JPH07311082A - 回転機器の異常診断装置 - Google Patents

回転機器の異常診断装置

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JPH07311082A
JPH07311082A JP13103194A JP13103194A JPH07311082A JP H07311082 A JPH07311082 A JP H07311082A JP 13103194 A JP13103194 A JP 13103194A JP 13103194 A JP13103194 A JP 13103194A JP H07311082 A JPH07311082 A JP H07311082A
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JP
Japan
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signal
abnormality
rotating
rotating shaft
motor
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Application number
JP13103194A
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English (en)
Inventor
Kazuo Mikasa
一男 三笠
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 モータ2に取り付けた振動センサ22によっ
てモータ回転軸回りの振動を検出する。ロータリーエン
コーダ23によりモータ回転軸4が一定微小角度Δθ回
転する毎にサンプリングパルスを発生させる。A/Cコ
ンバータ24は、ロータリーエンコーダ23から出力さ
れるサンプリングパルスと同期して振動センサ22から
出力されている時系列振動信号s(t)をアナログ/デ
ジタル変換することにより、時系列振動信号s(t)を
回転軸回転角度空間の信号R(θ)に変換する。さら
に、ノイズ除去部26では、回転角度空間信号R(θ)
を移動相乗平均または移動相加平均することにより、ノ
イズ成分を除去する。 【効果】 回転軸の回転数が時間とともに変動している
場合や、回転軸の回転数が異なる場合でも、回転角度空
間信号は共通な一定周期の信号となるので、異常診断の
ための信号処理を簡単にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転機器の異常診断装置
に関する。特に、本発明は、回転機器の振動を計測した
振動信号を回転機器の特定回転部の回転角についての角
度空間における振動信号に変換し、当該振動信号を解析
することにより、回転機器の異常を認識診断する異常診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動を利用した異常診断装置で
は、時系列信号である振動信号s(t)そのもの、並び
に振動信号s(t)を周波数空間信号に変換したフーリ
エ変換信号S(f;t)の特徴を分類して異常を認識診
断している。図1はこのような従来の異常診断装置を示
すブロック図であって、モータ駆動機械1を駆動してい
るモータ2の軸回りの異常を診断するための装置であ
る。ここで、軸回りの異常としては、例えば、モータ2
のロータのアンバランス、ギア3の噛み合い不良、ギア
3の傷(すなわち、傷や欠け、摩耗、片減り、加工不良
等の広い意味での傷)、軸受け内輪の傷、軸受け外輪の
傷、軸受け転動体(ボール、コロ)の傷などがある。
【0003】モータ駆動機械1は、モータ2とその回転
軸4に結合されたギア列などから構成されており、モー
タ2には加速度センサ5が取り付けられている。そし
て、モータ駆動機械1側から異常診断装置6側へは、加
速度センサ5によって検出したモータ2の振動を示す信
号、すなわち時系列振動信号s(t)が出力されてい
る。異常診断装置6は、増幅器7と、周波数フィルタ8
と、フーリエ変換部(FFT)9と、2つの特徴抽出部
10,11と、分類・診断部12とから構成されてい
る。加速度センサ5から送信された時系列振動信号s
(t)は増幅器7で増幅された後、周波数フィルタ8で
必要な周波数領域の信号、すなわちモータ駆動機械1の
モータ回転数及び異常振動の周波数領域の信号だけを通
過させられる。ついで、周波数フィルタ8通過後の信号
は、一方ではそのまま特徴抽出部11へ入力され、他方
ではフーリエ変換部9で周波数空間における信号に高速
フーリエ変換された後、特徴抽出部10へ入力される。
【0004】例えば、加速度センサ5から出力された時
系列振動信号s(t)には、モータ2のロータのアンバ
ランスのため、通常図2(a)(b)に示すように、モ
ータ2の回転数と同じ周波数の基本振動信号13が表わ
れる。さらに、モータ2の回転軸4に取り付けられてい
る初段のギア3の一部に傷がある場合には、図2(a)
に示すように、基本振動信号13の上に初段のギア3の
