JPH07308511A - 自動分液方法及び装置 - Google Patents
自動分液方法及び装置Info
- Publication number
- JPH07308511A JPH07308511A JP10522894A JP10522894A JPH07308511A JP H07308511 A JPH07308511 A JP H07308511A JP 10522894 A JP10522894 A JP 10522894A JP 10522894 A JP10522894 A JP 10522894A JP H07308511 A JPH07308511 A JP H07308511A
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- liquid
- ultrasonic
- automatic
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- liquid separating
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 分液槽より流出する液体中における超音波
の速度を計測し、速度の変化を検知しながら、液界面で
開閉弁を自動的に切り替えることにより、非相溶性の二
種以上の液体を分液する方法及び装置。 【効果】 簡易な装置で、非相溶性の二種以上の液体
を効率よく、明確に、しかも自動的に分離回収し得る、
工業的に有利な方法を提供できる。
の速度を計測し、速度の変化を検知しながら、液界面で
開閉弁を自動的に切り替えることにより、非相溶性の二
種以上の液体を分液する方法及び装置。 【効果】 簡易な装置で、非相溶性の二種以上の液体
を効率よく、明確に、しかも自動的に分離回収し得る、
工業的に有利な方法を提供できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は非相溶性の二種以上の液
体を自動的に分液する方法及び操作に関するものであ
る。
体を自動的に分液する方法及び操作に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術及びその問題点】超音波センサーを用いた
自動分液装置としては、分液槽内壁の同じ高さの相対す
る位置に超音波発信器及び超音波受信器を取り付けた装
置（特開昭５６−７８６０４号）や通液管の途中に、超
音波界面センサーを用いた界面検出器を備えたＴ字型の
装置を設置したもの（特開昭６０−１６１７０５号）等
の出願がなされている。
自動分液装置としては、分液槽内壁の同じ高さの相対す
る位置に超音波発信器及び超音波受信器を取り付けた装
置（特開昭５６−７８６０４号）や通液管の途中に、超
音波界面センサーを用いた界面検出器を備えたＴ字型の
装置を設置したもの（特開昭６０−１６１７０５号）等
の出願がなされている。
【０００３】このいずれの装置も、発信子から出された
超音波が受信子に到達するか否かによって、均一な液体
中と液界面とを区別することによるものである。従っ
て、相溶性のない二種以上の液体が明確な界面を形成す
る場合には、その界面を１つのポイントとしてとらえる
ことができるが、例えばエマルジョン相を有する場合等
は、その境界面の判断が困難となる。
超音波が受信子に到達するか否かによって、均一な液体
中と液界面とを区別することによるものである。従っ
て、相溶性のない二種以上の液体が明確な界面を形成す
る場合には、その界面を１つのポイントとしてとらえる
ことができるが、例えばエマルジョン相を有する場合等
は、その境界面の判断が困難となる。
【０００４】また、前述の特開昭５６−７８６０４号公
報に記載された二液分離回収装置は、超音波の発信器と
受信器を別個に取り付けなければならず、装置の組み立
てがやや煩雑となる等の問題があった。
報に記載された二液分離回収装置は、超音波の発信器と
受信器を別個に取り付けなければならず、装置の組み立
てがやや煩雑となる等の問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの問題点を解決し、簡易な装置で、非相溶性の二種以
上の液体を効率よく明確に、しかも自動的に分液回収し
得る、工業的に有利な方法及び装置を提供することにあ
る。
らの問題点を解決し、簡易な装置で、非相溶性の二種以
上の液体を効率よく明確に、しかも自動的に分液回収し
得る、工業的に有利な方法及び装置を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この目的
を達成するため鋭意検討した結果、液体中の超音波の速
度を計測することにより、非相溶性液体の界面付近の液
