ
ボアへと分散される流体量、流体圧力、流体温度等が、
不均一になり、効率よく圧縮、吐出が行えなくなり、結
果的に装置の振動・騒音の増大及び吐出性能の低下を招
くおそれがある。
【0012】本発明は、上記のような問題点に着目し、
装置の高い性能を維持しつつ、流体吸入用ポートの接続
位置を変更し、製造、組付け効率の向上、及び限られた
配設スペース内にも容易に取り付け可能な、斜板式圧縮
機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿う本発明
の斜板式圧縮機は、本体ケーシング内に斜板を収容する
斜板室とシリンダボアとを形成し、斜板に連結されたピ
ストンをシリンダボア内に往復動させ、本体ケーシング
の一端に、内部が第1の隔壁により流体の吸入室と該吸
入室周囲に配置された吐出室とに画成されたシリンダヘ
ッドを取り付けた斜板式圧縮機において、前記吸入室
を、第2の隔壁により第1吸入室と第2吸入室とに画成
し、第1吸入室には、外部からの流体吸入用ポートを接
続するとともに、前記斜板室へと連通する第1の流体通
路を接続し、第2吸入室には、前記斜板室へと連通する
第2の流体通路を接続するとともに、吸入弁の開閉によ
り前記シリンダボアに連通可能な吸入口を設けたものか
らなる。
【0014】また、前記第1吸入室と第2吸入室とは孔
又は溝により連通してもよい。
【0015】
【作用】上記のような斜板式圧縮機においては、第1吸
入室と第2吸入室とは、第2の隔壁により画成されてい
るので、第1吸入室に接続される流体吸入用ポートから
流入した流体は、まず、第1の流体通路を介して斜板室
へと送られる。斜板室内に流入した流体は、軸方向に2
つの流れに分岐し、一方は第2の流体通路を介して第2
吸入室に流入する。他方は、フロントハウジング側の吸
入室へと流入する。従って、駆動軸の軸方向に分散され
る流体量、流体圧力、流体温度等の均一化が達成され、
両シリンダボア内での圧縮が効率よく行われて、装置の
圧縮、吐出性能が確保される。そして、本体ハウジング
ではなくシリンダヘッドに流体吸入用ポートが設けられ
るので、軸方向から延設されてくるホースに対して、狭
いスペース内で直接効率よく接続される。
【0016】また、斜板室へと流入した流体がシリンダ
ヘッド側とフロントハウジング側に分岐される際、それ
までの流れの指向性により第2吸入室に流入しにくくな
る事態も考えられるが、第1吸入室と第2吸入室とを孔
又は溝で連通することにより、第1吸入室から第2吸入
室に少量の流体を直接流入させて、第2吸入室への吸入
量を補い、分岐量の均一化を確保することもできる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の斜板式圧縮機の望ましい実
施例を、図面を参照して説明する。図1および図2は、
本発明の一実施例に係る斜板式圧縮機を示している。図
において、1は本体ケーシングを示している。本体ケー
シング1の一端にはフロントケーシング2が接続されて
いる。また、本体ケーシング1の他端にはシリンダヘッ
ド3が接続されている。本体ケーシング1内には、斜板
4を収容する斜板室5とシリンダボア6が形成されてい
る。
【0018】斜板4には、駆動軸7が挿通されている。
駆動軸7はベアリング1aを介して本体ケーシング1側
に支持されている。また、斜板4には、球面形状を有す
るシュー8を介してピストン9が連結されている。ピス
トン9は左右のシリンダボア6a、6b内へと延びてい
る。
【0019】本体ケーシング1の一端に接続されるフロ
ントケーシング2の内部には、壁2aが設けられてお
り、該壁2aにより吸入室2bと吐出室2cとに画成さ
れている。吸入室2bは通路10を介して斜板室5と連
通されている。また、吸入室2bは、吸入孔2dを介し
てシリンダボア6aに連通されている。一方、吐出室2
cは開閉弁2eを有する吐出孔2fを介してシリンダボ
ア6aと連通されている。
【0020】本体ケーシング1の他端に接続されるシリ
ンダヘッド3の内部は、図2にも示すように、第1の隔
壁3aにより吸入室3bと吐出室3cとに画成されてい
る。さらに、吸入室3b内部は、第2の隔壁13aによ
り、第1吸入室13bと第2吸入室23bとに画成され
ている。
【0021】第1吸入室13bには、外部から流体を吸
入する流体吸入用ポート11が接続されている。また、
第1吸入室13bには第1の流体通路12aが接続され
ており、該第1の流体通路12aを介して第1吸入室1
3bと斜板室5とは連通されている。
【0022】第2吸入室23bには、第2の流体通路1
2bが接続されている。該第2の流体通路12bを介し
て第2吸入室23bと斜板室5とは連通されている。ま
た、第2吸入室23bには開閉可能な吸入弁25を有す
る吸入孔23dが設けられており、吸入弁25の開閉に
より第2吸入室23bはシリンダボア6bに連通可能に
なっている。なお、第1吸入室13bと第2吸入室23
bとは孔20を介して一部連通されている。
【0023】吐出室3cには、開閉弁3eを有する吐出
孔3fが設けられており、吐出孔3fを介しシリンダボ
ア6bと吐出室3cとは、連通されている。また、吐出
室3cには、吐出された流体を外部に送る流体排出用ポ
ート15が接続されている。
【0024】本実施例装置においては、たとえば自動車
エンジン等の駆動源(図示略)からの動力が駆動軸7に
伝達されると、該駆動軸7の回転に伴って、斜板4が回
転される。斜板4の回転により、シュー8との間の摺接
を介して、連結されたピストン9がシリンダボア6a、
