JPH07310998A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH07310998A
JPH07310998A JP6128292A JP12829294A JPH07310998A JP H07310998 A JPH07310998 A JP H07310998A JP 6128292 A JP6128292 A JP 6128292A JP 12829294 A JP12829294 A JP 12829294A JP H07310998 A JPH07310998 A JP H07310998A
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JP
Japan
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heat transfer
small
transfer unit
diameter
heat
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JP6128292A
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Inventor
Tomio Niimi
富男 新美
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Kankyo Kagaku Kogyo KK
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Kankyo Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Priority to DE19517408A priority patent/DE19517408A1/de
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Priority to GB9509879A priority patent/GB2289529B/en
Priority to ITMI951001A priority patent/IT1274518B/it
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    • F28F3/02—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
    • F28F3/04—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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    • F28F3/083—Elements constructed for building-up into stacks, e.g. capable of being taken apart for cleaning capable of being taken apart
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２つの流体間の熱交換率を向上させると共
に、流量経路を長くして接触面積の増加を図り、且つ熱
交換器全体をコンパクト化する。 【構成】 大小２枚の円板に形成した前面開放の小室
５、5a…を相互連通させて配列させた第一伝熱ユニット
と第二伝熱ユニットを組み合わせて流体の流れに衝突、
分散、蛇行作用を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高温、低温の２つの流体
の熱交換率を向上させると共に、コンパクト化を図る様
にした熱交換器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の熱交換器としては、円筒
容器内に多数の管束が配置され、２つの流体を夫々管内
および円筒容器内に流して熱交換を行う「多管式熱交換
器」、又管を螺線状に巻いたコイルや渦巻管、その他多
数の直管を曲管で連結したものを容器中に浸して管中お
よび容器中の２つの流体間にて熱交換を行う「コイル式
熱交換器」、又２枚の平行な平板を螺線状に巻き、これ
を密閉円筒内に配設し、２つの流体を旋回させながら熱
交換を行う「螺線型熱交換器」、又薄い波板を多数枚重
ね合わせて締め付け、各波板間の空隙室の一つおきに２
つの流体を流して熱交換を行う「プレート式熱交換
器」、又円管の外壁にヒレを付けたフインチューブを用
いた「フイン管式熱交換器」等が多数知られている。
【０００３】しかしながら、何れの熱交換器にあって
