JPH07316979A - シャワーカーテン - Google Patents

シャワーカーテン

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JPH07316979A
JPH07316979A JP6109997A JP10999794A JPH07316979A JP H07316979 A JPH07316979 A JP H07316979A JP 6109997 A JP6109997 A JP 6109997A JP 10999794 A JP10999794 A JP 10999794A JP H07316979 A JPH07316979 A JP H07316979A
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JP
Japan
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compound
group
active hydrogen
fluorine
shower curtain
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Application number
JP6109997A
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English (en)
Inventor
Katsuji Ito
勝治 伊藤
Takashi Kamata
俊 鎌田
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】難燃性と高い撥水性を両立するシャワーカーテ
ンを得る。 【構成】炭素数10以上のペルフルオロアルキル基を有
する含フッ素活性水素化合物とポリイソシアネート化合
物との反応生成物を有効成分とする撥水撥油剤で加工さ
れたシャワーカーテン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温水に対する高い撥水
撥油性を示すシャワーカーテンに関する。
【0002】
【従来の技術】シャワーカーテンに対しては衛生面やメ
ンテナンスの観点から撥水性、特に温水に対する撥水性
の付与が望まれている。また、シャワーカーテンは安全
性の観点から難燃性であることが必要であり、通常の場
合には、難燃加工されたポリエステル等の繊維が使用さ
れている。しかし、難燃加工された繊維に従来の撥水撥
油剤を加工して撥水性を付与しようとした場合、難燃性
を低下させるだけでなく、燃焼しやすくなることが指摘
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決する方
法として、撥水撥油加工の後に難燃性樹脂をコーティン
グする方法が提案されているが、風合が粗硬化し、加え
てコスト高となる問題があった。また、難燃性を低下さ
せにくいとされるペルフルオロアルキル基を含有するウ
レタン化合物やエステル化合物を撥水撥油加工剤として
用いた場合には撥水性能が不充分であり、特に温水に対
する撥水性能は極めて不充分であった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、実用性に優れるシャワーカーテンを
提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高温水に
対する撥水性に優れたシャワーカーテンを提供するため
に種々の撥水撥油剤で加工したシャワーカーテンを検討
した。その結果、素材の難燃性を損ないにくくスプレー
撥水性が高いとされる、50重量%以上が炭素数10以
上のペルフルオロアルキル基を有する含フッ素活性水素
化合物の反応物を有効成分とする撥水撥油剤を処理する
ことにより、優れたシャワーカーテンとなることを見い
だした。
【0006】すなわち、本発明は、イソシアネート基と
反応しうる活性水素含有官能基とペルフルオロアルキル
基とを有する含フッ素活性水素化合物であって、しかも
その50重量%以上が炭素数10以上のペルフルオロア
ルキル基を有する含フッ素活性水素化合物である含フッ
素活性水素化合物(イ)と2以上のイソシアネート基を
有するポリイソシアネート化合物(ロ)との反応生成
物、または(イ)と(ロ)とペルフルオロアルキル基を
有しない活性水素化合物(ハ)との反応生成物、を有効
成分とする撥水撥油剤により加工されたシャワーカーテ
ンを提供する。
【0007】本発明のシャワーカーテンが優れた撥水性
を発揮する理由は明確ではないが、ペルフルオロアルキ
ル基の融点に起因するものと推定される。すなわちシャ
ワーの水温が、通常、約40℃程度であるのに対して、
ペルフルオロアルキル基がC817−である場合には、
ペルフルオロアルキル基に由来する微結晶融点は約40
℃であるが、炭素鎖長が増加してC1021−となると、
その微結晶融点は90℃以上となる。すなわち、ポリフ
