JPH07312862A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JPH07312862A
JPH07312862A JP10037094A JP10037094A JPH07312862A JP H07312862 A JPH07312862 A JP H07312862A JP 10037094 A JP10037094 A JP 10037094A JP 10037094 A JP10037094 A JP 10037094A JP H07312862 A JPH07312862 A JP H07312862A
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choke coil
choke coils
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チョークコイルとコンデンサより成る平滑用
フィルタ回路を用いて例えばAC100V入力とAC2
00V入力に対応する。 【構成】 切り換えスイッチSW1がショートに設定さ
れた状態で交流信号の正と負の半サイクル時にトランジ
スタQ1がオンになると、磁気的に結合しているチョー
クコイルL11、L21にエネルギが蓄積される。同時
にコンデンサC21、C22に充電されていた電圧が放
電され、トランジスタQ1を介して流れて高周波トラン
スTの1次巻線L1にエネルギが蓄積される。正と負の
半サイクル時にトランジスタQ1がオフになると、チョ
ークコイルL11、L12から電流がコンデンサC2
1、C22に流れてチョークコイルL11、L12のエ
ネルギがそれぞれコンデンサC21、C22に移る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョークコイルとコン
デンサより成るフィルタ回路により整流電圧を平滑化す
るスイッチングレギュレータに関し、例えばAC100
V入力とAC200V入力に対応可能なスイッチングレ
ギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電源回路では、整流電圧を大容量
の電解コンデンサにより直接に平滑化する所謂コンデン
サ入力型の代わりに、チョークコイルとコンデンサより
成るフィルタ回路により整流電圧を平滑化する回路が知
られている。従来、この種のスイッチングレギュレータ
として単一の交流電圧に対応したものでは、例えば特開
平2−21358号公報に示すように第1及び第2のス
イッチング素子を共用したものや、92’スイッチング
電源シンポジウム資料(平成2年2月24日〜)S7−
3−1〜S7−3−11「ディザー整流回路によるスイ
ッチング電源の入力電流波形改善」に示すように非線形
回路の制御信号に高周波ディザー信号を重畳する方法な
どが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばAC
100V入力とAC200V入力に対応するためには、
AC100V入力時には倍電圧整流し、AC200V入
力時には全波整流する方法が考えられる。しかしなが
ら、チョークコイルとコンデンサより成る平滑用フィル
タ回路を用いてAC100V入力、AC200V入力に
それぞれ対応するように構成された各スイッチングレギ
ュレータでは、使用される回路素子のパラメータが全く
異なるので、AC100V入力時には倍電圧整流し、A
C200V入力時には全波整流するように切り換えても
AC100V入力時とAC200V入力時に対応するこ
とができないという問題点がある。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑み、チョー
クコイルとコンデンサより成る平滑用フィルタ回路を用
いて例えばAC100V入力とAC200V入力に対応
することができるスイッチングレギュレータを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、半波整流された直流電圧を第1のチョーク
コイル及び第1のコンデンサにより平滑化する第1のフ
ィルタと、半波整流された直流電圧を前記第1のチョー
