JPH07310676A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
- Publication number
- JPH07310676A JPH07310676A JP6098949A JP9894994A JPH07310676A JP H07310676 A JPH07310676 A JP H07310676A JP 6098949 A JP6098949 A JP 6098949A JP 9894994 A JP9894994 A JP 9894994A JP H07310676 A JPH07310676 A JP H07310676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- scroll member
- wall
- fixed
- fixed scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定ハウジングの渦巻壁の加工及び寸法測定
を容易に行うことができ、さらに、軸方向のクリアラン
スの調整が容易なスクロール型圧縮機を提供すること。 【構成】 固定スクロール部材５の外周壁８とフロント
ハウジング３との接合面Ｌを、固定スクロール部材５の
渦巻壁７の端面７ａと略同一面上に配置した。
を容易に行うことができ、さらに、軸方向のクリアラン
スの調整が容易なスクロール型圧縮機を提供すること。 【構成】 固定スクロール部材５の外周壁８とフロント
ハウジング３との接合面Ｌを、固定スクロール部材５の
渦巻壁７の端面７ａと略同一面上に配置した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両空調装置
に使用されるスクロール型圧縮機に関するものである。
に使用されるスクロール型圧縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両用空調装置に使用されるスク
ロール型圧縮機は、図３に示すように、固定スクロール
部材５１の渦巻壁５２に可動スクロール部材５３の渦巻
壁５４が係合している。フロントハウジング５５は前記
固定スクロール部材５１に図示しないボルトにより接合
固定されている。可動スクロール部材５３の基板５６と
フロントハウジング５５との間には、可動スクロール部
材５３の自転を防止する自転阻止機構５７が配置されて
いる。この自転阻止機構５７はプレート５８、リテーナ
５９等から構成されている。
ロール型圧縮機は、図３に示すように、固定スクロール
部材５１の渦巻壁５２に可動スクロール部材５３の渦巻
壁５４が係合している。フロントハウジング５５は前記
固定スクロール部材５１に図示しないボルトにより接合
固定されている。可動スクロール部材５３の基板５６と
フロントハウジング５５との間には、可動スクロール部
材５３の自転を防止する自転阻止機構５７が配置されて
いる。この自転阻止機構５７はプレート５８、リテーナ
５９等から構成されている。
【０００３】シャフト６０が回転され、可動スクロール
部材５３が公転すると、固定スクロール部材５１の渦巻
壁５２と可動スクロール部材５３の渦巻壁５４との間に
形成された空間部の容積が外周側から中心側に向かって
減少する圧縮動作が行われる。そして、その圧縮された
冷媒ガスは吐出口６３からリアハウジング６４と固定ス
クロール部材５１との間に形成された高圧室６６に吐出
され、さらに吐出ポート６７から図示しないコンデンサ
等を介して車内の回路に圧送される。
部材５３が公転すると、固定スクロール部材５１の渦巻
壁５２と可動スクロール部材５３の渦巻壁５４との間に
形成された空間部の容積が外周側から中心側に向かって
減少する圧縮動作が行われる。そして、その圧縮された
冷媒ガスは吐出口６３からリアハウジング６４と固定ス
クロール部材５１との間に形成された高圧室６６に吐出
され、さらに吐出ポート６７から図示しないコンデンサ
等を介して車内の回路に圧送される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
クロール型圧縮機では、次のような問題がある。 （１）渦巻壁５２の端面５２ａが、固定スクロール部材
５１とフロントハウジング５５との接合面Ｌよりも深い
内方位置にあるため、渦巻壁５４の加工及び寸法測定等
が困難である。
クロール型圧縮機では、次のような問題がある。 （１）渦巻壁５２の端面５２ａが、固定スクロール部材
５１とフロントハウジング５５との接合面Ｌよりも深い
内方位置にあるため、渦巻壁５４の加工及び寸法測定等
が困難である。
【０００５】（２）軸方向のクリアランスの設定が困難
である。 ．固定スクロール部材５１とフロントハウジング５５
との接合面Ｌと、固定スクロール部材５１の渦巻壁５２
の端面５２ａとの間のクリアランス。
である。 ．固定スクロール部材５１とフロントハウジング５５
との接合面Ｌと、固定スクロール部材５１の渦巻壁５２
の端面５２ａとの間のクリアランス。
【０００６】．固定スクロール部材５１とフロントハ
ウジング５５との接合面Ｌと、プレート５８の受け面５
８ａとの間のクリアランス。 ．プレート５８の厚さ。
ウジング５５との接合面Ｌと、プレート５８の受け面５
８ａとの間のクリアランス。 ．プレート５８の厚さ。
【０００７】．リテーナ５９の厚さ。 ．可動スクロール部材５３の基板５６の厚さ。 これら５つのクリアランス〜を適切な値に保持しな