ルオロアルキル基の鎖長が一定の鎖長になると、微結晶
融点が高くなるために、高温水に対しても、撥水性を発
揮するポリフルオロアルキル基の結晶性および配向性が
保持され、優れた撥水性が発現するものと考えられる。
【0008】本発明における含フッ素活性水素化合物
(イ)は、イソシアネート基と反応しうる活性水素含有
官能基とペルフルオロアルキル基とを有する含フッ素活
性水素化合物であって、しかもその50重量%以上が炭
素数10以上のペルフルオロアルキル基を有する含フッ
素活性水素化合物である。イソシアネート基と反応しう
る活性水素含有官能基とペルフルオロアルキル基とを有
する含フッ素活性水素化合物は、通常ペルフルオロアル
キル基の炭素数が異なる化合物の混合物である。すなわ
ち、ペルフルオロアルキル基をCn2n+1−で表すと、
nの異なる化合物の混合物(いずれもCn2n+1−以外
の部分は同一の化合物の混合物)である。たとえば、従
来のものは、炭素数8を主成分としてそれよりも炭素数
が少ない化合物とそれよりも炭素数が多い化合物の混合
物であって、その平均のnは9であった。
【0009】本発明においては、炭素数10以上のペル
フルオロアルキル基を有する化合物を主成分として、実
質的にそれのみ、またはそれよりも炭素数が少ない化合
物および/またはそれよりも炭素数が多い化合物の混合
物であることが必要である。特に、本発明における含フ
ッ素活性水素化合物(イ)は、その50重量%以上が炭
素数10のペルフルオロアルキル基を有する含フッ素活
性水素化合物であり、他の含フッ素活性水素化合物を含
有する場合はその含フッ素活性水素化合物は炭素数9以
下および/または11以上のペルフルオロアルキル基を
有する化合物であることが好ましい。加えて特に、炭素
数6〜14の範囲内のペルフルオロアルキル基を有する
化合物が80重量%であることが好ましい。
【0010】ペルフルオロアルキル基は直鎖状のペルフ
ルオロアルキル基であることが好ましい。しかし、少数
の分岐があってもよく、その場合には分岐数は1〜2で
しかも主鎖に比較して側鎖の炭素数は短いものであるこ
とが好ましい。
【0011】本発明における含フッ素活性水素化合物
(イ)中の炭素数10以上のペルフルオロアルキル基を
有する含フッ素活性水素化合物は、イソシアネート基と
反応しうる活性水素含有官能基を1個有することが好ま
しく、2個以上有する場合には2番目以降の活性水素含
有官能基は1番目の活性水素含有官能基よりも活性が低
いことが好ましい。すなわち、この含フッ素活性水素化
合物はイソシアネート基に対し実質的に1官能性である
ことが好ましい。他の含フッ素活性水素化合物も同様に
1官能性であることが好ましいが、場合によっては少量
の多官能性の化合物が存在していてもよい。
【0012】イソシアネート基と反応しうる活性水素含
有官能基としては、水酸基、メルカプト基、1級アミノ
基、2級アミノ基、カルボキシル基、その他の活性水素
原子を有する官能基がある。なお2級アミノ基として
は、炭素数が4以下である低級アルキル基を有する2級
アミノ基が好ましい。もっとも好ましい活性水素含有官
能基は水酸基である。
【0013】ペルフルオロアルキル基と活性水素含有基
とを連結する連結基としては種々の連結基が知られてい
る。例えば単結合(具体的化合物としては、例えばペル
フルオロカルボン酸)、−R−、−CON(R1 )−Q
−、−SO2 −Q−などがある。ただし、Rはアルキレ
ン基、R1 はアルキル基、Qは2価の有機基である。好
ましくは、Rは炭素数2〜6のアルキレン基、R1 は低
級アルキル基、Qは炭素数2〜8のアルキレン基であ
る。
【0014】ペルフルオロアルキル基の炭素数の点を除
き、本発明におけるペルフルオロアルキル基を有する含
フッ素活性水素化合物自体は公知の種類の化合物であ
る。本発明における含フッ素活性水素化合物としては、
この公知の種類の化合物を使用することができる。好ま
しい具体的化合物としては以下のものがあるが、これら
に限られるものではない。なお、下記化学式におけるR
f は、ペルフルオロアルキル基を示す。
【0015】Rf-CH2CH2-OH、Rf-CON(CH3)CH2CH2-OH、Rf
-SO2N(CH3)CH2CH2-OH 、Rf-CH2CH2-SH、Rf-SO2N(CH3)CH
2CH2-SH 、Rf-CH2CH2-NH2 、Rf-SO2N(CH3)CH2CH2-NH2
【0016】本発明における2以上のイソシアネート基
を有するポリイソシアネート化合物(ロ)としては、脂
肪族系、脂環族系、芳香族系などの種々のポリイソシア
ネート化合物やその変性物、またはそれらの混合物を使
用することができる。特に、3以上のイソシアネート基
を有するポリイソシアネート化合物やそれとジイソシア
ネート化合物との混合物が好ましい。
【0017】3以上のイソシアネート基を有するポリイ
ソシアネート化合物としては、特にトリイソシアネート