クコイルに対してお互いに磁気的に結合された第2のチ
ョークコイル及び第2のコンデンサにより平滑化する第
2のフィルタと、倍電圧整流時に交流電圧の正側、負側
がそれぞれ半波整流された各直流電圧を取り出して交流
電圧の正側の期間において第1のフィルタに印加すると
共に交流電圧の負側の期間において第2のフィルタに印
加し、全波整流時に交流電圧が全波整流された直流電圧
を取り出して第1及び第2のフィルタに印加する切り換
え手段とを有することを特徴とする。
【0006】本発明はまた、第1、第2のチョークコイ
ルに対してそれぞれ可飽和チョークコイルが直列に接続
されていることを特徴とする。本発明はまた、可飽和チ
ョークコイルのコアがそれぞれ前記第1、第2のチョー
クコイルのコアに対して一体で形成されていることを特
徴とする。本発明はまた、更に、倍電圧整流時に交流電
圧の正側の期間において第1のフィルタを通過する電圧
をスイッチングすると共に交流電圧の負側の期間におい
て第2のフィルタを通過する電圧をスイッチングし、全
波整流時に前記第1及び第2のフィルタを通過する電圧
をスイッチングするスイッチング素子と、第1及び第2
のフィルタにより平滑化された電圧を更に平滑化する平
滑化回路と、平滑化回路により平滑化された電圧が所定
の直流電圧になるように前記スイッチング素子のオン、
オフを制御するチョッパ制御回路とを有することを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明では、第1、第2のフィルタの各第1、
第2のチョークコイルがお互いに磁気的に結合されてい
るので、交流電圧の正側と負側の期間において半波整流
された各直流電圧が第1、第2のフィルタの両方により
平滑化されて倍電圧整流され、したがって、例えばAC
100V入力に対応することができる。また、全波整流
時には交流電圧が全波整流された直流電圧が第1及び第
2のフィルタを通過して平滑化されるので、例えばAC
200V入力に対応することができる。したがって、チ
ョークコイルとコンデンサより成る平滑用フィルタ回路
を用いて例えばAC100V入力とAC200V入力に
対応することができる。
【0008】本発明ではまた、第1、第2のチョークコ
イルにそれぞれ可飽和チョークコイルが直列に接続され
ているので、第1、第2のチョークコイルに印加される
電圧の時期が可飽和チョークコイルにより遅くなる。し
たがって、軽負荷時にスイッチングパルス幅が狭くなっ
た場合に第1、第2のコンデンサの充電電圧が最初に低
下することによって後段の平滑回路が安定して動作する
ことができ、また、第1、第2のコンデンサとして耐圧
を下げて小さなものを用いることができる。
【0009】本発明ではまた、可飽和チョークコイルの
コアがそれぞれ前記第1、第2のチョークコイルのコア
に対して一体で形成されているので小型化することがで
きる。本発明ではまた、第1、第2のフィルタにより平
滑された電圧とこの電圧を更に平滑化する後段の回路の
制御を1つのスイッチング素子により制御するので、小
型の回路で例えばAC100V入力とAC200V入力
に対応することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係るスイッチングレギュレータの
一実施例を示す回路図である。図1において、切り換え
スイッチSW1はAC100V入力時(倍電圧整流時)
にはショート状態に設定され、他方、AC200V入力
時(全波整流時)にはオープン状態に設定される。AC
100V又はAC200Vの商用交流電源1にはダイオ
ードブリッジ2が接続され、ダイオードブリッジ2では
全波整流された直流信号が出力側21から第1の電力
変換部3に出力されて入力側22に戻る。
【0011】また、ダイオードブリッジ2により整流さ
れない交流信号は、正側の半サイクルの区間では出力
側21から第1の電力変換部3に出力され、切り換えス
イッチSW1、接続点23を介して交流電源1側に戻
る。他方、負側の半サイクルの区間では交流電源1か
ら接続点23、切り換えスイッチSW1を介して第1の
電力変換部3に、入力側22に戻る。したがって、ダイ
オードブリッジ2と切り換えスイッチSW1は交流信号