傷に起因する異常振動信号14aがモータ回転周期と同
周期で発生する。また、初段のギア3と噛み合っている
歯数1/2のギア3に傷がある場合には、図2(b)に
示すように、基本振動信号13の上に当該ギア3の傷に
起因する異常振動信号14bがモータ回転周期の1/2
の周期で表われる。同様に、軸受け内輪や軸受け外輪に
傷がある場合にも、その寸法等によって決まる一定周期
で異常振動信号が発生する。さらに、これら各部の異常
を示す情報を含んでいる時系列振動信号s(t)がフー
リエ変換部9で周波数空間内のフーリエ変換信号S
(f;t)に変換されると、図2(c)に示すように、
基本振動信号13やその他の異常を示す異常振動信号1
4a,14b,…は周波数空間内では一定周波数位置に
表われる。
【0005】しかして、特徴抽出部11では、時系列振
動信号s(t)に表われている多数の信号を解析するこ
とにより基本振動信号13や異常振動信号14a,14
b,…の特徴抽出を行なう。また、特徴抽出部10で
は、フーリエ変換信号S(f;t)に表われている多数
の信号を解析することにより基本振動信号13や異常振
動信号14a,14b,…の特徴抽出を行なう。特徴抽
出が行なわれると、分類診断部12では、傷や異物混入
などといった異常の発生位置やその種別を分類して診断
結果(診断出力)を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の異常診断装置6
にあっては、モータ2が一定回転数で回転している場合
には、ロータのアンバランスやギア3の傷等の軸回りの
異常があると、例えば図2(a)(b)に示すように、
時系列振動信号s(t)に一定周期の基本振動信号13
や異常振動信号14a,14b,…が表われる。また、
図2(c)に示すように、フーリエ変換信号S(f;
t)の一定周波数位置に基本振動信号13や異常振動信
号14a,14b,…が表われる。
【0007】しかし、モータ2の回転速度が変化してい
る場合、例えば図4(a)に示すように、モータ回転速
度が増加している場合(加速時)には、時系列振動信号
s(t)中の基本振動信号13の周期が変動し、また同
じ原因による異常振動信号であってもその異常振動信号
14が一定周期で表われないので、異常診断装置6によ
って軸回りの異常を検出することが困難であった。同様
に、モータの回転速度が変化している場合には、基本振
動信号13や異常振動信号14の周期が変動しているた
め、フーリエ変換信号S(f;t)中でも基本振動信号
13や異常振動信号14の位置が時間と共に変動し、軸
回りの異常を検出するのが困難であった。
【0008】さらに、モータ2が一定速度で回転してい
る場合でも、フーリエ変換部9における信号の変換処理
に時間が掛かり、またフーリエ変換等の信号処理も非常
に複雑であった。
【0009】また、モータ2の回転数が一定値に安定し
た状態で異常を検出しようとしても、図5(a)に示す
ように、モータ回転数の違いによって時系列振動信号s
(t)中の基本振動信号13a,13b,13c,13
dの周期が大幅に異なる。同様に、ギア3の傷等による
異常振動信号の周期もモータ回転数によって大幅に変化
する。さらに、時系列振動信号s(t)における周期が
変動するので、フーリエ変換信号S(f;t)において
も、基本振動信号13や異常振動信号14の発生する位
置はモータ回転数によって不定となる。このため、任意
の回転数で回転するモータ駆動機械1では、特徴抽出部
10,11における特徴抽出処理が困難で、異常診断装
置6に汎用性を持たせることが困難であった。
【0010】また、時系列振動信号s(t)にはモータ
駆動機械1内のあちらこちらの箇所における振動が含ま
れているので、必要な信号だけからみれば非常にノイズ
成分の多い信号となっている。このS/N比の改善策と
しては、周波数フィルタ8を用いることが有効である。
しかし、モータ2の回転数により周波数フィルタ8に要
求される通過帯域が異なるため、実際にはたいして効果
を期待することができなかった。
【0011】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、時系列振動
信号を回転軸の回転角度空間信号に変換して処理するこ
とにより、これらの問題点を解決することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による回転機器の
異常診断装置は、回転軸回りの振動を検出する振動セン
サと、前記回転軸の回転角をサンプリング信号に変換す
るサンプリング信号発生手段と、前記振動センサの信号
をサンプリング信号発生手段のサンプリング信号毎にサ
ンプリングして回転軸回転角度空間の信号に変換する変
換手段とを備え、前記変換手段の出力する回転軸回転角
度空間の信号に基づいて、回転機器の異常を診断するこ
とを特徴としている。
【0013】本発明の異常診断装置によれば、回転軸回
りの重心のアンバランス、ギアの噛み合い不良、軸受け
の傷などの異常を診断することができる。
【0014】また、サンプリング信号発生手段として
は、回転軸又は回転軸と連動して回転する回転部分の回
転角度と回転の向きを検出するロータリーエンコーダを