ければ、所定の圧縮能力を得ることが不可能になるとと
もに、長期間使用時に不具合が生じるおそれがある。
ければ、所定の圧縮能力を得ることが不可能になるとと
もに、長期間使用時に不具合が生じるおそれがある。
【０００８】（３）圧縮機内に異物等が混入したり、内
部破損が発生した際、可動スクロール部材５３の基板５
６と固定スクロール部材５１の外周壁６１間にその異物
が噛み込むと、固定スクロール部材５１の外周壁６１が
破損して、高精度が要求される固定スクロール部材５１
を交換しなければならないという問題がある。固定スク
ロール部材５１は可動スクロール部材５３の渦巻壁５４
と正確に噛合する渦巻壁５２を有するため、高い加工精
度が必要である。
部破損が発生した際、可動スクロール部材５３の基板５
６と固定スクロール部材５１の外周壁６１間にその異物
が噛み込むと、固定スクロール部材５１の外周壁６１が
破損して、高精度が要求される固定スクロール部材５１
を交換しなければならないという問題がある。固定スク
ロール部材５１は可動スクロール部材５３の渦巻壁５４
と正確に噛合する渦巻壁５２を有するため、高い加工精
度が必要である。
【０００９】（４）固定スクロール部材５１の外周壁６
１が長いことから、締め付け時あるいは高負荷時に外周
壁６１が影響を受けやすく変形しやすい。外周壁６１が
変形した場合には、各部材間のクリアランスが狂い、所
定の圧縮動作が行われないおそれがある。
１が長いことから、締め付け時あるいは高負荷時に外周
壁６１が影響を受けやすく変形しやすい。外周壁６１が
変形した場合には、各部材間のクリアランスが狂い、所
定の圧縮動作が行われないおそれがある。
【００１０】また、外周壁６１が長いと強度が低下して
異物を噛み込んだときに外部破損につながりやすい。本
発明は上記問題点を解消するためになされたものであっ
て、第１の目的は第１のハウジングの渦巻壁の加工及び
寸法測定を容易に行うことができ、さらに、クリアラン
スの調整が容易なスクロール型圧縮機を提供することに
ある。
異物を噛み込んだときに外部破損につながりやすい。本
発明は上記問題点を解消するためになされたものであっ
て、第１の目的は第１のハウジングの渦巻壁の加工及び
寸法測定を容易に行うことができ、さらに、クリアラン
スの調整が容易なスクロール型圧縮機を提供することに
ある。
【００１１】第２の目的は、異物混入等による第１のハ
ウジングの外周壁の損傷を防止することが可能なスクロ
ール型圧縮機を提供することにある。第３の目的は、第
１のハウジングの外周壁の変形を防止することが可能な
スクロール型圧縮機を提供することにある。
ウジングの外周壁の損傷を防止することが可能なスクロ
ール型圧縮機を提供することにある。第３の目的は、第
１のハウジングの外周壁の変形を防止することが可能な
スクロール型圧縮機を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１では、固定の渦巻壁に対して可動の渦巻壁
を噛合させたスクロール型圧縮機であって、固定側の渦
巻壁が一体形成された第１のハウジングと、固定側の渦
巻壁の端面と対向するように第１のハウジングの外周壁
に接合される第２のハウジングとを備えるとともに、そ
の接合面を、前記固定側の渦巻壁の端面と略同一面上に
配置したことをその要旨とする。
に、請求項１では、固定の渦巻壁に対して可動の渦巻壁
を噛合させたスクロール型圧縮機であって、固定側の渦
巻壁が一体形成された第１のハウジングと、固定側の渦
巻壁の端面と対向するように第１のハウジングの外周壁
に接合される第２のハウジングとを備えるとともに、そ
の接合面を、前記固定側の渦巻壁の端面と略同一面上に
配置したことをその要旨とする。
【００１３】請求項２では、前記第１のハウジングと第
２のハウジングとの接合面が、可動側の渦巻壁を回動さ
せるためのシャフトの軸線と直交する面内に位置してい
ることをその要旨とする。
２のハウジングとの接合面が、可動側の渦巻壁を回動さ
せるためのシャフトの軸線と直交する面内に位置してい
ることをその要旨とする。
【００１４】
【作用】請求項１によれば、第１のハウジングと第２の
ハウジングとの接合面を、第１のハウジングの渦巻壁端
面と略同一面上に配置したことにより、渦巻壁の加工及
びその寸法測定を容易に行うことができる。また、接合
面及び渦巻壁の端面を基準面とすることができるので、
各クリアランスの調整も容易に行うことができる。さら
に、第１のハウジングの外周壁が渦巻壁の端面よりも突
出していないことから、異物が混入してもその異物が第
１のハウジングの外周壁に当たることがなく、第１のハ
ウジングの変形や損傷を防止することができる。
ハウジングとの接合面を、第１のハウジングの渦巻壁端
面と略同一面上に配置したことにより、渦巻壁の加工及
びその寸法測定を容易に行うことができる。また、接合
面及び渦巻壁の端面を基準面とすることができるので、
各クリアランスの調整も容易に行うことができる。さら
に、第１のハウジングの外周壁が渦巻壁の端面よりも突
出していないことから、異物が混入してもその異物が第
１のハウジングの外周壁に当たることがなく、第１のハ
ウジングの変形や損傷を防止することができる。
【００１５】請求項２によれば、第１のハウジングと第
２のハウジングとの接合面は、可動側の渦巻壁を回動さ