を正側の区間と負側の区間において半波整流するよ
うに構成されている。
【0012】第1の電力変換部3はダイオードD11、
D12と、スイッチング素子であるMOSトランジスタ
Q1と、チョークコイルL11、L12と、可飽和チョ
ークコイルL21、L22と、平滑コンデンサC21、
C22と、フライホイールダイオードD21、D22
と、抵抗R1、R2と、コンデンサC31、C32によ
り構成されている。
【0013】チョークコイルL11及び平滑コンデンサ
C21とチョークコイルL12及び平滑コンデンサC2
2はそれぞれ、トランジスタQ1のオン、オフにより交
流電圧の正側、負側の区間、における各半波整流電
圧をチョップして平滑化する正フィルタ(L11、C2
1)、負フィルタ(L12、C22)を構成し、また、
チョークコイルL11、L12はお互いに磁気的に結合
している。なお、この第1の電力変換部3における下2
桁の参照番号では、トランジスタQ1より上に示されて
いる正用の回路部品の参照記号の末尾には「1」が、ま
た、トランジスタQ1より下に示されている負用の回路
部品の参照記号の末尾には「2」が付されている。
【0014】第1の電力変換部3の後段には第2の電力
変換部4が接続され、この第2の電力変換部4は上記ト
ランジスタQ1及びコンデンサC21、C22と、ダイ
オードD3と、高周波トランスT(図の1次巻線L1及
び2次巻線L2)と、整流ダイオードD4と平滑コンデ
ンサC4により構成されている。したがって、トランジ
スタQ1とコンデンサC21、C22は第1及び第2の
電力変換部3、4において共用されている。平滑コンデ
ンサC4の両端には負荷RLが接続され、また、ダイオ
ードD4と平滑コンデンサC4の接続点からチョッパ制
御部5により直流電圧が検出され、この直流電圧が所定
値になるようにトランジスタQ1がパルス幅制御(PW
M)される。
【0015】上記構成を詳細に説明する。ダイオードブ
リッジ2の出力側21及び入力側22はそれぞれ、ノイ
ズ吸収用のコンデンサC11、C21(平滑コンデンサ
ではない)の各一端と、可飽和チョークコイルL21、
L22の各一端と、ダイオードD21のカソード及びダ
イオードD22のアノードと、抵抗R1、R2の各一端
に接続されている。これに対し、接続点23は、切り換
えスイッチSW1を介してコンデンサC11、C21の
各他端と、ダイオードD11のアノードと、ダイオード
D12のカソードに接続されている。
【0016】可飽和チョークコイルL21、L22の各
他端はそれぞれチョークコイルL11、L12の各一端
に接続され、チョークコイルL11、L12の各他端の
間にはトランジスタQ1が接続されている。チョークコ
イルL11、L12の各他端はまた、それぞれダイオー
ドD11のカソード及びダイオードD12のアノード
と、平滑コンデンサC21、C22の各一端に接続され
ている。平滑コンデンサC21、C22の各他端はそれ
ぞれダイオードD21のアノードとダイオードD22の
カソードに接続され、ダイオードD21、D22の各両
端にはそれぞれ、抵抗R1、R2及びコンデンサC3
1、C32より成る直列回路が接続されている。
【0017】平滑コンデンサC21の他端はまたダイオ
ードD3のカソードに接続され、ダイオードD3のアノ
ードと平滑コンデンサC22の他端の間には高周波トラ
ンスTの1次巻線L1が接続されている。高周波トラン
スTの2次巻線L2の両端には整流ダイオードD4を介
して平滑コンデンサC4が並列に接続されている。次
に、上記実施例の動作を説明する。先ず、図2を参照し
てAC100V入力時(切り換えスイッチSW1がショ
ート状態)の動作を説明する。正の半サイクル時にお
いてトランジスタQ1がオンになると、図2(a)に示
すように商用電源1からの電流i1がダイオードブリッ
ジ2の出力側21から可飽和チョークコイルL21→チ
ョークコイルL11→トランジスタQ1→ダイオードD
21→切り換えスイッチSW1→接続点側23に流れ
る。
【0018】この場合、図3(c)に示すような立ち上
がりの電流i1が流れ、電圧Vin1が可飽和チョークコ
イルL21とチョークコイルL11に印加されるので、
チョークコイルL11にエネルギが蓄積されると共に、