用いることができる。あるいは、回転軸と連動して回転
するギアの歯を近接スイッチや電磁ピックアップなどの
検出器で検出し、それによってサンプリング信号を生成
するサンプリング信号発生手段を用いてもよい。
【0015】また、サンプリング信号発生手段は、振動
センサの信号中のロータによるアンバランス信号のゼロ
クロス点を検出し、それによってサンプリング信号を生
成するものでもよい。あるいは、振動センサの信号中の
ギア噛み合い信号によってサンプリング信号を生成する
ものをサンプリング信号発生手段としてもよい。
【0016】前記診断処理のタイミングとしては、一定
時間毎に診断処理を行なうようにすることができる。あ
るいは、回転軸の回転数が一定回転数となっているとき
に診断処理を行なうようにもできる。あるいは、プログ
ラマブルロジックコントローラその他の機器よりタイミ
ング信号を受信した時に診断処理を行なうようにしても
よい。
【0017】
【作用】本発明の異常診断装置にあっては、回転軸回り
の振動を振動センサで検出し、一方、サンプリング信号
発生手段により回転軸の回転角に応じたサンプリング信
号を発生させ、振動センサから出力される時系列振動信
号を当該サンプリング信号と同期してサンプリングし、
それによって振動センサの信号を回転軸回転角度空間の
信号に変換する。そして、異常診断装置は、この回転軸
回転角度空間の信号に基づいて、回転機器の異常を診断
する。
【0018】回転軸回りのアンバランスによる信号や回
転軸回りの一定箇所の傷等に起因する信号は、回転軸回
転角度空間においては、回転軸の回転速度や回転加速度
に関係なく一定周期の信号となる。また、回転軸の回転
数が異なる場合でも、同じ周期の信号となる。従って、
回転軸回りの異常を診断するための信号処理や判断処理
を簡単にすることができる。
【0019】また、前記サンプリング信号発生手段とし
てロータリーエンコーダを用いれば、このロータリーエ
ンコーダを回転軸等に設けておくだけで簡単にサンプリ
ング信号を発生させることができる。
【0020】また、回転軸と連動して回転するギアの歯
を近接スイッチや電磁ピックアップなどの検出器で検出
するようにすれば、検出器の出力を必要に応じて逓倍す
ることによりサンプリング信号を発生させることができ
る。しかも、この近接スイッチや電磁ピックアップを回
転軸回りの機構に組込む必要がないので、サンプリング
信号発生手段の後付けも可能になる。
【0021】さらに、サンプリング信号発生手段とし
て、振動センサの信号中のロータによるアンバランス信
号のゼロクロス点を検出したり、あるいは、振動センサ
の信号中のギア噛み合い信号を用いたりしてサンプリン
グ信号を発生させるようにすれば、電気的にサンプリン
グ信号を発生させることができる。
【0022】
【実施例】図3は本発明の一実施例による異常診断装置
21を示すブロック図であって、モータ駆動機械1を駆
動しているモータ2の軸回りの異常を診断するための装
置である。モータ駆動機械1には、モータ2の回転軸回
りの振動を検出し易い位置、好ましくはモータ2自身の
内部もしくは外面に振動センサ22が取り付けられてお
り、振動センサ22からは回転軸回りの振動により発生
した時系列振動信号s(t)が出力されている。ここ
で、振動センサ22としては、加速度センサ、速度セン
サ、あるいは微小変位を検出する位置センサ等の各種セ
ンサを用いることができる。モータ駆動機械1ないしモ
ータ2に取り付けられる振動センサ22は、1個だけで
もよいが、同種または異種の複数個の振動センサ22を
取り付けるようにしてもよい。また、複数個の振動セン
サ22を取り付ける場合には、互いに直交する感度を持
つように配置するとよい。特に、3個の同種または異種
の振動センサ22を、各感度方向が互いに直交するよう
にして、モータ2に取り付けるのが好ましい。
【0023】また、モータ回転軸4又はモータ回転軸4
と連動して回転する他の回転軸などにはパルス信号発生
手段としてロータリーエンコーダ23が設けられてい
る。ロータリーエンコーダ23はモータ回転軸4の回転
角度θを検出し、モータ回転軸4が一定微小角度Δθだ
け回転する毎にサンプリングパルスPを出力する。ロー
タリーエンコーダ23としては、モータ回転軸4の回転
角度θを検出すると共にモータ回転軸4の回転の向きも
検出できるインクリメンタル・ロータリーエンコーダを
用いるのが好ましく、取り付け位置も直接モータ回転軸
4に設けるのが好ましい。インクリメンタル・ロータリ
ーエンコーダを用いれば、モータ回転軸4の回転の向き
を判別でき、回転軸4が正回転している場合だけでな
く、回転軸4が逆回転している場合にもサンプリングパ
ルスPを出力させることができる。さらには、ゼロ点信
号を出力できるインクリメンタル・ロータリーエンコー
ダを用いれば、回転軸回転角度空間の原点を常に固定す
ることができる。
【0024】異常診断装置21は、図3に示すように、
増幅回路を含むアナログ・デジタル変換回路(以下、A
/Dコンバータという)24、カウント値mを設定可能
な複数のm進カウンタ25、移動平均処理を行なう複数