化合物が好ましい。トリイソシアネート化合物としては
ジイソシアネート化合物の変性物が好ましい。ジイソシ
アネート化合物の変性物であるトリイソシアネート化合
物としては、トリスビュレット変性体、イソシアヌレー
ト変性体、およびトリオール変性体(トリメチロールプ
ロパン変性体など)が好ましい。このジイソシアネート
化合物の変性物であるトリイソシアネート化合物は、通
常4以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネー
ト化合物や未変性ジイソシアネート化合物を含有し、本
発明ではこれら不純物を含有するトリイソシアネート化
合物を使用することができる。
【0018】上記のポリイソシアネート化合物として
は、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
トリイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイ
ソシアネート、トルエンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
などがある。特に、ヘキサメチレンジイソシアネートの
トリスビュレット変性体などの、ヘキサメチレンジイソ
シアネートの変性物であるトリイソシアネート化合物が
好ましい。
【0019】本発明のシャワーカーテンは、上記(イ)
と(ロ)の反応生成物を有効成分とする撥水撥油剤で処
理されたものである。しかし、また、(イ)と(ロ)と
ペルフルオロアルキル基を有しない活性水素化合物
(ハ)との反応生成物を有効成分をする撥水撥油剤であ
ってもよい。このペルフルオロアルキル基を有しない活
性水素化合物(ハ)は、前記のようなイソシアネート基
と反応しうる活性水素含有官能基を1個以上有する化合
物である。この活性水素化合物(ハ)は2種以上を併用
できる。
【0020】活性水素化合物(ハ)は、前記のようなイ
ソシアネート基と反応しうる活性水素含有官能基を1個
以上有し、しかもそれ以外に機能性の基を有する化合物
が好ましい。機能性の基としては、例えば、長鎖炭化水
素基、エポキシ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原
子、第1の水素含有官能基に対して相対的に反応性の低
い水素含有官能基などがある。
【0021】具体的な活性水素化合物(ハ)としては、
例えば下記のような化合物があるが、これらに限られる
ものではない。
【0022】モノオール:炭素数1〜23のモノオール
が適当で、特にステアリルアルコール、2−エチルヘキ
シルアルコールなどの炭素数6〜20のモノオールが好
ましい。 メルカプタン:炭素数1〜23のモノメルカプタンが適
当で、特にステアリルメルカプタン、オクチルメルカプ
タンなどの炭素数6〜20のモノメルカプタンが好まし
い。 モノカルボン酸:炭素数1〜23のモノカルボン酸が適
当で、特にステアリン酸、オクタン酸などの炭素数6〜
20のモノカルボン酸が好ましい。
【0023】モノ(あるいはジ)アルキルアミン:炭素
数1〜23のアルキルを有するモノアルキルアミンある
いはジアルキルアミンが適当で、特に2−エチルヘキシ
ルアミン、ジオクチルアミンなどの炭素数6〜20のア
ルキルを有するアミンが好ましい。 エポキシ基含有化合物:グリシドール(すなわち、2,
3−エポキシ−1−プロパノール)、グリセリンジグリ
シジルエーテル。 ポリオール:エチレングリコール、ジエチレンゴリコー
ル、トリエチレングリコール等のポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
グリセリン、トリメチロールプロパン。
【0024】ポリアミン:エチレンジアミン、トリエチ
レンジアミン、トルエンジアミン、イソホロンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン。 アルカノールアミン:モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジプロパノールア
ミン。 その他:2−シアノエタノール、2−ニトロエタノー
ル、エチレンイミン、ジアルキルケトオキシム。
【0025】含フッ素活性水素化合物(イ)とポリイソ
シアネート化合物(ロ)、または、さらに活性水素化合
物(ハ)、との反応生成物の製造において、ポリイソシ
アネート化合物(ロ)1モルに対する含フッ素活性水素
化合物(イ)は1モル以上であることが必要である。す
なわち、反応生成物は、1分子当たり平均して含フッ素
活性水素化合物(イ)の残基を少なくとも1つ持つこと
が必要である。ポリイソシアネート化合物(ロ)に対し
て等当量未満の含フッ素活性水素化合物(イ)を反応さ
せる場合は、活性水素化合物(ハ)を使用しそれと含フ
ッ素活性水素化合物(イ)の合計がポリイソシアネート
化合物(ロ)と等当量になる割合で使用することが好ま
しい。
【0026】活性水素化合物(ハ)を使用する場合、活