せるためのシャフトの軸線と直交する面内に位置してい
ることから、より第１のハウジングの外周壁の変形や損
傷を防止することができる。
２のハウジングとの接合面は、可動側の渦巻壁を回動さ
せるためのシャフトの軸線と直交する面内に位置してい
ることから、より第１のハウジングの外周壁の変形や損
傷を防止することができる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明を車両用空調装置のスクロール
型圧縮機に具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。
型圧縮機に具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。
【００１７】図１に示すように、スクロール型圧縮機の
本体ケース１は第１のハウジングとしてのセンタハウジ
ング２、第２のハウジングとしてのフロントハウジング
３及びリアハウジング４から構成されている。前記セン
タハウジング２は固定スクロール部材５として兼用され
ている。固定スクロール部材５は基板６と渦巻壁７及び
渦巻壁７を囲繞する外周壁８とを備えている。外周壁８
の端面は後述するシャフト１０の軸線と直交する面内に
位置している。外周壁８の端面８ａにはフロントハウジ
ング３が図示しないボルトにより接合固定されている。
前記固定スクロール部材５とフロントハウジング３との
接合面Ｌは、固定スクロール部材５の渦巻壁７の端面７
ａと同一面上に形成されている。
本体ケース１は第１のハウジングとしてのセンタハウジ
ング２、第２のハウジングとしてのフロントハウジング
３及びリアハウジング４から構成されている。前記セン
タハウジング２は固定スクロール部材５として兼用され
ている。固定スクロール部材５は基板６と渦巻壁７及び
渦巻壁７を囲繞する外周壁８とを備えている。外周壁８
の端面は後述するシャフト１０の軸線と直交する面内に
位置している。外周壁８の端面８ａにはフロントハウジ
ング３が図示しないボルトにより接合固定されている。
前記固定スクロール部材５とフロントハウジング３との
接合面Ｌは、固定スクロール部材５の渦巻壁７の端面７
ａと同一面上に形成されている。
【００１８】前記フロントハウジング３内にはシャフト
１０が回転可能に支持されている。シャフト１０の端面
には偏心軸１１が連結されている。同偏心軸１１には可
動スクロール部材１２がブッシュ１１ａを介して回転可
能に支持されている。前記可動スクロール部材１２には
基板１３及び渦巻壁１４が形成されている。この可動ス
クロール部材１２の渦巻壁１４が前記固定スクロール部
材５の渦巻壁７に噛み合うように係合している。フロン
トハウジング３と固定スクロール部材５との間には、可
動スクロール部材１２の公転運動に伴い、図示しない吸
入口から冷媒ガスが流入する吸入室１５が形成されてい
る。前記吸入室１５には固定スクロール部材５の渦巻壁
７と可動スクロール部材１２の渦巻壁１４とが常時２か
所以上で局部的に接触するように配置されている。そし
て、両渦巻壁７，１４間には中心側に行くに従い容積を
順次減少して冷媒ガスを圧縮する密閉状の圧縮室１７が
形成されている。
１０が回転可能に支持されている。シャフト１０の端面
には偏心軸１１が連結されている。同偏心軸１１には可
動スクロール部材１２がブッシュ１１ａを介して回転可
能に支持されている。前記可動スクロール部材１２には
基板１３及び渦巻壁１４が形成されている。この可動ス
クロール部材１２の渦巻壁１４が前記固定スクロール部
材５の渦巻壁７に噛み合うように係合している。フロン
トハウジング３と固定スクロール部材５との間には、可
動スクロール部材１２の公転運動に伴い、図示しない吸
入口から冷媒ガスが流入する吸入室１５が形成されてい
る。前記吸入室１５には固定スクロール部材５の渦巻壁
７と可動スクロール部材１２の渦巻壁１４とが常時２か
所以上で局部的に接触するように配置されている。そし
て、両渦巻壁７，１４間には中心側に行くに従い容積を
順次減少して冷媒ガスを圧縮する密閉状の圧縮室１７が
形成されている。
【００１９】また、可動スクロール部材１２の基板１３
とフロントハウジング３との間には可動スクロール部材
１２の公転のみを許容し、その自転を阻止する自転阻止
機構１６が設けられている。
とフロントハウジング３との間には可動スクロール部材
１２の公転のみを許容し、その自転を阻止する自転阻止
機構１６が設けられている。
【００２０】ここで、前記自転阻止機構１６について説
明する。フロントハウジング３の内側壁３ａには複数の
嵌合孔３ｂが凹設され、各孔３ｂには円筒状をなす固定
側スリーブ１８ａがそれぞれ圧入固定されている。ま
た、可動スクロール部材１２の基板１３の背面１３ａに
は前記固定側スリーブ１８ａと対応して複数の嵌合孔１
２ｂが凹設され、各孔１２ｂには円筒状をなす可動側ス
リーブ１８ｂがそれぞれ圧入固定されている。フロント
ハウジング３と可動スクロール部材１２との間には環状
をなすリテーナ３０が配置されている。同リテーナ３０
には複数の取付孔３０ａが形成されている。各取付孔３
０ａにはピン３１が貫通支持されている。各ピン３１の
両端は前記各スリーブ１８ａ，１８ｂにそれぞれ緩く挿
入されている。また、フロントハウジング３の内側壁３
ａには環状をなすプレート３２が固定されている。この
プレート３２は可動スクロール部材１２に作用する圧縮