のノイズ除去部26、特徴抽出部27及び分類診断部2
8から構成されている。振動センサ22で検出されたモ
ータ回転軸回りの振動は時系列振動信号s(t)として
A/Dコンバータ24に入力される。一方、ロータリー
エンコーダ23では、モータ回転軸4が一定微小角度Δ
θ回転する毎にサンプリングパルスPを発生している。
A/Dコンバータ24は、アナログ信号である時系列振
動信号s(t)をデジタル信号である回転角度空間信号
R(θ)に変換する。すなわち、A/Dコンバータ24
では、ロータリーエンコーダ23から出力されるサンプ
リングパルスPと同期して時系列振動信号s(t)をサ
ンプリングし、多値デジタル信号(例えば256階値の
8ビット信号)として出力する。サンプリングパルスP
はモータ回転軸4が一定角度回転する毎に出力され、多
値デジタル信号はモータ回転軸4の一定回転角度毎の信
号となるので、回転軸回転角度空間における信号となっ
ている。すなわち、時系列振動信号s(t)はA/Dコ
ンバータ24により回転角度空間信号R(θ)に変換さ
れる。
【0025】例えば、モータ2の回転数が時間と共に増
加している場合を考える。この場合には、図4(a)に
示す時系列振動信号s(t)では、モータ2のロータの
アンバランスにより発生する基本振動信号13やギア3
の傷等によって発生する異常振動信号14は、不規則な
周期で発生する。しかし、このときロータリーエンコー
ダ23からは、図4(b)に示すようにモータ回転数と
比例した周波数でサンプリングパルスPが発生するの
で、このサンプリングパルスPを用いて時系列振動信号
s(t)を回転軸回転空間における回転角度空間信号R
(θ)に変換すると、基本振動信号13や異常振動信号
14は図4(c)に示すように一定周期で表われる。従
って、この回転角度空間信号R(θ)を用いて特徴抽出
等を行なえば、従来のように時系列振動信号s(t)や
そのフーリエ変換信号S(f;t)を用いて特徴抽出等
を行なう場合と比較して、信号処理を極めて容易にする
ことができる。
【0026】また、モータ2の回転数は一定であって
も、各運転毎にモータ2の回転数が異なっている場合を
考える。図5(a)は時系列振動信号s(t)を示す図
であって、モータ2の回転数が異なる場合の各基本振動
信号13を示している。なお、モータ回転数は、基本振
動信号13a,13b,13c,13dの順に大きくな
っている。これらの基本振動信号13a,13b,13
c,13dがA/Dコンバータ24により回転角度空間
信号R(θ)に変換されると、もとの基本振動信号13
a,13b,13c,13dはいずれも図5(b)に示
すように同じ周期の基本振動信号13となる。特に、回
転角度空間信号R(θ)における基本振動信号13の周
期は、モータ2の回転速度や回転加速度によっても変化
せず、常に2πラジアンとなる。従って、この場合も回
転角度空間信号R(θ)を用いて特徴抽出等を行なえ
ば、従来のように時系列振動信号s(t)やそのフーリ
エ変換信号S(f;t)を用いて特徴抽出等を行なう場
合と比較して、信号処理が簡単になる。
【0027】このようにして時系列振動信号s(t)が
回転角度空間信号R(θ)に変換されると、同じ原因に
起因する振動信号は、モータ2の回転速度や回転加速度
に関係なく、回転軸回転角度空間では常に一定の周期で
表われることになる。例えば、モータ2のロータのアン
バランスに起因する基本振動信号13は、上記のように
常に2πラジアンの周期で表われる。また、モータ回転
軸4に取り付けられた初段ギア3の噛み合いによる振動
(異常振動信号)は、図6に示すように、ロータのアン
バランスによる基本振動信号13の上に乗った周期2π
/Kラジアン(Kは当該初段ギア3の歯数)の異常振動
信号14Aとして表われる。
【0028】さらに、モータ回転軸を回転自在に支持し
ている転がり軸受け(図示せず)の内輪に1箇所の傷が
ある場合には、内輪軌道の直径をDi、外輪軌道の直径
をDo、転動体(ボール、コロ;セパレータで均等に配
置されているとする)の数をNとすると、内輪の傷が転
動体に接触するときの異常振動信号14Bの周期Ti
は、Ti=2π(Di+Do)/(DoN)ラジアンと
なる。いま、内輪軌道の直径Di=50mm、外輪軌道
の直径Do=80mm、転動体の数N=6とすると、内
輪の傷が転動体に接触するときの異常振動信号14Bの
周期Ti=0.54πラジアンとなる。従って、図7に
示すように、この異常振動信号14Bは、基本振動信号
13の上に転がり軸受けの寸法によって決まる一定周期
で表われる。
【0029】また、転がり軸受けの外輪に1箇所の傷が
ある場合には、外輪の傷が転動体に接触するときの異常
振動信号14Cの周期Toは、To=2π(Di+D
o)/(DiN)ラジアンとなる。ここでも上記数値を
用いると、外輪の傷が転動体に接触するときの異常振動
信号14Cの周期To=0.86πラジアンとなる。従
って、この場合も図8に示すように、基本振動信号13
の上に転がり軸受けの寸法によって決まる一定周期で異
常振動信号14Cが表われる。
【0030】また、転がり軸受けの転動体に1箇所の傷
がある場合には、転動体の傷が内輪に接触するときの異