も、流動する流体の表面層との接触だけによる熱交換し
か行われず、このため流体中の温度分布にムラが生じ、
且つ伝熱面に非接触で流動する量が多量であるために熱
交換率が悪く、しかも単に管、波板、ヒレ等の伝熱面積
によって熱交換率が決定されてしまうため、熱交換率を
向上させるためには管の本数を増やしたり、波板を大き
くしたりして大型化することしか対応できない欠点を有
していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は流体を放射状
又は求心状に衝突、分散、蛇行作用させて流動させ、２
つの流体間の熱交換率を向上させると共に、流路の連続
経路をジグザク状と成して流量経路を長くして接触面積
の増加を図って熱交換器全体をコンパクト化し、又熱交
換ユニットの単体使用や連設することも可能とし、さら
に熱交換器内での熱交換時のロスを低減する様にした熱
交換器を提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく伝熱面積の増加のみに頼っていた熱交換率向上手
段等の課題に鑑み、大小２枚の円板に形成した前面開放
の小室を相互連通させて配列させた第一伝熱ユニットと
第二伝熱ユニットを組み合わせて流体の流れに衝突、分
散、蛇行作用を与えて伝熱面での熱交換率を向上させる
と共に、流動経路を長くして熱交換器全体のコンパクト
化を図ることを要旨とする熱交換器を提供して上記欠点
を解消せんとしたものである。
【０００６】高温、低温の２つの流体の何れか一方を通
過させる第一伝熱ユニットと第二伝熱ユニットから成る
熱交換ユニットをケーシング内に内装して構成してい
る。
【０００７】第一伝熱ユニットは、大小２枚の円板を同
心的に重合させると共に、対向する前面に前面開放の多
角形状の小室を多数配列し、大径な円板の小室と、小径
な円板の小室とは互いの小室が対向する他の複数の小室
に連通する様に位置を違えて配列させ、且つ大径な円板
の中央に流通孔を形成すると共に、該流通孔より小径な
パイプ挿通孔を小径な円板の中央に形成している。
【０００８】第二伝熱ユニットは、第一伝熱ユニットと
同様に形成する大小２枚の円板を同心的に重合させ、か
かる小径な円板の背面同士を同心的に重合させ、さらに
両側に位置する大径な円板の外周側間に閉鎖板を周設
し、該閉鎖板の内周面と小径な円板の外径との間に流通
路を形成し、且つ大径な円板の中央に第一伝熱ユニット
の大径な円板の流通孔より小径なパイプ取付孔を形成し
ている。
【０００９】熱交換ユニットは第二伝熱ユニットを中央
に位置させ、該第二伝熱ユニットの大径な円板の背面
に、第一伝熱ユニットの小径な円板の背面を同心的に重
合させてケーシング内に挿入している。
【００１０】ケーシング挿入状態において、第一伝熱ユ
ニットの大径な円板の外径をケーシングの内周面に密着
させると共に、第二伝熱ユニットの閉鎖板の外周面とケ
ーシングの内周面との間に流路を形成させ、又第二伝熱
ユニットの大径な円板のパイプ取付孔に、流体を流出入
させる第二入口パイプ、第二出口パイプを取付け、かか
る第二入口パイプ、第二出口パイプを第一伝熱ユニット
の小径な円板のパイプ挿通孔と、大径な円板の流通孔を
貫通させている。
【００１１】第二伝熱ユニットの小径な円板における重
合箇所の凹凸部を互いに密着重合させたり、又熱交換ユ
ニットの重合される第二伝熱ユニットの大径な円板と第
一伝熱ユニットの小径な円板との重合箇所の凹凸部を互
いに密着重合させたりしている。
【００１２】第二伝熱ユニットの重合される２枚の小径
な円板を１枚としたり、又熱交換ユニットの重合される
第二伝熱ユニットの大径な円板と第一伝熱ユニットの小
径な円板を１枚としたりしている。
【００１３】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は本発明に係る熱交換器であり、該熱交換器
１は高温若しくは低温の２つの流体の一方を通過させる
第一伝熱ユニット２と、前記流体の他方を通過させる第
二伝熱ユニット３から構成される熱交換ユニット４を単
体使用若しくは連設使用することによって２つの流体間
の熱交換を行うものである。
【００１４】又、第一伝熱ユニット２と第二伝熱ユニッ
ト３の材質は同然ながら熱交換を目的とするものである
ため、熱伝導度の高い材質である金属が好ましい。
【００１５】先ず、第一伝熱ユニット２は、図２、３に
示す様に、互いに対向する前面に前面開放の多角形状の
小室５、5a…を多数配列した大小２枚の円板６、７を一
組みとしてこれを同心的に水密状に密着重合させてい
る。
【００１６】又、図１に示す様に、大径な円板６の小室
５、5a…と、小径な円板７の小室５、5a…とは互いの小
