JPH07313191A - ほ乳類の***細胞の受精能力を評価する方法および装置 - Google Patents

ほ乳類の***細胞の受精能力を評価する方法および装置

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JPH07313191A
JPH07313191A JP7078400A JP7840095A JPH07313191A JP H07313191 A JPH07313191 A JP H07313191A JP 7078400 A JP7078400 A JP 7078400A JP 7840095 A JP7840095 A JP 7840095A JP H07313191 A JPH07313191 A JP H07313191A
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sperm
sperm cells
acrosome
acrosome reaction
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JP7078400A
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Jorge G Tezon
ホルヘ・ギジェルモ・テソン
Adriano Brandelli
アドリアノ・ブランデェリ
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FUND INST DE BIOLOGIA Y MEDICINA EXPERIMENTAL
FUNDASUION INST DE BIOROHIA I MEDEISUINA ESUPURIMENTARU
Original Assignee
FUND INST DE BIO Y MEDEXP
FUND INST DE BIOLOGIA Y MEDICINA EXPERIMENTAL
FUNDASUION INST DE BIOROHIA I MEDEISUINA ESUPURIMENTARU
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Abstract

(57)【要約】 【目的】所定の***サンプルの生体外または生体内受精
能力を評価する方法および装置を提供する。 【構成】本発明の方法においては、ほ乳類の***細胞の
サンプルに能力を与え、次いで、能力が与えられた***
を、ネオグリコプロテインまたはグリコデンドリマのよ
うな所定量のグリコシド−高分子抱合体とともに、***
において先体反応を誘起するのに十分な条件の下で所定
の時間培養する工程を含む。この工程は、***と卵子と
の間で生体内で生ずる生理学的反応に有効に擬態する。
サンプルにおける非生理学的にかつ自然に先体反応を行
なう***のパーセントを占める、正の対照および負の対
照に対する***細胞における抱合体誘起先体反応の程度
を、次に計算する。次いで、***の受精能力がこの計算
の関数として評価される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、***サンプルの生体外
または生体内受精能力を評価する方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体外受精(in vitro fertilization)
(IVF)の出現は、かかるIVF処置において使用さ
れるべき***の***受精能力を予測する方法の価値を高
めている。***の濃縮、自動性および形態をはじめとす
る代表的な***分析は、雄の受精力の主たるインジケー
タとして広く使用されてきた。しかしながら、これらの
結果は、生体内または生体外の人の受精能力の正確な診
断または予後情報を提供することができない。標準的な
***分析は、受精能力を予測するための制限された臨床
値を有するように示されるので、人の***機能の数多く
の他の試験が出現している。これらの試験には、自動性
の客観的な評価、浸透圧減退膨潤、***核の成熟度の試
験、先体状態、先体反応およびアクシン活性度の測定、
ハムスターの帯層のない卵母細胞の侵入並びに人の***
−帯層の結合と侵入が含まれる。
【0003】生きている人の卵母細胞を使用して人の精
子機能の試験を行なうことは、試験物質の量が限られて
いるので、実質上不可能であることがわかった。現時点
で最も普及している試験である、帯層のないハムスター
の卵細胞***侵入検定SPAは、人の***の能力、先体
反応能力、卵黄膜との融合の能力および細胞質において
脱凝縮を行なう能力を評価するものである。「バイオロ
ジカル・リプロダクション」(Biol. Reprod.) 第15
巻、第471−76頁(1976年)に掲載のアール・
ヤナギマチ(R. Yanagimachi)の論文を参照されたい。し
かしながら、この試験は、***が透明帯(ZP)と結合
しかつZPを通過することができる能力を測定するもの
ではないので、幾つかの制限がある。この試験はまた、
***集団全体の挙動を反映しないという欠点をもってい
る。例えば、先体反応を行なった***の小部分は、検定
において使用される卵母細胞の全てとの融合に寄与す
る。更に、この試験は、***がZPを通過しないことに
よる不妊を予測することができない。ハムスターの卵母
細胞に対する***の通過と、人の卵母細胞に対する***
の通過との相関関係が比較的乏しいことを示す証拠に基
づいて、この試験を批評している論文がある。例えば、
「フェルティライザ・ステライザ」(Feltil. Steril.)
第57(4)巻、第889−894頁(1992年)に
掲載の論文を参照されたい。
【0004】ヘミ帯層検定(HZA)のような、人の卵
母細胞からの帯層の一部を利用する他の試験がある。
「フェルティライザ・ステライザ」第49巻、第688
−97頁(1988年)に掲載のバークマン(Burkman)
等の論文を参照されたい。HZAにより得られる***ー
ZP結合率とIVFとの明確な相関関係が報告されてい
る。「ジャーナル・オブ・ジ・インビトロ・・フェルテ
ィライザ・エンブリオ・トランスフォーメイション」
(J. In Vitro Fert. Embryo Transf.)第6巻、第44−
50(1989年)に掲載のフランケン(Franken) 等の
論文および「フェルティライザ・ステライザ」第51
巻、第665−70頁(1989年)に掲載のオーニン
ガ(Oehninger) 等の論文を参照されたい。しかしなが
ら、HZAは、結果の大きな変動により、試験が全ての
不妊の男性の評価において日常的に使用するのに適さな
いものとなるので、批判を受けている。「フェルティラ
イザ・ステライザ」第58(3)巻、第465−484
頁(1992年)に掲載のリウ(Liu) 等の論文を参照さ
れたい。
【0005】新鮮な成熟した人の卵母細胞のZPの部分
を必要とするHZAのような試験は、IVFプログラム
の副生成物である卵母細胞からの新鮮なまたは保存した
人のZPを十分な量入手することができるかどうかによ
るので、更に非実用的である。この物質が使用される場
合には、行なうことができる試験はごくわずかとなり、
しかもIVFプログラムに関連して実験室におけるもの
のみに限定される。更にまた、死体から得る卵母細胞は
量が不明である。これらのファクタは、本質的に制御し
にくいので、ZPの***結合部位をまねた規定された化
学化合物をこの生物学的物質の代わりに使用することに
ついての関心が高まっている。「フェルティライザ・ス
テライザ」第60(2)巻、第344−350頁(19
93年)に掲載のテサリク(Tesarik) 等の論文を参照さ
れたい。
【0006】先体反応は、受精にとって臨界的であるこ
とが知られており、この機能を試験する幾つかの検定法
が開発されている。しかしながら、先体反応だけの測定
は信頼性がない。例えば、「ジャーナル・オブ・アンド
ロロジア」(J. Androl) 第12(2)巻、第98−10
3頁(1991年)に掲載のクミンズ(Cummins) 等の論
文には、カルシウムイオノフォアのチャレンジ後の、人
の***の先体反応の試験が開示されている。しかしなが
ら、この方法は、生きている***を死んだ***と区別す
ることができないとともに、露出された卵母細胞の表面
と融合する***の能力に関する情報を提供することがで
きない。***の受精能力を予測するために生体外の先体
反応の速度論を検討することが更に提案されている。
「アンドロロジア」(Andrologia)第17巻、第224−
27頁(1985年)に掲載のトファー・ピーターセン
(Topfer-Petersen) 等の論文を参照されたい。任意の先
体エキソサイトーシスとIVFとの間の明確な相互関係
が、「ヒューマン・リプロダクション」(Hum. Reprod.)