チョークコイルL11と磁気的に結合しているチョーク
コイルL21にもエネルギが蓄積される。また、同時に
平滑コンデンサC21、C22に充電されていた電圧が
放電され、図3(f)に示すような立ち上がりの放電電
流i3がトランジスタQ1を介して流れて高周波トラン
スTの1次巻線L1にエネルギが蓄積される。更に、第
2の電力変換部4の整流ダイオードD4がオフになり、
また、平滑コンデンサD4の充電電圧が放電されて負荷
RLに供給される。
【0019】次いで、正の半サイクル時においてトラ
ンジスタQ1がオフになると、図2(b)に示すように
チョークコイルL11、L12からそれぞれ図3(d)
(e)に示すような立ち下がりの電流i2、i2’が平
滑コンデンサC21、C22に流れてチョークコイルL
11、L12のエネルギがそれぞれ平滑コンデンサC2
1、C22に移る。また、同時に高周波トランスTの1
次巻線L1に蓄積されていたエネルギにより2次巻線L
2から図3(g)に示すような立ち下がりの電流i4が
整流ダイオードD4を介して流れて平滑コンデンサC4
が充電され、更に、平滑コンデンサD4の充電電圧が負
荷RLに供給される。
【0020】次いで、負のサイクル時においてトラン
ジスタQ1がオンになると、図2(c)に示すように商
用電源1からの電流i1が接続点23→切り換えスイッ
チSW1→ダイオードD11→トランジスタQ1→チョ
ークコイルL12→可飽和チョークコイルL22→ダイ
オードブリッジ2の入力側22に流れ、同様に、磁気的
に結合しているチョークコイルL11、L12にエネル
ギが蓄積される。また、同時に平滑コンデンサC21、
C22に充電されていた電圧が放電され、放電電流i3
がトランジスタQ1を介して流れて高周波トランスTの
1次巻線L1にエネルギが蓄積される。更に、第2の電
力変換部4の整流ダイオードD4がオフになり、また、
平滑コンデンサD4の充電電圧が放電されて負荷RLに
供給される。
【0021】次いで、負のサイクル時においてトラン
ジスタQ1がオフになると、正の半サイクル時の場合
と同様に、図2(b)に示すようにチョークコイルL1
1、L21からそれぞれ図3(d)(e)に示すような
立ち下がりの電流i2、i2’が平滑コンデンサC2
1、C22に流れてチョークコイルL11、L12のエ
ネルギがそれぞれ平滑コンデンサC21、C22に移
る。また、同時に高周波トランスTの1次巻線L1に蓄
積されていたエネルギにより2次巻線L2から図3
(g)に示すような立ち下がりの電流i4が整流ダイオ
ードD4を介して流れて平滑コンデンサC4に充電さ
れ、更に、平滑コンデンサD4の充電電圧が負荷RLに
供給される。
【0022】この場合、負荷RLに供給される出力電圧
は一定になるようにチョッパ制御部5により検出され、
図3(b)に示すようにトランジスタQ1がオンになる
パルス幅Tonが制御される。すなわち、入力電圧Vin1
、Vin2 が増加した場合には、チョークコイルL1
1、L12に流れる電流i1が増加するのに伴って平滑
コンデンサC21、C22の各充電電圧Vc1、Vc2が増
加する。その結果、電流i3が増加して負荷RLに供給
される出力電圧が増加し、チョッパ制御部5はこの増加
分に応じてパルス幅Tonを狭くすることにより出力電圧
を安定化する制御を行う。
【0023】これに対し、入力電圧Vin1 、Vin2 が減
少した場合には、チョークコイルL11、L12に流れ
る電流i1が減少するのに伴って平滑コンデンサC2
1、C22の各充電電圧Vc1、Vc2が減少する。その結
果、電流i3が減少して出力電圧が減少し、チョッパ制
御部5はこの減少分に応じてパルス幅Tonを広くするこ
とにより出力電圧を安定化する制御を行う。
【0024】次に、AC200V入力時(切り換えスイ
ッチSW1がオープン)の動作を説明する。トランジス
タQ1がオンになると、図4に示すように全波整流信号
がダイオードブリッジ2の出力側21から可飽和チョ
ークコイルL21→チョークコイルL11→トランジス
タQ1→チョークコイルL12→可飽和チョークコイル
L22→ダイオードブリッジ2の入力側22に流れる。
【0025】したがって、チョークコイルL11、L2