室５、5a…が対向する他の複数の小室５、5a…に連通す
る様に位置を違えて配列されている。
【００１７】又、上記実施例では小室５、5a…の平面視
形状を六角と成してハニカム状に多数配列するものを示
したが、かかる形状には何ら限定されず、一つの小室
５、5a…の平面視形状を三角、四角、八角…等と成して
も作用的には何ら変わらない。
【００１８】又、大径な円板６の中央に流通孔８を形成
すると共に、該流通孔８より小径なパイプ挿通孔９を小
径な円板７の中央に形成している。
【００１９】次に、第二伝熱ユニット３は、図１、４、
５、６に示す様に第一伝熱ユニット２の円板６、７に対
し、夫々外径のみを小径と成した大小２枚の円板6a、7a
を一組みとしてこれを同心的に水密状に密着重合させる
と共に、かかる小径な円板7aの背面同士を同心的に密着
重合させ、さらに両側に位置する大径な円板6aの外周側
前面間に閉鎖板10を周設し、該閉鎖板10の内周面と小径
な円板7aの外径との間に流通路11を形成している。
【００２０】又、上記実施例では閉鎖板10を別体にて形
成して周設しているが、一方の大径な円板6aの外周側前
面より一体的に閉鎖板10を突出状に周設しても良く、又
両方の大径な円板6aの外周側前面より一体的に閉鎖板10
を突出状に周設しても良く、ただし、この場合には当然
ながら各閉鎖板10の突出寸法は小さく成る。
【００２１】又、大径な円板6aの中央に第一伝熱ユニッ
ト２における大径な円板６の流通孔８より小径なパイプ
取付孔12を形成している。
【００２２】又、小径な円板7aの背面に、伝熱効率を高
めるために、一方の背面を凹状にし、他方の背面を凸状
に形成し、かかる凹凸部13を互いに密着させることが望
ましい。
【００２３】又、上記実施例では小径な円板7aを２枚用
いているも、これを１枚として、その前面および背面の
両面に小室５、5a…を形成することによって、かかる部
位における伝熱効率のロスを無くすことができる。
【００２４】又、大径な円板6a相互をビス14にて締め付
けることにより、第二伝熱ユニット３を分解可能に出来
る。
【００２５】次に、熱交換ユニット４としては、第二伝
熱ユニット３を中央に位置させ、かかる第二伝熱ユニッ
ト３を構成する大径な円板6aの背面に、第一伝熱ユニッ
ト２を構成する小径な円板７の背面を密着重合させる様
に第一伝熱ユニット２を重合させている。
【００２６】又、第二伝熱ユニット３における大径な円
板6aに形成される夫々のパイプ取付孔12に、高温若しく
は低温の２つの流体の一方を流出入させる第二入口パイ
プ15、第二出口パイプ16の一端を水密状に取付け、かか
る第二入口パイプ15、第二出口パイプ16を第一伝熱ユニ
ット２の小径な円板７に形成されるパイプ挿通孔９と、
同ユニットの大径な円板６の流通孔８を貫通させて同ユ
ニットの外側に延出させ、一方、第一伝熱ユニット２の
大径な円板６の夫々の流通孔８に、前記流体の他方を流
出入させる第一入口パイプ17、第一出口パイプ18の一端
を水密状に取付けてケーシング19のパイプ入口23、パイ
プ出口24に挿通させている。
【００２７】尚、上記第二入口パイプ15、第二出口パイ
プ16が貫通するパイプ挿通孔９は、パイプ取付孔12と同
様に水密状に貫通させている。
【００２８】そして、かかる熱交換ユニット４を円筒状
に形成したケーシング19の中空空間内に挿入し、第一伝
熱ユニット２の大径な円板６の外径をケーシング19の内
周面に水密状に密着させると共に、第二伝熱ユニット３
における閉鎖板10の外周面との間に流路20を形成させて
内装している。
【００２９】尚、ケーシング19の内周面と大径な円板６
の外径との間にＯリング等のシール部材（図示せず）を
使用しても良い。
【００３０】尚、熱交換ユニット４をケーシング19に挿
入して形成される流路20については、上記実施例には何
ら限定されず、例えば第一伝熱ユニット２の大径な円板
６と第二伝熱ユニット３の大径な円板6aの外径を同径と
した場合には、図10に示す様に第二伝熱ユニット３にお
ける閉鎖板10の外周面とケーシング19内周面とが密着さ
れるため、ケーシング19の当該する部位の内周面を大径
と成すことによって流路20を形成することができる。
【００３１】又、第二伝熱ユニット３の大径な円板6aと
第一伝熱ユニット２の小径な円板７との密着箇所におい
ても、伝熱効率のロスを防ぐために、上記と同様に一方
の背面を凹状にし、他方の背面を凸状にした凹凸部13を
形成することが望ましい。
【００３２】又、上記実施例では第二伝熱ユニット３の
大径な円板6aと第一伝熱ユニット２の小径な円板７を別
体にて形成しているも、これを１枚として、その前面お
よび背面の両面に小室５、5a…を形成することによっ