第8(12)巻、第2155−2166頁(1993
年)に掲載のベノフ(Benoff)等の論文に報告されてい
る。しかしながら、他の研究の結果は、人の***が培地
において先体反応を行なう能力と生体外で卵母細胞と受
精を行なう能力との相互関係を明らかにしていない。
「フェルティライザ・ステライザ」第50巻、第949
−53頁(1988年)に掲載のデジョンジ(DeJonge)
等の論文を参照されたい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】明らかなことである
が、従来の***分析は、受精能力について限られた情報
を提供しているだけであるので、生体外または生体内の
受精能力の一層正確な予測を提供するためには、***機
能試験を別途追加しなければならない。これらの努力
は、***の特性についての不完全な情報と受精のプロセ
スに対する関係とにより妨害されてきた。かくして、著
しく正確な***の受精能力試験を行なう必要があるだけ
でなく、臨床実験においてかかる試験を低コストで日常
的に行なうことができることが必要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
***サンプルの生体外または生体内受精能力を評価する
方法が、開示されている。この方法は、ほ乳類の***細
胞のサンプルに能力を与え(capacitate)、次いで、能力
が与えられた***を、ネオグリコプロテインまたはグリ
コデンドリマ(glycodendrimer)のような所定量のグリコ
シド−高分子抱合体とともに、***において先体反応を
誘起するのに十分な条件の下で所定の時間培養する工程
を含む。この工程は、***と卵子との間で生体内で生ず
る生理学的反応に有効に擬態する。サンプルにおける非
生理学的にかつ自然に先体反応を行なう***のパーセン
トを占める、正の対照および負の対照に対する***細胞
における抱合体誘起先体反応(conjugate-induced acros
ome reaction) の程度を、次に計算する。次いで、***
の受精能力がこの計算の関数として評価される。
【0009】臨床検査室においてこの方法を実施するた
めの材料を含むキット即ち装置も、本発明により提供さ
れている。
【0010】***後は、***が卵子に受精することがで
きる前に、***に2つの重要な変化が生じなければなら
ない。第1の変化は***細胞の能力付与である。能力付
与とは、一般に、***が先体反応を行なうことができる
ようにする、***において生ずる限外構造上のおよび生
化学的変化の複合(complex) を意味するものとして当業
者には理解されている。ラベン(Raven) (ニューヨーク
州)から1988年に発行された、ノウビル(Knobil)等
の編集の「ザ・フィジオロジー・オブ・リプロダクショ
ン」(The Physiology of Reproduction)第135−18
5頁に掲載の「ほ乳類受精」("Mammalian Fertilizatio
n") と題する論文、オックスフォード(Oxford)(ニュー
ヨーク州)から1989年に発行された「オックスフォ
ード・レビューズ・オブ・リプロダクティブ・バイオロ
ジー」におけるピー・セイリング(P. Saling) の「卵子
の細胞外マトリックスとのほ乳類***の相互作用」と題
する論文および「フェルティライザ・ステライザ」第5
7(4)巻、第889−894頁(1992年)に掲載
のタカナシ(Takanashi) 等の論文を参照されたい。例え
ば、***が透明帯に結合して受精を起こすことができな
いように、透明帯の特定のグリコ抱合体配位子を認識す
る***膜蛋白質(透明帯受容体)の発現が、新たに射出
された***においてマスクされることが示されている。
能力負よのプロセスを通じて、これらの受容体は、***
が次に透明帯に結合することができるように露出され
る。「ガム・レス」(Gam. Res.) 第20巻、第93−1
09頁(1988年)に掲載のマセック(Macek) 等の論
文、「ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー」(J. Ce
ll Biol.) 第108巻、第2163−68頁(1989
年)に掲載のレイトン(Leyton)等の論文および「ディベ
ロプメンタル・バイオロジー」(Dev. Biol.)第151
巻、第48−54頁(1992年)に掲載のビーブ(Bee
be) 等の論文を参照されたい。
【0011】第2の変化は、能力が付与された***が卵
母細胞の透明帯に結合するときに生ずる、その後の先体
反応である。先体反応は、一般に、能力が付与された精
子細胞が卵子の細胞外コート(coat)、即ち、透明帯(Z
P)に結合したときに生体内で誘起される多工程生理学
的プロセスを意味するものとして当業者には理解されて
いる。先体反応は、***膜でのZP受容体の配位子媒介
凝集、カルシウムイオンの***への流入、外側先体膜の
***プラズマ膜への融合および融合された膜内に形成さ
れる孔を介しての先体酵素の随伴解放を特徴とする。上
記したピー・セイリング(P. Saling) の論文を参照され
たい。
【0012】類似のプロセスが人においても生ずること
を示す報告が断片的にあるが、人の***帯層結合蛋白質
の分子的性質を最終的に解明した研究はない。更に、透
明帯の認識を媒介する人の***面の受容体を決定する方
向に向けられている研究の多くが、かかる詳細な研究に
必要とされる人の卵母細胞の入手が限定されていること
により制限を受けている。
【0013】人の配偶子間の先体反応の性質に関しては
確定および予測が不可能であるにも拘らず、本発明者
は、能力を付与された***および卵母細胞が生体内で互
いに接触したときに生ずる配位子媒介の先体反応を、所
定の能力を付与された***細胞のサンプルを糖のグリコ
シド誘導体と高分子との抱合体(以下、「グリコシド−
高分子抱合体("glycoside-macromolecule conjugate")
」という)とともに培養することにより、卵母細胞、
ZPその他の自然に生ずる先体誘導生物学的物質を使用
することなく生体外で有効に再生産することができると
いう驚異的なかつ予期し得ない発見を行なった。所定の
***サンプルにおける抱合体誘起先体反応の程度が測定
され、次いで、正および負の対照の結果に対して発現ま
たは計算が行なわれる。次に、この相対値を使用して、
サンプルを得た男の***の生体内または生体外受精能力
を正確に評価する。即ち、本発明の方法は、生体外受精
(IVF)プログラムに登録されている所定の男性患者
の生体外受精能力を正確に予測するとともに、不妊の病
因を定めるのに使用することができる。
【0014】ネオグリコプロテインFITC−マンノー
ス−BSA(フルオレセインイソシチオシアネートマン
ノースウシ血清アルブミン)と結合インヒビターマンノ
ース−BSAとを使用して、***に対するマンノース受