1にエネルギが蓄積され、また、同時に平滑コンデンサ
C21、C22に充電されていた電圧が放電され、図3
(f)に示すような立ち上がりの放電電流i3がトラン
ジスタQ1を介して流れて高周波トランスTの1次巻線
L1にエネルギが蓄積される。更に、第2の電力変換部
4の整流ダイオードD4がオフになり、また、平滑コン
デンサD4の充電電圧が放電されて負荷RLに供給され
る。
【0026】次いで、トランジスタQ1がオフになると
AC100V入力時と同様に、図2(b)に示すように
チョークコイルL11、L12からそれぞれ図3(d)
(e)に示すような立ち下がりの電流i2、i2’が平
滑コンデンサC21、C22に流れてチョークコイルL
11、L12のエネルギがそれぞれ平滑コンデンサC2
1、C22に移る。また、同時に高周波トランスTの1
次巻線L1に蓄積されていたエネルギにより2次巻線L
2から図3(g)に示すような立ち下がりの電流i4が
平滑コンデンサC4に流れて平滑コンデンサC4が充電
され、更に、平滑コンデンサD4の充電電圧が負荷RL
に供給される。また、このAC200V入力時の場合に
もAC100V入力時と同様に、負荷RLに供給される
電流が一定になるようにチョッパ制御部5により検出さ
れ、トランジスタQ1がオンになるパルス幅Tonが制御
される。
【0027】したがって、上記実施例によれば、チョー
クコイルL11、L12が磁気的に結合しているので、
交流信号の正側の区間と負側の区間においてチョー
クコイルL11、L12に共にエネルギを蓄積して倍電
圧整流することができ、したがって、チョークコイルL
11、L12と平滑コンデンサC21、C22より成る
正と負用の平滑用フィルタ回路を用いてAC100V入
力とAC200V入力に対応することができる。
【0028】ここで、軽負荷時にトランジスタQ1がオ
ンになるパルス幅Tonが狭くなると、トランスTに印加
されるパルス幅とチョークコイルL11、L12に印加
されるパルスの微少な差によって第2の電力変換部4の
動作が停止し、その結果、1次平滑コンデンサC21、
C22の充電電圧が上昇してしまう。そこで、可飽和チ
ョークコイルL21、L22を設け、チョークコイルL
11、L12に印加される電圧をある時間遅らせること
により、トランスTに印加されるパルス幅とチョークコ
イルL11、L12に印加されるパルス幅に差を発生さ
せて、軽負荷時に1次平滑コンデンサC21、C22の
充電電圧を下げるようにして第2の電力変換部4を安定
して動作させることができ、また、コンデンサC21、
C22の耐圧を下げることができる。
【0029】なお、図1に示す例では、可飽和チョーク
コイルL21、L22とチョークコイルL11、L12
を別個に設けたが、図5(b)に示すようにチョークコ
イルL11、L12のコア6内に一部可飽和チョークコ
イルL21、L22のコア7を組み込み、1つのコアを
一体化するようにしてもよい。次に、図6を参照して第
2の実施例を説明する。図6では図1に示す回路構成に
対して、高周波トランスT’が正用の1次巻線L31及
び負用の1次巻線L32と2次巻線L2により構成さ
れ、また、第2の電力変換部4にはダイオードD5とチ
ョークコイルL3が追加されている。勿論、チョークコ
イルL11、L12は同様にお互いに磁気的に結合して
いる。
【0030】このような構成において、AC100V入
力時(スイッチSW1がオン)の場合には、正の半サイ
クル時においてトランジスタQ1がオンになると、ダ
イオードブリッジ2の出力側21からの電流がチョーク
コイルL11→可飽和チョークコイルL21→ダイオー
ドD21→トランジスタQ1→ダイオードD12→スイ
ッチSW1→接続点側23に流れ、また、コンデンサC
21→1次巻線L31→トランジスタQ1及びコンデン
サC22→トランジスタQ1→1次巻線L32にも電流
が流れる。
【0031】この場合、チョークコイルL11、L12
にエネルギが蓄積されると共に、平滑コンデンサC2
1、C22に充電されていた電圧が放電されて高周波ト
ランスT’の1次巻線L31、L32に電圧が加わり、
これにより2次巻線L2に電流が流れてこの電圧が第2
の電力変換部4により平滑される。次いで、正の半サイ