反力をリテーナ３０を介して受承する。
明する。フロントハウジング３の内側壁３ａには複数の
嵌合孔３ｂが凹設され、各孔３ｂには円筒状をなす固定
側スリーブ１８ａがそれぞれ圧入固定されている。ま
た、可動スクロール部材１２の基板１３の背面１３ａに
は前記固定側スリーブ１８ａと対応して複数の嵌合孔１
２ｂが凹設され、各孔１２ｂには円筒状をなす可動側ス
リーブ１８ｂがそれぞれ圧入固定されている。フロント
ハウジング３と可動スクロール部材１２との間には環状
をなすリテーナ３０が配置されている。同リテーナ３０
には複数の取付孔３０ａが形成されている。各取付孔３
０ａにはピン３１が貫通支持されている。各ピン３１の
両端は前記各スリーブ１８ａ，１８ｂにそれぞれ緩く挿
入されている。また、フロントハウジング３の内側壁３
ａには環状をなすプレート３２が固定されている。この
プレート３２は可動スクロール部材１２に作用する圧縮
反力をリテーナ３０を介して受承する。
【００２１】前記固定スクロール部材５の後端にはリア
ハウジング４が図示しないボルトにより連結固定されて
いる。固定スクロール部材５の基板６とリアハウジング
４との間には高圧室１９が形成されている。同高圧室１
９と前記圧縮室１７との間は、固定スクロール部材５の
基板６に開口された連通ポート２０により連通されてい
る。前記高圧室１９内には前記連通ポート２０を開閉す
るリードバルブ２１が設けられている。このリードバル
ブ２１はバルブストッパ２２とともにボルト２３により
固定スクロール部材５の基板６に締付固定されている。
また、この基板６の上部には、前記高圧室１９と連通す
る吐出ポート２４が開口形成されている。
ハウジング４が図示しないボルトにより連結固定されて
いる。固定スクロール部材５の基板６とリアハウジング
４との間には高圧室１９が形成されている。同高圧室１
９と前記圧縮室１７との間は、固定スクロール部材５の
基板６に開口された連通ポート２０により連通されてい
る。前記高圧室１９内には前記連通ポート２０を開閉す
るリードバルブ２１が設けられている。このリードバル
ブ２１はバルブストッパ２２とともにボルト２３により
固定スクロール部材５の基板６に締付固定されている。
また、この基板６の上部には、前記高圧室１９と連通す
る吐出ポート２４が開口形成されている。
【００２２】シャフト１０が回転されて、偏心軸１１が
公転されると、可動スクロール部材１２が自転阻止機構
１６により自転が阻止された状態でシャフト１０の周囲
を公転する。この可動スクロール部材１２の公転運動に
伴い、吸入室１５に冷媒ガスが吸い込まれる。そして、
その冷媒ガスは両スクロール部材５，１２間の圧縮室１
７に圧送された後、連通ポート２０からリードバルブ２
１を押し曲げて高圧室１９内に圧送される。さらに、高
圧となった冷媒ガスは吐出ポート２４から外部に吐出さ
れる。
公転されると、可動スクロール部材１２が自転阻止機構
１６により自転が阻止された状態でシャフト１０の周囲
を公転する。この可動スクロール部材１２の公転運動に
伴い、吸入室１５に冷媒ガスが吸い込まれる。そして、
その冷媒ガスは両スクロール部材５，１２間の圧縮室１
７に圧送された後、連通ポート２０からリードバルブ２
１を押し曲げて高圧室１９内に圧送される。さらに、高
圧となった冷媒ガスは吐出ポート２４から外部に吐出さ
れる。
【００２３】本実施例では上記のようにスクロール型圧
縮機を構成したことにより、次のような効果を得ること
ができる。 （１）固定スクロール部材５の渦巻壁７及び外周壁８の
両端面７ａ，８ａはシャフト１０の軸線と直交する同一
面上に位置していることから、それらの端面加工（フラ
イス加工、研削加工等）を一度に行うことができ、容易
に製造することができる。
縮機を構成したことにより、次のような効果を得ること
ができる。 （１）固定スクロール部材５の渦巻壁７及び外周壁８の
両端面７ａ，８ａはシャフト１０の軸線と直交する同一
面上に位置していることから、それらの端面加工（フラ
イス加工、研削加工等）を一度に行うことができ、容易
に製造することができる。
【００２４】（２）従来では、軸方向のクリアランスを
決定する要素が５つ必要であったが、本実施例では、フ
ロントハウジング３と固定スクロール部材５との接合面
Ｌと渦巻壁７の端面７ａは同一面上に位置していること
から、 ．接合面Ｌとプレート３２の受け面３２ａとの間のク
リアランス。
決定する要素が５つ必要であったが、本実施例では、フ
ロントハウジング３と固定スクロール部材５との接合面
Ｌと渦巻壁７の端面７ａは同一面上に位置していること
から、 ．接合面Ｌとプレート３２の受け面３２ａとの間のク
リアランス。
【００２５】．プレート３２の厚さ。 ．リテーナ３０の厚さ。 ．可動スクロール部材１２の基板１３の厚さ。 以上４つの要素だけで軸方向のクリアランスを決定でき
る。
る。
【００２６】（３）圧縮機内に異物等が混入したり、内
部破損が発生したとしても、固定スクロール部材５の外
周壁８は、可動スクロール部材１２の基板１３の背面１
３ａ側には突出していない。その結果、異物等がフロン
トハウジング３と固定スクロール部材５の外周壁８との
間に噛み込むことがなく、外壁破損を防止できる。さら
に、組み付け時、高負荷時等、固定スクロール部材５が
歪んだ時に、外周壁８がその影響を受けにくくなる。
部破損が発生したとしても、固定スクロール部材５の外
周壁８は、可動スクロール部材１２の基板１３の背面１