容体の存在と生体外の受精可能性との間の確実な相互関
係が示されている。「ヒューマン・リプロダクション」
(Hum. Reprod.)第8(12)巻、第2155−66頁
(1993年)に掲載のベノフ(Benoff)等の論文を参照
されたい。しかしながら、これらの結合検定は、受精能
力に関して本発明の方法と比べて正確度が有意に低い。
標識抱合体が、単にマンノース結合部位を識別するため
に使用され、***に先体反応を誘起しないように使用さ
れているので、これらの検定は先体反応に関連する全て
の細胞機構の機能性または生存能力を試験することがで
きない。例えば、ZPに対する***受容体の結合は先体
反応における第1の工程であり、これ自体は、卵子の先
体反応および受精が生ずるかどうかを決定するものでは
ない。
【0015】75mMの遊離のマンノースによる先体反
応のいわゆる「誘起」("induction") が、上記したベノ
フ(Benoff)等の論文および「ヒューマン・リプロダクシ
ョン」第8(12)巻、第2141−2154頁(19
93年)に報告されている。しかしながら、本発明の方
法とは著しく異なり、75mMのマンノオースで***を
処理すると、***に対して激しい非生理学的、例えば、
薬学的な作用を誘起する。これにより、先体エキソサイ
トーシスが増大するが、これは生理学的に誘起されるの
ではなく、即ち、***膜のZP受容体の配位子媒介凝集
により媒介されるのではない(上記したピー・セイリン
グ(P. Sling)の論文を参照されたい)。このような違い
は、75mMのマンノースは、生体内で生ずる先体反応
に関連する細胞機構の機能性の試験を全く行なわないと
いう点で上記した理由により特に有意である。かくし
て、本発明がなされる以前は、先行技術は、検定の一部
として能力を付与された***に先体反応を誘起させて男
性の受精能力を正確に予測するのに、種々のネオプロテ
インを使用することができることを完全に考慮しあるい
は理解し得なかった。
【0016】本発明の方法を実施するためには、***の
サンプルを得ることが先づ必要である。***サンプルを
集め、容積、濃度、平均速度および自動細胞の割合のよ
うなパラメータに関して標準的な手順に従って日常分析
に供することができる。例えば、ケンブリッジ(Cambrid
ge) から1992年に発行された世界保険機構(WorldHe
alth Organization) の「人間の***と***−頸管粘膜
との相互作用の検査に関するWHO実験室マニュアル」
(WHO Laboratory Manual for the Examinationof Human
Semen and Semen-Cervical Mucus Interaction) 第3
版[以下、「WHO実験室マニュアル」 (The WHO Labo
ratory Manual") という]を参照されたい。
【0017】次に、このようにして得られた***のサン
プルに、本技術分野において公知の方法に従って能力付
与を行なう。例えば、「バイオロジカル・リプロダクシ
ョン」第28巻、第108−120頁(1983年)に
掲載のベッドフォード(Bedford) 等の論文、「メソッズ
・イン・エンザイモロジー」(Meth. Enzymol.)第225
巻、第113−136頁(1993年)に掲載のベルベ
(Bellve)等の論文、「ヒューマン・リプロダクション」
第8巻、第575−580頁(1993年)および「フ
ェルティライザ・ステライザ」第52巻、第1048−
1054頁(1989年)に掲載のカルボ(Calvo) 等の
論文、「アーカイブズ・オブ・パソロジー・ラボラトリ
ー・メディシン」(Arch. Pathol. Lab. Med.) 第116
巻、第345−350頁(1992年)および「メソッ
ズ・イン・エンザイモロジー」第225巻、第239−
253頁(1993年)に掲載のエル・アール・フレイ
ザー(L.R. Fraser) の論文、「アニュアルズ・オブ・ザ
・ニューヨーク・アカデミー・オブ・サイエンス」(Ann
uals of the New York Academy of Science)第637
巻、第459−473頁(1991年)に掲載のストー
リー(Storey)の論文、「フェルティライザ・ステライ
ザ」第56巻、第960−966頁(1991年)に掲
載のストーバル(Stovall) 等の論文、「ヒューマン・リ
プロダクション」第6巻、第1265−1274頁(1
991年)に掲載のザネベルド(Zaneveld)等の論文、
「ディベロプメント」(Development) 第110巻、第3
91−400頁(1990年)に掲載のテサリク(Tesar
ik) 等の論文、並びに、「フェデレーション・オブ・ヨ
ーロピアン・バイオケミカル・ソサイエティーズ」(FEB
S Lett.)第308(2)巻、第116−120頁(19
92年)に掲載のテサリック等の論文を参照されたい。
一般に、任意の所定の***細胞サンプルの能力付与は、
ウシ結成アルブミンまたは同等の物質約3−20mg/
mlを含み、約5%のCO2 で平衡にされた培養基にお
いて約37℃で16時間サンプルを培養することにより
行なわれる。好ましい能力付与のプロトコールは、「W
HO実験室マニュアル」に記載されている。これらの操
作パラメータには、異なる個体からの***は異なる速度
で能力付与することができるという事実が考慮されてい
る。「フェルティライザ・ステライザ」第38巻、第2
58−60頁(1982年)に掲載のペロー(Perrault)
等の論文を参照されたい。一般に、***の濃度は、培養
基1mlに対する細胞の個数で、約1.0x106 乃至
約1.0x107 個/mlの範囲にある。好ましい***
濃度は、約2.6X106 乃至約3.0x106 個/m
lである。
【0018】このようにして能力が付与された***細胞
は、所定の条件の下で、例えば、能力が付与された***
において先体反応を誘起するのに十分な温度と時間の下
で、所定濃度のグリコシド−高分子抱合体とともに培養
に供する。グリコシドは、アルドピラノースとアルコー
ルとの反応生成物である。ワース(Worth) 発行(197
5年)、レーニンガー(Lehninger) 著の「バイオケミス
トリー」(Biochemistry)第10章を参照されたい。グリ
コシドの代表的な糖成分には、2−アセトアミド−2−
デオキシ−D−グルコースアミンとしても知られるN−
アセチル−β−D−グルコースアミン(GlcNA
c)、N−アセチル−β−D−ガラクトースアミンおよ
びマンノースが含まれる。GlcNAcおよびマンノー
スが好ましい。しかしながら、以下において更に説明す
るように、本発明においては他の糖も使用することがで
きる。これらの糖のN−ε−アミノカプロイル、p−イ
ソチオシアナトフェニルおよびp−アミノフェニルグリ
コシドが好ましい。しかしながら、当業者であれば、糖