性水素化合物(ハ)と含フッ素活性水素化合物(イ)の
合計当量に対する含フッ素活性水素化合物(イ)の当量
割合は50%以上であることが好ましい。ただし、活性
水素化合物(ハ)がイソシアネート基と反応する多官能
性の化合物である場合は、(ハ)と(イ)の合計に対す
る(イ)の割合は50重量%以上、特に75重量%以
上、であることが好ましい。
【0027】上記の撥水撥油剤は、必要に応じて、溶剤
に溶かした溶液として、あるいは乳化しエマルションあ
るいはディスパージョンとして用いることができる。
【0028】溶剤としてはトリクロロトリフルオロエタ
ン(R−113)やメタキシレンヘキサフルオリドなど
フッ素系溶剤、1,1,1−トリクロロエタン、ペルク
ロロエチレン、塩化メチレンなどの塩素系溶剤、テトラ
ヒドロフランやメチルイソブチルケトンなどの他の有機
溶剤を広く用いることが可能である。また水中への分散
を行う場合、乳化剤としてはノニオン系、カチオン系、
アニオン系など各種界面活性剤が採用可能であり、これ
らを適宜併用してもよい。
【0029】水中への分散の際に併用される有機溶剤と
しては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルプロ
ピルエーテルなどの水溶性エーテル類、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノエチルエーテルなどの水溶性グリコ
ールエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルエーテルなどのケトン類、メタノール、エ
タノール、プロパノールなどのアルコール類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、コハク酸エチルなどのエステル類等が
挙げられる。これらの有機溶剤は必要に応じ分散後留去
により除いてもよい。かかる有機溶剤の添加量は、撥水
撥油剤100重量部あたり10〜300重量部が適当で
ある。
【0030】上記の撥水撥油剤は、上記の方法で直接得
られた化合物や、その希釈物、濃縮物であってもよく、
乳濁液、溶剤溶液、エアゾールなどの任意の形態に調製
されたものであってもよい。さらに、上記の撥水撥油剤
は、シャワーカーテンの素材や前記調整形態などに応じ
た任意の方法で加工される。例えば、溶剤に溶かした溶
液、またはエマルションあるいはディスパージョンであ
る場合には、浸漬塗布等の被覆加工の既知の方法により
シャワーカーテンの表面に付着させ乾燥する方法が採用
される。乾燥は、通常の場合2段階で実施するのが好ま
しく、第1段階では80〜150℃程度で30秒〜3分
程度、第2段階では120〜170℃程度で30秒〜3
分程度が好ましい。
【0031】本発明におけるシャワーカーテンの素材と
しては、特に限定されず、ポリエステル、ナイロン等の
素材が挙げられる。さらに、本発明においては、撥水撥
油剤での処理は、繊維または布帛の段階で実施してもよ
いが、通常は、布帛をシャワーカーテンに縫製した後に
実施するのが好ましい。さらに本発明のシャワーカーテ
ンは、撥水撥油剤での加工処理以外の他の処理、例え
ば、難燃剤、防カビ剤、抗菌剤等による処理がなされて
いてもよい。また、特に、あらかじめ難燃加工がなされ
たシャワーカーテンに撥水撥油処理した場合には、その
難燃性を損なうことなく、難燃性と撥水性の両性能に優
れたシャワーカーテンが得られる。この難燃剤として
は、特に限定されず、公知ないしは周知の繊維用の難燃
剤(防炎剤)が挙げられる。
【0032】
【実施例】つぎに実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。なお、文中、部または%とあるのは
特に断りのないかぎりいずれも重量基準である。また、
実施例、比較例に示す撥水性、難燃性の評価は、下記の
評価試験で評価した。
【0033】撥水性:JIS−L−1092のスプレー
法による撥水性ナンバー(表1参照)で表す。なお、撥
水性ナンバーに+印を付して表した評価結果は、それぞ
れの評価がナンバーで表したものよりもわずかに良好な
ものを示す。シャワー温度は、25℃、および40℃と
して評価した。
【0034】
【表1】
【0035】難燃性テストは45°ミクロバーナー法
(JIS−L−1091)にて行った。難燃性の評価
は、消防法(イ)の評価に従い、撥水撥油剤による処理
を実施しなかったもの(参考例に記載したもの)と比較
して、優れるものを〇、劣るものを×とした。
【0036】[合成例1]ジムロート冷却管、温度計、
窒素ガス導入管、撹拌装置付きの500ccの4つ口フ
ラスコに、HBUの100部、C10Aの203部、St
Oの24.35部、GDの6.66部、およびMBKの
83.5部(略称については下記参照)からなる原料を
仕込み、撹拌しながら80℃に昇温した。窒素を2分間
吹き込み、その後触媒ジブチルチンジラウレートを0.