6b内を往復動され、流体の圧縮が行われ、吐出室2
c、3c内へ吐出される。
【0025】外部から流体吸入用ポート11を通して吸
入された流体は、まず、第1吸入室13bに吸入され
る。そして、第2吸入室23bと第1吸入室13bと
は、第2の隔壁13aにより区画されているので、流体
吸入用ポート11から吸入された流体は、その大部分が
第1の流体通路12aを介して斜板室5内に送られる。
【0026】斜板室5には、フロントケーシング2の吸
入室2bに連通される通路10と、シリンダヘッド3の
第2吸入室23bに連通される第2の流体通路12bが
接続されているので、斜板室5内に吸入された流体は、
通路10、第2の流体通路12bを通って、吸入室2b
と第2吸入室23bへと送られる。
【0027】つまり、流体吸入用ポート11から吸入さ
れた流体は、大部分が斜板室5内に吸入された後、駆動
軸7の軸方向(図1の左右)に分岐される。従って、吸
入室2b、第2吸入室23bに送られる流体量、流体圧
力、流体温度は略均一化される。
【0028】また、流体吸入用ポート11は、シリンダ
ヘッド3に接続されているので、本体ハウジング1の構
造や製造が簡単になるとともに、該ポート11に接続さ
れるホース(図示略)が図1の右側から軸方向に延びて
きている場合にも、該ホースは容易に直接ポート11に
接続される。
【0029】なお、本実施例においては、第2吸入室2
3bはシリンダヘッド3に設けられているので、一旦斜
板室5内に吸入された流体は、第1の流体通路12aか
らの流体の流れとは反対方向に第2の流体通路12b内
を通り第2吸入室23b内に吸入される。このとき、斜
板室5へと導入された流体の指向性のため、第2吸入室
23b内に、目標とする十分な量の流体(つまり、吸入
流体全量の約1/2の量)が供給されないおそれもあ
る。
【0030】しかし、第1吸入室13bと第2吸入室2
3bを画成する第2の隔壁13aには孔20が設けられ
ているので、流体吸入用ポート11から吸入された流体
の一部は孔20から第2吸入室23b内に送られる。こ
れにより、第2吸入室23b内に対しても十分な量の流
体が供給され、吸入流体の左右のシリンダボア6a、6
bへの分岐の均一化がより確実に達成される。
【0031】なお、第1吸入室13bと第2吸入室23
bとの連通は、孔20に限定されるものではなく、第2
の隔壁13aに溝の刻設によってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の斜板式圧
縮機によるときは、シリンダヘッドの吸入室を第1吸入
室と第2吸入室とに画成することにより、シリンダヘッ
ドに流体吸入用ポートを接続する構成を採ることができ
るとともに、装置の優れた圧縮、吐出性能を確保するこ
とができる。
【0033】また、シリンダヘッドに流体吸入用ポート
を接続することにより、本体ハウジングを簡素化できる
とともに、外部ホースの接続を容易化して、本圧縮機全
体の設置スペースを小さくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る斜板式圧縮機の縦断面
図である。
【図2】図1の装置のII−II線に沿う拡大断面図で
ある。
【図3】従来の斜板式圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング 1a ベアリング 2 フロントケーシング 2a 壁 2b、3b 吸入室 2c、3c 吐出室 2d、23d 吸入孔 2e、3e 開閉弁 2f、3f 吐出孔 3 シリンダヘッド 3a 第1の隔壁 4 斜板 5 斜板室 6、6a、6b シリンダボア 7 駆動軸 8 シュー 9 ピストン 10 通路 11 流体吸入用ポート 12a 第1の流体通路 12b 第2の流体通路 13a 第2の隔壁 13b 第1吸入室 15 流体排出用ポート 20 孔 23b 第2吸入室 25 吸入弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケーシング内に斜板を収容する斜板
    室とシリンダボアとを形成し、斜板に連結されたピスト
    ンをシリンダボア内に往復動させ、本体ケーシングの一
    端に、内部が第1の隔壁により流体の吸入室と吐出室と
    に画成されたシリンダヘッドを取り付けた斜板式圧縮機
    において、前記吸入室を、第2の隔壁により第1吸入室
    と第2吸入室とに画成し、第1吸入室には、外部からの
    流体吸入用ポートを接続するとともに、前記斜板室へと
    連通する第1の流体通路を接続し、第2吸入室には、前
    記斜板室へと連通する第2の流体通路を接続するととも
    に、吸入弁の開閉により前記シリンダボアに連通可能な
    吸入口を設けたことを特徴とする、斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記第1吸入室と第2吸入室とを孔又は
    溝により連通させた請求項1の斜板式圧縮機。
JP6133740A 1994-05-23 1994-05-23 斜板式圧縮機 Pending JPH07317654A (ja)

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JP6133740A JPH07317654A (ja) 1994-05-23 1994-05-23 斜板式圧縮機

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