と高分子との間の安定な結合基として機能することがで
きる他のグリコシド基を本発明において使用することが
できることを理解することができるものである。一般
に、抱合体の濃度は、培養基に対して約0.6μg/m
l乃至約3.0μg/mlの範囲にある。好ましい範囲
は、約1μg/ml乃至約2μg/mlである。より好
ましい濃度は約1μg/mlである。
【0019】高分子は、誘導された(derivatized) 糖の
キャリヤ分子として機能することができるとともに、精
子細胞に不活性な天然または合成の球状重合物質であ
る。即ち、高分子は、先体反応を潜在的に妨害する可能
性のある糖残分を欠いており、即ち、高分子は元のまま
の糖の残分を除去するために、例えば過ヨウ素酸化ナト
リウムで予め処理することができる。合成物質には、例
えば、ポリリシン、ポリアスパラギン、ポリアルギニン
のような誘導可能の(derivatizable) アミノ基含有ポリ
マおよびグリコシドに結合可能なデンドリマ(dendrime
r) が含まれる。デンドリマは、アルキル化反応を行な
い、次いでアミド化を行なってモノマの付加を行なわせ
るアンモニアイニシエータコア(core)を有するポリアミ
ドアミンである。このプロセスを数回繰り返すことによ
り、外部にモノ分散アミノ基を有する高分子が得られ
る。デンドリマは、公知の出所源から、例えば、スター
バースト(Starburst) (商標)[ダウ・ケミカル・カン
パニー(Dow Chemical Co.)]から得ることができる。あ
るいは、これは、通常の手順に従って合成することがで
きる。「ポリマー・ジャーナル」(Polymer J.)第17
巻、第117−132頁(1985年)および「マクロ
モレキュールズ」(Macromolecules)第19巻、第266
頁(1980年)に掲載のトマリア(Tomalia) 等の論文
を参照されたい。適宜の天然の重合物質には、血清グロ
ブリン、例えば、アルブミン(ウシ血清アルブミン(B
SA)、ヒトアルブミンおよびオボアルブミン)並びに
トランスフェリンおよびキーホールアオガイ(keyhole l
impet)ヘモシアニンのような他の公知のプロテインキャ
リヤが含まれる。約10,000Daを越える分子量の
高分子が好ましい。
【0020】ネオグリコプロテインとして広く呼ばれて
いるグリコシド−プロテイン抱合体を形成する方法が、
本技術分野において公知となっている。例えば、「バイ
オロジカル・セル」(Biol. Cell.) 第51巻、第187
−196頁(1984年)に掲載のモンシグニ(Monsign
y)等の論文、「バイオケミストリ−」(Biochem.)第19
(16)巻、第3850−3855頁(1980年)に
掲載の(種々の糖類のp−アミノフェニルおよびp−イ
ソチオシアナトフェニルグリコシドの合成法を開示す
る)サンド(Sando) 等の論文、「バイオケミストリー」
第19(16)巻、第3856−60頁(1980年)
に掲載のカーソン(Karson)等の論文および「ジャーナル
・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」(J. Biol. Ch
em.)第255(1)巻、第55−59頁(1980年)
に掲載のスミス(Smith) 等の論文を参照されたい。これ
らの方法は、高分子が合成である場合に等しく適用する
ことができる。
【0021】好ましいグリコシド−高分子抱合体は、N
−アセチル−β−D−グルコースアミンフェニルイソチ
オシアネートBSA、パラ−アミノフェニル−N−アセ
チル−β−D−グルコースアミニド−BSA(BSA−
GlcNAc)およびp−アミノフェニル−α−D−マ
ンノピラノシド−BSA(BSA−Man)である。B
SA−GlcNAcおよびBSA−Manがより好まし
い。
【0022】一般には、能力を付与された***における
グルコシド−高分子抱合体による先体反応の誘起の条件
は、透明帯により先体反応を誘起するのに使用される条
件と実質上同じである。例えば、「バイオロジカル・リ
プロダクション」第38巻、第235−242頁(19
88年)に掲載のクロス(Cross) 等の論文を参照された
い。所定の誘起された***サンプルの全ての***が先体
反応を行なうことができるものではない。即ち、ある部
分は反応に対して耐性がある。かくして、培養は、反応
を完成するのに十分な時間、即ち、抱合体誘起の先体反
応を行なうことができるサンプルにおける最大数の***
に先体反応を誘起するのに十分な時間継続されるべきで
ある。当業者であれば、この時間は時間コーススタディ
(time course study) のような標準的な手順に従って定
めることができることを理解することができる。室温
(37℃)で行なわれるかかるスタディの結果、本発明
者は、好ましくは培養は少なくとも約1時間行なわれる
べきであるとの決定を行なった。結合検定を行なうため
には、より短い培養時間、例えば、15分が開示されて
いる。「フェルティライザ・ステライザ」第59(4)
巻、第854−62頁(1993年)および「ヒューマ
ン・リプロダクション」第8(12)巻、第2141−
2154頁(1993年)に掲載のベノフ(Benoff)等の
論文を参照されたい。しかしながら、この時間では、抱
合体誘起の先体反応を行なうのは***の約40%未満で
あるので、これらの先行技術の方法の異なるおよび無関
係な目的を強調していることになる。一層好ましい実施
例においては、能力を付与された***細胞は空気と5%
CO2 との雰囲気において、37℃で約1時間グリコシ
ド−高分子抱合体を用いた培養に供される。
【0023】先体反応の完了後に、***は培養基から単
離され、先体反応を行なったサンプル中の細胞の数を測
定するために独立して分析に供される。当業者であれ
ば、三重染色、先体成分に対する単クローン性抗体、ク
ロロテトラサイクリン蛍光体およびフルオレセインイソ
チオシアネート(FITC)−標識レクチン、例えば、
エンドウマメアグルチニン(PSA)およびピーナツア
グルチニンのような種々の試薬を使用し、標準的な顕微
鏡技術に従ってこの分析を実施することができる。上記
したリウ(Liu) 等の論文を参照されたい。先体を評価す
る最も有効な方法として電子顕微鏡が一般に考えられる
が、この技術は高価でありかつ時間を要するので、日常
的に使用するには実際的ではない。上記したような検出
可能な標識を使用する方法は、臨床検査室において使用
するのに一般に好ましい。当業者であれば、かかる目的
を達成するのに適した方法を選択することができるもの
である。「バイオロジカル・リプロダクション」第41
巻、第635−41頁に記載のクロス(Cross) 等の論文
を参照されたい。
【0024】エンドウマメアグルチニンフルオレセイン
染色は、人の先体の日常評価に関する簡単かつ再現性の
ある技術を提供するので好ましい。「ジャーナル・オブ
・リプロダクション・フェルティライザ」(J. Reprod.