３ａ側には突出していない。その結果、異物等がフロン
トハウジング３と固定スクロール部材５の外周壁８との
間に噛み込むことがなく、外壁破損を防止できる。さら
に、組み付け時、高負荷時等、固定スクロール部材５が
歪んだ時に、外周壁８がその影響を受けにくくなる。
【００２７】（４）固定スクロール部材５の外周壁８が
短いことから、フロントハウジング３と固定スクロール
部材５とを接合固定するボルトの締付力により外周壁８
に加わるモーメントを小さくでき、外周壁８の変形を防
止することができる。その結果、各部材間のクリアラン
スの狂いを防止でき、延いては圧縮効率の低下を防止す
ることができる。
短いことから、フロントハウジング３と固定スクロール
部材５とを接合固定するボルトの締付力により外周壁８
に加わるモーメントを小さくでき、外周壁８の変形を防
止することができる。その結果、各部材間のクリアラン
スの狂いを防止でき、延いては圧縮効率の低下を防止す
ることができる。
【００２８】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 （１）図２に示すように、フロントハウジング３と固定
スクロール部材５との接合面Ｌの位置を、固定スクロー
ル部材５の渦巻壁７の端面７ａよりも内方に位置するよ
うに構成すること。この場合、固定スクロール部材５の
外周壁８と渦巻壁７の端面７ａとの加工を一度に行うこ
とができないが、外周壁８の強度をより高くすることが
できるとともに、異物混入等による外周壁８の破損をよ
り確実にできる。
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 （１）図２に示すように、フロントハウジング３と固定
スクロール部材５との接合面Ｌの位置を、固定スクロー
ル部材５の渦巻壁７の端面７ａよりも内方に位置するよ
うに構成すること。この場合、固定スクロール部材５の
外周壁８と渦巻壁７の端面７ａとの加工を一度に行うこ
とができないが、外周壁８の強度をより高くすることが
できるとともに、異物混入等による外周壁８の破損をよ
り確実にできる。
【００２９】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項１の発明に
よれば、第１のハウジングの渦巻壁の加工及び寸法測定
を容易に行うことができ、さらに、クリアランスの調整
を容易に行うことができる。また、異物混入等による第
１のハウジングの外周壁の損傷を防止することができ
る。さらに、第１のハウジングの外周壁の変形を防止す
ることができる。
よれば、第１のハウジングの渦巻壁の加工及び寸法測定
を容易に行うことができ、さらに、クリアランスの調整
を容易に行うことができる。また、異物混入等による第
１のハウジングの外周壁の損傷を防止することができ
る。さらに、第１のハウジングの外周壁の変形を防止す
ることができる。
【００３０】請求項２の発明によれば、異物混入等によ
る第１のハウジングの外周壁の損傷をより確実に防止す
ることができる。また、第１のハウジングの外周壁の変
形をより確実に防止することができる。
る第１のハウジングの外周壁の損傷をより確実に防止す
ることができる。また、第１のハウジングの外周壁の変
形をより確実に防止することができる。
【図１】本発明を具体化した一実施例のスクロール型圧
縮機の縦断面図である。
縮機の縦断面図である。
【図２】別例のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
【図３】従来のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
２…第１のハウジングを構成するセンタハウジング、３
…第２のハウジングを構成するフロントハウジング、５
…第１のハウジングを構成する固定スクロール部材、７
…固定スクロール部材側の渦巻壁、８…固定スクロール
部材の外周壁、１０…シャフト、１３…可動スクロール
部材、１４…可動部材側の渦巻壁、Ｌ…接合面
…第２のハウジングを構成するフロントハウジング、５
…第１のハウジングを構成する固定スクロール部材、７
…固定スクロール部材側の渦巻壁、８…固定スクロール
部材の外周壁、１０…シャフト、１３…可動スクロール
部材、１４…可動部材側の渦巻壁、Ｌ…接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 真也 愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (2)
- 【請求項１】 固定の渦巻壁に対して可動の渦巻壁を噛
合させたスクロール型圧縮機であって、固定側の渦巻壁
が一体形成された第１のハウジングと、固定側の渦巻壁
の端面と対向するように第１のハウジングの外周壁に接
合される第２のハウジングとを備えるとともに、その接
合面を、前記固定側の渦巻壁の端面と略同一面上に配置
したスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 請求項１に記載のスクロール型圧縮機に
おいて、前記第１のハウジングと第２のハウジングとの
接合面が、可動側の渦巻壁を回動させるためのシャフト
の軸線と直交する面内に位置しているスクロール型圧縮