クル時においてトランジスタQ1がオフになると、チ
ョークコイルL11、L12から電流がダイオードD5
1、D12、D11、D52を介してコンデンサC2
1、C22に流れてチョークコイルL11、L12のエ
ネルギがコンデンサC21、C22に移る。
【0032】次いで、負の半サイクル時においてトラ
ンジスタQ1がオンになると、商用電源1からの電流が
接続点23→切り換えスイッチSW1→ダイオードD1
1→トランジスタQ1→ダイオードD22→可飽和チョ
ークコイルL22→チョークコイルL12→ダイオード
ブリッジ2の入力側22に流れ、同様に、磁気的に結合
しているチョークコイルL11、L12にエネルギが蓄
積される。この場合も正の半サイクルと同様な動作によ
り2次巻線L2に電流が流れてこの電圧が第2の電力変
換部4により平滑される。
【0033】次いで、負のサイクル時にトランジスタ
Q1がオフになると、正の半サイクル時と同様に、チ
ョークコイルL11、L12からの電流がダイオードD
51、D12、D11、D52を介してコンデンサC2
1、C22に流れてチョークコイルL11、L12のエ
ネルギがコンデンサC21、C22に移る。AC200
V入力時(スイッチSW1がオフ)には、トランジスタ
Q1がオンになると、全波整流信号がダイオードブリ
ッジ2の出力側21からチョークコイルL11→可飽和
チョークコイルL21→ダイオードD21→トランジス
タQ1→ダイオードD22→可飽和チョークコイルL2
2→チョークコイルL12→ダイオードブリッジ2の入
力側22に流れ、また、コンデンサC21、C22がト
ランジスタQ1を通して1次巻線L31、L32で放電
される。次いで、トランジスタQ1がオフになるとチョ
ークコイルL11、L12のエネルギがダイオードD5
1、D52を通り、コンデンサC21、C22を充電す
る。
【0034】図7に示す第3の実施例では可飽和チョー
クコイルが用いられていない。AC100V入力時(ス
イッチSW1がオン)の場合には、正の半サイクル時
においてトランジスタQ1がオンになると、ダイオード
ブリッジ2の出力側21からの電流がチョークコイルL
11→1次巻線L31→トランジスタQ1→ダイオード
D82→ダイオードD62→スイッチSW1→接続点側
23に流れる。
【0035】この場合、チョークコイルL11、L12
にエネルギが蓄積されると共にコンデンサC21、C2
2の電圧が高周波トランスT’の1次巻線L31、L3
2に印加されて2次巻線L2に電流が流れる。次いで、
トランジスタQ1がオフになると、チョークコイルL1
1、L12からの電流が平滑コンデンサC21、C22
に流れてチョークコイルL11、L12のエネルギが平
滑コンデンサC21、C22に移る。
【0036】次いで、負の半サイクル時においてトラ
ンジスタQ1がオンになると、商用電源1からの電流i
1が接続点23→切り換えスイッチSW1→ダイオード
D61→ダイオードD81→トランジスタQ1→1次巻
線L32→チョークコイルL12→ダイオードブリッジ
2の入力側22に流れ、同様に、磁気的に結合している
チョークコイルL11、L12にエネルギが蓄積され
る。この場合、高周波トランスT’の1次巻線L31、
L32にトランジスタQ1を通してコンデンサC21、
C22の電圧が印加されることにより2次巻線L2に電
流が流れる。
【0037】次いで、負のサイクル時にトランジスタ
Q1がオフになると、チョークコイルL11、L12か
らの電流が平滑コンデンサC21、C22に流れてチョ
ークコイルL11、L12のエネルギがコンデンサC2
1、C22に移る。AC200V入力時(スイッチSW
1がオフ)には、トランジスタQ1がオンになると、全
波整流信号がダイオードブリッジ2の出力側21から
チョークコイルL11→1次巻線L31→トランジスタ
Q1→1次巻線L32→チョークコイルL12→ダイオ
ードブリッジ2の入力側22に流れる。この場合、同様
に、磁気的に結合しているチョークコイルL11、L1
2にエネルギが蓄積され、また、コンデンサC21、C
22が1次巻線L31、L32を通り放電され、次い
で、トランジスタQ1がオフになるとコンデンサC2
1、C22が充電される。