Fertil.)第95巻、第755−763頁(1992年)
に掲載のメンドーサ(Mendoza) 等の論文、「フェルティ
ライザ・ステライザ」第50巻、第288−93頁(1
988年)に掲載のリウ等の論文を参照されたい。超生
体染色、例えば、ヘキスト(Hoechst)33258[アメリカ合
衆国、ミズーリー州、セントルイスに所在するシグマ・
ケミカル・カンパニ−(Sigma Chemical Co.)]またはP
SA先体評価に関連する浸透圧減退膨潤により、当業者
は生きている不先体***と死んでいる不先体***とを区
別することができる。「ガム・レス」(Gam. Res.) 第1
5巻、第213−226頁(1986年)に掲載のクロ
ス(Cross) 等の論文を参照されたい。先体分析はまた、
染色されたラテックス微粒子[例えば、ポリサイエンス
・インコーポレイテッド(Polyscience Inc.)またはイン
ターフェイシャル・ダイナミックス・コーポレイション
(Interfacial Dynamics Corp.)の0.2ミクロンのも
の]に結合したエンドウマメアグルチニンを使用して行
なうこともでき、この場合には、標準的な光学顕微鏡を
使用することができる。先体反応の程度はまた、流動細
胞計測装置を使用した蛍光活動細胞選別により測定する
こともできる。例えば、「フェルティライザ・ステライ
ザ」第58巻、第784−92頁(1992年)に掲載
のテサリク(Tesarik) 等の論文を参照されたい。
【0025】本発明によれば、少なくとも1つの対照検
定が、***サンプルのアリコットに対して行なわれる。
この検定は、***が先体反応を非生理学的に、即ち、Z
Pに結合しかつ***受容体の配位子依存凝集を行なう能
力とは独立して行なうとともに、機械学的に異なる理由
による不妊症の患者を一層一般的に識別することができ
る能力を試験するものである。「フェルティライザ・ス
テライザ」第58(3)巻、第465−483頁(19
88年)に掲載のリウ等の論文およびこの論文に引用さ
れている文献を参照されたい。正の対照検定を行なうた
めに、先体反応が、非天然の、例えば、化学薬品のよう
な合成の先体誘起物質により誘起される。抱合体により
誘起される先体反応の場合と同様に、正の対照検定は、
最後まで行ない、本発明の方法の正確度を最大にすべき
である。当業者であれば、標準的な手順に従って最適な
反応条件を定めることができる。先体反応を非生理学的
に誘起するものと報告されているカルシウムイオノフォ
アA23187およびイオノマイシン(ionomycin) [セ
ントルイスに所在するシグマ・カンパニ−]が好まし
い。「ジャーナル・オブ・リプロダクション・フェルテ
ィライザ」第74巻、第383−88頁(1985年)
に掲載のテサリク(Tesarik) 等の論文および「ジャーナ
ル・オブ・アンドロロジア」第12(2)巻、第98−
103頁(1991年)に掲載のキュミンズ(Cummins)
等の論文を参照されたい。一般的には、イオノフォアの
濃度は、約5乃至約20マイクロモルである。好ましい
濃度は、約10マイクロモルである。
【0026】第2の負の対照検定は、先体反応物質を含
まない培養基または緩衝溶液を使用して、***サンプル
のアリコットに対して行なわれる。この検定は、試験ま
たは検定条件下で先体反応を自然に即ち自発的に行な
う、所定のサンプル内の***のパーセントを測定するた
めに行なわれる。即ち、この検定は、先体反応誘起物質
の存在の有無に拘らず、先体反応を行なう、所定の***
サンプルにおける比較的小さい割合の***細胞を測定す
るものである。かくして、この検定は、本発明の方法の
正確度および信頼性を一層高める。正および負の対照の
それぞれにおける先体反応の程度は、上記した方法に従
って測定することができる。
【0027】負の対照検定はまた、上記した以外のグリ
コシドを本発明の方法において使用することができる手
段を提供するものである。即ち、(上記したように)高
分子に結合されたときに、負の対照と比較して先体反応
の刺激を少なくとも2倍高めるかかるグリコシドが、本
発明において使用するのに適している。
【0028】次に、抱合体により誘起された先体反応の
程度が、正および負の対照の結果に対して計算される。
好ましい実施例においては、この値は、相対刺激のパー
セント(%STIM)として表わされる。この相対刺激
は、抱合体誘起の***細胞と負の対照即ち自発的に誘起
される***細胞との間の程度の差であり、正の対照即ち
非生理学的に誘起される***と負の対照との間の先体反
応の程度により除される。
【0029】先体反応の相対度の計算は、次に、本技術
分野において公知の方法に従って男性からの***の受精
能力を評価しあるいは決定するのに使用される。好まし
い実施例においては、幾つかの患者からの***サンプル
から得られる個々の結果は、妊娠可能な女性の卵子ドナ
ーからの卵母細胞と生体外で受精を行なう同じ***サン
プルの能力と互いに関係づけられ、次いで、蓄積され
る。蓄積された患者のデータに基づくかかる相関関係に
より、当業者は、正常および異常な受精速度に対応する
STIM範囲を確立することができるので、所定の男性
の***の受精能力を正確に予測することができる。
【0030】本発明の方法は、臨床検査室において容易
に実施することができる。かかる実施を容易にするため
に、本発明の方法を実施するのに必要な試薬を含む装置
(kit) もまた、本発明により提供されている。一般に、
この装置は、グリコシド−高分子抱合体から予め調製さ
れた溶液と、取外し自在の標識とを有している。装置は
また、正の対照および負の対照の個々の溶液を含む。例
えば、グリコシド−高分子抱合体と正および負の対照の
溶液を別々の検定容器に加え、窒素流の下で乾燥し、蓋
をする。これらの溶液は、冷凍保存の状態で約6か月間
生存状態を維持する。先体反応の分析を顕微鏡を使用し
て行なう場合には、本発明の装置は更に、1つ以上の取
着装置、例えば、顕微鏡スライドを備えることができ、
この上で先体反応に供された***の測定を行なうことが
できる。
【0031】
【作用】本明細書に開示の本発明の方法は、現在利用す
ることができる受精試験に関連する多くの欠点を有効に
克服することができる。本発明の方法は、人または動物
の卵子、ZP、小胞流体その他の天然の生物学的組成物
を必要としない。本発明の方法は、容易に入手すること
ができかつ容易に合成することができる試薬を用いて実
施例することができる。更に、この試験の結果は、著し
い再現性を有する。本発明の方法は、精虫が個々の基準
でマークされるので、男の所定の***の固体群に関する
一層信頼性のある統計学的な情報を提供する。更に、本
発明の方法は、上記した利点から明らかなように、不妊
症の原因が精虫自体の欠陥に関連する場合にはこれを一
層正確に予測し、従って、高価な外科的処置を必要とす
る別の評価および処置の必要性をなくすことができる。
更に、人の***を使用するのが好ましいが、本発明の方
法は他のほ乳類の***にも適用することができる。
【0032】
【実施例】本発明を、以下に詳細に記す実施例に関して
更に説明する。これらの実施例は、単に例示を目的とす
るものであって、別に特定しない限り限定的に解釈され