て、かかる部位における伝熱効率のロスを無くすことが
できる。
【００３３】尚、21はケーシング19の両端の開口部に夫
々外周方向に突設するフランジ、22はフランジ21に着脱
自在に装着する蓋体であり、該蓋体22に夫々、パイプ入
口23、パイプ出口24が形成されている。
【００３４】又、他の実施例としては、図８、９に示す
様に、第一伝熱ユニット２および第二伝熱ユニット３を
構成する大小２枚の円板６、6a、円板７、7aの中心部を
除く夫々の小室５、5a…の底面中央に、該小室５、5a…
の上面の高さより低くした突起25を設け、又かかる突起
25は中心部に近づくに従って順次小さく形成しているこ
とにより、流体の流れに乱れを積極的に生じさせること
ができる。
【００３５】又、上記実施例は熱交換ユニット４を単体
にて使用した熱交換器１であるが、熱交換ユニット４を
複数使用したものとしては、図11に示す様に熱交換ユニ
ット４をケーシング19内にて直列的に連設することも可
能である。
【００３６】次に本発明に係る熱交換器の作用について
説明すると、高温、低温の２つの流体の夫々を適宜圧送
手段によって第一入口パイプ17と第二入口パイプ15より
第一伝熱ユニット２と第二伝熱ユニット３に夫々送り込
むと、一方の流体は流通孔８より第一伝熱ユニット２内
に達し、小径な円板７における小室５、5a…の底面に衝
突して進路が妨げられて方向を変えて流動すると、さら
に小室５、5a…の側壁に衝突して進路が妨げられて方向
を変え、互いに連通する多数の小室５、5a…を経て中央
部から外側へ向かって放射状に衝突、分散、蛇行しなが
ら流動する。
【００３７】そして、第一伝熱ユニット２の一方を通過
した流体は、そのケーシング19の内周面と第二伝熱ユニ
ット３の閉鎖板10とによって形成された流路20を通り、
第一伝熱ユニット２の他方の小室５、5a…の外側より流
入すると、上述のような衝突、分散、蛇行作用を繰り返
しながら中央部に集中され、第一出口パイプ18より外部
へ排出される。
【００３８】又、同様に他方の流体はパイプ取付孔12よ
り第二伝熱ユニット３内に達し、上述のような衝突、分
散、蛇行作用を繰り返しながら多数の小室５、5a…を経
て中央部から外側へ向かって放射状に流動し、そして第
二伝熱ユニット３の一方を通過した流体は閉鎖板10と小
径な円板7aの外径とによって形成された流通路11を通
り、第二伝熱ユニット３の他方の小室５、5a…の外側よ
り流入すると、上述のような衝突、分散、蛇行作用を繰
り返しながら中央部に集中され、第二出口パイプ16より
外部に排出される。
【００３９】従って、大小２枚の円板６、6a、円板７、
7a間を通過する際に、流体は衝突、分散、蛇行作用が繰
り返されることにより、高温の流体にあっては熱エネル
ギーの伝達が流体内外の全体よりスムーズに行われるた
め、大小２枚の円板６、円板７に熱エネルギーが急速に
吸収され、一方低温の流体にあっては第一伝熱ユニット
２の円板６、円板７と、第二伝熱ユニット３の円板6a、
円板7aとは密着重合されていることにより、第一伝熱ユ
ニット２の円板６、円板７から第二伝熱ユニット３の円
板6a、円板7aへ熱伝導し、かかる第二伝熱ユニット３の
円板6a、円板7aへ移動した熱エネルギーは上述と反対に
円板6a、円板7aから低温の流体への伝達が内外全体より
スムーズに行われるため、急速に低温の流体に熱エネル
ギーが吸収されて熱交換が行われる。
【００４０】
【発明の効果】要するに本発明は、円筒状に形成したケ
ーシング19と、高温、低温の２つの流体の一方を通過さ
せる第一伝熱ユニット２と、前記流体の他方を通過させ
る第二伝熱ユニット３から成り、前記第一伝熱ユニット
２は、互いに対向する前面に前面開放の多角形状の小室
５、5a…を多数配列した大小２枚の円板６、７を同心的
に重合させると共に、大径な円板６の小室５、5a…と、
小径な円板７の小室５、5a…とは互いの小室５、5a…が
対向する他の複数の小室５、5a…に連通する様に位置を
違えて配列させ、且つ大径な円板６の中央に流通孔８を
形成すると共に、該流通孔８より小径なパイプ挿通孔９
を小径な円板７の中央に形成したので、流通孔８より流
入した流体は小径な円板７における小室５、5a…の底
面、側壁に衝突して進路が妨げられて方向を変えながら
互いに連通する多数の小室５、5a…を経て放射状又は求
心状に衝突、分散、蛇行しながら流動することにより、
流体の持つ熱エネルギーは、従来の管内外表面を単に接
触して流動する際の熱交換に比し、流体の内外全体より
円板６、７へ効率良く伝導できるため、流動する過程に
おいて流体中の温度分布にムラが生じなく、常に一定の
温度分布を維持した状態で流動させられるため、伝熱面
と非接触となる流量を低減できることにより、従来に比