機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6098949A JPH07310676A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | スクロール型圧縮機 |
| DE19517369A DE19517369A1 (de) | 1994-05-12 | 1995-05-11 | Spiralkompressor |
| TW085216350U TW368054U (en) | 1994-05-12 | 1995-05-11 | Scrool compressor渦旋壓縮機 |
| US08/439,217 US5641278A (en) | 1994-05-12 | 1995-05-11 | Scroll compressor |
| KR1019950011673A KR950033099A (ko) | 1994-05-12 | 1995-05-12 | 스크롤 압축기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6098949A JPH07310676A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07310676A true JPH07310676A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14233359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6098949A Pending JPH07310676A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5641278A (ja) |
| JP (1) | JPH07310676A (ja) |
| KR (1) | KR950033099A (ja) |
| DE (1) | DE19517369A1 (ja) |
| TW (1) | TW368054U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202527A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型流体機械 |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10205467A (ja) * | 1997-01-27 | 1998-08-04 | Sanden Corp | スクロールコンプレッサ |
| JP3881081B2 (ja) * | 1997-04-15 | 2007-02-14 | 株式会社デンソー | スクロール型圧縮機のプレート介在方法 |
| US6158989A (en) | 1997-12-15 | 2000-12-12 | Scroll Technologies | Scroll compressor with integral outer housing and fixed scroll member |
| US6499977B2 (en) | 2000-04-24 | 2002-12-31 | Scroll Technologies | Scroll compressor with integral outer housing and a fixed scroll member |
| US6461129B2 (en) | 2001-02-23 | 2002-10-08 | Mat Automotive Inc. | Scroll type compressor apparatus with adjustable axial gap |
| JP3700650B2 (ja) * | 2002-01-15 | 2005-09-28 | 株式会社デンソー | ハイブリッドコンプレッサおよびハイブリッドコンプレッサ装置 |
| US20050031465A1 (en) * | 2003-08-07 | 2005-02-10 | Dreiman Nelik I. | Compact rotary compressor |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5728890A (en) * | 1980-07-30 | 1982-02-16 | Hitachi Ltd | Non lubricating scroll type fluid machine |
| JPS5979086A (ja) * | 1982-10-27 | 1984-05-08 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体機械 |
| JPS5928091A (ja) * | 1983-06-06 | 1984-02-14 | Mitsubishi Electric Corp | スクロ−ル圧縮機 |
| JPS60204991A (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-16 | Toshiba Corp | スクロ−ル形圧縮機 |
| KR890000628B1 (ko) * | 1984-05-29 | 1989-03-22 | 미쓰비시전기 주식회사 | 스크롤 유체기계 |