るべきではない、別に指定しない限り、パーセントは全
て重量である。
【0033】実施例1 ネオグリコプロテインの調製 パラ−アミノフェニル−N−アセチル−β−D−グルコ
ースアミニド−ウシ血清アルブミン(「BAS−Glc
NAc」)と、パラ−アミノフェニル−N−アセチル−
β−D−ガラクトースアミニド−ウシ血清アルブミン
(「BSA−GalNAc」)と、パラ−アミノフェニ
ル−α−D−マンノピラノシド−ウシ血清アルブミン
(BSA−Man)を、(アメリカ合衆国、ミズーリー
州、セントルイスに所在する)シグマ・ケミカル・カン
パニーから入手した。フコース、ガラクトース、グルコ
ースおよびラクトースのピラノシルフェニルイソチオシ
アネート誘導体と、N−アセチル−β−D−グルコース
アミンフェニルイソチオシアネートも同様にシグマから
入手し、「バイオロジカル・セル」第51巻、第187
−196頁(1984年)に掲載のモンシグニー(Monsi
gny)等の論文に記載のようにしてBSAに結合させた。
この技術はまた、2つの残分N−アセチル−β−D−グ
ルコースアミン−フェニルイソチオシアネートとマンノ
ースフェニルイソチオシアネートとを有するBSAを誘
導するのに使用した。これらの残分は、pHが9.5の
0.1M炭酸ナトリウム緩衝液に10mg/mlの濃度
で溶解させ、同じ緩衝液において1mg/mlの濃度の
BSA10容量と混合させた。培養を5℃で一晩行なっ
た。0.5MエタノールアミンのPBS溶液300μl
を加えることにより反応を停止し、次いで、室温で30
分間培養を行なった。誘導されたBSAは、セファデッ
クス(Sephadex)(登録商標)G−25でのクロマトグラ
フィにより反応を行なわなかった糖から分離した。
【0034】実施例2 グリコシド−デンドリマ抱合体の調製 N−アセチル−β−D−グルコースアミンフェニルイソ
チオシアネートの多数の残分(multiple residues) を、
ポリアミドアミンデンドリマ微粒子[ダウ・ケミカル・
カンパニー(Dow Chemical Co.)のスターバースト(Starb
urst) (登録商標)]に次のようにして結合させた。デ
ンドリマスターバースト[ポリサイエンス(Polyscienc
e) カタログ#21153]は、直径が40オングスト
ロームで、分子量が43,500の粒子である。これら
は、分子当たり192のNH2 残分を担持する。製造者
により提供されたストック溶液は1ml当たり2x10
16分子即ち33mMの濃度を有していた。デンドリマス
トック溶液(1ml)に、0.5M炭酸ナトリウム(p
H9.5)0.15mlと、水およびジメチルスルホキ
シド(1:1)の混合物200μlに溶解させたN−ア
セチル−β−D−グルコースアミンフェニルイソチオシ
アネート0.5mgを補充した。培養を5℃で一晩行な
った。0.5MエタノールアミンのPBS溶液300μ
lを加えることにより反応を停止し、次いで、室温で3
0分間培養を行なった。誘導されたデンドリマを、蒸留
水で平衡させたセファデックスG−25のカラムを通過
させることにより、他の試薬からクロマトグラフ分離し
た。マンノースフェニルイソチオシアネートの結合に同
じプロトコールを使用した。セファデックスのカラムの
溶出液への組込み速度は200乃至320nmの範囲で
吸光分光分析により評価した。結合残分は、240nm
で吸収ピークの特徴を呈した。この結合プロトコールを
使用し、グリコシド残分の最大組込みの半分を行なうこ
とにより、本発明の方法の目的に関してデンドリマ抱合
体がGlcNAcBSAと機能的に同等となるようにし
た。
【0035】実施例3 ***サンプルの調製と***の能力付与 ***サンプルを、世界保健機構の基準に従って受精能力
のある男性から得た。上記した「WHO実験室マニュア
ル」を参照されたい。完全に液化した後に、***細胞を
精漿から分離した。1.5mlのマイクロ遠心器円錐チ
ューブに入れた700μlのパーコール(Percoll) (登
録商標)の上に各サンプルの1/2ミリリットルを層状
に形成し、900xgで10分間遠心分離処理すること
により、50%等張パーコールグラジェントで精漿から
分離した。***のペレットを再懸濁させ、[BSA、フ
ラクションV35mg/ml(主成分がアルブミンであ
る血清の標準分別物、シグマ・ケミカル・カンパニーか
ら入手可能)35mg/mlを含む]BWW培養基[フ
リーマン(Freeman) (サンフランシスコ)発行、ビッガ
ーズ(Biggers) 等著の「ほ乳類胎生学の方法」(Methods
in Manmmalian Embryology)第86−116頁参照]
で、マイクロ遠心器において円錐状の1.5mlチュー
ブにおいて900xgで回転させることにより、2回洗
浄した。最終ペレットを再懸濁させ、BWW培養基にお
いて2回洗浄し、5%CO2 を含む37℃の空気中にお
いて10乃至18時間同様のチューブで培養を行なっ
た。
【0036】実施例4 先体反応の誘起 能力付与に続いて、***懸濁液(1−2x106 細胞個
/ml)のアリコット(300−400μl)を、プラ
スチックのマイクロ遠心器チューブに移した。負の対照
としての新鮮なBWW培養基20μlである溶液Aと、
実施例1および2において調製した異なるグリコシド−
高分子抱合体(最終濃度1−2μg/ml)の各200
μg/mlのストック溶液20μGである溶液Bと、正
の対照としてのカルシウムイオノフォアA23187
[アメリカ合衆国、サンジエゴに所在するカルバイオケ
ムベーリング(Calbiochem-Behring)]の1mMジメチル
スルホキシドストック溶液または最終濃度が10μMの
イオノマイシン2μlである溶液Cとを加えた。チュー
ブに蓋をしてから、数秒間撹拌を行なった。次に、チュ
ーブを開放し、CO2 5%を含む空気雰囲気において3
7℃で60分間培養を行なった。
【0037】実施例5a 先体反応の蛍光測定 先体反応の測定を、「ガム・レス」(Gam. Res.) 第15
巻、第213−226頁(1986年)に掲載のクロス
(Cross) 等の論文に記載の方法に従い、「ジャーナル・
オブ・リプロダクション・フェルティライザ」第95
巻、第755−763頁(1992年)に掲載のメンド
ーサ(Mendoza) 等の論文に開示のように多少の修正を加
えながら行なった。ネオグリコプロテイン即ち緩衝液で
処理した後、***細胞をPBSにおける遠心分離により
3回(各回1ml)洗浄し、湿潤な室においてポリリシ
ンをコーティングしたスライドの上に拡げた。細胞が表
面に被着した後(約20分)に緩衝液をピペットで除去
し、細胞を2分間乾燥させ、スライドを95%メタノー
ルに4℃で30秒間浸漬して細胞透過を行ない、次に、
室温において空気流の下で迅速乾燥を行なった。0.0
2mg/mlのポリリシン(アメリカ合衆国、ミズーリ
ー州、セント・ルイスに所在するシグマ・ケミカル・カ
ンパニーの分子量15,000のもの)の溶液30μl
を蛍光スライド[アメリカ合衆国、ペンシルバニア州、
ワリントンに所在するポリサイエンス(Polyscience) の
もの]上で乾燥することにより、スライドのポリリシン
コーティングを行なった。これらのスライドは、使用す