の状態を知ることができ、これにより効率のよい分液が
可能となることを見出し、本発明を完成した。即ち、本
発明は、非相溶性の二種以上の液体を分液する操作にお
いて、分液槽より流出する液体中における超音波の速度
を計測し、速度の変化を検知しながら、液界面で開閉弁
を自動的に切り替えることを特徴とする、非相溶性液体
の自動分液方法及びその装置に関するものである。
を達成するため鋭意検討した結果、液体中の超音波の速
度を計測することにより、非相溶性液体の界面付近の液
の状態を知ることができ、これにより効率のよい分液が
可能となることを見出し、本発明を完成した。即ち、本
発明は、非相溶性の二種以上の液体を分液する操作にお
いて、分液槽より流出する液体中における超音波の速度
を計測し、速度の変化を検知しながら、液界面で開閉弁
を自動的に切り替えることを特徴とする、非相溶性液体
の自動分液方法及びその装置に関するものである。
【０００７】本発明においては、非相溶性の二種以上の
液体の界面を検知するのに超音波濃度計を用いる。これ
は超音波の発信器と変換器とからなる装置で、溶液中を
伝わる超音波の速度は、溶液の濃度及び同温度により定
まるという特性に基づき、溶液の濃度を測定するという
ものであるが、本発明においては、この装置を超音波の
速度計として用いている。
液体の界面を検知するのに超音波濃度計を用いる。これ
は超音波の発信器と変換器とからなる装置で、溶液中を
伝わる超音波の速度は、溶液の濃度及び同温度により定
まるという特性に基づき、溶液の濃度を測定するという
ものであるが、本発明においては、この装置を超音波の
速度計として用いている。
【０００８】第二図に示すように、超音波発信器は超音
波の送受信部と反射板を有し、ここで計測された音速が
変換器の表示板に表示される。また、この装置と合わせ
て界面の高さを測定するレベル計を用いると、更に効率
よい分液が可能となる。
波の送受信部と反射板を有し、ここで計測された音速が
変換器の表示板に表示される。また、この装置と合わせ
て界面の高さを測定するレベル計を用いると、更に効率
よい分液が可能となる。
【０００９】本発明の自動分液方法及び装置により分離
回収できる二種以上の液体としては、静置することによ
って上下に分離する程度に比重差と非相溶性があるもの
であればよく、特に限定しない。
回収できる二種以上の液体としては、静置することによ
って上下に分離する程度に比重差と非相溶性があるもの
であればよく、特に限定しない。
【００１０】以下、図面を用いて本発明を詳しく説明
し、実施例に代える。第一図は本発明の自動分液装置の
組み立て図の一例であり、分液槽１、レベル計２、超音
波濃度計５、排出用自動開閉弁３及び受入用自動開閉弁
６〜９、分液槽内液の下層、中間層、上層それぞれの受
入槽１０、１１、１２、ＤＣＳ（分散型制御装置）１３
等からなる。自動開閉弁のうち、６及び９は通常の大き
さの弁、７及び８は微調整用の径の小さな弁である。
し、実施例に代える。第一図は本発明の自動分液装置の
組み立て図の一例であり、分液槽１、レベル計２、超音
波濃度計５、排出用自動開閉弁３及び受入用自動開閉弁
６〜９、分液槽内液の下層、中間層、上層それぞれの受
入槽１０、１１、１２、ＤＣＳ（分散型制御装置）１３
等からなる。自動開閉弁のうち、６及び９は通常の大き
さの弁、７及び８は微調整用の径の小さな弁である。
【００１１】また第二図は、第一図中に５で示した超音
波濃度計が、流出配管４に取り付けられた状態を詳しく
表したものである。超音波の送受信部１４、反射板１５
及び測温部１６を有する発信器と、演算処理や表示をす
るための変換器とがケーブル２０でつながれており、発
信器の送受信部や反射板を有する先端部分が、流出液と
接触するよう配管４の途中に取付けている。
波濃度計が、流出配管４に取り付けられた状態を詳しく
表したものである。超音波の送受信部１４、反射板１５
及び測温部１６を有する発信器と、演算処理や表示をす
るための変換器とがケーブル２０でつながれており、発
信器の送受信部や反射板を有する先端部分が、流出液と
接触するよう配管４の途中に取付けている。
【００１２】以下は、２，３−ビス［（２−メルカプト
エチル）チオ］−１−プロパンチオールを約４０％含有
するトルエン溶液と、それを洗浄した後の水とを分液す
る場合について具体的に説明する。まず、分液用自動開
閉弁６及び７は開き、８及び９は閉じた状態で分液槽１
の中へ上記のトルエン溶液と水との混合液を導入し、一
定時間静置したところ、分離したトルエン層（上層）と
水層（下層）との間に、エマルジョンの層が若干生じ
た。この状態で、分液槽１の底面のすぐ下に設けた排出
用自動開閉弁３を開き、槽内の液の流出を開始した。流