1g加え2時間撹拌を続けた。さらに温度を100℃に
上げ、1時間撹拌を続けた。その後、IR(赤外線吸収
スペクトル)を測定し、イソシアネート基の残存しない
ことを確認して反応を終了させた。真空乾燥器中でMB
Kを除去し、融点96〜97℃の白色固体を得た。
【0037】概念的に反応生成物の主たる成分は、トリ
イソシアネート化合物であるHBU1分子に、3分子の
10Aが反応したもの、2分子のC10Aと1分子のSt
Oが反応したもの、2分子のC10Aと1分子のGDが反
応したもの、および1分子のC10Aと1分子のStOと
1分子のGDが反応したもの、の混合物であると考えら
れる。
【0038】上記略称で示した化合物は以下のとおりで
ある。なお、合成例2以降および比較例で使用した化合
物の略称も同様に示す。
【0039】HBU;ヘキサメチレンジイソシアネート
のトリスビュレット変性体(NCO価22.7wt%)
[住友バイエル社製「スミジュールN−3200」]、
NHP;ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロ
ールプロパン変性体、IPN;イソホロンジイソシアネ
ートのイソシアヌレート変性体、
【0040】C10A;CF3(CF2)9CH2CH2OH 、C11A;CF
3(CF2)10CH2CH2OH、C8 A;CF3(CF2)7CH2CH2OH 、C10
SA;CF3(CF2)9SO2N(CH3)CH2CH2OH、C10S;CF3(CF2)
9CH2CH2SH 、StO;CF3(CF2)17OH、StN;CF3(CF2)
17NH2 、StS;CF3(CF2)17SH、StA;CF3(CF2)16CO
OH、
【0041】GD;グリシドール、MBK;メチルイソ
ブチルケトン、MEK;メチルエチルケトン、DGM;
ジグライム。
【0042】[合成例2]ジムロート冷却管、温度計、
窒素ガス導入管、撹拌装置付きの500ccの4つ口フ
ラスコに、HBUの100部、C10Aの166.2部、
8 Aの110.8部、StOの24.35部、GDの
6.66部、およびMBKの102部からなる原料を仕
込み、合成例1と同様に反応させて、白色の固体を得
た。
【0043】[合成例3]ジムロート冷却管、温度計、
窒素ガス導入管、撹拌装置付きの500ccの4つ口フ
ラスコに、HBUの100部とMBKの100部を入れ
て撹拌しながら80℃に昇温し、その後フラスコ内部を
窒素置換した後ジブチルチンジラウレート0.1部を添
加した。つぎに、C8 Aの110.8部を1時間かけて
滴下し、以下C10Aの166.2部とStOの48.7
部を同様に滴下した。滴下終了後温度を90℃に上げ3
0分撹拌を続けた。その後、IRを測定し、イソシアネ
ート基の残存しないことを確認して反応を終了させた。
【0044】以上の合成例1〜3における原料の種類と
割合、合成温度、生成物の融点を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】[合成例4]合成例1において、C10Aを
すべて等当量のC8 Aに代えた他は同一原料、同一条件
で反応生成物を製造した。
【0047】[合成例5]合成例2において、C10Aと
8 Aの組み合わせに代えて、Cn2n+1CH2CH2
OHで表される化合物のnが異なる化合物(nが8、1
0、12、および14である化合物)の混合物(n=8
/10/12/14の重量比が60/25/10/5で
平均のnは約9)を使用する以外は、同一原料、同一条
件で反応生成物を製造した。なお、この化合物の混合物
をC9 Aという。
【0048】以上の合成例4、5における原料の種類と
割合、合成温度、生成物の融点も表2に示す。
【0049】[実施例1]合成例1で得た反応生成物を
以下の方法に従って水に乳化させ、水分散系を得た。す
なわち、合成例1で得た反応生成物の100部、MBK
の20部、ノニオン系乳化剤[花王(株)製「エマルゲ
ン E−950」]の4部、およびカチオン系乳化剤
[花王(株)製「ファーミン DMC・AcOH」]の
1部の混合物を85℃に加熱し、高圧ホモジナイザーに
よって乳化した。MBKを減圧留去し粒子系約0.1μ
mのディスパージョンを得た。さらに水で希釈し0.2
wt%の水溶液を調製した。
【0050】この水溶液に難燃加工済ポリエステルシャ
ワカーテン布を浸漬し、ピックアップがそれぞれ60w
t%となるようにマングルで調整した。これを110℃
で90秒、次いで170℃で60秒熱乾燥し、試験布と
した。この試験布を用いて撥水性試験と難燃性試験を行
った結果を表3に示す。
【0051】[実施例2、3]合成例2、3で得た反応
生成物を用いて、実施例1と同様の方法で粒子系約0.