るまで冷気雰囲気、例えば、5−10℃の雰囲気におい
て、埃のない、封止されたプラスチックの袋または箱に
保管した。
【0038】スライドを室温で乾燥し、各溜めで、燐酸
緩衝生理的食塩水溶液においてフルオレセインイソチオ
シアネート(FITC)に結合された50μg/mlエ
ンドウマメアグルチニンの30μl、20mM燐酸ナト
リムおよび0.15M塩化ナトリウムpH7.2(PB
S)を用いて30分間室温で培養を行なった。スライド
を蒸留水流で洗浄し、かつ、スライドを水に15分間室
温で浸漬することにより未結合のレクチンを除去した。
次に、スライドを室温の空気流の下で乾燥し、PBS:
グリセロール(重量比1:9)の混合物内に装置し、カ
バースリップで覆った。蛍光細胞を、フルオレセインフ
ィルタを装備したエピ蛍光顕微鏡[日本国に所在する、
ニコン、日本光学株式会社のラボフォト(Labophot)顕微
鏡]において記録を行なった。上記したクロス等の論文
およびメンドーサ等の論文に記載されているように、異
なる染色状態に関して、溜め当たり百個の細胞に記録を
行なった。
【0039】結果は、下記の式1
【式1】 に従い、相対刺激のパーセントとして表わしたが、式1
において、%ARtは被処理細胞における先体反応(A
R)のパーセントを示し、%ARcは緩衝液(負の対
照)においてのみ培養された細胞におけるARのパーセ
ントを示し、%ARiはイオノフォアで処理された細胞
(正の対照)におけるARのパーセントを示す。正常な
(受精能力を有する)男と不妊の男のそれぞれに対する
これら3つの値の例が、以下に示す表1において、ライ
ン2、1および3にそれぞれ示されている。
【0040】実施例5b 先体反応の非蛍光測定 ***の先体に、実施例3に記載の手順に従って能力を付
与し、次いで、ペルオキシダーゼ標識エンドウマメアグ
ルチニン[アメリカ合衆国、カリフォルニア州に所在す
るベクター(Vector)]で染色を行なった。培養(60
分)後、未結合のレクチンをPBSで洗浄し、ペルオキ
シダーゼ0.1Mトリス緩衝液pH7.2において0.
01%の過酸化水素および0.04%ジアミノベンジジ
ンと約10分間反応させた後に視認を行なった。
【0041】標準的な光学顕微鏡を使用して標識***細
胞の記録を行なった(データは示さず)。
【0042】実施例6 2人の患者の検討におけるSTIM結果の補正とIVF
結果 生体外受精(IVF)プロトコールに参加した2人の患
者からの***を、患者の妻の卵母細胞の生体外受精と同
時に、本発明の方法による分析に供した。患者からの精
子は、BWW培養基においてまたは血清を含まない同等
物において8乃至16時間能力付与に供し(最初の培
養)、次いで、受精のために人間の卵母細胞とともにペ
トリ皿に移した。16時間後、患者Aに対する6個の卵
母細胞と患者Bに対する5個の卵母細胞を、細胞質の脱
凝縮***頭部と第2極体の放出とを観察することにより
記録した。第1の培養のアリコットに、卵母細胞での培
養に先立ち、実施例4に記載したようにして、緩衝液、
BSA−GlcNAcまたはイオノフォアを補給し、実
施例5aに記載のようにして先体反応を測定した。
【0043】結果は、以下に示す表1の通りであった。
【表1】
【0044】62%の正常なSTIM値(ライン4)を
有する患者Aからの***は、試験において使用された人
の卵子の全てに受精した(ライン6)。これに対して、
患者Bからの***は、17%という低いSTIM値を呈
し(ライン4)、人の卵子のいずれとも受精しなかった
(ライン6)。
【0045】これに対して、「WHO実験室マニュア
ル」に開示されているHOPTを使用した場合、患者A
およびBの双方からの***は、正常であると考えられる
範囲にあるハムスターの卵母細胞を通過し、かくして、
患者Bからの***は人の卵子と相互作用を行なわず、受
精しないものと予測し得ないことにより不正確な結果を
提供した(表1、ライン6)。更に、患者Bからの***
は、累積細胞層(露出帯層完全卵母細胞)なしに曝され
たときに人の卵母細胞に結合しないことを示している。
自然に先体反応を行なうサンプルの***のパーセントを
測定する患者AおよびBのARc値(それぞれ、10±
1%および11±2%)は、「ヒューマン・リプロダク
ション」第8(12)巻、第2155−66頁(199
3年)に掲載のベノフ(Benoff)等の論文の図3(D)に
記載の測定値と適合している。
【0046】実施例7 平均STIM値とIVF結果との相関関係:多数の患者
の検討 多数の卵胞発現が、卵胞刺激ホルモン(FSH)[メト
ロジン(Metrodine(登録商標):セロノ・ラボラトリー
ズ(Serono Laboratories) ]と閉経婦人尿性腺刺激ホル
モン(HMG)[ペルゴナール(登録商標)、セロノ・
ラボラトリーズ]との組み合わせを用いたIVFによる
婦人探索処理において誘起された。卵母細胞の検索を、
5,000単位HCG注入後36時間、腟超音波案内吸
引により行なった。[ウイリアムズ・アンド・ウィルカ
ーズ(Williams and Wilkers)[ボルチモア(Boltimore)
]1986年発行、ジョーンズ(Jones) 等編の「生体
外受精−ノーフォーク(In Vitro Fertilization-Norfol
k)の第168頁に掲載のビーク(Veeck) 等の論文「授精
および受精」(Insemination and Fertilization)に開示
の確立されたガイドラインに従って行なわれるIVF、
卵母細胞授精および胚培養の***処理参照。
【0047】受精能力が未知の男性からの***に対し
て、上記したようにして、16乃至20時間生体外で能
力付与を行なった。1乃至2百万個の細胞を含む1ml
のアリコットを使用して、グリコシド−高分子抱合体お
よびイオノフォア正対照との先体反応の誘起を行なっ
た。
【0048】卵母細胞は、「累積細胞伸展」("cumulus
cell-spreading")技術により、集めた直後に核成熟に関
して試験を行ない、未熟(胚胞存在、前記I)、中期I
(第1の極体の胚胞の存在なし)または中期II(第1
の極体存在)として分類した。
【0049】未熟の卵母細胞は、胚胞の破壊が生ずるま
で24時間、FSHを含むHamF10培養基において
培養状態に保持し、次いで、16乃至24時間***とと
もに培養した。成熟した卵母細胞は、検索直後にまたは
同等の結果を有する培養基における培養後に授精させ
た。
【0050】各卵母細胞は、10mg/mlのBSAを
補給したハムF10培養基1ミリリットル当たり10,
000乃至100,000個の***と授精させた。授精
から24時間後、2つの前核を有する卵母細胞が受精し
たと考えられ、次に、開裂および女性への復位のために
新鮮な受精培養基で更に培養させた。
【0051】生体外受精に先立ってまたは生体外受精と
同時に、本発明に従って試験を行なった全ての患者は、
IVFの速度に従ってグリープIとグループIIの2つ
のカテゴリに分けられた。即ち、グループIは、受精さ
れた卵子の0−25%を有し、低受精速度を有するもの
として特徴づけられ、グループIIは51−100%の
受精卵子を有し、高受精速度を有するものとして特徴づ