常振動信号14Dの周期Tirは、転動体の直径をdと
するとき、Tir=2πd(Di+Do)/(DiDo
N)ラジアンとなる。同じく、転動体の傷が外輪に接触
するときの異常振動信号14Dの周期Torは、Tor
=2πd(Di+Do)/(DiDoN)ラジアンとな
る。ここでも上記数値を用いると、転動体の傷が内輪又
は外輪に接触するときの異常振動信号14Dの周期は、
Tir=Tor=0.98πラジアン(位相差0.6πラ
ジアン)となる。従って、この場合も図9に示すよう
に、基本振動信号13の上に転がり軸受けの寸法によっ
て決まる一定周期で異常振動信号14Dが表われる。
【0031】なお、モータ回転軸から離れた従段ギア、
従段ギアを有する従動軸の負荷変動、ノイズなどはモー
タ回転軸の回転角度とは非同期で発生するが、本異常診
断装置はモータ回転軸の周囲の異常診断を目的とするた
めに振動センサをモータ回転軸の振動を検出し易い位置
に設けているので、これらの非同期の信号は診断対象外
のノイズとして扱われる。また、これらは比較的小さな
信号レベルである。
【0032】つぎに、m進カウンタ25とノイズ除去部
26を用いた移動平均によるノイズ除去について説明す
る。m進カウンタ25は、0からカウントを開始し、カ
ウント値mになるとキャリア信号を出力すると共に0に
クリアするものであって、カウント値mは予め任意に設
定することができる。また、各m進カウンタ25はロー
タリーエンコーダ23から出力されるサンプリングパル
スと同期してカウント動作している。従って、モータ回
転軸4が1回転する間にロータリーエンコーダ23から
出力されるサンプリングパルス数をMとすると、m進カ
ウンタ25からは2π(m/M)ラジアンの周期でキャ
リア信号が出力される。つまり、各m進カウンタ25の
カウント値mがn1,n2,…に設定されていれば、各
m進カウンタ25からは、2π(n1/M)ラジアン,
2π(n2/M)ラジアン,…の各周期でキャリア信号
が出力される。
【0033】複数のノイズ除去部26は、それぞれA/
Dコンバータ24で変換された回転角度空間信号R
(θ)が入力されており、各ノイズ除去部26は互いに
異なるサンプリング周期で回転角度空間信号R(θ)を
移動平均(例えば、移動相乗平均、移動相加平均など)
することにより、ノイズや各サンプリング周期と異なる
周期の信号をノイズ成分として除去している。すなわ
ち、各ノイズ除去部26には対応する各m進カウンタ2
5のキャリア信号が入力されており、各ノイズ除去部2
6は入力されたキャリア信号と同期して移動平均処理を
行なっている。例えばカウント値m=njのm進カウン
タ25とつながれたノイズ除去部26では、2π(nj
/M)ラジアンのサンプリング周期で移動相乗平均また
は移動相加平均を行なっている。従って、各ノイズ除去
部26から特徴抽出部27へは、ノイズ成分を取り除い
た高S/N比の回転角度空間信号R(θ)を出力するこ
とができ、信号成分を明瞭にすることができる。なお、
各ノイズ除去部26における移動相乗平均または移動相
加平均は、それぞれ位相をずらせて実行される。
【0034】例えば、転がり軸受けの内輪の傷を診断し
ようとする場合には、内輪の傷によって発生する異常振
動信号14Bの周期Tiを計算により、あるいは実験的
に求め、1つのm進カウンタ25のカウント値mをm=
MTi/(2π)となるようにセットしておく。対応す
るノイズ除去部26は、図10に示すように内輪の傷に
よる異常振動信号14Bの周期(Ti=0.54π)と
等しい周期2πm/M=Tiで回転角度空間信号R
(θ)をサンプリングし、これを移動相乗平均もしくは
移動相加平均する。内輪の傷による異常振動信号14B
は、ノイズ除去部26のサンプリング周期と等しいの
で、移動相乗平均または移動相加平均されてもそのまま
残るが、ノイズもしくは異なる周期の異常振動信号は移
動相乗平均または移動相加平均される結果、ノイズ成分
として扱われ、抑制される。従って、このノイズ除去部
26では内輪の傷による異常振動信号14Bだけが取り
出される。
【0035】同じように、別なm進カウンタ25及びノ
イズ除去部26では、外輪の傷によって発生する異常振
動信号14Cの周期Toを計算により、あるいは実験的
に求め、当該m進カウンタ25のカウント値mをm=M
To/(2π)となるようにセットしておく。対応する
ノイズ除去部26は、図11に示すように外輪の傷によ
る異常振動信号14Cの周期(To=0.86π)と等
しい周期2πm/M=Toで回転角度空間信号R(θ)
をサンプリングし、これを移動相乗平均または移動相加
平均する。これにより、当該ノイズ除去部26からは、
ノイズを抑制して内輪の傷による異常振動信号14Cが
高いS/N比で出力される。
【0036】また、別なm進カウンタ25及びノイズ除
去部26では、転動体の傷によって発生する異常振動信
号14Dの周期Tir=Torを計算により、あるいは
実験的に求め、当該m進カウンタ25のカウント値mを
m=MTir/(2π)=MTor/(2π)となるよ
うにセットしておく。対応するノイズ除去部26は、図
12に示すように転動体の傷による異常振動信号14D