しその熱交換率を著しく向上でき、しかも集合、分散の
連続経路はジグザク状であるため、流量経路を長くでき
ることによって接触面積の増加も図れ、且つ連続経路が
ケーシング19の軸線方向と直交するためケーシング19の
長さを短くできるため、熱交換器１全体をコンパクト化
できる。
【００４１】又、前記第二伝熱ユニット３は、互いに対
向する前面に前面開放の多角形状の小室５、5a…を多数
配列した大小２枚の円板6a、7aを同心的に重合させると
共に、大径な円板６の小室５、5a…と、小径な円板７の
小室５、5a…とは互いの小室５、5a…が対向する他の複
数の小室５、5a…に連通する様に位置を違えて配列さ
せ、かかる小径な円板7aの背面同士を同心的に重合さ
せ、さらに両側に位置する大径な円板6aの外周側間に閉
鎖板10を周設し、該閉鎖板10の内周面と小径な円板7aの
外径との間に流通路11を形成し、且つ大径な円板6aの中
央に第一伝熱ユニット２の大径な円板６の流通孔８より
小径なパイプ取付孔12を形成したので、上記第一伝熱ユ
ニット２と同様に流体は放射状又は求心状に衝突、分
散、蛇行しながら流動することにより、大小２枚の円板
6a、7aに伝導された熱熱エネルギーは効率良く第二伝熱
ユニット３を流動する流体に伝導できるため、上記効果
と相俟って熱交換器１全体の熱交換率は従来に比し著し
く向上できる。
【００４２】又、第二伝熱ユニット３を中央に位置さ
せ、該第二伝熱ユニット３の大径な円板6aの背面に、第
一伝熱ユニット２の小径な円板７の背面を同心的に重合
させて熱交換ユニット４と成したので、該熱交換ユニッ
ト４は単体のみでなく、複数の熱交換ユニット４を連設
することも可能となり、流体の種類に応じた流路長にも
簡易に対応でき、又熱交換ユニット４をケーシング19内
に挿入し、第一伝熱ユニット２の大径な円板６の外径を
ケーシング19の内周面に密着させると共に、第二伝熱ユ
ニット３の閉鎖板10の外周面とケーシング19の内周面と
の間に流路20を形成させたので、第二伝熱ユニット３と
第一伝熱ユニット２との間は円板６、6a、７、7a同士を
直接的に接合して熱エネルギーの伝導を図ると共に、流
路20を流動する流体の熱エネルギーも閉鎖板10に接触し
ているため、第一伝熱ユニット２間における熱交換時の
ロスを低減できる。
【００４３】又、第二伝熱ユニット３の大径な円板6aの
パイプ取付孔12に、高温、低温の２つの流体の一方を流
出入させる第二入口パイプ15、第二出口パイプ16を取付
け、かかる第二入口パイプ15、第二出口パイプ16を第一
伝熱ユニット２の小径な円板７のパイプ挿通孔９と、大
径な円板６の流通孔８を貫通させたので、第二入口パイ
プ15、第二出口パイプ16から高温、低温の２つの流体を
夫々第一伝熱ユニット２、第二伝熱ユニット３に流入で
き、しかも２つの流体の流れ方向を同方向と成したり、
反対方向と成したりでき、さらに熱交換ユニット４の連
設時には第二入口パイプ15、第二出口パイプ16が第二伝
熱ユニット３同士の接続部材として使用できると共に、
第一伝熱ユニット２同士の接続は流通孔８相互を接続す
ることによって可能となるため、熱交換ユニット４の連
設を容易にできる。
【００４４】又、第二伝熱ユニット３の小径な円板7a、
又は熱交換ユニット４の重合される第二伝熱ユニット３
の大径な円板6aと第一伝熱ユニット２の小径な円板７に
おける重合箇所の背面の一方を凹状にし、他方を凸状に
形成し、かかる凹凸部13を互いに密着重合させ、その前
面および背面の両面に小室５、5a…を形成したので、各
円板６、6a、７、7a間の伝熱面積を増大することによ
り、第二伝熱ユニット３における円板7a間と、熱交換ユ
ニット４における大小２枚の円板6a、円板７間の伝熱効
率を向上できることにより、熱交換器１全体の熱交換効
率をさらに向上できる。
【００４５】又、第二伝熱ユニット３の重合される２枚
の小径な円板7aと、又は熱交換ユニット４の重合される
第二伝熱ユニット３の大径な円板6aと第一伝熱ユニット
２の小径な円板７を１枚として、その前面および背面の
両面に小室５、5a…を形成したので、第二伝熱ユニット
３における円板7a間と、熱交換ユニット４における大小
２枚の円板6a、円板７間の伝熱効率のロスを無くすこと
ができるため、熱交換器１全体の熱交換効率をさらに向
上できる等その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る熱交換器の断面図である。
【図２】第一伝熱ユニットを構成する大径な円板の斜視
図である。
【図３】第一伝熱ユニットを構成する小径な円板の斜視
図である。
【図４】第二伝熱ユニットを構成する大径な円板の斜視
図である。