出開始時点から、槽内液の界面の高さと液中の超音波の
速度を、それぞれレベル計２と超音波濃度計５で連続的
に検出した。この間、流出する水層は自動開閉弁６及び
７を通じて受入槽１０に収容する。次第に液界面が分液
槽の底に近づいてくるが、レベル計２によりエマルジョ
ン層の底面が槽の底に達するやや手前付近を捕え、自動
開閉弁６を閉じ、微調整用弁７のみから受入槽１０へ送
液する。
エチル）チオ］−１−プロパンチオールを約４０％含有
するトルエン溶液と、それを洗浄した後の水とを分液す
る場合について具体的に説明する。まず、分液用自動開
閉弁６及び７は開き、８及び９は閉じた状態で分液槽１
の中へ上記のトルエン溶液と水との混合液を導入し、一
定時間静置したところ、分離したトルエン層（上層）と
水層（下層）との間に、エマルジョンの層が若干生じ
た。この状態で、分液槽１の底面のすぐ下に設けた排出
用自動開閉弁３を開き、槽内の液の流出を開始した。流
出開始時点から、槽内液の界面の高さと液中の超音波の
速度を、それぞれレベル計２と超音波濃度計５で連続的
に検出した。この間、流出する水層は自動開閉弁６及び
７を通じて受入槽１０に収容する。次第に液界面が分液
槽の底に近づいてくるが、レベル計２によりエマルジョ
ン層の底面が槽の底に達するやや手前付近を捕え、自動
開閉弁６を閉じ、微調整用弁７のみから受入槽１０へ送
液する。
【００１３】流出開始時点から水層、エマルジョン層、
トルエン層が流出する間の超音波の速度の変化を表した
チャートが第三図である。分液槽からの流出を開始した
時点からｔ1まで、水層が流出する間は平均音速１５１
５ｍ／ｓでほぼ一定値を示し、ｔ1〜ｔ2のエマルジョン
層が流出する間は、音速が大きく変動して１６００ｍ／
ｓ以上となった後下降し、ｔ2以降流出終了時まで上層
のトルエン層が流出する間は、平均音速１３８０ｍ／ｓ
でほぼ一定値を示す。時間ｔ1，ｔ2の時点における音速
をそれぞれｖ1，ｖ2とすると、超音波濃度計による音速
の測定値がｖ1及びｖ2を示した時にＤＣＳから信号が送
信されるよう設定しておくことにより、自動的に分液で
きる。
トルエン層が流出する間の超音波の速度の変化を表した
チャートが第三図である。分液槽からの流出を開始した
時点からｔ1まで、水層が流出する間は平均音速１５１
５ｍ／ｓでほぼ一定値を示し、ｔ1〜ｔ2のエマルジョン
層が流出する間は、音速が大きく変動して１６００ｍ／
ｓ以上となった後下降し、ｔ2以降流出終了時まで上層
のトルエン層が流出する間は、平均音速１３８０ｍ／ｓ
でほぼ一定値を示す。時間ｔ1，ｔ2の時点における音速
をそれぞれｖ1，ｖ2とすると、超音波濃度計による音速
の測定値がｖ1及びｖ2を示した時にＤＣＳから信号が送
信されるよう設定しておくことにより、自動的に分液で
きる。
【００１４】即ち、超音波濃度計５の示す値がｖ1に達
した時点でＤＣＳからの信号で弁７を閉じ、同時に微調
整弁の８を開き、受入槽１１へ中間層を収容する。次
に、超音波濃度計５の示す値がｖ2に達した時点で、Ｄ
ＣＳからの信号で弁８を閉じ、弁９を開き、残りのトル
エン層を受入槽１２に収容する。もちろん、必要なのが
上層又は下層のいずれか一方のみであれば、弁８及び受
入槽１１は使用せず、上層が必要な場合は第三図中のポ
イントｔ2のみを、下層が必要な場合はｔ1のみを捕え
て、１０と１２の二槽に分離収容するとよい。このよう
にして、上層及び下層をそれぞれ純度よく且つ効率よく
分離回収することができる。
した時点でＤＣＳからの信号で弁７を閉じ、同時に微調
整弁の８を開き、受入槽１１へ中間層を収容する。次
に、超音波濃度計５の示す値がｖ2に達した時点で、Ｄ
ＣＳからの信号で弁８を閉じ、弁９を開き、残りのトル
エン層を受入槽１２に収容する。もちろん、必要なのが
上層又は下層のいずれか一方のみであれば、弁８及び受
入槽１１は使用せず、上層が必要な場合は第三図中のポ
イントｔ2のみを、下層が必要な場合はｔ1のみを捕え
て、１０と１２の二槽に分離収容するとよい。このよう
にして、上層及び下層をそれぞれ純度よく且つ効率よく
分離回収することができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明により、簡易な装置で、非相溶性
の二種類以上の液体を、効率よく明確にしかも自動的に
分液回収し得る、工業的に有利な方法及び装置を提供す
ることができた。
の二種類以上の液体を、効率よく明確にしかも自動的に
分液回収し得る、工業的に有利な方法及び装置を提供す
ることができた。
【図１】本発明の自動分液装置組み立て図の一例であ
る。
る。
【図２】第一図の中の超音波濃度計５が流出配管４中に
取り付けられている部分を拡大した図である。