の周期(To=0.98π)と等しい周期2πm/M=
Tir=Torで回転角度空間信号R(θ)をサンプリ
ングし、これを移動相乗平均もしくは移動相加平均す
る。これにより、当該ノイズ除去部26からは、ノイズ
を抑制して転動体の傷による異常振動信号14Dが高い
S/N比で出力される。
【0037】同様にして、他のそれぞれのm進カウンタ
25及びノイズ除去部26には、検出しようとする異常
現象の回転角度空間における周期に対応したカウント値
mを設定しておくことにより、当該異常を検出対象とす
ることができる。
【0038】特徴抽出部27では、各ノイズ除去部26
から入力された移動平均処理を施された信号の特徴抽出
を行なう。特徴抽出部27では、画像解析法で用いられ
ている手法と同様にして、しきい値、統計諸量(平均
値、分散、最大値、最小値、相関係数)、判別関数など
の値や量を用いて特徴抽出が行なわれる。こうして特徴
抽出が行なわれると、分類診断部28では、同じく画像
解析法で用いられているような最尤法や最短距離分類
法、クラスタ分析などの手法を用いて、傷や欠け、異物
混入などといった異常の発生位置や種類を分類して診断
結果(診断出力)を出力する。
【0039】上記のように、本発明の異常診断装置21
によれば、時系列振動信号s(t)を回転角度空間信号
R(θ)に変換して異常診断しているので、モータ回転
数が変化している場合や、異なる回転数でモータ2が回
転している場合でも、一定周期の振動信号として異常振
動信号を検査することができ、異常診断を容易かつ確実
に行なわせることができる。また、ノイズ除去部26に
おいては、移動平均を用いて回転角度空間信号R(θ)
の一定周期以外の信号を除去しているので、高いS/N
比を有する信号を得ることができ、確度の高い異常検出
が可能となる。しかも、従来例の周波数フィルタのよう
にモータ2の回転数等が変化しても要求される特性が変
化するといった問題もない。
【0040】図10は本発明の別な実施例による異常診
断装置29を示すブロック図である。この異常診断装置
29においては、モータ回転軸4に取り付けられた初段
ギア3の歯を検出する検出器30、特に近接スイッチや
電磁ピックアップなどの金属センサと、周波数逓倍回路
31とによって、サンプリング信号発生手段を構成して
いる。検出器30でギア3の歯を検出して出力する検出
信号は、モータ回転軸4が一定角度回転する度に発生
し、回転角度空間では一定周期の信号となる(図9)か
ら、この検出信号を周波数逓倍回路31で数10〜数1
00逓倍して出力することによりサンプリング信号とす
ることができる。
【0041】図11は本発明のさらに別な実施例による
異常診断装置32を示すブロック図である。この異常診
断装置32においては、振動センサ22から出力された
時系列振動信号s(t)に含まれる基本振動信号13の
ゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出器33と、周
波数逓倍回路31とによって、サンプリング信号発生手
段を構成している。時系列振動信号s(t)に含まれる
基本振動信号13は、モータ回転軸4の回転速度や回転
加速度に関係なく、モータ回転軸4の回転角度と共に変
化して回転角度空間では一定周期の信号となる(図4,
図5)から、この検出信号を周波数逓倍回路31で数1
0〜数100逓倍して出力することによりサンプリング
信号として用いることができる。
【0042】また、時系列振動信号s(t)の基本振動
信号13には、モータ回転軸4に取り付けられた初段ギ
ア3の噛み合いによる異常振動信号14Aが乗っている
ので(回転角度空間信号R(θ)におけるものを図6に
示した)、この初段ギア3の噛み合いによる異常振動信
号14Aを検出すれば、モータ回転軸4の回転角度と対
応したサンプリング信号を得ることができる。例えば、
図12に示す異常診断装置34では、基本振動信号13
の周波数域の信号をカットし初段ギア3の噛み合いによ
る異常振動信号14Aの周波数域の信号を通過させるハ
イパスフィルタ35と、ハイパスフィルタ35通過後の
信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出器33
と、周波数逓倍回路31とによって、サンプリング信号
発生手段を構成している。時系列振動信号s(t)のう
ち基本振動信号13をハイパスフィルタ35によってカ
ットすると、ハイパスフィルタ35通過後の時系列振動
信号s(t)は初段ギア3の噛み合いによる異常振動信
号14Aによってゼロクロスすることになる。従って、
ゼロクロス点検出器33によって当該信号のゼロクロス
点を検出し、周波数逓倍回路31で数10〜数100逓
倍することにより、図10の実施例と同様に、目的とす
るサンプリング信号を得ることができる。
【0043】異常診断装置により常に異常診断を行なわ
せるようにしてもよいが、必要な場合のみ、あるいは異
常診断に適した場合にのみ異常診断を行なうようにして
もよい。例えば、モータが一定回転数で回転している場
合にだけ、異常診断装置により異常診断を行なわせるよ
うにしてもよい。図13に示す実施例では、回転数検出