【0038】図8に示す第4の実施例では可飽和チョー
クコイルが用いられず、また、高周波トランスTは1次
巻線L1と2次巻線L2を有する。AC100V入力時
(スイッチSW1がオン)の場合には、正の半サイクル
時においてトランジスタQ1がオンになると、ダイオ
ードブリッジ2の出力側21からの電流がチョークコイ
ルL11→1次巻線L1→トランジスタQ1→チョーク
コイルL12→ダイオードD72→ダイオードD62→
スイッチSW1→接続点側23に流れる。この場合、チ
ョークコイルL11、L12にエネルギが蓄積されると
共に、コンデンサC21、C22の電圧が高周波トラン
スT’の1次巻線L1に加わり、放電する。これによっ
て2次巻線L2に電流が流れる。
【0039】次いで、トランジスタQ1がオフになる
と、チョークコイルL11、L12からの電流が平滑コ
ンデンサC21、C22に流れてチョークコイルL1
1、L12のエネルギが平滑コンデンサC21、C22
に移る。次いで、負の半サイクル時においてトランジ
スタQ1がオンになると、商用電源1からの電流が接続
点23→切り換えスイッチSW1→ダイオードD61→
ダイオードD71→チョークコイルL12→1次巻線L
1→トランジスタQ1→チョークコイルL12→ダイオ
ードブリッジ2の入力側22に流れ、同様に、磁気的に
結合しているチョークコイルL11、L12にエネルギ
が蓄積される。この場合、正の半サイクルと同様な動作
でコンデンサC21、C22が放電し、2次巻線L2に
電流が流れる。
【0040】次いで、負のサイクル時にトランジスタ
Q1がオフになると、チョークコイルL11、L12か
らの電流が平滑コンデンサC21、C22に流れてチョ
ークコイルL11、L12のエネルギが平滑コンデンサ
C21、C22に移る。AC200V入力時(スイッチ
SW1がオフ)には、トランジスタQ1がオンになる
と、全波整流信号がダイオードブリッジ2の出力側2
1から電流がチョークコイルL11→1次巻線L1→ト
ランジスタQ1→チョークコイルL12→→ダイオード
ブリッジ2の入力側22に流れ、磁気的に結合している
チョークコイルL11、L12と1次巻線L1にエネル
ギが蓄積される。この場合、AC100V入力時と同じ
動作で平滑コンデンサC21、C22が1次巻線L1を
通し放電し、2次巻線L2に電流が流れる。次いで、ト
ランジスタQ1がオフになるとコンデンサC21、C2
2が1次巻線L1、L2により充電される。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1、第
2のフィルタの各第1、第2のチョークコイルがお互い
に磁気的に結合されているので、交流電圧の正側と負側
の期間において半波整流された各直流電圧が第1、第2
のフィルタの両方により平滑化され、したがって、例え
ばAC100V入力に対応することができる。また、全
波整流時には交流電圧が全波整流された直流電圧が第1
及び第2のフィルタを通過して平滑化されるので、例え
ばAC200V入力に対応することができる。したがっ
て、チョークコイルとコンデンサより成る平滑用フィル
タ回路を用いて例えばAC100V入力とAC200V
入力に対応することができる。
【0042】本発明はまた、第1、第2のチョークコイ
ルにそれぞれ可飽和チョークコイルが直列に接続されて
いるので、第1、第2のチョークコイルに印加される電
圧の時期が可飽和チョークコイルにより遅くなり、した
がって、軽負荷時にスイッチングパルス幅が狭くなった
場合に第1、第2のコンデンサの充電電圧が最初に低下
することによって後段の平滑回路が安定して動作するこ
とができ、また、第1、第2のコンデンサとして耐圧を
下げて小さなものを用いることができる。
【0043】本発明はまた、可飽和チョークコイルのコ
アがそれぞれ前記第1、第2のチョークコイルのコアに
対して一体で形成されているので小型化することができ
る。本発明はまた、第1、第2のフィルタにより平滑さ
れた電圧とこの電圧を更に平滑化する後段の回路の制御
を1つのスイッチング素子により制御するので、小型の
回路で例えばAC100V入力とAC200V入力に対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチングレギュレータの一実