けられた。
【0052】患者は、IVFの性能(受精された卵母細
胞のパーセント)に従ってグループ分けされた。累積結
果は、下記の表2に示す通りであった。
【表2】
【0053】試験を受けた全ての患者は、IVFに関す
る範囲において著しく高いか、あるいは著しく低いかで
あった。これらのグループにおける結果の統計学的比較
を、一方向変動試験(one-way variance test) と複数比
較に関するシェフ試験(Scheffe's test)[グラフィック
・ソフトウエア・コーポレイション・インコーポレイテ
ッド(Graphic Software Corporation, Inc.)を使用して
行なった。グループIの8人の患者のうちの2人は、比
較的高い(20%を越える)STIM値を有していた
が、受精割合は零であった。これらのケースを入念に分
けた。これら2つのケースにおいて、受精が不首尾であ
ったのは、***を原因とするものではなく、「女性のフ
ァクタ」によるものであった。これは、2つの事実、即
ち、a)受精能力のあるドナーからの***の受精能力の
ない卵母細胞への不結合およびb)高いSTIM値を有
する***を受精能力のあるドナーからの卵母細胞ととも
にその後培養を行なったときには受精があったという事
実により明らかとなった。
【0054】15%よりも低いSTIM値を有する***
サンプルが受精した卵子の数は、零乃至著しく少数であ
った。かくして、正常のSTIM値を有する***が卵子
に受精しない場合には、受精の失敗を説明するうえで、
卵母細胞の受精能力を調査しなければならない。かかる
評価は、受精能力のない卵母細胞と、受精能力のあるド
ナーからの***との受精を標準的な技術に従って試験す
ることにより行なうことができる。
【0055】本明細書において掲げた刊行物および特許
はいずれも、本発明が属する技術分野における通常の知
識を有するものの技術レベルを示すものである。これら
の刊行物および特許は、特定してかつ個々に引用される
場合でも、同じ程度に引用されるものである。
【0056】本発明の種々の修正が当業者に明らかとな
るものである。かかる修正は、特許請求の範囲に記載の
本発明の範囲に含まれるものである。
【0057】
【発明の効果】本発明の方法を用いて得られる結果は、
IVFの結果に対して正の相関関係を有する。かかる結
果は、***が受精にとって重要な先体反応を行なう能力
についての包括的な分析の基づくものであって、単にそ
の一の観点、例えば、結合だけによるものではないの
で、公知の方法を使用して得られる結果と比べて信頼性
が有意に高いものとなる。同時に、本発明の方法は、現
在使用されている方法に関連する種々の欠点を除去する
ことができる。更に、実施例7において説明したよう
に、***が受精能力を有する場合には、本発明の方法
は、受精能力のない卵子の検出を行なうことができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほ乳類から得た***細胞のサンプルに能力
    を付与する工程と、 かくして能力を付与された***細胞を、能力を付与され
    た***細胞において先体反応を誘起するのに十分な条件
    と時間の下で高分子と糖のグリコシド誘導体との所定濃
    度の抱合体とともに培養する工程と、 かくして培養された***細胞の先体反応の程度を正およ
    び負の対照に対して計算することにより雄の***細胞の
    受精能力を前記計算の関数として評価することができる
    ようにした工程とを備えることを特徴とするほ乳類の精
    子細胞の受精能力を評価する方法。
  2. 【請求項2】雄の***細胞の受精能力を前記計算の関数
    として評価する工程を更に備えることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】先体反応の程度を計算する前記工程に先立
    ち前記培養された***細胞を検出可能な標識と反応させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記糖はN−アセチル−β−D−グルコー
    スアミン、N−アセチル−β−D−ガラクトースアミン
    またはマンノースであることを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】前記グルコシド誘導体はp−アミノフェニ
    ル−N−アセチル−β−D−グルコースアミド、2−ア
    セトアミド−N−(ε−アミノカプロイル)−2−デオ
    キシ−β−D−グルコースアミンまたはパラ−アミノフ
    ェニル−α−D−マンノピラノシドであることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記高分子は合成または天然の球状重合材
    料であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記高分子は合成材料であることを特徴と
    する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記合成材料はデンドリマであることを特
    徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記重合材料はプロテインであることを特
    徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記プロテインは血清アルブミンである
    ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記血清アルブミンはウシ血清アルブミ
    ンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】前記ほ乳類の***細胞のサンプルは人か
    ら得ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記培養工程は少なくとも1時間行なわ
    れることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】糖のグリコシド誘導体と高分子との前記
    抱合体の第1の溶液と、前記正の対照の検定用の第2の
    溶液と、前記負の対照の検定用の第3の溶液とを備え、
    前記各溶液は別々に収容されることを特徴とする請求項
    1に記載の方法を実施する装置。
  15. 【請求項15】検出可能の標識の溶液を更に備えること
    を特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】少なくとも1つの取着装置を更に備える
    ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
JP7078400A 1994-03-14 1995-03-10 ほ乳類の***細胞の受精能力を評価する方法および装置 Pending JPH07313191A (ja)

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