部37でロータリーエンコーダ23から出力されるサン
プリングパルスによってモータ回転軸4の回転数をモニ
ターし、モータ回転軸4の回転数が一定速度となってい
る状態の時に異常診断装置36をオンとし、回転数が変
動したり、不安定になったりしている時には異常診断装
置36をオフにしている。このようにモータ回転数が安
定している状態でのみ異常診断を行なわせれば、診断結
果の的中率を高めることができる。
【0044】また、一定時間だけ異常診断を行なわせる
ようにしてもよい。例えば、図14に示す実施例のよう
に、タイマー38に異常診断装置36のオン時間とオフ
時間をセットし、一定時間毎に繰り返し異常診断を行な
えるようにする。これによって連続的に異常診断するの
でなく、定期的に異常診断させることができる。あるい
は、操作者がタイマー38をオンにすると異常診断装置
36がオンとなり、タイマー38の設定時間が経過する
と、再び異常診断装置36がオフとなるようにする。こ
のようにすれば、適宜必要時にのみモータ軸回りの異常
診断を行なわせることができる。
【0045】また、図15に示すように、プログラマブ
ルロジックコントローラ(PCL)その他の機器39、
例えばモータ駆動機械1を制御する制御装置からタイミ
ング信号を出力することによって診断処理を行なわせる
ようにしてもよい。この場合には、例えばモータ駆動機
械1の始動時に自動的にモータ駆動機械1の異常診断を
行なわせるようにすることができる。
【0046】なお、上記各実施例では、モータ駆動機械
に異常診断装置を用いたものを説明したが、駆動源とし
てはモータ(電動機)に限らず、レシプロエンジンも回
転軸に注目すれば、駆動軸から出力軸までの任意の回転
軸に対して本発明の異常診断装置を適用することができ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、振動センサから出力し
た時系列振動信号を回転軸回転角度空間の信号に変換
し、この回転角度空間信号に基づいて、回転機器の異常
を診断しているので、回転軸の回転速度や回転加速度に
関係のない一定周期の回転角度空間信号によって異常診
断を行なえる。また、回転軸の回転数が異なる場合で
も、回転角度空間信号は同じ周期の信号となる。従っ
て、回転軸回転角度空間内の信号の周期によって回転軸
回りの異常の種類をパターン分けすることができ、故障
診断のための信号処理や判断処理を簡単にすることがで
きる。
【0048】また、従来例のようにフーリエ変換を必要
としないので、信号処理時間を短くできると共に信号処
理をより簡単にできる。
【0049】さらに、回転角度空間信号は一定周期の信
号となるので、ノイズ消去のために移動相乗平均や移動
相加平均等の移動平均によるノイズ除去手段を用いるこ
とができる。このノイズ除去手段は、従来の周波数フィ
ルタのように、周波数特性を回転速度や回転加速度等に
よって変化させる必要もなく、高いS/N比を達成する
ことができて異常検出の確度も良好となる。
【0050】前記サンプリング信号発生手段としてロー
タリーエンコーダを用いれば、このロータリーエンコー
ダを回転軸等に設けておくだけで簡単にサンプリング信
号を発生させることができる。しかも、回転の向きも検
出できるインクリメンタル・ロータリーエンコーダを用
いれば、回転軸が正逆いずれの向きに回転していても異
常診断処理を行なうことができる。また、ギアの歯を近
接スイッチや電磁ピックアップなどの検出器で検出する
ようにすれば、検出器の出力を必要に応じて逓倍するこ
とによりサンプリング信号を発生させることができる。
しかも、近接スイッチや電磁ピックアップを用いる場合
には、これらを回転軸回りの機構に組込む必要がないの
で、サンプリング信号発生手段の後付けも可能になる。
さらに、サンプリング信号発生手段として、振動センサ
の信号中のロータによるアンバランス信号のゼロクロス
点を検出したり、あるいは、振動センサの信号中のギア
噛み合い信号を用いたりしてサンプリング信号を発生さ
せるようにすれば、電気的にサンプリング信号を発生さ
せることができる。
【0051】また、異常診断処理を一定の時間毎に行な
わせるようにすれば、定期的に異常診断を行なわせるこ
とができる。あるいは、回転軸の回転数が一定回転数と
なっているときに異常診断処理を行なえば、安定した状
態で異常診断処理を行なうことができ、診断処理を容易
にできると共に診断結果の確度が向上する。また、プロ
グラマブルロジックコントローラその他の機器よりタイ
ミング信号を得て異常診断処理を行なえば、例えば回転
機器の運転開始時などに異常診断を行なうことができ、
異常のないことを確認して回転機器を運転することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の異常診断装置を示すブロック図である。
【図2】(a)(b)はいずれも回転軸の時系列振動信
号を示す波形図、(c)は時系列振動信号から変換され
たフーリエ変換信号を示す波形図である。
【図3】本発明の一実施例における異常診断装置を示す
ブロック図である。
【図4】(a)はモータ回転速度が上昇している状態で