| JPH0341187A (ja) * | 1989-07-07 | 1991-02-21 | Fujitsu Ltd | 輝尽性螢光体とその製造方法 |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP6098949A patent/JPH07310676A/ja active Pending
-
1995
- 1995-05-11 DE DE19517369A patent/DE19517369A1/de not_active Withdrawn
- 1995-05-11 US US08/439,217 patent/US5641278A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-05-11 TW TW085216350U patent/TW368054U/zh unknown
- 1995-05-12 KR KR1019950011673A patent/KR950033099A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202527A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型流体機械 |
| WO2008105275A1 (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | スクロール型流体機械 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5641278A (en) | 1997-06-24 |
| TW368054U (en) | 1999-08-21 |
| DE19517369A1 (de) | 1995-11-16 |
| KR950033099A (ko) | 1995-12-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002089463A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JP3567237B2 (ja) | かしめられた外殻を備えた圧縮機組立体 | |
| US10458409B2 (en) | Compressor having a sleeve guide assembly | |
| JP2002202074A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JPH07310676A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| US20020009248A1 (en) | Compressor bearings | |
| US5915933A (en) | Rotation preventing mechanism for fluid displacement apparatus | |
| JP3227290B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JP3017641B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| US6036457A (en) | Relief valve which does not protrude beyond a compression housing | |
| JPH0942172A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| US6231325B1 (en) | Scroll-type compressor | |
| JP3512857B2 (ja) | スクロール型圧縮機及びそのマウント方法 | |
| US5310324A (en) | Scroll-type fluid machine with attaching means for the balance weight | |
| JP2519905Y2 (ja) | 圧縮機 | |
| JPH0374588A (ja) | スクロール形流体機械のスイングリンク | |
| US11939976B2 (en) | Scroll compressor | |
| US6364644B1 (en) | Scroll-type fluid displacement apparatus | |
| JP3227293B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JP6596787B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP3106739B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JPH10220367A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JPH0835493A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JPH074363A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
| JP3141627B2 (ja) | スクロール型圧縮機 |