取り付けられている部分を拡大した図である。
【図３】超音波濃度計により測定された、分液操作中の
液中の音速の変化を表すチャートである。
液中の音速の変化を表すチャートである。
１．分液槽 ２．レベル計 ３．排出用自動開閉弁 ４．流出配管 ５．超音波濃度計 ６．下層液受入用自動開閉弁 ７．下層液受入用自動開閉弁（微調整用） ８．中間層液受入用自動開閉弁 ９．上層液受入用自動開閉弁 １０．下層液受入槽 １１．中間層液受入槽 １２．上層液受入槽 １３．ＤＣＳ（分散型制御システム） １４．超音波送受信部 １５．超音波反射板 １６．測温体 １７．取付フランジ １８．信号ケーブル １９．メインＲＯＭ及び音速出力用データＲＯＭ
フロントページの続き (72)発明者 濱砂 修一 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 河野 洋介 福岡県大牟田市平原町300番地 (72)発明者 吉村 繁 福岡県大牟田市米生町１−10
Claims (2)
- 【請求項１】 非相溶性の二種以上の液体を分液する操
作において、分液槽より流出する液体中における超音波
の速度を計測し、速度の変化を検知しながら、液界面で
開閉弁を自動的に切替えることを特徴とする、非相溶性
液体の自動分液方法。 - 【請求項２】 通液管に設けた、超音波の送受信部と反
射板とを有する発信器と、変換器とからなる超音波濃度
計、自動開閉弁、及び自動制御装置とから構成される自
動分液装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10522894A JPH07308511A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 自動分液方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10522894A JPH07308511A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 自動分液方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07308511A true JPH07308511A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14401809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10522894A Pending JPH07308511A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 自動分液方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07308511A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013535320A (ja) * | 2010-07-22 | 2013-09-12 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | 音速脱水システム |
| CN105319999A (zh) * | 2014-06-20 | 2016-02-10 | 高翔 | 利用声速差自动分离不同比重液体介质的上排式方法及装置 |
| JP2019015580A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | 株式会社 太陽 | 廃液装置 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10522894A patent/JPH07308511A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013535320A (ja) * | 2010-07-22 | 2013-09-12 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | 音速脱水システム |
| CN105319999A (zh) * | 2014-06-20 | 2016-02-10 | 高翔 | 利用声速差自动分离不同比重液体介质的上排式方法及装置 |
| JP2019015580A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | 株式会社 太陽 | 廃液装置 |
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