JPH073119U - コア用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルダーの脱落及びコアのガタツキをなくし
てコアの突き合わせ状態を安定に保持できるＵＵ型コア
用のホルダーを供する。 【構成】 コ字形のＵＵ形コア用ホルダー１の両端の挟
持爪２１の側縁にツメ状の折り返し部２２を付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、筒形巻芯の両端に鍔を有する巻枠と、一対のＵ型コアを組み合わせ てなるコイルに適したコア用ホルダーの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一対のＵ形コアを用いたノイズフィルター用のチョークコイルは角筒形 巻芯の左右両端と中央部外周とに方形鍔を設け、両端鍔の下端面にピン端子を垂 設した巻枠に、所要の巻線を施し、一対のＵ型コアの各各をそれらの基部が垂直 になるようにして下方の磁脚を巻芯の中央孔に両側から挿入して突き合わせて巻 枠と組み合わせ、例えばステンレス製のコ字形コアホルダーを上方の磁脚の外面 （上面）から覆せるように取り付けた構造であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

コ字形の金属製コアホルダーは、両端の挟持爪がＵ形コアの表面で滑り易く自 動組立を行う際、ホルダー掛けミスが多発するという欠点がある。

【０００４】 上述した構造のコイルは、ホルダーの脱落及びコアのガタツキ防止のために、 筒形巻芯の両端に鍔を有する巻枠、一対のＵ形コア、コ字形コアホルダーの３点 を接着剤及び含浸剤で固定している。しかし接着剤及び含浸剤に量の不均一が生 じた場合、製品外形寸法にばらつきが生じ、寸法が規格外になることがあるとい う欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述の欠点を一挙に除去した一対のＵ形コアを組み合わせたＵＵ形 コア用のホルダーを提供することを目的とする。

【０００６】 即ち本考案は、コ字形コアホルダーの両端の挟持爪部の側縁にツメ状の折り返 し部を付設したことによって、上述の問題点を解決した。

【０００７】

【作用】

ツメ状の折り返し部はホルダーの脱落及びコアのガタツキを防止するとともに 、コアホルダーの位置ずれを抑止しコアの突合わせ状態を安定に維持する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の一実施例の外観図を示し、第２図はＵＵ形コア用ホルダーを取 り付けたコイルの外観図である。

【０００９】 図１において、ＵＵ形コア用ホルダー１は金属製であり、Ｕ形コア２の幅寸法 Ｗ（図２参照）とほぼ同じ幅寸法をもつ矩形の板の両端に下方に延びかつＵ形コ アを挟持するに都合のよいように、僅かに互いに内側に傾けた１対の挟持爪２１ と挟持爪両方の側縁にＵ形コア２の磁脚の厚み寸法Ｔ（図２参照）とほぼ同じ幅 寸法及び長さ寸法を持つツメ状の１対の折り返し部２２とからなる。

【００１０】 図２に示すように、巻線３を施しコア２を組み合わせたコイルに、コア２の上 方（図では上から下に向かって）から、金属製のコ字形コアホルダーをコア２の 上方の磁脚の外面（上面）を覆うように取り付け、挟持爪２１はコア２を突き合 わせ方向へ押圧し、ツメ状の折り返し部をＵ字形コア側面に密着する様に折り返 す事により、Ｕ形コア２の厚さＷ方向へのＵＵ形コア用ホルダー１のずれを阻止 し、コア２を極めて安定に保持することができた。

【００１１】

【考案の効果】

以上に述べてきたように本考案によれば、コ字形コアホルダーの両端の挟持爪 の側縁にツメ状の折り返し部を有するので、コアホルダーの位置ずれを制え、コ アの突合せ状態を安定に保持でき、また接着剤及び含浸剤が不要となる。したが って、外観が良好で、安定した特性をもつ、安価なコイルの提供に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコア用ホルダーの一実施例を示す外観
斜視図。

【図２】本考案のコア用ホルダーを取り付けたコイルの
外観斜視図。

【符号の説明】

１ ＵＵ形コア用ホルダー ２ Ｕ形コア ３ 巻線 ２１ 挟持爪 ２２ ツメ状の折り返し部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒型巻芯の両端に鍔を有する巻枠に巻線
   を施し、前記巻芯の中央孔にＵ型コアの一方の磁脚を挿
   入し、一対のＵ型コアを閉磁路に組み付けてなるコイル
   に用いられるコア用ホルダーにおいて、前記コア用ホル
   ダー両端の挟持爪の側縁にツメ状の折り返し部を付設し
   たことを特徴とするコア用ホルダー。