施例を示す回路図
【図2】図1のスイッチングレギュレータにおいて倍電
圧整流時の動作を示す説明図
【図3】図2の倍電圧整流時の主要電流を示すタイミン
グチャート
【図4】図1のスイッチングレギュレータにおいて全波
整流時の動作を示す説明図
【図5】図1のチョークコイルと可飽和チョークコイル
を示す構成図
【図6】第2の実施例のスイッチングレギュレータを示
す回路図
【図7】第3の実施例のスイッチングレギュレータを示
す回路図
【図8】第4の実施例のスイッチングレギュレータを示
す回路図
【符号の説明】
1:交流電源 2:ダイオードブリッジ 3:第1の電力変換部 4:第2の電力変換部 5:チョッパ制御部 6,7:コア 21:出力側 22:入力側 23:接続点 SW1:切り換えスイッチ Q1:トランジスタ L11,L12,L3:チョークコイル L21,L22:可飽和チョークコイル T,T’:トランス L1,L31,L32:1次巻線 L2:2次巻線 C11,C21,C21,C22,C31,C32,C
4:コンデンサ D11,D12,D21,D22,D3,D4,D5,
D51,D52,D61,D62,D71,D72:ダ
イオード R1,R2:抵抗 RL:負荷

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半波整流された直流電圧を第1のチョーク
    コイル及び第1のコンデンサにより平滑化する第1のフ
    ィルタと、 半波整流された直流電圧を前記第1のチョークコイルに
    対してお互いに磁気的に結合された第2のチョークコイ
    ル及び第2のコンデンサにより平滑化する第2のフィル
    タと、 倍電圧整流時に交流電圧の正側、負側がそれぞれ半波整
    流された各直流電圧を取り出して交流電圧の正側の期間
    において前記第1のフィルタに印加すると共に交流電圧
    の負側の期間において前記第2のフィルタに印加し、全
    波整流時に交流電圧が全波整流された直流電圧を取り出
    して前記第1及び第2のフィルタに印加する切り換え手
    段とを有するスイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスイッチングレギュレータ
    において、前記第1、第2のチョークコイルに対してそ
    れぞれ可飽和チョークコイルが直列に接続されているこ
    とを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のスイッチングレギュレータ
    において、前記可飽和チョークコイルのコアがそれぞれ
    前記第1、第2のチョークコイルのコアに対して一体で
    形成されていることを特徴とするスイッチングレギュレ
    ータ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のスイッ
    チングレギュレータにおいて、更に、 倍電圧整流時に交流電圧の正側の期間において前記第1
    のフィルタを通過する電圧をスイッチングすると共に交
    流電圧の負側の期間において前記第2のフィルタを通過
    する電圧をスイッチングし、全波整流時に前記第1及び
    第2のフィルタを通過する電圧をスイッチングする1つ
    のスイッチング素子と、 前記第1及び第2のフィルタにより平滑化された電圧を
    更に平滑化する平滑化回路と、 前記平滑化回路により平滑化された電圧が所定の直流電
    圧になるように前記スイッチング素子のオン、オフを制
    御するチョッパ制御回路とを有することを特徴とするス
    イッチングレギュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100465265B1 (ko) * 2000-07-21 2005-01-13 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 클럭 제어 방법 및 회로

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