【図５】第二伝熱ユニットを構成する小径な円板の斜視
図である。
【図６】熱交換器の要部を示す断面図である。
【図７】熱交換器の要部を示す断面図である。
【図８】熱交換器の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図９】熱交換器の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図１０】熱交換器の他の実施例を示す断面図である。
【図１１】熱交換ユニットを複数使用した熱交換器の断
面図である。
【符号の説明】
２ 第一伝熱ユニット ３ 第二伝熱ユニット ４ 熱交換ユニット ５、5a… 小室 ６、6a 円板 ７、7a 円板 ８ 流通孔 ９ パイプ挿通孔 10 閉鎖板 11 流通路 12 パイプ取付孔 13 凹凸部 15 第二入口パイプ 16 第二出口パイプ 17 第一入口パイプ 18 第一出口パイプ 19 ケーシング 20 流路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 円筒状に形成したケーシングと、高温、
    低温の２つの流体の一方を通過させる第一伝熱ユニット
    と、前記流体の他方を通過させる第二伝熱ユニットから
    成り、前記第一伝熱ユニットは、互いに対向する前面に
    前面開放の多角形状の小室を多数配列した大小２枚の円
    板を同心的に重合させると共に、大径な円板の小室と、
    小径な円板の小室とは互いの小室が対向する他の複数の
    小室に連通する様に位置を違えて配列させ、且つ大径な
    円板の中央に流通孔を形成すると共に、該流通孔より小
    径なパイプ挿通孔を小径な円板の中央に形成し、前記第
    二伝熱ユニットは、互いに対向する前面に前面開放の多
    角形状の小室を多数配列した大小２枚の円板を同心的に
    重合させると共に、大径な円板の小室と、小径な円板の
    小室とは互いの小室が対向する他の複数の小室に連通す
    る様に位置を違えて配列させ、かかる小径な円板の背面
    同士を同心的に重合させ、さらに両側に位置する大径な
    円板の外周側間に閉鎖板を周設し、該閉鎖板の内周面と
    小径な円板の外径との間に流通路を形成し、且つ大径な
    円板の中央に第一伝熱ユニットの大径な円板の流通孔よ
    り小径なパイプ取付孔を形成し、又第二伝熱ユニットを
    中央に位置させ、該第二伝熱ユニットの大径な円板の背
    面に、第一伝熱ユニットの小径な円板の背面を同心的に
    重合させて熱交換ユニットと成し、該熱交換ユニットを
    ケーシング内に挿入し、第一伝熱ユニットの大径な円板
    の外径をケーシングの内周面に密着させると共に、第二
    伝熱ユニットの閉鎖板の外周面とケーシングの内周面と
    の間に流路を形成させ、又第二伝熱ユニットの大径な円
    板のパイプ取付孔に、高温、低温の２つの流体の一方を
    流出入させる第二入口パイプ、第二出口パイプを取付
    け、かかる第二入口パイプ、第二出口パイプを第一伝熱
    ユニットの小径な円板のパイプ挿通孔と、大径な円板の
    流通孔を貫通させたことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項２】 請求項１記載の熱交換器において、第二
    伝熱ユニットの小径な円板における重合箇所の背面の一
    方を凹状にし、他方を凸状に形成し、かかる凹凸部を互
    いに密着重合させたことを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項３】 請求項１記載の熱交換器において、第二
    伝熱ユニットの重合される２枚の小径な円板を１枚とし
    て、その前面および背面の両面に小室を形成したことを
    特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項４】 請求項１記載の熱交換器において、熱交
    換ユニットの重合される第二伝熱ユニットの大径な円板
    と第一伝熱ユニットの小径な円板との背面の一方を凹状
    にし、他方を凸状に形成し、かかる凹凸部を互いに密着
    重合させたことを特徴とする熱交換器。
  5. 【請求項５】 請求項１記載の熱交換器において、熱交
    換ユニットの重合される第二伝熱ユニットの大径な円板
    と第一伝熱ユニットの小径な円板を１枚として、その前
    面および背面の両面に小室を形成したことを特徴とする
    熱交換器。
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