1μmのディスパージョンを得た。さらに同様の方法で
試験布を得て、撥水性試験と難燃性試験を行った。結果
を表3に示す。
【0052】[比較例1、2]合成例4、5で得た反応
生成物を用いて、実施例1と同様の方法で粒子系約0.
1μmのディスパージョンを得た。さらに同様の方法で
試験布を得て、撥水性試験と難燃性試験を行った。結果
を表3に示す。
【0053】[比較例3]Rf アクリレート共重合体の
エマルションを含む市販の撥水撥油剤[旭硝子(株)製
「アサヒガードAG−710」]を水で希釈し0.2w
t%の水溶液を調製し、実施例1と同様の方法で試験布
を得て、撥水性試験と難燃性試験を行った。結果を表3
に示す。
【0054】[参考例]実施例1の難燃加工済ポリエス
テルシャワカーテン布に何も加工しないものを試験布と
して、撥水性試験と難燃性試験を行った。結果を表4に
示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【発明の効果】本発明のシャワーカーテンは、温水に対
する高い撥水性を有する優れたシャワーカーテンであ
る。特に、本発明によれば、撥水加工と難燃加工の両加
工を併用した場合にも、両性能を発揮する優れたシャワ
ーカーテンとなる。したがって、本発明のシャワーカー
テンは、実用性と安全性において優れたシャワーカーテ
ンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソシアネート基と反応しうる活性水素含
    有官能基とペルフルオロアルキル基とを有する含フッ素
    活性水素化合物であって、しかもその50重量%以上が
    炭素数10以上のペルフルオロアルキル基を有する含フ
    ッ素活性水素化合物である含フッ素活性水素化合物
    (イ)と2以上のイソシアネート基を有するポリイソシ
    アネート化合物(ロ)との反応生成物、または(イ)と
    (ロ)とペルフルオロアルキル基を有しない活性水素化
    合物(ハ)との反応生成物、を有効成分とする撥水撥油
    剤で加工されたシャワーカーテン。
  2. 【請求項2】含フッ素活性水素化合物(イ)が、C10
    21−で表されるペルフルオロアルキル基を有する含フッ
    素活性水素化合物50〜100重量%と炭素数9以下お
    よび/または炭素数11以上のペルフルオロアルキル基
    を有する含フッ素活性水素化合物0〜50重量%からな
    る、請求項1のシャワーカーテン。
  3. 【請求項3】含フッ素活性水素化合物(イ)が、水酸
    基、メルカプト基、および1級アミノ基から選ばれる活
    性水素含有官能基を1個有する含フッ素活性水素化合物
    である請求項1または2のシャワーカーテン。
  4. 【請求項4】ポリイソシアネート化合物(ロ)がトリイ
    ソシアネート化合物である請求項1〜3のいずれかのシ
    ャワーカーテン。
  5. 【請求項5】トリイソシアネート化合物が、ジイソシア
    ネート化合物の、トリスビュレット変性体、イソシアヌ
    レート変性体、およびトリオール変性体から選ばれる化
    合物である、請求項4のシャワーカーテン。
  6. 【請求項6】活性水素化合物(ハ)が、フッ素原子を有
    さず、かつ水酸基、メルカプト基、カルボキシル基、お
    よび1級アミノ基から選ばれる活性水素含有官能基を少
    なくとも1個有する化合物である請求項1〜5のいずれ
    かのシャワーカーテン。
  7. 【請求項7】活性水素化合物(ハ)が、さらにエポキシ
    基あるいは長鎖炭化水素基を有する化合物である請求項
    6のシャワーカーテン。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかのシャワーカーテ
    ンにおいて、撥水撥油剤で加工されるべきシャワーカー
    テンがあらかじめ難燃加工されたものであるシャワーカ
    ーテン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109652984A (zh) * 2018-12-12 2019-04-19 上海雅运新材料有限公司 一种织物阻燃涂层整理剂组合物及其制备方法
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