の時系列振動信号を示す波形図、(b)は同じ状態での
サンプリングパルスを示す図、(c)は変換された回転
角度空間信号を示す波形図である。
【図5】(a)はモータ回転速度が異なる各状態におけ
る時系列振動信号を示す波形図、(b)は各時系列振動
信号から変換された回転角度空間信号を示す波形図であ
る。
【図6】回転角度空間信号の他例を示す波形図である。
【図7】回転角度空間信号のさらに他例を示す波形図で
ある。
【図8】回転角度空間信号のさらに他例を示す波形図で
ある。
【図9】回転角度空間信号のさらに他例を示す波形図で
ある。
【図10】本発明の別な実施例における異常診断装置を
示すブロック図である。
【図11】本発明のさらに別な実施例における異常診断
装置を示すブロック図である。
【図12】本発明のさらに別な実施例における異常診断
装置を示すブロック図である。
【図13】本発明のさらに別な実施例における異常診断
装置を示す概略ブロック図である。
【図14】本発明のさらに別な実施例における異常診断
装置を示す概略ブロック図である。
【図15】本発明のさらに別な実施例における異常診断
装置を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
2 モータ 3 ギア 4 モータの回転軸 13 ロータのアンバランスによる振動信号 14,14A〜14D 異常振動信号 22 振動センサ 23 ロータリーエンコーダ 24 A/Dコンバータ 25 m進カウンタ 26 ノイズ除去部 30 近接スイッチや電磁ピックアップなどの検出器 31 周波数逓倍回路 33 ゼロクロス点検出器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸回りの振動を検出する振動センサ
    と、前記回転軸の回転角をサンプリング信号に変換する
    サンプリング信号発生手段と、前記振動センサの信号を
    サンプリング信号発生手段のサンプリング信号毎にサン
    プリングして回転軸回転角度空間の信号に変換する変換
    手段とを備え、 前記変換手段の出力する回転軸回転角度空間の信号に基
    づいて、回転機器の異常を診断する回転機器の異常診断
    装置。
  2. 【請求項2】 回転軸回りの重心のアンバランス、ギア
    の噛み合い不良、軸受けの傷などの異常を診断すること
    を特徴とする請求項1に記載の回転機器の異常診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング信号発生手段は、回転
    軸又は回転軸と連動して回転する回転部分の回転角度と
    回転の向きを検出するロータリーエンコーダであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の回転機器の異常診
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング信号発生手段は、回転
    軸と連動して回転するギアの歯を近接スイッチや電磁ピ
    ックアップなどの検出器で検出し、それによってサンプ
    リング信号を生成するものであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の回転機器の異常診断装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング信号発生手段は、振動
    センサの信号中のロータによるアンバランス信号のゼロ
    クロス点を検出し、それによってサンプリング信号を生
    成するものであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の回転機器の異常診断装置。
  6. 【請求項6】 前記サンプリング信号発生手段は、振動
    センサの信号中のギア噛み合い信号によってサンプリン
    グ信号を生成するものであることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の回転機器の異常診断装置。
  7. 【請求項7】 一定の時間毎に前記診断処理を行なうよ
    うにしたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5又
    は6に記載の回転機器の異常診断装置。
  8. 【請求項8】 回転軸の回転数が一定回転数となってい
    るときに前記診断処理を行なうようにしたことを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5又は6に記載の回転機器
    の異常診断装置。
  9. 【請求項9】 プログラマブルロジックコントローラそ
    の他の機器よりタイミング信号を得て前記診断処理を行
    なうようにしたことを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5又は6に記載の回転機器の異常診断装置。
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